JP6561471B2 - 通信装置、通信方法、及び通信プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、通信装置、通信方法、及び通信プログラムに関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。例えば、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)ではLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる通信規格や、LTEをベースとしたLTE−A(LTE-Advanced)と呼ばれる通信規格の標準化が完了若しくは検討されている。
このような無線通信システムにおいては、基地局装置(以下、「基地局」と称する場合がある)と端末装置(以下、「端末」と称する場合がある)のクロック精度の相違や無線信号のドップラー効果の影響により周波数オフセット(又は周波数偏差)が生じる場合がある。周波数オフセットは、ベースバンド信号において位相回転量として観測される。この周波数オフセットは受信側の基地局における受信品質に大きな影響を与える場合がある。
周波数オフセットを推定する方式として、例えば、以下の方式がある。すなわち、異なるタイミングで受信されたリファレンス信号間の相関を算出することで、受信間隔における位相回転量を推定する方式がある。
受信側の基地局では、例えば、推定した位相回転量と逆方向の位相回転量を受信信号に与えることで周波数オフセットを除去することができる。これにより、基地局では周波数オフセットの影響を低減させた受信信号を得ることができる。
周波数オフセットに関する技術として、例えば、以下のような技術がある。すなわち、異なる複数の受信間隔で受信されたリファレンス信号に基づいて受信信号間の位相差を推定し、複数の受信間隔毎に選択される位相差候補同士を組合せて形成される位相差候補の複数の組合せの中から位相差候補を選択するようにした技術がある。
この技術によれば、例えば、異なるタイミングで受信されるリファレンス信号間の相関に基づいて推定可能な周波数偏差の範囲を拡大できる、とされる。
P. Moose, "A technical for Orthogonal Frequency Division Multiplexing Frequency Offset Correction", IEEE Trans. Commun., vol. 42, no. 10, October, 1994
特開2013−90084号公報
しかし、周波数オフセットが干渉の影響によって全く異なる方向に収束する場合がある。例えば、所定周期毎に干渉源となるユーザ(又は端末)が異なり、所定周期毎に送信される送信信号系列が異なれば乱雑性が加わるため干渉の影響は低減される。しかし、LTEのPUCCH(Physical Uplink Control Channel)のように、所定周期毎に同一の送信信号系列が送信される場合、当該送信信号系列により一度干渉が発生すると、所定周期毎に干渉が発生し続けることになる。
例えば、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)を利用して送信されるリファレンス信号に関し、リファレンス信号のベースとなるベース系列やベース系列に適用される巡回シフト系列は1無線フレーム(10ms)周期でセル毎に異なるホッピングパターンとなっている。この場合、あるユーザが送信したリファレンス信号に対して、他のユーザによって送信されたリファレンス信号が干渉信号となると、例えば、10ms経過前はホッピングパターンによって当該信号は干渉信号となる可能性は低くなる。しかし、10ms経過後、他のユーザは10ms前と同一系列のリファレンス信号を同一の周波数及び同一のタイミングで送信することになり、当該信号が再び干渉信号となり得る。
このような干渉の影響によってベースバンド信号の位相回転の方向や位相回転量が変化し、周波数オフセットの推定が全く異なる位相に収束する場合がある。このような場合、受信側の基地局では周波数オフセットを正しく推定できず、これにより、受信信号に対する周波数オフセットも正しく除去することができなくなり、受信信号の受信特性に大きな影響を与えることになる。
上述した位相差候補の複数の組合せの中から位相差候補を選択する技術は、例えば、周波数オフセットの範囲を拡大するようにしたものであって、干渉が発生した場合、どのようにして受信信号に対する周波数オフセットを正しく除去できるのかは何ら解決しているものではない。
そこで、一開示は、干渉に対しても受信信号に対する周波数オフセットを正しく除去できるようにした通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することにある。
一開示は、第1の時間区間で受信した第1及び第2の受信信号間の位相回転量を示す第1の位相回転量と第2の時間区間で受信した第3及び第4の受信信号間の位相回転量を示す第2の位相回転量との差分に基づいて、第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定する周波数オフセット推定部を備える通信装置にある。
一開示によれば、干渉に対しても受信信号に対する周波数オフセットを正しく除去できるようにした通信装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することができる。
図1は無線通信システムの構成例を表す図である。 図2はサブフレームの構成例を表わす図である。 図3は基地局を含む無線通信システムの構成例を表わす図である。 図4は受信回路の構成例を表す図である。 図5は周波数オフセット推定部の構成例を表す図である。 図6は評価値算出処理の動作例を表すフローチャートである。 図7は比較処理と時間平均処理の動作例を表すフローチャートである。 図8(A)と図8(B)はアンテナ間相関平均値の位相回転量の例を表すグラフである。 図9は端末を含む無線通信システムの構成例を表す図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態における通信装置300の構成例を表している。通信装置300は、例えば、基地局装置や端末装置でもよい。通信装置300は、第1から第5の受信信号を受信する。第1から第5の受信信号は、他の通信装置から送信された信号を通信装置300において受信した受信信号である。例えば、第1から第4の受信信号はリファレンス信号であり、第5の受信信号はデータ信号である。
通信装置300は、周波数オフセット推定部140を備える。周波数オフセット推定部140は、第1の位相回転量と第2の位相回転量の差分に基づいて、第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定する。
第1の位相回転量は、第1の時間区間で受信した第1及び第2の受信信号間の位相回転量を示す。また、第2の位相回転量は、第2の時間区間で受信した第3及び第4の受信信号間の位相回転量を示す。
例えば、周波数オフセット推定部140は、第1の位相回転量と第2の位相回転量の差分が閾値以上のとき周波数オフセットの除去を行わないと判定する。当該差分が閾値以上のときは、第1及び第2の位相回転量は閾値以上に離れており、このような場合は干渉の影響が所定の場合よりも大きいと判別する。この場合、周波数オフセット推定部140においては、このタイミングで推定した第1及び第2の位相回転量を用いて周波数オフセットの推定が行われず、通信装置300では第5の信号に対する周波数オフセットの除去も行われない。
一方で、周波数オフセット推定部140は、例えば、第1の位相回転量と第2の位相回転量の差分が閾値より小さいとき、周波数オフセットの除去を行うと判定する。当該差分が閾値より小さいときは、第1及び第2の位相回転量は閾値よりも小さい範囲内にあり、このような場合は干渉の影響が所定の場合以下と判別する。この場合、周波数オフセット推定部140は、このタイミングで推定した第1及び第2の位相回転量の平均位相回転量を周波数オフセット推定結果として、周波数オフセット補償部へ出力する。周波数オフセット補償部では、平均位相回転量と逆方向の位相回転量を第5のデータ信号に与えて周波数オフセットの除去を行う。
従って、干渉の影響が所定の場合よりも大きい場合は周波数オフセットの推定や除去は行われなくなり、第1の時間区間と第2の時間区間で全く異なる位相回転量に基づいて周波数オフセットの推定や除去も行われなくなる。一方、干渉の影響が所定の場合以下の場合に、このタイミングで推定した第1及び第2の位相回転量を用いて周波数オフセットの除去が行われる。
よって、本通信装置300は干渉の影響に対しても受信信号に対する周波数オフセットを正しく除去することができる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。
<周波数オフセットの算出方法>
最初に周波数オフセット(又は周波数偏差、以下では「周波数オフセット」と称する場合がある)について、図2を参照しながら説明する。
図2はLTE(Long Term Evolution)方式によるPUCCH(Physical Uplink Control Channel)の1サブフレームの構成例を表している。1サブフレームは前半スロットと後半スロットの2つのスロットを含み、各スロットは7つのシンボル(又はOFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)シンボル)を含む。そして、10サブフレームで1無線フレーム(10ms)となっている。
例えば、前半スロットが第1時間区間(又は第1区間、以下では「第1区間」と称する場合がある)、後半スロットが第2時間区間(又は第2区間、以下では「第2区間」と称する場合がある)となっていてもよい。
図2はPUCCH format2のサブフレームの構成例を表しており、各スロットの2番目(「x1」と「x8」)と6番目(「x5」と「x12」)のシンボルを利用してリファレンス信号が送信される。図2に示すように、1サブフレームにおいては4つのシンボルを利用して4つのリファレンス信号が送信される。この場合、4つのリファレンス信号の信号系列は、例えば、所定のホッピングパターンによって全て異なる信号系列となっている。
例えば、あるユーザ(又は端末)が図2に示す4つのシンボルを利用して4つのリファレンス信号系列を送信する場合を考える。4つのリファレンス信号は同一の周波数オフセットを受けるものとする。
この場合、シンボル「x」とシンボル「x1」で送信した2つのリファレンス信号間の位相回転と、シンボル「x12」とシンボル「x8」で送信した2つのリファレンス信号の間の位相回転は同じ方向で同じ量となるはずである。すなわち、4つのリファレンス信号は同一の周波数オフセットを受けていれば、前半スロット区間と後半スロット区間の2つの位相回転の回転方向は同じ方向であり、2つの位相回転の回転量は同じになるはずである。本第2の実施の形態においては、このような場合、干渉の影響は小さく(又は干渉の影響がなく)、2つの位相回転の量や方向は正しく推定されていると判定する。この場合、2つの位相回転の推定結果を用いてデータ信号に対する周波数オフセットを除去する処理が行われる。
しかし、前半スロット区間の位相回転と後半スロット区間の2つの位相回転の回転方向が異なる方向となっておりその回転量が閾値よりも大きいとき、2つの位相回転の推定結果は正しい結果である可能性は低い。本第2の実施の形態においては、このような場合、干渉の影響によって2つの位相回転が異なるものとなっているとし、この場合、2つの位相回転の推定結果を用いて周波数オフセットを除去する処理が行われないようになっている。
以下、周波数オフセットの算出方法について述べる。最初に通信方式をLTEなどと特定しない一般的な例で説明する。
ユーザuの区間kにおけるl番目のリファレンス信号(以下では、「送信信号」と称する場合がある)をsk,l (u)とする。例えば、区間kは各スロット区間を識別し、l番目は各スロット区間における複数のリファレンス信号の各々を識別する。U人(又はU個)のユーザ(又は端末)が同一周波数で同一のタイミングでリファレンス信号を送信した場合、基地局の受信アンテナmにおける受信信号xm,k,lは以下のように表される。
Figure 0006561471
ここで、θ(u)はユーザuの周波数オフセットによる位相回転の速度、t(l)はl番目のリファレンス信号に対応する時刻、hm,k (u)はアンテナm、区間kにおけるユーザuのチャネルゲインを夫々示している。ここで、チャネルゲインhm,k (u)は区間kで時不変であるとする。また、nm,k,lは、アンテナm、区間k、タイミングt(l)における白色ガウス雑音を示している。
なお、ここでは簡単のため、送信信号sk,l (u)について次元のないスカラー値であるケースについて議論する。ただし、ベクトル値の送信信号に対しても議論を拡張することは容易である。
式(1)で示す受信信号xm,k,lに対して、ユーザ「1」についてのリファレンス信号sk,l (1)を除去すると、以下の信号を得る。
Figure 0006561471
式(2)の信号ym,k,l (1)は、例えば、伝搬路におけるチャネル応答を表している。本第2の実施の形態においては式(2)で示される信号を、送信系列除去後信号(又は系列除去後信号)と称する場合がある。
ただし、リファレンス信号sk,l (1)の振幅を1と仮定している。また、n'm,k,lは、nm,k,lに対して位相のみが変化した信号であるため統計的な性質はnm,k,lと変わらない白色ガウス雑音とみなすことができる。
ここで干渉ユーザとなるユーザが存在しない場合と干渉ユーザが存在する場合の2つの場合における周波数オフセット推定結果の振る舞いについて以下に述べることにする。
<1.干渉ユーザが存在しない場合>
干渉ユーザが存在しない場合、系列除去後信号ym,k,l (1)は以下のように表される。
Figure 0006561471
次に、区間kにおける1番目(l=1)の系列除去後信号ym,k,1 (1)と2番目(l=2)の系列除去信号ym,k,2 (1)との相関zm,k (1)を演算する。
Figure 0006561471
2つの系列除去後信号ym,k,1 (1),ym,k,2 (1)の相関zm,k (1)が演算されることで、例えば、2つの系列除去後信号ym,k,1 (1),ym,k,2 (1)の位相回転量が算出される。このように2つの信号の相関を演算することで2つの信号の位相回転量を得ることは、例えば、P. Moose, "A technical for Orthogonal Frequency Division Multiplexing Frequency Offset Correction", IEEE Trans. Commun., vol. 42, no. 10, October, 1994などを参照されたい。
そして、相関zm,k (1)に対して受信アンテナ間(1≦m≦M)で平均をとることで、以下のように
Figure 0006561471
を得る。
Figure 0006561471
ここで、式(4)においてNは白色ガウス雑音を含む平均0の項であり、十分平均することで統計的に0に近づく。
平均
Figure 0006561471
が十分平均された場合、期待値E[]として表すことができ、
Figure 0006561471
が得られる。
式(6)において、
Figure 0006561471
は、実数であり位相への影響はない。平均
Figure 0006561471
の偏角arg()を取ることで1番目(l=1)と2番目(l=2)のリファレンス信号間の位相回転量を得る。
Figure 0006561471
式(7)の右辺は、周波数オフセットによる位相回転の速度と、1番目と2番目のリファレンス信号の受信時間差との積、すなわち位相回転量を表している。
この結果に基づき、単位時間あたりの位相回転の推定
Figure 0006561471
は以下のように算出される。
Figure 0006561471
干渉が無く、ユーザ「1」の位相回転の速度θ(1)が時不変で十分な統計量が得られるという仮定の下では、式(8)に示すように、単位時間あたりの位相回転の推定(又は単位時間の位相回転量)
Figure 0006561471
は正しい結果に収束することが判る。
単位時間あたりの位相回転は、例えば、周波数オフセットと比例の関係にある。そのため単位時間あたりの位相回転が推定(又は単位時間あたりの位相回転量が推定)されることで、周波数オフセット
Figure 0006561471
も推定されることになる。すなわち、
Figure 0006561471
によって、周波数オフセットが推定される。
<2.干渉ユーザが存在する場合>
次に干渉ユーザが存在する場合の周波数オフセット推定の振る舞いについて述べる。干渉ユーザが存在する場合は、上記した<1.干渉ユーザが存在しない場合>の例で説明した推定が成り立つわけではない。式(3)で示すユーザ「1」の系列除去後信号ym,k,l (1)の各要素ついて、簡単化して以下のように表すことにする。
Figure 0006561471
干渉ユーザが存在しない場合の例と同様に、1番目と2番目の系列除去後信号について相関をとると、以下が得られる。
Figure 0006561471
Figure 0006561471
ここで、式(11)に示すNは白色ガウス雑音を含む項であり統計的な操作によって0に収束することが期待できる。一方、式(12)において干渉の影響を示す項
Figure 0006561471
については、ユーザuの送信信号(又は送信系列)sk,l (u)や伝搬路hm,k (u)がランダム性を有していれば、統計的な操作により干渉ユーザの影響を小さくすることができる。しかし、送信系列sk,l (u)が一定であったり伝搬路hm,k (u)の変動がほとんど無い状況では、干渉の影響を示す項(式(13))の影響が強く表れることになる。
干渉を除去するためには、干渉ユーザに関する情報を基地局において予め保持していればよいが、基地局において干渉ユーザに関する情報を保持していない場合、干渉を除去することもできない。このような干渉下において、式(13)で示す干渉の影響を示す項次第で位相回転の推定
Figure 0006561471
は真の解θ(1)から離れたまったく異なる値となる可能性があり、周波数オフセットについて正しい推定を行えないことになる。
本第2の実施の形態においては、このような干渉下においても正しい位相回転量、或いは正しい周波数オフセットを推定するために、干渉の影響を評価値によって判定するようにしている。そして、干渉の影響が他と比較して小さい時点での位相回転の推定結果を採用して、なるべく正しい周波数オフセットの推定結果に近づけるようにしている。
干渉の影響を判定する評価値は例えば以下のようにして算出される。すなわち、各区間において、式(11)などを用いて算出された相関値
Figure 0006561471
に基づいて、評価値R(1)が以下のように算出される。
Figure 0006561471
評価値R(1)については、式(14)に示すように、例えばある区間「1」の相関値と他の区間「2」の相関値との差分が演算されている。上述したように、相関値の演算により2つのリファレンス信号間の位相回転量が演算される。従って、式(14)で示す評価値R(1)は、例えば、ある区間「1」における位相回転量と他の区間「2」における位相回転量の2つの位相回転量の差分を表している。
そして、評価値R(1)が周波数オフセット推定閾値θAFCより大きいとき、2つの位相回転量の差分も所定量より小さくなり、干渉の影響は少なく、推定した位相回転量(例えば)に基づいて、データ信号に対する周波数オフセットの除去などの処理が行われる。
一方、評価値R(1)が周波数オフセット推定閾値θAFC以下のとき、2つの位相回転量の差分も一定以上となっており、干渉の影響が大きく、推定した位相回転量を用いてデータ信号に対する周波数オフセットの除去は行われない。
上記した評価値Rは、例えば、2つの区間で独立に推定された位相回転の差分を表している。その差分が大きいほど各区間で推定された位相回転が異なることになる。評価値Rは、干渉の影響が大きいほど、各区間の位相回転の推定はランダムな結果となり、干渉の影響が小さいほど、各区間の推定は一定の結果になる性質を利用している。基地局では、評価値Rを予め定められた閾値(例えば周波数オフセット推定閾値θAFC)と比較して、閾値を上回り干渉の影響が所定の場合より小さいと判定した場合に、単位時間あたりの位相回転量又は周波数オフセットの推定、及び更新を行うようにしている。また、基地局では、評価値Rが閾値以下のとき干渉の影響が所定の場合よりも大きくなっていると判定し、周波数オフセットの推定を行わないようにしている。基地局これにより、干渉の影響が低減された、正しい周波数オフセットの推定結果が得られる。
<3.LTEのPUCCHへの適用>
以上の推定方法について、LTE方式のPUCCHへ適用する場合を考える。ユーザu、スロットk、OFDMシンボルlの周波数領域における送信信号ベクトルをsk,l (u)とする。U人のユーザ(又は端末)から同一周波数の同一タイミングでリファレンス信号を送信したとすると、基地局のアンテナmにおける周波数領域の受信信号ベクトルxm,k,l (u)は以下のように表される。
Figure 0006561471
ここで、WはDFT行列、Hk (u) はユーザuのチャネル応答行列を表している。LTEのPUCCH format2では、図2に示すように第1送信区間ではOFDMシンボル「x1」と「x8」を利用して、既知のリファレンス信号系列が送信される。ユーザuについて既知のリファレンス信号が除去され、直交多重によるユーザ分離を行うと、以下が算出される。
Figure 0006561471
式(16)により算出された系列除去後信号ym,k,l (1)が、式(5)又は式(11)に適用されることで、第1送信区間(k=1)における2つの送信信号(l=1,2)の送信系列除去後信号(ym,k,1 (u),ym,k,2 (u))の相関が演算されて、第1送信区間(又は前半スロット)の位相回転量が得られる。第2送信区間(又は後半スロット)の位相回転量も同様に演算されて、式(14)により、2つの区間の位相回転量の差分が演算可能となる。
<無線基地局装置の構成例>
次に無線基地局装置(以下、「基地局」と称する場合がある)の構成例について説明する。図3は基地局100の構成例を含む無線通信システム10の構成例を表している。
無線通信システム10は、基地局100と端末装置(以下、「端末」と称する場合がある)200を備える。なお、第1の実施の形態における通信装置300は、例えば、基地局100に対応する。
端末200は、例えば、フィーチャーフォンやスマートフォン、パーソナルコンピュータなどの携帯型の通信装置である。本第2の実施の形態においては、端末200は既知の信号系列を利用してリファレンス信号を基地局100へ送信する。基地局200においては周波数オフセットの推定に際して送信系列が全て異なる4つのリファレンス信号を使用し、そのため、端末200はこのような4つのリファレンス信号を基地局100へ送信する。
基地局100は、自局の通信範囲において端末200と無線通信可能な通信装置である。基地局100は、端末200に対して通話サービスやコンテンツ配信サービスなど種々のサービスを提供する。また、基地局100は、端末200から送信されたリファレンス信号を受信して、周波数オフセットを推定し、推定した周波数オフセットに基づいてAFC制御を行う。AFC制御は、例えば、受信したデータ信号に対して推定した位相回転量と逆方向の位相回転量を与えることで周波数オフセットを除去する処理のことである。このような処理により、基地局100では周波数オフセットを低減させたデータ信号を得ることができる。
基地局100は、ネットワークインタフェース110、制御回路120、ベースバンド処理回路130、無線インタフェース回路170、複数のアンテナ175−1〜175−Mを備える。
ネットワークインタフェース110は、MME(Mobility Management Entity)やS−GW(Serving-Gateway)などの上位装置と基地局100との間の通信のための通信インタフェース回路である。
制御回路120は、例えば、基地局100全体を制御する。制御回路120は、CPU121とメモリ122によって制御回路120内で行われる機能を実現する。この場合、CPU121はメモリ122に記憶されたプログラムを読み出して実行することで、制御回路120で行われる機能を実行する。
ベースバンド処理回路130は、ベースバンド信号に対する処理を行う。また、ベースバンド処理回路130は、周波数オフセットの推定などを行う。
ベースバンド処理回路130は、DSP(Digital Signal Processor)131とメモリ132を備える。DSP131は、メモリ132に記憶されたプログラム(例えばファームウェア)を読み出して実行することで、ベースバンド処理回路130内で行われる機能を実現する。本第3の実施の形態では、DSP131がプログラムを実行することで、受信回路135や送信回路136における機能を実現する。周波数オフセットの推定などは、例えば、受信回路135で行われる。受信回路135の構成例(又は各機能を実現する機能ブロック構成例)については後述する。なお、送信回路136は公知の回路構成でもよい。
無線インタフェース回路170は、基地局100と端末200との間の無線通信のための通信インタフェース回路である。
複数のアンテナ175−1〜175−Mは、無線インタフェース回路170から受け取った無線信号を端末200へ送信する。また、複数のアンテナ175−1〜175−Mは、端末200から送信された無線信号を受信すると、受信した無線信号を無線インタフェース回路170へ出力する。複数のアンテナ175−1〜175−Mはすべて送信と受信を共用する共用アンテナでもよいし、一部又は全てが受信アンテナであってもよい。
なお、基地局100は、REC(Radio Equipment Control)180と、RE(Radio Equipment)181を含んでもよい。REC180には、ネットワークインタフェース110、制御回路120、ベースバンド処理回路130が含まれる。また、RE181には無線インタフェース回路170が含まれる。REC180とRE181は光インタフェースにより接続される。この場合、基地局100には複数のREが含まれ、REC180が複数のRE181と接続されてもよい。また、REC180とRE181は所定距離離れた位置に設置されてもよい。REC180はベースバンド部、RE181は無線部とそれぞれ称する場合もある。例えば、通信装置100にはREC180が含まれ、RE181が含まなくてもよい。
また、本第2の実施の形態における基地局100と端末200は、LTE方式による無線通信システムでそれぞれ使用される基地局100と端末200であってもよい。
<受信回路の構成例>
次に受信回路135の構成例について説明する。図4は受信回路135の構成例を表している。受信回路135は、ユーザ・チャネル分離・データ・RS分離部(以下、「RS分離部」と称する場合がある)137、送信系列除去部138、周波数オフセット推定部140、周波数オフセット補償部160、チャネル推定部161、検波部162、復号部163を備える。
RS分離部137は、無線インタフェース回路170から受け取った受信信号をユーザ(又は端末200)毎に分離し、各ユーザの受信信号をリファレンス信号とデータ信号に分離する。
例えば、RS分離部137は、PUCCHの無線リソース領域で受信した受信信号をリファレンス信号、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)の無線リソース領域で受信した受信信号をデータ信号として分離することができる。PUCCHがPUCCH format2の場合、図2で示したように、時間領域では各スロットの2番目と6番目のOFDMシンボルを利用してリファレンス信号が送信されるため、当該OFDMシンボルを利用して受信した信号をリファレンス信号としてもよい。
RS分離部137は、リファレンス信号を送信系列除去部138、データ信号を周波数オフセット補償部160へそれぞれ出力する。
送信系列除去部138は、RS分離部137から受け取ったリファレンス信号に基づいて、送信系列除去後信号を生成し、生成した送信系列除去後信号をチャネル推定部161と周波数オフセット推定部140へ出力する。この場合、送信系列除去部138は、上述した式(2)により送信系列除去後信号を算出できる。
具体的には、送信系列除去部138は、受け取ったリファレンス信号を受信信号xm,k,lとし、受信信号xm,k,lからユーザ「1」についてのリファレンス信号sk,l (1)を除去することで、あるユーザ「1」についての送信系列除去後信号ym,k,l (1)を算出する。上述した式(2)に算出式が示されているが、この場合、ユーザ「1」についてのリファレンス信号sk,l (1)に対する複素共役sk,l (1)*は、送信系列除去部138内のメモリなどに保持されており、演算処理の際に適宜読み出される。他のユーザについては、式(2)におけるuを適宜「1」以外の数字とすることで、他のユーザの送信系列除去後信号ym,k,l (u)が算出される。
なお、送信系列除去部138では、第1区間における2つのリファレンス信号と第2区間における2つのリファレンス信号の合計4つのリファレンス信号に対する4つの送信系列除去後信号を算出する。
さらに、送信系列除去部138では、アンテナ1つ1つにつき、4つのリファレンス信号に対する送信系列除去後信号を算出し、これを受信アンテナ175−1〜175−Mの個数であるM個分算出する。従って、送信系列除去部138では、合計4×M個の送信系列除去後信号を算出する。詳細については後述する。
周波数オフセット推定部140は、送信系列除去後信号に基づいて評価値Rを算出し、評価値Rに基づいて周波数オフセットの推定を行うか否か(又はデータ信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否か)を判定する。周波数オフセット推定部140は、周波数オフセットの除去を行うと判定した場合、このタイミングで算出した位相回転量を周波数オフセット推定結果として周波数オフセット補償部160へ出力する。一方、周波数オフセット推定部140は、周波数オフセットの除去を行わないと判定した場合、このタイミングで算出した位相回転量を周波数オフセット補償部160へ出力しないようにしている。周波数オフセット推定部140の構成例は後述する。
周波数オフセット補償部160は、周波数オフセット推定部140から受け取った周波数オフセット推定結果に基づいて、AFC制御を行う。チャネル推定部161は、送信系列除去後信号に基づいてチャネル推定を行う。検波部162は、チャネル推定部161により推定された伝搬路のチャネル推定値に従ってデータ信号のチャネル等化を行い、データの復調処理を行う。復号部163は、復調されたデータに対して誤り訂正復号化処理を行い、復号データを得る。復号データは、制御回路120の制御により、ネットワークインタフェース110を介してネットワークへ送信される。
<周波数オフセット推定部>
次に周波数オフセット推定部140の構成例について説明する。図5は周波数オフセット推定部140の構成例を表す図である。
周波数オフセット推定部140は、複数の相関演算部141−11〜141−1NRX(NRXはアンテナの個数を示しており、例えばNRX=M),141−21〜141−2NRXを備える。また、周波数オフセット推定部140は、第1及び第2のアンテナ間平均部145,146、第1及び第2の角度変換部147,148、2区間平均部149、評価値算出部150、閾値比較部151、時間平均部152、第3の角度変換部153を備える。
図5において、相関演算部141−11に入力される信号のうち、第1区間のアンテナ#1の送信系列除去後信号前半とあるのは、第1区間に含まれる1番目(l=1)のリファレンス信号に基づいて生成された送信系列除去後信号のことである。
また、第1区間のアンテナ#1の送信系列除去後信号後半とあるのは、第1区間に含まれる2番目(l=2)のリファレンス信号に基づいて生成された送信系列除去後信号のことである。
従って、相関演算部141−11では、第1区間のアンテナ#1において受信した2つのリファレンス信号に基づいて生成された2つの送信系列除去後信号の相関値を算出する。当該相関値により、例えば、第1区間における2つのリファレンス信号の位相回転量が演算される。相関演算部141−11では、例えば、式(2)で示す式を用いて相関演算(ただし、m=1,k=1,l=1)を行う。
よって、相関演算部141−11〜141−1NRXでは、アンテナ#1〜#NRXにおいてそれぞれ受信した第1区間における2つのリファレンス信号に基づいて生成された2つの送信系列除去後信号の相関値(第1区間アンテナ#1相関値〜第1区間アンテナ#NRX相関値)をそれぞれ算出している。
一方、相関演算部141−21〜141−2NRXでは、アンテナ#1〜#NRXにおいてそれぞれ受信した第2区間における2つのリファレンス信号に基づいて生成された2つの送信信号系列除去後信号の相関値(第2区間アンテナ#1相関値〜第2区間アンテナ#NRX相関値)をそれぞれ算出している。
なお、周波数オフセット推定部140の各部145等では、例えば、式(1)〜式(16)などの各式を各部145等の内部メモリに保持しており、適宜読み出して実行することで各式による演算を行うことができる。
第1のアンテナ間平均部145は、複数の相関演算部141−11〜141−1NRXから第1区間アンテナ#1相関値〜第1区間アンテナ#NRX相関値をそれぞれ受け取り、アンテナ175−1〜175−Mの個数で平均化する。これにより、第1のアンテナ間平均部145は第1区間のアンテナ間平均相関値を算出する。第1のアンテナ間平均部145は、例えば、式(5)を用いてアンテナ間平均相関値を算出する(ただし、k=1)。
また、第2のアンテナ間平均部146は、複数の相関演算部141−21〜141−2NRXから第2区間アンテナ#1相関値〜第2区間アンテナ#NRX相関値をそれぞれ受け取り、アンテナ175−1〜175−Mの個数で平均化する。これにより、第2のアンテナ間平均部146は第2区間のアンテナ間平均相関値を算出する。第2のアンテナ間平均部146は、例えば、式(5)を用いて第2区間のアンテナ間平均相関値を算出する(ただし、k=2)。
第1の角度変換部147は、第1のアンテナ間平均部145から第1区間のアンテナ間平均相関値を受け取り、第1区間位相回転量を算出する。第1の角度変換部147は、例えば、式(7)を用いて第1区間位相回転量を算出する(ただし、k=1)。
また、第2の角度変換部148は、第2のアンテナ間平均部146から第2区間のアンテナ間平均相関値を受け取り、第2区間位相回転量を算出する。第2の角度変換部148は、例えば、式(7)を用いて第2区間位相回転量を算出する(ただし、k=2)。
2区間平均部149は、第1のアンテナ間平均部145と第2のアンテナ間平均部146から第1区間のアンテナ間平均相関値と第2区間のアンテナ間平均相関値をそれぞれ受け取り、これらの平均を算出する。
評価値算出部150は、第1の角度変換部147と第2の角度変換部148から第1区間位相回転量と第2区間位相回転量をそれぞれ受け取り、評価値Rを算出する。評価値算出部150は、例えば、式(14)を用いて評価値Rを算出する(u=1など)。
閾値比較部151は、評価値算出部150から評価値Rを受け取り、評価値Rと周波数オフセット推定閾値θAFCと比較し、判定結果(又は比較結果)を出力する。
時間平均部152は、閾値比較部151から受け取った判定結果に従って、2区間平均部149から出力された区間平均相関値に対して時間平均処理を行う又は時間平均処理を行わないようにしている。時間平均部152は、例えば、以下の式を用いて時間平均処理を行う。
Figure 0006561471
Zavgを時間平均相関値と称する場合がある。
例えば、時間平均部152は、評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFCより大きいことを示す評価結果を得たときは、周波数オフセットの除去を行うと判定して、区間平均相関値に対して式(17)を用いて時間平均相関値Zavgを算出する。一方、時間平均部152は、評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFC以下であることを示す評価結果を得たときは、周波数オフセットの除去を行わないと判定し、時間平均相関値Zavgを算出しない。この場合、時間平均部152は2区間平均部149から受け取った区間平均相関値を破棄してもよい。
第3の角度変換部153は、時間平均部152から受け取った時間平均相関値Zavgに対して、角度変換を行い、平均位相回転量を算出する。第3の角度変換部153は、例えば、以下の式を用いて平均位相回転量θを算出する。
Figure 0006561471
周波数オフセット推定部140は、平均位相差θを周波数オフセットの推定結果として周波数オフセット補償部160へ出力する。周波数オフセット補償部160では、平均位相回転量θと逆方向の位相回転量をデータ信号に与えて周波数オフセットを除去する。
<動作例>
次に基地局100における動作例について説明する。図6と図7は、評価値Rの算出から周波数オフセット推定閾値θAFCと比較して時間平均値を得るまでの動作例を表している。このうち、図6は評価値Rの算出方法の例を表すフローチャートである。
評価値算出部150は処理を開始すると(S10)、評価値Rを算出する(S11)。例えば、評価値算出部150は、式(14)を用いて、第1区間における2つのリファレンス信号の位相差θ1(arg(z1))と第2区間における2つのリファレンス信号の位相差θ2(arg(z2))算出し、その差分値によりR'を得る。なお、本処理においては、評価値算出部150は、R=π-R'により評価値Rを得ている。例えば、アンテナ間の平均相関の回転量がπを超えた場合、評価値Rがπ以内の範囲内に収まるようにしている。
次に、周波数オフセット推定部140は算出したR'がπよりも大きいか否かを判定する(S12)。
算出したR'がπよりも大きい場合(S12で「True」)、評価値Rを補正し、S11で算出した評価値Rに対してπを加算する。そして、周波数オフセット推定部140は一連の処理を終了する(S14)。
一方、周波数オフセット推定部140は、算出したR'がπ以下のとき(S12で「False」)、評価値Rの補正を行うことなく一連の処理を終了する(S14)。
図7は評価値Rと周波数オフセット推定閾値θAFCと比較して時間平均値を得るまでの例を表すフローチャートである。
閾値比較部151は処理を開始すると(S20)、評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFCよりも大きいか否かを判定する(S21)。
評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFCよりも大きい場合(S21で「True」)、周波数オフセットの除去を行う(又は周波数オフセットの推定を行う)と判定して、時間平均部152は相関値の時間平均値を算出する(S22)。例えば、時間平均部152は、式(17)を用いて時間平均相関値を算出する。その後、第3の角度変換部153において時間平均相関値に対して式(18)を用いて平均位相差が算出され、周波数オフセットの推定結果が得られる。そして、周波数オフセット推定部140は一連の処理を終了する(S23)。
一方、評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFC以下のとき(S21で「False」)、周波数オフセットの除去を行わない(又は周波数オフセットの推定を行う)と判定して、時間平均部152では時間平均相関値を算出しない。
図8(A)は、評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFCよりも大きい場合の第1区間と第2区間の2つのアンテナ間平均相関値z1,z2の例を表している。図8(A)の例では、第1区間のアンテナ間平均相関値z1の位相回転量θ1と第2区間のアンテナ間平均相関値z2の位相回転量θ2の差分(ただし差分はπ以下)は所定量よりも小さくなっている。この場合は、基地局は干渉の影響が所定の場合よりも小さいタイミングと判定する。そして、基地局100は、データ信号に対する周波数オフセットの除去に2つの位相回転量θ1,θ2を用いると判定し、周波数オフセットの除去を行う。
一方、図8(B)は評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFC以下の場合の例を表している。この場合は、第1区間のアンテナ間平均相関値z1の位相回転量θ1と第2区間のアンテナ間平均相関値z2の位相回転量θ2の差分(ただし差分はπ以下)は所定量以上となっている。この場合は、基地局は干渉の影響が所定の場合よりも大きいタイミングと判定する。そして、基地局100は、データ信号に対する周波数オフセットの除去に2つの位相回転量θ1,θ2を用いないと判定し、周波数オフセットの推定も周波数オフセットの除去もキャンセルする。
なお、周波数オフセット推定閾値θAFCをどのような値にするかは、例えば、種々のシミュレーションによって基地局100毎に決定されてもよい。
本第2の実施の形態においては、第1区間で受信した2つのリファレンス信号間の位相回転量と、第2区間で受信した2つのリファレンス信号間の位相回転量との差分に基づいて、受信信号(例えばデータ信号)に対する周波数オフセットの除去を行うか否かが判定される。
例えば、2つの区間の位相回転量の差分が所定量(又は閾値)より小さい場合(又は評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFCよりも大きい場合)、基地局100では干渉の影響が所定の場合より小さいタイミングであると判定する。この場合、基地局100では、このタイミングで推定した2つの区間の位相回転量を周波数オフセットの除去に用いるようにする。
他方、例えば、2つの区間の位相回転量の差分が所定量以上の場合(又は評価値Rが周波数オフセット推定閾値θAFC以下の場合)、基地局100では干渉の影響は所定の場合よりも大きいタイミングであると判定する。この場合、基地局100では、このタイミングで推定した2つの区間の位相回転量を周波数オフセットの除去に用いないようにする。
これにより、例えば、干渉の影響が所定の場合よりも大きいときに周波数オフセットの推定がキャンセルされ、干渉の影響が所定の場合以下のときに周波数オフセットの除去が行われる。
従って、本第2の実施の形態における通信装置は、干渉に対しても周波数オフセットを正しく推定することができ、受信信号に対する周波数オフセットの除去も正しく行うことが可能となる。
[その他の実施の形態]
上記した第2の実施の形態においては、端末200がリファレンス信号を送信して基地局100がこれを受信し、基地局100が周波数オフセットの推定や周波数オフセットの除去を行う例を説明した。例えば、基地局100がリファレンス信号を送信して端末200において、周波数オフセットの推定や周波数オフセットの除去が行われるようにしてもよい。
図9はこの場合の無線通信システム10の構成例を表す図である。端末200は、制御回路220、ベースバンド処理回路230、無線インタフェース回路270を備える。ベースバンド処理回路230にはDSP231を備え、DSP231において受信回路235の機能を実現している。受信回路235の構成例は、例えば、図4に示される。このような受信回路235によって、例えば、第2の実施の形態と同様に、干渉に対しても周波数オフセットを正しく推定し、データ信号に対する周波数オフセットを正しく除去できる。
例えば、端末200の制御回路220は第2の実施の形態における制御回路120に対応し、端末200のベースバンド処理回路230は第2の実施の形態におけるベースバンド処理回路130に対応する。また、無線インタフェース回路270は第2の実施の形態における無線インタフェース回路170に対応する。さらに、端末200は、例えば、第1の実施の形態における通信装置300に対応する。
また、上述した実施の形態においては、評価値Rとして式(14)を例にして説明した。評価値Rについては例えば以下のような値でもよい。
Figure 0006561471
上記の評価値Rは各区間における系列除去後信号の相関値の差分を、区間平均相関値の振幅により正規化したものとみることができる。分子である各区間における系列除去後信号相関値の差分が小さいほど干渉の影響が小さく正しい周波数オフセットの推定が行われる可能性が他の場合よりも高いことが期待される。また、分母である区間平均相関値の振幅(の2倍)は大きいほど正しい推定である可能性が他の場合よりも高いことが期待される。式(19)は、例えば、系列除去後信号(又はリファレンス信号)の相関値の振幅に対する系列除去後信号(又はリファレンス信号)の相関値の差分の割合を示している。
基地局100では、式(19)で示された評価値についても予め定められた閾値(例えば、周波数オフセット推定閾値θAFC)と比較して、閾値以下である場合には干渉の影響が他の場合よりも小さいタイミングであると判定する。この場合、基地局では位相回転量又は周波数オフセットの推定と更新を行うことで、受信信号に対する周波数オフセットの除去も正しく行うことが可能となる。
上述した実施の形態では、基地局100は2つの区間の平均相関値
Figure 0006561471
に基づいて式(17)などを用いて平均化するなどして周波数オフセットの推定結果を算出する例を説明した。例えば、2つの平均相関値
Figure 0006561471
のいずれか一方を用いて、周波数オフセットの推定結果を得るようにしてもよい。この場合、基地局100は式(17)を用いず、式(18)のZavgを平均相関値のいずれか一方とすれば周波数オフセットの推定結果を得ることができる。式(17)の算出が行われないため、上述した実施の形態と比較して処理速度を向上させることが可能である。
また、上述した実施の形態においては、PUCCH format2の例で説明した。例えば、PUCCH format2以外のformat、PUCCH format2a、2bであったり、PUCCH format1、1a、1bなどが用いられてもよい。
また、上述した実施の形態では、リファレンス信号の例で説明した。例えば、パイロット信号などでもよく、既知の信号系列であればよい。
さらに、上述した実施の形態では、第1区間を前半スロット、第2区間を同一サブフレーム内の後半スロットを例にして説明した。例えば、第2区間は第1区間のサブフレームの次のサブフレームの後半スロットでもよい。例えば、1つの無線フレーム内で異なる時間区間であれば、第1区間と第2区間はどの区間(又はスロット)が用いられてもよい。
さらに、上述した実施の形態では、各区間において2つのリファレンス信号を送信する2つの送信シンボルの位置は左から2番目と6番目のシンボルを利用する例について説明した。例えば、第1区間の左から1番目と5番目、第2区間の左から3番目と7番目など、各区間で異なる位置のシンボルを利用して送信されたリファレンス信号が利用されてもよい。
さらに、上述した実施の形態においてベースバンド処理回路130,230にはDSP131,231が含まれる例を説明した。例えば、DSP131,231に代えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)やCPUなどのコントローラであってもよい。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
第1の時間区間で受信した第1及び第2の受信信号間の位相回転量を示す第1の位相回転量と第2の時間区間で受信した第3及び第4の受信信号間の位相回転量を示す第2の位相回転量との差分に基づいて、第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定する周波数オフセット推定部
を備えることを特徴とする通信装置。
(付記2)
前記周波数オフセット推定部は、前記差分が閾値以上のとき、前記第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行わないと判定し、前記差分が閾値より小さいとき、前記第1及び第2の位相回転量を用いて前記第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うと判定することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記3)
更に、前記データ信号に対して周波数オフセットを除去する周波数オフセット補償部を備え、
前記周波数オフセット推定部は、前記第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うと判定したときは、前記第1及び第2の位相回転量の平均位相回転量を前記周波数オフセット補償部へ出力し、
前記周波数オフセット補償部は、前記データ信号に対して前記平均位相回転量と逆方向の位相回転量を前記データ信号に与えることを特徴とする付記2記載の通信装置。
(付記4)
更に、第1及び第2の受信アンテナを備え、
前記周波数オフセット推定部は、前記第1の時間区間で前記第1の受信アンテナで受信した前記第1及び第2の受信信号間の位相回転量と前記第1の時間区間で前記第2の受信アンテナで受信した前記第1及び第2の受信信号間の位相回転量の平均位相回転量を示す第1の平均位相回転量と、前記第2の時間区間で前記第1の受信アンテナで受信した前記第3及び第4の受信信号間の位相回転量と前記第2の時間区間で前記第2の受信アンテナで受信した前記第3及び第4の受信信号間の位相回転量の平均位相回転量を示す第2の平均位相回転量との差分に部基づいて、前記第1及び第2の平均位相回転量を用いて第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記5)
前記周波数オフセット推定部は、前記第1及び第2の受信信号に基づく相関演算により前記第1の位相回転量を算出し、前記第3及び第4の受信信号に基づく相関演算により前記第2の位相回転量を算出することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記6)
更に、メモリを備え、
前記周波数オフセット推定部は、前記メモリから読み出した既知の第1及び第2の信号系列を前記第1及び第2の受信信号から除去した第1及び第2の送信系列除去後信号に基づいて前記第1の位相回転量を算出し、前記メモリから読み出した既知の第3及び第4の信号系列を前記第3及び第4の受信信号から除去した第3及び第4の送信系列除去後信号に基づいて前記第2の位相回転量を算出することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記7)
前記周波数オフセット推定部は、前記差分に代えて、前記第1の位相回転量と前記第2の位相回転量の振幅に対する前記第1の位相回転量と前記第2の位相回転量の差分の割合に基づいて、前記第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定することを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記8)
前記第1乃至第4の受信信号は他の通信装置から第1乃至第4の既知の信号系列を含むことを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記9)
前記第1乃至第4の受信信号はリファレンス信号を含み、前記第5の受信信号はデータ信号であることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記10)
前記通信装置は基地局装置又は端末装置であることを特徴とする付記1記載の通信装置。
(付記11)
通信装置における通信方法であって、
第1の時間区間で受信した第1及び第2の受信信号間の位相回転量を示す第1の位相回転量と第2の時間区間で受信した第3及び第4の受信信号間の位相回転量を示す第2の位相回転量との差分に基づいて、第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを、周波数オフセット推定部により判定する
ことを特徴とする通信方法。
(付記12)
通信装置におけるコンピュータに実行させる通信プログラムであって、
第1の時間区間で受信した第1及び第2の受信信号間の位相回転量を示す第1の位相回転量と第2の時間区間で受信した第3及び第4の受信信号間の位相回転量を示す第2の位相回転量との差分に基づいて、第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定する処理
をコンピュータに実行させることを特徴とする通信プログラム。
10:無線通信システム 100:無線基地局装置(基地局)
120:制御回路 121:CPU
122:メモリ 130:ベースバンド処理回路
131:DSP 135:受信回路
137:ユーザ・チャネル分離・データ・RS分離部(RS分離部)
138:送信系列除去部 140:周波数オフセット推定部
141−11〜141−1NRX,141−21〜141−2NRX:相関演算部
145:第1のアンテナ間平均部 146:第2のアンテナ間平均部
147:第1の角度変換部 148:第2の角度変換部
149:2区間平均部 150:評価値算出部
151:閾値比較部 152:時間平均部
153:第3の角度変換部 160:周波数オフセット補償部

Claims (6)

  1. 第1の時間区間で受信した第1及び第2の受信信号からリファレンス信号をそれぞれ除去した第1及び第2の系列除去後信号間の相関を示す第1の相関値と第2の時間区間で受信した第3及び第4の受信信号から前記リファレンス信号をそれぞれ除去した第3及び第4の系列除去後信号間の相関を示す第2の相関値との和の振幅に対する前記第1の相関値と前記第2の相関値との差分の振幅の割合を示す評価値に基づいて、第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定する周波数オフセット推定部
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記周波数オフセット推定部は、前記評価値が閾値以上のとき、前記第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行わないと判定し、前記評価値が閾値より小さいとき、前記第1及び第2の相関値を用いて前記第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うと判定することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 更に、前記第5の受信信号に対して周波数オフセットを除去する周波数オフセット補償部を備え、
    前記周波数オフセット推定部は、前記第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うと判定したときは、前記第1及び第2の相関値の平均相関値を前記周波数オフセット補償部へ出力し、
    前記周波数オフセット補償部は、前記平均相関値から角度変換により算出した平均位相回転量と逆方向の位相回転量を前記第5の受信信号に与えることを特徴とする請求項2記載の通信装置。
  4. 更に、第1及び第2の受信アンテナを備え、
    前記周波数オフセット推定部は、前記第1の時間区間で前記第1の受信アンテナで受信した前記第1及び第2の受信信号から前記リファレンス信号をそれぞれ除去した前記第1及び第2の系列除去後信号間の相関を示す相関値と前記第1の時間区間で前記第2の受信アンテナで受信した前記第1及び第2の受信信号から前記リファレンス信号をそれぞれ除去した前記第1及び第2の系列除去後信号間の相関を示す相関値の平均相関値を示す第1の平均相関値と、前記第2の時間区間で前記第1の受信アンテナで受信した前記第3及び第4の受信信号から前記リファレンス信号をそれぞれ除去した前記第3及び第4の系列除去後信号間の相関を示す相関値と前記第2の時間区間で前記第2の受信アンテナで受信した前記第3及び第4の受信信号から前記リファレンス信号をそれぞれ除去した前記第3及び第4の系列除去後信号間の相関を示す相関値の平均相関値を示す第2の平均相関値と和の振幅に対する前記第1の平均相関値と前記第2の平均相関値との差分の振幅の割合を示す前記評価値に基づいて、前記第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定することを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  5. 通信装置における通信方法であって、
    第1の時間区間で受信した第1及び第2の受信信号からリファレンス信号をそれぞれ除去した第1及び第2の系列除去後信号間の相関を示す第1の相関値と第2の時間区間で受信した第3及び第4の受信信号から前記リファレンス信号をそれぞれ除去した第3及び第4の系列除去後信号間の相関を示す第2の相関値との和の振幅に対する前記第1の相関値と前記第2の相関値との差分の振幅の割合を示す評価値に基づいて、第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを、周波数オフセット推定部により判定する
    ことを特徴とする通信方法。
  6. 通信装置におけるコンピュータに実行させる通信プログラムであって、
    第1の時間区間で受信した第1及び第2の受信信号からリファレンス信号をそれぞれ除去した第1及び第2の系列除去後信号間の相関を示す第1の相関値と第2の時間区間で受信した第3及び第4の受信信号から前記リファレンス信号をそれぞれ除去した第3及び第4の系列除去後信号間の相関を示す第2の相関値との和の振幅に対する前記第1の相関値と前記第2の相関値との差分の振幅の割合を示す評価値に基づいて、第5の受信信号に対する周波数オフセットの除去を行うか否かを判定する処理
    をコンピュータに実行させることを特徴とする通信プログラム。
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