JP3910972B2 - 変調信号解析装置 - Google Patents

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本発明は、広帯域移動アクセスシステムにおけるアクセスポイント(AP)と移動端末(MT)との間で送受信されるブロードキャストバースト、ダウンリンクバースト、アップリンクバーストの各バーストを構成する変調信号を解析する変調信号解析装置に関する。
ケーブル(線)を使用しないLANとして通信媒体に電波を使用する無線LANシステムが実用化されている。この電波を用いる通信規格として、IEEE(米国電気電子技術者協会)で制定された規格IEEE802.11aにおいては、ネットワークの中継器としてのアクセスポイント(AP)と各移動端末(MT)との間の情報はOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing 直交周波数分割多重)変調されて電波で送受信される。
さらに、近年、この規格IEEE802.11aを改良したHiSWANa(High Speed Wireless Access Network type a)やHiper LAN(High performance LAN)等の規格を採用した広帯域移動アクセスシステムが実用化されている。図7は、この広帯域移動アクセスシステムの模式図である。アクセスポイント(AP)1から移動端末(MT)2へ、OFDM変調信号からなるブロードキャストバースト(Broadcast Burst)3及びダウンリンクバースト(Downlink Burst)4を送信し、移動端末(MT)2からアクセスポイント(AP)1へOFDM変調信号からなるアップリンクバースト(Uplink Burst)5を送信する。なお、必要に応じて、移動端末(MT)2からアクセスポイント(AP)1へOFDM変調信号からなるRCH(ランダムチャネル)バースト6を送信する場合もある。
図8はOFDM変調信号の特徴を示す図である。
図8(a)はこのOFDM変調信号7を周波数を横軸として示す模式図である。このOFDM変調信号7は、一定の周波数間隔ΔF(=312.5kHz)で配列された複数(=64個)のサブキャリア8で構成されている。そして、各サブキャリア8に送受信される情報が組込まれている。周波数間隔ΔF(=312.5kHz)は、互いに隣接するサブキャリア8の周波数軸上の波形が互いに直交するように設定されている。各サブキャリア8には、例えば、BPSK、QPSK、16QAM等で変調された情報が組込まれている。
そして、このOFDM変調信号7の全体の占有周波数帯域幅SWは、図8(b)のスペクトラム図に示すように、SW=20MHz(=312.5kHz×64)となる。しかし、上述した広帯域移動アクセスシステムで使用されるOFDM変調信号7においては、―26、…、―1、0、1、…、25、26の番号nが付されたサブキャリア8のうち、番号0が付されたものを除く、52個のみ情報が組込まれる。
この52個のサブキャリア8のうち、―21番(n=―21)、―7番(n=―7)、7番(n=7)、21番(n=21)の4本のサブキャリア8は、パイロットサブキャリアとして、固定情報が設定されている。
具体的には、n=―21、n=―7、n=7、n=21の4本の各パイロットサブキャリアのシンボルデータは、BPSKの固定の変調方式で位相変調され、I、Q信号値で示した固定値が設定されている。このI、Q信号値で示した固定値(基準座標)は、パイロットサブキャリア毎に、[1,0]、[1,0]、[1,0]、[―1,0]である。したがって、位相としては0°(0ラジアン)、又は180°(πラジアン)の基準位相である。
図9は、ブロードキャストバースト3、ダウンリンクバースト4、アップリンクバースト5、及びRCHバースト6の伝送フレームを示す図である。各バースト3、4、5、6はそれぞれプリアンブル部9とデータ部10とで構成されている。
ブロードキャストバースト3のプリアンブル部9には、先頭から領域A11、領域B12、領域C13が設定され、データ部10には、BCH(報知チャネル)、FCH(フレームチャネル)、ACH(アクセスフィードバックチャネル)が設定されている。FCHには、ダウンリンクバースト4及びアップリンクバースト5のデータ部10に設定されたSCH(ショートトランスポートチャネル)やLCH(ロングトランスポートチャネル)のフレーム内の開始位置や変調方式を示す情報等が書込まれている。データ部10のBCH、FCH、ACHはBPSKの固定の変調方式で変調されている。
ダウンリンクバースト4のプリアンブル部9には領域C13が設定され、データ部l0には移動端末2へ送信する情報が組込まれるSCH、LCHが設定される。データ部l0のSCH、LCHの変調方式は、伝送路の状態に応じて自動的に切換わる。
アップリンクバースト5のプリアンブル部9には、先頭から領域B12、領域A11、領域C13が設定され、データ部l0にはアクセスポイント(AP)1へ送信する情報が組込まれるLCH、SCHが設定される。データ部l0のLCH、SCHの変調方式は、伝送路の状態に応じて自動的に切換わる。
さらに、RCHバースト6のプリアンブル部9には、先頭から領域B12、領域A12、領域C13が設定され、データ部l0にはランダムアクセス時の要求が組込まれるRCH(ランダムチャネル)が設定される。データ部l0のRCHはBPSKの固定の変調方式で変調されている。
図10(a)は、ブロードキャストバースト3のプリアンブル部9の詳細構成を示すフォーマット図である。領域A11はそれぞれ0.8μs長を有する5個の固定値(A、IA、A、IA、IA)で構成されている。そして、0.8μs長を有する各固定値(A、IA、A、IA、IA)がOFDM変調信号における[1シンボルデータ]となる。したがって、領域A11は5シンボルデータで構成されている。なお、データ[I…]はデータ[…]を極性反転したデータを示す。
領域B12はそれぞれ0.8μs長を有する5個の固定値(B、B、B、B、IB)で構成されている。領域C13はそれぞれ3.2μs長を有する2個の固定値(C、C)と1.6μs長を有する1個の複写値CPとで構成されている。
図10(b)は、ダウンリンクバースト4のプリアンブル部9の詳細構成を示すフォーマット図である。このプリアンブル部9は、ブロードキャストバースト3のプリアンブル部9の領域C13と同一構成の領域C13で構成されている。
図10(c)は、アップリンクバースト5のプリアンブル部9の詳細構成を示すフォーマット図である。このプリアンブル部9は、ブロードキャストバースト3のプリアンブル部9の領域B12、領域A11、領域C13と、それぞれ同一構成の領域B12、領域A11、領域C13で構成されている。
ブロードキャストバースト3、アップリンクバースト5、RCHバースト6の各領域A11の各シンボルデータ(A、IA、A、IA、IA)は、図11の割当パターンテーブル14に示すように、前述した52個のサブキャリア8のうち、±2,±6,±10,±14,±18,±22の合計12個のサブキャリア8に割当てられている。
ブロードキャストバースト3、アップリンクバースト5、RCHバースト6の各領域B12の各シンボルデータ(B、B、B、B、IB)は、図11の割当パターンテーブル14に示すように、前述した52個のサブキャリア8のうち、±4,±8,±12,±16,±20,±24の合計12個のサブキャリア8に割当てられている。
ブロードキャストバースト3、ダウンリンクバースト4、アップリンクバースト5、RCHバースト6の各領域C13の各シンボルデータ(C、CP)は、図11の割当パターンテーブル14に示すように、前述した52個全部のサブキャリア8に割当てられている。
このような構成の広帯域移動アクセスシステムを新規に構築した場合には、アクセスポイント(AP)1と移動端末(MT)2との間で送受信されるブロードキャストバースト3、ダウンリンクバースト4、アップリンクバースト5の信号品質を、バースト種別毎に評価及び確認する必要がある。
しかしながら、実際のシステム連用に則した評価系においては、ブロードキャストバースト3、ダウンリンクバースト4、アップリンクバースト5が同一の伝送路に出力され、次々と変調信号解析装置に入力される。
このような場合には、変調信号解析装置が解析するバーストの種別を識別する必要がある。前述したように、ダウンリンクバースト4、アップリンクバースト5の各データ部10に設定されたSCHやLCHのフレーム内の開始位置を示す情報が、変調方式がBPSKに固定されたブロードキャストバースト3のデータ部10に書込まれている。したがって、先ず、ブロードキャストバースト3を捕捉し、このブロードキャストバースト3のデータ部10を復調してSCHやLCHの開始位置を示す情報を取得する。次に、この取得したSCHやLCHの開始位置に基づいてダウンリンクバースト4とアップリンクバースト5を識別すればよい。
しかし、その都度、ブロードキャストバースト3を受信し、これを復調してSCHやLCHの開始位置を示す情報を取得することは、変調信号解析装置自体に移動端末(MT)2の受信機能を組込む必要があるので、変調信号解析装置自体が複雑化し、かつ解析時間が長くなる問題がある。
また、変調信号解析装置として、ブロードキャストバースト3を受信、解析せずに、ダウンリンクバースト4、アップリンクバースト5の信号品質の評価ができることが要求されている。
さらに、移動端末(MT)2単独でアップリンクバースト5の信号品質の評価を実施する場合には、ブロードキャストバースト3の存在なしに評価を実施する必要がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、たとえブロードキャストバーストを解析しなくても、ダウンリンクバースト、アップリンクバースト等の各バーストにおけるの信号品質の評価を単独で実施でき、さらに、種別の異なるバーストが次々と入力される実際のシステム運用に則した評価系においても、バースト種別毎に変調信号の解析ができる変調信号解析装置を提供することを目的とする。
上記課題を解消するために、本発明は、アクセスポイントから移動端末へOFDM変調信号からなるブロードキャストバースト及びダウンリンクバーストを送信し、移動端末からアクセスポイントへOFDM変調信号からなるアップリンクバーストを送信する広帯域移動アクセスシステムにおける、各バーストを構成するプリアンブル部とデータ部とのうちのデータ部の振幅位相変調を解析する変調信号解析装置において、アクセスポイント又は移動端末から入力された各バーストを含む入力信号を直交復調してデジタルのI,Q信号としてデータメモリに書込む信号入力処理部と、データメモリに書込まれたデジタルのI,Q信号を順次読出すデータ読出手段と、このデータ読出手段で順次読出されたデータを用いて各バーストのプリアンブル部に共通に含まれる領域Cを検出することによって、入力信号に含まれるバーストの時間位置を検出するバースト検出手段と、このバースト検出手段で検出されたバーストの領域Cの前に位置するシンボルデータを高速フーリエ変換して各サブキャリアのシンボルデータを求めるFFT処理手段と、この求められた各サブキャリアに対するシンボルデータの割当パターンに基づいて、該当バーストのバースト種別を判定するバースト種別判定手段と、この判定されたバーストのデータ部を構成する各シンボルデータをデータメモリから取得し、変調精度(EVM)を算出する変調精度算出手段とを備えている。
このように構成された変調信号解析装置においては、ブロードキャストバースト、ダウンリンクバースト及びアップリンクバーストの各バーストのプリアンブル部には共通の領域Cが含まれることを利用して、先ず、この変調信号解析装置へ入力されるバーストの時間位置が検出される。次に、領域A、領域B、領域Cにおける各サブキャリアのシンボルデータの割当パターンが異なることを利用して、先に検出されたバーストの種別が判定される。
このように、ブロードキャストバーストを復調してフレーム内のSCHやLCHの開始位置を示す情報を用いることなく各バーストの種別を検出できる。
このような構成の変調信号解析装置においては、各バーストのプリアンブル部には共通の領域Cが含まれること、及び各サブキャリアのシンボルデータの割当パターンを利用して、入力信号に含まれる各バーストの種別を検出している。
したがって、たとえブロードキャストバーストを解析しなくても、ダウンリンクバースト、アップリンクバースト等の各バーストにおける信号品質の評価を単独で実施でき、さらに、種別の異なるバーストが次々と入力される実際のシステム運用に則した評価系においても、バースト種別毎に変調信号の解析ができる。
以下、本発明の一実施形態を図面を用いて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係わる変調信号解析装置の概略構成を示すブロック図である。
入力端子15から入力されたアナログの入力信号16は信号入力処理部17へ入力される。この入力信号16には、図7で示した広帯域移動アクセスシステムにおけるアクセスポイント(AP)1と移動端末(MT)2との間で送受信される、OFDM変調信号からなるブロードキャストバースト3、ダウンリンクバースト4、アップリンクバースト5、及びRCHバースト6が含まれる。各バースト3、4、5、6は図9、図10(a)(b)(c)に示す構造及び伝送フレームを有する。また、各バースト3、4、5、6を構成するOFDM変調信号7は図8(a)(b)に示すように52個のサブキャリア8で構成されている。
信号入力処理部17へ入力された5GHz帯の搬送周波数ωを有するOFDM変調信号7からなる各バースト3〜6を含む入力信号16は、減衰器18でもって信号レベルが所定の信号レベルに変換されたのち、周波数変換部19へ入力される。
周波数変換部19は、入力された入力信号16の5GHz帯の搬送周波数ωを中間周波数(IF)に変換して、新たな中間周波数(IF)の入力信号16として、A/D変換部20へ送出する。A/D変換部20は、入力されたアナログの入力信号16を所定のサンプリングクロックでサンプリングしてデジタルの入力信号16に変換して、次の直交復調部21へ送出する。
直交復調部21は、図2に示すように、一対の信号乗算器(位相検波器)22a、22bと、中間周波数(IF)に変換された搬送波信号を出力する搬送波発生器23、搬送波信号の位相を90°移相させるπ/2移相器24、一対のLPF25a、25bで構成されている。なお、この直交復調部21の上述した各構成部材は例えば小型のデジタル処理回路素子で構成されている。このような周知の直交復調部21において、入力されたデジタルの中間周波数(IF)のOFDM変調信号からなる入力信号16はデジタルのI(同位相)信号とQ(直交位相)信号とに直交復調される。直交復調部21は、直交復調したデジタルのI信号とQ信号とをデータメモリ26へ書込む。なお、入力信号16におけるバースト3〜6以外の部分のI信号とQ信号は共にほぼ「0」レベルである。
小型のコンピュータからなるデータ処理部27は、データメモリ26に書込まれたデジタルのI信号とQ信号とを読出し、このI信号とQ信号とに基づいて、入力信号16に含まれる各バースト3〜6を特定し、各バースト3〜6のデータ部10の変調精度(EVM)を算出して表示部28に表示出力する。
コンピュータからなるデータ処理部27内には、図3に示すように、データ読出部29、バースト検出部30、搬送周波数検出・補正部31、FFT処理部32、サブキャリア抽出部33、バースト種別判定部34、割当パターンメモリ35、変調精度算出部36が設けられている。
データ読出部29は、データメモリ26に記憶されたデジタルの各I,Q信号を順次読出して、バースト検出部30へ送出する。さらに、データ読出部29は、変調精度算出部36から指定されたバースト3〜6の、データ部10の各シンボルデータをデータメモリ26から順次読出して、変調精度算出部36へ返送する。
バースト検出部30内には、各バースト3〜6に共通するプリアンブル部9の領域C13を構成する固定の各シンボルデータCP、Cのパターンが記憶されており、バースト検出部30は、データ読出部29から順次入力されるデータのパターンと記憶されている各シンボルデータのパターンとの相関係数を計算することにより、入力信号16に含まれる各バースト3〜6の領域C13の時間位置を特定する。
搬送周波数検出・補正部31は、バースト検出部30で検出されたバースト3〜6のOFDM変調信号の搬送周波数ωを検出する。具体的には、各I,Q信号(シンボルデータ)の1周期分の波形に含まれるI,Q信号の数(データ数)から搬送周波数ωを算出する。そして、この搬送周波数ωの基準搬送周波数ω0からの周波数誤差Δωを算出する。さらに、この周波数誤差Δωで、データ読出部29で読出された各I,Q信号(シンボルデータ)を補正する。具体的には、各I,Q信号(シンボルデータ)の1周期分の波形に含まれるI,Q信号(データ数)の数を補正する。
FFT処理部32は、バースト種別判定部34及び変調精度算出部36で指定されたシンボルデータを高速フーリエ変換して、このシンボルデータを52個のサブキャリア8のシンボルデータに分解する。
サブキャリア抽出部33は、FFT処理部32から出力された52個の各サブキャリア8に対する有効なシンボルデータの割当状態を検出して、測定割当パターンとして、バースト種別判定部34へ送出する。
割当パターンメモリ35内には、図11に示した割当パターンテーブル14の領域A11、領域B12、領域C13における有効なシンボルデータが割当てられたサブキャリア8の割当パターンが記憶されている。
バースト種別判定部34は、検出したバースト3〜6における領域C13の先頭位置から5シンボルデータ前に位置するシンボルデータをFFT処理部32へ送出する。そして、サブキャリア抽出部33から入力された該当シンボルデータの測定割当パターンと割当パターンメモリ35に記憶された割当パターンとを比較して、測定割当パターンに一致する割当パターンの領域A11、領域B12、領域C13を特定する。
領域A11が特定された場合は、領域C13の前に領域A11が存在するので、検出したバーストは、図9、図10に示すように、アップリンクバースト5又はRCHバースト6のバースト種別であると判定する。領域B12が特定された場合は、領域C13の前に領域B12が存在するので、検出したバーストは、図9、図10に示すように、ブロードキャストバースト3のバースト種別であると判定する。
なお、測定割当パターンにサブキャリア8が全く割当られていない場合は、領域C13がバーストの先頭に位置するので、検出したバーストは、図9、図10に示すように、ダウンリンクバースト4のバースト種別であると判定する。
さらに、領域C13が特定された場合は、検出したバーストはダウンリンクバースト4であり、かつこのダウンリンクバースト4の直前にブロードキャストバースト3が存在し、ブロードキャストバースト3のデータ部10内のシンボルデータを検出したと判断して、検出したバーストは、図9、図10に示すように、ダウンリンクバースト4のバースト種別であると判定する。なお、ブロードキャストバースト3のデータ部10内のシンボルデータは、領域C13と同様に全部のサブキャリア8に割当られている。
変調精度算出部36は、バースト種別判定部34で判定されたバーストの、データ部10を構成する各シンボルデータを、解析の対象とするデータ区間にわたって、データ読出部29に指示してデータメモリ26から順番に取得し、FFT処理部32へ送出するとともに、FFT処理部32が返送してくるフーリエ変換された前記各シンボルデータについて、指定された変調方式に対する変調精度(EVM)を順次算出したうえで、前記データ区間における変調精度(EVM)の実効値、最大値等を算出し、表示部28にこれらの算出結果を表示出力する。
なお、上記の「解析の対象とするデータ区間」及び「指定された変調方式」は、変調信号解析装置の設定パラメータとして、外部から設定できてもよいし、固定のパラメータとして、変調信号解析装置が保持していてもよい。
図4はデータ処理部27の全体動作を示す流れ図である。
先ず、ステップS1にて、データ読出部29及びバースト検出部30が起動して、データメモリ26から読出される入力信号16に含まれるバースト3〜6の時間位置を検出する(バースト検出、領域C特定)。次に、領域C13の先頭位置より5シンボルデータ前(時間的に前)のシンボルデータを基準とする(S2)。この基準のシンボルデータの番号をm=1に初期設定する(S3)。
データメモリ26からm番目のシンボルデータを読出して、このシンボルデータに対してシンボルタイミングの微調整を実施する(S4)。さらに、このシンボルデータに対して前述した搬送周波数検出・補正部31でもって、周波数誤差Δωを算出し、このシンボルデータを補正する(S5)。このm番目のシンボルデータを、FFT処理部32で、高速フーリエ変換して、52個のサブキャリア8のシンボルデータに分解する(S6)。そして、サブキャリア抽出部33が起動して、m番目のシンボルデータの各サブキャリア8に対する測定割当パターンを検出する(S7)。バースト種別判定部34が起動して、前述したアルゴリズムに従って、今回検出したバーストのバースト種別を判定する(S8)。
正常に判定できなかった場合は(S9)、読出すシンボルデータの番号mを1だけ更新して(S10)、更新後の番号mが[5]を超えていないことを確認して(S11)、S4へ戻り、更新後のm番目のシンボルデータ(前回のシンボルデータの次の時間位置のシンボルデータ)を読出し、この読出したシンボルデータに対する前述した各種の処理を実行する。
更新後の番号mが[5]を超えると、表示部28に「バースト種別不明」を表示して(S12)、S1へ戻り、入力信号16の次のバーストの検出処理を開始する。
S9にて、正常に判定できた場合は、変調精度算出部36が起動して、種別が判定されたバーストのデータ部10から読出すシンボルデータの番号kをk=1に初期設定する(S13)。このシンボルデータ(k=1)の位置は、解析の対象とするデータ区間から定まる。次に、k番目のシンボルデータを読出す(S14)。この読出したシンボルデータに対して前述した搬送周波数検出・補正部31でもって、周波数誤差Δωを算出し、このシンボルデータを補正する(S15)。
このk番目のシンボルデータを、FFT処理部32で、高速フーリエ変換して、52個のサブキャリア8のシンボルデータに分解する(S16)。そして、52個のサブキャリア8のうちの4本の各パイロットサブキャリアのシンボルデータの0°(0ラジアン)、又は180°(πラジアン)の基準位相を求めて基準座標を決定する(S17)。この基準座標をもとに、サブキャリアに分解された各シンボルデータの位相を補正する。
次に、この補正された各シンボルデータについて、図6に示す変調精度(EVM)を、指定された例えば図5(a)(b)に示す変調方式に対して算出し、その値を保持する(S18)。
その後、データ部10から読出すシンボルデータの番号kを1だけ更新する(S19)。更新後の番号kが、解析の対象とするデータ区間に含まれるシンボル数nを超えていないことを確認して(S20)、S14へ戻り、更新後のk番目のシンボルデータを読出す(S14)。この読出したシンボルデータに対して、前述した各種の処理を実行する。
更新後の番号kが前記シンボル数nを超えると、(S20)、これまで保持した各シンボルデータの、n個(k=1,2,…,n)の変調精度(EVM)から、それらの実効値、最大値等を算出し(S21)、表示部28に表示出力する(S22)。その後、S1に戻り、入力信号16の次のバースト検出処理を開始する。
このように構成された変調信号解析装置においては、アクセスポイント(AP)1と移動端末(MT)2との間で送受信されるブロードキャストバースト3、ダウンリンクバースト4、アップリンクバースト5及びRCHバースト6の各バーストのプリアンブル部9には、図9、図10に示すように、共通の領域C13が含まれる。このことを利用して、先ず、バースト検出部39において、この変調信号解析装置へ入力される入力信号16に含まれる各バースト3〜6の時間位置が検出される。
次に、バースト種別判定部34において、プリアンブル部9を構成する領域A11、領域B12、領域C13における52個の各サブキャリア8に対するシンボルデータの割当パターンが異なることを利用して、先に検出されたバーストのバースト種別が判定される。
したがって、アクセスポイント(AP)1から出力されたブロードキャストバースト3を復調して、フレーム内のSCHやLCHの開始位置を示す情報を用いることなく各バースト3〜6の種別を特定し、そのデータ部10の変調精度(EVM)を算出できる。
本発明の一実施形態に係わる変調信号解析装置の概略構成を示すブロック図 同実施形態に係わる変調信号解析装置に組込まれた直交復調部の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わる変調信号解析装置に組込まれたデータ処理部の詳細構成を示すブロック図 同実施形態に係わる変調信号解析装置に組込まれたデータ処理部の全体動作を示す流れ図 入力信号の変調方式を示す図 入力信号の変調精度を示す図 一般的な広帯域移動アクセスシステムを示す模式図 OFDM変調信号の構成を示す図 各バーストの伝送フレームを示す図 同じく各バーストの伝送フレームを示す図 各バーストのプリアンブル部の各領域のサブキャリアの割当パターンテーブルを示す図
符号の説明
1…アクセスポイント(AP)、2…移動端末(MT)、3…ブロードキャストバースト、4…ダウンリンクバースト、5…アップリンクバースト、6…RCHバースト、7…OFDM変調信号、8…サブキャリア、9…プリアンブル部、10…データ部、11…領域A、12…領域B、13…領域C、14…割当パターンテーブル、16…入力信号、17…信号入力処理部、18…減衰器、19…周波数変換部、20…A/D変換部、21…直交復調部、26…データメモリ、27…データ処理部、28…表示部、29…シンボルデータ読出部、30…バースト検出部、31…搬送周波数検出・補正部、32…FFT処理部、33…サブキャリア抽出部、34…バースト種別判定部、35…割当パターンメモリ、36…変調精度算出部

Claims (1)

  1. アクセスポイント(1)から移動端末(2)へOFDM変調信号からなるブロードキャストバースト(3)及びダウンリンクバースト(4)を送信し、移動端末からアクセスポイントへOFDM変調信号からなるアップリンクバースト(5)を送信する広帯域移動アクセスシステムにおける、前記各バーストを構成するプリアンブル部(9)とデータ部(10)とのうちのデータ部の振幅位相変調を解析する変調信号解析装置において、
    前記アクセスポイント又は移動端末から入力された前記各バーストを含む入力信号を直交復調してデジタルのI,Q信号としてデータメモリ(26)に書込む信号入力処理部(17)と、
    前記データメモリに書込まれたデジタルのI,Q信号を順次読出すデータ読出手段(29)と、
    このデータ読出手段で順次読出されたデータを用いて各バーストのプリアンブル部に共通に含まれる領域Cを検出することによって、前記入力信号に含まれるバーストの時間位置を検出するバースト検出手段(30)と、
    このバースト検出手段で検出されたバーストの領域Cの前に位置するシンボルデータを高速フーリエ変換して各サブキャリアのシンボルデータを求めるFFT処理手段(32)と、
    この求められた各サブキャリアに対するシンボルデータの割当パターンに基づいて、該当バーストのバースト種別を判定するバースト種別判定手段(34)と、
    この判定されたバーストのデータ部(10)を構成する各シンボルデータをデータメモリ(26)から取得し、変調精度(EVM)を算出する変調精度算出手段(36)と
    を備えたことを特徴とする変調信号解析装置。
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