JP2005216681A - スイッチ基板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フレキシブル基板10表面に複数ずつのスイッチパターン14,18を形成してなるスイッチ基板1である。スイッチパターン14,18は、平均粒径が1〜1000nmの銀及び/又は金及び/又は銅の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜によって形成されている。各スイッチパターン14,18間をそれぞれ区切る開口部Aを設ける。スイッチ基板1のスイッチパターン14,18を設けていない側の面に成形樹脂製のケース40を取り付ける。開口部Aに露出するケース40の面とスイッチパターン14,18の面とを同一面とする。
【選択図】図1
Description
(1)従来の導電ペースト(銀ペースト)は、鱗片状の銀粒子(平均粒径1〜50μm程度)に、バインダーや有機溶剤等を添加することで構成されている。そしてスイッチパターンの形成は、この導電ペーストを基板の表面に印刷し、一般的には160℃程度で加熱・乾燥することで行われる。しかしながらこのようにして得られたスイッチパターンの比抵抗(体積抵抗率)は、1×10−4〜4×10−5〔Ω・cm〕程度であり、銀そのものの比抵抗1.6×10−6〔Ω・cm〕に比べてかなり高い値となっていた。このように従来の導電ペーストからなるスイッチパターンの比抵抗が高い原因は、バインダーが銀粒子間に残存するため銀粒子同士の接触箇所が少ないためであり、またバインダー量が少ない場合でも50μm程度の大きな粒径の銀粒子が混在するためやはり銀粒子同士の接触箇所が少ないためであり、更には銀粒子同士の電気的導通は物理的接触のみであるため各接触箇所において接触抵抗が発生してしまうためである。そして上述のようにスイッチパターンの比抵抗値が銀自体の比抵抗値に比べて数十倍も大きいと、このスイッチパターン上を摺動子が摺動してオンオフ波形を出力した場合に、その抵抗により、図12に実線で示すように、オンオフ波形がオンオフの切り替わる部分において、垂直な立ち上がりに比べて少し斜めにだれてしまい、点線で示すような正確な形状の矩形波にならないという問題があった。
〔第一実施形態〕
図1は本発明の第一実施形態にかかる回転型のケース付きスイッチ基板100を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は側断面図(図1(a)のD−D断面図)である。同図に示すようにケース付きスイッチ基板100は、成形樹脂製のケース40と、ケース40の凹状の収納部41の底に、ロータリーエンコーダ用のスイッチパターン(下記するオンオフ用のスイッチパターン14及びスイッチパターン18等)を露出した状態のスイッチ基板1と、スイッチ基板1の各端子接続パターン15,19,23に接続された状態の端子板50とを具備し、これらスイッチ基板1と端子板50とをケース40内にインサート成形して構成されている。以下このケース付きスイッチ基板100について、その製造方法とともに説明する。
上記第一実施形態では、導電パターン11,12,111(即ちスイッチパターン14,18やコモンスイッチパターン21等)を、平均粒径が1〜1000nmの銀の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜によって形成したが、さらにこれら導電パターン11,12,111(スイッチパターン14,18やコモンスイッチパターン21等)を、前記平均粒径が1〜1000nmの銀の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜の上にカーボンペースト又は銀カーボンペーストをオーバーコートして構成したスイッチ基板1Aとしても良い。またスイッチ基板1Aを取り付けたケース付きスイッチ基板100Aの製造方法は、第一実施形態での製法の工程中で、導電パターン11,12,111を形成した後に、これら導電パターン11,12,111を覆う状態にてオーバーコートとしてカーボンペースト又は銀カーボンペーストを形成する工程が追加される以外は第一実施形態と同様である。これによりスイッチ基板1Aのオーバーコートを上面(表面)に持つスイッチパターン14A,18Aを形成した表面と開口部A´の部分に露出する成形樹脂の表面とを正確に同一面とすることができる。即ち開口部A´は軟らかいフレキシブル基板10及びその表面に形成したオーバーコート付きの互いに融着している銀微粒子からなる導電性被膜をカットすることによって形成されているので、前記背景技術の欄で説明したスイッチ接点板310のようにカット面にバリやダレが生じることはないからである。このように構成すれば、比抵抗が小さくてスイッチパターン14,18上を摺動子30が摺動することで出力されるオンオフ波形のオンオフの切り替わり部分が垂直な立ち上がりとなって正確な矩形波が得られるばかりか、さらに耐環境性及び耐摺動性に強くなる。即ち平均粒径が1〜1000nmの銀の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜は金属銀であるため、これをパターンの表面に露出していると、必ずしもその耐環境性(耐酸化性,耐硫化性等)に強いとは言えず、且つその上を通過する摺動子30の摺動接点31,33の摺接に対してもその耐久性が強いとは言えない。そこでこれら耐環境性及び耐摺動性に強いカーボンペースト又は銀カーボンペーストをその上にオーバーコートすることで、前記平均粒径が1〜1000nmの銀の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜によってその抵抗値を格段に低下した上で、さらにその耐環境性及び耐摺動性に強い導電パターン11,12,111(スイッチパターン14,18やコモンスイッチパターン21等)を構成することができる。なおカーボンペースト又は銀カーボンペーストの厚みは、5〜6μm程度が好ましく、またカーボンペーストや銀カーボンペーストはスクリーン印刷等の印刷手段によって形成することが好ましい。
図9(a)は本発明の第二実施形態にかかるスライドスイッチ用のケース付きスイッチ基板210と、ケース付きスイッチ基板210のケース212の収納部211内にスライド自在に収納される摺動型物260とを示す斜視図である。また図9(b)はケース付きスイッチ基板210内に取り付ける前の状態のスイッチ基板(フレキシブルスイッチ基板)230の斜視図である。
上記第二実施形態では、各種パターン231,233,235,243,245,247,249,251,253を、平均粒径が1〜1000nmの銀の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜によって形成したが、上記第一実施形態の変形例のように、さらにこれら各種パターン231,233,235,243,245,247,249,251,253を、前記平均粒径が1〜1000nmの銀の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜の上にカーボンペースト又は銀カーボンペーストをオーバーコートして構成したスイッチ基板230Aとしても良い。またスイッチ基板230Aを取り付けたケース付きスイッチ基板210Aの製造方法は、第二実施形態での製法の工程中で、各種パターン231,233,235,243,245,247,249,251,253を形成した後(開口部Bを形成する前)に、これら各種パターン231,233,235,243,245,247,249,251,253を覆う状態にてオーバーコートとしてカーボンペースト又は銀カーボンペーストを形成する工程が追加される以外は第二実施形態と同様である。これによりスイッチ基板230Aのオーバーコートを上面(表面)に持つスイッチパターン233A,235Aを形成した表面と開口部B´の部分に露出する成形樹脂の表面とを正確に同一面とすることができる。即ち開口部B´は軟らかいフレキシブル基板232及びその表面に形成したオーバーコート付きの互いに融着している銀微粒子からなる導電性被膜をカットすることによって形成されているので、前記背景技術の欄で説明したスイッチ接点板310のようにカット面にバリやダレが生じることはないからである。このように構成すれば、比抵抗が小さくてスイッチパターン233,235上を摺動子が摺動することで出力されるオンオフ波形のオンオフの切り替わり部分が垂直な立ち上がりとなって正確な矩形波が得られるばかりか、さらに耐環境性及び耐摺動性に強くなる。即ち前述のように平均粒径が1〜1000nmの銀の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜は金属銀であるため、これをパターンの表面に露出していると、必ずしもその耐環境性(耐酸化性,耐硫化性等)に強いとは言えず、且つその上を通過する摺動子の摺接に対してもその耐久性が強いとは言えないので、これら耐環境性及び耐摺動性に強いカーボンペースト又は銀カーボンペーストをその上にオーバーコートすることで、前記平均粒径が1〜1000nmの銀の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜によってその抵抗値を格段に低下した上で、さらにその耐環境性及び耐摺動性に強い各種パターン231,233,235,243,245,247,249,251,253を構成することができる。なおカーボンペースト又は銀カーボンペーストの厚みは、5〜6μm程度が好ましく、スクリーン印刷等の印刷手段によって形成するのが好ましい。なお前記カーボンペースト及び銀カーボンペーストの構成材料は前記第一実施形態の変形例の場合と同様である。
10 フレキシブル基板(基板)
14 スイッチパターン
18 スイッチパターン
21 コモンスイッチパターン
30 摺動子
40 ケース
41 収納部
100 ケース付きスイッチ基板
A 開口部
210 ケース付きスイッチ基板
211 収納部
212 ケース
230 スイッチ基板(フレキシブルスイッチ基板)
231 コモンスイッチパターン
232 フレキシブル基板(基板)
233,235 スイッチパターン
260 摺動型物
B 開口部
Claims (4)
- 基板表面の摺動子が摺接する軌道上に複数のスイッチパターンを形成してなるスイッチ基板において、
前記スイッチパターンを、平均粒径が1〜1000nmの銀及び/又は金及び/又は銅の金属微粒子を互いに融着してなる導電性被膜によって形成したことを特徴とするスイッチ基板。 - 前記導電性被膜は、平均粒径が1〜1000nmの銀及び/又は金及び/又は銅の金属微粒子を含有する導電ペーストを前記基板に塗布して加熱することで前記金属微粒子を互いに融着して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ基板。
- 前記スイッチパターンは、前記導電性被膜の上に、カーボンペースト又は銀カーボンペーストをオーバーコートして構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチ基板。
- 請求項1又は2又は3に記載のスイッチ基板はフレキシブルスイッチ基板であり、このスイッチ基板の摺動子が摺動する軌道上に前記スイッチパターン間を区切る開口部を設け、且つ前記スイッチ基板のスイッチパターンを設けていない側の面に成形樹脂製のケースを面接触させた状態で取り付けると共に前記スイッチ基板に設けた開口部に露出するケースの面とスイッチパターンの面とを略同一面としたことを特徴とするケース付きスイッチ基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004022065A JP2005216681A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | スイッチ基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004022065A JP2005216681A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | スイッチ基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005216681A true JP2005216681A (ja) | 2005-08-11 |
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ID=34905515
Family Applications (1)
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JP2004022065A Pending JP2005216681A (ja) | 2004-01-29 | 2004-01-29 | スイッチ基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005216681A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018159438A1 (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 積水ポリマテック株式会社 | 接点部材および接点ゴムスイッチ並びに接点部材の製造方法 |
JP2020188077A (ja) * | 2019-05-10 | 2020-11-19 | 帝国通信工業株式会社 | 回路基板 |
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2004
- 2004-01-29 JP JP2004022065A patent/JP2005216681A/ja active Pending
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WO2018159438A1 (ja) * | 2017-02-28 | 2018-09-07 | 積水ポリマテック株式会社 | 接点部材および接点ゴムスイッチ並びに接点部材の製造方法 |
JP2020188077A (ja) * | 2019-05-10 | 2020-11-19 | 帝国通信工業株式会社 | 回路基板 |
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