JP2005215390A - 定着装置 - Google Patents

定着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005215390A
JP2005215390A JP2004022746A JP2004022746A JP2005215390A JP 2005215390 A JP2005215390 A JP 2005215390A JP 2004022746 A JP2004022746 A JP 2004022746A JP 2004022746 A JP2004022746 A JP 2004022746A JP 2005215390 A JP2005215390 A JP 2005215390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal sleeve
fixing
sleeve
heating body
recording material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004022746A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005215390A5 (ja
Inventor
Fumiki Inui
史樹 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2004022746A priority Critical patent/JP2005215390A/ja
Publication of JP2005215390A publication Critical patent/JP2005215390A/ja
Publication of JP2005215390A5 publication Critical patent/JP2005215390A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】加熱部材として金属製スリーブを用いた定着装置において、スリーブ巻きつきJAM時のスリーブ破損・変形を防止する。
【解決手段】金属スリーブ13が内周方向に異常変形しようとした時に、金属スリーブ13の内周面に当接し、金属製スリーブ12の異常変形を規制する、スリーブ変形規制手段16aを、ステー16と加熱体保持部材(フィルムガイド)12上の少なくとも一方に一体的あるいは別体にて配設させた事を特徴とする定着装置。
【選択図】図6

Description

本発明は、複写機・プリンタ・ファクシミリ等の、電子写真方式等を用いた画像形成装置に設けられる定着装置に関するものである。
例えば、電子写真方式・静電記録方式等の作像プロセスを採用した画像形成装置において、作像プロセス部で記録材(転写材・印字用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式あるいは直接方式で形成坦持された目的の画像情報の未定着トナー像を固着像として熱定着処理する加熱定着装置としては、未定着トナー像を担持した記録材を、互いに圧接して回転する、加熱部材としての熱ローラ(定着ローラ)と加圧部材としての加圧ローラとで形成されるニップ部を通過させることにより記録材上に永久画像として定着させる、いわゆるローラ加熱方式の加熱装置が広く用いられている。
近年では、クイックスタートや省エネルギの観点からフィルム加熱方式の加熱装置が実用化されている。フィルム加熱方式の加熱装置は例えば特許文献1〜4等に提案されている。
すなわち、加熱体としての例えばセラミックヒーターと、加圧部材としての加圧ローラとの間に加熱部材としての耐熱性樹脂フィルム(以下、定着フィルムと記す)を挟ませて圧接ニップ部(以下、定着ニップ部と記す)を形成させ、前記定着ニップ部の定着フィルムと加圧ローラとの間に未定着トナー画像を形成担持させた記録材を導入して定着フィルムと一緒に挟持搬送させる事で、定着フィルムを介してセラミックヒーターの熱を与えながら定着ニップ部の加圧力で未定着トナー画像を記録材面に定着させるものである。
このフィルム加熱方式の加熱装置は、スタンバイ中のヒーターへの通電を必要とせず、画像形成装置がプリント信号を受信してから、ヒーターへの通電を行っても記録材が加熱装置に到達するまでに加熱可能な状態にする事が可能である。よって省エネの観点からフィルム加熱方式の加熱装置はエネルギを無駄にしない、優れた加熱定着装置となる。
このフィルム加熱方式の加熱装置において、加熱部材として樹脂製定着フィルムよりも高熱伝導の金属を基層として形成される金属製の薄肉スリーブを用いた場合、定着性能の向上が図られ、画像形成装置の高速化にも十分に対応することが可能となる。
特開昭63−313182号公報 特開平2−157878号公報 特開平4−44075公報 特開平4−204980号公報
しかしながら、フィルム加熱方式の加熱装置において、加熱部材として樹脂製定着フィルムよりも高熱伝導の金属を基層として形成される金属製のスリーブ(薄肉金属製定着フィルム)を用いた場合、前記金属製スリーブのスラスト方向への寄り移動を規制するために、前記金属製スリーブの端面を従来のフィルム加熱方式の加熱装置のように、スリーブ内周をバックアップした、端部フランジの規制部位により受け止めさせる構成にした場合には、金属製スリーブは平坦なヒーター面に密着されながら回転するため屈曲を繰り返しながら端面に寄った状態で回転することになり、端面からクラックが生じる。
すなわち、金属製スリーブ端部において屈曲しながら、端面規制用フランジに当接された状態となり、金属製の基層は熱容量を抑えるために出来る限り薄く形成されているため端部フランジに当接される際、ラッパ状に端部外形を広げられるように外力を受ける。特に金属製スリーブ内面よりフランジでバックアップされる構成となっているため、外周面方向への変形は規制がなく、金属製スリーブへの長手端部への寄り力が強い場合には、より顕著にラッパ状に変形させられる。さらに端部規制用フランジとの摺擦により、金属製スリーブの端部は端部よりクラックが生じやすくなってしまった。したがって、スリーブ端部のクラックを防ぐためには、端部をラッパ状に変形させなくするために、従来のスリーブ内周をバックアップする構成から、外周をバックアップする構成をとる事が有効であった。
また、樹脂製定着フィルムを用いていた場合は、樹脂製フィルムには剛性があまり無いために、加熱体であるセラミックヒーターを保持する樹脂製(主に液晶ポリマーが用いられている)のフィルムガイドに設けられた周方向に伸びるリブに、フィルムを積極的に当接させて、樹脂製フィルムの回転挙動を安定させていた。樹脂製フィルムとフィルムガイドとの摺動は、耐熱性グリスの使用により、それぞれの部材の磨耗や、磨耗によるフィルムvsフィルムガイドの摩擦力は実用上問題になるレベルにはならなかった。
しかし、前記金属製スリーブを樹脂製スリーブと同じ様に、前記樹脂製フィルムガイドリブに積極的に当接させてしまうと、フィルムガイドの磨耗量は樹脂製フィルムの時と比べて顕著に多くなり、その磨耗粉が金属製スリーブvsフィルムガイドの摩擦力UPへとつながり、記録材が定着ニップに通過する時に、記録材がスリップしてしまっていた。そのために、金属製スリーブを用いる為には、金属製スリーブとフィルムガイドリブには、加圧ローラとで形成されるニップ部近傍以外には、十分なクリアランスを設ける必要があった。
しかし以上のように、金属製スリーブ端部外周面を定着フランジによってバックアップし、フィルムガイドリブとの間に積極的なクリアランスを設けてしまうと、記録材のジャム処理、特にスリーブ巻きつきJAM(ジャム)処理時に、上流または下流方向の外力によって金属スリーブが内周方向に異常変形し、塑性変形部分が発生してしまっていた。金属製スリーブに塑性変形部が発生すると、画像不良や、スリーブ自体が破損することになってしまう。
本発明は、上記に鑑みて提案されたもので、加熱部材として金属製スリーブを用いた定着装置について、記録材のジャム処理時に、金属製スリーブの破損を防止する事を目的とする。
本発明は下記の構成を特徴とする定着装置である。
(1)適宜位置に固定された加熱体と、前記加熱体を支持する保持部材と、前記保持部材に配設されるステーと、前記加熱体に対向圧接して、可曉性を有する金属製スリーブを介して、記録材を前記加熱体に密着させる加圧部材と、前記保持部材において、前記金属製スリーブの周方向に伸びた保持部材リブと、前記金属製スリーブの外周端部近傍において、金属製スリーブ外周面に当接して金属製スリーブ端部が外周方向へ膨らむ事を規制し、前記保持部材リブよりも径の大きい、外周規制手段を有した定着フランジと、を有し、前記金属製スリーブと前記加圧部材とで形成されるニップ部に記録材を通紙して前記金属製スリーブを介した前記加熱体の熱と前記ニップ部の加圧力で前記記録材上の顕画像を定着する定着装置において、前記金属スリーブが内周方向に異常変形しようとした時に、前記金属スリーブの内周面に当接し、前記金属製スリーブの異常変形を規制する、スリーブ変形規制手段を、前記ステー、前記加熱体保持部材上の少なくとも一方に一体的あるいは別体にて配設させた事を特徴とする定着装置。
(2)適宜位置に固定された加熱体と、前記加熱体を支持する保持部材と、前記保持部材に配設されるステーと、前記加熱体に対向圧接して、可曉性を有する金属製スリーブを介して、記録材を前記加熱体に密着させる加圧部材と、前記保持部材において、前記金属製スリーブの周方向に伸びた保持部材リブと、前記金属製スリーブの外周端部近傍において、金属製スリーブ外周面に当接して金属製スリーブ端部が外周方向へ膨らむ事を規制し、前記保持部材リブよりも径の大きく、端部フランジに回転自在に取り付けられ、金属製スリーブの端部外面との接触によって回転可能に形成されている外周規制手段と、を有し、前記金属製スリーブと前記加圧部材とで形成されるニップ部に記録材を通紙して前記金属製スリーブを介した前記加熱体の熱と前記ニップ部の加圧力で前記記録材上の顕画像を定着する定着装置において、前記金属スリーブが内周方向に異常変形しようとした時に、前記金属スリーブの内周面に当接し、前記金属製スリーブの異常変形を規制する、スリーブ変形規制手段を、前記ステー、前記加熱体保持部材上の少なくとも一方に一体的あるいは別体にて配設させた事を特徴とする定着装置。
本発明によれば、加熱部材として金属製スリーブを用いた定着装置について、記録材のジャム処理時に、金属製スリーブの破損を防止する定着装置を構築する事ができる。
(1)画像形成装置例
図2は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用のレーザビームプリンタである。
1は像担持体としての感光ドラムであり、OPC、アモルファスSe、アモルファスSi等の感光材料がアルミニウムやニッケルなどのシリンダ状の基板上に形成されている。感光ドラム1は矢印の時計方向に所定の周速度をもって回転駆動され、まず、その表面は帯電装置としての帯電ローラ2によって所定の極性・電位に一様帯電される。
次に、その一様帯電処理面に対して、レーザスキャナ3により、画像情報に応じてON/OFF制御されたレーザビームによる走査露光3aが施され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置4でトナー像を現像、可視化される。現像方法としては、ジャンピング現像法、2成分現像法、FEED現像法などが用いられ、イメージ露光と反転現像とを組み合わせて用いられることが多い。
可視化されたトナー像は、転写装置としての転写ローラ5により、所定のタイミングで搬送された記録材P上に感光ドラム1より転写される。
ここで、感光ドラム1上のトナー像の画像形成位置と記録材Pの先端の書き出し位置が合致するようにセンサ8にて記録材Pの先端を検知し、タイミングを合わせている。所定のタイミングで搬送された記録材Pは感光ドラム1と転写ローラ5に一定の加圧力で挟持搬送される。
このトナー像が転写された記録材Pは加熱定着装置6へと搬送され、永久画像として加熱定着される。
一方、感光ドラム1上に残存する転写残りの残留トナーは、クリーニング装置7により感光ドラム1表面より除去される。
(2)加熱定着装置6
図1は加熱定着装置6の断面図、図3は途中部分省略・一部切り欠き正面図である。10は加熱部材としての定着部材(加熱アセンブリ)、20は加圧部材としての弾性加圧ローラであり、この定着部材10と加圧ローラ20との圧接により加熱ニップ部としての定着ニップ部Nを形成させている。
定着部材10は、加熱用部材としてのヒーター11、フィルムガイド12、保持ステー16、金属製スリーブ(定着スリーブ)13、定着フランジ15、スリーブ変形規制手段16a等からなる。
ヒーター11はフィルムガイド12の下面に固定して配設してあり、金属製スリーブ13はフィルムガイドに配設しており、金属製スリーブの周方向に伸びたフィルムガイドリブ12aに対して、定着ニップ部N近傍以外は十分なクリアランスが設けてある。保持ステー16はフィルムガイド12に加圧方向に配設されており、スリーブ変形規制手段16aは保持ステー16の長手方向に2個装着され、金属スリーブ13の内周面とは適当なクリアランスが設けられている。
また、スリーブ変形規制手段16aは、フィルムガイドリブ12aに対して櫛歯状に対向して配設(不図示)され、金属製スリーブの回転方向に這わせた形状になっており、JAM処理時等の金属製スリーブの異常変形時に、十分な金属製スリーブのバックアップがなされる。
定着フランジ15はフィルムガイド12の長手方向両端部側に装着されて金属製スリーブ13の両端部を規制する役目をする。即ち金属製スリーブ13の長手方向への移動を規制する規制部材である。加熱部材としての弾性加圧ローラ20は、芯金21と、芯金21の外側にシリコンゴムやフッ素ゴム等の耐熱ゴムあるいはシリコンゴムを発砲して形成された弾性層22からなり、この上にPFA、PTFE、FEP等の離型性層23を形成してあってもよい。
30は定着装置のメインフレームであり、この定着フレームに加圧ローラ20や定着部材10を装着して保持させている。即ち定着フレーム30に設けた嵌合用溝31に係合させて加圧ローラ20の上側において定着フレーム30に配設してある。
そして定着部材10の両端部において定着フランジ15の加圧部15dと不動のバネ受け部材40との間に加圧バネ17を縮設することで定着部材10を所定の加圧力をもって加圧ローラ20の上面に対して金属製スリーブ13の弾性と加圧ローラ20の弾性に抗して押圧させて所定幅の定着ニップ部Nを形成させている。定着ニップ部Nにおいては定着部材10の加圧ローラ20に対する加圧により金属製スリーブ13がヒーター11と弾性加圧ローラ20との間に挟まれてヒーター11の下面の扁平面に倣って撓み、金属製スリーブ13の内面がヒーター11の下面の扁平面に密着した状態になる。
Gは加圧ローラ20の芯金21の一端部に配設した駆動ギヤである。この駆動ギヤGに駆動部Mから回転力が伝達されて、加圧ローラ20が所定の回転速度にて回転駆動される。この加圧ローラ20の回転駆動に伴って定着ニップ部Nにおける加圧ローラ20と定着部材10側の金属スリーブ13との摩擦力で金属スリーブ13に回転力が作用して、金属スリーブ13がその内面がヒーター11の下面に密着して摺動しながらフィルムガイド12の外回りを図1において時計方向に加圧ローラ20の回転に従動して回転状態になる(加圧ローラ駆動式)。
金属製スリーブ13は内部のヒーター11及びフィルムガイド12と定着フィルム13の間の摩擦抵抗を小さく抑える必要がある。これは、記録材の定着ニップ通過時のスリップ防止や、プリンター自体の駆動トルクを抑えるためである。このためヒーター11およびフィルムガイド12の表面に耐熱性グリス等の潤滑材を少量介在させてある。また、金属製スリーブの回転時に、フィルムガイドの磨耗量を抑えるために、金属製スリーブ13はフィルムガイドリブ12aに対して、定着ニップ部N近傍以外は十分なクリアランスが設けてある。これにより金属製スリーブ13はスムーズに回転する事が可能となる。
ヒーター11は、記録材P上のトナー像Tを溶融、定着させる定着ニップ部Nの加熱を行う。
加圧ローラ20の回転による金属製スリーブ13の回転がなされ、ヒーター11に対する通電がなされてヒーターの温度が所定の温度に立ち上がって温調された状態において、未定着トナー像Tを担持した記録材Pが耐熱性の定着入口ガイド24に沿って定着ニップ部Nの金属製スリーブ13と加圧ローラ20との間に搬送され、定着ニップ部Nを挟持搬送される事で、未定着トナー像Tが金属製スリーブ13を介してヒーター11の熱で加熱されて熱定着される。定着ニップ部Nを通過した記録材Pは金属製スリーブ13の外面から分離して不指示の耐熱性の定着排紙ガイドに案内されて不図示の排出トレイに排出される。
a)金属製スリーブ13
金属製スリーブ13は熱容量の小さなスリーブであり、クイックスタートを可能にするために総厚200μm以下の厚みで耐熱性、高熱伝導性を有するSUS、Al、Ni、Cu、Zn等の金属部材を単独、あるいは合金部材を基層とした、可撓性を有するスリーブである。また、超寿命の加熱定着装置を構成する為に十分な強度を持ち、耐久性に優れた金属製スリーブとして、総厚20μm以上の厚みが必要である。よって金属製スリーブ13の総厚みとしては20μm以上200μm以下が最適である。
さらに、オフセット防止や記録材の分離性を確保する為に表層にはPTFE、PFA、FEP、ETFE、CTFE、PVDF等のフッ素樹脂、シリコーン樹脂等の離型性の良好な耐熱性樹脂を混合ないし単独で被覆したものである。被覆の方法としては、金属製スリーブ基材の外面をエッチング処理した後に上記離型性層をディッピング、紛体スプレー等の塗布によるものや、あるいはチューブ状に形成された物を金属製スリーブの表面に被らせる方式のものであっても良い。または、金属製スリーブ基材の外面をブラスト処理した後に、接着剤であるプライマ層を塗布し、上記離型性層を被覆する方法であっても良い。
また、ヒーター11と接触する金属製スリーブ内面に潤滑性の高いフッ素樹脂層、ポリイミド層、ポリアミドイミド層等を形成してあっても良い。
b)ヒーター11
記録材P上のトナー像Tを溶融、定着される定着ニップ部Nの加熱を行うヒーター11は、例えば、アルミナ、AlN(チッ化アルミ)等の高絶縁性のセラミックス基盤やポリイミド、PPS、液晶ポリマー等の耐熱性樹脂基板の表面に長手方向に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)、RuO、TaN等の通電発熱抵抗層をスクリーン印刷等により、厚み10μm程度、幅1〜5mm程度の線状もしくは細帯状に塗工して形成した通電加熱用部材である。
あるいは、金属製基板上の定着ニップ部反対側に絶縁層、通電発熱抵抗体を順次積層してなる金属製加熱用ヒーターであり、金属製基板は定着ニップ側が湾曲した形状であっても良い。
通電発熱抵抗層に対する給電は不図示の給電部から不図示のコネクタを介してなされる。
ヒーター基板の背面には通電発熱抵抗層の発熱に応じて昇温した加熱用ヒーターの温度を検知する為のサーミスタ等の温度検知素子14が配設されている。この温度検知素子14の信号に応じて、長手方向端部にある不図示の電極部から通電発熱抵抗層に印加される電圧のデューティー比や波数等を適切に制御する事で、定着ニップ部N内での温調温度を略一定に保ち、記録材P上のトナー像Tを定着するのに必要な加熱を行う。温度検知素子14から不図示の温度制御部へのDC通電は不図示のDC通電部およびDC電極部を介して不図示のコネクタにより達成している。
また、ヒーター11の通電発熱抵抗層の表面には、金属製フィルムとの摺擦に耐えることが可能な薄層のガラスコート、フッ素樹脂層等の保護層を設けている。
あるいは上記基板として対磨耗性に優れ、熱伝導性の良好なAlN等を用いた場合には、通電発熱抵抗層を上記基板に対して定着ニップと反対側に形成してあっても良い。
また、上記金属製スリーブ13の内面において、ヒーター11の定着ニップ部N側の形状を曲面とすることで、金属製スリーブ13に屈曲負荷を与えないようにした方が超寿命の定着部材が形成される。
c)フィルムガイド12
フィルムガイド12はヒーター11を支持する役目、加圧部材の役目、定着ニップ部Nとの反対方向への放熱を防ぐ為の断熱部材の役目等をしている、剛性・耐熱性・断熱性の部材であり、液晶ポリマー、フェノール樹脂、PPS、PEEK等により形成されている。
又、金属製フィルム15の周方向に伸びたフィルムガイドリブ12aの外径は、径Lgにて配設されている。
d)定着フランジ15
図4Aにおいて定着フランジの概観図を示す。図4Cに示すように金属製スリーブ13の端部外周面には定着フランジ15の内周面と接触する部位(幅D)を有する。
定着フランジ15はPPS、液晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂より形成されており、金属製スリーブ13の端部外周面Dが挿入可能な、金属製スリーブの外径Lfより大きい内径Lcを有する挿入部15aを有する。すなわち、金属製スリーブ13のD部は定着フランジ15の内径Lcを有する挿入部15aに挿入され、金属製スリーブ13の端面は定着フランジ15の突き当て部15bに突き当たる。
また、定着フランジの内側にはLsを径に持つ規制部位15cが設けられており、フィルムガイドリブ12aの外径Lgよりも大きい径が設けられている。規制部位15cの径Lgは、回転駆動中、金属スリーブの内周側が接触しなく、また、金属スリーブ15が何らかの外力によってスリーブ変形規制部位15cに当接しても、金属スリーブが破損、または永久変形をおこさない径に設定してある。なお、上記、径の関係は、Lc>Ls>Lgとなっている。
定着フランジ15の定着ニップ部相当部は切り欠いてあり、長手端部において、該切り欠き部分にヒーター11、フィルムガイド12と一体の保持ステー16が配置される事で、定着フランジ15がヒーター11等に干渉する事はない。
図5のように、定着部材10は、端部に配置した定着フランジ15の保持筐体嵌合部15dを定着フレーム30の嵌合溝31に挿入する。
上記により基本構成されるが、定着ニップ部近傍においてのジャム処理時の動きを以下に述べる。図6は、スリーブ巻きつきジャム処理時に金属製スリーブ13が成す動きを表した定着ニップ部近傍断面図である。(a)は通常通紙時の図である。金属製スリーブ13と加圧ローラ20は加圧される事によりニップを形成し、金属スリーブは定着フランジ15の挿入部15aによって金属スリーブの外周面がガイドされている。前記したように、金属スリーブはフィルムガイドリブ12aに対して、ニップ部近傍以外は十分なクリアランスを設けてあり、また、金属スリーブはスリーブ変形規制手段16aに対して接触する事はない。これによって金属スリーブの接触による定着器のトルクUPや定着スリップ、そして金属スリーブが熱を奪われる事による定着性不良を防止している。(b)はスリーブ巻きつきジャム処理時の図である。金属製スリーブ13は記録材Pを介した外力によってジャム処理方向に変形しようとするが、スリーブ変形規制手段16aに当接する事によって、スリーブ破損、永久変形につながるような異常変形に至るのを防いでいる。これにより、金属スリーブのジャム処理時の破損を防止している。
本実施例はスリーブのスラスト方向規制手段である、定着フランジを回転タイプとしたものである。図7は定着フランジを回転タイプとした加熱定着装置6の途中部分省略・一部切り欠き正面模型図である。前述第一の実施例の加熱定着装置6と同じ構成部材・部分には同一の符号を付して再度の説明を省略する。
金属製スリーブ13の長手方向両端部を規制する回転保護キャップ15dは端部フランジ15eの内側に回転自在に配設した、無端の円筒状キャップである。
図8の(a)は端部フランジ15eの外面図、(b)は内面図、(c)は側面図、(d)は平面図である。(e)は端部フランジ15eと回転保護キャップ15dの断面図である。
(e)に示すように外形Lfを有する金属製スリーブ13の端部外周面には固定タイプの定着フランジと同様に回転保護キャップ15dの内周面と接触する部位(幅D)を有する。回転保護キャップ15dはPPS、液晶ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂より形成されており、金属製スリーブ13の端部外周面Dが挿入可能な、金属製スリーブの外形Lfより適度に大きい内径LCを有する挿入部15Aを有する。すなわち、金属製スリーブ13のD部は回転保護キャップ15dの内径LCを有する挿入部15Aに挿入され、金属製スリーブ13の端面は回転保護キャップ15d側から外側に徐々に内径が小さくなるようにテーパ状あるいはR状に形成されており、突き当て部15Bの最小内径LSは金属製スリーブ13の外形Lfより十分に小さい径に形成されている。回転保護キャップ15dは無端の円筒キャップであり、LC>LSとなるように少なくともそれぞれ2つの内径を有する。
また、回転保護キャップ15dを回転可能に形成する場合、回転保護キャップ15dの最小内径LSで形成されるフランジ嵌合部15Hを有し、回転保護キャップ15dと同様に耐熱性樹脂より形成される端部フランジ15eの一部嵌合部15Gが最大径LEを有し、LE<LSの関係にあることから、回転保護キャップ15dはフランジ嵌合部15Gに端部フランジ15eの嵌合部15Hがルーズに挿入される事で回転自在の状態で嵌合される。また端部フランジ15eは規制部15Iにより回転保護キャップ15dのスラスト方向への移動を規制している。
回転保護キャップ15dを挿入した端部フランジ15eにはバネ規制部が形成されており、定着部材10と加圧ローラ20の間に所定の加圧力を付与する為に配置される加圧バネ17の位置を規制している。
また、端部フランジ15eの定着ニップ部相当部は切り欠いてあり、長手端部において該切り欠き部分にヒーター11、フィルムガイド12と一体の保持ステー16が配置される事で端部フランジ15eがヒーター11に干渉する事はない。
定着部材10は端部に配置した端部フランジ15eの保持筐体嵌合部15Jを定着フレーム30の嵌合溝31に挿入する事で定着フレーム30に装着され、定着フレーム30に対してスラスト方向への移動が規制される。また、端部フランジ15eと回転保護キャップ15dで金属製スリーブ13のスラスト方向への移動を規制している。
金属スリーブ13は加圧ローラ20とヒーター11との間で付与される加圧力によって、ヒーター11に密着するように変形する定着ニップ部以外の部分では、金属製スリーブ13は円筒形状を復元しようとし、その復元力によって保護キャップ15dと密着状態に成る。
さらに、回転保護キャップ15dは端部フランジ15eに対して回転自在に取り付けられているため、保護キャップ15dと金属製スリーブ13の摩擦力により、金属製スリーブ13の回転に合わせて、連れ回り状態となる。
上記により基本構成されるが、定着ニップ部近傍においてのジャム処理時の動きを以下に述べる。図9は、ジャム処理時に金属製スリーブ13が成す動きを表した定着ニップ部近傍断面図である。(a)は通常通紙時の図である。金属製スリーブ13と加圧ローラ20は加圧される事によりニップを形成し、金属スリーブは保護キャップ15dの挿入部15Aによって金属スリーブの外周面がガイドされている。前記したように、金属スリーブはフィルムガイドリブ12aに対して、ニップ部近傍以外は十分なクリアランスを設けてあり、また、金属スリーブはスリーブ変形規制手段16aに対して接触する事はない。これによって金属スリーブの接触による定着器のトルクUPや定着スリップ、そして金属スリーブが熱を奪われる事による定着性不良を防止している。(b)はジャム処理時の図である。金属製スリーブ13は記録材Pを介した外力によってジャム処理方向に変形しようとするが、スリーブ変形規制手段16aに当接する事によって、スリーブ破損、永久変形につながるような異常変形に至るのを防いでいる。これにより、金属スリーブのジャム処理時の破損を防止している。
実施例1の加熱定着装置の断面図 画像形成装置例の概略構成図 加熱定着装置の途中部分省略・一部切り欠き正面図 定着フランジの概観図 定着フランジの正面図 図4BのA−A線に沿う断面図 定着部材と定着フレームの嵌合関係図 ジャム処理時の説明図 加熱定着装置の途中部分省略・一部切り欠き正面図 定着フランジの概略図 ジャム処理時の説明図
符号の説明
10・・定着部材、11・・加熱用ヒーター、12・・フィルムガイド、13・・金属製スリーブ、15・・定着フランジ、15d・・保護キャップ、15e・・端部フランジ、16・・保持ステー、16a・・スリーブ変形規制手段、20・・加圧ローラ、24・・定着入口ガイド、P・・記録材

Claims (2)

  1. 適宜位置に固定された加熱体と、前記加熱体を支持する保持部材と、前記保持部材に配設されるステーと、前記加熱体に対向圧接して、可曉性を有する金属製スリーブを介して、記録材を前記加熱体に密着させる加圧部材と、前記保持部材において、前記金属製スリーブの周方向に伸びた保持部材リブと、前記金属製スリーブの外周端部近傍において、金属製スリーブ外周面に当接して金属製スリーブ端部が外周方向へ膨らむ事を規制し、前記保持部材リブよりも径の大きい、外周規制手段を有した定着フランジと、を有し、前記金属製スリーブと前記加圧部材とで形成されるニップ部に記録材を通紙して前記金属製スリーブを介した前記加熱体の熱と前記ニップ部の加圧力で前記記録材上の顕画像を定着する定着装置において、
    前記金属スリーブが内周方向に異常変形しようとした時に、前記金属スリーブの内周面に当接し、前記金属製スリーブの異常変形を規制する、スリーブ変形規制手段を、前記ステーと前記加熱体保持部材上の少なくとも一方に一体的あるいは別体にて配設させた事を特徴とする定着装置。
  2. 適宜位置に固定された加熱体と、前記加熱体を支持する保持部材と、前記保持部材に配設されるステーと、前記加熱体に対向圧接して、可曉性を有する金属製スリーブを介して、記録材を前記加熱体に密着させる加圧部材と、前記保持部材において、前記金属製スリーブの周方向に伸びた保持部材リブと、前記金属製スリーブの外周端部近傍において、金属製スリーブ外周面に当接して金属製スリーブ端部が外周方向へ膨らむ事を規制し、前記保持部材リブよりも径の大きく、端部フランジに回転自在に取り付けられ、金属製スリーブの端部外面との接触によって回転可能に形成されている外周規制手段と、を有し、前記金属製スリーブと前記加圧部材とで形成されるニップ部に記録材を通紙して前記金属製スリーブを介した前記加熱体の熱と前記ニップ部の加圧力で前記記録材上の顕画像を定着する定着装置において、
    前記金属スリーブが内周方向に異常変形しようとした時に、前記金属スリーブの内周面に当接し、前記金属製スリーブの異常変形を規制する、スリーブ変形規制手段を、前記ステーと前記加熱体保持部材上の少なくとも一方に一体的あるいは別体にて配設させた事を特徴とする定着装置。
JP2004022746A 2004-01-30 2004-01-30 定着装置 Pending JP2005215390A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004022746A JP2005215390A (ja) 2004-01-30 2004-01-30 定着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004022746A JP2005215390A (ja) 2004-01-30 2004-01-30 定着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005215390A true JP2005215390A (ja) 2005-08-11
JP2005215390A5 JP2005215390A5 (ja) 2007-03-08

Family

ID=34905994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004022746A Pending JP2005215390A (ja) 2004-01-30 2004-01-30 定着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005215390A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195736A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置
WO2015162977A1 (ja) * 2014-04-24 2015-10-29 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
JP2018146709A (ja) * 2017-03-03 2018-09-20 キヤノン株式会社 画像加熱装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519647A (ja) * 1991-07-10 1993-01-29 Canon Inc 加熱装置
JPH086409A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Canon Inc 定着装置
JP2000131982A (ja) * 1998-10-28 2000-05-12 Canon Inc ヒータ、加熱ユニット、像加熱装置及び画像形成装置
JP2002231419A (ja) * 2001-01-31 2002-08-16 Canon Inc 加熱装置、及び画像形成装置
JP2002323821A (ja) * 2001-02-20 2002-11-08 Canon Inc 像加熱装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0519647A (ja) * 1991-07-10 1993-01-29 Canon Inc 加熱装置
JPH086409A (ja) * 1994-06-17 1996-01-12 Canon Inc 定着装置
JP2000131982A (ja) * 1998-10-28 2000-05-12 Canon Inc ヒータ、加熱ユニット、像加熱装置及び画像形成装置
JP2002231419A (ja) * 2001-01-31 2002-08-16 Canon Inc 加熱装置、及び画像形成装置
JP2002323821A (ja) * 2001-02-20 2002-11-08 Canon Inc 像加熱装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013195736A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 定着装置
WO2015162977A1 (ja) * 2014-04-24 2015-10-29 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
CN105209979A (zh) * 2014-04-24 2015-12-30 京瓷办公信息系统株式会社 定影装置及图像形成装置
JP5948506B2 (ja) * 2014-04-24 2016-07-06 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 定着装置及び画像形成装置
US9501009B2 (en) 2014-04-24 2016-11-22 Kyocera Document Solutions Inc. Fixing device and image forming apparatus
CN105209979B (zh) * 2014-04-24 2017-08-04 京瓷办公信息系统株式会社 定影装置及图像形成装置
JP2018146709A (ja) * 2017-03-03 2018-09-20 キヤノン株式会社 画像加熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3814542B2 (ja) 像加熱装置
US7650105B2 (en) Image heating apparatus
JP4621033B2 (ja) 画像加熱装置
JP4498369B2 (ja) 像加熱装置及びこの像加熱装置に用いられる可撓性スリーブ
JP4659204B2 (ja) 定着装置及びこの定着装置を備える画像形成装置
US10444682B2 (en) Fixing device that detects a rotational state of a rotatable member based on a temperature lowering rate of a detected temperature of a temperature detecting member
JP2007249186A5 (ja)
JP2006084821A (ja) 加熱定着装置
JP2011033768A (ja) 加熱回転体、及びその加熱回転体を用いた像加熱装置
US9329535B2 (en) Image heating apparatus
JP3977200B2 (ja) 像加熱装置
JP2010102305A (ja) 画像形成装置
JP2004144833A (ja) 加熱装置
JP2008275756A (ja) 加熱定着装置
JP4035426B2 (ja) 定着装置
JP2007101861A (ja) 定着装置
JP2003186336A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009093017A (ja) 像加熱装置及び画像形成装置
JP2005215390A (ja) 定着装置
US8107870B2 (en) Fusing device and image forming apparatus using the same
JP2006153948A (ja) 像加熱装置
JP2004157442A (ja) 加熱装置
JP2006091452A (ja) 定着装置
JP6980442B2 (ja) 画像形成装置
JP3958108B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Effective date: 20070124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A621 Written request for application examination

Effective date: 20070124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090828

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091029

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20100323

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100525