JP2005213448A - 被膜形成用ポリマー組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被膜形成用ポリマー組成物を、特定の疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、特定の親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、及び特定の親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位0.1〜5.0質量%を必須構成単位として有する水性コポリマーと水とを含有する構成とする。
【選択図】なし
Description
(1)下記一般式(I)で表される疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、下記一般式(II)で表される親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、及び一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位0.1〜5.0質量%を必須構成単位として有する水性コポリマーと水とを含有することを特徴とする被膜形成用ポリマー組成物。
(1)本発明に用いられる一般式(I)で表される疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位
本発明の被膜形成用ポリマー組成物を構成する水性コポリマーは、下記一般式(I)で表される疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位(以下、「構成単位(I)」ともいう)を必須構成単位として有する。
また、本発明の被膜形成用ポリマー組成物を構成する水性コポリマーは、下記一般式(II)で表される親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位(以下、「構成単位(II)」ともいう)を必須構成単位として有する。
2−メチルエチレン基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチレン基などが例示できるが、これらのうち、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、より好ましくはエチレン基である。
ングリコール(9)メタクリレート、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート、オレイロキシポリエチレングリコール(18)メタクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(4)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(18)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(4)メタクリレート、ラウロイロキシポリエチレングリコール(10)メタクリレート等が挙げられる。なお、カッコ内の数字はqの値を示す。
本発明の被膜形成用ポリマー組成物を構成する水性コポリマーは、下記一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位(以下、「構成単位(III)」ともいう)を必須構成単位として有する。
、1−メチルエチル基、シクロプロピル基が例示できる。本発明において、R6及びR8はそれぞれ水素原子又はメチル基であることが好ましい。また、R7で表されるアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、2−ヒドロキシプロピレン基、1−ヒドロキシ−2−メチルエチレン基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチレン基などが例示できるが、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、より好ましくはエチレン基である。
が4未満の場合は生成されるコポリマーの水溶性が著しく低下することがあり、40より大きくなるとコポリマーの水溶性は確保できるものの、形成する被膜に十分な被膜強度と柔軟性を付与することができないことがある。
本発明で用いる水性コポリマーは、上記の必須構成単位(I)〜(III)以外に、通常共重合体を構成しうるモノマーから誘導される任意の構成単位を、本発明の被膜形成用組成物の機能や効果を損なわない範囲で有することができる。かかる任意の構成単位としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の重合性カルボン酸;アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、アクリル酸モノアルキルアミド、メタクリル酸モノアルキルアミド等の(メタ)アクリル酸アミド;アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル等の炭素数4以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸ヒドキロキシアルキルエステル;(メタ)アクリル酸ベンジル等の(メタ)アクリル酸アリールエステル;(メタ)アクリル酸メトキシメチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル;酢酸ビニル;ビニルピロリドン;スチレン;α−メチルスチレン;アクリロニトリル等が例示できる。
本発明に用いられる水性コポリマーは、上記構成単位(I)、(II)及び(III)、並びに必要に応じて他の任意の構成単位を、その骨格中に含有する共重合体である。上記水性コポリマーは通常はその構成単位がランダムに結合したランダム共重合体であるが、ブロック共重合体又はグラフト共重合体であってもよい。
って重合反応を行う方法により得ることができる。
本発明の被膜形成用ポリマー組成物は上記水性コポリマーと水とを含有する。また、上記水性コポリマーはただ1種を含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。更に、必要に応じエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2ペンタンジオール、グリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール、増粘剤、pH調整剤、可塑剤、防腐剤、抗酸化剤等を含んでいても良い。
本発明の化粧料は、上記本発明の被膜形成用ポリマー、即ち上記水性コポリマーの1種又は2種以上と水とを含有する。上記本発明の被膜形成用ポリマーを含有する本発明の化粧料は、肌の動きによっても破壊されない優れた強度を有する化粧被膜を形成することができるため、初期の化粧仕上がりを長時間にわたって維持することができる。本発明の化粧料に於ける水性コポリマーの好ましい含有量は総量で0.1〜50質量%であり、より好ましくは1〜40質量%である。水性コポリマーの含有量が少なすぎると、形成する化粧被膜に良好な使用感を充分付与できない場合があり、多すぎると製剤化が困難になる場合がある。
リカ等の、表面処理されていてもよい粉体類;アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤;レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分;フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤;ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。これらは用途などに応じて適宜選択される。
ポリエチレングリコール化合物としてのポリエチレングリコール#1000を103g及びトリエチルアミン50gをテトラヒドロフラン500mlに溶解した。得られた溶液を氷冷、攪拌しながら、この溶液に酸クロライドとしてのメタクリル酸クロライド5.2gをテトラヒドロフラン100mlに溶解してなる溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、生成した白色沈澱を濾過し、ロータリーエバポレーターを用いて濾液からテトラヒドロフラン及びトリエチルアミンを除去して生成物を得た。NMR測定により、得られた化合物が上記一般式(II)で表される親水性モノマーであるポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートであることが確認された。
親水性モノマーの製造例1において、ポリエチレングリコール化合物及び酸クロライドの種類及び量を表1に示すように変更した以外は、上記製造例1と同様の方法により上記一般式(II)で表される親水性モノマーを得た。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、メトキシポリエチレングリコール(9)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−400」)59.0g、ポリエチレングリコール(23)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−1000」)1.0g、及びイソプロピルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら
、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去した。更に、1,3ブチレングリコール72gを添加して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物1を得た。
上記組成物1、タルク及び水を、コポリマー濃度が10質量%、タルク濃度が20質量%となるように混合し、コーティング組成物を調製した。刷毛を用いてこのコーティング組成物をスライドグラス上に塗布し、60℃で8時間乾燥して試験用塗膜とした。得られた試験用塗膜上に目の粗い麻布を置き、麻布の上に更に種々の重さの分銅を軽いものから順に置いた。このような荷重条件下、塗膜上で麻布を動かし、塗膜に傷が生じる荷重を求め被膜強度とした。結果を表2に示す。
上記組成物1、タルク及び水を、コポリマー濃度が10質量%、タルク濃度が30質量%となるように混合し、コーティング組成物を調製した。刷毛を用いてこのコーティング組成物を厚さ0.2mmのスチレンフィルム上に2回重ねて塗布し、40℃で12時間乾燥して試験用塗膜とした。この試験用塗膜を折り曲げたり伸ばしたりする作業を繰り返し、スチレンフィルム上のコーティング面に亀裂が生じるまでの折り曲げ回数を求めた。結果を表2に示す。コーティング膜に亀裂が生じるまでの回数が多いほどそのコーティング膜の柔軟性が高いことを示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)34.0g、プロピレングリコール(6)モノアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーAP−400」)54.0g、ポリプロピレングリコール(7)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADP−400」)0.2g、アクリル酸(東京化成工業(株)製)11.8g、及びエチルアルコール200mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム1.5gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で12時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物2を得た。得られた組成物2について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、エチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)28.0g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)29.4g、ポリエチレングリコール(9)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADE−400」)0.2g、スチレン(東京化成工業(株)製)2.4g、及びイソプロピルアルコール150mlと水150mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム0.2gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で18時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去した後、更に1,2ペンタンジオール72gを添加して、20質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物3を得た。得られた組成物3について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)48.0g、メトキシポリエチレングリコール(4)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−200」)16.9g、メトキシポリエチレングリコール(9)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−400」)39.5g、ポリエチレングリコール(13)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−600」)3.6g、メタクリル酸(東京化成工業(株)製)12.0g、及びイソプロピルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物4を得た。得られた組成物4について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、イソプロピルメタクリレート(東京化成工業(株)製)48.6g、ポリエチレングリコール(10)モノアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーAE−400」49.0g、ポリエチレングリコール(23)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−1000」)2.4g、及び酢酸エチル300mlを採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過酸化ベンゾイル0.2gを酢酸エチル10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、8時間のリフラックスにより反応を行った。反応終了後、水をこの溶液に添加し、フラッシングを行って、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物5を得た。得られた組成物5について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、エチルアクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、ポリプロピレングリコール(13)モノメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPP−800」)40.0g、ポリエチレングリコール(4.5)モノアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーAE−200」)17.1g、ポリプロピレングリコール(9)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDP−400」)0.5g、2−エチルヘキシルアクリレート(東京化成工業(株)製)2.4g、及びエチルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸カリウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で20時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物6を得た。得られた組成物6について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)4.5g、エチルアクリレート(東京化成工業(株)製)50.0g、ポリエチレングリコール(23)モノメタクリレート(上記製造例1で得られた化合物)34.5g、ポリエチレングリコール(9)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADE−400」)0.8g、nブチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)10.2g、及びイソプロピルアルコール180mlと水120mlとからなる混
合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム0.5gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で12時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去した後、更にイソプレングリコール72gを添加して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物7を得た。得られた組成物7について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)59.3g、オレイロキシポリエチレングリコール(18)メタクリレート(製造例2の化合物)60.0g、ポリエチレングリコール(13)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−600」)0.7g、及びエチルアルコール360mlと水240mlからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸カリウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で20時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物8を得た。得られた組成物8について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、エチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)15.2g、ラウロイロキシポリエチレングリコール(10)アクリレート(上記製造例3で得られた化合物)23.2g、ポリエチレングリコール(23)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−1000」)1.6g及びトルエン200mlを採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これにアゾビスイソブチロニトリル0.2gをトルエン10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で8時間反応を行った。反応終了後、水をこの溶液に添加し、フラッシングを行って、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物9を得た。得られた組成物9について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)30.0g、メトキシポリエチレングリコール(4)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−200」)9.4g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)14.0g、ポリエチレングリコール(13)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−600」)0.6g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)6.0g、及びイソプロピルアルコール180mlと水120mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム0.5gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で9時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物10を得た。得られた組成物10について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、エチルアクリレート(東京化成工業(株)製)30.0g、ポリエチレングリコール(23)モノメタクリレート(製造例1の化合物29.7g、ポリエチレングリコール(4)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADE−200」)0.3g、及びイソプロピルアルコール180mlと水120mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム0.5gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら65℃で12時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物11を得た。得られた組成物11について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)59.2g、ラウロキシポリエチレングリコール(18)アクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーALE−800」)60.0g、ポリエチレングリコール(9)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADE−400」)0.8g、及びイソプロピルアルコール360mlと水240mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム1.8gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら70℃で9時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物12を得た。得られた組成物12について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)59.0g、ジエチレングリコールジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−100」)1.0g、及びイソプロピルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去したが、全体が固化し被膜形成用組成物は得られなかった。
ポリエチレングリコール化合物としてのポリエチレングリコール#2000を100g、及びトリエチルアミン50gをテトラヒドロフラン500mlに溶解した。得られた溶液を氷冷、攪拌しながら、この溶液に酸クロライドとしてのアクリル酸クロライド9.5gをテトラヒドロフラン100mlに溶解してなる溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後生成した白色沈澱を濾過し、ロータリーエバポレーターを用いて濾液からテトラヒドロフラン及びトリエチルアミンを除去して生成物を得た。NMR測定により、得られた化合物がポリエチレングリコール(45)ジメタクリレートであることが確認された。
00mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、コポリマー25質量%を含有する被膜形成用組成物13を得た。得られた組成物13について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)60.0g、及びイソプロピルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解してなる溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、コポリマー25質量%を含有する被膜形成用組成物14を得た。得られた組成物14について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料であるメーク用下地クリームを作製した。即ち、表3に示す成分No.1〜8の混合物(イ)及び成分No.9〜20の混合物(ロ)をそれぞれ80℃に加熱し、(イ)に(ロ)を加えて乳化し、攪拌冷却してメーク用下地クリーム1を得た。なお、下記表3に化粧料の処方を示すが、表中の数値はいずれも質量%である。
得られたクリーム1を手首内側に塗布した。手首の屈伸を激しく繰り返しながら、肌上の化粧膜の状態を拡大ビデオスコープにて観察した。これより、肌上の化粧膜に亀裂が生じる、又は化粧膜がしわ部分に偏在し始めるまでの手首の屈伸回数を求めた。この回数が多いほど、化粧膜が強固でかつ柔軟性に富み、肌の動きよって破壊され難いことを示して
いる。結果を表6に示す。
処方を表3に示すように変更した以外は、上記実施例13と同様の方法を用いて本発明の化粧料であるメーク用下地クリーム2〜4を作製した。得られたクリーム2〜4と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
処方を表3に示すように変更した以外は、上記実施例13と同様の方法を用いて比較用のメーク用下地クリーム5を作製した。得られたクリーム5と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料であるファンデーションを作製した。即ち、表4に示す成分No.1〜8の混合物(イ)を80℃に加熱し、成分No.9〜12(ロ)を添加し、ディスパー(高速分散機)で強力に攪拌混合した。温度を80℃に保ちながら、(イ)と(ロ)の混合物に成分No.13〜20の混合物(ハ)を80℃に加熱したものを徐々に加えて乳化し、攪拌冷却してクリーム状のファンデーション1を得た。得られたファンデーション1と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
処方を表4に示すように変更した以外は、上記実施例17と同様の方法を用いて本発明の化粧料であるファンデーション2〜4を作製した。得られたファンデーション2〜4と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
処方を表4に示すように変更した以外は、上記実施例17と同様の方法を用いて比較用のファンデーション5を作製した。得られたファンデーション5と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料であるアイカラーを作製した。即ち、表5に示す成分No.1〜14の混合物(イ)を攪拌混合して均一溶液とした後、成分No.15〜20の成分(ロ)を添加し、ディスパー(高速分散機)で強力に攪拌混合した。成分No.21と22を混合して均一溶液としたもの(ハ)を、攪拌を行いながら、(イ)と(ロ)の混合物に加えた後静置し、水性ゲル型のアイカラー1を得た。得られたアイカラー1と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
処方を表5に示すように変更した以外は、上記実施例21と同様の方法を用いて本発明の化粧料であるアイカラー2〜4を作製した。得られたアイカラー2〜4と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
処方を表5に示すように変更した以外は、上記実施例21と同様の方法を用いて比較用のアイカラー5を作製した。得られたアイカラー5と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
Claims (4)
- 下記一般式(I)で表される疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、下記一般式(II)で表される親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、及び一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位0.1〜5.0質量%を必須構成単位として有する水性コポリマーと水とを含有することを特徴とする被膜形成用ポリマー組成物。
- 化粧料であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の被膜形成用ポリマー組成物。
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