JP2005213448A - 被膜形成用ポリマー組成物 - Google Patents

被膜形成用ポリマー組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】水に対する充分な溶解性を有し、且つ柔軟性、被膜強度に優れ、折り曲げ強度が高い被膜を形成することができる被膜形成用ポリマー組成物を提供する。
【解決手段】被膜形成用ポリマー組成物を、特定の疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、特定の親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、及び特定の親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位0.1〜5.0質量%を必須構成単位として有する水性コポリマーと水とを含有する構成とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、柔軟且つ強固な被膜を形成する被膜形成用ポリマー組成物に関する。より詳しくは溶媒が水系溶媒であり、安全性が高く、環境に対する影響も少なく、また粉体等の固形物が混合された場合に柔軟性、被膜強度に優れ、折り曲げ強度が高い被膜を形成する被膜形成用ポリマー組成物に関する。
また、本発明は、化粧料とした場合に肌の動きによって破壊されない化粧膜、特に粉体が配合された場合にこの特性に優れた化粧膜を形成することができる被膜形成用ポリマー組成物に関する。
各種の親水性モノマーを用い、これをポリマー化またはコポリマー化して水性の被覆材や増粘・ゲル化剤として用いることは従来幅広く行われている。例えば、ポリオキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートのポリマーが適度な保湿性と粘稠性があり、髪に対するセット力が良いため頭髪化粧料の基剤として好適であることが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、ポリオキシアルキレングリコールモノ(メタ)アクリレートとエチレン性不飽和単量体とのコポリマーが優れた水系の増粘剤であることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
ところが、このようなポリマー又はコポリマーは線状ポリマーであり、被膜を形成した場合に柔軟性に欠ける。このため、被塗布体に厚塗りした場合や、また被膜形成用組成物中に粉体等の固形分が存在するとその被膜強度が著しく低下するという欠点を有していた。
一方、このような線状ポリマーが一般的に有する欠点を解決する方策として、EDMA等の二官能性モノマーを架橋剤として用いてコポリマー化することも考えられるが、架橋化することにより水に対する溶解性が低下し、被膜剤として用いる程の高濃度に配合した被膜形成用組成物は調製できないという欠点がある。従って主に水系の増粘剤やゲル化剤として用いられるのが現状であった。
特公平2−4571号公報 特開昭58−27771号公報
本発明は、このような状況下為されたものであり、水に対する充分な溶解性を有し、且つ柔軟性、被膜強度に優れ、折り曲げ強度が高い被膜を形成することができる被膜形成用ポリマー組成物を提供することを課題とする。また、本発明は、特に肌の動きによっても破壊されない化粧膜を与えることができる化粧料に好適な被膜形成用ポリマー組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、特定の疎水性モノマー、親水性モノマー及び親水性二官能性モノマーを特定の構成比率下で共重合することにより、上記特性を有する被膜形成用ポリマー組成物が得られることを見いだし、かかる知見に基づき本発明を完成させた。
即ち、本発明は以下の通りである。
(1)下記一般式(I)で表される疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、下記一般式(II)で表される親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、及び一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位0.1〜5.0質量%を必須構成単位として有する水性コポリマーと水とを含有することを特徴とする被膜形成用ポリマー組成物。
Figure 2005213448
(一般式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は炭素数1〜3個のアルキル基を表す。)
Figure 2005213448
(一般式(II)中、R3は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R4は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、R5は水素原子、炭素数6〜10の芳香族基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜12のアシル基を表す。nは4〜40の数値を表す。)
Figure 2005213448
(一般式(III)中、R6及びR8はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R7は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは4〜40の数値を表す。)
(2)前記一般式(II)で表される親水性モノマーが下記一般式(IV)で表される親水性モノマーであることを特徴とする(1)の被膜形成用ポリマー組成物。
Figure 2005213448
(一般式(IV)中、R9は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R10は水素原子、炭素数6〜10の芳香族基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜12のアシル基を表す。qは4〜40の数値を表す。)
(3)前記一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーが、下記一般式(V)で表される親水性二官能性モノマーであることを特徴とする(1)又は(2)の被膜形成用ポリマー組成物。
Figure 2005213448
(一般式(V)中、R11及びR12はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、rは4〜40の数値を表す。)
(4)化粧料であることを特徴とする(1)〜(3)の何れかの被膜形成用ポリマー組成物。
本発明によれば、水に対する充分な溶解性を有し、且つ柔軟性、被膜強度に優れ、折り曲げ強度が高い被膜を形成する被膜形成用ポリマー組成物を提供することができる。また、本発明によれば、特に肌の動きによっても破壊されることのない化粧膜を与える化粧料に好適な被膜形成用ポリマー組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
(1)本発明に用いられる一般式(I)で表される疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位
本発明の被膜形成用ポリマー組成物を構成する水性コポリマーは、下記一般式(I)で表される疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位(以下、「構成単位(I)」ともいう)を必須構成単位として有する。
Figure 2005213448
(一般式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は炭素数1
〜3個のアルキル基を表す。)
ここで、R1で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基、シクロプロピル基等が例示できる。本発明において、R1は水素原子又はメチル基であることが好ましい。また、R2で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基、シクロプロピル基が例示でき、これらの中ではメチル基が好ましい。
上記一般式(I)で表されるモノマーを具体的に例示すれば、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプロピル等が挙げられ、ほとんどが市販品として入手可能である。
なお、本発明において、「モノマーから誘導される構成単位」とは、対応するモノマーが有する炭素−炭素不飽和結合が重合反応によって開裂して形成される構成単位を言う。
本発明に用いられる水性コポリマーに含まれる構成単位(I)は1種のみでもよいが、上記一般式(I)を満たすものであれば2種以上の構成単位(I)を組み合わせて有していてもよい。本発明では、構成単位(I)の1種以上を、該水性コポリマーを構成する全構成単位に対して総量で30〜60質量%、好ましくは35〜55質量%、更に好ましくは40〜55質量%含有する。
上記一般式(I)で表されるモノマーから誘導される構成単位は、水性コポリマーが形成する被膜の強度に影響し、水性ポリマーの全構成単位に対する構成単位(I)の含有量を上記範囲とすることにより、優れた強度を有する被膜を形成できる水性コポリマーを製造することができる。構成単位(I)の含有量が上記範囲より少なすぎると被膜の強度が十分ではなく、反対に多すぎると得られるコポリマーの水溶性が低下し、被膜形成用組成物が調製できなくなることがある。
(2)本発明に用いられる一般式(II)で表される親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位
また、本発明の被膜形成用ポリマー組成物を構成する水性コポリマーは、下記一般式(II)で表される親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位(以下、「構成単位(II)」ともいう)を必須構成単位として有する。
Figure 2005213448
(一般式(II)中、R3は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R4は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、R5は水素原子、炭素数6〜10の芳香族基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基、又は炭素数1〜12のアシル基を表す。nは4〜40の数値を表す。)
ここで、R3で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基、シクロプロピル基が例示できる。本発明において、R3は水素原子又はメチル基であることが好ましい。また、R4で表されるアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、2−ヒドロキシプロピレン基、1−ヒドロキシ−
2−メチルエチレン基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチレン基などが例示できるが、これらのうち、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、より好ましくはエチレン基である。
また、R5で表される基のうち、炭素数6〜10の芳香族基としては、フェニル基、ベンジル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基等が例示でき;炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基としては、メチル基、エチル基、ブチル基、ターシャリーブチル基、ヘキシル基、シクロへキシル基、オクチル基、2−エチルへキシル基、ラウリル基などが好適に例示でき;炭素数1〜12のアシル基としては、フォルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、ラウロイル基などが好適に例示できる。これらのうち、R5で表される基として好ましくは炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基であり、より好ましくは炭素数1〜12のアルキル基である。
ここで、nは4〜40の数値範囲であることが重要である。本発明においてnが上記範囲である構成単位(II)を、被膜形成用ポリマー組成物を構成する水性コポリマーに用いることにより、優れた強度を有する被膜を形成できる水性コポリマーを製造することができる。nが4未満の場合は得られるコポリマーの水溶性が低下し、被膜形成用組成物が調製できなくなることがある。反対に、nが40より大きすぎるとコポリマーが形成する被膜の強度が低下してしまうので好ましくない。
上記一般式(II)で表されるモノマーのうち、R4がプロピレン基であるモノマーとして具体的には、ポリプロピレングリコール(6)モノアクリレート、ポリプロピレングリコール(9)モノアクリレート、ポリプロピレングリコール(13)モノアクリレート、ポリプロピレングリコール(9)モノメタクリレート、ポリプロピレングリコール(13)モノメタクリレート等が挙げられる。これらのポリマーの多くは市販品として入手可能である。一例を挙げると、商品名「ブレンマー」AP−400、AP−550、AP−800、PP−500、PP−800(いずれも日本油脂(株)製)等がある。なお、R4がエチレン基であるモノマーの具体例は後述する。
上記一般式(II)で表される親水性モノマーから誘導される構成単位の中でも特に好ましいものとして、一般式(IV)で表される親水性モノマーから誘導される構成単位が挙げられる。
Figure 2005213448
(一般式(IV)中、R9は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R10は水素原子、炭素数6〜10の芳香族基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基、又は炭素数1〜12のアシル基を表す。qは4〜40の数値を表す。)
このような一般式(IV)で表されるモノマーを具体的に例示すれば、ポリエチレングリコール(4.5)モノアクリレート、ポリエチレングリコール(4.5)モノメタクリレート、ポリエチレングリコール(10)モノアクリレート、ポリエチレングリコール(8)モノメタクリレート、ポリエチレングリコール(23)モノアクリレート、ポリエチレングリコール(23)モノメタクリレート、メトキシポリエチレングリコール(9)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(4)メタクリレート、メトキシポリエチレ
ングリコール(9)メタクリレート、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート、オレイロキシポリエチレングリコール(18)メタクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(4)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(18)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(4)メタクリレート、ラウロイロキシポリエチレングリコール(10)メタクリレート等が挙げられる。なお、カッコ内の数字はqの値を示す。
なお、一般式(II)において述べたように、一般式(IV)においてもと同様に、優れた強度を有する被膜を形成できる水性コポリマーを製造するためにはqは4〜40の数値範囲であることが重要である。
これら上記の親水性モノマーは、対応するポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールモノエーテル、ポリエチレングリコールモノエステルとアクリル酸又はメタクリル酸のクロライド又は無水物とのエステル化反応により高収率で得ることができる。また、既に市販品も多数存在するので、かかる市販品を利用することも可能である。一例を挙げると、商品名ブレンマーAE−200、AE−400、PE−200、PE−350、AME−400、PME−200、PME−400、PME−1000、ALE−200、ALE−800、PLE−200等(いずれも日本油脂(株)製)がある。
本発明に用いられる水性コポリマーに含まれる構成単位(II)は1種のみでもよいが、上記一般式(II)を満たすものであれば2種以上の構成単位(II)を組み合わせて有していてもよい。本発明では、構成単位(II)の1種以上を、該水性コポリマーを構成する全構成単位に対して総量で30〜60質量%、好ましくは35〜55質量%、更に好ましくは40〜55質量%有する。
上記一般式(II)で表されるモノマーから誘導される構成単位は、水性コポリマーの水溶性を担うものであり、水性ポリマーの全構成単位に対する構成単位(II)の含有量を上記範囲とすることにより、優れた強度を有する被膜を形成でき且つ水溶性に優れた水性コポリマーを製造することができる。構成単位(II)の含有量が上記範囲より少なすぎるとコポリマーの水への充分な溶解性を確保できなくなり、反対に上記範囲より多すぎるとコポリマーの形成する被膜の強度が低下することがあるので好ましくない。
(3)本発明に用いられる一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位
本発明の被膜形成用ポリマー組成物を構成する水性コポリマーは、下記一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位(以下、「構成単位(III)」ともいう)を必須構成単位として有する。
Figure 2005213448
(一般式(III)中、R6及びR8はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R7は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは4〜40の数値を表す。)
ここで、R6及びR8で表されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基
、1−メチルエチル基、シクロプロピル基が例示できる。本発明において、R6及びR8はそれぞれ水素原子又はメチル基であることが好ましい。また、R7で表されるアルキレン基としては、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、2−ヒドロキシプロピレン基、1−ヒドロキシ−2−メチルエチレン基、2−ヒドロキシ−1−メチルエチレン基などが例示できるが、好ましくはエチレン基又はプロピレン基であり、より好ましくはエチレン基である。
上記一般式(III)で表されるモノマーのうち、R7がエチレン基であるものは後記するが、プロピレン基であるモノマーは具体的には、ポリプロピレングリコール(4)ジアクリレート、ポリプロピレングリコール(7)ジアクリレート、ポリプロピレングリコール(9)ジメタクリレート等が挙げられ、これらのモノマーは市販品として入手可能である。一例を挙げると商品名「ブレンマー」ADP−250、ADP−400、PDP−400(いずれも日本油脂(株)製)がある。また、上記一般式(III)で表されるモノマーは、対応するアルキレングリコールとアクリル酸又はメタクリル酸のクロライド又は無水物とのエステル化反応によっても高収率で得ることができる。
上記一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される構成単位(III)の中でも特に好ましいものとして、一般式(V)で表されるモノマーから誘導される構成単位が挙げられる。
Figure 2005213448
(一般式(V)中、R11及びR12はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、rは4〜40の数値を表す。)
ここで、R11及びR12で表されるアルキル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基、1−メチルエチル基、シクロプロピル基が例示できる。本発明において、R11及びR12はそれぞれ水素原子又はメチル基であることが好ましい。
上記一般式(V)で表されるモノマーは、対応する重合度のポリエチレングリコールとアクリル酸又はメタクリル酸のクロライド又は無水物とのエステル化反応により高収率で得ることができる。また、既に市販品も存在するので、かかる市販品を利用することも可能である。一例を挙げると商品名「ブレンマー」ADE−200、ADE−400、PDE−200、PDE−400、PDE−600、PDE−1000(いずれも日本油脂(株)製)がある。
本発明に用いられる水性コポリマーに含まれる構成単位(III)は1種のみでもよいが、上記一般式(III)を満たすものであれば2種以上の構成単位(III)を組み合わせて有していてもよい。
また、構成単位(III)は上記一般式(III)又は上記一般式(V)において、m又はrが4〜40の数値範囲であることが必要である。本発明においてm又はrが上記範囲である構成単位(III)を、被膜形成用ポリマー組成物を構成する水性コポリマーに用いることにより、優れた強度及び柔軟性を有する被膜を形成でき且つ水溶性に優れた水性コポリマーを製造することができる。構成単位(III)におけるR7の長さに拘わらず、m又はr
が4未満の場合は生成されるコポリマーの水溶性が著しく低下することがあり、40より大きくなるとコポリマーの水溶性は確保できるものの、形成する被膜に十分な被膜強度と柔軟性を付与することができないことがある。
なお、構成単位(III)におけるR7の長さにより水性コポリマーの水溶性は変化し、R7が長くなるほど、水性コポリマーの水溶性は低下する傾向にある。上記一般式(III)又は上記一般式(V)においてm又はrが小さくなるとこの傾向は一層強くなる。従って、構成単位(III)の上記水性コポリマーを構成する全構成単位に対する割合が高すぎると水性コポリマーの水溶性を確保できなくなる。しかし、m又はrが大きい場合は構成単位(III)の上記水性コポリマーを構成する全構成単位に対する割合が比較的高くなっても、水溶性を確保しながら、水性コポリマーの形成する被膜に十分な被膜強度及び柔軟性を付与することができる。
即ち、本発明では、構成単位(III)の割合は、上述したように、親水性を確保しつつ強度及び柔軟性に優れた被膜を形成できる水性コポリマーを得るという観点から、上記水性コポリマーを構成する全構成単位に対して、総量で0.1〜5.0質量%の範囲であることもまた重要である。構成単位(III)の割合は、R7の長さに応じて変化するものであり、一義的に決められるものではないが、好ましい一例を挙げると上記全構成単位に対して0.2〜4.5質量%であり、より好ましくは0.3〜4.0質量%である。
構成単位(III)が上記式(V)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される構成単位である場合、即ち、式(III)においてR7がエチレン基である場合、rが15以上の時には該構成単位(III)は総量で0.1〜5.0質量%、好ましくは0.2〜4.5%、更に好ましくは0.4〜3.5質量%の割合で含まれる。また上記場合において、rが15未満の時は該構成単位(III)は総量で0.1〜3.5質量%、好ましくは0.2〜3.0%、更に好ましくは0.4〜2.5質量%の割合で含まれる。
(4)水性コポリマーに含まれうるその他の任意の構成単位
本発明で用いる水性コポリマーは、上記の必須構成単位(I)〜(III)以外に、通常共重合体を構成しうるモノマーから誘導される任意の構成単位を、本発明の被膜形成用組成物の機能や効果を損なわない範囲で有することができる。かかる任意の構成単位としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸等の重合性カルボン酸;アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、アクリル酸モノアルキルアミド、メタクリル酸モノアルキルアミド等の(メタ)アクリル酸アミド;アクリル酸−n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル等の炭素数4以上のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステル;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸ヒドキロキシアルキルエステル;(メタ)アクリル酸ベンジル等の(メタ)アクリル酸アリールエステル;(メタ)アクリル酸メトキシメチル、(メタ)アクリル酸メトキシエチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシアルキルエステル;酢酸ビニル;ビニルピロリドン;スチレン;α−メチルスチレン;アクリロニトリル等が例示できる。
(5)本発明に用いられる水性コポリマー
本発明に用いられる水性コポリマーは、上記構成単位(I)、(II)及び(III)、並びに必要に応じて他の任意の構成単位を、その骨格中に含有する共重合体である。上記水性コポリマーは通常はその構成単位がランダムに結合したランダム共重合体であるが、ブロック共重合体又はグラフト共重合体であってもよい。
本発明における水性コポリマーの製造方法は特に限定されないが、例えば各構成単位を誘導するモノマー溶媒中で混合し、アクリル系モノマーの重合で通常用いられる方法に従
って重合反応を行う方法により得ることができる。
(6)本発明の被膜形成用ポリマー組成物
本発明の被膜形成用ポリマー組成物は上記水性コポリマーと水とを含有する。また、上記水性コポリマーはただ1種を含有させてもよいし、2種以上を組み合わせて含有させてもよい。更に、必要に応じエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、イソプレングリコール、1,2ペンタンジオール、グリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール、増粘剤、pH調整剤、可塑剤、防腐剤、抗酸化剤等を含んでいても良い。
なお、被膜形成用ポリマー組成物中の水性コポリマーの含有量は特に限定されないが、良好な流動性を維持する上で好ましくは40質量%以下であり、より好ましくは1〜35質量%である。40質量%以上の水性コポリマーを被膜形成用ポリマー組成物中に含有すると、流動性が損なわれ、ハンドリングが困難となる場合もある。
(7)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記本発明の被膜形成用ポリマー、即ち上記水性コポリマーの1種又は2種以上と水とを含有する。上記本発明の被膜形成用ポリマーを含有する本発明の化粧料は、肌の動きによっても破壊されない優れた強度を有する化粧被膜を形成することができるため、初期の化粧仕上がりを長時間にわたって維持することができる。本発明の化粧料に於ける水性コポリマーの好ましい含有量は総量で0.1〜50質量%であり、より好ましくは1〜40質量%である。水性コポリマーの含有量が少なすぎると、形成する化粧被膜に良好な使用感を充分付与できない場合があり、多すぎると製剤化が困難になる場合がある。
本発明の化粧料には、水性コポリマーと水以外にも通常化粧料に配合し得る任意の成分を配合することが可能である。これらの任意の成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンなどの炭化水素類;ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類;ホホバ油、カルナウバワックス、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類;ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類;ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類;ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類;1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール;ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤;ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤;4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類;アルキルベタイン等の両性界面活性剤類;結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類;タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化鉄、紺青、群青、チタンマイカ、チタンセリサイト、シ
リカ等の、表面処理されていてもよい粉体類;アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤;レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分;フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤;ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。これらは用途などに応じて適宜選択される。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明がこれら実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
〈構成単位(II)を誘導する一般式(II)で表される親水性モノマーの製造例1〉
ポリエチレングリコール化合物としてのポリエチレングリコール#1000を103g及びトリエチルアミン50gをテトラヒドロフラン500mlに溶解した。得られた溶液を氷冷、攪拌しながら、この溶液に酸クロライドとしてのメタクリル酸クロライド5.2gをテトラヒドロフラン100mlに溶解してなる溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、生成した白色沈澱を濾過し、ロータリーエバポレーターを用いて濾液からテトラヒドロフラン及びトリエチルアミンを除去して生成物を得た。NMR測定により、得られた化合物が上記一般式(II)で表される親水性モノマーであるポリエチレングリコール(23)モノメタクリレートであることが確認された。
〈構成単位(II)を誘導する一般式(II)で表される親水性モノマーの製造例2、3〉
親水性モノマーの製造例1において、ポリエチレングリコール化合物及び酸クロライドの種類及び量を表1に示すように変更した以外は、上記製造例1と同様の方法により上記一般式(II)で表される親水性モノマーを得た。
Figure 2005213448
〈実施例1〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、メトキシポリエチレングリコール(9)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−400」)59.0g、ポリエチレングリコール(23)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−1000」)1.0g、及びイソプロピルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら
、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去した。更に、1,3ブチレングリコール72gを添加して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物1を得た。
(被膜の強度試験)
上記組成物1、タルク及び水を、コポリマー濃度が10質量%、タルク濃度が20質量%となるように混合し、コーティング組成物を調製した。刷毛を用いてこのコーティング組成物をスライドグラス上に塗布し、60℃で8時間乾燥して試験用塗膜とした。得られた試験用塗膜上に目の粗い麻布を置き、麻布の上に更に種々の重さの分銅を軽いものから順に置いた。このような荷重条件下、塗膜上で麻布を動かし、塗膜に傷が生じる荷重を求め被膜強度とした。結果を表2に示す。
(被膜の柔軟性試験)
上記組成物1、タルク及び水を、コポリマー濃度が10質量%、タルク濃度が30質量%となるように混合し、コーティング組成物を調製した。刷毛を用いてこのコーティング組成物を厚さ0.2mmのスチレンフィルム上に2回重ねて塗布し、40℃で12時間乾燥して試験用塗膜とした。この試験用塗膜を折り曲げたり伸ばしたりする作業を繰り返し、スチレンフィルム上のコーティング面に亀裂が生じるまでの折り曲げ回数を求めた。結果を表2に示す。コーティング膜に亀裂が生じるまでの回数が多いほどそのコーティング膜の柔軟性が高いことを示す。
〈実施例2〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)34.0g、プロピレングリコール(6)モノアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーAP−400」)54.0g、ポリプロピレングリコール(7)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADP−400」)0.2g、アクリル酸(東京化成工業(株)製)11.8g、及びエチルアルコール200mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム1.5gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で12時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物2を得た。得られた組成物2について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例3〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、エチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)28.0g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)29.4g、ポリエチレングリコール(9)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADE−400」)0.2g、スチレン(東京化成工業(株)製)2.4g、及びイソプロピルアルコール150mlと水150mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム0.2gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で18時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去した後、更に1,2ペンタンジオール72gを添加して、20質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物3を得た。得られた組成物3について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例4〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)48.0g、メトキシポリエチレングリコール(4)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−200」)16.9g、メトキシポリエチレングリコール(9)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−400」)39.5g、ポリエチレングリコール(13)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−600」)3.6g、メタクリル酸(東京化成工業(株)製)12.0g、及びイソプロピルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物4を得た。得られた組成物4について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例5〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、イソプロピルメタクリレート(東京化成工業(株)製)48.6g、ポリエチレングリコール(10)モノアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーAE−400」49.0g、ポリエチレングリコール(23)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−1000」)2.4g、及び酢酸エチル300mlを採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過酸化ベンゾイル0.2gを酢酸エチル10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、8時間のリフラックスにより反応を行った。反応終了後、水をこの溶液に添加し、フラッシングを行って、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物5を得た。得られた組成物5について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例6〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、エチルアクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、ポリプロピレングリコール(13)モノメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPP−800」)40.0g、ポリエチレングリコール(4.5)モノアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーAE−200」)17.1g、ポリプロピレングリコール(9)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDP−400」)0.5g、2−エチルヘキシルアクリレート(東京化成工業(株)製)2.4g、及びエチルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸カリウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で20時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物6を得た。得られた組成物6について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例7〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)4.5g、エチルアクリレート(東京化成工業(株)製)50.0g、ポリエチレングリコール(23)モノメタクリレート(上記製造例1で得られた化合物)34.5g、ポリエチレングリコール(9)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADE−400」)0.8g、nブチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)10.2g、及びイソプロピルアルコール180mlと水120mlとからなる混
合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム0.5gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で12時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去した後、更にイソプレングリコール72gを添加して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物7を得た。得られた組成物7について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例8〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)59.3g、オレイロキシポリエチレングリコール(18)メタクリレート(製造例2の化合物)60.0g、ポリエチレングリコール(13)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−600」)0.7g、及びエチルアルコール360mlと水240mlからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸カリウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で20時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物8を得た。得られた組成物8について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例9〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、エチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)15.2g、ラウロイロキシポリエチレングリコール(10)アクリレート(上記製造例3で得られた化合物)23.2g、ポリエチレングリコール(23)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−1000」)1.6g及びトルエン200mlを採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これにアゾビスイソブチロニトリル0.2gをトルエン10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で8時間反応を行った。反応終了後、水をこの溶液に添加し、フラッシングを行って、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物9を得た。得られた組成物9について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例10〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)30.0g、メトキシポリエチレングリコール(4)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−200」)9.4g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)14.0g、ポリエチレングリコール(13)ジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−600」)0.6g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)6.0g、及びイソプロピルアルコール180mlと水120mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム0.5gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、70℃で9時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物10を得た。得られた組成物10について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例11〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、エチルアクリレート(東京化成工業(株)製)30.0g、ポリエチレングリコール(23)モノメタクリレート(製造例1の化合物29.7g、ポリエチレングリコール(4)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADE−200」)0.3g、及びイソプロピルアルコール180mlと水120mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム0.5gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら65℃で12時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物11を得た。得られた組成物11について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈実施例12〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)59.2g、ラウロキシポリエチレングリコール(18)アクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーALE−800」)60.0g、ポリエチレングリコール(9)ジアクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーADE−400」)0.8g、及びイソプロピルアルコール360mlと水240mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム1.8gを水10mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら70℃で9時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去して、25質量%の水性コポリマーを含有する本発明の被膜形成用ポリマー組成物である組成物12を得た。得られた組成物12について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈比較例1〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)59.0g、ジエチレングリコールジメタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPDE−100」)1.0g、及びイソプロピルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去したが、全体が固化し被膜形成用組成物は得られなかった。
〈比較例2〉
ポリエチレングリコール化合物としてのポリエチレングリコール#2000を100g、及びトリエチルアミン50gをテトラヒドロフラン500mlに溶解した。得られた溶液を氷冷、攪拌しながら、この溶液に酸クロライドとしてのアクリル酸クロライド9.5gをテトラヒドロフラン100mlに溶解してなる溶液を2時間かけて滴下した。滴下終了後生成した白色沈澱を濾過し、ロータリーエバポレーターを用いて濾液からテトラヒドロフラン及びトリエチルアミンを除去して生成物を得た。NMR測定により、得られた化合物がポリエチレングリコール(45)ジメタクリレートであることが確認された。
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)59.0g、上記のポリエチレングリコール(45)ジメタクリレート1.0g、及びイソプロピルアルコール3
00mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解した溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、コポリマー25質量%を含有する被膜形成用組成物13を得た。得られた組成物13について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
〈比較例3〉
窒素導入管、冷却器及び攪拌装置を備えたフラスコに、メチルメタクリレート(東京化成工業(株)製)60.0g、メトキシポリエチレングリコール(23)メタクリレート(日本油脂(株)製、商品名「ブレンマーPME−1000」)60.0g、及びイソプロピルアルコール300mlと水300mlとからなる混合溶媒を採り攪拌混合した。攪拌を続けながら、1時間窒素ガス置換を行った。これに過硫酸アンモニウム2.0gを水20mlに溶解してなる溶液を加え、更に攪拌を続けながら、65℃で16時間反応を行った。反応終了後、pHを7.0に調整し、ロータリーエバポレーターでイソプロピルアルコールを除去し、コポリマー25質量%を含有する被膜形成用組成物14を得た。得られた組成物14について、実施例1と同様に被膜の強度試験及び柔軟性試験を行った。結果を表2に示す。
Figure 2005213448
〈実施例13〉
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料であるメーク用下地クリームを作製した。即ち、表3に示す成分No.1〜8の混合物(イ)及び成分No.9〜20の混合物(ロ)をそれぞれ80℃に加熱し、(イ)に(ロ)を加えて乳化し、攪拌冷却してメーク用下地クリーム1を得た。なお、下記表3に化粧料の処方を示すが、表中の数値はいずれも質量%である。
(化粧料と肌との親和性評価)
得られたクリーム1を手首内側に塗布した。手首の屈伸を激しく繰り返しながら、肌上の化粧膜の状態を拡大ビデオスコープにて観察した。これより、肌上の化粧膜に亀裂が生じる、又は化粧膜がしわ部分に偏在し始めるまでの手首の屈伸回数を求めた。この回数が多いほど、化粧膜が強固でかつ柔軟性に富み、肌の動きよって破壊され難いことを示して
いる。結果を表6に示す。
〈実施例14〜16〉
処方を表3に示すように変更した以外は、上記実施例13と同様の方法を用いて本発明の化粧料であるメーク用下地クリーム2〜4を作製した。得られたクリーム2〜4と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
〈比較例4〉
処方を表3に示すように変更した以外は、上記実施例13と同様の方法を用いて比較用のメーク用下地クリーム5を作製した。得られたクリーム5と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
Figure 2005213448
〈実施例17〉
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料であるファンデーションを作製した。即ち、表4に示す成分No.1〜8の混合物(イ)を80℃に加熱し、成分No.9〜12(ロ)を添加し、ディスパー(高速分散機)で強力に攪拌混合した。温度を80℃に保ちながら、(イ)と(ロ)の混合物に成分No.13〜20の混合物(ハ)を80℃に加熱したものを徐々に加えて乳化し、攪拌冷却してクリーム状のファンデーション1を得た。得られたファンデーション1と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
〈実施例18〜20〉
処方を表4に示すように変更した以外は、上記実施例17と同様の方法を用いて本発明の化粧料であるファンデーション2〜4を作製した。得られたファンデーション2〜4と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
〈比較例5〉
処方を表4に示すように変更した以外は、上記実施例17と同様の方法を用いて比較用のファンデーション5を作製した。得られたファンデーション5と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
Figure 2005213448
〈実施例21〉
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料であるアイカラーを作製した。即ち、表5に示す成分No.1〜14の混合物(イ)を攪拌混合して均一溶液とした後、成分No.15〜20の成分(ロ)を添加し、ディスパー(高速分散機)で強力に攪拌混合した。成分No.21と22を混合して均一溶液としたもの(ハ)を、攪拌を行いながら、(イ)と(ロ)の混合物に加えた後静置し、水性ゲル型のアイカラー1を得た。得られたアイカラー1と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
〈実施例22〜24〉
処方を表5に示すように変更した以外は、上記実施例21と同様の方法を用いて本発明の化粧料であるアイカラー2〜4を作製した。得られたアイカラー2〜4と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
〈比較例6〉
処方を表5に示すように変更した以外は、上記実施例21と同様の方法を用いて比較用のアイカラー5を作製した。得られたアイカラー5と肌との親和性評価を実施例13と同様に行った。結果を表6に示す。
Figure 2005213448
Figure 2005213448

Claims (4)

  1. 下記一般式(I)で表される疎水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、下記一般式(II)で表される親水性モノマーから誘導される1種以上の構成単位30〜60質量%、及び一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーから誘導される1種以上の構成単位0.1〜5.0質量%を必須構成単位として有する水性コポリマーと水とを含有することを特徴とする被膜形成用ポリマー組成物。
    Figure 2005213448
    (一般式(I)中、R1は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R2は炭素数1〜3個のアルキル基を表す。)
    Figure 2005213448
    (一般式(II)中、R3は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R4は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、R5は水素原子、炭素数6〜10の芳香族基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜12のアシル基を表す。nは4〜40の数値を表す。)
    Figure 2005213448
    (一般式(III)中、R6及びR8はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R7は水酸基を有していてもよい炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは4〜40の数値を表す。)
  2. 前記一般式(II)で表される親水性モノマーが、下記一般式(IV)で表される親水性モノマーであることを特徴とする請求項1記載の被膜形成用ポリマー組成物。
    Figure 2005213448
    (一般式(IV)中、R9は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、R10は水素原子、炭素数6〜10の芳香族基、炭素数1〜14の脂肪族炭化水素基又は炭素数1〜12のアシル基を表す。qは4〜40の数値を表す。)
  3. 前記一般式(III)で表される親水性二官能性モノマーが、下記一般式
    (V)で表される親水性二官能性モノマーであることを特徴とする請求項1又は2記載の被膜形成用ポリマー組成物。
    Figure 2005213448
    (一般式(V)中、R11及びR12はそれぞれ独立して水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、rは4〜40の数値を表す。)
  4. 化粧料であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の被膜形成用ポリマー組成物。
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