JP2019194333A - ポリ(エチレングリコール)メタクリレートミクロゲル、調製方法および使用 - Google Patents
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Abstract
Description
− ジ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(M(EO)2MA)、
− オリゴ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(M(EO)nMA)(式中、nは3〜12の範囲、好ましくは8〜10の範囲の整数である)、
− 式CR1R2=CR3R4のモノマー(式中、R1、R2、R3およびR4は、水素、ハロゲンまたは炭化水素基を表し、4つの基の少なくとも1つは、−COOHまたは−COO−M+基を含み、M+はカチオンを表す)
の水性相沈殿重合によって得られるミクロゲルである。
− ジ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(M(EO)2MA)、および
− オリゴ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(M(EO)nMA)(式中、nは3〜12の範囲の整数である)から得られ、任意選択に第3のモノマー:
− 式CR1R2=CR3R4(式中、R1、R2、R3およびR4は水素、ハロゲンまたは炭化水素基を表し、ただし、4つの基の少なくとも1つは−COOHまたは−COO−M+基を含み、M+はカチオンを表す)のモノマー
の存在下で得られる。
− 表面が正に帯電し、水溶液中に存在しているナノ粒子のコロイド分散系を調製するステップと、
− 請求項1から4の一項に記載のミクロゲルの水性コロイド分散系を調製するステップと、
− 2種のコロイド分散系を混合し、pHをナノ粒子の等電点を上回るように調整するステップとを含む。
以下のモノマーを使用した:ジ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(M(EO)2MA、Mn 250g.mol−1)、オリゴ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(本明細書以下においてOEGMAとも示されるM(EO)4−5MA、Mn 475g.mol−1)、およびメタクリル酸(MAA)。架橋剤はオリゴ(エチレングリコール)ジアクリレート(OEGDA、Mn 250g.mol−1)であった。
0.966gのMEO2MA(5.14×10−3mol)、0.272gのOEGMA(5.73×10−4mol)および0.029gのOEGDA(1.17×10−4mol)を57.5mLの体積の水の中に導入し、モノマーが完全に溶解するまで磁性撹拌下に置いておく。次いで混合物を濾過し、機械的撹拌器を備えた250mLの体積を有する三つ口フラスコ内に導入し、その後、機械的撹拌(150rpm)しながら窒素下で45分間脱気する。次いでMAA水溶液(0.026g、2mLの水に溶解した3.05×10−4mol)を反応媒体中に導入する。混合物を70℃にて20分間置いておき、その後、事前に窒素下で脱気した過硫酸カリウム水溶液(KPS、2.5mLの水に溶解した0.0143g)を導入する。KPSの添加により、重合を開始することが可能になり、反応媒体を70℃にて6時間、機械的撹拌(50rpm)下に置いておく。
ミクロゲルの合成は、プロトン核磁気共鳴(1H NMR)分光法を使用してモノマーの動的モニタリングによって特徴付けた。モノマーの完全な変換ならびにまた、架橋点およびメタクリル酸単位の均質な分布を有するミクロゲルの均質な組成を観測する。
実施例1に従って調製したミクロゲルの1.2mLの溶液(15g.L−1のミクロゲルを含有する)を10mLの純水(milliQグレード)の溶液中に分散する。分散系のpHは塩酸または水酸化カリウムの0.1mol.L−1溶液の添加によって調整する。pHが安定するまで、混合物を磁性撹拌下に置いておく。溶液中のミクロゲルのサイズを動的光散乱によって測定し、分析の間、溶液の温度を制御する。
磁赤鉄鉱γ−Fe2O3ナノ粒子の合成
使用した反応物質は、塩化鉄(II)四水和物(FeCl2.4H2O)、塩化鉄(III)六水和物(FeCl3.6H2O)、28〜30%w/w水酸化アンモニウム(NH4OH)、硝酸鉄(FeIII(NO3)3.9H2O)、36%v/v塩酸(HCl)および硝酸(HNO3)である。
ステップ1:磁鉄鉱の形成
12.2gの塩化鉄(III)六水和物FeCl3.6H2O(0.0451mol)を、500mLの純水を含有する3Lのビーカー内に導入する。4.49gの塩化鉄(II)四水和物FeCl2.4H2O(0.0226mol)を24.3mLの塩酸(HCl)の1.5mol.L−1溶液中に溶解させ、これを3Lのビーカーに加え、全てを穏やかな機械的撹拌下で混合して置いておく(最初のFeII/FeIII比=0.5)。次いで体積V=43mLの28/30%w/w水酸化アンモニウムを、激しく機械的撹拌しながら、周囲温度にてビーカーに加える。水酸化アンモニウムの添加により、塩基性水溶液(pH>10)中で凝集した磁鉄鉱(Fe3O4)の形成が導かれ、次いで磁鉄鉱凝集塊を、永久磁石によって発生する磁力の作用下で沈殿させて置いておき、次いで上清を除去し、純水(milliQグレード)と置き換える。過剰な水酸化アンモニウムを除去するために洗浄ステップを2回繰り返す。
磁鉄鉱を洗浄する連続ステップの後、体積V=28.6mLの硝酸HNO3の2mol.L−1水溶液を磁鉄鉱凝集塊に加え、磁鉄鉱粒子の表面を処理するために、30分間、機械的撹拌下に置いておく。
表面処理した磁鉄鉱を洗浄する連続ステップの後、体積V=85.7mLの新たに調製した硝酸鉄FeIII(NO3)3.9H2Oの0.33mol.L−1溶液を沸騰状態で磁鉄鉱凝集塊に加え、還流下および機械的撹拌下に45分間置いておく。
体積V=28.6mLの硝酸HNO3の2mol.L−1溶液を磁赤鉄鉱凝集塊に加え、周囲温度にて機械的撹拌下に30分間置いておく。硝酸の添加により、磁赤鉄鉱の表面にてヒドロニウムH+イオンを導入することが可能になる。カチオン性の磁赤鉄鉱凝集塊を沈殿させて置いておき、次いでアセトンで3回洗浄する。次いで体積V=70mLの水をナノ粒子に加え、水中のナノ粒子の「ペプチゼーション」を可能にし、次いでナノ粒子の分散系を、ナノ粒子の表面における正電荷の静電反発力によって安定化する。最後に、残留アセトンを40℃にて真空下での蒸発によって除去する。
ハイブリッドミクロゲルは、P(MEO2MA−co−OEGMA−co−MAA)ミクロゲルの水性分散系と、pH2にて安定化される磁赤鉄鉱ナノ粒子(カチオン電荷を有するナノ粒子)の分散系との簡単な混合によって合成する。ミクロゲル内へのナノ粒子の封入は2ステップで実施する:
・ 第1のステップは、カチオン性ナノ粒子を、pH3および周囲温度にて分散したミクロゲルの溶液に加えることである。これらの混合条件により、γ−Fe2O3ナノ粒子の表面においてカチオン電荷を保持することが可能になる。ナノ粒子は、ミクロゲル内に含有されるメタクリル酸単位に由来するカルボン酸基のためにミクロゲルと優先的に相互作用する。具体的には、カルボン酸基は酸化鉄などの金属酸化物の粒子の表面において吸着する能力を有し、さらにナノ粒子の表面における正電荷により、有益な相互作用が可能になる。この意味において、γ−Fe2O3ナノ粒子の添加により、そのγ−Fe2O3ナノ粒子はミクロゲル内に優先的に定着する(図4においてまとめられたステップ)。
1.45g.L−1の重量濃度を有する40mLの体積のP(MEO2MA−co−OEGMA−co−MAA)ミクロゲルの水性分散系を100mLの丸底フラスコ内に導入し、磁性撹拌下に置いておき、硝酸(HNO3)の0.1mol.L−1溶液の添加によって分散系のpHを3.0に調整する。次に、pH3にて1.34g.L−1の重量濃度を有する10mLの体積のカチオン性磁鉄鉱ナノ粒子の分散系を、周囲温度にて磁性撹拌下で混合物に滴下して加え、これは約18.8%のハイブリッドミクロゲル当たりのナノ粒子の量に相当する。反応混合物を撹拌下で周囲温度にて12時間置いておく。次いで反応混合物のpHを、水酸化カリウム(KOH)の0.5mol.L−1溶液を滴下して加えることによって増加させる。最終的に、ハイブリッドミクロゲルを遠心分離(5000rpm、20分)によって反応媒体から分離させ、反応媒体を(milliQグレードの)純水と置き換える。その結果、最終溶液は水中のP(MEO2MA−co−OEGMA−co−MAA)ミクロゲルのコロイド分散系から構成され、この分散系を周囲温度にて維持する。様々な合成を、0から33%の間のハイブリッドミクロゲル当たりのナノ粒子の理論的重量分率を変化させることによって実施した。
ハイブリッドミクロゲルは、透過電子顕微鏡法(TEM)によって乾燥状態において、および動的光散乱によって湿潤状態において特徴付けた。ミクロゲルのハイブリッド構造はTEMによって実証し、乾燥状態におけるミクロゲルの観測により、乾燥処理の間に放出されない、ミクロゲル内の磁性ナノ粒子の良好な封入を明らかにすることができる。封入されたナノ粒子充填剤の含有量は熱重量分析によって決定し、その分析により、定量的および有意なナノ粒子の封入が確認される(試験された充填剤の含有量は1つのハイブリッドミクロゲル当たりナノ粒子0〜33wt%の範囲である)。中性pHにおける水溶液中のハイブリッドミクロゲルの温度応答特性もまた、20℃にて1000nmから37℃の収縮温度で450nmまで変化するハイブリッドミクロゲルの収縮により実証される。中性pHにおけるこの収縮は磁性ナノ粒子充填剤含有量と関係なく起こる。
表1にまとめたミクロゲルの組成を使用して膜を調製する。
1.4〜5wt%の重量濃度にて5mLの体積のミクロゲルのコロイド分散系をプラスチックモールド内に導入し、32℃(+/−2℃)の温度にて乾燥させて置いておく。溶媒の完全な蒸発後、膜を注意深く回収し、次いで水溶液中に導入し、周囲温度にて膨脹させて置いておく。
1.膜の電気機械特性の特徴付け
ミクロゲルの膜の電気機械特性を調べた。これは、圧力がこれらのミクロゲルに加えられたときに電流を発生するミクロゲルの能力を実証することに関する問題である。より具体的に、本発明の概念は基材の表面に物質を押圧することによって電流を発生させることである。この電位は共有結合しているイオン官能基を有する物質(または高分子電解質物質)から発生し得る。具体的には、イオン基はミクロゲル内で結合しているので、各カルボキシレート基の対イオンのみがミクロゲル内で移動性を有する。一方向圧力/変形がこれらの高分子電解質ミクロゲルに加えられると、対イオンの移動性が有益になるので、移動性対イオンの正電荷と、結合しているカルボキシレート基の負電荷との間に分極を生じる。このイオン勾配の結果として、接触面において電位が生じる。したがって、ミクロゲル内のイオン性官能基の存在により、物質内で分極を生じ、電位を発生させることが可能になるであろう。
P(MEO2MA−co−OEGMA−co−MAA)ミクロゲルの膜
P(MEO2MA−co−OEGMA−co−MAA)生体適合性ミクロゲルの膜は、3つのパラメーターを変化させることによって特徴付けた:
1.)圧縮の増加の効果:各膜について、同じ力の圧縮を連続して繰り返し(図9に表したように3回)、各圧縮の電位を分析する。
2.)膜厚:2つの膜厚を、接触面において電位を発生する膜の能力に対する厚さ(約200μmおよび約900〜1000μm)の影響を決定するために試験した。
3.)カルボン酸官能基の組成:MAA単位の組成を、電位に対するMAA単位の影響を評価するために0〜3.5mol%のMAA(ミクロゲル1および2)に変化させた。
4.)膜が膨張する溶液のpH:pHにより、ミクロゲル内のイオン官能基(COO−)の量を変化させることが可能になる。具体的には、カルボン酸官能基は2つのプロトン化(COOH)および脱プロトン化またはイオン化(COO−)種の形態で存在する。これらの2つの種の比率は溶液のpHに依存し、pHが増加するとイオン化種COO−が増加する(pH5.5→%COO−=0;pH6.5→%COO−=50%;pH7.5→%COO−=75%)。
ミクロゲルの膜の圧縮の間の電気信号の変化を観測することによって、電気機械効果が、特徴付けられた膜の全てにわたって実証される。この電気機械効果は膜に加えられた力FNの関数であり、電位は圧縮力と共に増加する。さらに、ある傾向が分析パラメーターの関数として現れるように見える:
・ 圧縮の反復の効果:記録した電位は第1の圧縮の間、非常に高い。一方、第2および第3の圧縮の間、発生した電位はより低くなる。この第1の観測は、高い瞬時電位(約12mV)を生じる膜の第1の圧縮におけるイオンの顕著な移動に起因し得る。20秒の弛緩後、同じ力の次の圧縮はイオンのこの同じ移動をもたらすのに十分ではないように見え、発生する電位は減少する。
・ 膜厚の効果:異なる厚さの膜の圧縮によって発生する電位は、膜が厚過ぎると、弱い電気機械効果を示す(Fn,max=0.35NについてE=2〜5.6mV)。反対に、より大きな電気機械効果は、膜厚が小さいときに見られ、0.38〜0.4Nの力FNについて11〜5mVの範囲である。したがって、厚さを非常に大きくすることにより、イオンの移動に対して十分な影響を与えることができなくなるであろう。(表2.膜厚の効果を参照のこと)
・ カルボン酸官能基の組成:メタクリル酸の存在は膜の電気機械特性を改良するように見える。具体的には、膜は、弱い力について測定した電位により、圧縮効果に対して、より感受性があるように見える(MAAを用いないと0.4Nにて1〜0.5mVに対してMAAを用いると0.4Nにて11〜5mV)。さらに、pH6.5で行った測定は、ミクロゲルの膜の感受性に対する、MAA単位に由来するイオン化カルボキシレート基(イオン化MAA基の50%)の重要性を強調する。(表2.MAA組成の効果を参照のこと)
・ 同じ組成のミクロゲルの膜上での5.5〜7.5の溶液のpHは、膜の電位の値を変化させないように見えるが、溶液のpHを増加させると、圧縮反復の面における電位の喪失が低下するように見える。具体的には、pH5.5において、圧縮の反復により、電位は2mVまで降下するが、より高いpHにおいて、電位は5.4mVまで降下する。これは恐らく、イオン化カルボキシレート官能基の比率の増加(%COOpH5.5=0%;%COOpH6.5=50%;%COOpH7.5=75%)に起因し、膜を形成するミクロゲルの分極容量を増加させる。その結果、pHが増加すると、膜はより感受性になる。(表2.pHの効果を参照のこと)
ハイブリッドミクロゲルの膜をpH7.5にて特徴付け、磁性ナノ粒子(NP)を有さないミクロゲルの膜と比較した。ナノ粒子を有さないミクロゲルの膜は、圧縮力FN=0.4Nについて6mVの最大電位を有する。ナノ粒子を有するミクロゲルの膜について、発生する電位は組み込まれるナノ粒子の量に依存する:
・ 組み込まれる約5wt%の磁性ナノ粒子について、ナノ粒子は、発生する電位に影響を与えず、圧縮に対する膜の応答は6〜7mVである。
・ 組み込まれる9および17wt%の磁性ナノ粒子について、圧縮力に関係なく2.5mVに達する電位の低下が観測される。電位の喪失はpH7.5にてカルボン酸単位に由来する電荷の減少に起因し得る。なぜならそれらは既にNPと相互作用しているからである。具体的には、ナノ粒子の組み込みは、ミクロゲル内に含有されるイオンサイト(COO−)においてナノ粒子の吸着によって行われる。この吸着は、ミクロゲル内でまだ利用可能であるイオンサイトの割合を減少させ、それによってミクロゲルの分極容量を減少させるように見える。組み込まれる5wt%のナノ粒子の量はハイブリッド膜の高分子電解質の挙動に影響を与えない(表2.γ−Fe2O3の効果を参照のこと)。
電気機械特性以外に、ミクロゲルの膜は、光を回折するこれらの膜の能力に関連する、それらの光学特性によって識別される。不均一性が膜の組成に応じて観測される:
ナノ粒子を有さないミクロゲルのコロイド分散系を乾燥させている間、形成した膜は、乾燥状態において透明であり、湿潤状態において虹色である(図10)。ミクロゲルの膨脹の間、粒子間の直径および距離は可視領域における光の回折に有益であるように見え、この回折はフォトニック結晶の観測によって実証される。
ミクロゲルのコロイド分散系を乾燥させている間、乾燥状態において透明であり、有色である膜が得られ、それは非常に小さい視野角で反射して虹色の特性を有する。次いでその物質は90°で見たとき茶色(磁性ナノ粒子に起因する色)になり、より小さい角度で見たとき虹色になる(図11)。
ハイブリッドミクロゲルの膜形成特性およびそれらの光学特性以外に、磁性ナノ粒子の添加により、乾燥の間にミクロゲルを方向付けることもできる。図13は、乾燥の間、磁場の印加によって正確な点にミクロゲルを集中させることができるので、これらの特性を明確に例示する(本発明者らの場合では、磁石を分散系の下に置いた)。乾燥により、一方で、目標とする点に全てを固定することができ、他方で、反射して虹色の特性を保持しながら、ハイブリッドミクロゲルの局在化した集中により最終的な膜の色合いを変化させることができる(磁石を有する乾燥させた溶液、図13)。
Claims (13)
- 架橋剤の存在下で、以下の3種のモノマー:
− ジ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(M(EO)2MA)、
− オリゴ(エチレングリコール)メチルエーテルメタクリレート(M(EO)nMA)(式中、nは3〜12の範囲の整数である)、
− 式CR1R2=CR3R4(式中、R1、R2、R3およびR4は水素、ハロゲンまたは炭化水素基を表し、ただし、4つの基の少なくとも1つは−COOHまたは−COO−M+基を含み、M+はカチオンを表す)のモノマーの水性相沈殿重合によって得られるミクロゲル。 - M(EO)2MAが3種のモノマーの総モル数の50mol%〜90mol%を占め、M(EO)nMAが3種のモノマーの総モル数の10mol%〜50mol%を占め、式CR1R2=CR3R4のモノマーが3種のモノマーの総モル数の0.1mol%〜20mol%を占めることを特徴とする、請求項1に記載のミクロゲル。
- 前記式CR1R2=CR3R4のモノマーがメタクリル酸であることを特徴とする、請求項1または2に記載のミクロゲル。
- 前記架橋剤が、1〜10個のエチレングリコール単位を含むオリゴ(エチレングリコール)ジアクリレート(OEGDA)であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のミクロゲル。
- 金属または金属酸化物ナノ粒子を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のミクロゲル。
- 顔料、染料および日焼け止め剤から選択されるナノ粒子を含むことを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のミクロゲル。
- 磁性ナノ粒子を含有するポリ(オリゴ(エチレングリコール)メタクリレート)をベースとする、単分散性、温度応答性および磁性ハイブリッドミクロゲル。
- 請求項7に記載のハイブリッドミクロゲルを調製する方法であって、
− 表面が正に帯電し、水溶液中に存在している磁性ナノ粒子のコロイド分散系を調製するステップと、
− 請求項1から4のいずれか一項に記載のミクロゲルの水性コロイド分散系を調製するステップと、
− 該2種のコロイド分散系を混合し、pHを該ナノ粒子の等電点を上回るように調整するステップとを含む、方法。 - 請求項1から4のいずれか一項に記載のミクロゲルを沈殿重合する方法であって、架橋剤の存在下で、前記水性相中で、40℃から90℃の間の温度にて、上記の3種のモノマーを接触させるステップを含む、方法。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載のミクロゲルと、任意選択に、界面活性剤、油、生物活性製品、顔料および染料からなる群から選択される少なくとも1種の化合物とからなるか、またはそれらを含有する、化粧製品または医薬製品。
- 磁石と、磁性ナノ粒子を含むミクロゲルを含有する請求項10に記載の化粧製品とを含むキットであって、該磁石および該製品が一緒にパッケージ化されている、キット。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載のミクロゲル、または請求項10に記載の化粧製品を皮膚に塗布することにある、化粧品メイクアップまたはケアの方法。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載のミクロゲルの少なくとも1つの層を含む薄膜。
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