JP2005212857A - 装飾効果に優れた金属缶及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 缶胴周方向及び軸方向の少なくとも一部に単位構成面(セル)からなる表面が鏡面の多面体部が形成されており、各単位構成面は、1つ又は2つ以上の所定の曲率半径を有する凹状又は凸状の曲面体に成形されており、且つ各単位構成面の横方向および/または縦方向の境界線が連続状に接続されていることを特徴とする装飾効果に優れた金属缶並びにその製造方法。
【選択図】 図1
Description
これらの中には缶胴全周に多数の窪みが形成された缶体が知られている。この種の缶体は、ビード補強構造よりも高い変形強度を得る場合もあり、多数の窪みの軸方向配列が位相差をなして配置されている。そして意匠性を発揮するために缶胴の外表面は、多数の窪みによって波状に連続する凹凸或いは傾斜面が形成されている。この場合には缶胴の外表面は凹凸または傾斜面となるために印刷がゆがみ見にくくなるとしてこれを改善した提案がある。
しかしながら、従来のエンボス加工による凹凸面のデザインは、単にその凹凸模様が現出されるだけであり、装飾効果が充分とはいえず、更に変化の富んだ意匠的装飾効果のある金属缶が望まれている。
[1] 缶胴周方向及び軸方向の少なくとも一部に単位構成面(セル)からなる表面が鏡面の多面体部が形成されており、各単位構成面は、1つ又は2つ以上の所定の曲率半径を有する凹状又は凸状の曲面体に成形されており、且つ各単位構成面の横方向および/または縦方向の境界線が連続状に接続されていることを特徴とする装飾効果に優れた金属缶、
[3] 各単位構成面が、四角形である上記[1]ないし[2]のいずれかに記載の装飾効果に優れた金属缶、
[6] 上記内型又は外型のいずれか一方が弾性を有するゴムロールにより構成されている上記[5]に記載の装飾効果に優れた金属缶の製造方法、を開発することにより上記の課題を解決した。
これらの境界線は、平面的には直線的に設けられておればよく、立体的には必ずしも水平である必要はない。金型の製造の容易な形状であればよい。
なお、隣接する各単位構成面間の境界線は、単位構成面が凹面体形状の場合には、下方に窪んだ曲線を描いており、又単位構成面が凸面体形状の場合には、上方に膨らんだ曲線を描いている。
各単位構成面の形状は、縦方向および横方向に連続して形成することが容易な正方形または長方形の4角形が好ましい。
各単位構成面にレンズ効果による独立した鏡面とするためには、缶胴の表面が鏡面となっていることが必要である。缶胴形成用金属素材の表面を鏡面仕上げとするためには、予め金属板を光沢ロールによる圧延操作により得ることが出来る。又、有底状容器の場合には、板から容器を成形する際のダイスによるしごき加工により得ることができる。この鏡面仕上げ面の鏡面の光沢度は,JIS Z 8741(鏡面光沢度測定方法)に定める測定方法において、少なくとも40%以上であることが要求され、80%以上の鏡面光沢度のものを使用することが好ましい。
(3ピース缶の製造方法)
まず金属素材を筒状に成形して缶胴部を成形するいわゆるスリーピース缶の製造方法について説明する。
各単位構成面の形状に対応する凹溝が刻設されている下型の上に、表面が鏡面仕上げされている缶胴形成用金属素材を載せ、その上からゴムロールで金属素材を下型面に押しつけて金属素材の表面に凹状の曲面体を備えた単位構成面からなる多面体部を形成する。次に、該多面体部が形成せられた金属素材を鏡面仕上げ面を外側にして筒状に成形し、対向する端縁部を溶接、はんだ付け等の手段で接合して缶胴部を成形し、その後缶胴部の端部に底板を巻き締めして金属缶とする。
なお上記は凹状の曲面体を形成する方法であるが、金属素材に凸条の曲面体を備えた単位構成面を形成する場合は、金属素材の鏡面仕上げ面を凹溝が刻設されている下型面側に接して載せ、その上からゴムロールで押しつけて凹状の曲面体を備えた金属素材を製造する。その後、裏面の鏡面仕上げ面を外側にして筒状に成形して金属缶を得ることになる。
この2ピース缶の製造方法は、金属板を絞り成形およびしごき成形して得られた外面が鏡面仕上げされている有底状容器内に挿入される内型と、容器の外部に配設される外型とを使用して容器胴部に単位構成面からなる多面体部を形成する。この場合において、内型および外型の両方に凹または凸状が刻設されている金型を使用して、両金型にて容器胴部を挟み付けてエンボス加工する方法と内型または外型のいずれか一方に凹状又は凸条が刻設されている金型を使用し、他方の金型として弾性を有するゴムロールで成形したものを使用して、ゴムロールでもって容器胴部を他方の金型に押しつけて成形する方法がある。
鏡面仕上げされた0.20mm厚さのスチール板を使用した。鏡面仕上げの鏡面光沢度は60%であった。上記スチール板を図1の形状に対応する格子状の凹溝が刻設されている下型の上に鏡面仕上げ面が上面になるようにスチール板を載せ、その上からゴムロールでスチール板を下型面に押しつけて表面に曲率半径が20mmφの多数の凹面体を備えた単位構成面からなる多面体部を形成した。しかる後該スチール板を鏡面仕上げ面を外側にして筒状に成形して対向する端縁部をはんだ付けし缶胴部を成形した。なお各単位構成面の寸法は横8mm×縦6mmであった。
実施例2の方法により製造された350mlのアルミニウム缶について空き缶時の座屈強度を測定したところ、約124kgfであった。一方缶胴部に何ら凹凸加工が施されていない同サイズのアルミニウム缶は約165kgfであったので本発明によるアルミニウム缶は空き缶時の廃棄処理性に優れていることが証明された。
Claims (6)
- 缶胴周方向及び軸方向の少なくとも一部に単位構成面(セル)からなる表面が鏡面の多面体部が形成されており、各単位構成面は、1つ又は2つ以上の所定の曲率半径を有する凹状又は凸状の曲面体に成形されており、且つ各単位構成面の横方向および/または縦方向の境界線が連続状に接続されていることを特徴とする装飾効果に優れた金属缶。
- 前記各単位構成面の凹状又は凸状の曲面体の曲率半径は2〜50mmである請求項1に記載の装飾効果に優れた金属缶。
- 各単位構成面が、四角形である請求項1ないし2のいずれか1項に記載の装飾効果に優れた金属缶。
- 缶胴形成用金属素材の表面に凹状又は凸状の曲面体を備えた単位構成面からなる表面が鏡面の多面体部を形成し、該金属素材を鏡面側を外側として筒状に成形して、その対向する端縁部を接合して容器胴部を成形することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の装飾効果に優れた金属缶の製造方法。
- 有底状容器内に挿入される内型と容器の外部に配設される外型とからなり、該内型又は/及び外型の周面には各単位構成面の形状に対応する凹状又は凸状が刻設されており、内型と外型とで容器胴部を挟み付けて缶胴の外面に凹状又は凸状の曲面体を備えた単位構成面からなる表面が鏡面の多面体部を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の装飾効果に優れた金属缶の製造方法。
- 上記内型又は外型のいずれか一方が弾性を有するゴムロールにより構成されている請求項5に記載の装飾効果に優れた金属缶の製造方法。
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