JP2005211964A - 積層体の製造方法およびその装置 - Google Patents

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充博 井芹
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Abstract


【課題】 打ち抜き後の金属板材を所定角度だけ回転させたのちに積層しながらも、プレス加工機械を高速稼働した場合にもダイとポンチとの相対位置を常に高精度に保持できる積層体の製造方法およびその装置を提供する。
【解決手段】 上金型1の下降時に、被加工材8から金属板片27を打ち抜くとともに、ダイ10および回転用筒体23を下降する上金型1で押し下げて、相互に連通したダイ10のガイド孔10aおよび回転用筒体23の保持孔23aの各々の内部に挿入保持されている金属板片27を打ち抜いた金属板片27の厚み分だけ押し下げて積層用固定筒体24の内部空間に金属板片27を1枚ずつ挿入する。上金型1の上昇時に、弾性部材12,30の付勢力によりダイ10および回転用筒体23を上限位置まで上昇させて、保持孔23aをガイド孔10aおよび挿入口24aに対し離間状態で回転用筒体23を所定角度だけ回転させる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、珪素鋼板などの薄板鋼板からプレス加工により打ち抜いた所要枚数の金属板片を積層して、相互に固着することにより構成する、モータの固定子や回転子或いはトランスの積層鉄心などの積層体を製造する方法およびその装置に関するものである。
従来、斯かるモータの固定子や回転子或いはやトランスなどの積層鉄心を製造するに際しては、先ず、広幅の薄板鋼板を裁断して帯状板材とし、この帯状板材からなる被加工材を間欠的に移送しながらプレス加工によって所定形状の金属板片を打ち抜き、その打ち抜いた金属板片を整列状態に積層し、その積層した金属板片を所定枚数だけ固着してブロック化する工程を経ていた。ところが、上記広幅の薄板鋼板は、これの圧延形成工程で使用される圧延ローラの撓みなどに起因して、幅方向の断面形状が幅方向全体にわたって一様でなく、ばらつきが存在する。そのため、打ち抜いた金属板片をそのまま積層して積層体を製造した場合には高さ精度の悪いものとなり、このような積層体をモータの固定子や回転子の積層鉄心として用いると、スロットの倒しや軸孔の直角度などに極めて悪い影響を与える。
そこで、従来では、金属板片の板厚偏差を相殺或いは分散しながら当該金属板片を積層固定することにより、高さ精度の良好な積層体を製造する方法および装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この製造手段では、打ち抜いた金属板片をかしめる打ち抜きステーションに配設されたブランキングダイをインデックス手段を介してプレスストローク毎に所定角度だけ回転させることによって打ち抜き後の金属板片を1枚ずつ回転させ、打ち抜いた金属板片の一つ前に打ち抜き後の金属板片に対する相対位置を変えたのちに順次積層するようにして、各金属板片の板厚偏差を相殺或いは分散するように図っている。したがって、図4に示すように、この製造手段の対象となる金属板片27は、積層方向の軸心に対し回転対称となる形状を有したものに限られる。同図の金属板片27は、中心部のリング状部分から120°の等間隔でほぼT字状部分が径方向に延びた平面視形状を有しているので、この金属板片27を120°の角度単位で回転させたのちに積層することができ、これにより、高さ精度の良好な積層体25を得ることができる。
特開2003−19521号公報
しかしながら、上記積層体25の製造手段では、打ち抜き加工を行うプレス加工機械の下金型であるダイを回転させているため、特に、プレス加工機械を高速稼働させる場合には、上金型のパンチと下金型のダイとの相互の位置合わせが困難となり、出来上がった積層体25の形状精度が悪化するという問題を有している。
本発明は前記従来の問題に鑑みてなされたもので、打ち抜き後の金属板片を所定角度だけ回転させたのちに積層して各金属板片の板厚偏差を相殺或いは分散して積層しながらも、プレス加工機械を高速稼働した場合にもダイとポンチとの相対位置を常に高精度に保持できる積層体の製造方法およびその装置を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明の積層体の製造方法は、上金型の下降時に、前記上金型のポンチで被加工材を所定形状の金属板片に打ち抜くとともに、上下動自在のダイおよび上下動自在で、且つ回転自在の回転用筒体をそれぞれ下降する前記上金型で下限位置に押し下げることにより、前記ダイ、前記回転用筒体および積層用固定筒体を互いに密着させて、相互に連通した前記ダイのガイド孔および前記回転用筒体の保持孔の各々の内部に積層状態で挿入保持されている金属板片を打ち抜いた金属板片の厚み分だけ押し下げて、前記保持孔内の最下部の金属板片を前記積層用固定筒体の挿入口から内部空間に挿入させ、前記上金型の上昇時に、弾性部材の付勢力により前記ダイおよび前記回転用筒体を上限位置まで上昇させて、前記保持孔を前記ガイド孔および前記挿入口に対しそれぞれ離間する状態としたのち、前記回転用筒体を所定角度だけ回転させることを特徴としている。
請求項2に係る発明の積層体製造装置は、被加工材を所定形状の金属板片に打ち抜き加工するポンチとストリッパプレートとを少なくとも備えた上金型と、前記ポンチで打ち抜かれ金属板片を挿入保持するガイド孔を有して上下動自在に設けられ、下降する前記ストリッパプレートにより弾性部材の付勢力に抗して上限位置から下限位置に押し下げられるダイと、鉛直の配置で固定されて、打ち抜かれた各金属板片を内部空間に積層状態で挿入させる積層用固定筒体と、前記積層用固定筒体に対し外嵌して回転自在で、且つ上下動自在に支持され、下動する前記ダイにより弾性部材の付勢力に抗して上限位置から下限位置に押し下げられたときに上下に位置する前記ガイド孔と前記積層用固定筒体の挿入口とを相互に連通する保持孔を有した回転用筒体と上限位置の前記回転用筒体を所定角度だけ回転させる回転駆動源とを備えていることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項2の積層体製造装置おいて、回転用筒体の保持孔は、上限位置に上昇したときに、上方のダイのガイド孔および下方の積層用固定筒体の挿入口に対しそれぞれ離間するよう設定されている。
請求項1の発明では、打ち抜き後の金属板片を1枚ずつ回転させて、一つ前に打ち抜き後の金属板片に対する相対位置を変えたのちに順次積層することにより、各金属板片の板厚偏差を相殺或いは分散されて、高さ精度の良好な積層体を得ることを可能としながらも、従来方法のようにダイを回転させる手段とは異なり、ダイを、これのガイド孔がポンチと合致して対向する配置を保持しながら上下動させるだけであるから、プレス加工機械を高速稼働する場合においても、パンチとダイのガイド孔との相対位置を高精度に保つことが可能であり、高い形状精度が要求される積層体を高品質に、且つ高い生産性で製造することが可能となる。しかも、打ち抜き後の金属板片を所定角度だけ回転させるに際して、回転用筒体の保持孔に挿入保持している各金属板片をダイのガイド孔内の金属板片および積層用固定筒体の挿入口内の金属板片に対し離間した状態としているので、保持孔内の金属板片が挿入された時の積層配置をそのまま確実に保持した状態で所定角度だけ回転されるから、各金属板片を高い積層精度を維持して積層することができ、これによっても一層高品質の積層体を得ることができる。
請求項2の発明では、請求項1の積層体の製造方法を忠実に具現化して同様の効果を確実に得ることができる。すなわち、打ち抜き後の金属板片を回転させる回転用筒体を備えているので、各金属板片の板厚偏差を相殺或いは分散されて、高さ精度の良好な積層体を得ることを可能としながらも、弾性部材により上限位置に保持されているダイと回転用筒体とを下降する上金型のストッリパプレートで下限位置に押し下げる構成としたことにより、プレス加工機械を高速稼働する場合においても、パンチとダイのガイド孔との相対位置を高精度に保つことが可能であり、高い形状精度が要求される積層体を高品質に、且つ高い生産性で製造することが可能となる。しかも、この製造装置では、打ち抜き後の金属板片を所定角度だけ回転させる回転筒体が、積層用固定筒体を恰も回転軸心として回転自在で、且つ積層用固定筒体に摺動しながら上下動自在に支持されていので、自体の保持孔と積層用固定筒体の挿入口との相対位置精度が常に高く保持される。
請求項3の発明では、回転用筒体の保持孔に挿入保持している各金属板片がダイのガイド孔内の金属板片および積層用固定筒体の挿入口内の金属板片に対し離間した状態として回転されるので、保持孔内の金属板片が挿入された時の積層配置をそのまま確実に保持した状態で所定角度だけ回転させることができるから、各金属板片を高い積層精度を維持して積層することができ、一層高品質の積層体を得ることができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る積層体の製造方法を具現化した積層体製造装置の打ち抜き加工前の状態を示す縦断面図、図2は同製造装置の打ち抜き加工中の状態を示す縦断面図である。これらの図において、プレス加工機械(図示せず)により上下動される上金型1は、帯状板材からなる被加工材8を打ち抜き加工するポンチ2がポンチホルダ3固定され、且つポンチプレート4に保持され、ポンチプレート4の下方にストリッパプレート7を備えた周知の構成を有している。
一方、プレス加工機械の下金型9は、構成を大別すると、ダイ10、ダイホルダ11、回転用筒体23および積層用固定筒体24を備えて構成されている。ダイ10は、ポンチ2の断面形状に対応したガイド孔10aを有し、ダイホルダ11の保持内面11aに摺動しながら上下動することにより、上記ガイド孔10aがポンチ2に合致した配置で相対向する所定の相対位置に常に保持されながら上下動するようになっている。また、ダイ10は、圧縮コイルスプリング12により受圧部材13および連結部材14を介して常時上方に付勢され、ダイホルダ11に固定されたストッパ17に押し付けられた上限位置に保持されている。上記連結部材14は、上端がダイ10に固定され、且つ下端に受圧部材13が固着されて、基台18とダイホルダ11との間に介設固定された中間台19の挿通孔部19aの孔周面に設けられた軸受部材20にラジアルベアリング21を介して円滑に上下動するように保持されている。上記圧縮コイルスプリング12は、基台18に螺着されたねじ部材22と受圧部材13との間に介在されており、受圧部材13は圧縮コイルスプリング12の付勢力により中間台19の下面に押し付けられている。
ダイ10のガイド孔10aの下方には、積層用固定筒体24が鉛直に立った配置で下端部が基台18の固定孔18aに嵌合され、且つ基台18に固着した保持部材28により保持されて立設されている。この積層用固定筒体24は、ポンチ2により被加工材8を打ち抜いた図2の金属板片27の平面視形状と同形状の断面形状を有して、順次打ち抜かれて上端開口から内部空間に押し込まれる各金属板片27を整列状態で積層するものである。したがって、積層用固定筒体24は、上端に開口した挿入口24aをダイ10のガイド孔10aに正確に合致して対向する位置決め状態で固定されている。
上記積層用固定筒体24には、これの外径とほぼ等しい内径を有する回転用筒体23が外嵌されている。この回転用筒体23は、積層用固定筒体24の外周面回りに回転自在で、且つ当該外周面に摺動自在に保持されているとともに、ダイ10の支持孔10bにラジアルベアリング29を介して回転自在で、且つ上下動自在に保持されている。この回転用筒体23の上端部には、打ち抜き後の金属板片27の外形とほぼ等しい形状を有して、上方から圧入された金属板片27を摩擦力で保持できる保持孔23aが形成されており、回転用筒体23は、保持孔23aが上方のガイド孔10aおよび下方の挿入口24aに合致した位置決め状態で回転および上下動するように積層用固定筒体24に外嵌されている。
上記回転用筒体23には、下端に円盤状のフランジ部23bが一体形成されており、このフランジ部23bに、圧縮コイルスプリング30により上方に常時付勢されたリング状の支持板31がスラストベアリング32を介して押し付けられている。したがって、回転用筒体23は、通常時に圧縮コイルスプリング30の付勢力を支持板31を介して受けることにより、ラジアルベアリグ29がダイ10の支持孔10bにおけるガイド孔10aとの段部に当接する上限位置に押し上げられている。すなわち、上記圧縮コイルスプリング30は、基台18に螺着されたねじ部材33とリング状の受圧部材34との間に介装されているとともに、受圧部材34は、上端が上記支持板31に固着されて保持部材28に摺動自在に貫通された連結軸部材37の下端に固着されていることにより、圧縮コイルスプリング30が受圧部材、連結軸部材37、支持板31およびフランジ部23bを介して回転用筒体23を上方に押し上げている。
上記回転用筒体23には、中間部分に従動ギヤ38が外嵌固定されており、この従動ギヤ38は駆動ギヤ39に噛み合っている。さらに、駆動ギヤ39のギヤ軸40には従動プーリ41が嵌着支承されており、この従動プーリ41と駆動プーリ42とにタイミングベルト43が巻回され、駆動プーリ42が駆動源のステッピングモータ44により回転駆動される。したがって、回転用筒体23はステッピングモータ44の駆動により所定角度だけ回転されるようになっている。
上記回転用筒体23は、従動ギヤ38とダイ10との間の箇所がラジアルベアリング47を介して上部保持ブラケット48に回転自在で、且つ上下動自在に保持されているとともに、従動ギヤ38とフランジ部23bとの間の箇所がラジアルベアリング49を介して下部保持ブラケット50に回転自在で、且つ上下動自在に保持されている。また、下部保持ブラケット50の下面には、フランジ部23bを回転自在に支持するためのスラストベアリング51が設けられている。
つぎに、上記積層体製造装置の作用について、図3(a)〜(d)を参照しながら説明する。被加工材8への打ち抜き工程前の通常時には、図1に示すように、ダイ10が、圧縮コイルスプリング12の付勢力を受圧部材13および連結部材14を介し受けて、ストッパ17に当接する上限位置に押し上げられているとともに、回転用筒体23が、圧縮コイルスプリング30の付勢力を受圧部材34、連結軸部材37、支持板31およびフランジ部23bを介し受けて、ラジアルベアリング29がダイ10の支持孔10bとガイド孔10aとの段差部に当接する上限位置に押し上げられている。
したがって、図3(a)に示すように、回転用筒体23の保持孔23aとダイ10のガイド孔10aとの間に隙間が生じているとともに、上記保持孔23aと積層用固定筒体24の挿入口24aとの間にも隙間が生じている。なお、図3(a)には、ダイ10のガイド孔10a内に打ち抜き加工後の8枚の金属板片27が積層状態に挿入保持されているとともに、回転用筒体23の保持孔23aに打ち抜き加工後の8枚の金属板片27が挿入保持されており、積層用固定筒体24に金属板片27が1枚も挿入されていない状態を例示してある。このとき、帯状の被加工材8は、矢印方向に間欠的に材料送りされて、図の右端がダイ10のガイド孔10aを通過したときに位置決め停止される。
続いて、図2に示すように、プレス加工機械の作動により上金型1が下降されて、ポンチ2が被加工材8を所定形状の金型板片27に打ち抜く。この打ち抜き下降時には、下降する上金型1のストリッパプレート7がダイ10を下方に向け加圧するので、ダイ10は、圧縮コイルスプリング12の付勢力に抗して、中間台19に当接する下限位置まで押し下げられる。一方、回転用筒体23は、上述のように下動するダイ10により下方に加圧されて、圧縮コイルスプリング30の付勢力に抗して、支持板31が保持部材28に当接する下限位置まで押し下げられる。
上述の作用により、図3(b)に示すように、ダイ10のガイド孔10a、回転用筒体23の保持孔23aおよび積層用固定筒体24の挿入口24aは隙間無く連通する状態となるので、ポンチ2により打ち抜かれた金属板片27がダイ10のガイド孔10a内に押し込まれることにより、ダイ10のガイド孔10a内および回転用筒体23の保持孔23a内にそれぞれ挿入保持されている各金属板片27は、互いに隙間無く積層した状態を保持しながら、1枚の金属板片27の厚み分だけ下方に押し下げられて、保持孔23a内の最下部に挿入保持されていた金属板片27が保持孔23aから押し出されて積層用固定筒体24の挿入口24a内に押し込められ、その位置に保持される。
なお、図3(b)の図示から明らかなように、ガイド孔10aおよび保持孔23a並びに挿入口24aを含む積層用固定筒体24の積層用内部空間の全体は、加圧されない限り金属板片27を挿入された位置に保持できる断面形状に形成されている。また、ガイド孔10aおよび保持孔23aは、金属板片27の厚さの整数倍の高さに設定されている。
ポンチ2による被加工材8の打ち抜き加工が終了すると、プレス加工機械の作動によって上金型1が上昇されるので、ストリッパプレート7による下金型9への押圧力が解除される。そのため、ダイ10および回転用筒体23は、圧縮コイルスプリング12,30の付勢力によって再び上限位置まで押し上げられる。このとき、ガイド孔10aおよび保持孔23aは上述のように金属板片27の厚さの整数倍の高さに設定されていることから、図3(c)に示すように、ガイド孔10aおよび保持孔23aは、所定枚数の全ての各金属板片27を脱落することなく内部に完全に挿入した状態で確実に保持している。
上述のように回転用筒体23の保持孔23a内の最上部の金属板片27および最下部の金属板片27がガイド孔10aの最下部の金属板片27および挿入口24a内の金属板片27に対しそれぞれ離間した状態になったときに、図3(d)に矢印で示すように、ステッピングモータ44が駆動して回転用筒体23が所定角度だけ回転される。回転用筒体23の保持孔23a内に挿入保持されている各金属板片27は、ダイ10のガイド孔10a内の金属板片27および積層用固定筒体24の挿入口24a内の金属板片27に対し離間していることから、当該金属板片27から摩擦力などを一切受けることがないので、挿入された時の積層配置をそのまま確実に保持した状態で所定角度だけ回転される。これにより、各金属板片27は、高い積層精度を維持して積層されることになる。
上記所定角度は任意に設定されるが、例えば、金属板片27が図4に示すような3極モータ用コアからなる積層体25の形成素材である場合には、120°の角度単位で回転用筒体23が回転される。すなわち、回転用筒体23は、120°、240°、0°の回転角度で順次回転される。
上述の回転用筒体23の回転時には、被加工材8の間欠的な材料送りが行われ、以後、図3(a)〜(d)の各工程が順次繰り返されて、積層用固定筒体24内には、ポンチ2により順次打ち抜かれた後に回転用筒体23の保持孔23aに挿入された時点で所定角度だけ回転された各金属板片27が密着状態で積層しながら挿入されていく。このように積層された金属板片27は所定枚数毎に相互に固着されて、所望の積層体25とされる。。この積層体25は、打ち抜き後の金属板片27を1枚ずつ回転させて、一つ前に打ち抜き後の金属板片27に対する相対位置を変えたのちに順次積層したことにより、各金属板片27の板厚偏差を相殺或いは分散されて、高さ精度の良好なものとなる。
この実施の形態の積層体製造装置は、従来装置のようにダイを回転させる構造のものとは異なり、ダイ10を、これのガイド孔10aがポンチ2と合致して対向する配置を保持しながらダイホルダ11の保持内面に摺動させながら上下動させるだけであるから、プレス加工機械を高速稼働する場合においても、ポンチ2とダイ10のガイド孔10aとの相対位置を高精度に保つことが可能であり、高い形状精度が要求される積層体25を高品質に、且つ高い生産性で製造することが可能となる。
しかも、打ち抜き後の金属板片27を所定角度だけ回転させる回転用筒体23は、積層用固定筒体24を恰も回転軸心として回転自在で、且つ積層用固定筒体24に摺動しながら上下動自在になっているので、自体の保持孔23aと積層用固定筒体24の挿入口24aとの相対位置精度が常に高く保持されるとともに、自体の保持孔23aに挿入保持している各金属板片27がダイ10のガイド孔10a内の金属板片27および積層用固定筒体24の挿入口24a内の金属板片27に対し離間した状態として回転されるので、保持孔23a内の金属板片27が挿入された時の積層配置をそのまま確実に保持した状態で所定角度だけ回転されるから、各金属板片27を高い積層精度を維持して積層することができ、これによっても一層高品質の積層体25を得ることができる。
プレス加工機械を高速稼働させる場合においても、パンチとダイとの相対位置を常に高精度に保持しながら、被加工材から打ち抜いた金属板片を所定角度だけ回転させたのちに積層することができるので、モータやトランスの積層鉄心などに用いる積層体を高い形状精度を維持しながら高い生産性で安価に製造するのに好適である。
本発明の一実施の形態に係る積層体の製造方法を具現化した積層体の製造装置の打ち抜き加工前の状態を示す縦断面図。 同上の製造装置の打ち抜き加工中の状態を示す縦断面図。 同上の製造装置における打ち抜き後の金属板材を回転させたのちに積層する過程を工程順に示した概略縦断面図。 本発明により製造できる積層体を示す斜視図。
符号の説明
1 上金型
2 ポンチ
7 ストリッパプレート
8 被加工材
10 ダイ
10a ガイド孔
12 圧縮コイルスプリング(弾性部材)
23 回転用筒体
23a 保持孔
24 積層用固定筒体
24a 挿入口
25 積層体
27 金属板片
30 圧縮コイルスプリング(弾性部材)
44 ステッピングモータ(回転駆動源)

Claims (3)

  1. 上金型の下降時に、前記上金型のポンチで被加工材を所定形状の金属板片に打ち抜くとともに、上下動自在のダイおよび上下動自在で、且つ回転自在の回転用筒体をそれぞれ下降する前記上金型で下限位置に押し下げることにより、前記ダイ、前記回転用筒体および積層用固定筒体を互いに密着させて、相互に連通した前記ダイのガイド孔および前記回転用筒体の保持孔の各々の内部に積層状態で挿入保持されている金属板片を打ち抜いた金属板片の厚み分だけ押し下げて、前記保持孔内の最下部の金属板片を前記積層用固定筒体の挿入口から内部空間に挿入させ、
    前記上金型の上昇時に、弾性部材の付勢力により前記ダイおよび前記回転用筒体を上限位置まで上昇させて、前記保持孔を前記ガイド孔および前記挿入口に対しそれぞれ離間する状態としたのち、前記回転用筒体を所定角度だけ回転させることを特徴とする積層体の製造方法。
  2. 被加工材を所定形状の金属板片に打ち抜き加工するポンチとストリッパプレートとを少なくとも備えた上金型と、
    前記ポンチで打ち抜かれ金属板片を挿入保持するガイド孔を有して上下動自在に設けられ、下降する前記ストリッパプレートにより弾性部材の付勢力に抗して上限位置から下限位置に押し下げられるダイと、
    鉛直の配置で固定されて、打ち抜かれた各金属板片を内部空間に積層状態で挿入させる積層用固定筒体と、
    前記積層用固定筒体に対し外嵌して回転自在で、且つ上下動自在に支持され、下動する前記ダイにより弾性部材の付勢力に抗して上限位置から下限位置に押し下げられたときに上下に位置する前記ガイド孔と前記積層用固定筒体の挿入口とを相互に連通する保持孔を有した回転用筒体と
    上限位置の前記回転用筒体を所定角度だけ回転させる回転駆動源とを備えていることを特徴とする積層体製造装置。
  3. 回転用筒体の保持孔は、上限位置に上昇したときに、上方のダイのガイド孔および下方の積層用固定筒体の挿入口に対しそれぞれ離間するよう設定されている請求項2に記載の積層体製造装置。
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