JP2005211108A - フロアマット - Google Patents

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Abstract

【課題】 パイルが脱落せず、使用時における周囲の環境と調和し、高級感を醸し出すことができるなど、意匠性に優れるフロアマットを提供すること。
【解決手段】 本発明のフロアマットは、パイルを備えたカーペット層と、このカーペット層を支持する裏打ち層とを備えたフロアマットであり、フロアマット周縁部におけるパイルの根元が、テーピング加工又はオーバーロック加工により、裏打ち層の方向に固定されている。パイルを構成する繊維として、異型断面繊維を含んでいるのが好ましい。
【選択図】 図1

Description

自動車用、住居用、或いはオフィス用に使用できるフロアマットに関する。特に、自動車用に好適に使用できるフロアマットに関する。
従来から、自動車室内のフロアが、靴等に付着した土や泥によって汚れないように、フロアマットを敷いている。
このような自動車用のフロアマットとして、パイルを備えたカーペット層と、このカーペット層を支持する裏打ち層とを備えたものは、意匠性に優れ、高級感があるため、好適に使用されている。このようなフロアマットにおいては、フロアマットを構成するカーペット周縁部のパイルが脱落するのを防止するために、また高級感を醸し出すために、フロアマットの周縁部にオーバーロック加工及び/又はテーピング加工(縁処理加工)を施したものが一般的である。実際に、本願出願人もオーバーロック加工とテーピング加工の両方を施したフロアマットを提案している(特許文献1、図2参照)。
しかしながら、このような縁処理加工1、2を施したフロアマットMはフロアマットM単独では意匠性に優れ、高級感のあるものであったが、自動車のフロア上に敷いた際に、フロアマットMの縁処理加工1、2を施した周縁部Eが目だってしまい、車室内との一体感を損なう場合があった。特に、高級感のあるフロアマット程、フロアマットMを構成するカーペットのパイルPの毛足長さが長くなるが、フロアマットMの周縁Eaから広い幅で縁処理加工1、2を行わなければ、このようなパイルPの脱落を防止することができないため、高級感を高めるために毛足の長いパイルPからなるカーペットを使用しているにもかかわらず、前記問題が顕著になる、という矛盾した状況が生じていた。
他方、本願出願人はカーペット層と裏打ち層とを有し、縁処理加工を行なっておらず、フロアマットの周縁部がカーペット層のパイルによって被覆されたフロアマットを提案した(特許文献2、特許文献3、順に図3、図4参照)。これらのフロアマットMは、基本的に、仮押し付け工程、裁断工程、本押し付け工程により製造することができる。しかしながら、フロアマットMを構成するカーペットには必ず目方向があるため、本押し付け工程の圧力によって、パイルPは順目方向へは倒れやすいものの、逆目方向へは倒れにくいため、フロアマットMの周縁部EにおけるパイルPによる被覆状態が不均一となりやすく、意匠性が悪くなりやすい傾向があった。
実公平4−54024号公報(実用新案登録請求の範囲など) 特開平11−268569号公報(請求項3、請求項4など) 特開2000−93285号公報(請求項3、段落番号0044など)
パイルが脱落せず、使用時における周囲の環境と調和し、高級感を醸し出すことができるなど、意匠性に優れるフロアマットを提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる発明は、「パイルを備えたカーペット層と、このカーペット層を支持する裏打ち層とを備えたフロアマットであり、フロアマット周縁部におけるパイルの根元が、カーペットを構成する一次基布又は糸以外の手段によって、裏打ち層方向に固定されていることを特徴とする、フロアマット」である。このように、フロアマット周縁部におけるパイルはその根元が固定されているため、パイルが脱落せず、また、カーペットの目方向の影響を受けることなく、フロアマット周縁側へパイルが倒れ、パイルによってフロアマット周縁部が覆い隠されるため、フロアマット周縁部が目立たず、フロアマットを敷いた時に周囲の環境と調和し、高級感を醸し出すことができる、意匠性に優れるものである。
本発明の請求項2にかかる発明は、「フロアマット周縁部におけるパイルの根元が、テーピング加工又はオーバーロック加工により、裏打ち層方向に固定されていることを特徴とする、請求項1記載のフロアマット」である。このようにテーピング加工又はオーバーロック加工により固定していると、フロアマットを裏打ち層側からみても、フロアマットの周縁が揃っているため、フロアマットの周囲環境と密着し、その性能を発揮しやすい。また、単に縫うだけで固定しており、熱がかからないため、カーペットを構成するパイルが潰れるなど、損傷していないため、意匠性に優れている。
本発明の請求項3にかかる発明は、「パイルを構成する繊維として、異型断面繊維を含んでいることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のフロアマット」である。このような異型断面繊維を含むパイルは嵩高感がでやすく、倒れやすいため、フロアマット周縁部を覆い隠しやすい。そのため、周囲の環境と調和し、高級感を醸し出すことができる、意匠性に優れるフロアマットである。
本発明のフロアマットは、パイルが脱落せず、使用時における周囲の環境と調和し、高級感を醸し出すことができる、意匠性に優れるものである。
本発明のフロアマットについて、本発明のフロアマット周縁部における厚さ方向一部拡大断面図である図1をもとに説明する。なお、従来のフロアマットと同じ部材については同じ符号を付している。
図1に示すフロアマットMは、パイルPが一次基布Bに固定されたカーペット層C、カーペット層Cを支持する第1裏打ち層K1、第2裏打ち層K2とを備えており、前記カーペット層C、第1裏打ち層K1及び第2裏打ち層K2の周縁部Eを覆うように配置されたテープ1、及び前記テープ1を固定するとともに、フロアマットMの周縁部EにおけるパイルPeの根元を第1裏打ち層K1及び第2裏打ち層K2方向へ固定する縫合糸1a、とから構成されている。このようなフロアマットMにおいては、フロアマットMの周縁部EにおけるパイルPeの根元が縫合糸1aによって固定されているため、フロアマットMの周縁部EにおけるパイルPeの脱落が生じない。また、フロアマットMの周縁部EにおけるパイルPeの根元が、縫合糸1aによって強制的に第1裏打ち層K1及び第2裏打ち層K2方向へ固定されているため、カーペットの目方向に関係なく、フロアマットMの周縁Ea側へ均一にパイルPeが倒れ、パイルPeによってフロアマットMの周縁部Eが覆い隠されているため、フロアマットMの周縁部Eが目立たず、フロアマットMを敷いた時に周囲の環境と調和し、高級感を醸し出すことができる、意匠性に優れるものである。
本発明のフロアマットMのカーペット層Cを構成するカーペットは、パイルPを備えているものであれば良く、パイルPは図1のように一次基布Bに固定されたものであっても、糸に固定されたものであっても良い。より具体的には、緞通、ウィルトンカーペット、アキスミンスターカーペット、ダブルフェースカーペット、フックドラグ、タフテッドカーペット、フロックカーペット、コードカーペット、ニットカーペットなどから構成することができる。
なお、パイルPを構成する繊維として、異型断面繊維を含んでいると、パイルPの嵩高感がでやすく、周縁部EにおけるパイルPeが倒れやすく、フロアマットMの周縁部Eを覆い隠しやすいため好適である。なお、異型断面繊維とは、横断面形状が非円形の繊維をいい、例えば、楕円、長円、アルファベット状(例えば、T状、Y状、X状)、多角形(例えば、三角形、四角形など)などを挙げることができる。また、樹脂の存在しない中空部分を有する円形断面繊維又は異型断面繊維も同様の効果を奏するため、好適である。このような異型断面繊維はその含有量が多ければ多い程、前記性能に優れているため、パイルP中、30mass%以上が異型断面繊維から構成されているのが好ましく、70mass%以上が異型断面繊維から構成されているのがより好ましく、100mass%が異型断面繊維から構成されているのが最も好ましい。
また、上述のような異型断面繊維を含むパイルP以外に、撚りが甘く(40〜200T/m)開きやすいパイルP、目付の大きい(1000g/m以上)パイルP、比重の小さい0.9〜1.0g/cm)繊維(例えば、ポリプロピレン繊維)からなるパイルPなどは、嵩高感がでやすく、パイルPeが倒れやすく、フロアマットMの周縁部Eを覆い隠しやすいため、好適に使用できる。
なお、パイルPの毛足長さLは縫合糸1aなどによる周縁部EにおけるパイルPeの固定箇所にもよるが、高級感があり、意匠性に優れるように、また、フロアマットMの周縁部Eを覆い隠しやすいように、5mm以上であるのが好ましい。なお、パイルPの毛足長さLの上限は特に限定するものではないが、20mm以下であるのが現実的である。この「パイルの毛足長さ」は、一次基布又は糸からのパイルの突出長さ(図1におけるL)をいう。
本発明のフロアマットMは上述のようなカーペット層Cを支持する裏打ち層K1、K2を備えており、この裏打ち層K1、K2によって、耐久性、遮音性、吸音性、滑り防止性、遮水性、制振性等の少なくとも1つの機能がフロアマットMに付与される。図1においては、第1裏打ち層K1、第2裏打ち層K2とを備えている。このように、裏打ち層は1層である必要はなく、2層以上備えていても良い。
この裏打ち層K1、K2を構成できる材料として、具体的に、(1)熱可塑性樹脂シート、(2)熱可塑性エラストマーシート、(3)熱硬化性樹脂シート、(4)天然又は合成ゴムシート、(5)分割繊維を水流などの流体流で分割して発生させた、繊維径が10μm以下の極細繊維を含む極細不織布、(6)分割繊維の樹脂成分を抽出除去して発生させた、繊維径が10μm以下の極細繊維を含む極細不織布、(7)メルトブロー法により形成した、繊維径が10μm以下の極細繊維を含む極細不織布、(8)厚さ(1cmあたり10g荷重時)が1mm以上の嵩高不織布(ニードルパンチ不織布、熱融着不織布、繊度6.6dtex以上のメルトブロー不織布など)、(9)発泡体、などを挙げることができ、これらの材料を1種類以上組み合わせることができる。
本発明のフロアマットは、フロアマットの周縁部Eにおけるパイルの根元が、カーペットを構成する一次基布又は糸以外の手段によって、裏打ち層方向に固定されている。カーペットを構成する一次基布又は糸は、パイルを直角方向へ突出させることができるものの、パイルをフロアマットの周縁Eaの方向へ偏向させる作用がないため、カーペットを構成する一次基布又は糸以外の手段によって、パイルの根元を裏打ち層方向に固定している。図1においては、カーペット層C、第1裏打ち層K1及び第2裏打ち層K2の周縁部Eを覆うようにテープ1を配置し、このテープ1と、フロアマットMの周縁部EにおけるパイルPeの根元を、第1裏打ち層K1及び第2裏打ち層K2方向へ縫合した縫合糸1aによって固定している。このようなテープ1及び縫合糸1aを利用した、いわゆるテーピング加工によると、フロアマットMの周縁Eaが揃っているため、フロアマットの周囲環境と密着し、フロアマットMの性能を発揮しやすい。また、単に縫うだけで固定しており、熱がかからないため、パイルPが潰れるなど、損傷しておらず、意匠性に優れるフロアマットMであることができる。図1とは異なり、オーバーロック加工によりフロアマットの周縁部におけるパイルの根元を、裏打ち層方向へ縫合固定した場合も、テーピング加工と同様に、フロアマットの周縁が揃っており、フロアマットの周囲環境と密着して、フロアマットの性能を発揮しやすく、熱がかからず、パイルを損傷しないため、意匠性に優れるフロアマットであることができる。なお、熱の影響を許容できるのであれば、パイルの根元を熱融着させ、裏打ち層方向に融着固定することもできる。
なお、フロアマットMの周縁EaからパイルPeの根元を固定している所までの距離(図1におけるd)も特に限定するものではないが、パイルPeがフロアマットMの周縁部Eを覆い隠して、周縁部Eが目立たないように、10mm以下であるのが好ましい。一方で、パイルPeの脱落を防止できるように、3mm以上であるのが好ましい。また、フロアマットMの周縁EaからパイルPeの根元を固定している所までの距離(d)よりもパイルPの毛足長さ(L)の方が長い(L/d>1)と、パイルPeが倒れることによって、確実にフロアマットMの周縁部Eを覆い隠すことができるため、好ましい態様であり、より好ましくはL/d≧1.5であり、更に好ましくはL/d≧1.8である。
なお、「フロアマットの周縁部におけるパイル」は図1においては、フロアマットMの周縁Eaから1列目のパイルPeであるが、根元が固定されたパイルによって、フロママット周縁部が目立たないように覆い隠すことができる限り、フロアマットの周縁Eから2列目以降のパイルであっても良い。また、「根元」とは、パイルが固定されていることによってフロアマット周縁部が目立たないように覆い隠すことができる位置をいい、パイルの毛足の長さにもよるため、限定することはできないが、一般的には、パイルの一次基布表面側又は糸表面側の端部から、パイルの突出方向へ3mm程度の所までの範囲である。更に、「裏打ち層方向」とは、固定力のベクトルが裏打ち層表面と交差する方向であり、図1のように、固定力のベクトルと第1裏打ち層K1表面とが直交する方向であると、パイルPeをフロアマットMの周縁Eaの方向へ倒しやすく、固定工程上も好適である。
本発明のフロアマットは、上述の説明部分以外の部分については従来のフロアマットと同様であることができる。例えば、裏打ち層の裏面側に多数の突起を設けたり、粘着剤を塗布したり、或いはウレタンフォームなどを積層し、滑りを防止したり、面ファスナーやホックを装着させ、フロアマット同士を連結できるようにしても良い。
図1に示すようなフロアマットMは、例えば、次のようにして製造することができる。まず、所望形状のカーペット、所望形状の第1裏打ち材、所望形状の第2裏打ち材、テープ及び縫合糸を用意する。次いで、第2裏打ち材、第1裏打ち材及びカーペットを順に積層した後、第2裏打ち材の周縁部Eからカーペットの周縁部EにおけるパイルPeの根元にかけてテープを宛がいながら、ミシンを利用して縫合糸により、テープ及びカーペットの周縁部EにおけるパイルPeの根元を裏打ち層K1、K2方向に縫合して製造することができる。なお、ミシンとして、カーペットの一次基布B又は糸とパイルPeとを押し分けるジグ等を備えたものを使用したり、ミシンとは別に、カーペットの一次基布B又は糸とパイルPeとを押し分ける手段を講じて、確実にパイルPeの根元を固定するのが好ましい。また、第2裏打ち材、第1裏打ち材及びカーペットを単に積層するだけではなく、これら材料の間にホットメルトシート、ホットメルト樹脂、或いは接着剤を介在させ、これらの作用により、これら材料間のずれをなくし、フロアマットMの形態安定性を高めることが望ましい。
本発明のフロアマットMはパイルPeが脱落せず、使用時における周囲の環境と調和し、高級感を醸し出すことができるなど、意匠性に優れるものであるため、自動車用、住居用、或いはオフィス用のフロアマットとして好適に使用でき、特に、自動車用として使用すると、フロアマット以外の内装材と調和し、高級感溢れる車室内とすることのできる、品位の高いものである。
以下に、本発明の実施例を記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
Y字型異型断面をもつナイロン繊維からなるパイル層(目付:1800g/m、撚り数:160T/m、毛足長さ:14mm)と、前記パイル層を支持するポリエステル繊維製スパンボンド不織布(目付:120g/m、一次基布)とからなり、一次基布の裏面にスチレン−ブタジエンゴムを主成分とするラテックスを塗布(乾燥質量:240g/m)したタフテッドカーペットを用意した。
また、ポリエステル製ニードルパンチ不織布(目付:400g/m、厚さ:3mm)に、発泡ウレタン(目付:100g/m、厚さ:2mm)をフレームラミネートした裏打ち材料を用意した。
次いで、スチレン−ブタジエンゴムラテックスと天然ゴムラテックスとを30:70の質量比率で混合し、機械発泡により泡立てた混合ゴムラテックスを、目付が300g/mとなるように、前記タフテッドカーペットの裏面(ラテックス塗布面)に塗布し、この混合ゴムラテックスが乾燥する前に、前記裏打ち材料のポリエステル製ニードルパンチ不織布が混合ゴムラテックスと当接するように重ね合わせた後、ドライヤーへ投入し、タフテッドカーペットと裏打ち材料とを一体化して、複合体を製造した。
次いで、前記複合体を自動車用フロアマット形状に裁断し、フロアマット前駆体を形成した後、ジグによりパイル糸と一次基布とを押し分けながら、発泡ウレタンの周縁部からタフテッドカーペットの周縁部におけるパイルの根元にかけてテープを宛がいながら、ミシンを利用して縫合糸により、テープ及びパイルの根元をポリエステル製ニードルパンチ不織布と直交する方向に縫合して、フロアマットを製造した。なお、フロアマットの周縁からパイルの根元を固定している所までの距離(d)は6mmで、L/dは2.3であった。このフロアマットを自動車室内に敷いたところ、フロアマットの周縁部におけるテープはパイルによって覆い隠されているため確認することができず、自動車室内と調和して、高級感を醸し出すことのできる、意匠性に優れるものであった。また、フロアマット取り扱い時にパイルの脱落も生じなかった。
(実施例2)
Y字型異型断面をもつナイロン中空繊維からなるパイル層(目付:1800g/m、撚り数:160T/m、毛足長さ:14mm)と、前記パイル層を支持するポリエステル繊維製スパンボンド不織布(目付:120g/m、一次基布)とからなり、一次基布の裏面にスチレン−ブタジエンゴムを主成分とするラテックスを塗布(乾燥質量:240g/m)したタフテッドカーペットを使用したこと以外は、実施例1と全く同様にして、フロアマットを製造した。なお、フロアマットの周縁からパイルの根元を固定している所までの距離(d)は6mmで、L/dは2.3であった。このフロアマットを自動車室内に敷いたところ、フロアマットの周縁部におけるテープはパイルによって覆い隠されているため確認することができず、自動車室内と調和して、高級感を醸し出すことのできる、意匠性に優れるものであった。また、フロアマット取り扱い時にパイルの脱落も生じなかった。
(比較例1)
実施例1と全く同様にしてフロアマット前駆体を形成した後、フロアマット前駆体の周縁部におけるパイルを巻き込みながらオーバーロック加工(縫い幅:9mm)を行い、フロアマットを製造した。このフロアマットを自動車室内に敷いたところ、フロアマットの周縁部におけるオーバーロック糸が目立ってしまい、自動車室内と調和することができないものであった。
(比較例2)
実施例1と全く同様にしてフロアマット前駆体を形成した後、フロアマット前駆体の周縁部におけるパイルを巻き込みながらテーピング加工(テープ幅:13mm)を行い、フロアマットを製造した。このフロアマットを自動車室内に敷いたところ、フロアマットの周縁部におけるテープが目立ってしまい、自動車室内と調和することができないものであった。
本発明のフロアマット周縁部における厚さ方向一部拡大断面図 従来のフロアマット周縁部における厚さ方向一部拡大断面図 従来の別のフロアマット周縁部における厚さ方向一部拡大断面図 従来の更に別のフロアマット周縁部における厚さ方向一部拡大断面図
符号の説明
M フロアマット
P パイル
Pe フロアマット周縁部におけるパイル
B 一次基布
C カーペット層
L パイルの毛足長さ
K 裏打ち層
K1 第1裏打ち層
K2 第2裏打ち層
E 周縁部
Ea 周縁
d フロアマットの周縁からパイルの根元を固定している所までの距離
1 テープ
1a 縫合糸
2 オーバーロック糸

Claims (3)

  1. パイルを備えたカーペット層と、このカーペット層を支持する裏打ち層とを備えたフロアマットであり、フロアマットの周縁部におけるパイルの根元が、カーペットを構成する一次基布又は糸以外の手段によって、裏打ち層の方向に固定されていることを特徴とする、フロアマット。
  2. フロアマットの周縁部におけるパイルの根元が、テーピング加工又はオーバーロック加工により、裏打ち層の方向に固定されていることを特徴とする、請求項1記載のフロアマット。
  3. パイルを構成する繊維として、異型断面繊維を含んでいることを特徴とする、請求項1又は請求項2記載のフロアマット。
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