JP2006008081A - 車両用カーペットおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】車室内の床上に載置される車両用カーペットについて、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感を良好にさせ、高級感を向上させることを課題とする。
【解決手段】平面状の基材10と、この基材10上に形成されたパイル20とを有し、同基材10の外周を意匠糸30でかがり縫いして、車室内の床上に載置される車両用カーペット100を形成する。縁取り糸としては、少なくとも芯糸と当該芯糸に絡ませて毛羽立たせる加工が行われたからみ糸とを有する撚り糸が好ましく、さらに少なくとも芯糸41と当該芯糸41に巻き付けて立毛させる加工が行われた飾り糸42とを有するモール糸40が好ましい。また、基材上の外周近傍において中心側から外周側へ向かうほどパイルの上端を低くさせると、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感をさらに良好にさせることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車室内の床上に載置される車両用カーペットと、その製造方法に関する。
従来より、乗用自動車のフロアにフロアカーペットを敷設して、車室内を装飾、保護している。フロアカーペットは車室内の床を覆う繊維性の敷物であり、乗員の足下は他の部位と比較して乗員の乗降に伴う擦過を多く受けることから、乗員の足下にフロアカーペットを保護するためのフロアマット(保護用カーペット)をフロアカーペットの上に載せることが行われている。このフロアマットも、車室内の床を覆う繊維性の敷物とされている。このようなフロアマットを用いると、フロアカーペット全体を高耐摩耗性の組織とする必要がなくなるため、自動車に使用するカーペットのコストを低減させることができる。また、乗員の靴に付着した砂粒等がフロアマット上に入り込んでも、フロアマットのみを車外に持ち出して容易にクリーニングすることができる。
この種のフロアマットは、長繊維の不織布や粗織りに製織された基布に比較的毛足の長いパイル糸をタフティングして形成される立毛調のマットとされ、意匠性、質感を高め、乗員から落下した砂粒等を立毛の間に受け止める保護用カーペットとされている。また、基布からパイルが抜けることを防止するために、基布の裏面に二次基布や樹脂の裏打ち材を裏打ち加工してフロアマットを形成することも行われている。
ここで、フロアマットの外周は、基布の組織やパイル糸のほつれを防止するために縁取り加工が行われている。特許文献1では、以下の縁取り加工が記載されている。
(1)毛糸様の太番手の糸を上糸とし、普通番手の糸を下糸として、オーバーロックミシン(オーバーエッチングミシン)を用いてカーペットマットの周縁を縁取り加工を行う。
(2)軟質プラスチックフィルムのテープ、または軟質性を持った繊維製テープ、その他軟質プラスチックの裏に薄手布を積層したテープ類でカーペットマットの周縁部を包み込み、包み込んだテープごとミシン縫成して縁取り加工する。
(3)コの字形状の断面を持った軟質プラスチックより紐状の、コの字状縁取りモールを断面周縁に嵌め、嵌めたコの字状縁取りモールごとミシン縫成して縁取り加工する。
(4)熱プレス、高周波ウェルダー等を用いて合成繊維よりなるカーペットの周縁切断部を溶融して縁取り加工する。
特許文献2では、以下の縁取り加工が記載されている。
(5)基布やパイルやバッキングと同一種類のポリオレフィン系樹脂からなるとともに5〜20デニールのフィラメントを複数本撚り合わせて2000〜3000デニールにしたオーバーロック糸によってカーペットマットの端縁をオーバーロック(かがり縫い)する。
(6)基布やパイルやバッキングと同一種類のポリオレフィン系樹脂からなるリボン状のシートでカーペットマットの端縁を包み込み、同じく基布やパイルやバッキングと同一種類のポリオレフィン系樹脂からなる縫い糸で縫い付ける。
実開平5−24349号公報 特開2000−83796号公報
特許文献1,2記載の技術では、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感が弱かった。すなわち、上記(1),(5)では、かがり縫い部の縁取り糸がパイルの部分とは異質に感じられていた。上記(2),(5),(6)では、カーペットマットの周縁を包むテープやコの字状縁取りモールやシートがパイルの部分とは異質に感じられていた。また、テープ等をミシン縫製したときに見えるミシン縫製用の糸もパイルの部分とは異質に感じられていた。上記(4)では、周縁の溶融部がパイルの部分とは異質に感じられていた。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、上記保護用カーペットのように車室内の床上に載置される車両用カーペットについて、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感を良好にさせ、高級感を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、車室内の床上に載置される車両用カーペットであって、平面状の基材と、この基材上に形成されたパイルとを有し、同基材の外周を意匠糸でかがり縫いして形成したことを特徴とする。すなわち、基材の外周は、かがり縫いされた意匠糸が見える状態とされている。この意匠糸は物性の異なる複数の糸から作られた撚り糸であるため、パイルの部分から見てかがり縫い部が異質に感じられない。従って、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感を良好にさせ、高級感を向上させることができる。
なお、本車両用カーペットが車室内のカーペット上にさらに載置されると当該カーペットから本車両用カーペットのかがり縫い部への連続感、一体感も良好にさせるので、本車両用カーペットは車室内のカーペット上にさらに載置されるカーペットとして特に好適である。
かがり縫いの際には、基材の外周全てをかがり縫いしてもよいし、外周の一部のみをかがり縫いしてもよく、いずれも請求項1記載の発明に含まれる。
上記意匠糸は、太さ、色、長さ、張力などを異にする2本以上の糸から作った撚り糸とすることができる。上記意匠糸は、少なくとも、芯糸(しんいと)、芯糸の上に巻いて飾りを作る搦糸(からみいと)、飾りの崩れを押さえる押糸(おさえいと)と、から構成してもよい。
上記基材は、不織布等の基布、基布と裏打ち材とを積層したもの、等とすることができる。ここで、裏打ち材は、二次基布、ゴム、樹脂、等とすることができる。
かがり縫いの際にオーバーロックミシンを用いると、容易にかがり縫いを行うことができる。
上記意匠糸は、少なくとも、芯糸と、この芯糸に絡ませて毛羽立たせる加工が行われたからみ糸とを有する構成としてもよい。この意匠糸は少なくとも芯糸とからみ糸とから作られた撚り糸であり、からみ糸が毛羽立たせられているので、基材の外周は毛羽立たされたからみ糸が見える状態とされ、パイルの部分から見てかがり縫い部が異質に感じられない。従って、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感を良好にさせ、高級感を向上させることができる。
上記からみ糸は、上記芯糸に巻き付けて立毛させる加工が行われた飾り糸とされ、上記意匠糸は、少なくとも上記芯糸と上記飾り糸とを有するモール糸とされている構成としてもよい。基材の外周は立毛された飾り糸が見える状態とされるので、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感をさらに良好にさせ、高級感をさらに向上させることができる。
上記飾り糸は、かさ高飾り糸、高弾性飾り糸、および、仮撚飾り糸、の中から選ばれる一種以上の飾り糸とされている構成としてもよい。これらの飾り糸は、ボリューム感、毛羽立ち感が良好であるため、車両用カーペットの立毛部からかがり縫い部にかけて連続性のある立体的な意匠、感触を確保することができる。
上記基材の外周をかがり縫いしたときに上記意匠糸で形成されるかがり縫い部分の外径は、上記基材上に形成されたパイルの高さよりも小さくされ、上記基材上に形成されたパイルは、上記基材上の外周近傍の所定領域において中心側から外周側へ向かうほど上端が低くされている構成としてもよい。基材の外周近傍においてパイルの上端からかがり縫い部分へと繋がる感じが得られるので、さらに上記連続感、一体感を向上させることができる。また、かがり縫い部がパイルの上端より低くされるので、本車両用カーペットが靴等で擦過されてもかがり縫い部の意匠糸が摩耗しにくくなる。
その際、上記基材上に形成されたパイルは、上記基材上の外周近傍の所定領域において中心側から外周側へ向かうほど垂直断面において上端が丸みを帯びて上記かがり縫い部分の上端に接するように低くされている構成としてもよい。すると、パイルの上端からかがり縫い部分へと繋がる感じをより自然にさせることができるので、さらに上記連続感、一体感を向上させることができる。
また、上記基材上に形成されたパイルは、上記基材上の外周近傍の所定領域において上端が外周側へ曲げられている構成としてもよい。すると、パイルの上端からかがり縫い部分へと繋がる感じをさらに自然にさせることができるので、さらに上記連続感、一体感を向上させることができる。
上記パイルは、上記基材上で7〜30mmの高さとされ、上記意匠糸で形成されるかがり縫い部分の外径は、5〜15mmかつ上記基材上に形成されたパイルの高さの25〜75%とされている構成としてもよい。かがり縫い部分の外径を下限以上とすると、かがり縫い部の立体感が十分に出て、立毛からかがり縫い部に至る意匠の連続性が高められる。また、かがり縫い部分の外径を上限以下とすると、かがり縫い部がパイルの上端より十分に低くされるので、耐擦過摩耗性が向上し、本車両用カーペットが靴等で擦過されてもかがり縫い部の意匠糸の摩耗が十分に防止される。
上記意匠糸の外径が1.0〜3.0mmであり、上記基材の外周に対する同意匠糸のかがり縫いのピッチが0.5〜3.0mmであると、かがり縫いした意匠糸どうしの境界が見えにくくなり、あたかも一つの縁取り材で縁取られているかのような新規の意匠を演出することができる。また、かがり縫い部の垂直断面をほぼ円形に保つことができ、見た目をさらに良好にさせることができる。
上記意匠糸の外径に対する上記かがり縫いのピッチの比が1/2〜1であると、かがり縫いした意匠糸どうしの隙間が封じられるため、意匠糸間の隙間から基材がほつれ出ることが無くなる。
なお、上面にパイルが形成された平面状の基材の外周を意匠糸でかがり縫いして車両用カーペットを製造する製造方法の発明でも、同様の作用、効果が得られる。
請求項1、請求項11にかかる発明によれば、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感を良好にさせ、高級感を向上させることが可能となる。
請求項2〜10にかかる発明では、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感をさらに良好にさせ、高級感をさらに向上させることが可能となる。請求項5、請求項8にかかる発明では、さらに、かがり縫い部の意匠糸が摩耗しにくくなることにより本車両用カーペットの耐久性を向上させることができる。請求項9、請求項10にかかる発明では、さらに、かがり縫い部の見た目をさらに良好にさせることができる。請求項10にかかる発明では、さらに、意匠糸間の隙間から基材がほつれ出ることをより確実に防ぐことができる。
以下、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)車両用カーペットの構成:
(2)車両用カーペットの作用、効果:
(3)変形例:
(1)車両用カーペットの構成:
図1は本発明の車両用カーペットを適用した保護用カーペット100を上面から見て示す上面図であり、図2は図1のA1−A1の方向から見て示す要部垂直断面図であり、図3は図1のA2方向から見て示す要部右側面図である。図4は、モール糸の構造を模式的に示す図である。図5は、垂直断面においてパイル上端の曲率を説明する図である。
本カーペット100は、車室内の床上に載置されるものであり、特に、車室内のフロアカーペットC1上にさらに載置されるものである。同カーペット100は、乗用自動車の乗員足下に配設されるものであり、自動車の室内形状に合わせて種々の輪郭とされる。本実施形態のカーペット100はタフテッドカーペットとされ、その基本部分は、長繊維の不織布(基布の一種)や粗織りに製織された基布と、基布にタフティングされた比較的毛足の長いパイル(立毛)とから構成される。
カーペット100は、概略、平面状の基材10と、この基材上に形成されたパイル20とを有し、同基材の外周全てを縁取り糸である意匠糸(意匠撚糸とも呼ばれる)30でかがり縫いして形成される。
基材10としては、天然繊維、合成繊維、等の繊維材料によって作成された基布(織布または不織布)、基布と裏打ち材とを積層したもの、等を使用可能である。基布としては、従来から存在するタフト用基布を使用可能である。基布に用いる合成繊維は、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂やエチレン−プロピレン共重合体等のポリオレフィン樹脂からなる繊維等を使用可能である。基布の裏面に、二次基布、天然ゴム、加硫したシート状ゴム等の合成ゴム、天然ゴム、軟質の樹脂、等を裏打ち加工すると、パイルの抜け防止、滑り止め、しわ防止、寸法のばらつき防止、等の効果が得られる。裏打ち材に用いる樹脂は、前記ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミド樹脂等を使用可能であり、軟質のプラスチックが好ましい。裏打ち加工は、裏打ち材をシート状にして接着剤により基布の裏面に貼り合わせたり、プラスチックを融着させたり、シート状の裏打ち材と基布とを合わせて加熱および加圧したりする等により行われる。
なお、裏打ち材における基布との接着面とは反対側の面にスパイクと呼ばれる多数の小さな突起(例えば0.2〜2.0mmの高さ)を形成すると、カーペット100を滑りにくくさせることができる。
パイル20は、基材10の表面11にパイル糸を植設する公知のタフティングにより形成される。パイル糸としては、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる糸等とすることができ、ポリアミド糸、ポリエステル糸、アクリル糸、ポリプロピレン糸、等が用いられる。これらのパイル糸の中から選ばれる一種以上の糸を公知のタフティングマシンにより基材に刺し通して基材の表面にカットパイルやループパイルを起立形成すると、基材10上にパイル20が形成される。なお、カットパイルとループパイルとを混在させて形成してもよい。
パイルの見かけ太さは、500〜1500dtex(デシテックス)が好ましい。また、パイルのタフティングの間隔は、8〜10ゲージが適する。これらの数値は、タフティングの仕上がりとしての特性、見栄えを考慮して任意に設計されるものである。
パイル20はロングパイルが好ましく、基材表面11からパイル20の先端までの高さh0は、7〜30mmが好ましく、10〜20mmがさらに好ましい。高さh0を7mm(10mm)以上とするのはパイルのボリューム感をより良好にさせるためであり、30mm(20mm)以下とするのはパイルを直立状態で良好に保持させて見た目をより良好にさせるためである。
意匠糸30は、物性の異なる2本以上の糸を撚り合わせて作られた縁取り糸とされている。図4に示すように、本実施形態の意匠糸30は、少なくとも、芯糸41と、この芯糸に絡ませて毛羽立たせる加工が行われた飾り糸(からみ糸)42とを有するモール糸(モールヤーン、シェニールヤーンとも呼ばれる)40とされている。モール糸は芯糸の外周を飾り糸で巻回被覆して形成され、本カーペット100の周縁をかがって縫製するための縁取り糸とされる。本実施形態のモール糸40を構成する芯糸41は2本からなり、各芯糸に対応して接着糸43が設けられている。本実施形態の飾り糸42は、芯糸41に巻き付けられて立毛させる加工が行われている。例えば、接着糸43として熱融着糸を用い、リングモール撚糸機等の撚糸機を用いて、2本の芯糸41の間に飾り糸42を複数本(例えば3本)ループ状に巻き付け、この飾り糸のループをカットして立毛させるとともに、各芯糸41に対応させて設けた接着糸43を熱融着させて、モール糸40を形成する。
芯糸41は、モール糸の強度を確保する糸であり、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる糸等とすることができ、ポリエステル糸(テトロン製)、ポリアミド糸、アクリル糸、ポリプロピレン糸、等が用いられる。芯糸の太さは、30dtex等とすることができる。接着糸43は、熱可塑性樹脂からなる糸等とすることができ、ポリアミド糸(ナイロン製)等が用いられる。
飾り糸42は、花糸とも呼ばれ、かさ高で立体的な、柔軟で毛羽立ち感のある意匠を確保する糸である。この飾り糸は、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂からなる糸等とすることができ、ポリエステル糸(テトロン製)、ポリアミド糸、アクリル糸、ポリプロピレン糸、等が用いられる。飾り糸として、かさ高飾り糸、高弾性飾り糸、仮撚飾り糸、の中から選ばれる一種以上の飾り糸を用いると、カーペット100におけるパイル20からかがり縫い部L1への連続感、一体感をさらに良好にさせ、高級感をさらに向上させることが可能となる。これらの飾り糸はボリューム感、毛羽立ち感が良好であるため、保護用カーペットのパイル部L3,L2からかがり縫い部L1にかけて連続性のある立体的な意匠、感触を確保することができるからである。
意匠糸の外径(見かけの直径)d1は、1.0〜3.0mmが好ましく、1.5〜2.5mmがさらに好ましい。この外径d1は、かがり縫いのピッチとの関係で定めるのが特に好ましい。外径d1を1.0mm(1.5mm)以上とするのはかがり縫い部の立体感を十分に出して車両用カーペットについて十分に良好な意匠を得るためであり、外径d1を3.0mm(2.5mm)以下とするのはかがり縫い部の意匠糸の凹凸を十分に小さくさせて車両用カーペットについて十分に良好な意匠を得るためである。
かがり縫いは、公知のオーバーロックミシンを用いて行うことができる。オーバーロックミシンは、かがり縫い用の意匠糸を通した縫針の昇降動作と、縫針の昇降動作に同期して作動するルーパとが協働して、連続して基材10の外周を意匠糸でかがり縫いを行う。オーバーロックミシンは、図2と図5に示すように、基材10の外周近傍において基材10に対して下糸31を上下方向に貫通させ、基材表面11にある意匠糸30と基材裏面12にある意匠糸30とを下糸31にて繋いでほどけないようにさせている。すると、意匠糸30により形作られるかがり縫い部L1の垂直断面の形状は、円形に近い形状となる。
基材10の外周近傍において意匠糸30が上下方向に貫通する位置から外周側に形成されたパイル20(例えば外周から1〜5列のパイル列)をかがり縫い前に基材10から切除しておくと、パイルを巻き込まずにかがり縫いすることができる。これにより、パイルを巻き込みながらかがり縫いする場合と比べて意匠糸30にかかる負荷を小さくさせることが可能になり、意匠糸の立体感を維持することができる。
意匠糸30で平面状の基材10の外周をかがり縫いすると、パイル20の部分から見てかがり縫い部L1が異質に感じられないので、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感を良好にさせ、高級感を向上させることができる。なお、意匠糸は複数の糸から作った撚り糸であるので、かがり縫い部と車室内の床面との接触が良くなり、周囲から車両用カーペットの裏面に砂粒等のゴミが入り込みにくくなったり、床面に対して滑りにくくなるという効果も期待できる。特に、縁取り糸として毛羽立たせる加工が行われたからみ糸を有する撚り糸やモール糸を用いた場合には、なおさらである。
図2に示すように、基材10の外周をかがり縫いしたときに意匠糸30で形成されるかがり縫い部分の外径d0は、基材10上に形成されたパイル20の高さh0より小さくされている。これにより、かがり縫い部L1がパイル20の上端21より低くされるので、カーペット100が乗員足下で擦過されたときにかがり縫いした意匠糸30が摩耗しにくくなり、保護用カーペットの耐久性を向上させることができる。また、縁取り糸としてモール糸のように毛羽立たせる加工が行われた撚り糸を用いた場合、毛羽が倒れにくくなり、見た目の良好性を長期間維持することができる。
パイル20の高さh0が基材10上で7〜30mmの高さであるとき、意匠糸30で形成されるかがり縫い部分の外径d0は、5〜15mm、かつ、パイルの高さh0の25〜75%が好ましい。かがり縫い部L1の垂直断面の外径d0を5mm以上かつ0.25×h0以上とするのはかがり縫い部の立体感を十分に出して車両用カーペットについて十分に良好な意匠を得るためであり、外径d0を15mm以下かつ0.75×h0以下とするのはカーペット100が乗員足下で擦過されたときにかがり縫いした意匠糸30の摩耗を十分に防いで保護用カーペットについて十分に良好な耐久性を得るためである。
図3に示すように、意匠糸の外径d1が1.0〜3.0mmであるとき、基材10の外周に対する意匠糸30のかがり縫いのピッチp1は、0.5〜3.0mmが好ましい。ピッチp1を3.0mm以下とするとかがり縫いした意匠糸どうしの境界が見えにくくなり、あたかも一つの縁取り材で縁取られているかのような新規の意匠が演出される。また、ピッチp1を0.5〜3.0mmとすると、かがり縫い部L1の垂直断面をほぼ円形に近く保つことができ、見た目がさらに良好となる。縁取り糸としてモール糸を用いる場合、隣接するモール糸の毛羽どうしが重なって境界が見えにくくなり、あたかも一本のモールで縁取られているかのような新規な意匠が演出される。
さらに、意匠糸の外径d1に対するかがり縫いのピッチp1の比p1/d1は、1/2〜1が好ましい。この比p1/d1を1/2以上とするとかがり縫いした意匠糸どうしの隙間L4が封じられるため、意匠糸間の隙間から基材がほつれ出ることが無くなって車両用カーペットの耐久性を向上させることができる。また、比p1/d1を1以下とすると、隣接する意匠糸どうしが重なることによるかがり縫い部の凹凸を十分に少なくさせて車両用カーペットについて十分に良好な意匠を得るためである。
本実施形態では、かがり縫いを行う前に、基材10上の外周近傍のパイルに加工を行っている。
図2と図5に示すように、本実施形態では、基材10上に形成されたパイル20の上端21が、基材10上の外周近傍の所定領域L2(外周から中心側へ5〜50mm程度までの領域)において中心側から外周側へ向かうほど低くされている。なお、かがり縫い部の外径d0は、パイルの高さh0より小さくされている。基材10上のパイル20が形成された領域のうち外周近傍の所定領域L2を除いた所定の内部領域L3におけるパイルの高さh0から外周側へ向かってパイルの高さを漸減させているので、基材の外周近傍においてパイル上端からかがり縫い部へと繋がる感じが得られる。
また、上記パイル20は、外周近傍の所定領域L2において中心側から外周側へ向かうほど垂直断面において上端21が丸みを帯びてかがり縫い部L1の上端に接するように低くされている。パイル高さを漸減させる際にパイル上端にRを設けているので、パイル上端からかがり縫い部へと繋がる感じをより自然にさせることができる。なお、垂直断面におけるパイル上端の曲率Rd1,Rd2は、パイルの高さh0やかがり縫い部の外径d0に応じて定められ、例えば15〜30mm等とすることができる。また、中心側の曲率Rd1を外周側の曲率Rd2より大きくするのが好ましく、さらにRd1>h0>Rd2>d0とするのが好ましい。すると、パイル上端からかがり縫い部へと繋がる感じをさらに自然にさせることができ、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感がさらに良好となる。
むろん、車両用カーペットに要求される意匠によっては、所定領域L2の垂直断面におけるパイルの上端が直線となるようにパイル高さを漸減させたり、漸減率を途中の位置から変化させたりしてもよい。
外周近傍の所定領域L2においてパイル高さを漸減させるには、例えば、基材上に形成されたパイルの高さを高さh0で均一にタフティングした後に、外周近傍の所定領域L2のパイル20に対してシャーリング加工を行って上端21を切除すればよい。その後にかがり縫いを行うと、パイルがかがり縫い部に巻き込まれないので、好適である。
さらに、図2に示すように、上記パイル20は、基材上の外周近傍の所定領域L2において上端21が外周側へ曲げられている。例えば、外周近傍の所定領域L2におけるパイル20の先端に対して熱セット加工を行うと、パイルの先端部に湾曲形状を付与することができる。また、パイルのタフティング密度を高めたりパイルの太さ(繊度)を大きくしたりすると、パイル相互に押し合うようになるため、基材上の外周近傍においてパイルの先端が自然に外向きに湾曲する。そこで、基材上に形成するパイルのタフティング密度を所定密度以上にしたり、太さを所定繊度以上にして、個々のパイルの先端を外向きに湾曲させてもよい。
すると、パイルの上端からかがり縫い部へと繋がる感じをさらに自然にさせることができるので、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感がさらに良好となる。
(2)車両用カーペットの作用、効果:
以上説明したように、オーバーロックミシン等を用いて、上面にパイル20が形成された平面状の基材10の外周を意匠糸30でかがり縫いすると、車両用カーペットを製造することができる。意匠糸30で平面状の基材10の外周をかがり縫いすると、基材の外周はかがり縫いされた意匠糸30が見える状態とされる。従来例のように単一の種類の糸から作られた撚り糸でかがり縫いを行うとパイルからかがり縫い部への連続感、一体感が弱くなってしまうが、意匠糸30は物性の異なる2本以上の糸から作られた撚り糸であるため、パイルの部分(領域L2,L3)から見てかがり縫い部L1が異質に感じられない。むろん、従来例のようにカーペットの周縁をテープ等で包む場合や周縁を溶融させる場合と比べても、パイルの部分から見てかがり縫い部が異質に感じられることがない。従って、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感を良好にさせ、高級感を向上させることができる。図1に示すように、本保護用カーペット100がフロアカーペットC1上に載置されると、さらに、フロアカーペットC1のパイルから保護用カーペット100のかがり縫い部L1への連続感、一体感を良好にさせる。従って、フロアカーペットと一体感のある保護用カーペットを得ることができ、この点でも高級感を向上させることができる。
また、少なくとも芯糸と当該芯糸に絡ませて毛羽立たせる加工が行われたからみ糸とを有する意匠糸を用いると、かがり縫い部は毛羽立たされたからみ糸が見える状態とされ、パイルの部分から見てかがり縫い部が異質に感じられない。さらに、からみ糸として芯糸に巻き付けて立毛させる加工が行われた飾り糸を用いると、かがり縫い部は立毛された飾り糸が見える状態とされ、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感をさらに良好にさせ、高級感をさらに向上させることができる。
本実施形態では、かがり縫い部の外径d0がパイルの高さh0より小さくされ、基材上の外周近傍の所定領域L2において外周側へ向かうほどパイルの先端が漸減しているので、基材の外周近傍においてパイルの上端からかがり縫い部へと繋がる感じが得られる。外周近傍の所定領域L2において外周側へ向かうほど垂直断面においてパイル20の上端が丸みを帯びてかがり縫い部の上端に接するように低くされたり、パイル20の先端が外周側へ曲がっているので、パイルの上端からかがり縫い部へと非常に良好に繋がる感じが得られる。従って、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感が非常に良好であり、車両用カーペットについて非常に良好な高級感を得ることが可能となる。
(3)変形例:
なお、本発明は、種々の変形例が考えられる。
本発明を適用可能なカーペットは、ニードルパンチカーペット、ボンデッドカーペット、等でもよい。本車両用カーペットは、カーペットマットやフロアマットと呼ばれるものでもよい。
基材の外周の一部のみをかがり縫いして形成される車両用カーペットであっても、本発明に含まれる。
縁取り糸としては、毛羽立たせる加工が行われたからみ糸を有するモール糸以外の撚り糸を用いてもよいし、当該撚り糸以外の意匠糸を用いてもよい。
モール糸としては、静電気や接着剤で芯糸に飾り糸を植え込んで絡ませたものを用いてもよい。
基材上の外周近傍の領域におけるパイルの高さを漸減させていない車両用カーペットであっても、本発明に含まれる。
上記外周近傍の領域におけるパイルの先端を外周側に向けさせていない車両用カーペットであっても、本発明に含まれる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、車室内の床上に載置される車両用カーペットについて、パイルからかがり縫い部への連続感、一体感を良好にさせ、高級感を向上させることが可能となる。
保護用カーペットを示す上面図。 図1のA1−A1の方向から見て示す要部垂直断面図。 図1のA2方向から見て示す要部右側面図。 モール糸の構造を示す模式図。 垂直断面においてパイル上端の曲率を説明する図。
符号の説明
10…基材
20…パイル
30…意匠糸
40…モール糸
41…芯糸
42…飾り糸(からみ糸)
43…接着糸
100…保護用カーペット(車両用カーペット)
C1…フロアカーペット
L1…かがり縫い部
L2…基材上の外周近傍の所定領域
L3…基材上の所定の内部領域
L4…モール糸間の隙間

Claims (11)

  1. 車室内の床上に載置される車両用カーペットであって、
    平面状の基材と、この基材上に形成されたパイルとを有し、同基材の外周を意匠糸でかがり縫いして形成したことを特徴とする車両用カーペット。
  2. 上記意匠糸は、少なくとも、芯糸と、この芯糸に絡ませて毛羽立たせる加工が行われたからみ糸とを有することを特徴とする請求項1に記載の車両用カーペット。
  3. 上記からみ糸は、上記芯糸に巻き付けて立毛させる加工が行われた飾り糸とされ、
    上記意匠糸は、少なくとも上記芯糸と上記飾り糸とを有するモール糸とされていることを特徴とする請求項2に記載の車両用カーペット。
  4. 上記飾り糸は、かさ高飾り糸、高弾性飾り糸、および、仮撚飾り糸、の中から選ばれる一種以上の飾り糸とされていることを特徴とする請求項3に記載の車両用カーペット。
  5. 上記基材の外周をかがり縫いしたときに上記意匠糸で形成されるかがり縫い部分の外径は、上記基材上に形成されたパイルの高さよりも小さくされ、
    上記基材上に形成されたパイルは、上記基材上の外周近傍の所定領域において中心側から外周側へ向かうほど上端が低くされていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車両用カーペット。
  6. 上記基材上に形成されたパイルは、上記基材上の外周近傍の所定領域において中心側から外周側へ向かうほど垂直断面において上端が丸みを帯びて上記かがり縫い部分の上端に接するように低くされていることを特徴とする請求項5に記載の車両用カーペット。
  7. 上記基材上に形成されたパイルは、上記基材上の外周近傍の所定領域において上端が外周側へ曲げられていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の車両用カーペット。
  8. 上記パイルは、上記基材上で7〜30mmの高さとされ、
    上記意匠糸で形成されるかがり縫い部分の外径は、5〜15mmかつ上記基材上に形成されたパイルの高さの25〜75%とされていることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載の車両用カーペット。
  9. 上記意匠糸の外径が1.0〜3.0mmであり、上記基材の外周に対する同意匠糸のかがり縫いのピッチが0.5〜3.0mmである、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の車両用カーペット。
  10. 上記意匠糸の外径に対する上記かがり縫いのピッチの比が1/2〜1である、請求項9に記載の車両用カーペット。
  11. 車室内の床上に載置される車両用カーペットの製造方法であって、
    上面にパイルが形成された平面状の基材の外周を意匠糸でかがり縫いして車両用カーペットを製造することを特徴とする車両用カーペットの製造方法。
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