JP6260223B2 - タフテッドカーペット - Google Patents
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Description
また、光沢を有する刺繍面とマット状のパイル面との質感差は表現できるが、本発明が目指すパイルによる立体感を表現するものではない。
そこで、本発明は、パイル面の曲面的な形状と縫製糸による光沢・色の効果によって、精緻な曲面を表現するタフテッドカーペットを得ることを目的とする。
前記ステッチ加工部において、前記パイルが、前記2本以上の縫製糸とカーペット基布との間に挟まれており、
前記ステッチ加工部の周辺に存在する前記パイルが前記ステッチ加工部側に倒れ込んでおり、
前記パイル面には前記縫製糸が存在せず、
前記ステッチ加工部の凹部模様を構成するラインが前記縫製糸により構成されている
ことを第1の特徴とする。
本発明に係るタフテッドカーペットの第2の特徴は、前記ステッチ加工部を構成する前記縫製糸が視認されるように配設されていることを特徴とする。
本発明に係るタフテッドカーペットの第3の特徴は、上記第1、第2の特徴に加えて、前記ステッチ加工部が前記縫製糸の返し縫いで構成されている点にある。
本発明に係るタフテッドカーペットの第4の特徴は、上記第1、第2、第3の特徴に加えて、2本以上の縫製糸によりステッチ加工されたステッチ加工部の幅が、0.3〜5.0mmである点にある。
本発明に係るタフテッドカーペットの第5の特徴は、上記第1、第2、第3、第4の特徴に加えて前記パイルがカットパイルである点にある。
本発明に係るタフテッドカーペットの第6の特徴は、上記第1、第2、第3、第4、第5の特徴に加えて前記パイル面における前記パイル密度が420,000〜650,000(本/inch)×(本/inch)×dtexである点にある。
本発明に係るタフテッドカーペットの第7の特徴は、上記第1、第2、第3、第4、第5、第6の特徴に加えて前記パイル面における前記パイル長が3.0〜10.0mmであることである。
図1は、本発明の一実施形態であるタフトカーペットを部分的に斜め上方から見た斜視図である。図1において、タフトカーペット11には、カーペットに立体感を付与するためのステッチ加工部12が設けらている。
ステッチ加工部12は、図2に示すように、パイル面を少なくとも2本以上の縫製糸13により一定の幅Lでステッチ加工するものである。毛足の長いパイル表面を2本以上の縫製糸によりステッチ加工することで、タフテッドカーペット11に曲面的な形状と縫製糸による光沢・色の効果によって、精緻な曲面を表現することができる。
さらに一定の幅で2本以上の縫製糸によりステッチ加工部12を形成することにより、ラインとしての均一感を表現することができる。
2本以上の縫製糸13によりステッチ加工されたステッチ加工部12の幅L(図2参照)は、0.3〜5.0mmとすることが好ましい。これは、0.3mm未満の時には、ステッチ加工部12が埋没してしまいやすく、効果的に立体感を表現しにくいためである。一方、5.0mmを越える幅の場合は、ステッチ加工部12が面として見えて明るくなってしまい、陰影感が減じてしまうため、好ましくない。さらに、2本以上の縫製糸によりステッチ加工されたステッチ加工部12の幅Lは、0.5〜3.0mmとすることがより好ましく、1.0〜2.0mmとすることが特に好ましい。
ここで、タフテッドカーペット11とはカーペットの一種であり、基布15にパイル14を針で刺し、反対側で鈎に引掛けて再び引き出してパイル14を作り、基布15の裏側に樹脂でコーティングしたり、ラミネートしたものである。タフティング機を用いて得ることができ、生産性と意匠自由度に優れる。
もちろん、カーペット中にループパイルとカットパイルが混在させてもよい。また、その中でループパイル部をステッチ加工することや境界部を横切る形でステッチ加工してもよい。
本発明に係るタフテッドカーペット11は、自動車フロアに用いるカーペットとして特に効果的に適用することができる。
Claims (7)
- パイルにより形成されたパイル面を備え、前記パイル面の他方にバッキング材で固着されたタフテッドカーペットであって、前記パイル面を少なくとも2本以上の縫製糸により一定の幅でステッチ加工されたステッチ加工部を有し、
前記ステッチ加工部において、前記パイルが、前記2本以上の縫製糸とカーペット基布との間に挟まれており、
前記ステッチ加工部の周辺に存在する前記パイルが前記ステッチ加工部側に倒れ込んでおり、
前記パイル面には前記縫製糸が存在せず、
前記ステッチ加工部の凹部模様を構成するラインが前記縫製糸により構成されていることを特徴とするタフテッドカーペット。 - 前記ステッチ加工部を構成する前記縫製糸が視認されるように配設されている請求項1に記載のタフテッドカーペット。
- 前記ステッチ加工部が前記縫製糸の返し縫いで構成されている請求項1又は2に記載のタフテッドカーペット。
- 前記ステッチ加工部の幅が、0.3〜5.0mmであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のタフテッドカーペット。
- 前記パイルがカットパイルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタフテッドカーペット。
- 前記パイル面における前記パイルの密度が420,000〜650,000(本/inch)×(本/inch)×dtexであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のタフテッドカーペット。
- 前記パイル面における前記パイルの高さが3.0〜10.0mmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のタフテッドカーペット。
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