JP2005210795A - 永久磁石モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 表面磁石型の永久磁石モータにおいて、永久磁石モータの一次側電機子のインダクタンスを小さくして力率を向上させると共に、二次側コアにおける永久磁石に基づく磁束を有効活用できる構成を得ることを目的とする。
【解決手段】 径方向に突出した複数の磁極ティースを有する第1の鉄心及び上記磁極ティースに装着された一次側巻線を有する一次側電機子2、一次側電機子2の第1の鉄心の中心軸と同軸にある第2の鉄心3及び磁極ティースに面して第2の鉄心3の表面に周方向に所定ピッチで装着された永久磁石4a,4bを有する二次側コア1を備えた永久磁石モータにおいて、永久磁石4a、4bそれぞれの周方向略中央において、第2の鉄心3に軸方向に開けられた孔7を設け、第2の鉄心3の径方向において肉厚が薄くなる狭小部を形成した。
【選択図】 図1
【解決手段】 径方向に突出した複数の磁極ティースを有する第1の鉄心及び上記磁極ティースに装着された一次側巻線を有する一次側電機子2、一次側電機子2の第1の鉄心の中心軸と同軸にある第2の鉄心3及び磁極ティースに面して第2の鉄心3の表面に周方向に所定ピッチで装着された永久磁石4a,4bを有する二次側コア1を備えた永久磁石モータにおいて、永久磁石4a、4bそれぞれの周方向略中央において、第2の鉄心3に軸方向に開けられた孔7を設け、第2の鉄心3の径方向において肉厚が薄くなる狭小部を形成した。
【選択図】 図1
Description
この発明は、永久磁石モータに関するものであり、詳細には、永久磁石モータの力率を向上する技術に関するものである。
従来、永久磁石モータにおいて、力率を向上するために、固定子巻線等、一次側巻線のインダクタンスを小さくする努力がなされてきた。
例えば、特許文献1に示されるように、回転子鉄心(二次側)に永久磁石を埋め込んだ埋込磁石型の永久磁石モータにおいて、永久磁石の径方向外側の回転子鉄心表面にスリットを設けて固定子巻線の電流に基づく磁束の磁路における磁気抵抗を大きくし、固定子巻線(一次側)のインダクタンスを小さくしていた。
上記特許文献1の発明は、埋込磁石型の永久磁石モータには適用可能であるが、表面磁石型の永久磁石モータには適用できないという問題があった。
また、永久磁石に基づく磁束の磁路中にスリットがあるため、永久磁石に基づく磁束量が、スリットが無い場合にくらべて著しく低下する。すなわち、永久磁石に基づく磁束を有効活用できないという問題があった。
この発明は、上記のような従来の問題を解決するものであり、表面磁石型の永久磁石モータにおいて、永久磁石モータの一次側のインダクタンスを小さくして力率を向上させると共に、二次側における永久磁石に基づく磁束を有効活用できる構成を得ることを目的とするものである。
この発明に係る永久磁石モータは、径方向に突出した複数の磁極ティースが形成された第1の鉄心及び上記磁極ティースに装着された一次側巻線を有する一次側電機子、上記第1の鉄心の中心軸と同軸にある第2の鉄心及び上記磁極ティースに面して上記第2の鉄心の表面に周方向に所定ピッチで装着された永久磁石を有する二次側コアを備えた永久磁石モータにおいて、
上記永久磁石それぞれの周方向略中央において、上記第2の鉄心に軸方向に開けられた孔を設けることにより、上記第2の鉄心の径方向厚さが薄くなる狭小部を形成したものである。
上記永久磁石それぞれの周方向略中央において、上記第2の鉄心に軸方向に開けられた孔を設けることにより、上記第2の鉄心の径方向厚さが薄くなる狭小部を形成したものである。
また、直線状に配置した複数の磁極ティースを有する第1の鉄心及び上記磁極ティースに装着した一次巻線を有する一次側電機子、上記第1の鉄心と対向する直線状の第2の鉄心及び上記磁極ティースに面して上記第2の鉄心表面に所定ピッチで装着された永久磁石を有する二次側コアを備えた永久磁石モータにおいて、
上記永久磁石それぞれの周方向略中央において、上記第2の鉄心に軸方向に開けられた孔を設けることにより、上記第2の鉄心の径方向厚さが薄くなる狭小部を形成したものである。
上記永久磁石それぞれの周方向略中央において、上記第2の鉄心に軸方向に開けられた孔を設けることにより、上記第2の鉄心の径方向厚さが薄くなる狭小部を形成したものである。
このように構成することにより、一次側の巻線に基づく磁束の磁路の磁気抵抗が大きくなる。このため、一次側巻線に基づく磁束のうち二次側の第2の鉄心を通る割合が減少し、一次側の巻線のインダクタンスが小さくなり、力率が向上する。
また、永久磁石の下部に孔を設けて、永久磁石に基づく磁束の磁路の磁気抵抗とならないようにしているので、永久磁石に基づく磁束を有効に活用できる。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態1を説明するための断面図であり、一例として、一次側電機子2の内側に、4極の二次側コア1を備えた永久磁石モータの構成を示している。
図1は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態1を説明するための断面図であり、一例として、一次側電機子2の内側に、4極の二次側コア1を備えた永久磁石モータの構成を示している。
図1に示したように、永久磁石モータの二次側コア1は、第2の鉄心3、第2の鉄心3の表面に設けられた永久磁石4a及び4b、及び第2の鉄心3の中心軸上に設けられたシャフト5を備え、永久磁石4a及び4bの径方向の中心軸方向において、第2の鉄心3に孔7が設けられている。
また、永久磁石4a及び4bの径方向外側には、一次側電機子2が設けられ、一次側電機子2は径方向内周側に突出した磁極ティース(図示せず)を有する第1の鉄心及び磁気ティースに装着された一次側巻線を有し、第2の鉄心3と同軸上に設けられ、一次側巻線に通電することによって、一次側電機子2または二次側コア1のいずれか一方が回転できるように構成される。
図2及び図3は、表面磁石型モータのdqベクトルを示す図である。図中、φは磁束、φmは永久磁石に基づく磁束、Lqはq軸インダクタンス、iqはq軸電流、Vは電圧、Rは一次側巻線抵抗である。また、cosθが力率である。図3は、図2に比べてq軸インダクタンスが小さくなった場合のdqベクトル図を示している。図3では、図2の場合に比べてθの値が小さくなり、力率が1に近づいている。このことから、q軸インダクタンスが小さいほど力率が1に近づくことがわかる。
次いで、q軸インダクタンスについて説明する。図4は、永久磁石モータの二次側における磁路を示す図である。まず、q軸の磁路とは、図4中の実線で示した磁路であり、二次側の径方向外側では一次側(図示せず)中を通る。このq軸磁路では、次式(1)の磁気回路方程式が成立する。
Γ=Rm・Φq (1)
Γ=Rm・Φq (1)
上記式(1)において、Γは一次側巻線の起磁力、Rmはq軸磁路の磁気抵抗、Φqはq軸の磁束である。一方、Φqは次式(2)で表される。
Φq=Lq・iq (2)
Φq=Lq・iq (2)
従って、q軸インダクタンスLqの算出式は、次式(3)となる。
Lq=Γ/(iq・Rm) (3)
Lq=Γ/(iq・Rm) (3)
上記式(3)から、q軸インダクタンスLqを小さくするためには、q軸磁路の磁気抵抗Rmを大きくすれば良いと言える。
磁気抵抗を大きくするために、この実施の形態1では、図1に示したように、永久磁石の周方向略中央において、第2の鉄心3に軸方向に開けられた孔7を設け、第2の鉄心3の径方向において第2の鉄心3の肉厚が薄くなる狭小部を形成した。このように構成することによって、q軸磁路の磁気抵抗Rmが大きくなり、q軸インダクタンスLqが低減でき、ひいては、力率の向上を実現できるという効果がある。
図5は、永久磁石4より内側において、q軸磁路中の第2の鉄心3の肉厚が薄くなっている狭小部の肉厚寸法を示しており、永久磁石4と孔7との間における狭小部の径方向厚さをR1、狭小部の径方向全厚さをRc、全厚さRcとR1との差をR2としている。
図6は、q軸インダクタンスLqのRcの大きさに対する依存性を示す図である。横軸はRcの極ピッチτに対する大きさを示し、縦軸はRcが十分に大きい場合を100%としてq軸インダクタンスLqを示している。ここで、極ピッチτとは永久磁石4aの中心と隣り合う永久磁石4bの中心との周方向相互距離である。
図6より、Rc/τが約25%以下の範囲においてq軸インダクタンスが低減していることがわかる。従って、q軸インダクタンスLqを低減するためには、Rc/τを25%以下とすることが好ましい。
しかしながら、孔7が大きすぎてR1が小さい場合、R1が永久磁石4に基づく磁束Φmの磁路の磁気抵抗となり、磁束Φmが小さくなる。Φmが小さくなると、次式(4)で表されるトルクTが小さくなるため良くない。
T=k・Φm・iq (4)
ここで、kはモータによって決まる定数である。
T=k・Φm・iq (4)
ここで、kはモータによって決まる定数である。
図7は、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmの、R1(図5参照)の大きさに対する依存性を示す図である。横軸はR1の極ピッチτに対する大きさを示し、縦軸は永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmを示し、R1が十分に大きい場合を100%として示している。
図7より、R1/τが約4%以下の領域ではΦmが低下しており、トルクが低下する。従って、Φmを低下させないようにするためにはR1/τを4%以上にすることが好ましい。
以上の説明から、R1、R2およびRcの関係が、次式(5)のようになっていることが好ましいことがわかる。
0.04≦(R1+R2)/τ=(Rc/τ)
(但し、R1/τ≧0.04) (5)
0.04≦(R1+R2)/τ=(Rc/τ)
(但し、R1/τ≧0.04) (5)
また、次式(6)のようになっていることが、より好ましいことがわかる。
0.04≦(R1+R2)/τ=(Rc/τ)≦0.25
(但し、R1/τ≧0.04) (6)
0.04≦(R1+R2)/τ=(Rc/τ)≦0.25
(但し、R1/τ≧0.04) (6)
実施の形態2.
図8及び図9は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態2を説明するための断面図である。この実施の形態2では、孔7の径方向断面の形状をを陸上競技場のトラック形状に構成した例(図8)、あるいは、孔7を概略三角形に構成した例(図9)を示している。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様にq軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、孔7の形状は円形に限らず、どのような形状でも良い。
図8及び図9は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態2を説明するための断面図である。この実施の形態2では、孔7の径方向断面の形状をを陸上競技場のトラック形状に構成した例(図8)、あるいは、孔7を概略三角形に構成した例(図9)を示している。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様にq軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、孔7の形状は円形に限らず、どのような形状でも良い。
実施の形態3.
図10は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態3を説明するための断面図である。この実施の形態3では、図5に示したR2を0mmとしている。このように、R2=0mmとしても、上記式(5)及び(6)の範囲内に構成することができる。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様、q軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、孔7の形状は図5に示したR1のみを有する形状等種々の形状とすることができる。
図10は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態3を説明するための断面図である。この実施の形態3では、図5に示したR2を0mmとしている。このように、R2=0mmとしても、上記式(5)及び(6)の範囲内に構成することができる。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様、q軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、孔7の形状は図5に示したR1のみを有する形状等種々の形状とすることができる。
実施の形態4.
図11及び図12は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態4を説明するための断面図である。この実施の形態4では、孔7の径方向断面形状に凹凸を設けて第2の鉄心3の狭小部(R2)を複数個形成している。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様、q軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、狭小部(R2)が複数個あってもよい。
図11及び図12は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態4を説明するための断面図である。この実施の形態4では、孔7の径方向断面形状に凹凸を設けて第2の鉄心3の狭小部(R2)を複数個形成している。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様、q軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、狭小部(R2)が複数個あってもよい。
実施の形態5.
図13及び図14は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態5を説明するための断面図である。この実施の形態5では、孔7を複数に分割して構成している。この場合は、図14に示したように、R2はR3とR4の和となる。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様にq軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンス低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、孔7を複数に分割して構成しても良い。
図13及び図14は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態5を説明するための断面図である。この実施の形態5では、孔7を複数に分割して構成している。この場合は、図14に示したように、R2はR3とR4の和となる。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様にq軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンス低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、孔7を複数に分割して構成しても良い。
実施の形態6.
図15は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態6を説明するための断面図である。この実施の形態6では、6極の永久磁石モータの一例を示しており、各極を構成する永久磁石4a及び4bに対応させて孔7を設けている。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様、q軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、モータの極数はどのような数でも良い。
図15は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態6を説明するための断面図である。この実施の形態6では、6極の永久磁石モータの一例を示しており、各極を構成する永久磁石4a及び4bに対応させて孔7を設けている。このような構成とした場合でも実施の形態1と同様、q軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。このように、モータの極数はどのような数でも良い。
実施の形態7.
図16は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態7を説明するための断面図である。上記実施の形態1乃至6では、二次側コア1を一次側電機子2の内側に配置する場合を示したが、この実施の形態7では、図16に示したように、二次側コア1を一次側電機子2の径方向外側に配置している。
図16は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態7を説明するための断面図である。上記実施の形態1乃至6では、二次側コア1を一次側電機子2の内側に配置する場合を示したが、この実施の形態7では、図16に示したように、二次側コア1を一次側電機子2の径方向外側に配置している。
また、一次側コア2には径方向外周側に突出した磁極ティース(図示せず)有する一次側の第1の鉄心があり、磁極ティースに一次側巻線が装着され、第1の鉄心は第2の鉄心3と同軸上に設けられている。そして、一次側巻線に通電することによって、一次側電機子2または二次側コア1のいずれか一方が回転できるように構成される。
また、永久磁石4a及び4bの周方向略中央の径方向の中心軸と反対方向において、第2の鉄心3に孔7が設けられている。
このような構成とした場合でも実施の形態1と同様、q軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンスの低減、ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4a及び4bに基づく磁束Φmが低下しないように構成することができる。
この実施の形態7において、永久磁石4a,4bと孔7との間における第2の鉄心3の径方向厚さをR1、狭小部の全厚さをRcとし、RcとR1との差をR2としたとき、上記式(5)及び式(6)の範囲にすることによって、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、孔7の形状は上記実施の形態2と同様、種々の形状をとり得る。また、上記実施の形態4と同様、孔7に狭小部(R2)を複数箇所設けても良い。また、上記実施の形態5と同様、孔7を複数個に分割しても良い。
実施の形態8.
図17は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態8を説明するための断面図である。この実施の形態8は、本発明を永久磁石リニアモータに適用した例である。
図17は、この発明に係る永久磁石モータの実施の形態8を説明するための断面図である。この実施の形態8は、本発明を永久磁石リニアモータに適用した例である。
この実施の形態8においては、一次側電機子2の巻線を装着した磁極ティースが直線状に配列されており、一次側電機子2と対向するように二次側コア1が配置されている。二次側コア1の第2の鉄心3には、一次側電機子2の磁極ティースに面するように永久磁石4a,4bが装着されている。
このように構成された永久磁石モータの場合でも、実施の形態1と同様に構成すればq軸磁路の磁気抵抗が大きくなり、q軸インダクタンス低減ひいては力率向上を実現できる。また、永久磁石4に基づく磁束Φmが低下しない。
この実施の形態8において、永久磁石4a,4bと孔7との間における二次側コア3の径方向厚さをR1、狭小部の全厚さをRcとし、RcとR1との差をR2としたとき、上記式(5)及び式(6)の範囲にすることによって、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、孔7の形状は上記実施の形態2と同様、種々の形状をとり得る。また、上記実施の形態4と同様、孔7に狭小部(R2)を複数箇所設けても良い。また、上記実施の形態5と同様、孔7を複数個に分割しても良い。
この発明に係る永久磁石モータは、工作機械の位置決め用サーボモータ、リニアモータ等に用いることができる。
1 二次側コア、2 一次側電機子、3 第2の鉄心、4a,4b 永久磁石、
5 シャフト、7 孔。
5 シャフト、7 孔。
Claims (13)
- 径方向に突出した複数の磁極ティースが形成された第1の鉄心及び上記磁極ティースに装着された一次側巻線を有する一次側電機子、上記第1の鉄心の中心軸と同軸にある第2の鉄心及び上記磁極ティースに面して上記第2の鉄心の表面に周方向に所定ピッチで装着された永久磁石を有する二次側コアを備えた永久磁石モータにおいて、
上記永久磁石それぞれの周方向略中央において、上記第2の鉄心に軸方向に開けられた孔を設けることにより、上記第2の鉄心の径方向厚さが薄くなる狭小部を形成したことを特徴とする永久磁石モータ。 - 上記狭小部の中の上記永久磁石と上記孔との間における厚さをR1、上記狭小部の全厚さをRc、上記Rcと上記R1との差をR2、上記永久磁石の装着ピッチをτとしたとき、下記式(A)を満たすことを特徴とする請求項1記載の永久磁石モータ。
0.04≦(R1+R2)/τ=(Rc/τ)
(但し、R1/τ≧0.04) (A) - 上記狭小部の中の上記永久磁石と上記孔との間における厚さをR1、上記狭小部の全厚さをRc、上記Rcと上記R1との差をR2、上記永久磁石の装着ピッチをτとしたとき、下記式(B)を満たすことを特徴とする請求項1記載の永久磁石モータ。
0.04≦(R1+R2)/τ=(Rc/τ)≦0.25
(但し、R1/τ≧0.04) (B) - 上記第2の鉄心の径方向厚さR2を0としたことを特徴とする請求項2または3記載の永久磁石モータ。
- 直線状に配置した複数の磁極ティースを有する第1の鉄心及び上記磁極ティースに装着した一次巻線を有する一次側電機子、上記第1の鉄心と対向する直線状の第2の鉄心及び上記磁極ティースに面して上記第2の鉄心表面に所定ピッチで装着された永久磁石を有する二次側コアを備えた永久磁石モータにおいて、
上記永久磁石それぞれの周方向略中央において、上記第2の鉄心に軸方向に開けられた孔を設けることにより、上記第2の鉄心の径方向厚さが薄くなる狭小部を形成したことを特徴とする永久磁石モータ。 - 上記狭小部の中の上記永久磁石と上記孔との間における厚さをR1、上記狭小部の全厚さをRc、上記Rcと上記R1との差をR2、上記永久磁石の装着ピッチをτとしたとき、下記式(C)を満たすことを特徴とする請求項5記載の永久磁石モータ。
0.04≦(R1+R2)/τ=(Rc/τ)
(但し、R1/τ≧0.04) (C) - 上記狭小部の中の上記永久磁石と上記孔との間における厚さをR1、上記狭小部の全厚さをRc、上記Rcと上記R1との差をR2、上記永久磁石の装着ピッチをτとしたとき、下記式(D)を満たすことを特徴とする請求項5記載の永久磁石モータ。
0.04≦(R1+R2)/τ=(Rc/τ)≦0.25
(但し、R1/τ≧0.04) (D) - 上記孔の軸方向と垂直な断面形状は、円形、三角形または陸上競技場のトラック形状であることを特徴とする請求項1または5記載の永久磁石モータ。
- 上記孔それぞれが複数個に分割されていることを特徴とする請求項1または5記載の永久磁石モータ。
- 上記一次側電機子が上記二次側コアの径方向外側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石モータ。
- 上記孔が上記径方向の中心軸方向に凹んだ複数個の凹部を有することによって、上記狭小部が設けられていることを特徴とする請求項10記載の永久磁石モータ。
- 上記二次側コアが上記一次側電機子の径方向外側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の永久磁石モータ。
- 上記孔が上記径方向の中心軸と反対方向に凹んだ複数個の凹部を有することによって、上記狭小部が設けられていることを特徴とする請求項12記載の永久磁石モータ。
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CN102195431A (zh) * | 2010-03-05 | 2011-09-21 | 株式会社日立制作所 | 永久磁铁同步电动机 |
JP2017153245A (ja) * | 2016-02-24 | 2017-08-31 | ファナック株式会社 | 電動機のロータ及びその製造方法 |
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