JP2005208725A - コンテキスト参照通信方法、システムおよびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】送受信側におけるコンテキストに基づき受信側に対する通信の優先度に基づき受信側に対する通信を行うコンテキスト参照通信方法を提供する。
【解決手段】クライアント1が送信端末としてメールを作成開始すると、送信側におけるコンテキストがコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51で収集されコンテキスト蓄積部53に蓄積される。メールが受信端末となるクライアント1で受信されると、受信側におけるメールのコンテキストがコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51で収集されコンテキスト蓄積部53に蓄積され、コンテキスト作成部57はコンテキスト蓄積部53に蓄積された各コンテキストに対するランク付けを行い、このランクに対する重み付け係数を考慮して優先度を決定し、この優先度に基づきメールを受信端末に着信させる。
【選択図】図1
【解決手段】クライアント1が送信端末としてメールを作成開始すると、送信側におけるコンテキストがコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51で収集されコンテキスト蓄積部53に蓄積される。メールが受信端末となるクライアント1で受信されると、受信側におけるメールのコンテキストがコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51で収集されコンテキスト蓄積部53に蓄積され、コンテキスト作成部57はコンテキスト蓄積部53に蓄積された各コンテキストに対するランク付けを行い、このランクに対する重み付け係数を考慮して優先度を決定し、この優先度に基づきメールを受信端末に着信させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいて前記通信を受信端末に着信させるコンテキスト参照通信方法、システムおよびプログラムに関する。
電子メール携帯電話などの普及により送信端末から受信端末への通信手段は、従来の電話のみに比較して大幅に増大した。しかしながら、このような通信手段の増大にも関わらず、通信の成立は、受信側が応答するという受信側の対応に依存している。例えば、受信側に対して非常に緊急な通信があったとしても、受信側がその緊急性に気づかず、応答しなければ、緊急な通信を受信側に通知することができない。また、例えば仕事が忙しいにも関わらず、何か通信が来たので、緊急の通信かと思い、直ぐに応答したら、単なるダイレクトメールなどのように緊急性のない通信であるなどというようなことも多々ある。
従って、受信側において通信の優先度が分かれば、緊急の通信に対して迅速に対応でき、ダイレクトメールなどのような緊急性のない通信に対しては後で暇なとき対応するなどというように各通信に対して適切な対応を行なうことができる。しかしながら、現在は通信の優先度は受信側が対応するまで、分からないため、受信側は各通信の着信に応答して全ての通信に対して順次対応するか或いは全く対応せず、後でひまな時にまとめて対応するかのどちらかになり、通信の緊急性や優先度に対応することができない。
そして、送信側においては、自分が送信した通信に対して受信側に対応してもらえない場合には、対応してもらえるまで、接続要求を繰り返し続けたり又は待ち状態になることがある。
なお、通常の電子メール関係の機能においては、送信側が電子メールを送信する時に送信側における電子メールの優先度として「高」、「通常」、「低」などを付与して送信することが可能であるが、受信側における優先度についての処理は行われていない。
また、従来、着信者に最適な通信方法、通信機器の種類、電話番号、メールアドレスなどを含む通信の受信方法に関する情報を予め登録しておき、この着信者の都合のよい通信方法を用いて着信者に通信を行う方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−336319号公報
特開平7−264298号公報
上述したように、通信の成立は、受信側が応答するという受信側の対応に依存しているため、例えば、社長からの通信、重要な顧客からの連絡などのような非常に緊急な通信があったとしても、受信側がその緊急性に気づかず、受信側が応答しなければ、緊急な通信を受信することができず、場合によっては重要な商談や顧客を失ったり、重大な事態に迅速に対応できず、取り返しのつかない事態を招いてしまうなどの問題がある。
また、従来、通信の優先度は受信側が対応するまで、全く分からないため、受信側は各通信の着信に応答して全ての通信に対して順次対応するか或いは全く対応せず、後でまとめて対応するかのどちらかになり、後でまとめて対応する場合には、通信の緊急性や優先度に対して迅速に対応することができないし、また全ての通信に対して順次応答する場合には、緊急性が全くない通信も多くあるため、無駄な労力と時間がかかるという問題がある。
更に、従来、電子メール関係の機能などにおいては、送信側が電子メールを送信する時に送信側における電子メールの優先度として「高」、「通常」、「低」などを付与して送信することが可能であるが、受信側における優先度については全く考慮されていないとともに、送信側において「高」、「通常」、「低」などの優先度をいちいち付与することは煩わしいのみでなく、送信側において付与した優先度のみが必ずしも受信側における優先度の高い通信でなく、送信側では優先度の付与されることが少ないと考えられる例えば重要な顧客や社長からの通信などのように優先度が付与されないが優先度や重要度が高い通信も多々あるが、従来は、このように優先度を付与する機能があったとしても、送信側で優先度が付与されないが優先度の高い通信も多々あり、このような通信に対して迅速に対応することが可能であるという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、送信側および受信側におけるコンテキストに基づき受信側に対する通信の優先度を決定し、この優先度に基づき受信側に対して通信を着信させるコンテキスト参照通信方法、システムおよびプログラムを提供することにある。
請求項1記載の本発明のコンテキスト参照通信方法は、送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいて前記通信を受信端末に着信させるコンテキスト参照通信方法であって、前記通信に対する送信端末側のコンテキストを収集するステップと、前記通信に対する受信端末側のコンテキストを収集するステップと、前記収集した送信端末側および受信端末側のコンテンツに基づき前記通信の受信端末に対する優先度を決定するステップと、この決定した優先度に基づき受信端末に対する前記通信の着信を行なうステップとを有することを要旨とする。
請求項2記載の本発明のコンテキスト参照通信方法にあっては、前記優先度を決定するステップは、通信に対する送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義してデータベースに登録し、各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを設定して重み付け表として登録し、前記通信に対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクを前記データベースから取得し、この取得したランクに対する重み付けを前記重み付け表から考慮して前記通信の優先度を決定することを要旨とする。
請求項3記載の本発明のコンテキスト参照通信方法にあっては、前記通信は、送信端末側から受信端末側への電子メールであり、通信に対する送信端末側のコンテキストは、送信端末側のメールアドレス、送信端末側の受信端末側に対するメールのやり取り状況、送信端末側におけるメール作成トータル時間、メール送信先情報、メール送信時刻、添付ファイル情報を含み、通信に対する受信端末側のコンテキストは、メール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除の有無を含むことを要旨とする。
請求項4記載の本発明のコンテキスト参照通信システムは、送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいて前記通信を受信端末に着信させるコンテキスト参照通信システムであって、前記通信に対する送信端末側のコンテキストを収集する送信側コンテキスト収集手段と、前記通信に対する受信端末側のコンテキストを収集する受信側コンテキスト収集手段と、前記収集した送信端末側および受信端末側のコンテンツに基づき前記通信の受信端末に対する優先度を決定する優先度決定手段と、この決定した優先度に基づき受信端末に対する前記通信の着信を行なう着信手段とを有することを要旨とする。
請求項5記載の本発明のコンテキスト参照通信システムにあっては、前記優先度決定手段は、通信に対する送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義して登録するデータベースと、各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを設定して重み付け表として登録する重み付け登録手段と、前記通信に対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクを前記データベースから取得するランク取得手段と、この取得したランクに対する重み付けを前記重み付け表から考慮して前記通信の優先度を演算する優先度演算手段とを有することを要旨とする。
請求項6記載の本発明のコンテキスト参照通信システムにあっては、前記通信は、送信端末側から受信端末側への電子メールであり、前記送信側コンテキスト収集手段は、送信端末側のメールアドレス、送信端末側の受信端末側に対するメールのやり取り状況、送信端末側におけるメール作成トータル時間、メール送信先情報、メール送信時間、添付ファイル情報を含むコンテキストを収集する手段を有し、前記受信側コンテキスト収集手段は、メール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除の有無を含むコンテキストを収集する手段を有することを要旨とする。
請求項7記載の本発明のコンテキスト参照通信プログラムは、送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいて前記通信を受信端末に着信させるためのコンピュータが実行可能なコンテキスト参照通信プログラムであって、前記コンピュータを前記通信に対する送信端末側のコンテキストを収集する送信側コンテキスト収集手段と、前記通信に対する受信端末側のコンテキストを収集する受信側コンテキスト収集手段と、前記収集した送信端末側および受信端末側のコンテンツに基づき前記通信の受信端末に対する優先度を決定する優先度決定手段と、この決定した優先度に基づき受信端末に対する前記通信の着信を行なう着信手段として機能させることを要旨とする。
請求項8記載の本発明のコンテキスト参照通信プログラムにあっては、前記優先度決定手段は、前記コンピュータを通信に対する送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義して登録するデータベースと、各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを設定して重み付け表として登録する重み付け登録手段と、前記通信に対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクを前記データベースから取得するランク取得手段と、この取得したランクに対する重み付けを前記重み付け表から考慮して前記通信の優先度を演算する優先度演算手段として機能させることを要旨とする。
請求項9記載の本発明のコンテキスト参照通信プログラムにあっては、前記通信は、送信端末側から受信端末側への電子メールであり、前記送信側コンテキスト収集手段は、前記コンピュータを送信端末側のメールアドレス、送信端末側の受信端末側に対するメールのやり取り状況、送信端末側におけるメール作成トータル時間、メール送信先情報、メール送信時間、添付ファイル情報を含むコンテキストを収集する手段として機能させ、前記受信側コンテキスト収集手段は、前記コンピュータをメール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除の有無を含むコンテキストを収集する手段として機能させることを要旨とする。
本発明によれば、送信端末から受信端末への通信に対する送信端末側および受信端末側のコンテキストを収集し、この収集した送信端末側および受信端末側のコンテンツに基づき通信の受信端末に対する優先度を決定し、この優先度に基づき受信端末に通信を着信させるので、優先度が高く、緊急性の高い通信を見逃すことなく、迅速に応答することができ、例えば重要な顧客からの通信を見逃して大事な顧客を失うなどということもなくなるとともに、また例えばダイレクトメールなどのような不要なメールに対しては直ぐに応答する必要もなく、ひまな時にゆっくりと閲覧することができ、時間を有効に利用できる。
本発明によれば、各コンテキストに対するランクをデータベースに登録し、各ランクに対する重み付けを重み付け表として登録し、通信に対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクをデータベースから取得し、このランクに対する重み付けを重み付け表から考慮して通信の優先度を決定するので、例えば重要な顧客からの通信に対して優先度を高く設定するなどのようにコンテキストの内容に応じた適切な優先度を設定することができる。
本発明によれば、通信は電子メールであり、送信端末側のコンテキストは送信端末側のメールアドレス、メールのやり取り状況、メール作成トータル時間、メール送信先情報、メール送信時刻、添付ファイル情報を含み、受信端末側のコンテキストはメール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除の有無を含むので、これらのコンテキストに基づき各電子メールに対する優先度を適切に設定することができ、重要なメールを見逃すことなく、迅速に応答できるとともに、例えばダイレクトメールなどのような不要なメールに対しては直ぐに応答する必要もなく、ひまな時にゆっくりと閲覧することができ、時間を有効に利用できる。
本発明によれば、コンテキスト参照通信方法をコンテキスト参照通信プログラムとして例えば記録媒体などに記録してコンピュータに実行させるので、該記録媒体を用いて、その流通性を高めることができる。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わるコンテキスト参照通信方法を実施するコンテキスト参照通信システムの構成を示すブロック図である。同図に示すコンテキスト参照通信システムは、送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいた順番などで通信を受信端末に着信させるものであり、送信端末および受信端末となるうるクライアント1を有する。このクライアント1は、クライアント側でしか取得できないコンテキストを収集するとともに、コンテキストを考慮した優先度情報を通信の着信とともに受信し、この優先度情報に基づいた順序に従ってクライアント1への通信の着信を行なうコンテキスト利用部11を有し、該コンテキスト利用部11を介してインターネットなどのネットワーク3に接続されている。なお、本実施形態のコンテキスト参照通信システムは、通信の一例として電子メールに適用するとともに、この電子メールをBtoB(企業対企業)とInB(企業内)に適用した場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
このクライアント1のコンテキスト利用部11は、ネットワーク3を介してコンテキスト収集作成サーバ5に接続されている。このコンテキスト収集作成サーバ5は、クライアント1となる送信端末側から受信端末側への通信である電子メールに対する送信端末側および受信端末側となるクライアント1のコンテキストを収集し、このコンテキストに基づいて受信端末となるクライアント1におげる電子メールの優先度を決定し、この優先度に基づいた順序に従って通信、すなわち電子メールを受信端末となるクライアント1に着信させるものである。
コンテキスト収集作成サーバ5は、クライアント1からなる送信端末側から受信端末側への通信(電子メール)の送信端末側および受信端末側のコンテキストを収集するコンテキスト収集部51、この収集した送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側における順位であるランクを定義し、この定義したランクを各コンテキストに対応して登録するデータベース(DB)55を有するとともに、コンテキスト収集部51で収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストを各通信(各電子メール)に対応して蓄積するコンテキスト蓄積部53、およびクライアント1からなる各受信端末側における前記ランクに対する重み付け係数を重み付け表として登録するとともに、各通信毎(各電子メール毎)に収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクをデータベース55から取得し、この取得したランクに対する重み付けを重み付け表から考慮して各通信(各電子メール)のコンテキストの作成を行い、すなわち各通信(各電子メール)の優先度の決定を行い、この決定した優先度情報を通信(電子メール)とともにクライアント1のコンテキスト利用部11に送り、この優先度情報に基づいた順序に従って受信端末に対する通信(電子メール)の着信をコンテキスト利用部11に行なわせるコンテキスト作成部57から構成されている。
なお、データベース55を有するコンテキスト蓄積部53とコンテキスト作成部57とは、すなわちクライアント1からなる送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義して登録するとともに、コンテキスト収集部51で収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストを各通信(各電子メール)に対応して蓄積するコンテキスト蓄積部53と、そのデータベース55と、各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを重み付け表として登録し、各通信毎(各電子メール毎)に収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクをデータベース55から取得し、この取得したランクに対する重み付けを重み付け表から考慮して通信(電子メール)の優先度を決定するコンテキスト作成部57とは、前記収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに基づき通信(電子メール)の受信端末に対する優先度を決定する優先度決定手段を構成し、またコンテキスト作成部57は、前記決定した優先度に基づき受信端末に対する通信(電子メール)の着信を行なう着信手段を構成しているものである。
すなわち、前記優先度決定手段は、電子メールに対する送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義して登録するデータベース55と、各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを設定して重み付け表として登録する重み付け登録手段と、電子メールに対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクをデータベース55から取得するランク取得手段と、この取得したランクに対する重み付けを前記重み付け表から考慮して電子メールの優先度を演算する優先度演算手段とから構成されているものである。
図2は、図1に示すコンテキスト参照通信システムにおける送信端末側と受信端末側との関係を説明するためのブロック図である。図2に示すように、コンテキスト参照通信システムは、クライアント1の送信側1aには該送信端末側でしか取得できないコンテキスト収集し、コンテキスト収集部51に送信するコンテキスト対応メーラー21aをコンテキスト利用部11aに有し、またクライアント1の受信側1bには受信端末側でしか取得できないコンテキストを収集し、コンテキスト収集部51に送信するとともに、電子メールとともに受信する優先度情報に基づき電子メールの着信の優先度である順序を付与し、クライアント1に通知するコンテキスト対応メーラー21bをコンテキスト利用部11bに有する。
なお、本実施形態のコンテキスト参照通信システムにおいてコンテキストとは、通信の、すなわち電子メールの受信端末側のクライアント1における順位であるランクを付与するための要因となるものであり、具体的にはクライアント1の送信端末側におけるコンテキストと受信端末側におけるコンテキストがある。
クライアント1の送信端末側のコンテキストとしては、例えば送信端末側のメールアドレス、送信端末側の受信端末側に対するメールのやり取り状況、送信端末側におけるメール作成トータル時間、受信者以外のTO、TCC(carbon copy)、BCC(blind carbon copy)などからなるメール送信先情報、メール作成作業開始時刻、メール送信時刻、添付ファイルの有無、種類およびサイズなどがあり、またクライアント1の受信端末側のコンテキストとしては、メール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除の有無などがある。
なお、実施形態の最初においてクライアント1について説明したクライアント1でしか取得できないコンテキストとは、上述したクライアント1の送信端末側でしか取得できないコンテキストがあり、例えば送信端末側において電子メールの作成にかかったメール作成トータル時間、電子メールの作成時間に参照した電子メール/Web、Subject CC、BCCなどからなるメール送信先情報、メール作成作業開始時刻、メール送信時刻、添付ファイルなどであり、またクライアント1でしか取得できないコンテキストとは、上述したクライアント1の受信端末側でした取得できないコンテキストのことであり、クライアント1の受信端末側において電子メールを開封していたメール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除情報などである。
なお、クライアント1の受信端末側においてコンテキストである検索に使用したキーワードについて説明する。クライアント1の受信端末側のコンテキスト利用部11bに設けられているコンテキスト対応メーラー21bは、検索機能を有しており、例えば電子メール関係の機能では、送信者、宛先、件名、メッセージなどで検索を行なうことができる。
例えば、「山田さんから送られたメールを探したい」とした時、検索ウィンドウの送信者の欄に「山田」と入力し、検索ボタンを押すと、山田さん来たメールを表示することができる。このように検索時に入力した送信者、宛先、件名、メッセージなどのキーワードを含むメールに対しては高いランクを設定しようとするものである。
更に具体的には、例えば受信端末側の受信者が現在鈴木さんと一緒に仕事をしていて、鈴木さんから受信したメールを参考にして資料を作成している場合には、受信者は検索の送信者欄に鈴木と入力し、鈴木さんからのメールの検索を行うことが多い。この時の検索キーワードの鈴木は受信者にとって優先度が高いと見なすことができる。従って、検索キーワードの鈴木を送信者欄に含むメールは優先度が高いと見なすことができる。
なお、上述した場合の検索回数に対するランク付け表は次のように設定することができる。
5回以上検索されたキーワード→ランク=1
4回検索されたキーワード→ランク=2
3回検索されたキーワード→ランク=3
2回検索されたキーワード→ランク=4
1回検索されたキーワード→ランク=5
検索されたキーワードを含まない場合→ランク=6
また、メール作成作業開始時刻は、メール作成トータル時間を係数する場合の開始時刻として記録するものである。メール送信時刻は、送信端末側が実際にメールを送信した時刻が早期であるか夜中であるかなどにより受信端末側でランク付けを行なうものであり、例えばメール送信時刻が早朝の場合には、ランクを1に設定し、夜中の場合には、ランクを2に設定するものである。
4回検索されたキーワード→ランク=2
3回検索されたキーワード→ランク=3
2回検索されたキーワード→ランク=4
1回検索されたキーワード→ランク=5
検索されたキーワードを含まない場合→ランク=6
また、メール作成作業開始時刻は、メール作成トータル時間を係数する場合の開始時刻として記録するものである。メール送信時刻は、送信端末側が実際にメールを送信した時刻が早期であるか夜中であるかなどにより受信端末側でランク付けを行なうものであり、例えばメール送信時刻が早朝の場合には、ランクを1に設定し、夜中の場合には、ランクを2に設定するものである。
図2に戻って、コンテキスト収集部51は、送信側SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)サーバ61aを有するコンテキスト収集部51a、送信側POP(Post Office Protocol)サーバ61bを有するコンテキスト収集部51b、受信側POPサーバ61cを有するコンテキスト収集部51c、受信側SMTPサーバ61dを有するコンテキスト収集部51dからなる。コンテキスト蓄積部53は、ランク情報を登録するデータベース55を有し、またコンテキスト作成部57は、クライアント1の各受信端末側においてランクに対する重み付けを重み付け表として登録し、各電子メール毎に収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクをデータベース55から取得し、この取得したランクに対する重み付けを重み付け表から考慮して電子メールの優先度を決定する優先度決定手段である優先度決定部57aを有する。
次に、上述したように定義した送信端末側および受信端末側の各コンテキストおよび重み付け係数について図3から図12を参照して詳しく説明する。
図3は、上記コンテキストのうち、送信端末側のメールアドレスをコンテキストとして取得し、この送信端末側のメールアドレスに対するランク付けを登録したデータベース55の登録内容を示す役職(アドレス)ランク付け表である。
この図3の役職(アドレス)ランク付け表は、送信端末側の送信者となる企業の各役職である例えば社長、専務、部長、課長のそれぞれに対してランクを設定し、このランクと各役職(メールアドレス)に対応してデータベース55に登録した登録内容を示しているものである。
そして、本実施形態では、送信者が電子メールを作成する場合に、送信端末側のクライアント1のコンテキスト利用部11が送信者のメールアドレス、例えば「name@xxxx.co.jp」をチェックし、このメールアドレスのドメイン名の「xxxx}
を確認し、企業内同士のメールのやり取りか、または他の企業へのメールであるかを判定する。
を確認し、企業内同士のメールのやり取りか、または他の企業へのメールであるかを判定する。
この判定の結果、送信者のメールアドレスが同一企業内のアドレスであって、企業内の人物同士のメールのやり取りである場合には、送信端末側のクライアント1のコンテキスト利用部11は、コンテキスト収集作成サーバ5のコンテキスト蓄積部53のデータベース55からコンテキスト利用部51を介して図3に示す役職(アドレス)ランク付け表を取得して参照するかまたはコンテキスト利用部11自身に予め記憶されている図3の役職(アドレス)ランク付け表を参照し、送信者のメールアドレスから送信者の役職およびランクを判定し、当該送信者の電子メールに対するランク付けを行なうものである。
例えば、送信者のメールアドレスから送信者が社長であると判明した場合には、この電子メールのランクは1に設定されている。また、送信者が専務である場合には、この専務の電子メールのランクは2に設定され、部長に対しては3、係長に対しては4が設定されている。なお、ランクは、数値が小さい程、ランクが高いことを示している。このように送信端末側のクライアント1のコンテキスト利用部11が送信者のメールアドレスから取得したランク情報は、コンテキスト利用部11からネットワーク3を介してコンテキスト収集作成サーバ5のコンテキスト収集部51で収集され、コンテキスト収集部51から更にコンテキスト蓄積部53に送信されて蓄積され、更にコンテキスト作成部57に送信される。
図4は、上記コンテキストのうち、送信端末側の受信端末側に対するメールのやり取り状況をコンテキストとして取得し、このメールのやり取り状況に対するランク付けを登録したデータベース55の登録内容を示すメールやり取り状況ランク付け表である。
このメールのやり取り状況としては、送信端末側と受信端末側とが互いにメールのやり取りをしている場合は、企業間の付き合いが多く、ランクが高いと判定されるので、ランクは1に設定され、片方側である送信端末側からのみの送信回数が多く、受信端末側から送信端末側に対する送信が少ない片方向である場合は、例えばダイレクトメールである可能性があり、ランクが低いと判定されるので、ランクは2に設定され、また送信端末側からの初めてのメールである場合には、ランクは3に設定されている。
更に詳しくは、受信端末が送信端末からメールを受け取る毎に、受信端末に対する送信端末からのメール受取回数を+1計数してコンテキスト蓄積部53に蓄積する処理が各受信端末(受信メールアドレス)に対する各送信端末(送信メールアド)とのメールやり取り回数としてコンテキスト蓄積部53に蓄積されるので、この蓄積されたメールやり取り回数に基づいて図4に示すメールやり取り状況を判断し、この判断したメールやり取り状況からランクを決定しているものである。
図5は、社外の顧客からの電子メールに対するランク付けを示すために社外の送信者である顧客のメールアドレスに対するランク付けを登録したデータベース55の登録内容を示す顧客メールアドレスランク付け表である。
この図5の顧客メールアドレスランク付け表は、上述したように、送信端末側のクライアント1のコンテキスト利用部11が送信者のメールアドレスをチェックし、このメールアドレスのドメイン名から他の企業である社外の顧客からのメールであることを識別すると、この送信者のメールアドレスを図5の顧客メールアドレスランク付け表に登録されている顧客の電子メールアドレスと比較し、この顧客のランクをコンテキストとして取得するものである。具体的には、送信者のメールアドレスが例えば「hayashi@xxx.co.jp」である場合には、この送信者である顧客のランクは1に設定され、メールアドレスが「sakamoto@yyy.co.jp」である送信者の顧客のランクは2に設定され、メールアドレスが「suzuki@zzz.co.jp」である送信者の顧客のランクは2に設定されている。
図6は、図5に示す顧客メールアドレスランク付け表にメールアドレスがない場合には、メールアドレスのドメインからランク付けを行なうためにメールアドレスのドメインに対するランク付けを登録したデータベース55の登録内容を示すドメインランク付け表である。
詳しくは、図6のドメインランク付け表は、図5で説明したように、送信端末側のクライアント1のコンテキスト利用部11が送信者のメールアドレスをチェックし、このメールアドレスのドメイン名から他の企業である社外の顧客からのメールであることを識別し、この送信者のメールアドレスを図5の顧客メールアドレスランク付け表に登録されている顧客の電子メールアドレスと比較したが、この送信者のメールアドレスが図5の顧客メールアドレスランク付け表にない場合、図6のドメインランク付け表を参照して、送信者のメールアドレスのドメインに対するランクを取得するものである。
図7は、送信端末側において電子メールの作成にかかったトータル時間に対するランク付けを登録したデータベース55の登録内容を示すメール作成トータル時間ランク付け表である。
この図7のメール作成トータル時間ランク付け表は、送信端末側において電子メールの作成にかかったトータル時間をチェックし、このメール作成トータル時間が長い場合には、力のはいったメールと考えて、ランクを高く設定し、メール作成トータル時間が短い程、簡単に作成したメールと見なして、ランクを低く設定するが、また極端に短いメールは緊急性が高いと見なして、ランクを高く設定しているものである。
すなわち、図7のメール作成トータル時間ランク付け表では、メール作成トータル時間が1時間以上の場合には、ランクを1に設定し、30分以上1時間未満ではランクを2、15分以上30分未満ではランクを3、5分以上16分未満ではランクを4、1分以上5分未満ではランクを5、30秒以上1分未満ではランクを6に設定し、またメール作成トータル時間が極端に短い0秒以上30秒未満では、緊急性が高いと見て、ランクを1に設定している。
図8は、送信端末側が送信したメールの送信先情報であるTo(受信者以外)、CC、BCCからなるメール送信先情報に対して重み付け係数を設定し、このメール送信先情報に対する重み付け係数をコンテキスト作成部57に重み付け表として登録した内容を示すメール送信先重み付け係数表である。
この図8に示すメール送信先重み付け係数表は、送信端末側が送信したメールのTo(受信者以外)、CC、BCCにメールの送信先のアドレスがあるか否かをチェックし、アドレスがある場合には、そのアドレスのあるTo(受信者以外)、CC、BCCに応じて重み付け係数を変えるものである。なお、これらのTo(受信者以外)、CC、BCCに記載されているアドレスそのものによるランク付けは、図3の役職(アドレス)ランク付け表に基づいて行なわれる。そして、この図8のメール送信先重み付け係数表に示す重み付け係数とランクとを乗算したものの合計がランクとされる。なお、この図8のメール送信先重み付け係数表に示す重み付け係数は、受信者によってCC、BCCに対する重み付けが異なるので、適宜に受信端末側で変更することが可能である。
図9は、受信端末側において受信した電子メールを開封していた時間に対するランク付けを登録したデータベース55の登録内容を示す開封時間ランク付け表である。
この図9に示す開封時間ランク付け表は、受信端末側で受信した電子メールを開封していた時間をチェックし、このメール開封時間が長い程、送信者からのメールはランクが高いように設定しているものである。具体的には、メール開封時間が1時間以上の場合には、ランクを1に設定し、メール開封時間が30分以上1時間未満の場合にはランクを2、15分以上30分未満の場合にはランクを3、5分以上15分未満の場合にはランクを4、1分以上5分未満の場合にはランクを5、30秒以上1分未満の場合にはランクを6、0秒以上30秒未満の場合にはランクを7に設定している。
図10は、クライアント1の受信端末側において受信した電子メールを開封した回数に対するランク付けを登録したデータベース55の登録内容を示す開封回数ランク付け表である。
この図10に示す開封回数ランク付け表は、受信端末側で受信した電子メールを開封した回数をチェックし、このメール開封回数が多い程、送信者からのメールはランクが高いように設定しているものである。具体的には、メール開封回数が100回以上の場合には、ランクを1に設定し、メール開封回数が50回以上100回未満の場合にはランクを2、メール開封回数が20回以上50回未満の場合にはランクを3、メール開封回数が10回以上20回未満の場合にはランクを4、メール開封回数が5回以上10回未満の場合にはランクを5、メール開封回数が1回以上5回未満の場合にはランクを6、メール開封回数が0回以上1回未満の場合にはランクを7に設定している。
図11は、受信端末側において受信した電子メールを削除したか否かであるメール削除の有無に対するランク付けを登録したデータベース55の登録内容を示すメール削除ランク付け表である。
この図11に示すメール削除ランク付け表は、受信端末側において受信したメールを削除したか否かをチェックし、削除されたメールの送信者はランクを低く、2に設定され、削除されないメールの送信者はランクを高く、1に設定されているものである。
図12は、上述した各コンテキストに対する重み付け係数をコンテキスト作成部57に重み付け表として登録した内容を示す重み付け表である。この重み付け表は、上述したようにコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51で収集し、コンテキスト蓄積部53に蓄積し、図12で項目として示す各コンテキストに対してデータベース55に登録されているランクに基づいて各コンテキストのランクを決定し、この決定された各コンテキストのランクのそれぞれに図12の重み付け係数を乗算して優先度を算出するために使用されるものである。
図12に示す重み付け表では、項目として示す各コンテキストのうち送信者のメールアドレスに対しては重み付け係数を1に設定し、メールのやり取り状態に対しては3、顧客の電子メールアドレスに対しては1、メールの作成にかかった時間に対しては2、TO/CC/BCCに含まれるアドレスに対しては2、メールを開封していた時間に対しては1、メールを開封した回数に対しては1、削除情報に対しては2を設定している。
従って、コンテキスト利用部11、コンテキスト収集部51で収集し、コンテキスト蓄積部53に蓄積した各コンテキストに対してデータベース55に登録されているランクを参照して各コンテキストのランクを取得し、この取得したランクに対して図12に示す重み付け表を使用して、優先度を決定することができる。
例えば、ある企業の部長が課長に対して電子メールを送信する場合を例にあげて説明すると、この電子メールを部長から課長に送信する場合に生成される各コンテキストがコンテキスト利用部11、コンテキスト収集部51で収集され、この各コンテキストに対してランクが取得され、このランクに対して図12の重み付け表を使用して優先度が決定されるが、この一連の処理について説明すると、次のようになる。
(1) 例えば、メールアドレスとして「yamamoto@xxx.co.jp」を有する部長はクライアント1を送信端末として使用し、この送信端末で電子メールを作成すると、部長のメールアドレス「yamamoto@xxx.co.jp」がクライアント1のコンテキスト利用部11で取得され、コンテキスト収集部51に送られて収集され、更にコンテキスト収集部51からコンテキスト蓄積部53に送信される。コンテキスト蓄積部53はメールアドレスを受け取ると、データベース55に登録されれている図3の役職(アドレス)ランク付け表を参照して、該メールアドレス「yamamoto@xxx.co.jp」が部長のものであり、そのランクとして3を取得して蓄積する(送信者のメールアドレス→ランク=3)。
(2) 次に、部長が電子メールの送信先として課長のメールアドレスを入力すると、この送信先である課長のメールアドレスはコンテキスト利用部11で取得され、コンテキスト収集部51からコンテキスト蓄積部53に送信され、部長と課長との間のメールのやり取り状況が取得され、このやり取り状況に対するランク付けが図4のメールやり取り状況ランク付け表から取得される。
具体的に説明すると、コンテキスト蓄積部53は、課長のメールアドレスを受信すると、この課長のメールアドレスにより、図4のメールやり取り状況ランク付け表に関連して説明した各受信端末(受信メールアドレス)に対する各送信端末(送信メールアドレス)とのメールやり取り回数および図4のメールやり取り状況ランク付け表を参照し、前記課長と部長との間のメールやり取り状況を取得する。この結果、課長と部長との間のメールやり取り状況が「お互いにやりとりしている」であることを認識すると、コンテキスト蓄積部53は、図4のメールやり取り状況ランク付け表を参照して、ランクとして1を取得して蓄積する(メールのやり取り状況→ランク=1)。
(3) 次に、部長がメールの作成を開始すると、このメール作成作業開始時刻がコンテキスト利用部11に記録される。そして、部長がメールの作成を終了すると、メール作成作業終了時刻が記録され、メール作成作業開始時刻からメール作成作業終了時刻までの時間からメール作成トータル時間が演算される。このメール作成トータル時間は、コンテキスト利用部11からコンテキスト収集部51を介してコンテキスト蓄積部53に送信される。コンテキスト蓄積部53は、メール作成トータル時間を受信すると、データベース55に登録されている図7に示すメール作成トータル時間ランク付け表を参照し、メール作成トータル時間に対するランク付けを取得する。例えば、メール作成トータル時間として5分かかったとすると、コンテキスト蓄積部53は、データベース55に登録されている図7のメール作成トータル時間ランク付け表からランクとして4を取得して蓄積する(メール作成トータル時間→ランク=4)。
(4) 次に、部長が作成したメールのCCに例えば専務のメールアドレスを記入し、BCCに社長のメールアドレスを記入したとすると、このメールのCCおよびBCCに記入された専務および社長のメールアドレスは、コンテキスト利用部11、コンテキスト収集部51からコンテキスト蓄積部53に送信される。コンテキスト蓄積部53は、データベース55に登録されている図8のメール送信先重み付け係数表からCCおよびBCCに対する重み付け係数がそれぞれ2および3であることを取得するとともに、図3に示す役職(アドレス)ランク付け表から専務および社長のランクがそれぞれ2および1であることを取得する。
そこで、コンテキスト蓄積部53は、CC、BCCに対する重み付け係数2と3、および専務、社長のランク2と1から次式のようにランクを計算する。
2(CC)×2(専務)+3(BCC)×1(社長)=7
コンテキスト蓄積部53は、メール送信先(TO、CC、BCC)に対するランクとして7を取得して蓄積する(メール送信先(TO、CC、BCC)→ランク=7)。
コンテキスト蓄積部53は、メール送信先(TO、CC、BCC)に対するランクとして7を取得して蓄積する(メール送信先(TO、CC、BCC)→ランク=7)。
(5) 次に、部長からメールが送信され、課長が部長からの電子メールを受信し、この受信した電子メールを開封して閲覧すると、この受信者である課長によるメール開封時間は、メールの受信端末である課長のクライアント1のコンテキスト利用部11で計数して取得される。コンテキスト利用部11は、コンテキスト収集部51からコンテキスト蓄積部53にアクセスし、データベース55に登録されている図9の開封時間ランク付け表を参照して、前記メール開封時間に対するランク付けを取得する。例えば、メール開封時間が10分である場合には、図9の開封時間ランク付け表からランクとして4を取得して蓄積する(メール開封時間→ランク=4)。
(6) また、課長が部長から受信したメールを開封すると、このメール開封回数は、コンテキスト利用部11で計数される。コンテキスト利用部11は、コンテキスト収集部51からコンテキスト蓄積部53にアクセスし、データベース55に登録されている図10の開封回数ランク付け表を参照して、前記メール開封回数に対するランク付けを取得する。例えば、メール開封回数が7回とすると、図10の開封回数ランク付け表からランクとして5を取得して蓄積する(メール開封回数→ランク=5)。
(7) 更に、課長が部長から受信したメールを削除しまたは削除せずに保存すると、このメールの削除情報または非削除/保存情報は、コンテキスト利用部11で取得される。コンテキスト利用部11は、コンテキスト収集部51からコンテキスト蓄積部53にアクセスし、データベース55に登録されている図11のメール削除ランク付け表を参照して、メールの削除情報または非削除/保存情報に対するランク付けを取得する。例えば、課長が部長からのメールを削除せずに保存したとすると、すなわちメールの削除の有無が無とすると、図11のメール削除ランク付け表からランクとして1を取得して蓄積する(メール削除情報→ランク=1)。
上述したように、部長が課長に対して電子メールを送信する場合の当該電子メールの送信端末側と受信端末側におけるコンテキストから取得されたランク付けは、まとめると、次のようになる。
(1) 送信者のメールアドレス→ランク=3
(2) メールのやり取り状況→ランク=1
(3) メール作成トータル時間→ランク=4
(4) メール送信先(TO、CC、BCC)→ランク=7
(5) メール開封時間→ランク=4
(6) メール開封回数→ランク=5
(7) メール削除情報→ランク=1
従って、このようにコンテキストから取得されたランク情報に対する重み付けをコンテキスト作成部57に登録されている図12の重み付け表から考慮し、前記電子メールの受信端末に対する優先度を演算すると、優先度は次式から39になる。
(2) メールのやり取り状況→ランク=1
(3) メール作成トータル時間→ランク=4
(4) メール送信先(TO、CC、BCC)→ランク=7
(5) メール開封時間→ランク=4
(6) メール開封回数→ランク=5
(7) メール削除情報→ランク=1
従って、このようにコンテキストから取得されたランク情報に対する重み付けをコンテキスト作成部57に登録されている図12の重み付け表から考慮し、前記電子メールの受信端末に対する優先度を演算すると、優先度は次式から39になる。
3×1+1×3+4×2+7×2+4×1+5×1+1×2=39
そして、このように演算された優先度情報が前記電子メールとともに課長の受信端末であるクライアント1に送信され、課長のクライアント1には当該電子メールが前記優先度に従って並び替えられて着信表示される。課長は、この表示された優先度に従って緊急の電子メールであるか否かを判定し、優先度が高く、緊急の電子メールに対しては迅速に応答する。
そして、このように演算された優先度情報が前記電子メールとともに課長の受信端末であるクライアント1に送信され、課長のクライアント1には当該電子メールが前記優先度に従って並び替えられて着信表示される。課長は、この表示された優先度に従って緊急の電子メールであるか否かを判定し、優先度が高く、緊急の電子メールに対しては迅速に応答する。
なお、優先度は、その計算根拠であるランク情報および重み付け係数の上述した設定から、優先度の数値が低い程、優先度は高いものであるため、上記数値が39という優先度は、この数値よりも優先度が大きい電子メールよりも高い優先順位に比べて表示され、この優先度の数値よりも小さな優先度の電子メールがない場合には、当該電子メールが最も優先度の高いメールとして課長のクライアント1に着信表示される。
別の例として、例えば他社から電子メールが送信された場合について説明する。
(1) 他社からの顧客のメールアドレスが例えば「hayashi@xxx.co.jp」とすると、図5に示す顧客のメールアドレスランク付け表から該顧客のランクとして1を取得することができる(顧客メールアドレス→ランク=1)。
(2) 顧客とメールのやり取りを互いにしている場合には、顧客とのメールのやり取り状況は、図4に示すメールやり取り状況ランク付け表から顧客の電子メールに対するランクとして1を取得することができる(メールやり取り状況→ランク=1)。
(3) 顧客がメールの作成に5分かかったとすると、図7に示すメールの作成トータル時間ランク付け表から顧客のメールに対するランクとして4を取得することができる(メール作成トータル時間→ランク=4)。
(4) 顧客からの電子メールを受信した受信端末において電子メールを開封していた時間が10分とすると、図9に示すメール開封時間ランク付け表から顧客からの電子メールの受信端末におけるランクとして4を取得することができる(メール開封時間→ランク=4)。
(5) 顧客からの電子メールを受信した受信端末において電子メールを開封した回数が7回とすると、図10に示すメール開封回数ランク付け表から顧客からの電子メールの受信端末におけるランクとして5を取得することができる(メール開封回数→ランク=5)。
(6) 顧客からの電子メールを受信した受信端末において電子メールを削除していない場合には、図11に示すメール削除ランク付け表から顧客からの電子メールの受信端末におけるランクとして1を取得することができる(メール削除回数→ランク=1)。
上述したように、他社から送信された電子メールを受信した場合の当該電子メールの送信端末側と受信端末側におけるコンテキストから取得されたランク付けは、まとめると、次のようになる。
(1) 顧客メールアドレス→ランク=1
(2) メールやり取り状況→ランク=1
(3) メール作成トータル時間→ランク=4
(4) メール開封時間→ランク=4
(5) メール開封回数→ランク=5
(6) メール削除回数→ランク=1
従って、このようにコンテキストから取得されたランク情報に対する重み付けをコンテキスト作成部57に登録されている図12の重み付け表から考慮し、顧客からの電子メールの受信端末に対する優先度を演算すると、優先度は次式から23になる。
(2) メールやり取り状況→ランク=1
(3) メール作成トータル時間→ランク=4
(4) メール開封時間→ランク=4
(5) メール開封回数→ランク=5
(6) メール削除回数→ランク=1
従って、このようにコンテキストから取得されたランク情報に対する重み付けをコンテキスト作成部57に登録されている図12の重み付け表から考慮し、顧客からの電子メールの受信端末に対する優先度を演算すると、優先度は次式から23になる。
1×1+1×3+4×2+4×1+5×1+1×2=23
そして、このように演算された優先度情報が顧客からの電子メールとともに受信端末であるクライアント1に送信され、クライアント1には当該電子メールが前記優先度に従って並び替えられて着信表示される。受信端末の受信者は、この表示された優先度に従って緊急の電子メールであるか否かを判定し、優先度が高く、緊急の電子メールに対して迅速に応答する。
そして、このように演算された優先度情報が顧客からの電子メールとともに受信端末であるクライアント1に送信され、クライアント1には当該電子メールが前記優先度に従って並び替えられて着信表示される。受信端末の受信者は、この表示された優先度に従って緊急の電子メールであるか否かを判定し、優先度が高く、緊急の電子メールに対して迅速に応答する。
なお、先に説明した部長から課長への電子メールの優先度の39と比較すると、この他社の顧客からの電子メールの優先度は、23であり、部長からの電子メールに比較して、かなり優先度が高く、緊急なメールであることが分かるので、受信者は、他の電子メールよりも優先的かつ迅速に、この他社の顧客からの電子メールに対して応答することになる。
次に、図13〜図19に示すシーケンス図を参照して、本コンテキスト参照通信システムの作用について説明する。
まず、図13を参照して、メール送信処理について説明する。送信端末となるクライアント1は、メールを作成して送信すると(ステップS101)、このメールはコンテキスト利用部11において送信端末側でしか取得できないコンテキスト情報を収集し、このコンテキスト情報からランクを計算し、このランク情報をコンテキスト収集部51に送信する(ステップS103)。
コンテキスト収集部51は、送信端末側でしか取得できないランク情報を受信すると、更にメールそのものに付与されている情報からランクを計算し、このランク情報および先に取得した送信端末側でしか取得できないランク情報の両方をコンテキスト蓄積部53に送信する(ステップS105)。
コンテキスト蓄積部53は、コンテキスト収集部51から受信したランク情報を更にコンテキスト作成部57に送信する(ステップS107)。コンテキスト作成部57は、この受信したランク情報に対して上述したように重み付け係数を考慮して優先度を決定し、この優先度情報をメールの受信端末のコンテキスト利用部11に送信する(ステップS109)。コンテキスト利用部11は、この優先度情報をメールとともに受信すると、この優先度情報に従ってメールを並び替えて受信端末のクライアント1に表示する(ステップS111)。
次に、図14を参照して、送信端末側でのコンテキスト取得処理について説明する。
図14において、送信端末となるクライアント1において作成するメールに対する操作、例えばメールの作成、メールアドレスの記入、CCやBCCに対するメールアドレスの記入などを行なうと(ステップS201)、クライアント1のコンテキスト利用部11は、このような送信端末におけるメールに対する操作などから送信端末側でしか取得できないコンテキスト情報を収集し、このコンテキスト情報からランクを計算し、このランク情報をコンテキスト蓄積部53に送信する(ステップS203)。コンテキスト蓄積部53は、コンテキスト利用部11からのランク情報を受信して蓄積する(ステップS205)。
次に、図15を参照して、受信端末側でのコンテキスト取得処理について説明する。
図15において、受信端末となるクライアント1において受信したメールに対する操作、例えばメールの開封操作、メールの削除などを行なうと(ステップS301)、クライアント1のコンテキスト利用部11は、このような受信端末における受信メールに対する操作などからコンテキスト情報を収集し、このコンテキスト情報からランクを計算し、このランク情報をコンテキスト蓄積部53に送信する(ステップS303)。コンテキスト蓄積部53は、コンテキスト利用部11からのランク情報を受信して蓄積する(ステップS305)。
次に、図16を参照して、送信端末側での別のコンテキスト取得処理について説明する。
図15において、送信端末となるクライアント1において作成するメールに対する操作、例えばメールの作成、メールアドレスの記入、CCやBCCに対するメールアドレスの記入などを行なうと(ステップS401)、クライアント1のコンテキスト利用部11は、このような送信端末におけるメールに対する操作などから送信端末側でしか取得できないコンテキスト情報を収集し、コンテキスト蓄積部53に送信する(ステップS403)。
コンテキスト蓄積部53は、コンテキスト収集部51からコンテキスト情報を受信すると、このコンテキスト情報からランクを計算し、このランク情報をコンテキスト蓄積部53に送信する(ステップS405)。コンテキスト蓄積部53は、コンテキスト収集部51からのランク情報を受信して蓄積する(ステップS407)。
次に、図17を参照して、受信端末側での別のコンテキスト取得処理について説明する。
図17において、受信端末となるクライアント1において受信したメールに対する操作、例えばメールの開封操作、メールの削除などを行なうと(ステップS501)、クライアント1のコンテキスト利用部11は、このような受信端末における受信メールに対する操作などから受信端末側でしか取得できないコンテキスト情報を収集し、コンテキスト収集部51に送信する(ステップS503)。コンテキスト収集部51は、メールそのものに付与されているコンテキスト情報を取得し、このコンテキスト情報およびコンテキスト利用部11から受信したコンテキスト情報のそれぞれに対するランクを計算し、その結果をコンテキスト蓄積部53に送信する(ステップS505)。コンテキスト蓄積部53は、コンテキスト収集部51から受信したランク情報を蓄積する(ステップS507)。
次に、図18を参照して、メールの開封回数の計算処理について説明する。
図18において、受信端末のクライアント1が受信したメールを開封すると(ステップS601)、このメールの開封操作はコンテキスト利用部11で検知され、誰からのメールを開封したのか、開封した時間などのメール開封操作がコンテキスト収集部51に通知される(ステップS603)。
コンテキスト収集部51は、コンテキスト利用部11から受信した受信端末におけるメール開封に関するコンテキスト(誰からのメールを開封したのか、開封した時間などのメールの開封操作のコンテキスト)を収集すると、このメール開封操作のコンテキストの1つとしてメール開封回数をコンテキスト利用部11からメールの開封操作の情報を受信する毎に計数し、このメール開封回数を含むメールの開封操作のコンテキストをコンテキスト蓄積部53に送信する(ステップS605)。コンテキスト蓄積部53は、コンテキスト収集部51からメール開封回数を含むメールの開封操作のコンテキスト情報を受信して蓄積する(ステップS607)。
次に、図19を参照して、メール削除処理について説明する。
図19において、受信端末のクライアント1が受信したメールを削除すると(ステップS701)、このメール削除操作はコンテキスト利用部11で検知され、コンテキスト利用部11は誰からのメールを削除したかというメール削除操作のコンテキスト情報をコンテキスト収集部51に通知する(ステップS703)。
コンテキスト収集部51は、コンテキスト利用部11から受信した受信端末におけるメール削除に関するコンテキスト(誰からのメールを削除したかというメール削除操作のコンテキスト)を受信すると、このメール削除操作のコンテキストをコンテキスト蓄積部53に送信する(ステップS705)。コンテキスト蓄積部53は、コンテキスト収集部51からメール削除操作のコンテキスト情報を受信して蓄積する(ステップS707)。
なお、上述した図13〜図19に示したシーケンスの説明では、一例としてランクの計算をコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51などで行い、図1に示した実施形態と異なっているが、ランクの計算をどこで行なうかなどのように、どの処理機能をどこで行なうかなどの処理機能の各部への割当や配分は適宜変更し得るものであり、要は本発明のコンテキスト参照通信システムが送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいた着信を受信端末に対して行なうシステムであって、通信に対する送信端末側のコンテキストを収集する送信側コンテキスト収集手段と、前記通信に対する受信端末側のコンテキストを収集する受信側コンテキスト収集手段と、前記収集した送信端末側および受信端末側のコンテンツに基づき前記通信の受信端末に対する優先度を決定する優先度決定手段と、この決定した優先度に基づき受信端末に対する前記通信の着信を行なう着信手段とを有し、前記優先度決定手段が、通信に対する送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義して登録するデータベースと、各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを設定して重み付け表として登録する重み付け登録手段と、前記通信に対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクを前記データベースから取得または計算するランク取得または計算手段と、この取得または計算したランクに対する重み付けを前記重み付け表から考慮して前記通信の優先度を演算する優先度演算手段とを備えているものであるということである。
なお、上述したように、図13〜図19に示したシーケンスの説明においてランクの計算をコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51などで行なう場合には、コンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51は、コンテキスト蓄積部53を介してデータベース55から各コンテキストに対するランク情報を取得し、このランク情報を考慮してコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51で収集したコンテキストに対するランクを計算しているものであり、コンテキスト蓄積部53はこのようにコンテキスト利用部11やコンテキスト収集部51で計算されたランク情報を受信して蓄積しているものである。
なお、上記実施形態のコンテキスト参照通信方法の処理手順をプログラムとして例えばCDやFDなどの記録媒体に記録して、この記録媒体をコンピュータシステムに組み込んだり、または記録媒体に記録されたプログラムを通信回線を介してコンピュータシステムにダウンロードしたり、または記録媒体からインストールし、該プログラムでコンピュータシステムを作動させることにより、コンテキスト参照通信方法を実施するコンテキスト参照通信システムとして機能させることができることは勿論であり、このような記録媒体を用いることにより、その流通性を高めることができるものである。
1 クライアント
3 ネットワーク
5 コンテキスト収集作成サーバ
11 コンテキスト利用部
51 コンテキスト収集部
53 コンテキスト蓄積部
55 データベース
57 コンテキスト作成部
3 ネットワーク
5 コンテキスト収集作成サーバ
11 コンテキスト利用部
51 コンテキスト収集部
53 コンテキスト蓄積部
55 データベース
57 コンテキスト作成部
Claims (9)
- 送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいて前記通信を受信端末に着信させるコンテキスト参照通信方法であって、
前記通信に対する送信端末側のコンテキストを収集するステップと、
前記通信に対する受信端末側のコンテキストを収集するステップと、
前記収集した送信端末側および受信端末側のコンテンツに基づき前記通信の受信端末に対する優先度を決定するステップと、
この決定した優先度に基づき受信端末に対する前記通信の着信を行なうステップと
を有することを特徴とするコンテキスト参照通信方法。 - 前記優先度を決定するステップは、
通信に対する送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義してデータベースに登録し、
各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを設定して重み付け表として登録し、
前記通信に対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクを前記データベースから取得し、
この取得したランクに対する重み付けを前記重み付け表から考慮して前記通信の優先度を決定する
ことを特徴とする請求項1記載のコンテキスト参照通信方法。 - 前記通信は、送信端末側から受信端末側への電子メールであり、
通信に対する送信端末側のコンテキストは、送信端末側のメールアドレス、送信端末側の受信端末側に対するメールのやり取り状況、送信端末側におけるメール作成トータル時間、メール送信先情報、メール送信時刻、添付ファイル情報を含み、
通信に対する受信端末側のコンテキストは、メール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除の有無を含む
ことを特徴とする請求項1または2記載のコンテキスト参照通信方法。 - 送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいて前記通信を受信端末に着信させるコンテキスト参照通信システムであって、
前記通信に対する送信端末側のコンテキストを収集する送信側コンテキスト収集手段と、
前記通信に対する受信端末側のコンテキストを収集する受信側コンテキスト収集手段と、
前記収集した送信端末側および受信端末側のコンテンツに基づき前記通信の受信端末に対する優先度を決定する優先度決定手段と、
この決定した優先度に基づき受信端末に対する前記通信の着信を行なう着信手段と
を有することを特徴とするコンテキスト参照通信システム。 - 前記優先度決定手段は、
通信に対する送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義して登録するデータベースと、
各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを設定して重み付け表として登録する重み付け登録手段と、
前記通信に対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクを前記データベースから取得するランク取得手段と、
この取得したランクに対する重み付けを前記重み付け表から考慮して前記通信の優先度を演算する優先度演算手段と
を有することを特徴とする請求項4記載のコンテキスト参照通信システム。 - 前記通信は、送信端末側から受信端末側への電子メールであり、
前記送信側コンテキスト収集手段は、送信端末側のメールアドレス、送信端末側の受信端末側に対するメールのやり取り状況、送信端末側におけるメール作成トータル時間、メール送信先情報、メール送信時間、添付ファイル情報を含むコンテキストを収集する手段を有し、
前記受信側コンテキスト収集手段は、メール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除の有無を含むコンテキストを収集する手段を有する
ことを特徴とする請求項4または5記載のコンテキスト参照通信システム。 - 送信端末から受信端末への通信のコンテキストを考慮して該通信に対する受信端末における優先度を決定し、この優先度に基づいて前記通信を受信端末に着信させるためのコンピュータが実行可能なコンテキスト参照通信プログラムであって、
前記コンピュータを
前記通信に対する送信端末側のコンテキストを収集する送信側コンテキスト収集手段と、
前記通信に対する受信端末側のコンテキストを収集する受信側コンテキスト収集手段と、
前記収集した送信端末側および受信端末側のコンテンツに基づき前記通信の受信端末に対する優先度を決定する優先度決定手段と、
この決定した優先度に基づき受信端末に対する前記通信の着信を行なう着信手段と
して機能させることを特徴とするコンテキスト参照通信プログラム。 - 前記優先度決定手段は、前記コンピュータを
通信に対する送信端末側および受信端末側の各コンテキストに対して受信端末側におけるランクを定義して登録するデータベースと、
各受信端末側において前記ランクに対する重み付けを設定して重み付け表として登録する重み付け登録手段と、
前記通信に対して収集した送信端末側および受信端末側のコンテキストに対するランクを前記データベースから取得するランク取得手段と、
この取得したランクに対する重み付けを前記重み付け表から考慮して前記通信の優先度を演算する優先度演算手段と
して機能させることを特徴とする請求項7記載のコンテキスト参照通信プログラム。 - 前記通信は、送信端末側から受信端末側への電子メールであり、
前記送信側コンテキスト収集手段は、前記コンピュータを
送信端末側のメールアドレス、送信端末側の受信端末側に対するメールのやり取り状況、送信端末側におけるメール作成トータル時間、メール送信先情報、メール送信時間、添付ファイル情報を含むコンテキストを収集する手段として機能させ、
前記受信側コンテキスト収集手段は、前記コンピュータを
メール開封時間、メール開封回数、検索に使用したキーワード、メール削除の有無を含むコンテキストを収集する手段として機能させる
ことを特徴とする請求項7または8に記載のコンテキスト参照通信プログラム。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2004
- 2004-01-20 JP JP2004011771A patent/JP2005208725A/ja active Pending
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