JP2005206289A - 車両整備用リフト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両を保持せしめる上下動自在なラムを、このラムを上下動自在にガイドするガイドケースに挿入組付する際、ガイドケースとラムに固定した軸受ライナーとの間を間隙を所定の寸法に維持するように、ラムに対する軸受ライナーの取付位置の調整をする必要がない車両整備用リフト装置を提供する。
【解決手段】 本発明の車両整備用リフトは、車両を保持せしめる上下動自在なラム2と、前記ラム2を上下動自在にガイドする筒状ガイドケース1と、前記ラム2の側面にその下部を枢支部を介して傾動自在に枢支した軸受ライナー9と、前記軸受ライナー9を常時傾動するように付勢するバネ16とよりなる。また、前記軸受ライナー9が、前記ラム2に対して水平方向に移動自在である。前記枢支部が前記ラム2と前記軸受ライナー9のいずれか一方に設けた長孔と、前記ラム2と前記軸受ライナー9のいずれか他方に設けた、前記長孔12に挿入される枢支ピン13である。
【選択図】図1
【解決手段】 本発明の車両整備用リフトは、車両を保持せしめる上下動自在なラム2と、前記ラム2を上下動自在にガイドする筒状ガイドケース1と、前記ラム2の側面にその下部を枢支部を介して傾動自在に枢支した軸受ライナー9と、前記軸受ライナー9を常時傾動するように付勢するバネ16とよりなる。また、前記軸受ライナー9が、前記ラム2に対して水平方向に移動自在である。前記枢支部が前記ラム2と前記軸受ライナー9のいずれか一方に設けた長孔と、前記ラム2と前記軸受ライナー9のいずれか他方に設けた、前記長孔12に挿入される枢支ピン13である。
【選択図】図1
Description
本発明は車両整備用リフト、特に、車両整備工場等において、乗用車等の車両の点検・整備等に使用される車両整備用リフト装置に関する。
床面に埋設設置し、油圧力により昇降するラムの上部に設けた上部アタッチメントにより車両を支持し、昇降せしめる車両整備用リフト装置は知られている(特許文献1)。
特開2000−313593号(図1)
図4〜図7は前記のような従来の車両整備用リフト装置におけるラムの下部軸受の詳細を示し、1は床面に埋設設置した角筒状ガイドケース、2は前記角筒状ガイドケース1内に上下動自在に挿入せしめた円柱状のラム、3は前記ラム2の上端に車両(図示せず)を保持するために取り付けた上部アタッチメント、4は前記ラム2を昇降せしめるための油圧シリンダ、5は前記ラム2の下部に設けた下部ブラケット、6は前記角筒状ガイドケース1の内面の各角部1aに向って下部ブラケット5からそれぞれ延びる4本の腕部、7は前記腕部6の先端に設けた垂直方向に延びる溝、8はこの溝7内に固定せしめた軸受ライナー取付ベース、9はこの軸受ライナー取付ベース8にネジ10により締め付け固定された軸受ライナー、9a、9aは前記角筒状ガイドケース1の角部1aの隣接する2つの内側面1b、1bにそれぞれ当接する前記軸受ライナー9の摺動面、11は前記ラム2の上部に固定した上部軸受である。
前記従来の車両整備用リフト装置においては、前記ラム2の上部アタッチメント3によって車両を保持せしめ、油圧ポンプ(図示せず)により前記油圧シリンダ4に油を送りこみ前記ラム2を上昇せしめて車両の下面等の点検を整備を行う。なお、前記ラム2に設けた4つの前記軸受ライナー9は前記角筒状ガイドケース1の4つの角部1aに係合しているので、前記ラム2は前記角筒状ガイドケース1に対して回転しない。
しかしながら、前記従来の車両整備用リフト装置においては、前記ラム2を前記角筒状ガイドケース1に挿入組付けする際に、図7に示すように、前記角筒状ガイドケース1の各角部1aの内側面1bと前記軸受ライナー9の摺動面9aとの間の間隙Gを所定寸法に維持するように前記軸受ライナー取付ベース8に対する前記軸受ライナー9の位置を調整する必要があった。
また、前記ラム2を前記ガイドケース1内に挿入する時には、前記軸受ライナー9に大きな衝撃や傷を付けないよう慎重に前記ラム2の挿入位置を調整する必要があった。
また、リフト使用時に前記ラム2の昇降時や、リフトアップした車両の偏荷重により前記ラム2に傾斜が生じた場合には前記軸受ライナー9の摺動面9aがガイドケース1の側面1aで面当りをせず角当りとなり、前記軸受ライナーの磨耗が促進されることがあった。
また、前記軸受ライナー9が前記角筒状ガイドケース1に角当りすることにより前記ラム2の昇降時に揺れや振動を発生するという欠点があった。
本発明はこれらの問題点を解消した車両整備用リフト装置を提供することを目的とする。
本発明の車両整備用リフト装置は、車両を保持せしめる上下動自在なラムと、前記ラムを上下動自在にガイドする筒状ガイドケースと、前記ラムの側面にその下部を枢支部を介して傾動自在に枢支した軸受ライナーと、前記軸受ライナーを常時傾動するように付勢するバネとよりなることを特徴とする。
また、前記軸受ライナーが、前記ラムに対して水平方向に移動自在であることを特徴とする。
また、前記筒状ガイドケースが角筒状であり、前記軸受ライナーが前記筒状ガイドケースの内面の角部に対向していることを特徴とする。
また、前記枢支部が、前記ラムと前記軸受ライナーのいずれか一方に設けた長孔と、前記ラムと前記軸受ライナーのいずれか他方に設けた、前記長孔に挿入される枢支ピンであることを特徴とする。
本発明の車両整備用リフト装置によれば、ラムを筒状ガイドケースに挿入組付する前においては、軸受ライナーはバネにより下部枢支ピンを中心に上側が開いた状態に傾動しているから、ラムを筒状ガイドケース内に容易に挿入できる。
また、ラムをガイドケースに挿入した場合には、枢支ピンは水平方向の長穴により遊嵌されているので、軸受ライナーの摺動面はバネによりガイドケースの側面に対して平行状態に押圧され、常時軸受が筒状ガイドケースに面当りするようになる。
従って、車両整備用リフトの組立が容易で、軸受ライナーの寿命が長くなり、リフト作動時の揺動や振動の発生を防止できるという大きな利益がある。
以下本発明の最良の形態の1実施例を説明する。
本発明の車両整備用リフト装置は図1〜図3に示すように、従来のような下部ブラケット5の腕部6の先端の溝7の内面に軸受ライナー取付ベース8を固定する代わりに、軸受ライナー取付ベース8の下部に水平方向の長孔12を形成し、この長孔12に挿通した枢支ピン13を溝7の内面に固定し、前記下部ブラケット5の腕部6に対して前記軸受ライナー取付ベース8を傾動自在かつ平行移動自在に枢支せしめる。
また、前記軸受ライナー取付ベース8の中央部に水平方向の貫通孔14を形成し、この貫通孔14内に有底バネ受け筒15を移動自在に嵌合せしめ、この有底バネ受け筒15の内底面と前記軸受ライナー9との間に圧縮バネ16を介挿する。
また、前記腕部6の先端上面に上方に垂直に延びる傾動制限ピン17を設けると共に、前記軸受ライナー取付ベース8の側端部に、前記傾動制限ピン17に係合する傾動ストッパー18を設け、前記下部ブラケット5に対して前記軸受ライナー9が所望の角度以上に傾動することを阻止せしめる。
本発明の車両整備用リフト装置は前記のような構成であるから、図1に示すように、前記ラム2を前記角筒状ガイドケース1に挿入組付する前においては、前記軸受ライナー9が前記圧縮バネ16のバネ力により前記枢支ピン13を中心として、前記傾動ストッパー18が前記傾動制限ピン17に当接する位置まで傾動し、前記軸受ライナー9の下部が内側になって該軸受ライナー9の上側が開いた斜めの状態となっている。
この状態で前記ラム2を前記角筒状ガイドケース1に挿入すれば前記ラム2をスムーズに前記角筒状ガイドケース1内に挿入できる。
前記軸受ライナー9が前記角筒状ガイドケース1内に挿入されると、図3に示すように、前記軸受ライナー9は前記圧縮バネ16のバネ力により前記角筒状ガイドケース1の側面と平行になりかつ前記長孔12の長さ方向に移動して、前記軸受ライナー9の摺動面9aは前記ガイドケース1の側面1bに面当りするようになる。
また、リフト使用時に前記ラム2の昇降時や、リフトアップした車両の偏荷重により前記ラム2に傾斜が生じた場合でも、前記軸受ライナー9の摺動面9aが前記角筒状ガイドケース1の内側面1bに常に面当りをし、角当りすることがないので前記軸受ライナー9の磨耗を最小限に抑えることができ、また、前記ラム2の昇降時に揺れや振動を発生することがない。
また、前記軸受ライナー9は前記角筒状ガイドケース1の4つの角部1aに前記圧縮バネ16のバネ力により押圧されるので前記ラム2を常に中心位置に抑制するように作用し、前記ラム2の傾斜やラム2の位置ずれを最小限に押える事ができる。
本発明は車両整備工場等において車両、特に乗用車の点検・整備等に使用される車両整備用リフトに有用である。
1 角筒状ガイドケース
2 ラム
9 軸受ライナー
12 長孔
13 枢支ピン
2 ラム
9 軸受ライナー
12 長孔
13 枢支ピン
Claims (3)
- 車両を保持せしめる上下動自在なラムと、前記ラムを上下動自在にガイドする筒状ガイドケースと、前記ラムの側面にその下部を枢支部を介して傾動自在に枢支した軸受ライナーと、前記軸受ライナーを常時傾動するように付勢するバネとよりなることを特徴とする車両整備用リフト装置。
- 前記軸受ライナーが前記ラムに対して水平方向に移動自在であることを特徴とする請求項1記載の車両整備用リフト装置。
- 前記枢支部が前記ラムと前記軸受ライナーのいずれか一方に設けた長孔と、前記ラムと前記軸受ライナーのいずれか他方に設けた、前記長孔に挿入される枢支ピンであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両整備用リフト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004012841A JP2005206289A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 車両整備用リフト装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004012841A JP2005206289A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 車両整備用リフト装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005206289A true JP2005206289A (ja) | 2005-08-04 |
Family
ID=34899097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004012841A Pending JP2005206289A (ja) | 2004-01-21 | 2004-01-21 | 車両整備用リフト装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005206289A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115432624A (zh) * | 2022-11-08 | 2022-12-06 | 杭州富阳泳富机械有限公司 | 一种搬运货物的升降搬运车 |
-
2004
- 2004-01-21 JP JP2004012841A patent/JP2005206289A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN115432624A (zh) * | 2022-11-08 | 2022-12-06 | 杭州富阳泳富机械有限公司 | 一种搬运货物的升降搬运车 |
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