JP2005205136A - 煮こぼれ吸収装置付き炊事用鍋 - Google Patents

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Abstract

【課題】煮こぼれの発生を阻止するために、炊事空間の圧力が上昇して、鍋本体とふたの隙間から煮こぼれが発生する前に、炊事空間の水蒸気を排出して圧力を下げる事により、鍋本体とふたの隙間からの煮こぼれの発生を防止しすると共に、凝結した一部の水蒸気を炊事空間内に還流させるような機構を持ったつまみを備えた炊事用鍋を提案することを課題としている。
【解決手段】鍋本体とふたの隙間から煮こぼれが発生する前に炊事空間の水蒸気を排出するように板弁を作動させ、凝結した水を溜まり場にとどめ、再度板弁が開放されたときに水を炊事空間内に還流させる機構を小さくまとめてつまみに収納する。
【選択図】図7

Description

本願発明は炊事用鍋の、鍋本体とふたの隙間からの煮こぼれを防止する技術の分野に関するものである。
鍋を使った炊事作業は、歴史の非常に早い段階から世界中で毎日行われてきた作業である。鍋の製造技術が未熟な段階では、煮こぼれと云う問題は鍋本体とふたの密閉度が低く、目指す炊事環境の整理整頓や清潔さのレベルも低級であり、衛生と云う観念も薄くさして問題にならなかった。鍋本体とふたの密閉度と煮こぼれの発生には、密接な関係があり、密閉度が低い状態では温度が水の沸騰点以上であれば、水蒸気は殆ど常時勢い良く鍋本体とふたの隙間から排出されるのを止める方法も無く、熱源が木や炭の燃焼であった時代においては火加減も大雑把にしかできなく、煮こぼれはさほど問題にされなかったと考えられる。
炊事環境の整理整頓や特に衛生が非常に重視される昨今、この様な問題を解決するため、特許文献に示すように多数の提案がなされているが、いまだ煮こぼれの問題を有効に解決し、実用的な方法として広く受け入れられている方法は存在しない。
現代の高い工業技術が鍋本体とふたの密閉度を向上させ、熱源もガス、電気が主流となり比較的細かな加熱加減が出来るようになり、資源の枯渇と地球温暖化の両面からエネルギーの有効活用が叫ばれる昨今、エネルギーロスの少ない炊事用鍋の出現が望まれている。
煮こぼれには二つのタイプがある。
水が常温から加熱され沸騰点に達しても火を弱めないために、煮こぼれが発生するケース1と沸騰点に達した後で火を弱め、とろ火で長時間炊事するに際し、火加減が難しく結局煮こぼれが発生するケース2である。
湯沸かしの場合には水が沸騰すればおしまいだからケース1であるが、炊事の場合にはケース1とケース2が含まれるが殆どの場合ケース2となる。
煮こぼれの原因となる、炊事に伴い発生する水蒸気の処理の為に各種の方法が使用されているが、基本的な技術的対策は図1,図2に代表される。
図1の如く、ふたに蒸気抜きの穴4を備える方式と、図2のように穴無しで、ふた2と鍋本体1のシールを高精度に行う方法である。
図1の蒸気抜き穴を備えた方式は古典的な最も古くから使用されている煮こぼれ防止対策であり、穴の大きさと熱源からの熱量の供給のバランスさえ巧く取れれば煮こぼれは発生しなく、通常穴は十分大きく、そのバランスを取るのは容易である。
煮こぼれは発生しないが常に蒸気を出しっぱなしで、エネルギーロスが甚だしく、その最悪のケースは蒸気抜きの穴が巨大になり、ふたをしないで加熱する姿を想像すれば明白である。
湯沸かしの場合には沸騰すればそれ以上加熱の必要がないから図1の方法でもエネルギーロスは少なくさして問題ではないが、炊事用鍋の用途には望ましくない。
技術の進歩が省エネルギー炊事用鍋として図2に示すような、鍋本体とふたの接触部を精密に加工して炊事空間の密閉度を上げる事を可能にした。この様な技術に加え、ふたを重くする事で煮こぼれの発生を遅らせた、ステンレス製の高級鍋と称する物があり、この方式が高級炊事用鍋の世界を席巻している。
この方式に於いては図2に示すように、炊事空間の水蒸気がふたを持ち上げ、鍋本体とふたの間から脱出した脱出物は、鍋本体の外周が高くされて堰を作っているために溜まり場16に溜まり、次にふたが浮き上がったときに炊事用鍋の中に還流する事を期待している。この方式には以下の3つの大きな問題が存在する。
1.火加減が難しく...実行不可能と言っても良いほど難しく...とろ火での炊事の場合ブチブチと音を立てて水蒸気が水を伴い、時には内容物も一緒に、炊事用鍋の外にまき散らされ、炊事環境を汚くすること甚だしい。
2.鍋本体とふたが密閉している箇所が鍋内部の水位に近いところにあるために、ふたが持ち上がると容易に水蒸気に沸騰水や内容物が混入して脱出してくる為、水蒸気のみならず有機物の混入した性質の悪い汚れをまき散らす。
3.鍋本体やふたの煮こぼれ溜まり場の部分は一番汚れがひどく、又高熱で脱出物が強力にこびりついているにも拘わらず、その部分は狭隘で洗いにくく使用上非常に不便である。
マーケットにあるふたを調査したところ、ふたの質量は、例えば鍋本体の内径が200mm程度の炊事用鍋の場合、鉄ホーロー製は概略1.1−1.3kg、ステンレス鋼製は概略0.3−0.4kg、アルミ製は概略0.1−0.2kgであった。
ふたは炊事用鍋の内外の圧力差により持ち上げられようとするが、その圧力を受ける面積は概略300cmと計算されるから、ふたの質量の中間値を取って計算するとその限界圧力は水銀柱で、鉄ホーロー製の場合 約3mmHg、ステンレス鋼の場合約0.9mmHgアルミの場合0.4mmHgと非常に低圧である。
この様な低圧をコントロールするためには非常に感度の高い圧力制御の方法が必要となり、この事がこの問題の解決を困難にしていたと言える。
即ち図1の水蒸気抜き穴4の上に何らかの弁機構を搭載して煮こぼれの発生を阻止しようとしても、炊事用鍋のように安価な家庭用の道具ではハイテクを駆使した高価な技術的対応策を採用することも出来ず、安価で効果的な技術的対策が望まれていた。
日本においては炊事に使用される熱源の95%以上がガスであると言われているので、ガスを熱源とした例で煮こぼれを発生させる根源をなす熱源について考える。
一般に家庭で使用されるガスレンジの放出熱量の最大値は4000−6000cal/hであり最大値6000Kcal/hをとり、鍋の熱効率を40%として計算すると蒸気抜き穴の直径と発生する蒸気の間には概略以下のような関係がある事が解る。
Figure 2005205136
穴径が小さいと水蒸気の穴を通過するスピードが非常に高くなり、大きな音を発するし、高温の蒸気が猛スピードで排出されるので危険である。穴径2mmでは単純計算で水蒸気はマッハ4に近いスピードで排出されたがる事を示唆する。(実際にはふたが持ち上がり煮こぼれがが起こるのでのでこのような事は起こらない。)
穴径が小さいと、大きな火力で使用中、何かの都合で短時間火元から離れただけでも、大きな煮こぼれになる事を示唆している。
穴径を十分大きくしておけば、そのような心配が軽減されることが解る。
この様な理由により、穴径を大きくすればケース1と2の両タイプの煮こぼれに容易に対応でき、穴径が小さいとケース1に対応できてもケース2には対応が難しくなると云う事が解る。炊事用鍋の煮こぼれに対する対処能力を高め、煮こぼれに対してフールプルーフ機能を高める為に、穴を大きくする事が望まれるが穴を大きくして開放しておけば大きなエネルギーロスが発生する。
以下に最近の特許文献を示すが、この様な問題を根本的に解決するような気配を感じさせる物はない。
特願平8−44692号公報 特願平3−360759号公報 特願平5−193886号公報 実開平6−317号公報 実願2000−4688号公報 実願平6−5243号公報
本願発明は炊事空間の圧力が上昇して、鍋本体とふたの隙間から煮こぼれが発生する前に、別の手段で炊事空間の水蒸気を排出して圧力を下げる事により、鍋本体とふたの隙間からの煮こぼれの発生を防止すると共に、凝結した一部の水蒸気を炊事空間内に還流させるような機構を備えた炊事用鍋を提案することを課題としている。
炊事用鍋の外の炊事環境から最も離れたつまみの中におさめ、弁から流出した水を一時、溜まり場に溜め、弁が開放したときに再度鍋の中に還流させるために堰を設け、板弁が鍋本体とふたの隙間から煮こぼれが発生する前に炊事空間の水蒸気を排出する。
煮こぼれの発生を実質的に防止することにより以下の効果がある。
1.レンジ回りが煮こぼれでよごされなく炊事環境が清潔に維持できる。
2.空だきのリスクが軽減される。
3.高密閉型の高価な炊事用鍋の高密閉度をフルに活用した省エネ炊事が可能になる。
4.ガスを熱源とする場合、煮こぼれにより火が消えてもガスの流出が止まらないと云う 事故のリスクが軽減される。
本願発明の説明の中で使用する図中の符号は、図番号が変わったり、実施例が変わる事によりその位置や形状が変わっても、その機能の意味するところが同じであり、誤解を生じないと判断する場合には理解を容易にするために同一の符号を使用します。
図1は煮こぼれの現象を説明するために用意された炊事中の炊事用鍋の中心断面図である。図1に於いて炊事に際し炊事用鍋を加熱してゆくと、煮炊きされる物が挿入される炊事空間3の温度が上昇するとともに炊事空間中にある全ての物は膨張し、炊事空間3の内部圧力P1は鍋の外の外気圧P2よりも高くなる。鍋のふた2となべ本体1は密閉されているので、内外の圧力差Pを、P=P1−P2としたときに、Pがふた2を持ち上げるほどの大きさになると、ふたが動き始め、煮こぼれが始まり、このときの圧力をふたの限界圧力と定義する。
図3,及び図4は本願発明の1つの要素である、炊事空間内の圧力をコントロールして、本願発明の煮こぼれ吸収装置を機能させるために、排出される水蒸気を封止する弁機構について説明している。図に於いて、炊事空間から水蒸気は穴7を通って外部に誘導され穴7の出口8で、板弁5により封止されているが、炊事空間3内の圧力がふたの限界圧力を超える前に封止を解かれるように設定されている。
図4に於いて穴7の出口8に於ける中心(厳密には穴7の出口8に於ける形状の重心)からピン9の中心に向かって引かれた線と垂線がなす角度を圧力角A6と定義する。
板弁5は図4に示すように圧力角A6で垂れ下がるような形にすることにより、板弁5の質量が大きくても、板弁5の感度を高く維持できる。
圧力角A6が90度に近い値、即ち弁板5が水平に近い角度で置かれる状態を最も単純な配置とするがふたの限界圧力が小さい炊事用鍋の場合には、そのような状態では板弁5の質量が過大になり、高感度の弁機能を持たせることが困難である場合には必要な板弁の感度が得られるような圧力角A6になるように関係する寸法を最適化する。
板弁5の質量と圧力角A6の関係は、理論的には板弁5がピン9を中心として回転するために、摩擦力の影響を無視すれば、圧力角A6がほぼ0度の時に、板弁5の質量の大きさが板弁5の感度に全く影響を与えず、最高の感度が得られる。
板弁5の質量は圧力角A6に直角の方向に働く力の分力を発生させ、それが水蒸気の封止力として働くため、圧力角A6の三角関数の正弦の真数にほぼ比例して封止力は変化する。
この様な関係を理解し、炊事空間3内の圧力がふたの限界圧力に達する前に板弁5が封止を解き水蒸気を抜いて炊事空間3の圧力を低下させるような穴7の断面積、板弁5の質量、圧力角A6と板弁5が回動するときの摩擦抵抗の関係を、対象とするなべの限界圧力と熱源の強さの関係から特定の炊事用鍋に適するこれら要素の最善の値を決定する。
図12に圧力角A6が約140度の例を示す。この角度では必要な開放量を確保された板弁5が開放した後で、自重で封止位置に復帰することが困難であり、又ふた2が裏返された後で再度使用位置に戻ったときに、板弁5を封止位置に復帰させるために別の手段を必要とするし、流出した水がピン9の回りを汚すなどの故に実用値とする事は出来ない。
以上述べたように圧力角A6の最適値は使用される炊事用鍋により異なるため、圧力角A6は最大120度、最低0度の範囲で選ぶべきである。
構造の詳細に付き以下に説明を加える。
図3,図4に於いて、板弁5の封止位置の反対側は板弁5の穴12に挿入されたピン9に容易に回動可能に支えられ、ピン9は支持台10に設けられた溝11に着脱可能ではあるが固定されている。図8は支持台10に設けられた溝11の形状を示す。
ピン9は溝11の底13に固定され、溝幅11はピン径9よりもわずかに小さくされ、ピン9が溝11に圧入されたような状態になるのを最上とする。
板弁5とピン9を固定し、ピン9と溝11を回転させるとか、両方とも回転可能に方法もあるが、板弁5の作動精度を低下させるので好ましくない。
溝11の出口近傍にはピン9が抜け出ることを避けるために僅かな凸部14を溝の片方又は両方の側面に設ける事を最上とする。
本実施例においてはピン9を溝で挟持しているが、ピンの形態を変えて穴で支持することも出来るが、側方からのピンの挿入が窮屈になるために最適な方法とはならない。
穴7の出口8は単に平面であっても良いが、板弁5の封止効果を高めるために図9に示す様に板弁5と接触する穴の出口部分を僅かに突出させて突出部15を設けることをを最上とする。
次いで穴7について述べる。
穴7の断面形状はどのようなものでも良いが、断面積の大きさが問題になる。板弁5が穴7の出口8で封止する部分の断面積の大きさに比例して、水蒸気の圧力が板弁5に与える力が変化する。
ふた2の内側に始まり、出口8で終わる穴7の経路の途中で断面積が変化する場合、経路内で過度に小さな断面積の部分があると、急激に火力が上がった場合に、板弁5の反応が遅れ瞬間的にふたの限界圧力を超えても反応せず、鍋本体1とふた2の間から煮こぼれが発生するリスクが高まるため、経路内で過度な断面積の縮小は避けるべきである。
板弁5の下方には図4に示す溜まり場16を設ける。
まれに、急激な蒸気の排出に随伴して出てくる熱湯を直接外に出さず又水蒸気が凝結して出来た水を溜まり場16に溜めるために、溜まり場16の底26は板弁5の下部封止点17より低い位置に設定される事を最上とする。
板弁5の外に出てきた水蒸気...正確には熱湯に溶け込んだ有機物なども含むと考えられるが、煮こぼれ吸収装置がふたの上部に取り付けられるため、鍋内の内容物から遠く、内容物が沸騰水と一緒に穴7を通って水蒸気と一緒に脱出することも困難であるため、殆どが水蒸気であると考えられる...の一部は凝結して、溜まり場16にたまり、水位が板弁5の下部封止点17を超えると板弁5が開放された時に穴7に流れ込み、炊事空間3に還流する。この事を可能にするために穴7の経路の始点、即ちふた2の内側の穴7の始まるところ、は出口8よりも低くなければならない。
溜まり場16から水が外に流出しないように堰18が設けられ、堰18は板弁5の下部封止点17よりも高く設定されているため、あふれ出て外に流出する事はない。
脱出した水分の一部が炊事用鍋内に還流する事により鍋内の水の放散が少なくなり、空だきの危険度の減少につなる。溜まり場16の貯水能力は瞬間的に過大な加熱により多量の沸騰水を随伴した蒸気が排出される場合にも対応できる様にするために、使用する炊事用鍋の大きさ、熱源の火力等を勘案して最適値が決定される。
排出される水蒸気は高温で高速であるため直接外部に排出するのは火傷の危険もあるため好ましくない。
溜まり場16はこの様な高温の水蒸気が一度膨張して温度を下げてから外に排出される役割も果たす。この様な効果をより高めるために、図5,図7に示す最終的に水蒸気を外に排出する排出口23を、板弁5から離れた位置...例えばず5,図7に示す例の反対側に設置する事は好ましいことである。
以上の説明で定義された、板弁5と溜まり場16との組み合わせを煮こぼれ吸収装置と定義する。
図2のように炊事用鍋の外周で水蒸気の活動を許すような構造では汚れの拡散が大きいが、つまみ19はふたのほぼ中心に位置するため、水蒸気の活動による汚れの影響が外部に及ぼすリスクがほぼ完全に排除出来るため、煮こぼれ吸収装置をつまみ19の中に収納出来ることは非常に望ましい。
図5に煮こぼれ吸収装置がつまみ19の中に収納された例を示す。
図に於いてふた2とつまみ19は一体物として扱われているが、ふた2とつまみ19がそれぞれ異なった素材で作られていても、固着されてあたかも一体物のように機能するものも機能的には同義であるためそのような物も含む。図に於いて穴7から排出された水蒸気は溜まり場16を経由して排出口23からつまみ19の外に排出される。
堰18は板弁5の下部封止点17より高く設定されているので水がつまみ19の外に漏れることはない。
この例では、つまみ19の中にプラグ20があり、プラグ20が水蒸気をプラグ20より下に押し込めるためにつまみの温度の上昇を抑える作用をし、煮こぼれ吸収装置がクリーニングを必要とするときはプラグ20を外してクリーニング出来る可能性を与える。
又この例に於いては、圧力角A6が90度以上であり、プラグ20が板弁5の回転角を制限するために、ふたが裏返しにされた後で使用されても、板弁5を自動的に自重の働きで正常な使用位置に戻す役目もする。
つまみ19がプラステック製である場合には、プラグ20を圧入する方法は簡単に応用できるが、ネジ込みなども含めどのような方法でも良い。
図6には煮こぼれ吸収装置が、1つのカセットとして作られ、カセット21がつまみ19に組み込まれた状態を示す。図10及び図11にカセット単体の上面図及び側面図を示す。図6,図10及び図11に於いて穴7から排出された水蒸気は、カセット21の穴22を経て、カセット21の溜まり場16を経由して排出口23から外部に排出される。堰18が板弁5の下部封止点17より高く設定されているので水がつまみ19の外に漏れることはない。この様なカセット21は着脱可能にすることによる実用的な便利さを特徴とするため、つまみ19に圧入...特にプラステックの場合...又はネジなどで機械的に取り付けられる。
図7はふた2とつまみ19が分離され、つまみ19が穴付ボルト24によりふた2に固定されている例を示す。
図に於いて、水蒸気は穴7...穴付ボルト24の穴を水蒸気誘導の穴7として利用している...をへてつまみに設けられた穴7を経由して板弁5から排出されて溜まり場16を経由して排出口23から外に排出される。堰18は板弁5の下部封止点17より高く設定されているので水がつまみ19の外に漏れることはない。
以上の如く本願発明の主要な構成要素は煮こぼれ吸収装置がコンパクトにされてつまみ19に収納されていること、高感度な板弁5の機構と外部への水の流出を防止する堰18からなる。
炊事用鍋の種類によっては、煮こぼれ吸収装置をつまみ19でなく、ふた2の上部外周面のどこかに設置する方法は、水蒸気によるつまみ19の温度上昇を嫌うような炊事用鍋の場合に有効な方法である。
本願発明の原理は炊事用鍋以外の低圧流体の圧力管理にも応用できるものである。
煮こぼれ発生のメカニズムを説明するための炊事用鍋の中心断面図である。 高密閉型炊事用鍋の外周断面図である。 本願発明の煮こぼれ吸収装置を示す正面図である。 本願発明の煮こぼれ吸収装置の板弁の中心のX−X断面図である。 本願発明の煮こぼれ吸収装置を装着した炊事用鍋のつまみの断面図である。 本願発明の煮こぼれ吸収装置を装着したカセットが組み込まれた炊事用鍋のつまみ及びカセットの断面図である。 本願発明の煮こぼれ吸収装置を装着した炊事用鍋のつまみが穴付ボルトでふたに取り付けられている応用例のの断面図である。 ピン用溝の断面図である。 穴の出口の封止面における状況を示す穴断面図である。 煮こぼれ吸収装置のカセットの側面図である。 煮こぼれ吸収装置のカセットの上面図である。 大きな圧力角の例を示す炊事用鍋のつまみの断面図である。
符号の説明
1 鍋本体
2 ふた
3 炊事空間
4 炊事空間からの蒸気抜き穴
5 板弁
6 圧力角A
7 炊事空間から水蒸気を外に誘導するためにあけられた穴
8 穴7の出口
9 ピン(板弁を回動可能に支持する)
10 ピン支持台
11 ピンを固定して取り付ける為の溝
12 板弁をピンで回動可能に支持する為の穴
13 ピン取り付け溝11の溝底
14 ピン取り付け溝11の入口の凸部(ピンの脱落防止の役割)
15 穴の出口の突起部(板弁の封止効果を上げる)
16 溜まり場(凝結水をためる)
17 弁の下部封止点
18 堰
19 つまみ
20 プラグ
21 カセット
22 カセットの穴
23 外部へ水蒸気を排出する排出口
24 穴付ボルト
25 穴付ボルトの穴
26 溜まり場の底

Claims (3)

  1. 煮こぼれ吸収装置付き炊事用鍋において、炊事空間がふたの限界圧力になる前に炊事空間3から水蒸気を抜くために、ふた2の上部中央近傍に位置するつまみ19の下方近傍のふたの内側からふた2を貫通してつまみ19の内部に通ずる穴の経路7を設け、最終的に水蒸気がつまみ19の外に排出されるまでの経路内に板弁5が置かれて水蒸気を封止し、炊事空間3内の圧力がふたの限界圧力になる前に板弁5が開放されて封止を解き、水蒸気を外部に放出させるために、板弁5が穴に挿入されたピン9を中心に容易に回動可能で、ピン9が支持台10に設けられた溝11又は穴により支持され、板弁5が封止位置にあるときの圧力角A6が0度から120度の範囲に設定され、炊事空間3からの排出物をためる溜まり場16を設け、その堰18が板弁5の下部封止点17より高く設定されている事を特徴とする煮こぼれ吸収装置をつまみ19の内部に備えた煮こぼれ吸収装置付き炊事用鍋。
  2. 煮こぼれ吸収装置付き炊事用鍋において、炊事空間がふたの限界圧力になる前に炊事空間3から水蒸気を抜くために、ふた2の上部につまみとは別に煮こぼれ吸収装置の機能を装置するための部材をふた2の上部に取り付け、ふた2の内側からふた2を貫通して、該部材の内部に通ずる穴の経路7を設け、最終的に水蒸気が該部材の外に排出されるまでの経路内に板弁5が置かれて水蒸気を封止し、炊事空間3内の圧力がふたの限界圧力になる前に板弁5が開放されて封止を解き、水蒸気を外部に放出させるために、板弁5が穴に挿入されたピン9を中心に容易に回動可能で、ピン9が支持台10に設けられた溝11又は穴により支持され、板弁5が封止位置にあるときの圧力角A6が0度から120度の範囲に設定され、炊事空間3からの排出物をためる溜まり場16を設け、その堰18が板弁5の下部封止点17より高く設定されている事を特徴とする煮こぼれ吸収装置付き炊事用鍋。
  3. 煮こぼれ吸収装置付き炊事用鍋において、炊事空間がふたの限界圧力になる前に炊事空間3から水蒸気を抜くために、ふた2の上部中央近傍に位置するつまみ19の下方近傍のふたの内側からふた2を貫通してつまみ19の内部に通ずる穴の経路7を設け、最終的に水蒸気がつまみ19の外に排出されるまでの経路内に板弁5が置かれて水蒸気を封止し、炊事空間3内の圧力がふたの限界圧力になる前に板弁5が開放されて封止を解き、水蒸気を外部に放出させるために、板弁5が穴に挿入されたピン9を中心に容易に回動可能で、ピン9が支持台10に設けられた溝11又は穴により支持され、板弁5が封止位置にあるときの圧力角A6が0度から120度の範囲に設定されている事を特徴とする煮こぼれ吸収装置をつまみ19の内部に備えた煮こぼれ吸収装置付き炊事用鍋。
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