JP2005204191A - デジタル放送方法およびデータ放送用通信コンテンツ判断装置 - Google Patents

デジタル放送方法およびデータ放送用通信コンテンツ判断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】デジタル放送対応の設備を有しない放送局であっても、容易かつ安価に、デジタル放送のデータ放送およびデータ放送に基づく通信コンテンツサービスを行なえる。
【解決手段】データ放送のためのデータESを、デジタル衛星放送の所定サービスの空きES(Elementary Stream)帯域に割り付け、所定サービスのデータ放送コンテンツのデータESとして多重化し、デジタル衛星放送信号として放送する。放送された衛星放送電波の受信信号から、所定サービスのデータ放送コンテンツのデータESを抽出して、当該抽出したデータESをデジタル放送対応の設備を有しない放送局のサービスのデータESとして再割り付けし、当該放送局のサービスのデータ放送コンテンツのデータESとして再多重化する。再多重化された放送信号を、前記放送局が放送受信端末に対して放送する。
【選択図】図1

Description

この発明は、BS(Broadcasting satellite)デジタル放送、CS(communication satellite)デジタル放送などの衛星放送および地上波デジタル放送放送などのデジタル放送方法に関する。また、このデジタル放送方法に用いるデータ放送用通信コンテンツ判断装置に関する。
2000年12月開始のBSデジタル放送や、2002年春開始されたCS110度デジタル放送では、従来の映像・音声による放送に加え、データ放送が開始された。データ放送は、番組に付随する情報を呼び出して表示させたり、また、ニュースや気象情報をいつでも呼び出して表示させたりして、視聴できるようにするなどの機能をもっているもので、社団法人電波産業界により策定された規格により放送が行われている。
このデータ放送のコンテンツを記述するためのマルチメディア符号化方式としては、BML(Broadcast Markup Language)というマークアップ言語が採用されている(例えば、非特許文献1(「デジタル放送ハンドブック」山田宰監修/映像情報メディア学会編、株式会社オーム社発行)参照)。
BSデジタル放送/CS110度デジタル放送におけるデータ放送規格では、デジタル放送受信端末IRD(Integrated Receiver/Decoder)は、通信回線例えば電話回線を介して双方向の通信が可能となっており、データ放送では、視聴者がクイズやゲーム等に参加したり、テレビショッピングを行なったりすることができるなど、高機能な放送を行なうことが可能となった。
2003年12月より開始された地上波デジタル放送においては、BSデジタル放送/CS110度デジタル放送同様、データ放送が実施される予定であり、当初現行のアナログ放送と平行してサイマルの放送が実施される予定である。
地上波デジタル放送は、当初、東京・名古屋・大阪の一部地域から開始され、順次放送エリアが広げられるが、2011年を目処に現行のアナログ放送を終了するロードマップが総務省より発表されている。
地上波デジタル放送は、ユニバーサルサービスとしての位置付けから、DTH(Direct To Home)だけでなく、CATV(ケーブルテレビ)局においてもデジタル化の対応が迫られており、CATV局においても地上波デジタル放送の各局同様に、現行の設備のデジタル化対応が必要となっている。
また、地上波デジタルにおいては、データ放送の規格(BSデジタル放送時の規格は、bml version 1.0、110度CSデジタル放送開始時の規格は、bml version 2.0であった)が改定されて、bml version 3.0となり、双方向放送において、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)網を介した通信と、「通信コンテンツ」と呼ばれるHTTP(Hypertext Transfer Protocol)網上に配置されたWWWサーバ上に配置されたBMLコンテンツについてもデジタル放送受信端末が対応できるようになった。すなわち、データ放送に基づき、通信コンテンツをデジタル放送受信端末が受信して、ユーザに視聴させることができるようになった。
さらに、従来のBSデジタル放送やCS110度デジタル放送においても、エントリーコーンポーネントのモジュール0000に配置されたBMLコンテンツ(startup.bml)が、BSデジタル放送ならbml version 1.0で、110度CSデジタル放送ならbml version 2.0で、符号化およびマルチパート化されていれば、当該文書中のECMA Scriptにて、デジタル放送受信端末が地上波デジタル放送対応であるかどうかを調べた上で、他のモジュールに配置されたbml version 3.0のBMLコンテンツを起動させることが許されることになった。
よって、条件つきながら、BSデジタル放送およびCS110度デジタル放送においても、通信コンテンツの利用が実質可能となったと言える。
上記の非特許文献は、次の通りである。
山田宰監修/映像情報メディア学会編「デジタル放送ハンドブック」株式会社オーム社発行 2003年6月20日
ところで、例えばCATV局や地上波ローカル局が、地上波デジタル放送のデータ放送サービスを利用して、例えば地域限定のデータ放送などを行なおうとした場合、データ放送サービスごとに、必要なデータ放送コンテンツを制作準備しなければならない上に、高価なデジタル放送対応の設備を用意して、放送を行なわなければならなかった。
しかしながら、CATV局や地上波ローカル局が、高価なデジタル放送対応の設備をサービス開始当初から有してデータ放送や通信コンテンツサービスを展開しようとした場合には、データ放送に関わる制作設備、編成設備、送出設備の初期投資、及びランニングにおける、サービス内容に関わるデータ編成作業、データコンテンツ制作作業、データ送出運行作業、などについて発生する膨大なコストについて考慮しなければならない。
また、地上波デジタル放送の開始当初は、アナログ放送もサイマルとして継続するため、地上波デジタル放送の共用受信機を所有する視聴者の数が一気に増えることがないということも考慮しなければならない。
上記のような考慮しなければならない環境条件の下では、CATV局や地上波ローカル局が、高価なデジタル放送対応の設備をサービス開始当初から有して、データ放送や通信コンテンツサービスを開始・展開することは、経済的な負担増を考えた場合に実質的にはほぼ不可能であるという問題がある。
また、例えば、CS110度デジタル放送やBSデジタル放送の委託放送事業者(番組供給会社)が、放送メディア(CSデジタル,BSデジタル,など)各々の垣根を越えて地上波デジタル放送のデータ放送コンテンツの提供や、データ放送に基づく通信コンテンツ提供事業を展開しようとした場合、現状の衛星プラットフォーム事業者(デジタル放送設備および衛星に放送電波を飛ばせる設備を有する事業者。例えばプラットワン(登録商標)、スカパー!2(登録商標)など)においては、提供しようとするデータ放送番組としてのデータ放送コンテンツや、通信コンテンツへ遷移するためのデータ放送コンテンツを、各々のサービス単位で制作準備しなければならなかった。
また、委託放送事業者が、衛星プラットフォーム事業者によりCATV局へ衛星を使って番組配信するようにする場合もあるが、その場合に、番組配信に当たって衛星事業者の空き帯域を利用して配信するとしても、それぞれのサービスごとにデータ放送部分の帯域幅を確保しなければならない。しかし、現実的には、現状の衛星事業者による番組配信の帯域は、委託放送事業者により分割されていて、空きは無く、さらに新たなデータ放送用の帯域を確保することは不可能であった。
この発明は、以上の問題点にかんがみ、デジタル放送対応の設備を有しない放送局であっても、容易かつ安価に、デジタル放送のデータ放送およびデータ放送に基づく通信コンテンツサービスを行なえるようにすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明においては、
データ放送のためのデータES(Elementary Stream)を、デジタル衛星放送の所定サービスの空き帯域にデータESとして割り付け、前記所定サービスのデータ放送コンテンツのデータESとして多重化する第1の工程と、
前記第1の工程で多重化されたデータESを含むデジタル衛星放送信号を放送する第2の工程と、
前記第2の工程で放送された衛星放送電波の受信信号から、前記所定サービスのデータ放送コンテンツのデータESを抽出して、当該抽出したデータESをデジタル放送対応の設備を有しない放送局のサービスのデータESとして再割り付けし、前記放送局のサービスのデータ放送コンテンツのデータESとして再多重化する第3の工程と、
前記第3の工程で生成された放送信号を、前記放送局が放送受信端末に対して放送する第4の工程と、
を備えるデジタル放送方法を提供する。
ここで、この明細書および特許請求の範囲において、「サービス」とは、「論理チャンネル」に対応するものである。デジタル放送では、チャンネルと搬送波とは1対1には対応せず、1つの搬送波について複数のチャンネル(論理チャンネル)を取ることができる。割り当てられた全ビットレートに対し、それぞれのサービスのビットレートを幾つにするかで、サービスの数は決められる。デジタル放送では、一つのサービスは、映像、音声、データの各信号で構成することができるし、また、音声とデータ、あるいはデータのみから構成することもできる。
請求項1の発明においては、データ放送サービスを行なおうとする者が、自身が制作し、あるいは、他者に依頼して制作してもらった、提供しようとするデータ放送のためのデータコンテンツのデータESは、第1の工程および第2の工程において、例えば委託放送事業者の、デジタル衛星放送の所定サービスの空きES帯域に割り付けられ、前記所定サービスのデータ放送コンテンツのデータESとして多重化されて衛星を通じて放送される。
そして、この衛星を通じた放送波は、例えば仲介者により受信され、第3の工程が実行される。すなわち、受信信号から、前記所定サービスのデータ放送コンテンツのデータESが抽出され、当該抽出されたデータESがデジタル放送対応の設備を有しない放送局のサービスのデータESとして再割り付けされ、さらに前記放送局のサービスのデータ放送コンテンツのデータESとして再多重化される。そして、デジタル放送対応の設備を有しない放送局に対して、当該データESを再多重化した放送信号が送信される。
この放送信号を受け取った放送局は、それを放送受信端末に送る、つまり放送する。放送受信端末では、受信されたデータ放送コンテンツのデータESがデコードされて、視聴に供され、あるいは、その他の利用に供される。
なお、第3の工程は、上述のように仲介者が行なう(請求項13)のではなく、デジタル放送対応の設備を有しない放送局が行なっても良い(請求項14)。
この請求項1の発明によれば、デジタル放送対応の設備を有しない放送局であっても、既存の放送インフラストラクチャを利用することにより、データ放送および通信コンテンツのサービスを提供することができる。
そして、請求項1の発明によれば、データ放送コンテンツのデータを送出するためには、デジタル衛星放送の所定サービスの僅かな空きES帯域を利用するようにするので、空きES帯域の有効利用を図ることができる。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のデジタル放送方法において、
前記データ放送のためのデータESには、特定のURI(Uniform Resource Identifier)へのアクセスを指示する記述が含められており、
前記放送受信端末が、前記データ放送コンテンツに含まれる前記特定のURIへ通信回線を介してアクセスする第5の工程と、
前記放送受信端末が、前記第5の工程におけるアクセスに対する結果として前記通信回線を介して送られてくる通信コンテンツを受信して、当該通信コンテンツの処理をする第6の工程と、
を備えることを特徴とするデジタル放送方法を提供する。
この請求項2の発明においては、デジタル放送対応の設備を有しない放送局からの放送信号を受信する放送受信端末に対して、データ放送サービスとして、通信コンテンツの提供が可能となる。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載のデジタル放送方法において、
前記第5の工程におけるアクセスには付加情報が付加されており、
前記URIにより指定されたアクセス先において、前記通信コンテンツを前記付加情報に基づいて選択または生成し、当該選択または生成した前記通信コンテンツを前記放送受信端末に送信する第7の工程を備える
ことを特徴とするデジタル放送方法を提供する。
この請求項3の発明においては、例えばデータ放送サービスをしたい事業者が複数であった場合でも、デジタル放送信号に多重化されるデータ放送コンテンツの記述は、共通とすることができると共に、付加情報を用いられて提供される通信コンテンツが選択または生成されることにより、放送受信端末には、前記データ放送サービスをしたい事業者毎に用意されている、異なる通信コンテンツが提供可能である。
この発明によれば、デジタル放送対応の設備を有しない放送局であっても、既存の放送インフラストラクチャを利用することにより、データ放送および通信コンテンツのサービスを提供することができる。
また、データ放送コンテンツのデータを送出するためには、デジタル衛星放送の所定サービスの僅かな空き帯域を利用するようにするので、空き帯域の有効利用を図ることができる。
また、この発明によれば、例えばデータ放送サービスをしたい事業者が複数であった場合でも、デジタル放送信号に多重化されるデータ放送コンテンツの記述は、共通とすることができると共に、付加情報が用いられて提供される通信コンテンツが選択または生成されることにより、放送受信端末には、前記データ放送サービスをしたい事業者毎に用意されている、異なる通信コンテンツが提供可能である。
以下、この発明によるデジタル放送方法の実施形態を、当該方法に用いるシステム構成と共に、図を参照しながら説明する。
以下に示す実施形態は、例えば、委託放送事業者あるいはCATV局あるいは地上波ローカル局などが、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者(CS受託放送事業者)の空き帯域を利用して、地上波デジタル放送のデータ放送および/または当該データ放送に基づく通信コンテンツのサービスを、視聴者に提供するシステム構成の場合の例である。ここで、地上波ローカル局は、地域限定の放送サービスを行っている放送事業者のことであるが、地域はあえて特定せず、全国でもよい。
[第1の実施形態]
図1に第1の実施形態のデジタル放送方法が適用されるデジタル放送システムの構成図を示す。この図1の例は、CATV局が、通信コンテンツのサーバを備えると共に、CATV局が、委託放送事業者に依頼して、当該委託放送事業者に割り当てられたCSデジタル衛星プラットフォーム事業者(CS受託放送事業者)における放送帯域(チャンネル)のうちの空き帯域を利用して、地上波デジタル放送のデータ放送に基づく通信コンテンツのサービスを行なう場合である。
図1に示すように、この第1の実施形態におけるデジタル放送システムは、複数の委託放送事業者1011〜101n(nは正の整数)と、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102と、仲介者103と、複数のCATV局1041〜104k(kは正の整数)と、複数個の放送受信端末1051〜105m(mは正の整数)と、リンク型通信コンテンツ判断装置106とからなる。図1では、簡単のため、CATV局は、2個のCATV局1041と1042とを示すと共に、放送受信端末は、CATV局1041に接続される放送受信端末1051と、CATV局1042に接続される放送受信端末1052とを示してある。
CSデジタル放送の番組配信の帯域は、複数の委託放送事業者1011〜101nで分割されて、全て割り当てられている。したがって、新たに他の事業者に割り振ることができるようなCSデジタル放送の番組配信の帯域の空きはない。そこで、この実施形態では、CATV局や地上波ローカル局などの放送局は、委託放送事業者に割り当てられているチャンネルのうちの空き帯域を借用して、その空き帯域を用いて、自主放送チャンネル用のデータ放送コンテンツの提供サービスができるようにする。
委託放送事業者1011〜101nのそれぞれは、放送番組を制作する設備を備え、自分に割り当てられている搬送波をどのようにチャンネル割り当てして、制作した放送番組を編成するようにするかを示す番組編成情報や、前記制作された番組情報(番組コンテンツ)を、CSデジタル放送プラットフォーム事業者102に渡すようにする。
この例においては、委託放送事業者1011および委託放送事業者101nは、それぞれCATV局1041およびCATV局1042からの依頼により、当該CATV局1041およびCATV局1042のための地上波デジタル放送のデータ放送コンテンツを制作する。このデータ放送コンテンツとして提供されるBMLページは、当該BMLページによりデータ放送番組が画面に表示されるように記述される場合と、この例では、CATV局1041、1042が備えるサーバ装置に蓄積されているリンク型通信コンテンツ(BMLページ)によるサービスが受けられるように記述されている場合とがある。
後者の場合には、データ放送コンテンツとして提供されるBMLデータ(startup.bml)には、前記リンク型通信コンテンツ(通信コンテンツと略称する場合もある)を放送受信端末1051〜105mが受信できるようにするための処理が記述される。
放送受信端末で、テレビ放送受信中の任意のタイミングで、例えばリモコン送信機に設けられるデータボタン(以下、「dボタン」という)が押されたとき、指定されたURIにアクセスするようにする処理が記述されている。
なお、データ放送コンテンツの提供サービスにおいては、イベントメッセージにより、放送受信端末に強制的に取り込ませてデコードさせるようにする場合や、データ放送コンテンツのBMLの記述として、放送受信端末に強制的に当該データ放送コンテンツを取り込ませてデコードさせるようにする場合もある。
この例では、いずれのCATV局のサーバ装置に蓄積されている通信コンテンツを取得するようにする場合であっても、全て、リンク型通信コンテンツ判断装置106のURIが、前記指定されたURIとして、前記startup.bmlのページに含められている。
すなわち、この例においては、通信コンテンツを用いるデータ放送番組制作を依頼する場合において、いずれのCATV局が、いずれの委託放送事業者に前記データ放送番組制作を依頼する場合であっても、この例のデータ放送コンテンツの「通信コンテンツを放送受信端末1051が受信できるようにするための処理の記述」には、通信コンテンツを取得するための宛先として、全て、リンク型通信コンテンツ判断装置106のURIが共通に記述されるものである。
そして、リンク型通信コンテンツ判断装置106は、後で詳述するように、放送受信端末1051〜105mのいずれかからの通信コンテンツ取得要求のアクセスがあったときに、そのアクセスに付加されている付加情報に基づいて、アクセスしてきた放送受信端末に対して、この例では、CATV局1041に同軸ケーブルで接続されている放送受信端末1051には、CATV局1041が備えるサーバ装置に蓄積されてくる通信コンテンツを提供し、CATV局1042に同軸ケーブルで接続されている放送受信端末1052には、CATV局1042が備えるサーバ装置に蓄積されてくる通信コンテンツを提供するための処理を行なうようにする。
CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102は、少なくとも、デジタル放送設備と、CS衛星にデジタル放送電波を飛ばすための衛星放送送出設備を備えている。
委託放送事業者からの番組コンテンツのデータ等の素材や編成情報データを受け取ったCSデジタル衛星プラットフォーム事業者102は、受け取った番組編成情報データに基づいて、委託放送事業者に割り当てられているチャンネルに各番組コンテンツを割り付けるようにする。
図2は、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102における1つの委託放送事業者からの番組コンテンツの素材情報と、番組編成情報データについての処理部を説明するためのブロック図である。図2の例は、委託放送事業者が、委託放送事業者1011の場合である。
すなわち、この処理部は、委託放送事業者チャンネルのSI,PSI生成部201と、委託放送事業者チャンネルへのコンテンツ割り付け部202と、多重化部203とを備えて構成されている。
委託放送事業者チャンネルのSI,PSI生成部201は、例えば委託放送事業者1011から提供される番組編成情報に従い、委託放送事業者1011のチャンネルについての番組配列情報SI(Service Information)および伝送制御信号PSI(Program Specific Information)を生成し、生成した伝送制御情報PSIおよび番組配列情報SIを多重化部203に供給する。
委託放送事業者チャンネルへのコンテンツ割り付け部202は、委託放送事業者1011から提供される前記委託により作成された素材情報としてのBMLページのデータ放送コンテンツのデータを、委託放送事業者1011のチャンネルの空きES(Elementary Stream)帯域に、編成情報に従い割り付ける。割り付け結果は、多重化部203に供給する。
この場合、委託放送事業者チャンネルのコンテンツ割り付け部202においては、CATV局1041からの依頼による、当該CATV局1041の自主放送チャンネル用のデータ放送コンテンツのデータは、図3に示すように、委託放送事業者1011に割り付けられているチャンネルのうちの、空き(未使用)のES帯域に割り付けられる。
図3の例では、委託放送事業者1011のチャンネルには、ES_ID(ES識別子)が0×40、0×50、0×51、0×52、0×53、の5個のES帯域が割り当ててあり、そのうちのES_IDが0×53のES帯域が未使用となっているので、当該ES_IDが0×53のES帯域に、CATV局1041の自主放送チャンネル用のデータ放送コンテンツのデータESが割り付けられる。
多重化部203は、生成されたSI,PSIと、ES帯域に割付されたコンテンツを多重化する。この場合において、多重化部203では、ES_IDが0×53のES帯域に割り付けられデータ放送コンテンツなどのデータESは、パケット化されて、PES(Packetized Elementary Stream)パケットに変換される。そして、TS(Transport Stream)パケットのペイロードの中に、PESパケットが分割されて配置される。さらに、TSパケットが、番組配列情報SI、伝送制御情報PSIや他の要素信号のTSパケットと多重される。
そして、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102は、その衛星放送送出設備により、この多重化されたCSデジタル衛星放送信号を、CS衛星107を介して放送する。
仲介者(仲介事業者)103は、このCSデジタル衛星プラットフォーム事業者102の衛星放送送出設備により放送されたCSデジタル衛星放送信号を受信する設備と、受信したCSデジタル衛星放送信号から、CATV局1041〜104kのそれぞれの自主放送チャンネルの放送信号を生成する設備と、生成したそれぞれの自主放送チャンネルの放送信号をCATV局1041〜104kに対して、衛星を介して、あるいは光ケーブルを介して、送出する設備とを備える。図の例では、放送信号は、光ケーブルを介して送出される。
図4は、受信したCSデジタル衛星放送信号から、複数個のCATV局1041〜104kのうちの、CATV局1041用の自主放送チャンネルの放送信号を生成する仲介者103の主要部の機能を説明するためのブロック図である。仲介者103は、他のCATV局、例えばCATV局101n用の自主放送チャンネルの放送信号を生成する際にも、図4と同様の機能を実行する。
すなわち、図4の例において、受信したCSデジタル衛星放送信号から、CATV局1041用の自主放送チャンネルの放送信号を生成するためには、仲介者103は、選択復調部301において、CSデジタル衛星放送信号から委託放送事業者1011のチャンネルの放送信号を選択して復調し、デ・マルチプレクサ302に供給する。
デ・マルチプレクサ302では、復調された委託放送事業者1011のチャンネルの放送信号から、CATV局1041用の自主放送チャンネルのTSパケットを取り出し、それをPESパケットに分解し、CATV局1041の自主放送チャンネル用のコンテンツのデータES(前記データ放送コンテンツのデータ)を得、それを自主放送チャンネルへのコンテンツ再割り付け部303に供給する。
このコンテンツ再割り付け部303では、図5に示すように、CSデジタル衛星放送のES_IDが0×53に割り付けられていたCATV局1041の自主放送チャンネル用のコンテンツのデータESを、CATV局1041の自主放送チャンネルの、識別子ES_IDが例えば0×40のES帯域に、データESとして割り付ける。割り付けられたデータESは、多重化部305に供給する。
また、仲介者103は、自主放送チャンネル用のSI,PSI生成部304において、CATV局1041の自主放送チャンネルの番組配列情報SIおよび伝送制御情報PSIを生成し、生成した番組配列情報SIおよび伝送制御情報PSIを多重化部305に供給する。
多重化部305では、CATV局1041の自主放送チャンネル用に生成された番組配列情報SIおよび伝送制御情報PSIと、再割り付け部303で再割り付けされたコンテンツとを再多重する。この場合において、多重化部305では、自主放送チャンネルのES_IDが0×40のES帯域に割り付けられたデータ放送コンテンツのデータESは、パケット化されて、PES(Packetized Elementary Stream)パケットに変換される。そして、TS(Transport Stream)パケットのペイロードの中に、PESパケットが分割されて配置される。さらに、TSパケットが、SI、PSIや他の要素信号のTSパケットと多重される。
こうして、多重化部305で多重化された放送信号は、放送信号送出部306から、この例では光ケーブルを通じて、CATV局1041に対して送出される。
前述したように、CATV局1041以外の他のCATV局が、委託放送事業者1011〜101nのいずれかに依頼して、データ放送コンテンツを提供しようとする場合にも、全く同様にして処理されて、それぞれのCATV局の自主放送チャンネルの空き帯域に割り付けされたデータ放送コンテンツが、それぞれのCATV局に対して、仲介者103から送信される。
CATV局1041,1042、・・・のそれぞれは、仲介者102からの自局の自主放送チャンネルの信号を受信し、そのデータESをPSI,SIのパススルー方式で各視聴者宅の放送受信端末1051,1052、・・・まで同軸ケーブル108で送り届ける。
次に、放送受信端末1051〜105mの構成例について説明する。
放送受信端末1051〜105mのそれぞれは、この実施形態では、CATV局と同軸ケーブル108を介して接続されていると共に、リンク型通信コンテンツ判断装置106およびCATV局1041〜104kが備えるサーバ装置SV1〜SVkが接続されている通信ネットワーク110に対して、通信回線109この例では電話回線を通じて接続されている。放送受信端末1051〜105mのそれぞれは、この実施形態では、図6に示すような構成を備える。
すなわち、放送受信端末1051〜105mのそれぞれは、コンテンツ受信部401と、コンテンツ蓄積部402と、コンテンツ解析部403と、受信機動作判断部404と、リモコン判断部405と、ネットワーク情報受け渡し用メモリ406と、通信コンテンツ取得要求部407と、コンテンツ提示部408と、通信コンテンツ受信部409と、通信コンテンツ解析部410とを備えてなる。
コンテンツ受信部401は、CATV局から送出された番組配列情報SIおよび伝送制御情報PSIやコンテンツデータを受信する。そして、コンテンツ受信部401は、コンテンツデータは、コンテンツ蓄積部402に供給して、当該コンテンツ蓄積部402に蓄積させるようにすると共に、コンテンツ解析部403に渡す。
また、コンテンツ受信部401は、受信信号からネットワーク情報を抽出し、ネットワーク情報受け渡しメモリ406に渡して、一時記憶させるようにする。ここで、ネットワーク情報は、どの経路を通って、放送受信端末にコンテンツが到達したかを示す情報であり、ネットワークID、トランスポートID(TS_ID)、サービスID(チャンネルID)、ブロードキャスタID、などを含む。
したがって、このネットワーク情報を参照することにより、コンテンツデータがどのCATV局を通って送られてきたかを判別でき、これにより、放送受信端末がいずれのCATV局と契約されて、当該CATV局と接続されているものであるかを判断することができる。このネットワーク情報受け渡しメモリ406の記憶内容の例を、図7に示す。
また、ネットワーク情報中のサービスIDやブロードキャスタIDなどにより、放送受信端末で、どのチャンネルが選択されているかが判り、これにより、放送受信端末がどの番組を選局中であるかを判断することができる。
コンテンツ解析部403は、コンテンツ受信部401で受信したコンテンツを解析し、その解析結果を受信機動作判断部404に渡す。受信機動作判断部404は、コンテンツ解析部403からの解析結果から、当該放送受信端末自身の動作を判断する。
また、リモコン判断部405は、ユーザのリモコン送信機における操作に応じたリモコン信号を受信して、データ放送の受信を意味する「dボタン」の操作など、ユーザのリモコン操作を判断し、その判断結果を受信機動作判断部404に供給する。受信機動作判断部404は、リモコン判断部405からのリモコン操作の情報から、放送受信端末自身の動作を判断する。
ネットワーク情報受け渡し用メモリ406は、受信機動作判断部404でdボタンが操作されたと判断されたとき、その判断結果に応じた制御信号により、一時記憶していたネットワーク情報を通信コンテンツ取得要求部407に供給する。
通信コンテンツ取得要求部407は、受信機動作判断部404でdボタンが操作されたと判断されたとき、その判断結果に応じた制御信号により、通信回線109を介して、データ放送コンテンツに含まれているURI、この例では、リンク型通信コンテンツ判断装置106に対してアクセスし、ネットワーク情報受け渡し用メモリ406から受け取ったネットワーク情報を付加された、通信コンテンツの取得要求を、前記通信回線109を介して、リンク型通信コンテンツ判断装置106に対して送出する。
コンテンツ提示部408は、受信機動作判断部404からの制御に従ってコンテンツ蓄積部402から読み出されたデータ放送コンテンツや通信コンテンツのデータを受け取り、ディスプレイ画面に表示するなどのコンテンツ提示処理を行なう。
通信コンテンツ受信部409は、前記の通信コンテンツの取得要求に対して後述するサーバ装置から通信回線109を通じて送られてくる通信コンテンツを受信し、コンテンツ蓄積部402に供給して蓄積させると共に、通信コンテンツ解析部410に供給する。
通信コンテンツ解析部410は、受信した通信コンテンツを解析し、その解析結果を受信機動作判断部404に供給する。受信機動作判断部404は、解析結果に応じた動作を実行するように放送受信端末自身を制御する。
コンテンツ提示部408は、受信機動作判断部404からの制御に従ってコンテンツ蓄積部402から読み出されたデータ放送コンテンツや通信コンテンツのデータを受け取り、ディスプレイ画面に表示するなどのコンテンツ提示処理を行なう。
図8は、放送受信端末におけるデータ放送コンテンツの受信動作を説明するためのフローチャートである。
先ず、放送受信端末では、データ放送コンテンツを受信したか否か、コンテンツ受信部401で判別し(ステップS1)、データ放送コンテンツを受信してはいないと判別したときには、その他の処理に移る(ステップS2)。
ステップS1で、データ放送コンテンツを受信したと判別したときには、コンテンツ受信部401は、受信したコンテンツデータをコンテンツ蓄積部402に渡して、当該コンテンツを蓄積する(ステップS3)。
また、コンテンツ受信部401は、受信信号から、ネットワーク情報を抽出し、コンテンツ解析部403でメモリに記憶する必要があると解析されたときには、受信機動作判断部404は、ネットワーク情報受け渡しメモリ406に当該ネットワーク情報を、一時記憶させるようにする(ステップS4)。このとき、ネットワーク情報受け渡し用メモリ406には、図7に示したように、その格納番号順に、ネットワークID=6、ブロードキャストID=6080・・・サービスID=2などが書き込まれる。
なお、ステップS3とステップS4とは、どちらを先に行なっても良いし、並行して行なうようにすることもできる。
次に、リモコン信号を受信したかどうかをリモコン判断部405が行ない(ステップS5)、リモコン信号を受信したと判別したときには、受信機動作判断部404は、それがdボタンの押下であるか否か判別する(ステップS6)。ステップS6で、dボタンの押下ではないと判別したときには、受信機動作判断部404は、電源オフの操作であるか否か判別し(ステップS7)、電源オフの操作であると判別したときには、この処理ルーチンを終了する。また、受信機動作判断部404は、ステップS8で電源オフの操作ではないと判別したときには、リモコン操作に応じたその他の処理を行ない(ステップS8)、ステップS5に戻る。
ステップS6で、dボタンが押下されたと判別したときには、受信機動作判断部404は、コンテンツ解析部403での解析結果から、リンク型通信コンテンツのデータ放送であるか否か判別し(ステップS9)、リンク型通信コンテンツのデータ放送でないと判別したときには、当該コンテンツのデータをコンテンツ蓄積部402からコンテンツ提示部408に送り、当該データ放送コンテンツを提示させる(ステップS10)。
また、ステップS9で、リンク型通信コンテンツのデータ放送であると判別したときには、受信機動作判断部404は、ネットワーク情報受け渡し用メモリ406からネットワーク情報を通信コンテンツ取得要求部407に渡すように制御すると共に、通信コンテンツ取得要求部407に、データ放送コンテンツに記述されているリンク型通信コンテンツ判断装置106のURIにアクセスして、通信コンテンツの取得要求をするように指示する(ステップS11)。
そして、放送受信端末の通信コンテンツ受信部409は、通信コンテンツ取得要求部407によるアクセスの実行によって、リンク型通信コンテンツ判断装置106を介して、ネットワーク情報により定まるCATV局が備えるサーバ装置から送られてくる通信コンテンツのデータを受信し(ステップS12)、当該受信された通信コンテンツを、コンテンツ蓄積部402およびコンテンツ提示部408を介して視聴者に提示するようにする(ステップS13)。
コンテンツの提示後には、ステップS5に戻り、このステップS5以降の処理を繰り返す。
次に、リンク型通信コンテンツ判断装置106の構成例について説明する。リンク型通信コンテンツ判断装置106は、図1に示すように、放送受信端末1051〜105mのそれぞれと、通信ネットワーク110および通信回線109を通じて接続されていると共に、通信ネットワーク110を通じてCATV局1041〜104kのサーバ装置SV1〜SVkと接続されている。
リンク型通信コンテンツ判断装置106は、図9に示すように、通信コンテンツ取得要求受信部501と、ネットワーク情報管理部502と、ネットワーク情報判断部503と、コンテンツ提示要求部504とを備えてなる。
通信コンテンツ取得要求受信部501は、放送受信端末1051〜105mのいずれかからの、ネットワーク情報を付加情報として伴う通信コンテンツの取得要求を受信し、ネットワーク情報判断部503に渡す。
ネットワーク情報管理部502は、ネットワーク情報の管理メモリ部(図示を省略)を備える。そのネットワーク情報の管理メモリ部には、CATV局1041〜104kのそれぞれから、予め与えられて登録されている各CATV局1041〜104kのそれぞれについてのネットワーク情報(ネットワークID、ブロードキャスタID、サービスIDなど)が記憶されている。それぞれのネットワーク情報は、対応するCATV局1041〜104kのID(識別子)と、当該対応するCATV局1041〜104kのサーバ装置の通信ネットワーク110上のURIと、に対応して記憶されている。
ネットワーク情報管理部502は、ネットワーク情報判断部503からのアクセスを受けると、記憶されているネットワーク情報を、順次にネットワーク情報判断部503に供給する。
ネットワーク情報判断部503は、通信コンテンツ取得要求受信部501から通信コンテンツの取得要求およびネットワーク情報を受け取ると、ネットワーク情報管理部502にアクセスして、記憶されているネットワーク情報を順次読み出して、受信した放送受信端末からのネットワーク情報と比較し、一致するものを探索する。
そして、ネットワーク情報判断部503は、一致するネットワーク情報があれば、ネットワーク情報管理部502に記憶されているいずれのCATV局のネットワーク情報であるかを検知する。そして、検知したCATV局のサーバ装置の通信ネットワーク110上のURIを、ネットワーク情報管理部502から得、通信コンテンツ提示要求部504に渡す。
通信コンテンツ提示要求部504は、受け取ったURIのCATV局のサーバ装置にアクセスして、当該サーバ装置に対して、通信コンテンツを、提示要求してきた放送受信端末に送るように指示する通信コンテンツ提示要求を当該サーバ装置に送る。
通信コンテンツ提示要求を受信したサーバ装置は、指示された放送受信端末に対して、指示された通信コンテンツを、通信ネットワーク110を通じて送信する。したがって、放送受信端末では、前述したように、通信ネットワーク110を通じて当該通信コンテンツを受信して、視聴者に提示することができる。
図10は、リンク型通信コンテンツ判断装置106からの指示に従い、放送受信端末に対してリンク型通信コンテンツの提供を行なうCATV局のサーバ装置の構成例を示すものである。放送受信端末に対してリンク型通信コンテンツの提供を行なうサーバ装置を、以下、リンク型通信コンテンツサーバと呼ぶことにする。
このリンク型通信コンテンツサーバは、この実施形態では、通信コンテンツの提供をするだけでなく、各放送受信端末(視聴者ユーザ)による当該リンク型通信コンテンツサーバへのアクセス履歴(アクセスログ)を取り、当該アクセスログを分析して、例えば、各視聴者ユーザへの提供コンテンツの選択などに用いるようにしている。
図10に示すように、このリンク型通信コンテンツサーバは、通信コンテンツアクセス部601と、通信コンテンツ蓄積部602と、アクセスログ蓄積部603と、顧客管理部604と、アクセスログ分析部605とを備えて構成されている。
通信コンテンツ蓄積部602には、この例では、CATV局1401〜104kのそれぞれが、放送受信端末1501〜150mの視聴者に提供したいデータ放送による通信コンテンツ(BMLページ)が登録されて蓄積されている。また、顧客管理部604には、CATV局1401〜140kのそれぞれが契約している顧客情報が、放送受信端末の識別情報(放送受信端末のURIでもよい)に対応付けられて登録されて管理されている。
通信コンテンツアクセス部601は、リンク型通信コンテンツ判断装置106を通じて放送受信装置から送られてくる通信コンテンツ提示要求(放送受信端末のURIおよび/または放送受信端末の識別情報を含む)を受信し、通信コンテンツ蓄積部602に登録されているデータ放送の通信コンテンツを取り出して、通信コンテンツ提示要求をした放送受信端末に対して、当該通信コンテンツを通信ネットワーク110を通じて送るようにする。
通信コンテンツアクセス部601は、また、リンク型通信コンテンツ判断装置106を通じて放送受信装置から送られてくる通信コンテンツ提示要求を受信したとき、当該通信コンテンツ提示要求に含まれる放送受信端末の識別情報(あるいは放送受信端末のURI)と共に、そのアクセスログ情報をアクセスログ蓄積部603に送る。アクセスログ蓄積部603は、受け取ったアクセスログを、放送受信端末毎に蓄積する。
アクセスログ分析部605は、アクセスログ蓄積部603に蓄積されたアクセスログと、顧客管理部604に蓄積された顧客管理情報とから、放送受信端末の視聴者のログ分析を行なう。そして、このログ分析結果を通信コンテンツアクセス部601に送る。
通信コンテンツアクセス部601は、このログ分析結果を、通信コンテンツ蓄積部602からデータ放送コンテンツを選択的に取り出す際の資料として用いる。例えば、同じ視聴者のアクセス回数に応じて、提供する通信コンテンツを変更したり、顧客管理部604に登録されている視聴者の嗜好情報をも加味して、提供するコンテンツを選択したりするようにする。
また、通信コンテンツの視聴率の調査に、当該ログを用いることもできる。また、当該アクセスログから、リンク型通信コンテンツサーバでは、各放送受信端末の視聴者の、嗜好するジャンル情報等を検出することでもできる。また、データ放送を用いたテレビショッピングによる商品購入履歴を当該サーバに蓄積し、各放送受信端末の視聴者の、嗜好する商品情報を得ることもできる。
そして、リンク型通信コンテンツサーバでは、それらの情報から、アクセスしてきた放送受信端末の視聴に対して、嗜好するジャンルの通信コンテンツや、嗜好する商品情報を含む通信コンテンツを提供したり、バナー広告、お勧め番組情報、お勧め店舗情報等を含む通信コンテンツを提供したりすることができる。
さらに、リンク型通信コンテンツサーバで全ての放送受信端末の視聴者ユーザのアクセスログを分析し、その分析結果を時間帯別、性別、地域別、年代別、嗜好ジャンル別などにより分類し、その分類結果を用いて、最も効果的な通信コンテンツ(広告、番組、地域情報、など)を、視聴者全員、もしくは視聴者のグループに向けて提供するようにすることもできる。ここで、視聴者のグループとは、特定の嗜好ジャンル、特定の地域、特定の年代、性別、などによってカテゴライズされた視聴者群を指すものである。
なお、上述した、データ放送コンテンツに基づいてリンク型通信コンテンツ判断装置106を通じてリンク型通信コンテンツサーバにアクセスされ、放送受信端末に最初に提供されるリンク型通信コンテンツのBMLページは、データ放送による通信コンテンツの最初のBMLページである。
放送受信端末では、この最初のBMLページから、他のページに移行する処理入力をすることができ、リンク型通信コンテンツサーバは、当該放送受信端末の他のページへの移行要求を受け取り、要求されたBMLページを当該放送受信端末に返すようにする。このような放送受信端末とリンク型通信コンテンツサーバとのやり取りにより、商品購入のページに飛んだり、懸賞募集のページに飛んだりすることができる。
リンク型通信コンテンツサーバでは、それらのデータ放送番組検索や、キーワード検索、モニター、アンケート、懸賞募集等へのアクセスログを基にして、バナー広告、お薦め番組情報、店舗情報、商品情報を通信コンテンツに提示するかどうかの可否、提示する順序、提示する情報量・文字サイズなどの判断をすることができる。
なお、以上は、地上波デジタル放送のデータ放送設備を備えないCATV局が、データ放送を行なう場合について説明したが、地上波デジタル放送のデータ放送設備を備えない地上波ローカル局が、データ放送を行なおうとする場合においても、同様に適用できる。
以上のようにして、第1の実施形態においては、データ放送用デジタル局設備を持たないCATV局や地上波ローカル局であっても、既存設備としてデータ放送用デジタル局設備を持つCSデジタル衛星プラットフォーム事業者102を利用する委託放送事業者101の空き帯域を借用してTSデータを生成してもらい、また、仲介者103によりCSデジタル衛星プラットフォーム事業者102の空き帯域より送出されてきたTSデータをCATV局や地上波ローカル局の自主放送チャンネルへ再割り付けしてもらうことで、データ放送及び通信コンテンツサービスを提供することが可能になる。
図11は、この第1の実施形態におけるデータ放送方法におけるBMLバージョン(bml_version 1.0、または、bml_version 2.0、または、bml_version 3.0)とBMLページ遷移を説明するための図である。
すなわち、委託放送事業者のチャンネルにおいては、BMLページ(bml_version 2.0)の中に、BMLページ(bml_version 3.0)へ強制的に遷移するように記述されたデータ放送コンテンツが、空きデータES帯域(図の例では、ES_ID=0x53)に割り当てられる。そして、BMLページ(bml_version 2.0)がCSデジタル衛星プラットフォーム事業者102から仲介者103にCS110度衛星107を介して送られる。
仲介者103では、CATV局や地上波ローカル局などの放送局の自主放送チャンネルのデータES帯域(図の例では、ES_ID=0x40)に、データ放送コンテンツが再割り付けされる。そして、その再割り付けされたBMLページ(bml_version 2.0)が、パススルー方式の放送局を通じて放送受信端末に送られる。
放送受信端末では、ES_ID=0x40の、モジュールIDが0x0000のモジュールのstartup.bml(bml_version 2.0)を、先ず始めに処理する。そして、0x0000モジュールのstartup.bml(bml_version 2.0)の記述から、モジュールIDが0x0001のモジュールのBMLページ(bml_version 3.0)に飛ばす。そして、この0x0001モジュールのBMLページ(bml_version 3.0)の記述から、リンク型通信コンテンツを取得するためのURIへアクセスするようにする。
そして、このリンク型通信コンテンツを取得するためのURIへのアクセスにより、最終的には、リンク型通信コンテンツサーバがアクセスされ、リンク型通信コンテンツが放送受信端末に提供される。
そして、この第1の実施形態においては、委託放送事業者がCSデジタル衛星プラットフォーム事業者に提供するデータ放送コンテンツには、ネットワーク、TS(transport stream)、ブロードキャスト、サービスのいずれかが異なるCATV局や地上波ローカル局においても共通のコンテンツを使用できる。
そして、地上波デジタル放送のデータ放送におけるリンク型通信コンテンツの提供においては、委託放送事業者がCSデジタル衛星プラットフォーム事業者に提供するデータ放送コンテンツには、リンク型通信コンテンツの提供主体としてのCATV局やローカル局が複数あったとしても、共通に、リンク型通信コンテンツ判断装置106のURIをアクセス先に含めるようにするので、当該委託放送事業者がCSデジタル衛星プラットフォーム事業者に提供するデータ放送コンテンツは、複数のCATV局やローカル局について共通とすることができる。
そして、この第1の実施形態では、リンク型通信コンテンツ判断装置106では、放送受信装置から送られてくるネットワーク情報を用いて、ネットワーク毎に提示すべきリンク型通信コンテンツを選択して、放送受信装置の視聴者に提供することができる。このため、各CATV局や地上波ローカル局がサービスする地域に特有のデータ放送コンテンツの提供が可能になる。
また、上記のデータ放送コンテンツを送出するためには、わずかな空き帯域の使用で可能であるため、有効的に帯域を使用することができる。
さらに、上述の実施形態のシステム構成においては、従来のデータ放送では不可能であった視聴者のログの収集や解析を、リンク型通信コンテンツサーバにおいて行なうことができるという効果もある。
[第2の実施形態]
上述の第1の実施形態では、仲介者は、独立した事業者としたが、当該仲介者は、CATV局や地上波ローカル局などの放送局が、その機能を実行するようにシステム構成することもできる。第2の実施形態は、その場合の例である。
図12は、この第2の実施形態の場合におけるデジタル放送システムの構成例である。この図12の例は、前述の第1の実施形態の場合と同様に、CATV局が、通信コンテンツのサーバ装置を備えると共に、CATV局が、委託放送事業者に依頼して、当該委託放送事業者に割り当てられたCSデジタル衛星プラットフォーム事業者における放送帯域(チャンネル)のうちの空き帯域を利用して、地上波デジタル放送のデータ放送に基づく通信コンテンツのサービスを行なう場合である。図12において、図1に示した第1の実施形態のシステム構成に対応する部分には、同一符号を付してある。
図12に示すように、第1の実施形態と第2の実施形態とで異なるのは、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102が、図1の仲介者103を介さずに、直接にCATV局1041〜104kのそれぞれに、例えばCS110度衛星107を通じて、放送信号を送るようにする。
なお、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102からCATV局1041〜104kのそれぞれに、光ケーブルなどにより放送信号を送るようにしても良い。
委託放送事業者1011〜101nのそれぞれおよびCSデジタル衛星プラットフォーム事業者102が行なう処理は、第1の実施形態の場合と同様である。
この第2の実施形態では、CATV局1041〜104kは、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102からCS110度衛星107を通じて受け取った放送信号に対して、前述した第1の実施形態における仲介者103の処理機能を実行し、委託放送事業者の空き帯域に割り付けられたデータ放送コンテンツを抽出して、CATV局の自主放送チャンネルのデータESに再割り付けし、再割り付けした放送信号を放送受信端末に対して同軸ケーブルあるいは光ケーブルを介して送信するようにする。
図13は、この第2の実施形態において、仲介者103のCATV局が代わりに実行する機能部分を説明するためのブロック図であり、図13はCATV局1041の場合である。すなわち、CATV局1041は、選択復調部701と、デ・マルチプレクサ702と、自主放送チャンネルへのコンテンツ再割り付け部703と、自主放送チャンネル用のSI,PSI生成部704と、多重化部705と、放送信号送信部706とを備える。
そして、CATV局1041は、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102からCS110度衛星107を通じて受け取った放送信号からCATV局1041用の自主放送チャンネルの放送信号を生成するために、選択復調部701において、CSデジタル衛星放送信号から委託放送事業者1011のチャンネルの放送信号を選択して復調し、デ・マルチプレクサ702に供給する。
デ・マルチプレクサ702では、復調された委託放送事業者1011のチャンネルの放送信号から、CATV局1041用の自主放送チャンネルのTSパケットを取り出し、それをPESパケットに分解し、CATV局1041の自主放送チャンネル用のコンテンツのデータES(前記データ放送コンテンツのデータを含む)を得、それを自主放送チャンネルへのコンテンツ再割り付け部703に供給する。
このコンテンツ再割り付け部703では、図14に示すように、CSデジタル衛星放送のES_IDが0×53のデータES帯域に割り付けられていたCATV局1041の自主放送チャンネル用のコンテンツのデータESを、識別子ES_IDが例えば0×40のデータES帯域に、CATV局1041の自主放送チャンネルのデータESを割り付ける。割り付けられたデータESは、多重化部705に供給する。
また、CATV局1041は、自主放送チャンネル用のSI,PSI生成部704において、CATV局1041の自主放送チャンネルの番組配列情報SIおよび伝送制御情報PSIを生成し、生成した番組配列情報SIおよび伝送制御情報PSIを多重化部705に供給する。
多重化部705では、CATV局1041の自主放送チャンネル用に生成された番組配列情報SIおよび伝送制御情報PSIと、再割り付け部704で再割り付けされたコンテンツとを再多重する。この場合において、多重化部705では、自主放送チャンネルのES_IDが0×40のES帯域に割り付けられたデータ放送コンテンツのデータESは、パケット化されて、PESパケットに変換される。そして、TSパケットのペイロードの中に、PESパケットが分割されて配置される。さらに、TSパケットが、SI、PSIや他の要素信号のTSパケットと多重される。
こうして、多重化部705で多重化された放送信号は、放送信号送出部706から、例えば同軸ケーブルや光ケーブルを通じて、放送受信端末1051等に対して送出される。
この第2の実施形態も、CATV局ではなく、地上波ローカル局の場合にも適用可能であることは言うまでもない。
この第2の実施形態においても、第1の実施形態と全く同様の効果を奏する。そして、この第2の実施形態においては、仲介者として別の事業者を必要としないというメリットがある。
[第3の実施形態]
この第3の実施形態においては、第1の実施形態における仲介者の役割およびCATV局や地上波ローカル局から放送受信端末への放送の経路を無くし、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者における委託放送事業者の空きチャンネルに、CATV局や地上波ローカル局の自主放送チャンネルでのデータ放送コンテンツを直接に割り付けて、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者からCS110度衛星107を通じて、放送受信端末に対して直接に放送するようにする。
図15は、この第3の実施形態の場合のデジタル放送システムの構成例を示すブロック図である。この図15の第3の実施形態においても、図1の第1の実施形態のシステム構成に対応する部分には、同一符号を付してある。
この第3の実施形態においても、委託放送事業者1011および委託放送事業者101nは、それぞれCATV局1041およびCATV局1042からの依頼により、地上波デジタル放送のデータ放送コンテンツを制作する。このデータ放送コンテンツとして提供されるBMLページは、前述と同様に、当該BMLページによりデータ放送番組が画面に表示されように記述される場合と、この例では、CATV局1041、1042が備えるサーバ装置SV1、SV2に蓄積されている通信コンテンツ(BMLページ)によるサービスが受けられるように記述されている場合とがある。
この例においても、いずれのCATV局のサーバ装置に蓄積されている通信コンテンツを取得するようにする場合であっても、全て、リンク型通信コンテンツ判断装置106のURIが、前記指定されたURIとして、BMLページに含められている。
すなわち、この例においては、通信コンテンツを用いるデータ放送番組制作を依頼する場合において、いずれのCATV局が、いずれの委託放送事業者に前記データ放送番組制作を依頼する場合であっても、この例のデータ放送コンテンツの「通信コンテンツを放送受信端末1051が受信できるようにするための処理の記述」には、通信コンテンツを取得するための宛先として、全て、リンク型通信コンテンツ判断装置106のURIが共通に記述されるものである。
そして、リンク型通信コンテンツ判断装置106は、後で詳述するように、放送受信端末1051〜105mのいずれかからの通信コンテンツ取得要求のアクセスがあったときに、そのアクセスに付加されている付加情報に基づいて、アクセスしてきた放送受信端末に対して、この例では、CATV局1041に同軸ケーブルで接続されている放送受信端末1051には、CATV局1041が備えるサーバ装置SV1に蓄積されてくる通信コンテンツを提供し、CATV局1042に同軸ケーブルで接続されている放送受信端末1052には、CATV局1042が備えるサーバ装置SV2に蓄積されてくる通信コンテンツを提供するための処理を行なうようにする。
CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102は、少なくとも、デジタル放送設備と、CS衛星にデジタル放送電波を飛ばすための衛星放送送出設備を備えている。
図16は、この第3の実施形態におけるCSデジタル衛星プラットフォーム事業者102の要部の機能を説明するためのブロック図である。この図16は、CATV局1041の依頼に基づいて、委託放送事業者1011が、CATV局1041の自主放送としてのデータ放送コンテンツを制作し、そのデータ放送コンテンツに対する処理を行なう場合である。
すなわち、図16に示すように、この第3の実施形態におけるCSデジタル衛星プラットフォーム事業者102は、自主放送チャンネルへの割り付け部801と、自主放送チャンネル用のSI,PSI生成部802と、多重化部803とを具備する設備を備えている。
委託放送事業者1011は、図17に示すように、自己に割り当てられているCSデジタル衛星放送のES帯域のうちの、空きのES帯域(ES_ID=0x53)に、CATV局1041の自主放送チャンネルのデータ放送コンテンツのデータESを割り当てて、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102に搬入する。
自主放送チャンネルへの割り付け部801では、委託放送事業者1011から搬入された空きのES帯域(ES_ID=0x53)に割り付けられているデータ放送コンテンツを、CATV局1041の自主放送チャンネルのES帯域(ES_ID=0X40)として割り付けする。
また、自主放送チャンネル用SI,PSI生成部802では、CATV局1041の編成情報に従い自主放送チャンネルのPSI,SI情報を生成する。
そして、多重化部803では、自主放送チャンネル用のSI,PSIと、CATV局の自主放送チャンネルのES帯域に割り付けされたデータ放送コンテンツとを多重化する。そして、多重化した放送信号を、CS110度衛星107を介して放送受信端末1051に対して送出する。
放送受信端末1051では、前述と同様にして、データ放送コンテンツあるいはデータ放送に基づくリンク型通信コンテンツのサービスを受けるための処理を実行する。
こうして、第3の実施形態では、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102を利用する委託放送事業者1011のES帯域のうちの空きのES帯域を、CATV局や地上波ローカル局が借用して、自主放送チャンネル用のES帯域として使用することにより、データ放送を行なえるようにする。
そして、放送受信端末で、視聴者がリモコン送信機のdボタンを押すと、当該CS衛星107を通じて取り込まれて蓄積されているデータ放送コンテンツが読み出され、視聴者に提供される。データ放送コンテンツがリンク型通信コンテンツを示すものであるときには、前述と同様に、放送受信端末は、前記データ放送コンテンツの記述にしたがい、リンク型通信コンテンツ判断装置106にアクセスして、ネットワーク情報を送ると共に通信コンテンツの提示要求をする。
この第3の実施形態では、リンク型通信コンテンツ判断装置106と、CATV局1041〜104kのサーバ装置(リンク型通信コンテンツサーバ)のそれぞれとは、光ケーブルを介して接続されている。
この第3の実施形態では、リンク型通信コンテンツ判断装置106は、放送受信端末からのアクセス時に送られてくるネットワーク情報から、いずれのネットワークに属するCATV局のサーバ装置からの通信コンテンツが要求されているかを判断し、検知したサーバ装置に、通信コンテンツ提示要求を送る。そして、リンク型コンテンツ判断装置106では、その通信コンテンツ提示要求に応じてサーバ装置から送られてくる通信コンテンツを受け取って、アクセスしてきた放送受信端末に転送するようにする。
[第1〜第3の実施形態の変形例]
上述の例では、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者(CS受託放送事業者)の空き帯域を利用したシステム構成としたが、これに限られるものではなく、BSデジタル衛星プラットフォーム事業者(BS受託放送事業者)の空き帯域を利用したシステム構成とすることもできる。
また、委託放送事業者は、CS/BSデジタル衛星プラットフォーム事業者であってもよいし、また、CATV局や地上波ローカル局が兼ねてもいい。
リンク型通信コンテンツサーバは、上述の実施形態のように放送局側にあってもよいし、リンク型通信コンテンツ判断装置、委託放送事業者、CS衛星プラットフォーム事業者、BS衛星プラットフォーム事業者、仲介者のいずれにあってもよい。
また、上述の実施形態は、複数のCATV局や地上波ローカル局などの放送局が、共通に使用できるようにしたデジタル放送システムの場合であるので、リンク型通信コンテンツ判断装置106と、リンク型通信コンテンツサーバSV1〜SVkとを別々に設けるようにしたが、ある一つのCATV局や地上波ローカル局が、委託放送事業者に依頼して、自局が管理するリンク型通信コンテンツサーバに登録されている通信コンテンツの提供サービスを行なうようにする場合であれば、リンク型通信コンテンツ判断装置106とリンク型通信コンテンツサーバとは一体のものとすることができる。
また、リンク型通信コンテンツ判断装置106が、1または複数個のサーバ装置を備えていても良い。
また、リンク型通信コンテンツは、上述の実施形態では、予め、リンク型通信コンテンツ判断装置106やリンク型通信コンテンツサーバに用意しておき、通信コンテンツ取得要求に伴う付加情報に基づいて、当該用意されている通信コンテンツを選択するようにしたが、リンク型通信コンテンツは、リンク型通信コンテンツ判断装置106やリンク型通信コンテンツサーバにおいて、付加情報に基づいて、動的に生成するようにすることもできる。
なお、上述の実施形態では、dボタンを押したときに、その結果として、データ放送コンテンツをディスプレイに表示したり、リンク型通信コンテンツ判断装置にアクセスしたりするようにしたが、イベントメッセージにより、データ放送コンテンツを強制的に放送受信端末に取り込ませて、強制的に視聴者に提示したり、リンク型通信コンテンツへのアクセスをさせたりようにすることもできる。
また、上述の第1〜第3の実施形態は、いずれも、CATV局や地上波ローカル局自身が自主放送チャンネルとして地上波デジタル放送のデータ放送および通信コンテンツの提供サービスを行なう場合であって、通信コンテンツのサーバ装置を備えるようにしたが、第1〜第3の実施形態のデジタル放送システムのインフラストラクチャを利用して、他の事業者が、データ放送コンテンツや通信コンテンツの提供をすることもできる。
その場合においては、通信コンテンツのサーバ装置は、依頼を受けたCATV局や地上波ローカル局が備えていても良いし、前記データ放送の依頼をした事業者自身がサーバ装置を管理することとして、ネットワーク情報と関連付けて、当該事業者のサーバ装置のURIを、リンク型通信コンテンツ判断装置106に、登録しておくようにしてもよい。
また、リンク型通信コンテンツを使用するデータ放送サービスを受けるためには、放送受信端末は、電話回線などの通信回線に接続され、またはプロバイダを介して、TCP/IP網に接続できる環境、あるいは、イーサーネット(登録商標)によって、HTTP網に接続できる環境、にある必要があり、その条件を満足していない放送受信端末においては、リンク型通信コンテンツを使用するデータ放送サービスが悪影響を与えないようにする必要がある。
そこで、リンク型通信コンテンツを使用するデータ放送サービスが悪影響を与えないようにするために、または、接続環境の不利益をユーザに意識させないようにするために、委託放送事業者からCS/BSデジタル衛星プラットフォーム事業者に搬入するデータ放送コンテンツのデータESには、次のような記述を含める。
すなわち、データ放送コンテンツのデータESには、前記特定のURIと共に、放送受信端末において、当該放送受信端末の規格対応放送メディア(BSデジタル放送やCSデジタル放送や地上波デジタル放送)と、当該放送受信端末が通信回線を介して前記特定のURIへアクセスすることが可能であるかどうかとを判定し、その判定結果に基づいて、通信コンテンツの取得が可能になっている状態であるときにのみ、前記特定のURIへのアクセスを行なうようにする制御用の記述を含める。
これにより、放送受信端末では、視聴者ユーザがリモコン送信機でdボタンを操作すると、前記データ放送コンテンツのデータESに含まれる前記記述にしたがって当該放送受信端末が、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、地上波デジタル放送の全てに対応しているかどうかの判定と、TCP/IP等に接続される環境にあるかどうかの判定(通信回線を介して前記URIへアクセスすることが可能であるかどうかの判定)とを行ない、両方を満足しているときにのみ、通信コンテンツの取得のためのアクセスを実行する。
なお、dボタンを操作しなくても、イベントメッセージなどにより強制的にデータ放送コンテンツを取り込むようにするときにも、放送受信端末では、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送、地上波デジタル放送の全てに対応しているかどうかの判定と、通信回線を介して前記URIへアクセスすることが可能であるかどうかの判定とを行ない、両方を満足しているときにのみ、通信コンテンツの取得のためのアクセスを実行する。
また、上述の第1〜第3の実施形態では、放送受信端末がリンク型通信コンテンツ判断装置106に、通信コンテンツ取得要求をするとき、ネットワーク情報を付加情報として渡して、当該ネットワーク情報に基づいて、放送受信端末に提供する通信コンテンツを選択するようにしたが、リンク型通信コンテンツ判断装置106は、ネットワーク情報以外の付加情報に基づいて、放送受信端末に提供する通信コンテンツを選択するようにすることもできる。
ただし、ネットワーク情報であれば、前述したように、放送受信装置では、受信した放送信号から抽出して、リンク型通信コンテンツ判断装置106に送ることができるが、その他の付加情報の場合には、予め放送受信装置に、その付加情報をユーザが登録して記憶させておいたりする必要がある場合がある。付加情報の他の例について、以下にさらに説明する。
<リンク型通信コンテンツ判断装置に送る他の付加情報と、その利用例>
(1)郵便番号(Zipコード)などの地域コード
放送受信端末の不揮発性メモリに、予め、当該放送受信端末が設置されている地域の郵便番号(Zipコード)を、視聴ユーザにより登録してもらって記憶させておく。
そして、データ放送が通信コンテンツの提供であると、放送受信端末で判断したときに、ネットワーク情報に代えて、不揮発性メモリに記憶されている郵便番号を読み出して、通信コンテンツの取得要求と共に、リンク型通信コンテンツ判断装置106に送るようにする。
一方、サーバ装置をリンク型通信コンテンツ判断装置106の外部に配置する場合には、リンク型通信コンテンツ判断装置106には、郵便番号と、当該郵便番号に対応する通信コンテンツが格納されているサーバ装置のURIとの対応テーブルを用意しておく。
そして、リンク型通信コンテンツ判断装置106は、放送受信端末から通信コンテンツの取得要求と共に送られてくる付加情報としての郵便番号を認識し、前記対応テーブルを参照して、認識した郵便番号に対応する通信コンテンツが格納されているサーバ装置のURIを検出し、そのURIのサーバ装置に対して、アクセスしてきた放送受信端末へ通信コンテンツを送るように指示することを内容とする、通信コンテンツの提示要求を送るようにする。
これにより、放送受信端末が設置された地域に応じた通信コンテンツが格納されているサーバ装置から、リンク型通信コンテンツが放送受信端末に提供される。
サーバ装置をリンク型通信コンテンツ判断装置106の内部に備えている場合には、リンク型通信コンテンツ判断装置106には、郵便番号と、当該郵便番号に対応するサーバ装置の識別情報および郵便番号に対応する通信コンテンツが格納されているアドレスとの対応テーブルを用意しておく。
そして、放送受信端末から通信コンテンツ取得要求と共に送られてくる付加情報としての郵便番号を認識し、前記対応テーブルを参照して、認識した郵便番号に対応するサーバ装置および通信コンテンツが格納されているアドレスを検出し、そのアドレスから通信コンテンツを読み出して、アクセスしてきた放送受信端末へ送るようにする。
これにより、放送受信端末が設置された地域に応じた通信コンテンツが格納されているサーバ装置から、リンク型通信コンテンツが放送受信端末に提供される。
地域コードとしては、郵便番号に限られるものではない。例えば、視聴ユーザの電話番号を放送受信端末の不揮発性メモリに記憶させておき、その市外局番や市内局番を、地域コードとして用いることもできる。
(2)放送受信端末の識別情報と放送受信端末関連情報
放送受信端末の識別情報としては種々考えられるが、その一例として、以下の説明例においては、B−CASカードの番号を利用する。すなわち、デジタル放送の受信用の放送受信端末には、一般に、B−CASカードが差し込まれるが、当該B−CASカードの番号は、一意に定まるものであるので、これを利用する。
この例においては、リンク型通信コンテンツ判断装置106には、放送受信端末の識別情報と、当該放送受信端末に関連する情報との対応テーブルが用意される。これら識別情報と放送受信端末関連情報とは、予め、放送受信端末からリンク型通信コンテンツ判断装置106に送られて、対応テーブルとして蓄積されるものである。あるいは、視聴者ユーザにより登録してもらって、リンク型通信コンテンツ判断装置106に、対応テーブルとして蓄積されるようにしても良い。
ここで、放送受信端末関連情報としては、例えば当該放送受信端末の視聴者の名前、住所、性別、生年月日、メールアドレスなどが登録される。
そして、通信コンテンツを蓄積するサーバ装置には、例えば性別に応じた、男性向けのコンテンツ、女性向のコンテンツ、生年月日に応じた年代別のコンテンツや占いページのコンテンツ、住所に応じた地域毎のコンテンツ(例えば店舗、公共情報、選挙区、天気、交通、行楽地の予約や混雑情報のコンテンツ)、・・・など、種々のコンテンツが記憶される。
リンク型通信コンテンツ判断装置106には、放送受信端末から通信コンテンツ取得要求と共に送られてくる識別情報に基づいて、どのような通信コンテンツを提供するかを判定する通信コンテンツ判定部が設けられる。
そして、この例においては、データ放送が通信コンテンツの提供であると、放送受信端末で判断したときには、ネットワーク情報に代えて、放送受信端末の識別情報としてB−CASカードの番号を読み出して、通信コンテンツの提示要求と共に、リンク型通信コンテンツ判断装置106に送るようにする。
リンク型通信コンテンツ判断装置106は、放送受信端末から通信コンテンツの提示要求と共に送られてくる付加情報としての識別情報を認識し、前記通信コンテンツ判定部は、この認識した識別情報により、前記対応テーブルを参照して、提供する通信コンテンツを決定する。
例えば、前記識別情報に対応してテーブルに記憶されている関連情報の、例えば性別を用いて、その性別に応じた男性向け、あるいは女性向けの通信コンテンツのページを選択する場合には、選択された通信コンテンツが格納されているサーバ装置に、当該通信コンテンツの提示要求を送り、また、サーバ装置から当該通信コンテンツを読み出して、放送受信端末に送るようにする。
なお、この例の場合においては、放送受信端末関連情報として記憶したメールアドレスを用いることにより、携帯端末やPDA(Personal Digital Assistants)に、テレビ番組や地域の情報、天気、交通情報等を配信するようにすることもできる。
(3)IP(Internet Protocol)アドレス
放送受信端末は、通信網におけるIPアドレスを備えているので、このIPアドレスを、ネットワーク情報に代えて、通信コンテンツ取得要求と共に付加情報としてリンク型通信コンテンツ判断装置106に送ることにより、リンク型通信コンテンツ判断装置106では、放送受信端末が加入しているCATV局などを判断することができ、該当するCATV局のサーバ装置が用意する通信コンテンツを提供させるようにすることができる。
なお、放送受信端末は、CATV局のIPアドレスをも記憶しているので、前記放送受信端末のIPアドレスに代えて、放送受信端末が記憶しているCATVのIPアドレスを用いるようにしても良い。
また、リンク型通信コンテンツ判断装置106は、当該グローバルIPアドレスから、CATV局ではなく、別の指定した事業者が用意する通信コンテンツを提供するように判断しても良い。
(4)ネットワーク情報や番組ID
放送受信端末が受信した情報には、ネットワーク情報および番組IDが含まれる。そこで、これらの情報をリンク型通信コンテンツ判断装置106に、通信コンテンツ取得要求と共に送る。
この場合には、リンク型通信コンテンツ判断装置106は、視聴者が視聴中のコンテンツを、受け取ったネットワーク情報(CSまたはBSまたは地上波デジタル、放送局、チャンネル番号等)や番組IDから判別し、該当する放送局の該当チャンネル、該当番組に沿った連動する、あるいは非連動の通信コンテンツを提示することができる。
[リンク型通信コンテンツ判断装置あるいはリンク型コンテンツサーバを利用した放送受信端末における視聴履歴の収集]
上述の第1〜第3の実施形態のデジタル放送システムにおいては、データ放送コンテンツや通信コンテンツのBMLの記述を用いることにより、リンク型通信コンテンツ判断装置106あるいはリンク型通信コンテンツサーバSV1〜SVkにおいて、放送受信端末の視聴履歴を収集することができる。
すなわち、以下に説明する例では、データ放送コンテンツあるいは通信コンテンツには、各放送受信端末で放送番組の視聴履歴を収集して、当該データ放送コンテンツあるいは通信コンテンツのデータES内に記述されているURIで示されるアクセス先に対して、収集した視聴履歴の情報を送信するようにする記述が含められている。放送受信端末で収集される視聴履歴の情報には、その視聴している時間の情報も含まれる。
上述の視聴履歴の収集のための記述は、上述した視聴者の視聴に供するデータ放送番組コンテンツや通信コンテンツの記述中に潜ませることもできる。しかし、以下に説明する例では、視聴履歴を収集するためのデータ放送コンテンツおよび通信コンテンツとしては、以下に説明するような特別の視聴履歴収集用コンテンツを別に用意する。
このような特別の視聴履歴収集用コンテンツを別に用意するのは、ユーザがリモコン送信機においてdボタンを操作したときにしか視聴履歴を収集することができないのを改善して、放送側で必要なタイミングで(例えば定期的に)、視聴履歴を収集することができるようにすることと、視聴履歴の収集のために、視聴者ユーザによる放送番組の視聴を妨げないことを考慮したためである。
前者を考慮して、以下に説明する例では、委託放送事業者が委託を受けて作成する視聴履歴収集用コンテンツは、dボタンの操作を待たずに、例えばイベントメッセージにより強制的に放送受信端末に取り込ませるようにする。あるいは、視聴履歴収集用コンテンツ自身に、当該コンテンツを放送受信端末に強制的に取り込ませるようにする記述を含めるようにしてもよい。
また、後者を考慮して、以下に説明する例では、委託放送事業者が委託を受けて作成する視聴履歴収集用コンテンツおよびサーバ装置から提供される通信コンテンツの視聴履歴収集用コンテンツは、データ透明BMLコンテンツなどとされる。ここで、データ透明BMLコンテンツとは、ディスプレイ画面に表示する画像の記述はなく、透明なページとして扱われるコンテンツである。
そして、この実施形態のこの視聴履歴収集用コンテンツのデータESに、「放送受信端末で放送番組の視聴履歴を収集して、当該データES内に記述されているURIで示されるアクセス先に対して送信するようにする記述」が含められる。ここで、「当該データES内に記述されているURI」としては、リンク型通信コンテンツ判断装置のURIの場合と、リンク型通信コンテンツサーバのURIの場合と、それ以外のサーバ装置のURIの場合とがあり、いずれをも用いるようにすることもできる。
視聴履歴の収集方法としては、通信コンテンツを利用する方法と利用しない方法とがあるが、先ず、通信コンテンツを利用しない方法の場合について説明する。
この場合には、委託放送事業者は、依頼により、視聴履歴収集用コンテンツとして、前述したデータ透明BMLコンテンツであって、URIとしてリンク型通信コンテンツ判断装置106を指定する記述と、放送受信端末で放送番組の視聴履歴情報を収集して、当該データES内に記述されているURIで示されるアクセス先に対して、収集した視聴履歴情報を送信するようにする記述とを含めたコンテンツを作成する。
ここで、放送受信端末で放送番組の視聴履歴を収集して、当該データES内に記述されているURIで示されるアクセス先に対して送信するように指示する記述としては、例えば、BMLにおける特定のタグが用いられる。
そして、前述の第1の実施形態〜第3の実施形態のデジタル放送システムを用いて、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102によりCS衛星を通じて放送を行ない、放送受信端末に受信させるようにする。
当該視聴履歴収集用コンテンツをデータ放送コンテンツとして含む放送信号を受信した放送受信端末においては、イベントメッセージ等による強制的なデータ放送コンテンツの取得指示に従って、視聴履歴収集用コンテンツを取り込み、解析する。
また、放送受信端末では、前記解析結果から、前記視聴履歴収集用コンテンツの記述にしたがって、放送番組の視聴履歴情報を収集し、当該収集した視聴履歴情報を、当該放送受信端末の識別情報とともに、指定されたURIであるリンク型通信コンテンツ判断装置106に送るようにする。このとき、放送受信端末からリンク型通信コンテンツ判断装置106に送られる情報には、当該情報が視聴履歴情報であることを示す情報が付加されている。
視聴履歴情報としては、前述したネットワーク情報および番組IDなどが用いられる。これらの情報は、放送受信端末の視聴履歴メモリに順次に蓄積されており、視聴履歴情報としてリンク型通信コンテンツ判断装置106に送られたときには、それら送られた情報には送信済みのフラグが付加される、あるいは、それらの送られた情報は、前記視聴履歴メモリから削除される。これにより、放送受信端末からは、未送信の視聴履歴情報のみがリンク型通信コンテンツ判断装置106に送られる。
この例のリンク型通信コンテンツ判断装置106では、放送受信端末からの視聴履歴情報を蓄積する視聴履歴情報蓄積部を備えると共に、視聴履歴情報蓄積部に蓄積された視聴履歴情報を調査分析して、その調査結果を、適切な形式および的確な情報に変換して提供する手段を備える。
ここで、「適切な形式および的確な情報に変換して」とは、調査結果を必要とする相手、例えば、委託放送事業者、CS/BSデジタル衛星プラットフォーム事業者、CATV局や地上波ローカル局、広告主、広告代理店、リサーチ会社、公共機関などに対して、公開してはならない情報(個人を特定できるような情報や特定ライバル会社の詳細情報等)は、非公表、あるいは特定できない形式や情報に変換して提供することを意味している。また、調査結果を必要とする相手が、理解し易い、あるいは利用し易い形式に変換して情報提供することを意味している。調査結果の一例としては、視聴率が挙げられる。
リンク型通信コンテンツ判断装置106では、送られて来た情報中の視聴履歴情報を示す情報により、取得した情報が視聴履歴情報であることを認識し、受信した視聴履歴情報を、送ってきた放送受信端末の識別情報に対応して、視聴履歴情報蓄積部に蓄積する。
そして、委託放送事業者、CS/BSデジタル衛星プラットフォーム事業者、CATV局や地上波ローカル局、広告主、広告代理店、リサーチ会社、公共機関などからの調査結果提供要求があったときに、視聴履歴情報蓄積部に蓄積された視聴履歴情報を調査分析して、その調査結果を、適切な形式および的確な情報に変換して提供する。
なお、以上のデータ放送として視聴履歴収集用コンテンツが放送受信端末に提供されると、多数のアクセスがリンク型通信コンテンツ判断装置に対して、同一タイミングで集中するおそれがある。
そこで、リンク型通信コンテンツ判断装置106に対する同時アクセスの集中を防止させるための輻輳分散制御が行なわれることが望ましい。そこで、この例では、次のような輻輳分散制御を行なうための記述を視聴履歴収集用コンテンツに含めるようにしている。
例えば視聴履歴情報により視聴率調査を行なう場合を例に取ると、事前に視聴率調査について協力依頼した契約者(視聴者ユーザ)の放送受信端末のB−CASカード番号を取得しておき、データ放送コンテンツ(視聴履歴収集用コンテンツ)の中に、当該契約者の放送受信端末のB−CASカード番号を含めると共に、「放送受信端末側において、受信した視聴履歴収集用コンテンツの中のB−CASカード番号と、放送受信端末のB−CASカード番号とが一致したときにのみ、視聴履歴情報の収集およびURIへのアクセス動作を開始するようにする記述」を含める。
このようにすれば、指定された視聴者ユーザの放送受信端末のみが、視聴履歴収集のための動作を行なって、視聴履歴情報を、リンク型通信コンテンツ判断装置106に送るようにするので、リンク型通信コンテンツ判断装置106へのアクセスの輻輳を回避して、視聴履歴情報の収集ができる。
なお、さらに輻輳を軽減するためには、他の輻輳分散制御を併用すると良い。例えば、視聴履歴収集用コンテンツに、放送受信端末のそれぞれで乱数を任意に発生させて、その乱数の特定の数値のタイミングでリンク型通信コンテンツ判断装置106にアクセスをさせるようにする記述を含める方法を併用する。
また、ある条件を視聴履歴収集用コンテンツに記述して、その条件により輻輳分散制御するようにすることもできる。例えば視聴履歴収集期間を指定すると共に、その期間を2つに分け、前半の期間ではB−CASカード番号が偶数の契約者のみに、後半の期間ではB−CASカード番号が奇数の契約者のみに、アクセスさせるようにする記述を視聴履歴収集用コンテンツに含める方法を併用するようにしても良い。
また、乱数を用いる方法や、条件を記述する方法は、上記のように併用するのでは無く、それらの方法を単独で用いることもできる。
次に、視聴履歴の収集方法としては、通信コンテンツを利用する方法の場合について説明する。
この例の場合には、委託放送事業者は、依頼により、視聴履歴収集用コンテンツとして、前述したデータ透明BMLコンテンツであって、URIとしてリンク型通信コンテンツ判断装置106を指定してリンク型通信コンテンツの提供を指示する記述を含めたコンテンツを作成する。
そして、前述の第1の実施形態〜第3の実施形態のデジタル放送システムを用いて、CSデジタル衛星プラットフォーム事業者102によりCS衛星を通じて放送を行ない、放送受信端末に受信させるようにする。
このデータ放送コンテンツを受信した放送受信端末においては、データ放送コンテンツの取得指示に従って、視聴履歴収集用コンテンツを取り込み、解析する。
そして、放送受信端末では、前記解析結果から、前記視聴履歴収集用コンテンツの記述にしたがって、指定されたURIであるリンク型通信コンテンツ判断装置106に通信コンテンツの取得要求を送るようにする。このとき、放送受信端末からリンク型通信コンテンツ判断装置106に送られる情報には、当該通信コンテンツの取得要求が視聴履歴収集用通信コンテンツの取得要求であることを示す情報が付加されている。
リンク型通信コンテンツ判断装置106では、送られて来た視聴履歴収集用通信コンテンツの取得要求を認識して、この例では、リンク型通信コンテンツ判断装置106自身が備える視聴履歴収集用通信コンテンツを、アクセスしてきた放送受信端末に送るようにする。
このリンク型通信コンテンツ判断装置106自身が備える視聴履歴収集用通信コンテンツは、前述したデータ透明BMLコンテンツであって、URIとしてリンク型通信コンテンツ判断装置106を指定する記述と、放送受信端末で放送番組の視聴履歴情報を収集して、当該データES内に記述されているURIで示されるアクセス先に対して、収集した視聴履歴情報を送信し、放送受信端末のキャッシュメモリをクリアするようにする記述とを含めたコンテンツである。
放送受信端末は、この視聴履歴収集用通信コンテンツを受信すると、それを解析し、当該視聴履歴収集用通信コンテンツの記述にしたがって、放送番組の視聴履歴情報を収集し、当該収集した視聴履歴情報を、当該放送受信端末の識別情報とともに、指定されたURIであるリンク型通信コンテンツ判断装置106に送るようにする。このとき、放送受信端末からリンク型通信コンテンツ判断装置106に送られる情報には、当該情報が視聴履歴情報であることを示す情報が付加されている。
リンク型通信コンテンツ判断装置106では、送られて来た情報中の視聴履歴情報を示す情報により取得した情報が視聴履歴情報であることを認識し、受信した視聴履歴情報を、送ってきた放送受信端末の識別情報に対応して、視聴履歴情報蓄積部に蓄積する。
そして、委託放送事業者、CS/BSデジタル衛星プラットフォーム事業者、CATV局や地上波ローカル局、広告主、広告代理店、リサーチ会社、公共機関などからの調査結果提供要求があったときに、視聴履歴情報蓄積部に蓄積された視聴履歴情報を調査分析して、その調査結果を、適切な形式および的確な情報に変換して提供する。
なお、この例の場合にも、視聴履歴収集用通信コンテンツに、前述の場合と同様の輻輳分散制御のための記述をすることにより、上述と同様にして、リンク型通信コンテンツ判断装置へのアクセスの輻輳分散制御をして、視聴履歴情報の収集のための同時アクセスによる輻輳を防止することができる。
なお、この通信コンテンツによる視聴履歴情報の収集先のURIとしては、リンク型通信コンテンツ判断装置ではなく、リンク型通信コンテンツサーバのURIであっても良い。
放送受信端末からリンク型通信コンテンツ判断装置106やリンク型通信コンテンツサーバへのアクセスの輻輳分散制御は、上述のような視聴履歴情報の収集時のみではなく、放送受信端末からデータ放送に基づく通信コンテンツの取得要求をする場合にも適用してもよい。
この発明によるデジタル放送方法の第1の実施形態が適用されたデジタル放送システムの構成例のブロック図である。 この発明によるデジタル放送方法の第1の実施形態の要部の処理を説明するために用いる図である。 この発明によるデジタル放送方法の第1の実施形態の要部の処理を説明するために用いる図である。 図1のデジタル放送システムの一部構成部分における処理を説明するための図である。 図4における処理の説明に用いる図である。 図1のデジタル放送システムの一部を構成する放送受信端末の構成例を示すブロック図である。 図6の放送受信端末における処理の説明に用いる図である。 図6の放送受信端末における処理の説明に用いるフローチャートである。 図1のデジタル放送システムの一部を構成するリンク型コンテンツ判断装置の構成例を示すブロック図である。 図1のデジタル放送システムの一部を構成するリンク型コンテンツサーバの構成例を示すブロック図である。 この発明によるデジタル放送方法の第1の実施形態の要部を説明するために用いる図である。 この発明によるデジタル放送方法の第2の実施形態が適用されたデジタル放送システムの構成例を示す図である。 図12のデジタル放送システムの一部構成部分であるCATV局における処理を説明するための図である。 図13における処理の説明に用いる図である。 この発明によるデジタル放送方法の第2の実施形態が適用されたデジタル放送システムの構成例を示す図である。 図12のデジタル放送システムの一部構成部分であるCSデジタル衛星プラットフォーム事業者における処理を説明するための図である。 図16における処理の説明に用いる図である。
符号の説明
1011〜101n…委託放送事業者、102…CSデジタル衛星プラットフォーム事業者、103…仲介者、1041〜104k…CATV局、1051〜105m…放送受信端末、106…リンク型通信コンテンツ判断装置、107…110°CS衛星、109…通信回線、110…通信ネットワーク

Claims (33)

  1. データ放送のためのデータES(Elementary Stream)を、デジタル衛星放送の所定サービスの空き帯域にデータESとして割り付け、前記所定サービスのデータ放送コンテンツのデータESとして多重化する第1の工程と、
    前記第1の工程で多重化されたデータESを含むデジタル衛星放送信号を放送する第2の工程と、
    前記第2の工程で放送された衛星放送電波の受信信号から、前記所定サービスのデータ放送コンテンツのデータESを抽出して、当該抽出したデータESをデジタル放送対応の設備を有しない放送局のサービスのデータESとして再割り付けし、前記放送局のサービスのデータ放送コンテンツのデータESとして再多重化する第3の工程と、
    前記第3の工程で生成された放送信号を、前記放送局が放送受信端末に対して放送する第4の工程と、
    を備えるデジタル放送方法。
  2. 請求項1に記載のデジタル放送方法において、
    前記データ放送のためのデータESには、特定のURI(Uniform Resource Identifier)へのアクセスを指示する記述が含められており、
    前記放送受信端末が、前記データ放送コンテンツに含まれる前記特定のURIへ通信回線を介してアクセスする第5の工程と、
    前記放送受信端末が、前記第5の工程におけるアクセスに対する結果として前記通信回線を介して送られてくる通信コンテンツを受信して、当該通信コンテンツの処理をする第6の工程と、
    を備えることを特徴とするデジタル放送方法。
  3. 請求項2に記載のデジタル放送方法において、
    前記第5の工程における前記特定のURIへのアクセスには付加情報が付加されており、
    前記URIにより指定されたアクセス先において、前記通信コンテンツを前記付加情報に基づいて選択または生成し、当該選択または生成した前記通信コンテンツを前記放送受信端末に送信する第7の工程を備える
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  4. 請求項3に記載のデジタル放送方法において、
    前記第7の工程は、
    前記通信コンテンツを格納するサーバ装置を前記付加情報に基づいて選択する第8の工程と、
    前記第8の工程で選択したサーバ装置に対して、前記アクセスをした前記放送受信端末に対して前記通信コンテンツを送信するように指示する第9の工程と、
    とからなることを特徴とするデジタル放送方法。
  5. 請求項3に記載のデジタル放送方法において、
    前記付加情報には、前記放送局を識別するための情報が含まれており、
    前記第7の工程においては、前記放送局を識別するための情報に基づいて前記通信コンテンツを選択するようにする
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  6. 請求項3に記載のデジタル放送方法において、
    前記付加情報には、前記アクセスをした前記放送受信端末を識別するための情報が含まれており、
    前記第7の工程においては、前記放送受信端末を識別するための情報に基づいて前記通信コンテンツを選択または生成するようにする
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  7. 請求項3に記載のデジタル放送方法において、
    前記付加情報には、前記アクセスをした前記放送受信端末を識別するための情報が含まれていると共に、前記アクセス先においては、前記放送受信端末のそれぞれについて、関連情報が予め登録されており、
    前記第7の工程においては、前記放送受信端末を識別するための情報により前記放送受信端末が識別されると共に、当該識別された前記放送受信端末について前記登録されている前記関連情報に基づいて前記通信コンテンツを選択または生成するようにする
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  8. 請求項3に記載のデジタル放送方法において、
    前記付加情報には、前記放送受信端末が設置されている地域コードが含まれており、
    前記第7の工程においては、前記地域コードに基づいて前記通信コンテンツを選択または生成するようにする
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  9. 請求項3に記載のデジタル放送方法において、
    前記付加情報には、前記放送受信端末が受信した番組の情報が含まれており、
    前記第7の工程においては、前記番組の情報に基づいて前記通信コンテンツを選択または生成するようにする
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  10. 請求項3に記載のデジタル放送方法において、
    前記付加情報には、前記放送受信端末が受信した番組の識別情報が含まれており、
    前記第7の工程においては、前記番組の識別情報に基づいて前記通信コンテンツを選択または生成するようにする
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  11. 請求項2に記載のデジタル放送方法において、
    前記データ放送のためのデータESには、前記特定のURIと共に、前記放送受信端末において、当該放送受信端末の規格対応放送メディアと、当該放送受信端末が前記通信回線を介して前記URIへアクセスすることが可能であるかどうかとを判定し、その判定結果に基づいて、前記URIへのアクセスを行なうかどうかを決定するための制御用の記述を含む
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  12. 請求項1に記載のデジタル放送方法において、
    前記第3の工程は、前記人工衛星からの前記デジタル放送電波を受信する機能と、前記再割り付けし、再多重化した前記データESを含む放送信号を、前記デジタル放送対応の設備を有しない放送局に対して送信する機能を備える仲介者が行なう
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  13. 請求項1に記載のデジタル放送方法において、
    前記第3の工程および第4の工程は、前記放送局が行なう
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  14. 請求項2に記載のデジタル放送方法において、
    前記放送受信端末からの前記特定のURIへのアクセスに基づくアクセスを受けて前記通信コンテンツを前記放送受信端末に送る装置において、前記放送受信端末からのアクセスの履歴を蓄積する工程を備える
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  15. 請求項1に記載のデジタル放送方法において、
    前記データ放送のためのデータESには、前記放送受信端末で放送番組の視聴履歴を収集して、前記データES内に記述されているURIで示されるアクセス先に対して送信するようにする記述が含められている
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  16. 請求項15に記載のデジタル放送方法において、
    前記データ放送のためのデータESには、前記放送受信端末を識別する情報が含められていると共に、前記放送受信端末を識別する情報により指定された放送受信端末のみが前記放送番組の視聴履歴を収集して、前記URIで示されるアクセス先に対して送信するようにする記述が含められている
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  17. 請求項15または請求項16に記載のデジタル放送方法において、
    前記データ放送のためのデータESは、前記放送受信端末に強制的に取り込まれるようにされている
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  18. 請求項15〜17のいずれかに記載のデジタル放送方法において、
    前記データ放送のためのデータESには、前記放送受信端末からの前記URIで示されるアクセス先へのアクセスの輻輳を回避させるための記述を含む
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  19. 請求項2に記載のデジタル放送方法において、
    前記第5の工程のアクセスに対する結果として前記通信回線を介して送られてくる前記通信コンテンツには、前記放送受信端末で放送番組の視聴履歴を収集して、前記URIで示されるアクセス先に対して送信するようにする記述が含められている
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  20. 請求項19に記載のデジタル放送方法において、
    前記第5の工程のアクセスに対する結果として前記通信回線を介して送られてくる通信コンテンツには、前記放送受信端末を識別する情報が含められていると共に、前記放送受信端末を識別する情報により指定された放送受信端末のみが前記放送番組の視聴履歴を収集して、前記URIで示されるアクセス先に対して送信するようにする記述が含められている
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  21. 請求項19または請求項20に記載のデジタル放送方法において、
    前記放送受信端末が受信する前記データ放送のためのデータESは、前記放送受信端末に強制的に取り込まれるようにされている
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  22. 請求項19〜21のいずれかに記載のデジタル放送方法において、
    前記第5の工程のアクセスに対する結果として前記通信回線を介して送られてくる通信コンテンツには、前記放送受信端末からの前記URIで示されるアクセス先へのアクセスの輻輳を回避させるための記述を含む
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
  23. 通信回線を介して特定のURI(Uniform Resource Identifier)へのアクセスを指示する記述が含められたデータ放送コンテンツを受信するデジタル放送受信端末からの前記通信回線を介した前記アクセスを受けるデータ放送用通信コンテンツ判断装置であって、
    前記デジタル放送受信端末からのアクセスに付加されている付加情報に基づいて、前記デジタル放送受信端末に送る通信コンテンツを選択または生成し、当該選択または生成した通信コンテンツを前記通信回線を介して前記デジタル放送受信端末に送信する手段を備える
    ことを特徴とするデータ放送用通信コンテンツ判断装置。
  24. 通信回線を介して特定のURI(Uniform Resource Identifier)へのアクセスを指示する記述が含められたデータ放送コンテンツを受信するデジタル放送受信端末からの前記通信回線を介した前記アクセスを受けるデータ放送用通信コンテンツ判断装置であって、
    前記デジタル放送受信端末からのアクセスに付加されている付加情報に基づいて、前記データ放送受信端末に送る通信コンテンツを格納するサーバ装置を選択し、当該選択したサーバ装置に対して、前記アクセスをした前記放送受信端末に対して前記通信コンテンツを送信するように指示する手段を備える
    ことを特徴とするデータ放送用通信コンテンツ判断装置。
  25. 請求項23または請求項24に記載のデータ放送用通信コンテンツ判断装置において、
    前記付加情報は、前記放送局を識別するための情報である
    ことを特徴とするデータ放送用通信コンテンツ判断装置。
  26. 請求項23または請求項24に記載のデータ放送用通信コンテンツ判断装置において、
    前記付加情報は、前記アクセスをした前記放送受信端末を識別するための情報である
    ことを特徴とするデータ放送用通信コンテンツ判断装置。
  27. 請求項23または請求項24に記載のデータ放送用通信コンテンツ判断装置において、
    前記付加情報は、前記アクセスをした前記放送受信端末を識別するための情報であると共に、前記アクセスしてくる前記放送受信端末のそれぞれについて予め登録された関連情報を記憶する記憶部を備えており、
    前記付加情報として受信した前記放送受信端末を識別するための情報により前記アクセスしてきた放送受信端末を識別し、当該識別した前記放送受信端末について前記登録されている前記関連情報に基づいて前記通信コンテンツを選択または生成、あるいは前記サーバ装置を選択する手段を備える
    ことを特徴とするデータ放送用通信コンテンツ判断装置。
  28. 請求項23または請求項24に記載のデータ放送用通信コンテンツ判断装置において、
    前記付加情報は、前記放送受信端末が設置されている郵便番号等の地域コードである
    ことを特徴とするデータ放送用通信コンテンツ判断装置。
  29. 請求項23または請求項24に記載のデータ放送用通信コンテンツ判断装置において、
    前記付加情報は、前記放送受信端末が受信した番組の情報である
    ことを特徴とするデータ放送用通信コンテンツ判断装置。
  30. 請求項23または請求項24に記載のデータ放送用通信コンテンツ判断装置において、
    前記付加情報は、前記放送受信端末が受信した番組の識別情報である
    ことを特徴とするデータ放送用通信コンテンツ判断装置。
  31. 特定のURI(Uniform Resource Identifier)へのアクセスを指示する記述が含められたデータ放送のためのデータES(Elemental Stream)を、デジタル放送の、デジタル放送対応の設備を有しない放送局のサービスのデータESとして割り付けし、前記放送局のサービスのデータ放送コンテンツのデータESとして多重化する第1の工程と、
    前記第1の工程で多重化されたデータESを含むデジタル放送信号を放送受信端末に対して放送する第2の工程と、
    前記放送受信端末が、前記データ放送コンテンツに含まれる前記特定のURIへ、付加情報を伴って、通信回線を介してアクセスする第3の工程と、
    前記URIにより指定されたアクセス先において、前記通信コンテンツを前記付加情報に基づいて選択または生成し、当該選択または生成した前記通信コンテンツを前記放送受信端末に送信する第4の工程と、
    を備えることを特徴とするデジタル放送方法。
  32. 請求項31に記載のデジタル放送方法において、
    前記第4の工程は、
    前記通信コンテンツを格納するサーバ装置を前記付加情報に基づいて選択する第5の工程と、
    前記第5の工程で選択したサーバ装置に対して、前記アクセスをした前記放送受信端末に対して前記通信コンテンツを送信するように指示する第6の工程と、
    とからなることを特徴とするデジタル放送方法。
  33. 請求項31または請求項32に記載のデジタル放送方法において、
    前記データ放送のためのデータESには、前記放送受信端末からの前記URIで示されるアクセス先へのアクセスの輻輳を回避させるための記述を含む
    ことを特徴とするデジタル放送方法。
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