JP4714015B2 - デジタル放送システムにおけるロケーション解決サーバ - Google Patents
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Description
このデータ放送のコンテンツを記述するためのマルチメディア符号化方式としては、BML(Broadcast Markup Language)と呼ばれるマークアップ・ランゲージが採用されている(非特許文献1参照)。
また、地上デジタル放送においては、データ放送の規格(BSデジタル放送時の規格は、bml version 1.0、CS110度デジタル放送開始時の規格は、bml version 2.0であった)が改定されて、bml version 3.0となった。
2007年頃に開始を予定しているサーバ型放送では、受信端末におけるリアルタイム放送から通信コンテンツへの遷移に加えて、受信端末のコンテンツ蓄積部に蓄積されたコンテンツから通信コンテンツへの遷移も可能となる。
「デジタル放送ハンドブック」山田宰監修/映像情報メディア学会編、株式会社オーム社発行、2003年6月20日 「マスタリングTCP/IP入門編」竹下隆史、村山公保、荒井透、苅田幸雄 共著、株式会社オーム社発行、2002年2月26日
このようにBMLコンテンツ中に遷移先のドメイン名をいったん記述してしまうと、遷移先の通信サーバの管理会社の変更でドメイン名が変更になるなどのBMLの記述を修正・変更する必要がある場合には、BMLコンテンツの著作権所有者に修正・変更することの可否を確認した上でないと修正・変更することができない可能性がある。
BMLの記述の修正・変更内容によっては、コンテンツ管理も煩雑になるうえ、コンテンツ制作者の負担増になる可能性もある。
本発明は、以上の点を鑑み、BMLコンテンツの中に遷移先の通信サーバのロケーションを直接明示するようにマークアップ・ランゲージで記述せずとも、ロケーション解決サーバからロケーションを取得できるデジタル放送システムにおけるロケーション解決サーバを提供することを目的とする。さらに、柔軟に遷移先のロケーションを取得することを可能とするロケーション解決サーバを提供することを目的とする。
図1は、BSデジタル放送、CS110度デジタル放送(以下、CSデジタル放送と略称する)または地上デジタル放送に対応する固定の受信端末と、ロケーション解決サーバと、通信サーバの接続関係を示す全体図である。
図1に示すように、BSデジタル放送の場合、BSデジタル放送局1AからBS衛星3Aを経由して受信端末5Aに、デジタル放送が送られる。このとき映像、音声、データ放送コンテンツ(以下、放送BMLコンテンツと称する)およびPSI(Program Specific Information:番組特定情報)、SI(Service Information:番組配列情報)情報が多重化され、変調されてBSデジタル放送局1Aから送出される。
また地上デジタル放送の場合、地上デジタル放送局1Cから、地上デジタル放送設備3Cを経由して受信端末5Cに、デジタル放送が送られる。
なお、ロケーションとは、ネットワーク上の端末やサーバなどを識別するためのアドレスのことであり、TCP/IPによるインターネット通信ではIPアドレスが相当する。
また、地上デジタル通信サーバ11Cは、通信BMLコンテンツを格納した地上デジタル通信事業者が所有している通信サーバである。地上デジタル通信事業者は地上デジタル放送事業者と連携若しくは非連携して、地上デジタル放送の放送BMLコンテンツに記述されている情報に基づいて、ロケーション解決サーバ9から通信サーバ11Cのロケーションを受信端末5が取得できるようにする。
図1中、通信サーバ11A、11B、11Cは一つで代表したが、通常複数ある。
地上デジタル放送設備3Cから送られてくるデータ放送の電波は受信端末5のアンテナで受信される。このデータ放送の電波は、映像、音声、放送BMLコンテンツ、およびPSI、SI情報を含んでいる。
PSI、SI情報には、ネットワーク情報(ネットワークIDなどを含む)、有料放送の情報、放送事業者情報若しくはブロードキャスティング情報、チャンネル情報(チャンネルIDなどを含む)若しくはサービス情報(サービスIDなどを含む)、および番組情報として番組ID、番組名、番組開始時間、番組時間長、番組内のローカル・イベント情報などの情報が含まれている。
なお、ローカル・イベント情報とは、番組内のローカル・イベント(シーンなど)の識別に用いられる情報であり、ローカル・イベントIDなどを含む。
前記、PSI、SI情報およびマークアップ・ランゲージ番組情報を合わせて、以下特に断らない限り番組識別情報と総称する。また、SI情報中の番組内のローカル・イベント(シーンなど)の識別に用いられる情報および、マークアップ・ランゲージ番組情報中のBMLコンテンツの各ページを識別する情報を、ここでは単に、ローカル・イベントIDと代表的に称する。
放送BMLコンテンツは、さらに遷移先の通信サーバのロケーションを取得するために、受信端末が取得すべき情報の種類をBMLで記述した指示を含んでいる。
まず、図2を参照(適宜、図1参照)して受信端末の構成を説明する。
図2は受信端末の機能ブロック図である。主として遷移先の通信サーバのロケーションを取得するための機能について示してある。
受信端末5は、コンテンツ受信部21、コンテンツ蓄積部22、コンテンツ提示部23、動作情報記憶部24、コンテンツ解析部25、受信端末動作制御部26、リモコン動作判断部28、ロケーション取得要求部29、IPアドレス受信部30、通信コンテンツ取得要求部31、通信コンテンツ受信部32、通信コンテンツ解析部33を有している。
なお、コンテンツ受信部21は、放送BMLコンテンツ中に含まれるBMLを全て、動作情報記憶部24に転送するようにしても良い。
コンテンツ蓄積部22は、受信した放送BMLコンテンツ、または通信サーバ11C、12Cから受信した通信BMLコンテンツを蓄積するものである。
動作情報とは、前記放送BMLコンテンツに係る番組識別情報、受信端末を識別できる受信端末識別情報(たとえば、受信端末IDまたは受信端末のIPアドレス、CAS[コンディショナル・アクセス・システム]カード43に記録されているCASカードIDなど)、視聴者選択ボタン情報などからなる。
なお、コンテンツ受信部21が、放送BMLコンテンツ中に含まれるBMLを全て、動作情報記憶部24に転送してくる場合は、それを全て記憶するようにしても良い。
たとえば、受信端末ごとに付される受信端末IDは不揮発メモリに記憶される。
揮発メモリは、電源がオフされたときに記憶内容が消去される。揮発メモリには、A、B2つの領域があり、A領域に記憶された情報は電源オンの間は消去されないが、B領域に記憶された情報は、電源オン状態でもチャンネルが変更されたときあるいは、提示コンテンツが変更されたとき記憶内容が消去される。CASカードIDは、揮発メモリのA領域に記憶され、放送BMLコンテンツに係る番組識別情報と、リモコンの操作内容を示す視聴者選択ボタン情報とは、揮発メモリのB領域に記憶される。
受信端末動作制御部26は、受信端末5全体を制御するものである。受信端末動作制御部26は、特にロケーション取得要求時にコンテンツ解析部25から指示された情報をロケーション識別情報として送信するようにロケーション取得要求部29を制御する。さらにCASカード43の情報を読み出し、動作情報記憶部24に転送して記憶させる。
IPアドレス受信部30は、ロケーション解決サーバ9から遷移先の通信サーバのロケーションであるIPアドレスを受信するものである。IPアドレス受信部30は、受信端末動作制御部26の、ロケーション解決サーバ9からIPアドレスを受信したか否かの問い合わせに応じて、受信したIPアドレスを受信端末動作制御部26に送る。
通信コンテンツ受信部32は、通信サーバ11、または通信サーバ12から送られてきた通信BMLコンテンツを受信するものである。通信コンテンツ受信部32は、受信した通信BMLコンテンツを通信コンテンツ解析部33に送る。
通信コンテンツ解析部33は、受信した通信BMLコンテンツに含まれるBMLを解析するものである。通信コンテンツ解析部33は、前記解析した結果を受信端末動作制御部26に送る。また、通信コンテンツ解析部33は、通信BMLコンテンツをコンテンツ蓄積部22に送る。
次に、図3を参照(適宜、図1参照)してロケーション解決サーバの構成を説明する。
図3はロケーション解決サーバの機能ブロック図である。
ロケーション解決サーバ9は、ロケーション要求受信部51、通信サーバロケーション検索部52、IPアドレス送信部53、通信サーバロケーション情報記憶部55、通信サーバロケーション情報管理部56、通信サーバロケーション情報設定部57、ロケーション解決要求送信部58、ロケーション解決情報受信部59を有している。
通信サーバロケーション検索部52は、ロケーション要求受信部51によって受信したロケーション識別情報に基づき通信サーバロケーション情報記憶部55に記憶されている後述のIPアドレス対応表の中から対応するIPアドレスを検索するものである。
IPアドレス送信部53は、ロケーション取得要求のあった受信端末5に通信サーバのロケーションであるIPアドレスを送信するものである。
通信サーバロケーション情報管理部56は、通信サーバロケーション情報記憶部55に記憶されているIPアドレス対応表を、所定時間ごとに更新し、現時点で放送されている放送BMLコンテンツに対応したIPアドレス対応表が常に通信サーバロケーション情報記憶部55に記憶されているように管理する。
通信サーバロケーション情報設定部57は、IPアドレス対応表の登録、削除、更新を行うものである。
地上デジタル放送局1C(図1参照)は、放送予定の放送BMLコンテンツに対応して、ロケーション識別情報の内容に応じて、あらかじめ自社または地上デジタル通信事業者によって用意されている複数の通信BMLコンテンツのうちのどの通信BMLコンテンツに遷移可能とするか、つまりその通信BMLコンテンツを格納している通信サーバのIPアドレスを特定できるようにしたIPアドレス対応表を、前もってロケーション解決サーバ9の通信サーバロケーション情報設定部57に送る。
通信サーバロケーション情報管理部56は、登録するIPアドレス対応表を格納し、通信サーバロケーション情報設定部57で設定された更新にしたがって通信サーバロケーション情報記憶部55に記憶されているIPアドレス対応表に追加登録、削除などして更新する。
ロケーション解決情報受信部59は、上位層のロケーション解決サーバからIPアドレスの検索結果を受信するものである。ロケーション解決情報受信部59は、上位層のロケーション解決サーバからのIPアドレス検索結果を通信サーバロケーション検索部52に送る。
図1に示したもと同じ通信サーバ11(11A、11B、11C)と通信サーバ12(12A、12B、12C)が、外部通信ネットワーク7Aに接続している。また、上位層のロケーション解決サーバ9Bが、外部通信ネットワーク7Aに接続している。
受信端末5は、外部通信ネットワーク7Aと接続した個々のローカル通信ネットワーク7Bに接続している。下位層のロケーション解決サーバ9Aは、個々のローカル通信ネットワーク7B毎に配置されている。
次に、図5から図7に基づき適宜図2および図3を参照して受信端末がロケーション解決サーバからロケーションを取得して通信サーバに遷移する制御の流れを説明する。
図5は、流れ全体の概要を説明する図である。
ここでの放送BMLコンテンツ61は、たとえば視聴者参加の性格判断クイズ番組で、参加している視聴者がリモコン41のボタンを操作して選択することにより、性格が判定されていくもので、性格判断クイズの回答画面(たとえば、ローカル・イベントID“XA”)において、屋外活動が好きかどうかのYes/Noの選択項目が用意され、視聴者の選択操作に応じて、遷移先の通信BMLコンテンツを異ならせるものとする。
そのために、放送BMLコンテンツ61は、ロケーション取得要求部29が、ロケーション識別情報として、CASカードID、ローカル・イベントIDを含む番組識別情報、視聴者選択ボタン情報を動作情報記憶部24から取得するように、放送BMLコンテンツに含まれたBMLで記述指示しているものとする。
次に図6に基づいて、適宜図2を参照し受信端末における制御の流れを説明する。
図6は受信端末における放送BMLコンテンツから通信BMLコンテンツに遷移する場合の制御の流れを示すフローチャートである。
ステップS101では、コンテンツ受信部21が映像、音声、放送BMLコンテンツ61(図5参照)およびPSI、SI情報を受信する。コンテンツ受信部21は、受信した放送BMLコンテンツ61をコンテンツ蓄積部22、コンテンツ解析部25に送る。また、コンテンツ受信部21は、PSI、SI情報と放送BMLコンテンツ61のBML中に記述されたマークアップ・ランゲージ番組情報、つまり、受信した放送BMLコンテンツ61に係る番組識別情報を動作情報記憶部24に送る。
ステップS103では、動作情報記憶部24が、放送BMLコンテンツ61に係る番組識別情報を一時記憶する。
ステップS106では、受信端末動作制御部26は、リモコン信号(dボタン)を受信したかどうかをチェックする。受信した場合(Y)は、ステップS107へ進み、受信していない場合(N)はステップS115へ進む。
電源オフの信号を受信した場合(Y)は一連の制御を終了する。電源オフの信号を受信しない場合(N)はステップS116進み、その他の処理をする。たとえば、リモコン操作に応じたチャンネル変更などの処理を行う。その後ステップS101に戻り制御を続ける。
ステップS114では、受信端末動作制御部26が、コンテンツ提示部23を制御して、コンテンツ蓄積部22に蓄積されている放送BMLコンテンツ61を視聴者に提示させる。その後ステップS101に戻り制御を続ける。
このとき、受信端末5に、CASカード43が挿入されていない場合は、ロケーション識別情報の中にはCASカードIDが含まれていない。また、ローカル・イベントID“XA”の画面において、Yesと回答した場合と、Noと回答した場合では、ロケーション識別情報63の中に含まれる視聴者選択ボタン情報は異なる。
それに対して、ロケーション解決サーバ9は、ロケーション識別情報に基づいてIPアドレスを検索し、遷移先の通信BMLコンテンツを格納している通信サーバのIPアドレスを送り返してくる。IPアドレスを特定できなかった場合、ロケーション解決サーバ9は、ロケーション未解決として回答してくる。
IPアドレスを受信した場合(Y)はステップS111へ進む。IPアドレスを受信できず、ロケーション未解決の場合(N)は、ステップS116へ進み、たとえばその他の処理として、遷移先通信BMLコンテンツ取得不能を視聴者に提示して、「取消」ボタンまたは「戻り」ボタンの操作を促す。その後ステップS101に戻り、制御を続ける。
通信BMLコンテンツ取得要求を受けた通信サーバ11、または通信サーバ12は、通信BMLコンテンツを送信してくる。
ステップS112では、通信コンテンツ受信部32が、通信BMLコンテンツを受信する。通信コンテンツ受信部32は、受信した通信BMLコンテンツを通信コンテンツ解析部33に送る。
ステップS113では、コンテンツ提示部23が受信端末動作制御部26に制御されて、コンテンツ蓄積部22に蓄積された通信BMLコンテンツを視聴者に提示する。
ロケーション識別情報中にCASカードIDが含まれている場合は、会員用(CASカード登録者用)の一般用とは異なった、たとえば会員割引を紹介する内容の通信BMLコンテンツに遷移してその内容が提示される。
通信BMLコンテンツ提示後は、視聴者のリモコン操作を受けて、電源オフ、地上デジタル放送(TV)への切り替え、放送BMLコンテンツ提示への戻りなどがなされる。
なお、ステップS101において、コンテンツ受信部21は、放送BMLコンテンツ61中のBMLで記述されたマークアップ・ランゲージ番組情報を動作情報記憶部24に転送するものとしたが、ステップ104においてコンテンツ解析部25がBMLを解析した結果からBMLで記述されたマークアップ・ランゲージ番組情報を取得して、動作情報記憶部24に転送しても良い。
次に図7に基づいて、適宜図3を参照しロケーション解決サーバにおける制御の流れを説明する。
図7は、ロケーション解決サーバが受信端末からロケーション取得要求を受けてロケーションの取得を行う制御の流れを示すフローチャートである。
ステップS201では、ロケーション要求受信部51が、受信端末5からのロケーション取得要求を受信する。ロケーション要求受信部51は、要求に付随しているロケーション識別情報を通信サーバロケーション検索部52に送る。
ステップS202では、通信サーバロケーション検索部52が、ロケーション識別情報63(図5参照)に基づき通信サーバロケーション情報記憶部55から対応するIPアドレスを検索する。
IPアドレス有とは、通信サーバロケーション情報記憶部55に記憶されているIPアドレス対応表の中に、受信したロケーション識別情報と一致するものがあって、IPアドレスが特定できた場合を言う。
IPアドレスを特定できた場合(Y)は、ステップS206へ進み、IPアドレスを特定できなかった場合(N)はステップS204へ進む。
ステップS205では、通信サーバロケーション検索部52は、IPアドレス有かどうかをチェックする。ここでIPアドレス有とは、ロケーション解決情報受信部59が上位層のロケーション解決サーバの有しているIPアドレス対応表においてロケーション識別情報と一致するものがあって、IPアドレスが特定でき、IPアドレスを提供された場合を言う。
ここでは、IPアドレスが、図5に示すように性格判断クイズ番組の回答画面(ローカル・イベントID“XA”)において視聴者がYesを選択したかNoを選択したかによって異なる。Yesの場合はIPアドレス“192.168.3.50”が、Noの場合はIPアドレス“192.168.1.40”が送信される。
IPアドレスが特定できずにステップS207へ進んだ場合、IPアドレス送信部53が、ロケーション取得要求をしてきた受信端末5にロケーション未解決と送信する。
ステップS206または207で、受信端末5からのロケーション取得要求に対する一連の制御が終了する。
ただし、BSデジタル放送の規格内だけ、またはCSデジタル放送規格内だけにおいては、通信BMLコンテンツはまだ規格化されていないため、通信BMLコンテンツへの遷移を行うことができないが、デジタル放送の3波(地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送)の全てを受信可能な共用型の受信端末などにおいては、通信BMLコンテンツについても遷移可能である。
CSデジタル放送、BSデジタル放送、またはサーバ型放送事業者のCS衛星3Bを経由したデジタル放送を、地上受信設備で受信し、CATV局を経由して固定の受信端末5で受信している場合の、放送BMLコンテンツから通信ネットワークに接続した通信サーバ上の通信BMLコンテンツへの遷移も同様に可能である。
また、実施の形態のIPアドレス対応表は、本発明のロケーション対応表に、通信サーバ11、12は第2の通信サーバに、通信サーバ11、12上の通信BMLコンテンツは第2の通信コンテンツに対応する。
以上の実施の形態によれば、受信端末5は、地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送、サーバ型放送いずれの放送BMLコンテンツ提示状態においても、受信端末5の動作情報記憶部24に記憶された動作情報に応じて、たとえば番組識別情報、CASカードIDの有無、視聴者選択ボタン情報に応じて、異なる通信サーバ上の通信BMLコンテンツに柔軟に遷移できる。
また、ロケーション解決サーバ9は、受信端末5が地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送、サーバ型放送いずれの放送BMLコンテンツ提示状態においても、受信端末5から受信したロケーション識別情報に応じて、同一の放送BMLコンテンツに対して異なるIPアドレスを送信することができる。たとえば、受信端末5側のCASカードIDの有無、視聴者選択ボタン情報などの動作情報に応じて異なる通信サーバ11、12上の通信BMLコンテンツに遷移するようにできる。
次に、実施の形態の第1の変形例を説明する。
以上の実施の形態は、無線LAN802.11(a、b、g、xなど)、電灯線、BLUETOOTH、赤外線などの無線通信若しくは光ファイバ、同軸ケーブル、Etherケーブルなどの有線通信を利用したデジタル放送の配信を受信端末5で受信する場合にも適用できる。
この場合の受信端末5も、図1に示す通信ネットワーク7を介して通信BMLコンテンツを格納した各種の通信サーバ11、12に接続可能となっている。
そして実施の形態と同様に放送BMLコンテンツから通信BMLコンテンツに遷移することができる。
次に本実施の形態の第2の変形例を説明する。
実施の形態および第1の変形例においては、ロケーション識別情報として番組識別情報、受信端末識別情報、視聴者選択ボタン情報を用いることとしたがこれに限定されない。個人情報、現在地情報、現在時刻情報を加えても良い。
個人情報としては、氏名、生年月日、性別、住所(郵便番号を含む)、電話番号、メールアドレス、視聴履歴情報、購入履歴情報が考えられる。このような個人情報は動作情報記憶部24の不揮発メモリに記憶させると都合が良い。
視聴履歴情報は、受信端末動作制御部26が、リモコン動作判断部28からリモコンのチャンネル操作信号を受けた時、時刻情報とともに必要な番組識別情報を動作情報記憶部24に記憶させて蓄積させれば容易に作成できる。
現在地情報は、受信端末が携帯電話および移動体端末の場合には、複数の基地局で携帯電話また移動体端末からの電波を受信することにより基地局側で現在地を特定して携帯電話、移動体端末に伝える公知の技術により容易に得られる。特に移動体端末がGPS機能を有している場合は、GPS電波により移動体端末自身で現在地情報を得ることができる。
なお、このIPアドレス対応表を用いる場合は、通信サーバロケーション検索部52は、受信端末5から受信したロケーション識別情報に含まれる住所、生年月日を解析して、IPアドレス対応表の地域、年代の条件に合致するかどうかでIPアドレスを特定する。
さらに、受信したロケーション識別情報に対して、IPアドレス対応表の中のロケーション識別情報と合致している度合が最も高いロケーションを特定するようにしても良い。
さらに、現在時刻情報をロケーション識別情報に加えることにより、たとえば、夕食の準備をする時刻において主婦向けのレシピの紹介をするような通信BMLコンテンツに柔軟に遷移可能とすることができる。
なお、個人情報をロケーション識別情報の一部として受信端末5からロケーション解決サーバに送信するに当たっては、各情報をコード化したり、暗号化したりして送信することが望ましい。また、個人情報の送信を受信端末5側で許可または不許可と設定可能とすることが望ましい。
次に、本実施の形態の第3の変形例を説明する。
以上の実施の形態およびその第1および第2の変形例では、受信端末5が放送BMLコンテンツを受信して提示している状態で説明したが、それに限定されない。
すでに取得してコンテンツ蓄積部22に蓄積した放送BMLコンテンツを呼び出して受信端末5で提示している状態において、通信BMLコンテンツに遷移する場合にも本発明は適用できる。
その場合は、呼び出した放送BMLコンテンツ中のBMLで記述されたマークアップ・ランゲージ番組情報を動作情報記憶部24に記憶させて、番組識別情報として用いる。
以上の実施の形態およびその第1ないし第3の変形例においては、受信端末5がロケーション取得要求を送信すると、それを受信したロケーション解決サーバ9において、受信したロケーション識別情報に基づきIPアドレス対応表から検索してIPアドレスの特定を行うものとしたがそれに限定されない。
放送BMLコンテンツにロケーション解決サーバ9のIPアドレスが記述されている場合は、受信端末は放送BMLコンテンツ提示状態で、対応するIPアドレスのロケーション解決サーバ9にロケーション識別情報を送って通信サーバのロケーションを取得する。
このようにロケーション解決サーバ9を放送BMLコンテンツ側で指定することによって、放送BMLコンテンツ制作者側でのより柔軟なロケーション解決サーバ9の管理ができる。
前記のように、放送BMLコンテンツ側でロケーション解決サーバ9を振り分けることで、ロケーション解決サーバ9の容量問題を解決しやすくなる。また、一台のロケーション解決サーバ9への受信端末5からのロケーション取得要求の負荷をコントロールでき、受信端末5への早い応答が可能となる。
前記デジタル通信設備において、受信端末がある通信サーバ上の通信コンテンツを提示している状態で、他の通信サーバ上の通信コンテンツに遷移する場合においては、現在提示している通信コンテンツが本発明の第1の通信コンテンツに対応し、新たに遷移しようとする通信コンテンツが第2の通信コンテンツに対応する。
1B CSデジタル放送局(デジタル放送設備)
1C 地上デジタル放送局(デジタル放送設備)
2B 多チャンネルCSプラットホーム(デジタル放送設備)
3A BS衛星(デジタル放送設備)
3B CS衛星(デジタル放送設備)
3C 地上放送設備(デジタル放送設備)
5、5A、5B、5C 受信端末
7、 通信ネットワーク
7A 外部通信ネットワーク
7B ローカル通信ネットワーク
9、9A、9B ロケーション解決サーバ
11A BSデジタル通信サーバ
11B CSデジタル通信サーバ
11C、11C1、11C2 地上デジタル通信サーバ
12A、12B、12C 通信サーバ
21 コンテンツ受信部(コンテンツ受信手段)
22 コンテンツ蓄積部
23 コンテンツ提示部
24 動作情報記憶部(動作情報記憶手段)
25 コンテンツ解析部(ロケーション解決要求手段)
26 受信端末動作制御部(ロケーション解決要求手段)
27 時計回路部
28 リモコン動作判断部
29 ロケーション取得要求部(ロケーション解決要求手段)
30 IPアドレス受信部(ロケーション受信手段)
31 通信コンテンツ取得要求部(通信コンテンツ要求取得手段)
32 通信コンテンツ受信部(通信コンテンツ要求取得手段)
33 通信コンテンツ解析部
41 リモコン
43 CASカード
51 ロケーション要求受信部(通信サーバロケーション検索手段)
52 通信サーバロケーション検索部(通信サーバロケーション検索手段)
53 IPアドレス送信部(通信サーバロケーション検索手段)
55 通信サーバロケーション情報記憶部(通信サーバロケーション情報記憶手段)
56 通信サーバロケーション情報管理部(通信サーバロケーション情報記憶手段)
57 通信サーバロケーション情報設定部(通信サーバロケーション情報記憶手段)
58 ロケーション解決要求送信部(通信サーバロケーション検索手段、転送ロケーション取得手段)
59 ロケーション解決情報受信部(通信サーバロケーション検索手段、転送ロケーション取得手段)
61 放送BMLコンテンツ
63 ロケーション識別情報
65 IPアドレス対応表(ロケーション対応表)
Claims (2)
- データ放送コンテンツを送出するデジタル放送設備と、前記データ放送コンテンツを受信する受信端末と、通信コンテンツを通信ネットワークを介して前記受信端末に送信する通信サーバと、前記受信端末からの要求に基づいて前記通信サーバのロケーションを前記通信ネットワークを介して前記受信端末に送信するロケーション解決サーバとから構成されるデジタル放送システムにおけるロケーション解決サーバであって、
前記受信端末から要求の通信サーバのロケーションを特定可能とする当該ロケーションを直接明示しないロケーション識別情報を、当該ロケーションに対応付けしたロケーション対応表をあらかじめ記憶する通信サーバロケーション情報記憶手段と、
前記受信端末から送られてきた前記ロケーション識別情報に基づき、前記ロケーション対応表から当該ロケーションを検索して前記受信端末に送信する通信サーバロケーション検索手段と、を備え、
前記ロケーション識別情報は、前記データ放送コンテンツに付随する番組特定情報および番組配列情報である番組識別情報と、前記受信端末を識別できる受信端末識別情報と、リモコンの操作内容を示す視聴者選択ボタン情報とを含むことを特徴とするデジタル放送システムにおけるロケーション解決サーバ。 - 前記通信サーバロケーション検索手段は、前記通信サーバのロケーションを他のロケーション解決サーバにおいて特定させて取得する転送ロケーション取得手段を有し、
前記通信サーバロケーション情報記憶手段に記憶されたロケーション対応表では、前記受信端末から要求されたロケーションを特定できない場合は、前記転送ロケーション取得手段が他のロケーション解決サーバに対してロケーション取得要求をしてロケーションを取得することを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送システムにおけるロケーション解決サーバ。
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