JP2005202073A - 光分岐素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製造を容易にすると共に、比較的低電圧の制御電圧で光の分岐制御を行う光分岐素子を提供する。
【解決手段】 平板状の基板1に単一の光導波路を備えた電気光学効果プリズム部PRと、複数の第2の光導波路を備えた光導波路部OWと、このPRとOWの間で屈折角の拡大を行うスーパープリズムフォトニック結晶部PCとを設ける。電気光学効果プリズム部PRの導波路を伝搬する光は電極7に対する電圧印加に応じてスーパープリズムフォトニック結晶部PCに対する入射角度が偏向し、スーパープリズムフォトニック結晶部PCでその屈折角が拡大されて光導波路OWの複数の光導波路のうち所定の導波路に入射する。これにより光分岐を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信および光信号処理システムにおいて使用される光導波路型光スイッチング機能を備えた光分岐素子に関するものである。
従来、入射される光源の波長とは異なるフォトニックバンドギャップ波長を有するように設計されたフォトニック結晶を用い、そのフォトニック結晶にエネルギーを印加し、フォトニック結晶の入射側に入射した光を偏向させ、光に対して所望の角度をなす透過光をフォトニック結晶の入射側以外の他側面から取り出すようにした光偏向素子が特許文献1に示されている。
また、フォトニック結晶を挟むように電極を配置し、その電極間に電圧を印加することによってフォトニック結晶領域の基板の屈折率を変化させるようにした光デバイスが特許文献2に示されている。
また、外部から光を入射した場合に、その光によって誘起される透過波をフォトニックバンドギャップ内に存在させ、回折波のみをフォトニックバンドギャップ外へ伝搬させるようにしたフォトニック結晶材料が特許文献3に示されている。
さらに、屈折率の異なる2種類以上の媒質を周期的に規則正しく配列したフォトニック結晶構造とスラブ型光導波路の構成とを備え、フォトニック結晶構造が線欠陥導波路を有して、この線欠陥導波路の屈折率を変化させることによって、線欠陥部分に光を閉じ込めて導波するようにした光スイッチが特許文献4に示されている。この光スイッチは、電極を通して電圧を印加した場合にフォトニック結晶の屈折率が変化し、光の閉込め効果が消滅して光スイッチが閉じる。
特開2002−350908公報 特開2002−131715公報 特開2000−66002公報 特開2002−303836公報
特許文献1・2に示されている装置では、フォトニック結晶のバンドギャップの位置を変えるために、光が伝搬する部分の周期構造体の屈折率(すなわち誘電率)を一桁のレベルで大きく変える必要がある。しかしながら、特許文献1・2の構造では、フォトニック結晶を挟むように電極を配置し、その電極間に電圧を印加するようにしているので、周期構造体の各球状部分に加わる電界は小さく、電気光学効果による屈折率の差Δnが大変小さいためフォトニックバンドギャップの移動は大変小さく、大きな偏向角度を得ることはできない。
また、特許文献2に示されている装置では、特許文献1に比べて比較的大きな電界を印加することができるが、フォトニック結晶に直接電極を形成し、電界を加えられるようにするには、サブミクロンサイズでの立体形状への電極の形成が必要であるが、そのことは技術的に大変困難である。
また、特許文献3に示されているフォトニック結晶では、所謂スーパープリズム効果により、負の屈折角またはスネルの法則を満足する屈折角より大きな屈折角を示す光学材料として用いることができるが、光制御を行うようには構成されていない。
また、特許文献4に示されている光スイッチでは、欠陥を用いた光導波路のフォトニックバンドギャップの条件が不成立になるぎりぎりの条件にフォトニック結晶構造の構成条件を設定し、僅かな屈折率の条件変化でその条件を未成立にして光導波路上に光が通過する量を減少させ、光スイッチにしている。この方法では電流注入で光の透過を防ぐことができるが、入射光はフォトニック結晶内で分散して漏れるため光を分岐させる機能はない。
そこで、この発明の目的は、製造を容易にすると共に、比較的低電圧の制御電圧で光の分岐を行う光分岐素子を提供することにある。
この発明は、平板状の基板に単一の第1の光導波路と複数の第2の光導波路とを備え、複数の第2の光導波路の各端部と第1の光導波路の端部との間にフォトニック結晶を配置するとともに、第2の光導波路の各端部をフォトニック結晶のそれぞれ異なった位置に配置し、第1の光導波路の少なくともフォトニック結晶に向かう端部を電気光学効果を有する物質による光導波路で構成し、フォトニック結晶の入出射位置または入出射角度を変化させるように第1の光導波路の電気光学効果を有する物質による光導波路に対して電界を印加する手段を設けたことを特徴としている。
また、この発明は、前記基板の主面に沿って広がり、且つ端辺が前記第1の光導波路の光伝搬方向に対して傾斜する形状の電極を設けて、第1の光導波路に対して電界を印加するようにしたことを特徴としている。
また、この発明は、第1・第2の光導波路は電気光学効果を備える層に構成し、フォトニック結晶は電気光学効果を備える層にエアーホールを配列して構成したことを特徴としている。
また、この発明は、前記フォトニック結晶をSiO2 を主体とするフォトニック結晶としたことを特徴としている。
また、この発明は、第1・第2の光導波路は電気光学効果を備える単結晶基板の表面に構成し、基板の面に略平行な方向に電界を印加する、互いに非平行な辺を有する電極を単結晶基板の表面に形成したことを特徴としている。
この発明によれば、フォトニック結晶に向かう第1の光導波路の端部を電気光学効果を有する物質による光導波路で構成し、この光導波路に対して電界を印加するようにしたので、フォトニック結晶に対する電極の微細加工が不要であり、容易に製造できるようになる。また、フォトニック結晶に対して電界を印加する場合に比べて、電気光学効果を有する物質への電界変化を容易に高めることができ、大きな屈折角変化を得ることができる。この電気光学効果を有する物質による光導波路での光の屈折角はフォトニック結晶のスーパープリズム効果によって拡大されて、フォトニック結晶の入出射位置または入出射角度が大きく変化する。
また、この発明によれば、前記基板の主面に沿って広がり、且つ端辺が第1の光導波路の光伝搬方向に対して傾斜する形状の電極を設けたことにより、その電極に対して電圧が印加された状態で、屈折率の異なる領域の界面が、伝搬する光の向きに対して傾斜することになり、電極への印加電圧に対するフォトニック結晶への光の入射角変化を容易に高めることができる。また、電気光学効果物質の基板表面に電極を形成するだけであるので、その製造が容易になる。
また、この発明によれば、第1・第2の光導波路を電気光学効果を備える層に構成し、フォトニック結晶を電気光学効果を備える層にエアーホールを配列して構成したことにより、光導波路部分とフォトニック結晶部分を同一材料の連続性のある層内に構成することができ、界面での不整合性を回避でき、低挿入損失化を図れる。
また、この発明によれば、前記フォトニック結晶をSiO2 を主体とするフォトニック結晶としたことにより、電気光学効果を有する物質による光導波路部分と、フォトニック結晶部分とを別に、それぞれに適したプロセスで加工できるので、全体の製造が容易となる。
また、この発明によれば、第1・第2の光導波路を電気光学効果を備える単結晶基板の表面に構成し、基板の面に略平行な方向に電界を印加する、互いに非平行な辺を有する電極を単結晶基板の表面に形成したことにより、電気光学効果を備える単結晶基板を用いながらも光導波路を伝搬する光の偏向が可能となる。
この発明の第1の実施形態に係る光分岐素子の構成を図1〜図3を参照して説明する。
図1は光分岐素子の斜視図、図2はこの光分岐素子の各部の断面図である。この光分岐素子は電気光学効果プリズム部PR、スーパープリズムフォトニック結晶部PC、および光導波路部OWを備えている
図1において電気光学効果プリズム部PRには1つの光導波路を構成していて、この光導波路からスーパープリズムフォトニック結晶部(以下、単に「フォトニック結晶部」と言う。)PCに対して所定の入射角で入射する。フォトニック結晶部PCから出射した光は光導波路部OWの2つの導波路のうち何れか一方を伝搬する。
図2の(A),(B),(C)は何れも図1に示した光分岐素子の光の伝搬方向に対して垂直な面での断面図であり、(A)は電気光学効果プリズム部PR部分の断面図、(B)はフォトニック結晶部PC部分の断面図、(C)は光導波路部OW部分の断面図である。電気光学効果プリズム部PRでは図2の(A)に示すように、導波路凹部層3部分を紙面に垂直方向に光が伝搬し、フォトニック結晶部PCでは(B)のようにフォトニック結晶部4′部分を紙面に垂直方向に光が伝搬し、光導波路部OWでは(C)に示す導波路凹部層3aまたは3bの何れか一方を紙面に垂直方向に光が伝搬する。
電気光学効果プリズム部PRは図2の(A)に示すように、Nb−SrTiO3 から成る基板1の上部にPLZTから成るバッファ層2、PLZTから成る導波路凹部層3、およびPZTから成る導波路層4を備えている。この下部導波路凹部層3と導波路層4とによって1つのチャンネル光導波路を構成している。
導波路層4の上面にはITOから成る透明電極6を形成していて、更にその上面にAlから成る電極7を形成している。この透明電極6と電極7とによって上部電極67を構成している。この上部電極67の平面形状は、導波路凹部層3を伝搬する光の伝搬方向に対して斜めに交わる辺を備えた直角三角形状を成している。
基板1の下面には電極を設けていて、この基板1側の電極と電極7との間に電圧を印加すれば、バッファ層2、導波路凹部層3、および導波路層4の、上部電極67と基板1とで挟まれる領域に電界がかかり、その領域の屈折率が、電界のかからない他の領域の屈折率に比べて高くなる。その結果、上部電極67と基板1とで挟まれる三角形状の領域がプリズムとして作用する。
フォトニック結晶部PCは、図2の(B)に示すように、Nb−SrTiO3 から成る基板1の上部で導波路層4と同一の物質内に、それとは屈折率の異なった円柱形状の領域を基板1の面に沿って二次元上に周期性をもって配置したものである。この構造によってフォトニック結晶部4′を構成している。
光導波路部OWは、図2の(C)に示すように、Nb−SrTiO3 から成る基板1の上部にPLZTから成るバッファ層2、PZTから成る導波路凹部層3a,3b、およびPZTから成る導波路層4を備えている。この導波路凹部層3a,3bと導波路層4とによって2つのチャンネル光導波路を構成している。この2つのチャンネル光導波路が、フォトニック結晶部4′の所定箇所から出射する光を受けるように、導波路層4の内部に所定間隔を隔てて2つの導波路凹部層3a,3bを配置している。
電気光学効果プリズム部PRの長さLprは300μm、フォトニック結晶部PCの長さLpcは1mm、光導波路部OWの長さLowは300μmである。またこれらの幅Wは500μmである。基板1の厚みt1は500μm、導波路凹部層3,3a,3bの下部と基板1との間隔t2は2.4μm、導波路凹部層3,3a,3bの厚みt3は0.5μm、導波路層4の厚みt4は1.5μm、透明電極6の厚みは200nm、電極7の厚みt7は200nmである。
図3は電気光学効果プリズム部PRでの光導波路と電極との関係を示している。(A)はその部分の平面図、(B)は電極に対する電圧印加時のプリズム効果について示している。電極7は(A)に示すように光導波路OWGから伝搬する光の伝搬方向に対して垂直な辺Siとその光導波路を伝搬する光の伝搬方向に対して傾斜している辺(斜辺)Soとを備えている。そのため、光導波路OWGを伝搬する光は辺Siでは屈折せず、斜辺Soで図3の(B)に示すように屈折する。
(B)に示すように、屈折率の異なった物質の境界面に対する光の入射角はθ1、出射角はθ2で表される。光導波路OWGに対する電極7の斜辺Soの角度をθoとすると、θ1=90°−θoである。
電極7に対する印加電圧を0Vから10Vに変化させると、光導波路部分の屈折率は2.5から2.4995に減少する。電極7に対する電圧印加時の電極7の下部(電界印加部)の屈折率をn1、電極の無い電界非印加部の屈折率をn2で表すと、θ1の変化に対するθ2の変化は表1のようになる。また、フォトニック結晶部PCの光の入射端から出射端までを直線で結んだ時の屈折角度をθ3で表せば、θ1−θ2に対するθ3の関係は表1のようになる。
〔表1〕
_________________________________
n1 n2 θ1 θ2 θ1−θ2 θ3
_________________________________
2.4995 2.5 88.0° 87.695° 0.305° 3.047°
2.4995 2.5 89.0° 88.479° 0.521° 5.213°
2.4995 2.5 89.5° 88.750° 0.750° 7.507°
2.4995 2.5 89.9° 88.854° 1.146° 11.459°
_________________________________
ここでθ1=88.0(θo=2.0)とすれば、電極7に対する制御電圧を0Vと10Vに切り替えることによって電気光学効果プリズム部PRでの出射角を0から約0.3度変化させることができ、フォトニック結晶部PCがこれを約10倍に拡大して、0から約3.0度の変化として得られる。
次の表2はフォトニック結晶部PCの長さと、その出射端での光の分離距離との関係を示している。
〔表2〕
_______________________________
角度[°] 進行距離[μm] 分離距離[μm]
_______________________________
1 10 0.175
1 50 0.873
1 100 1.746
1 1000 17.455
_______________________________
図1に示した例ではフォトニック結晶部PCの長さLpcが1.0mmであるので、その出射端で約17.5μmの距離で光を分離させることができる。これに合わせて光導波路部OWのフォトニック結晶部PCに対向する部分での2つの導波路凹部層3a,3bの間隔を17.5μmとしている。
次に、この光分岐素子の製造方法を工程順に説明する。
〔工程1〕
NbをドーピングしたSrTiO3 単結晶基板(以下、Nb−SrTiO3 基板という。)を洗浄し、エッチングし、乾燥を行う。
PLZTの組成をPb1-x Lax (Zr1-y Tiy 1-(x/4) 3 で表したとき、組成比x:y:(1−y)が、(9:65:35)であるPLZT、すなわちPLZT(9/65/35)(以下、このように「PLZT(x/y/(1-y) )」形式で表す。)のゾルゲル前駆体溶液を、Nb−SrTiO3 単結晶基板の結晶面(100)へスピンコーティングし、高速昇温炉(RTA炉)を用いて、O2 雰囲気中で昇温して350℃にて保持し、さらに750℃にて保持した後、冷却する。
この処理を繰り返すことによりPLZT薄膜を固相エピタキシャル成長させ、膜厚が2.4μmのPLZT(9/65/35)エピタキシャル薄膜を形成する。このPLZT薄膜の屈折率は2.395である。
〔工程2〕
次に、前記PLZT(9/65/35)前駆体溶液を、上記PLZT(9/65/35)エピタキシャル薄膜上へスピンコーティングし、高速昇温炉(RTA炉)を用いて、O2 雰囲気中で昇温して350℃にて保持した後、冷却する。この処理を繰り返すことにより、膜厚0.5μmのPLZTアモルファス薄膜を形成する。
以上の工程1と工程2とによって、図2に示したバッファ層2を構成する。
〔工程3〕
次に、フォトレジストをスピンコーティングし、プリベークの後、露光し、現像を行うことにより、チャンネル光導波路のコアに対応する開口を有するレジスト・パターンを形成する。続いて、ポストベークの後、HCl水溶液でPLZTアモルファス薄膜の一部をウエット・エッチングにより除去する。
この処理により、上記PLZTアモルファス薄膜を加工して、電気光学効果プリズム部PRと光導波路部OWの各チャンネル光導波路の各々に対応する、深さ0.5μm、幅5.0μmの凹型形状の溝部(トレンチ)を形成する。
〔工程4〕
次に、リムーバによって上記フォトレジストの膜を剥離した後、加工後の上記PLZTアモルファス薄膜を固相エピタキシャル成長させ、先に形成したPLZTエピタキシャル薄膜と一体化させ、表面に断面略凹字型の溝部を有するバッファ層2を構成する。
〔工程5〕
上記PLZT(9/65/35)エピタキシャル薄膜からなるバッファ層2の表面に、PbZr1-y Tiy 3 と表したとき、組成比x:yが、(52:48)であるPZT、すなわちPZT(52/48)(以下、このように「PZT(x/y)」形式で表す。)のゾルゲル前駆体溶液をスピンコーティングし、高速昇温炉(RTA炉)を用いてO2 雰囲気中で昇温して350℃にて保持し、さらに750℃にて保持の後、冷却する。
この処理を繰り返すことによりPZT薄膜を固相エピタキシャル成長させ、膜厚が1.5μmのPZT(52/48)エピタキシャル薄膜を形成する。このPZT薄膜の屈折率は2.450である。
この工程5によって導波路凹部層3,3a,3bと導波路層4を構成する。
〔工程6〕
フォトニック結晶部分は基板面に電子線レジストを塗布し、露光してマスクを作成し、RIEエッチング(反応性イオンエッチング)によりフォトニック結晶のエアーホールを作成し、リムーバによって上記電子線レジストの膜を剥離する。
以上のプロセスによって、導波路層4、導波路凹部層3,3a,3bとの実効屈折率差が0.2%のチャンネル光導波路が形成され、スーパープリズム効果のあるフォトニック結晶部4′を構成する。
〔工程7〕
次に、PZTエピタキシャル薄膜からなる上記導波路層4上に、スパッタリング法によって膜厚200nmのAlと膜厚200nmのITOからなる積層薄膜を成膜した後、リフト・オフ法によって、底辺6.0μm、高さ172μmの直角三角形状の上部電極67を形成する。
〔工程8〕
光分岐素子の入射端面および出射端面を研磨して滑らかな面を形成する。
以上の工程によって光分岐素子を製造する。
積層した上記各層の結晶学的関係は、単一配向PZT(100)導波路層//PLZT(100)バッファ層//Nb−SrTiO3 (100)基板、および面内方位PZT[001]導波路層//PLZT[001]バッファ層//Nb−SrTiO3 [001]基板と表せる。
この光分岐素子の入射端面および出射端面にシングル・モード光ファイバを配置し、配置した光ファイバから波長1.55μmのレーザ光を入射端面(入射ポート)へ導入する。Nb−SrTiO3 基板1と電極7との間に電圧を印加していない状態では、導入された光は電気光学効果プリズム部PRのチャンネル光導波路を直行する。この光はフォトニック結晶部PCを直進し、光導波路部OWの一方のチャンネル光導波路の入射し、そのチャンネル光導波路を伝搬する。
これに対し、Nb−SrTiO3 基板と電極7との間に10Vの電圧を印加した場合には、電圧の印加された三角形状の領域の屈折率が0.0005低下するため、入射端面から導入されたレーザ光は、上記三角形状の領域で0.3°屈折する。上述したように、その屈折角はフォトニック結晶部PCのスーパープリズム効果により、約10倍の3°に拡大され、光導波路部OWの17μm離れたもう一方のチャンネル光導波路に入射される。
なお、電気光学効果プリズム部PRのチャンネル光導波路の上記三角形状の領域外から三角形状の領域への光の入射角を90°近くになる様に設計し、上記プリズムとして作用する三角形状の領域から出る光の角度が電気光学効果で最大限に変化するように設計する。また、フォトニック結晶部PCでスーパープリズム効果が最も効果的に現れるように、フォトニック結晶部PCへの入射角度を設計する。
また、バッファ層2であるPLZTの屈折率は2.433であり、導波路層4、導波路凹部層3,3a,3bであるPZTの屈折率は2.450である。このように、バッファ層2の屈折率を導波路層4と導波路凹部層3,3a,3bの屈折率より小さくしたことにより、導波路層4と導波路凹部層3,3a,3bから基板1側(バッファ層側)へ光が漏れることを防いでいる。
このようにして、低電圧の電圧制御による小型の光分岐素子を構成する。
次に、第2の実施形態に係る光分岐素子の構成を図4・図5を基に説明する。
図4は光分岐素子の斜視図、図5は図4に示した光分岐素子の各部の断面図である。図1に示した例では基板1、バッファ層2、導波路層4をそれぞれ同一物質で実質上同時に形成したが、この第2の実施形態では、電気光学効果プリズム部PR、スーパープリズムフォトニック結晶部PC、および光導波路部OWのそれぞれについて、共通の基板1の上部にそれぞれ個別の層を積み上げて構成している。完成後の各部の作用効果については第1の実施形態の場合と同様である。
図5の(A),(B),(C)は何れも図4に示した光分岐素子の光の伝搬方向に対して垂直な面での断面図であり、(A)は電気光学効果プリズム部PR部分の断面図、(B)はフォトニック結晶部PC部分の断面図、(C)は光導波路部OW部分の断面図である。電気光学効果プリズム部PRでは図5の(A)に示すように、導波路凹部層3部分を紙面に垂直方向に光が伝搬し、フォトニック結晶部PCでは(B)のようにフォトニック結晶部9部分を紙面に垂直方向に光が伝搬し、光導波路部OWでは(C)に示すコア8aまたは8bの何れか一方を紙面に垂直方向に光が伝搬する。
電気光学効果プリズム部PRは図5の(A)に示すように、Nb−SrTiO3 から成る基板1の上部にPLZTから成るバッファ層2、PZTから成る導波路層4および導波路凹部層3を備えている。この導波路層4と導波路凹部層3とによって1つのチャンネル光導波路を構成している。
導波路層4の上面にはITOから成る透明電極6を形成していて、更にその上面にAlから成る電極7を形成している。この透明電極6と電極7とによって上部電極67を構成している。この上部電極67の平面形状は、導波路凹部層3を伝搬する光の伝搬方向に対して斜めに交わる辺を備えた直角三角形状を成している。
この電気光学効果プリズム部PRの作用は第1の実施形態で示した電気光学効果プリズム部PRと同様である。
フォトニック結晶部PCは、図5の(B)に示すように、Nb−SrTiO3 から成る基板1の上部にSiO2 から成るバッファ層10、その上にGeを添加した高屈折率SiO2 の層内に円柱形状のエアーホールを基板1の面に沿って二次元上に周期性をもって配置したフォトニック結晶部9を備えている。
光導波路部OWは、図5の(C)に示すように、Nb−SrTiO3 から成る基板1の上部にSiO2 から成るクラッド層10、Ge- SiO2 から成るコア8a,8bを備えている。このコア8a,8b、およびクラッド層10によって2つのチャンネル光導波路を構成している。この2つのチャンネル光導波路が、フォトニック結晶部4′の所定箇所から出射する光を受けるように、クラッド層10の内部に所定間隔を隔てて2つのコア8a,8bを配置している。
この図4・図5に示した光分岐素子の製造方法は次の通りである。
〔工程1〕
NbをドーピングしたSrTiO3 単結晶基板(Nb−SrTiO3 基板)に、MO−CVD法でPLZT(9/65/35)を1.9μm成膜し、続いてPZT(52/48)を1.7μm成膜する。電気光学効果プリズム部PRの導波路層4と導波路凹部層3は第1の実施形態の場合と同様に作成する。
〔工程2〕
レジストを塗布、露光してマスクを作成し、電気光学効果プリズム部PR以外のPLZT膜とPZT膜をRIEエッチング法により除去する。
〔工程3〕
その後、除去部分にプラズマCVD法でSiO2 を成膜し、フォトニック結晶部PCと光導波路部OWのクラッド層10を形成する。このクラッド層10のSiO2 の屈折率は1.46である。
〔工程4〕
プラズマCVD法によりGeを15mol %添加した高屈折率SiO2 をフォトニック結晶部PCと光導波路部OWに成膜する。このGe−SiO2 膜の屈折率は1.48であり、フォトニック結晶部PCと光導路波路部OWにおけるクラッド層10のSiO2 膜の屈折率より大きい。
〔工程5〕
上記Ge−SiO2 膜に電子線レジストを塗布し、露光してマスクを作成し、RIEエッチング法によりフォトニック結晶のエアーホール部と光導波路部OWのコア8a,8b以外の部分とをエッチングし、リムーバによってレジストを剥離する。これによりGe−SiO2 層のフォトニック結晶部分とコア8a,8bを構成する。
〔工程6〕
光導波路部OWにプラズマCVD法で低屈折率のSiO2 を成膜する。これにより、光導波路部OWのクラッド層10を構成する。
〔工程7〕
次に、電気光学効果プリズム部PRのPZTエピタキシャル薄膜からなる上記クラッド層4上に、スパッタリング法によって膜厚200nmのAlと膜厚200nmのITOからなる積層薄膜を成膜した後、フォトリゾグラフィーによって、底辺6.0μm、高さ172μmの直角三角形状の上部電極67を形成する。
〔工程8〕
光分岐素子の入射端面および出射端面を研磨して滑らかな面を形成する。
以上の工程によって光分岐素子を製造する。
この第2の実施形態によれば、電気光学効果プリズム部PRは電気光学効果の大きなPZTを用いつつ、これとは別に、加工の容易なSiO2 を用いてフォトニック結晶部PCと光導波路部OWを形成できるので、全体の製造が容易にできる。
次に第3の実施形態に係る光分岐素子の構成を図6〜図8を参照して説明する。
第1・第2の実施形態では電気光学効果を備える層をエピタキシャル薄膜で構成したが、この第3の実施形態ではLiNbO3 の単結晶基板を用いる。図6は光分岐素子の斜視図である。この光分岐素子は電気光学効果プリズム部PR、スーパープリズムフォトニック結晶部PC、および光導波路部OWを備えている。電気光学効果プリズム部PRには、基板1の表面にコア8を形成している。またこの基板1の上面には非平行関係にある2つの電極7a,7bを形成している。
フォトニック結晶部PCには、基板1の表面にスーパープリズム効果を奏するフォトニック結晶部を構成している。
光導波路部OWには、基板1の表面付近に2つのコア8a,8bを形成している。
このような電気光学効果を有する単結晶基板を用いる場合には、その厚み方向に電圧を印加することが困難であるので、基板1の表面に平面電極7a,7bを形成している。図7の(A)はその部分の平面図、(B)は光導波路8の光伝搬方向に垂直な面での断面図である。(A)に示す矢印は電極7a−7b間に生じる電界の向きと強度分布について示している。このような2つの電極7a−7b間の電界は基板1に形成したコア8部分に印加されて、電界強度の高い箇所ほど屈折率が低下する。
このように光の伝搬方向の左右で屈折率勾配があるので、コア8を伝搬する光はその伝搬方向に対して左右方向に偏向する。すなわち、電極7a−7b間に印加する電圧によって、光導波路8を伝搬する光の偏向制御が可能となる。この偏向角度はフォトニック結晶部PCで拡大されて、その出射端で2つのコア8a,8bのうち何れか一方に入射することになる。
図8は、図6・図7に示した光分岐素子の製造方法について示している。この光分岐素子の製造工程は次のとおりである。
〔工程1〕
図8の(a)〜(d)に示すように、厚さ1mmのLiNbO3 単結晶基板にレジストを塗布し、露光してマスクを作成し、後にコアとなる部分にTiを蒸着し、さらにレジスト膜を除去する。
〔工程2〕
1000℃、5時間の熱処理によりLiNbO3 単結晶基板にTiを拡散させ、電気光学効果プリズム部PRと光導波路部OWに、厚さ4μm程度のコア8,8a,8bを形成する。
この様にチタンを拡散させたコアは基材よりも屈折率が大きくなり、光はそのコア中に閉じ込められる。
〔工程3〕
電子線レジストを塗布、露光してマスクを作成し、RIEエッチング法によりフォトニック結晶部PCのエアーホール部をエッチングし、リムーバによってレジストを剥離する。これによりフォトニック結晶部PCを構成する。
〔工程4〕
次に、LiNbO3 単結晶基板1上に、スパッタリング法によってTi,Pd,Auの順に積層薄膜を成膜して、Ti−Pd−Au電極膜を形成た後、フォトリゾグラフィーによって、図7に示したような形状の電極7a,7bを形成する。
〔工程5〕
光分岐素子の入射端面および出射端面を研磨して滑らかな面を形成する。
以上の工程によって光分岐素子を製造する。
第1の実施形態に係る光分岐素子の斜視図 同光分岐素子の各部の断面図 同光分岐素子における電気光学効果プリズム部の構成と作用を示す図 第2の実施形態に係る光分岐素子の構成を示す斜視図 同光分岐素子の各部の断面図 第3の実施形態に係る光分岐素子の構成を示す斜視図 同光分岐素子の電気光学効果プリズム部の構成を示す図 同光分岐素子のコア部分の製造過程を示す斜視図
符号の説明
1−基板
2−バッファ層
3−導波路凹部層
4−導波路層
6−透明電極
7−電極
67−上部電極
8−コア
4′,9−スーパープリズムフォトニック結晶部
10−クラッド層
PR−電気光学効果プリズム部
PC−スーパープリズムフォトニック結晶部
OW−光導波路部
OWG−光導波路

Claims (5)

  1. 平板状の基板に単一の第1の光導波路と複数の第2の光導波路とを備え、
    複数の第2の光導波路の各端部と第1の光導波路の端部との間にフォトニック結晶を配置するとともに、第2の光導波路の各端部を前記フォトニック結晶のそれぞれ異なった位置に配置し、
    第1の光導波路の少なくとも前記フォトニック結晶に向かう端部を電気光学効果を有する物質による光導波路で構成し、前記フォトニック結晶の入出射位置または入出射角度を変化させるように前記第1の光導波路の電気光学効果を有する物質による光導波路に対して電界を印加する手段を設けたことを特徴とする光分岐素子。
  2. 前記第1の光導波路に対して電界を印加する手段は、前記基板の主面に沿って広がり、且つ前記第1の光導波路の光伝搬方向に対する2つの端辺の傾斜角が異なった形状の電極からなる請求項1に記載の光分岐素子。
  3. 前記第1・第2の光導波路は電気光学効果を備える層に構成し、前記フォトニック結晶は電気光学効果を備える層にエアーホールを配列して構成した、請求項1または2に記載の光分岐素子。
  4. 前記フォトニック結晶はSiO2 を主体とするフォトニック結晶である請求項1または2に記載の光分岐素子。
  5. 前記第1・第2の光導波路は電気光学効果を備える単結晶基板の表面に構成し、前記第1の光導波路に対して電界を印加する手段は、前記基板の面に略平行な方向に電界を印加する、前記単結晶基板の表面に形成した互いに非平行な辺を有する電極からなる請求項1〜4のいずれかに記載の光分岐素子。
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