JP2005201736A - 偏心誤差測定方法、部品搬送方法、部品搬送装置、表面実装機および部品試験装置 - Google Patents

偏心誤差測定方法、部品搬送方法、部品搬送装置、表面実装機および部品試験装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 部品をより確実、かつ正確に部品供給部から吸着して搬送する。
【解決手段】 表面実装機において、先端に吸着ノズル22を具備した昇降可能な実装用ヘッド20により部品供給部4から部品を吸着してプリント基板3上に搬送、実装する場合に、予め偏心誤差測定を行い、この測定で求めた偏心誤差データに基づき、部品供給部4における部品吸着時の目標位置を補正(偏心補正)するようにした。偏心誤差測定は、実装用ヘッド20を下降させて予め部品吸着高さ位置に配置したプレートP(圧接媒体)にノズル先端を圧接させ、その位置Oを画像認識するとともにこの位置Oに対する理論上の位置Oとの誤差(偏心誤差)を求めることにより行う。
【選択図】 図3

Description

本発明は、IC等の電子部品を吸着ノズルにより負圧吸着して搬送するように構成された表面実装機や部品試験装置等に適用される偏心誤差測定方法、部品搬送方法、部品搬送装置に関するもの、また、これらの方法および装置が適用される表面実装機および部品試験装置に関するものである。
従来から、先端に吸着ノズルを設けたシャフト部材からなる実装用ヘッドを昇降可能に備え、かつ移動可能に設けられたヘッドユニットによりIC等のチップ部品を負圧吸着し、プリント基板上の所定位置に搬送して実装するように構成された表面実装機が一般に知られている。
この種の表面実装機では、実装用ヘッドの先端に吸着ノズルが装着され、前記実装用ヘッドがヘッドユニットに対して昇降および軸心回りの回転が可能に構成されている。そして、部品吸着時には、実装用ヘッドが上昇端の待機位置から部品吸着高さ位置まで下降するとともに実装用ヘッドが回転し、これにより予め定められた向きおよび高さ位置で吸着ノズルにより部品を吸着するように構成されている。また、部品装着時(実装時)にも同様に、実装用ヘッドがヘッドユニットに対して下降および回転することにより、定められた方向で基板上に吸着部品が装着されることとなる。
上記のような表面実装機では、近年、より高速化の要請が高まっており、その一方で、高密度実装の要請から実装部品はさらに極小化が進んでいる。そのため、供給される部品をより一層確実、かつ正確に吸着して基板上へ搬送して実装することが要求され、係る要求を満足する上で以下の点が問題となっている。
すなわち、ヘッドユニットに対して実装用ヘッドが昇降する表面実装機の場合、実装用ヘッドの有する精度やヘッド支持部分の経時変化等の要因により、実装用ヘッドの下降動作に伴いノズル中心が部品の吸着高さ位置、あるいは装着高さ位置(作業高さ位置)において理論上の中心位置からずれる(偏心誤差が生じる)ことが考えられる。このような実装用ヘッドの偏心誤差は、パッケージ部品等の大型部品では問題となることは少ないが、極小のチップ部品等では直ちに吸着ミスや搬送中の脱落等の搬送トラブルにつながる。そのため、このような偏心誤差に起因するトラブルの発生を未然に防止する必要がある。
なお、このような問題は表面実装機に限らず、例えば、電子部品を吸着ノズルにより負圧吸着した状態で試験装置に搬送して各種試験を実施するいわゆる部品試験装置においても同様に発生している。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであって、昇降可能な実装用ヘッドの先端に装着された吸着ノズルにより部品を吸着してこれを目標位置まで搬送する表面実装機等の装置において、部品をより確実、かつ正確に吸着して目標位置まで搬送できるようにすることを目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明の偏心誤差測定方法(請求項1)は、先端に吸着ノズルを設けたシャフト部材からなるヘッドを昇降可能に備え、かつ移動可能に設けられたヘッドユニットの前記ヘッドにより部品供給位置から部品を吸着して目的位置まで搬送するように構成された部品搬送装置の前記ヘッドの偏心誤差測定方法であって、前記ヘッドの下降動作に伴い吸着ノズルを特定高さまで下降させ、予めこの高さに設けた圧接媒体にノズル先端を圧接させてその圧接位置を検出し、この検出位置とこの検出位置に対する理論上の位置との誤差を前記ヘッドの下降動作に伴う前記特定高さ位置における偏心誤差として求めるようにしたものである。
この方法において、特に、前記ヘッドユニットに対してヘッドがその軸心回りに回転可能に支持される場合には、複数の回転角度位置を予め定めておき、その回転角度位置毎に前記偏心誤差を求めるようにするのが好ましい(請求項2)。
また、前記シャフト部材に対して吸着ノズルを脱着可能に設けておき、前記シャフト部材に予めダミーノズルを装着した状態でノズル先端を圧接媒体に圧接させるようにするのがより好ましい(請求項3)。
一方、本発明に係る部品搬送方法(請求項4)は、先端に吸着ノズルを設けたシャフト部材からなるヘッドを昇降可能に備え、かつ移動可能に設けられたヘッドユニットの前記ヘッドにより部品供給位置から部品を吸着して目的位置まで搬送する部品搬送方法において、前記ヘッドの下降動作に伴い吸着ノズルを特定高さまで下降させたときのノズル中心とその理論上の位置との誤差である偏心誤差を請求項1乃至3のいずれかに記載の偏心誤差測定方法に基づいて測定する誤差データ取得工程と、この誤差データ取得工程で求めた誤差データを用いて前記吸着ノズルによる作業の目標位置を補正した上で、前記部品供給位置から部品を吸着する作業、又は吸着部品を目的位置に載置する作業を実行する作業工程とを含むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る部品搬送装置(請求項5)は、先端に吸着ノズルを設けたシャフト部材からなるヘッドを昇降可能に備え、かつ移動可能に設けられたヘッドユニットの前記ヘッドにより部品供給位置から部品を吸着して目的位置まで搬送する部品搬送装置において、前記ヘッドの下降動作に伴い吸着ノズルを特定高さまで下降させることにより該吸着ノズルの先端が圧接し、かつその圧接痕が形成されるように配設される圧接媒体と、この圧接媒体に形成される前記圧接痕を撮像することにより当該圧接痕の位置を画像認識する認識手段と、この認識手段により認識された前記圧接痕の位置とその理論上の位置との誤差を求める誤差演算手段と、前記吸着ノズルを特定高さまで下降させることにより前記圧接媒体に圧接痕を形成させるととも、この圧接痕に基づいて前記誤差演算手段により求められる誤差データを用いて前記吸着ノズルによる作業の目標位置を補正した上で、前記部品供給位置から部品を吸着する作業、又は吸着部品を目的位置に載置する作業を実行すべく前記ヘッドユニットの動作を制御する制御手段とを備えているものである。
この装置において、前記圧接媒体はプレート状の部材であってもよく、この場合には、複数の前記圧接媒体を収納するとともにこの収納位置から前記圧接痕を形成するためのノズル圧接位置に圧接媒体を順次繰り出す繰り出し手段と、圧接痕が形成された使用済みの圧接媒体を廃棄する廃棄部と、使用済みの圧接媒体を前記ノズル圧接位置から廃棄部に移載する移載手段とを備えているのが好ましい(請求項6)。
また、請求項5に記載の部品搬送装置において、前記圧接媒体は帯状の部材からなるものであってもよく、この場合には、前記圧接痕を形成するためのノズル圧接位置に前記圧接媒体をその長手方向に繰り出す繰り出し手段を有し、この繰り出し手段は、前記圧接痕の形成に伴い圧接媒体を間欠的に一定ずつ繰り出すように構成されているのが好ましい(請求項7)。
一方、本発明に係る表面実装機は、部品供給部において供給される部品を実装作業位置に位置決めされた基板上に搬送して基板上の所定位置に装着する表面実装機において、前記部品供給部から基板上に部品を搬送する手段として、請求項5乃至7の何れかに記載の部品搬送装置を備えていることを特徴とするものである(請求項8)。
また、本発明に係る部品試験装置は、部品供給部において供給される部品を試験手段に搬送して各種試験を行う部品試験装置において、前記部品供給部から試験手段に部品を搬送する手段として、請求項5乃至7の何れかに記載の部品搬送装置を備えていることを特徴とするものである(請求項9)。
本発明に係る偏心誤差測定方法(請求項1)によれば、ヘッドの下降動作により生じるノズル中心のずれ(偏心誤差)を簡単に検出することができる。そして、部品供給位置から目的位置まで部品を吸着して搬送する場合に、この測定方法に基づいて求めた偏心誤差により偏心補正を行う本発明の部品搬送方法(請求項4)によれば、仮にヘッド(シャフト部材)のもつ精度や当該ヘッドを支持する部分の経時変化等によりヘッドに偏心誤差が生じている場合であっても、その誤差を是正して部品の吸着作業や載置作業を適切に行うことができる。そのため、前記誤差に起因する部品の吸着ミス等のトラブルを未然に防止できるようになる。
特に偏心誤差の測定に関し、予め複数の回転角度位置を定め、これら角度位置毎の偏心誤差を求めておけば(請求項2)、部品吸着時又は載置時に吸着ノズルの回転角度位置が特定されるような場合でも、回転角度位置毎の誤差データを使って部品吸着時等の偏心誤差を求めることによって偏心補正を精度良く行うことが可能となる。
なお、偏心誤差の測定に関してダミーノズルを使用するようにすれば(請求項3)、圧接媒体へ吸着ノズルそのものを圧接させることによるノズル(吸着ノズル)の損傷を有効に防止することができる。
本発明に係る部品搬送装置(請求項5)によれば、制御手段による制御の下、ノズル部材と圧接媒体とが互いに対向するように配置された後、ヘッドの下降動作に伴い圧接媒体に吸着ノズルの圧接痕が形成されるとともに認識手段による圧接痕の画像認識に基づいてヘッド下降時のノズル中心のずれ(偏心誤差)が誤差演算手段において求められる。そして、ここで求められた誤差データを加味した上で、つまり偏心補正が行われた上で部品の吸着作業や載置作業が行われることとなる。従って、上記のような部品搬送方法に基づく部品の搬送を自動的に実施することが可能となる。
この装置において、特に請求項6および7の構成によれば、圧接媒体に対する圧接痕の形成作業を連続的に、かつ自動的に行うことが可能となるため、部品の搬送作業を繰り返し行いながら、その作業中に効率的に上記誤差データを取得すること可能となる。
一方、本発明に係る表面実装機(請求項8)によれば、上記のような部品搬送装置を備えている結果、部品供給部における部品の吸着作業や、基板上への吸着部品の実装(載置)作業をより確実、かつ正確に行うことが可能となる。
また、本発明に係る部品試験装置(請求項9)によれば、上記のような部品搬送装置を備えている結果、部品供給部における部品の吸着作業や、検査手段への部品の載置作業をより確実、かつ正確に行うことが可能となる。
本発明の好ましい実施の形態について図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明に係る表面実装機(本発明に係る偏心誤差測定方法、部品搬送方法、部品搬送装置が適用される表面実装機)を概略的に示している。これらの図に示すように表面実装機(以下、実装機と略す)の基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が配置され、プリント基板3がこのコンベア2上を搬送されて所定の実装作業位置で停止されるようになっている。
上記コンベア2の両側には、部品供給部4が配置されている。これら部品供給部4には、多数列のテープフィーダー4aが設けられている。各テープフィーダー4aは、それぞれ、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状のチップ部品を所定間隔おきに収納、保持したテープがリールから導出されるように構成されており、後述するヘッドユニット6により部品が取り出されるに伴い間欠的に部品を繰り出すように構成されている。
上記基台1の上方には、部品搬送用のヘッドユニット6が装備されている。このヘッドユニット6は、部品供給部4と実装作業位置に位置決めされているプリント基板3とにわたって移動可能とされ、X軸方向(コンベア2と平行な方向)及びY軸方向(コンベア2と直交する方向)に移動することができるようになっている。
すなわち、上記基台1上には、Y軸方向の固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置され、この支持部材11に設けられたナット部分12が上記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X軸方向のガイド部材13と、X軸サーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット6が移動可能に保持され、このヘッドユニット6に設けられたナット部分(図示せず)がボールねじ軸14に螺合している。そして、Y軸サーボモータ9の作動により上記支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動によりヘッドユニット6が支持部材11に対してX軸方向に移動するようになっている。
ヘッドユニット6には複数の実装用ヘッド20が搭載されており、当実施形態では8本の実装用ヘッド20がX軸方向に等間隔で一列に並べられた状態で搭載されている。
各実装用ヘッド20は、それぞれヘッドユニット6のフレームに対してZ軸方向の移動(昇降)及びR軸(中心軸)回りの回転が可能に支持され、かつサーボモータを駆動源とする昇降駆動手段および回転駆動手段により駆動されるノズルシャフト21(シャフト部材;図3に示す)と、その先端(下端)に装着される吸着ノズル22とを備えた構成となっており、図外の負圧供給手段から吸着ノズル22先端に負圧が供給されることにより、この負圧による吸引力で部品を吸着するように構成されている。
吸着ノズル22は、ノズルシャフト21に対して着脱可能に構成されており、後述する実装用ヘッド20の偏心誤差測定の際にはこの吸着ノズル22に代えて後記ダミーノズル22′が装着されるようになっている。具体的に説明すると、図3に示すように、ノズルシャフト21はその内部に負圧供給管(内側シャフト21aという)を備えた二重筒構造を有しており、内側シャフト21aの周りには圧縮バネ24の弾発力により内側シャフト21aと直交する方向に弾性的に変位可能に保持される複数の位置決め用剛球23が設けられている。そして、同図に示すように吸着ノズル22を内側シャフト21aに対してその先端側から挿着すると剛球23が内側シャフト21aの周面に形成された凹部22bに嵌合、圧接し、その結果、吸着ノズル22がノズルシャフト21の下端部に保持される。そして、これと逆に、ノズルシャフト21に装着された吸着ノズル22に下向きに外力を与えると、前記圧縮バネ24の弾発力に抗して圧縮バネ24が押し戻されつつ吸着ノズル22が内側シャフト21a(ノズルシャフト21)から引き抜かれるように構成されている。
なお、同図中、符号22aは吸着ノズル22の途中部分に設けられる鍔状の係止板で、後述する治具ノズルステーション40との間でノズル交換を行う際には、この係止板22aを使って吸着ノズル22の取外しが行われるようになっている。
ヘッドユニット6において、吸着ノズル22の並び方向端部にはさらに実装作業位置に位置決めされたプリント基板3を認識するための基板認識カメラ26が搭載されている。このカメラ26は、例えばCCDエリアセンサあるいはCMOSセンサ等を備えたカメラであって下向きに固定されおり、プリント基板3に記されるフィデューシャルマークを撮像して、その画像信号を後記コントローラ50に出力するように構成されている。なお、この基板認識カメラ26は、後述する偏心誤差測定処理において、誤差測定ユニット30のプレートPに形成されるダミーノズル22′の圧接痕を撮像する手段として共用されている。
図1に戻って、基台1上には、さらに部品の実装に先立ちヘッドユニット6に吸着された部品の吸着状態を画像認識するための撮像ユニット28と、実装用ヘッド20の偏心誤差を測定するための誤差測定ユニット30と、この誤差測定ユニット30での誤差測定に使用するダミーノズルを保持する治具ノズルステーション40とが配置されている。
撮像ユニット28は、コンベア2とその両側の各部品供給部4との間にそれぞれ設けられている。各撮像ユニット28は、Y軸方向に撮像素子が並ぶCCDラインセンサを備え、かつ基台1上に上向きに固定されるカメラと、多数のLEDを備えた照明装置とを備えており、ヘッドユニット6が撮像ユニット上をX軸方向に移動する間に、各実装用ヘッド20に吸着されている部品をその下側から撮像して、その画像信号を後記コントローラ50に出力するように構成されている。なお、撮像ユニット28に適用されるカメラとしては、CCDラインセンサ以外にCCDエリアセンサ、あるいはCMOSセンサ等を備えたカメラを採用することも可能である。
誤差測定ユニット30は、一方側(図1では下側)の部品供給部4の側方部分に配置されている。この誤差測定ユニット30は、実装用ヘッド20の昇降に伴うノズル中心のずれ(偏心誤差)を測定するための圧接媒体としての樹脂プレートPを保持するもので、測定時には、実装用ヘッド20の下降に伴い同ヘッド20に装着される後記ダミーノズル22′がプレートPに圧接され、プレートP上にダミーノズル22′の圧接痕が形成されるように構成されている。
誤差測定ユニット30は、複数のプレートPを積層状態に保持しつつこのプレートPを順次測定位置に繰り出す繰り出し機構を備えている。
図4を用いて具体的に説明すると、誤差測定ユニット30は、上部開口31aを有した収納部31を有しており、複数のプレートPが支持台32上に積み上げられた状態でこの収納部31内に収納されている。支持台32は、アーム35を介して可動部材36に連結されている。この可動部材36は、上下方向に延びる固定レール37に移動可能に装着されるとともに、モータ駆動のプーリ(図示省略)および従動プーリ39に掛け渡された無端状の駆動ベルト38に継手36aを介して連結されている。この構成により、駆動プーリが正逆回転駆動されると、これに伴い駆動ベルト38が上下方向に正逆回転移動し、この駆動ベルト38の移動に連動して可動部材36が固定レール37に沿って移動し、その結果、収納部31内において支持台32が上下方向に移動するようになっている。
また、収納部31の上端部分には一対のシャッタ33が設けられている。これらシャッタ33は、図外のアクチュエーターの作動により開口31a内に前進する閉止状態と(図4に示す状態)、開口31a外に後退(同図中白抜き矢印で示す)して同開口31aを開放する状態とに変位可能に構成されている。
つまり、収納部31内に複数のプレートPを収納するとともにシャッタ33を閉止し、収納プレートPのうち最上位のものをシャッタ33に対してその下側から押し付けることにより、最上位のプレートPを所定の測定高さ位置、具体的にはテープフィーダー4aにおける部品取出し高さと同じ高さ位置に位置決めし、この状態でダミーノズル22′をプレートPに圧接させる上記の偏心誤差測定を行い、測定後は、シャッタ33を開放して支持台32を上昇させることにより、最上位のプレートP(圧接痕が形成された使用済みプレート)を収納部31の上部に押出して廃棄させ、以後、順次プレートPを前記測定高さ位置に繰り上げる(繰り出す)ように構成されている。なお、使用済みのプレートPは、吸着ノズル22により吸着され、コンベア2を挟んで誤差測定ユニット30の反対側に設けられたプレート廃棄箱42(廃棄部)に搬送されて廃棄されるようになっている。
治具ノズルステーション40(図1参照)は、実装用ヘッド20の偏心誤差測定に使う吸着ノズル22と略同一形状のダミーノズル22′を実装用ヘッド20に対して交換可能に保持するものである。
詳しく図示していないが、治具ノズルステーション40には複数の収納孔がX軸方向に一列に並べて設けられており、これら収納孔の1つにダミーノズル22′がその先端側から挿入された状態で収納(保持)されている。治具ノズルステーション40の収納孔の上方には、アクチュエーターの作動により開閉する一対のシャッタが設けられており、このシャッタの開閉に応じて吸着ノズル22およびダミーノズル22′が実装用ヘッド18に対して脱着(交換)されるようになっている。具体的に説明すると、実装用ヘッド20に装着された吸着ノズル22をダミーノズル22′に交換する際には、まずシャッタが開放された状態で実装用ヘッド20の下降に伴い吸着ノズル22が収納孔の空きスペースに挿入され、その後、シャッタが閉止されてこの状態で実装用ヘッド20が上昇する。このようにすると吸着ノズル22の前記係止板22aにシャッタが係合し、その結果、実装用ヘッド20から吸着ノズル22が引き抜かれて収納孔内に保持されることとなる。そして、ダミーノズル22′上に実装用ヘッド20が移され、実装用ヘッド20が下降することによりダミーノズル22′が実装用ヘッド20(ノズルシャフト21)に装着される。そしてその後、シャッタが開放されて実装用ヘッド20が上昇することにより、実装用ヘッド20にダミーノズル22′が装着された状態で収納孔から引き出されることとなる。なお、ダミーノズル22′を吸着ノズル22に交換も上記と同様の手順で行われる。
図5は、上記実装機の制御系をブロック図で示している。
この実装機は、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROMおよび装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM等から構成されるコントローラ50を有している。
このコントローラ50は、その機能構成として主制御手段51、軸制御手段52、誤差測定ユニット駆動制御手段53、画像処理手段54、偏心誤差演算手段55および偏心誤差データ記憶手段56等を含んでいる。
主制御手段51は、この実装機の動作を統括的に制御するもので、予め記憶されているプログラムに従ってヘッドユニット6等を作動させるべく軸制御手段52を介してサーボモータ9,15等の駆動を制御するとともに、実装動作中に前記撮像ユニット20により撮像される吸着部品の画像に基づいて吸着ズレ量(吸着誤差)の演算等を行う。
また、所定のタイミングで各実装用ヘッド20の偏心誤差を測定する偏心誤差測定処理を実行すべく軸制御手段52を介してサーボモータ9,15等の駆動を制御するとともに誤差測定ユニット駆動制御手段53を介して誤差測定ユニット30の駆動を制御する。この偏心誤差測定処理については後に詳述することにする。
そして、部品供給部4からの部品吸着時には、偏心誤差測定処理により求められた偏心誤差に基づいて偏心補正、つまりテープフィーダー4aからの部品の取出し位置(目標位置)を補正する一方、プリント基板3への部品装着時には、部品の前記吸着誤差に基づいて部品の実装位置(目標位置)を補正し、それぞれ補正後の目標位置に従ってヘッドユニット6等を移動させるべく軸制御手段52に制御信号を出力するように構成されている。
画像処理手段54は、基板認識カメラ26および撮像ユニット28から出力される画像信号に所定の処理を施すことにより認識対象に適した画像データを生成して主制御手段51又は偏心誤差演算手段55に出力するものである。なお、当実施形態では、基板認識カメラ26、画像処理手段54および主制御手段51等により圧接痕の位置を画像認識する本発明の認識手段が構成されている。
偏心誤差演算手段55は、偏心誤差測定処理においてプレートP上に形成される圧接痕の画像データに基づき圧接痕の中心位置を求めるとともにその測定位置と理論上の位置との誤差を演算し、その演算値を偏心誤差データ記憶手段56に出力するものである。
偏心誤差データ記憶手段56は、偏心誤差演算手段55において求められる偏心誤差データを更新的に記憶するもので、後述するように、予め特定されたノズル回転角度毎の偏心誤差データを各実装用ヘッド20に対応させて記憶する。
次に、コントローラ50による偏心誤差測定処理の制御について図6のフローチャートに基づいて説明する。
偏心誤差測定処理は、上述したように、ヘッドユニット6に搭載される各実装用ヘッド20の下降動作に伴うノズル中心位置のずれ(偏心誤差)を測定し、その測定値を誤差データとして記憶するための処理である。まず、ステップS1で、偏心誤差を測定するタイミングか否かを判断する。ここでの判断は、設定時間、生産ロットの切換え等の予め定められたタイミングに達しているか否か、あるいはオペレータによる入力操作の有無に基づいて判断する。
ステップS1で測定タイミングであると判断した場合には、ヘッドユニット6を治具ノズルステーション40上に移動させて、最初の測定ヘッド、すなわち測定対象となる最初の実装用ヘッド20にダミーノズル22′を装着した後、実装用ヘッド20のカウンタ値nに初期値「1」をセットするとともに、必要に応じて実装用ヘッド20を駆動してノズル回転角θ(実装用ヘッド20のR軸回りの回転角度位置)を「0°(基準角度)」にセットする(ステップS2〜S4)。
次いで、ヘッドユニット6を誤差測定ユニット30上の所定の測定位置に移動させた後、ダミーノズル22′を装着した実装用ヘッド20を部品吸着高さ位置まで下降させ、これによってプレートPにダミーノズル22′による圧接痕を形成する(ステップS5)。
圧接痕の形成後、ヘッドユニット6を移動させることにより基板認識カメラ26を誤差測定ユニット30上にセットし、プレートPに形成された前記圧接痕を撮像し、この画像に所定の画像処理を施して圧接痕を画像認識するとともにその中心(検出位置Oという;図4参照)、つまり部品吸着高さ位置におけるノズル先端の中心位置を求める(ステップS6)。そして、偏心誤差演算手段55においてこの検出位置Oとその理論上の位置O(図4参照)との誤差Δを求め、その値を偏心誤差データとして偏心誤差データ記憶手段56に記憶する(ステップS7,S8)。
測定終了後、実装用ヘッド20のノズル回転角θが「270°」か否かを判断し(ステップS9)、ここでNOと判断した場合には、実装用ヘッド20を駆動してノズル回転角θを「90°」にセットしてステップS5に移行し、上記と同様の処理を繰り返す。
これに対してステップS9でYESと判断した場合には、ステップS10に移行し、ここで実装用ヘッド20のカウンタ値nが「8」か否か、要するに全ての実装用ヘッド20について誤差測定が行われたか否かを判断し、ここでNOと判断した場合には、ステップS12に移行して実装用ヘッド20のカウンタ値を1インクリメントした後、ステップS2に移行し、ここで最初の実装用ヘッド20に装着されていたダミーノズル22′を次ぎに測定を行う実装用ヘッド20に付け替えて、ステップS3〜ステップS8の処理を実行する。つまり、ステップS2〜S9,S11,S12の処理を繰り返すことにより、実装用ヘッド20毎に、ノズル回転角毎(「0°」「90°」「180°」「270°」)の偏心誤差Δ〜Δを求めて偏心誤差データ記憶手段56に記憶する。
最終的にステップS10でYESと判断した場合には、最後に測定を行った実装用ヘッド20に装着されているダミーノズル22′を治具ノズルステーション40に戻し、同ステーション40に保持されている吸着ノズル22と付け替えるとともに、誤差測定ユニット30の使用済みのプレートPをプレート廃棄箱42に移載して新たなプレートPを測定高さ位置に位置決めし、これにより偏心誤差測定処理が終了する。
なお、ステップS5での処理では、実装用ヘッド20毎に、またノズル回転角度θ毎にプレートPに対するダミーノズル22′の圧接位置を変えることにより、一回の偏心誤差測定処理において一枚のプレートPを使用する。また、プレート廃棄箱42への使用済みプレートPの廃棄は、ヘッドユニット6に搭載される実装用ヘッド20のうち何れか1つ、あるいは複数の実装用ヘッド20によりプレートPを吸着してヘッドユニット6をプレート廃棄箱42上に移動させることにより行う。
以上のような実装機によると、実装動作時には、ヘッドユニット6が部品供給部4と実装作業位置に位置決めされているプリント基板3との間を移動しながら、ヘッドユニット6に搭載された実装用ヘッド20(吸着ノズル22)によりテープフィーダー4aから部品を吸着して取出し、プリント基板3上の所定位置に実装することとなる。
このような実装動作において、テープフィーダー4aからの部品の取出しは、実装用ヘッド20が対象となるテープフィーダー4aの上方に配置された後、実装用ヘッド20が下降してテープ内の部品を吸着ノズル22により吸着することにより行われるが、この場合、偏心誤差データ記憶手段56に記憶されている誤差データに基づいて偏心補正(吸着ノズル22による部品の取出し位置(目標位置)の補正)が行われることにより、吸着ノズル22による部品の吸着が確実、かつ正確に行われる。つまり、ノズルシャフト21のもつ精度や当該ノズルシャフト21を支持する部分の経時変化等により実装用ヘッド20にはノズル昇降時に偏心誤差が生じる場合があり、このような場合にテープフィーダー4aに対して吸着ノズル22を理論上の位置(すなわち設計上の目標位置)に移動させるだけでは、実装用ヘッド20の下降に伴いノズル中心が理論上の位置からずれて部品の吸着ミス等を誘発する虞れがある。これに対して、上記の実装機では、部品吸着時には、上述のように予め実装用ヘッド20毎に実測した偏心誤差に基づいて偏心補正を行うため、実装用ヘッド20に偏心誤差が生じているような場合でも、テープフィーダー4aの部品取出し位置に対して吸着ノズル22を正確に配置して部品吸着を行うことができる。
特に、偏心補正を行う場合には、部品吸着時のノズル回転角度θに応じてそのノズル回転角度θに最も近い偏心誤差データが読出され、そのデータに基づいて偏心補正がおこなわれる。そのため、部品吸着時のノズル回転角度に拘わらず部品取出し位置に対して吸着ノズル22を正確に配置することが可能であり、これにより、部品の吸着が確実に、かつ正確に行われることとなる。
従って、上記の実装機によると、従来のこの種の実装機に比べてテープフィーダー4a(部品供給部4)からの部品の取出しをより確実、かつ正確に行うことができ、とりわけ極小のチップ部品については吸着ミスを大幅に低減することができるという効果がある。そして、このように極小部品の吸着ミスを低減できる結果、超小型部品を使った高密度実装を高速、かつ正確に行うことができるようになる。
ところで、以上説明した実装機は、本発明に係る表面実装機(本発明に係る偏心誤差測定方法、部品搬送方法、部品搬送装置が適用される表面実装機)の好ましい実施の形態であって、偏心誤差測定等の具体的な方法や具体的な装置構成は、この実施形態に限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、以下のような方法や構成を採用することもできる。
(1)誤差測定ユニット30として、例えば図7および図8に示すような構成ものを採用することもできる。同図の誤差測定ユニット30は、ダミーノズル22′を圧接するための圧接媒体として前記プレートPに代えて無端状のテープT(帯状、ベルト状の圧接媒体)を用いたものである。テープTは基台1上に回転下降に支持された一対のドラム62に亘って装着されおり、ドラム62が回転駆動されることによりテープTを周回移動させるように構成されている。なお、図中、符号63は測定位置においてテープTをその裏側から支持する支持板である。つまり、この測定位置ではテープTにダミーノズル22′を押し付けることによりテープTに圧接痕を形成させ、測定後は、ドラム62の駆動によりテープTを一定量だけ移動させることによって、テープTのうち圧接痕が未形成の部分を測定位置に間欠的に繰り出すように構成されている。このような誤差測定ユニット30についてもテープTの繰り出しにより、上記のような偏心誤差測定を連続して行うことが可能となる。
また、上記のように無端状のテープTを周回移動させる構成に代え、テープTを予めリールに巻回しておき、このリールからテープTを引き出して測定位置に繰り出す一方、使用後のテープTを別のリールに巻き取るように構成してもよい。
(2)実施形態では、誤差測定ユニット30で使用された使用済みのプレートPをプレート廃棄箱42に廃棄するための移載手段としてヘッドユニット6を共用しているが、勿論専用の移載手段を設けるようにしてもよい。
また、実施形態では、プレートPを積層状態に待機させ、最上位のプレートPを測定高さ位置に繰り出すように誤差測定ユニット30が構成されているが、例えばベルトコンベア上にプレートPを一列に並べた状態で同コンベアの駆動によりプレートPを測定位置に繰り出すように構成してもよい。この場合、プレート廃棄箱をコンベア先端に設けておき測定位置へのプレートPの繰り出し動作に伴い、使用後のプレートPがコンベア先端からプレート廃棄箱内に自重で案内されるように構成しておけば、実施形態のようなヘッドユニット6によるプレート廃棄作業が不要になるという利点がある。すなわち、プレートPの繰り出し手段とプレート廃棄箱42への移載手段とを共通化した合理的な構成となる。
(3)実施形態では、実際の部品吸着時と同じ条件で実装用ヘッド20の偏心誤差を測定するために誤差測定ユニット30の測定高さ位置をテープフィーダー4aの部品取出し位置の高さ位置に等しく設定しているが、異なる高さ位置で誤差測定を行うようにしてもよい。この場合には、偏心誤差データと、測定高さ位置と、部品吸着時の高さ位置とに基づいて部品吸着高さ位置での実装用ヘッド20の偏心誤差を推定(演算)し、その値に基づいて偏心補正を行うようにすればよい。
同様に、実施形態では、ノズル回転角θとして「0°」「90°」「180°」「270°」の4角度で偏心誤差を測定しておき、部品吸着時のノズル回転角θが上記4角度に該当しない場合には最も近いノズル回転角θでの偏心誤差データを使って偏心補正を行うようにしているが、例えば、上記4角度のうち部品吸着時のノズル回転角θに近い2角度、例えば部品吸着時のノズル回転角θが「45°」の場合には「0°」と「90°」の偏心誤差データを用いて部品吸着時の偏心誤差データを補間演算し、その演算値に基づいて偏心補正を行うようにしてもよい。
(4)実施形態では、テープフィーダー4aから部品を吸着する際にのみ実装用ヘッド20の偏心誤差データを用いて偏心補正を行うようにしているが、勿論、プリント基板3への部品実装時についてもこの偏心誤差データを用いて偏心補正を行うようにしてもよい。これによれば、部品をより正確にプリント基板3上に実装することが可能となる。
(5)誤差測定ユニット30に専用の撮像手段を設け、プレートPに形成された圧接痕をこの撮像手段により撮像して偏心誤差を求めるようにしてもよい。但し、実施形態のようにダミーノズル22′の圧接痕を画像認識する手段として基板認識カメラ26を共用する構成によれば、装置構成の簡略化および低廉化を図る上で有利となる。
(6)偏心誤差を求める手法として、実施形態のようにプレートPにダミーノズル22′の圧接痕を形成してこれを画像認識する以外に、例えば、圧電素子を埋め込んだパネル部材等、圧接位置を直接検出し得るパネル部材を設け、このパネル部材にダミーノズル22′を圧接させることによりこのパネル部材からの出力に基づいて直接圧接位置を検出するようにしてもよい。なお、ダミーノズル22′は必ずしも使用する必要はなく、例えばプレートP等に対する圧接圧力との関係において強度的に問題がない場合には、直接吸着ノズル22をプレートP等に圧接させるようにしてもよい。
(7)実施形態では、本発明を表面実装機に適用した例について説明したが、本発明は、例えば、ICチップ等の部品に対して各種試験を施す部品試験装置に適用することも可能である。
図9は、本発明に係る部品試験装置(本発明に係る偏心誤差測定方法、部品搬送方法、部品搬送装置が適用される部品試験装置)を示す平面図である。なお、図中には、方向性を明確にするためにX軸、Y軸を示している。
図9に示すように、部品試験装置70の基台71には、ベアチップがダイシングされた状態のウェハWaを上下多段に収納したカセット72を装着可能なカセット設置部73が設けられている。このカセット設置部73に装着されたカセット72は、図略の搬送機構により基台71に形成された開口部74の下方位置に搬送され、この位置でベアチップがヘッド75によって取上げられる。ヘッド75は、基台71上でY軸方向に延びるレール76に沿って移動可能に構成されており、前記吸着ノズルにより上記開口部74から部品待機部77までベアチップを搬送するようになっている。
部品待機部77は、基台71上でX軸方向に延びる一対のレール78の間に配置されており、この部品待機部77に搬送されたベアチップが、各レール78に沿って駆動する一対のヘッドユニット79、80により基台71上の検査ソケット81まで搬送され、所定の検査が実行されることとなる。なお、ヘッドユニット79(80)には、ベアチップを吸着可能な吸着ノズルを先端に備え、かつヘッドユニット79(80)のフレームに対して昇降、および軸心回りに回転可能なシャフト部材からなる2つの検査用ヘッド79a(81a)が並べて設けられている。
そして、検査ソケット81における検査の結果、不良品であると判定されたベアチップは、各ヘッドユニット79、80により不良品回収部88の不良品用トレイ89に搬送される一方、良品であると判定されたベアチップは、各ヘッドユニット79、80により基台71上の部品収納部90まで搬送されるとともに、この部品収納部90において、テープフィーダー用のベーステープ91内に収容され、このベーステープ91に図略のカバーテープが張付けられることとなる。
なお、不良品回収部88の不良品用トレイ89が満載状態になると、そのトレイ89が図外のトレイ移動機構によりトレイ排出部92に移送されるとともに、不良品回収部88に隣接したトレイ待機部93にあるトレイ94がヘッドユニット79、80により不良品回収部88に移送され、かつ、図外のトレイ移動機構によりトレイ待機部83に空トレイ載置部85から空トレイが移送されるようになっている。
このような部品試験装置において、検査ソケット81の側方には、昇降に伴う検査用ヘッド79a,81aの偏心誤差を測定するための誤差測定ユニット84と、プレート廃棄箱85と、治具ノズルステーション86とが設けられている。これらの誤差測定ユニット84、プレート廃棄箱85および治具ノズルステーション86は、上述した表面実装機のものと略同一の構成となっており、各検査用ヘッド79a,81aの吸着ノズルをダミーノズル22′に交換し、誤差測定ユニット84において所定の測定位置にセットされるプレートに圧接痕を形成した後、その圧接痕をヘッドユニット79、80に搭載される検査ソケット認識用のカメラ70b,80bで撮像し、その画像データに基づいて検査用ヘッド79a,81aの偏心誤差を求めるように構成されている。なお、治具ノズルステーション86は、検査用ヘッド79a,81aに対応して誤差測定ユニット84の両側にそれぞれ設けられている。
このような部品試験装置によると、部品待機部77のベアチップを検査用ヘッド79a,81aによって、より確実、かつ正確に吸着することが可能となる。そのため、ベアチップの吸着ミスを低減でき、これによりベアチップの試験を効率的に、かつ正確に行うことができるようになる。
本発明に係る表面実装機を示す平面図である。 表面実装機を示す正面図である。 実装用ヘッド(ノズルシャフト)に対する吸着ノズルの脱着構造を説明するための実装用ヘッド先端部分の断面図である。 誤差測定ユニットの構成を説明する断面図である。 表面実装機の制御系(主に実装用ヘッドの偏心誤差測定および偏心補正処理の制御に関連する部分)を示すブロック図である。 コントローラによる偏心誤差測定処理の制御を示すフローチャートである。 本発明に係る表面実装機の変形例を示す平面図である。 誤差測定ユニットの構成を説明する断面図である。 本発明に係る部品試験装置を示す平面図である。
符号の説明
4 部品供給部
4a テープフィーダー
6 ヘッドユニット
20 実装用ヘッド
21 ノズルシャフト
22 吸着ノズル
26 基板認識カメラ
30 誤差測定ユニット
40 治具ノズルステーション
42 プレート廃棄箱
P プレート(圧接媒体)

Claims (9)

  1. 先端に吸着ノズルを設けたシャフト部材からなるヘッドを昇降可能に備え、かつ移動可能に設けられたヘッドユニットの前記ヘッドにより部品供給位置から部品を吸着して目的位置まで搬送するように構成された部品搬送装置の前記ヘッドの偏心誤差測定方法であって、
    前記ヘッドの下降動作に伴い吸着ノズルを特定高さまで下降させ、予めこの高さに設けた圧接媒体にノズル先端を圧接させてその圧接位置を検出し、この検出位置とこの検出位置に対する理論上の位置との誤差を前記ヘッドの下降動作に伴う前記特定高さ位置における偏心誤差として求めることを特徴とする偏心誤差測定方法。
  2. 請求項1に記載の偏心誤差測定方法において、
    前記ヘッドユニットに対してヘッドがその軸心回りに回転可能に支持される場合には、複数の回転角度位置を予め定めておき、その回転角度位置毎に前記偏心誤差を求めることを特徴とする偏心誤差測定方法。
  3. 請求項1又は2に記載の偏心誤差測定方法において、
    前記シャフト部材に対して吸着ノズルを脱着可能に設けておき、前記シャフト部材に予めダミーノズルを装着した状態でノズル先端を圧接媒体に圧接させることを特徴とする偏心誤差測定方法。
  4. 先端に吸着ノズルを設けたシャフト部材からなるヘッドを昇降可能に備え、かつ移動可能に設けられたヘッドユニットの前記ヘッドにより部品供給位置から部品を吸着して目的位置まで搬送する部品搬送方法において、
    前記ヘッドの下降動作に伴い吸着ノズルを特定高さまで下降させたときのノズル中心とその理論上の位置との誤差である偏心誤差を請求項1乃至3のいずれかに記載の偏心誤差測定方法に基づいて測定する誤差データ取得工程と、
    この誤差データ取得工程で求めた誤差データを用いて前記吸着ノズルによる作業の目標位置を補正した上で、前記部品供給位置から部品を吸着する作業、又は吸着部品を目的位置に載置する作業を実行する作業工程とを含むことを特徴とする部品搬送方法。
  5. 先端に吸着ノズルを設けたシャフト部材からなるヘッドを昇降可能に備え、かつ移動可能に設けられたヘッドユニットの前記ヘッドにより部品供給位置から部品を吸着して目的位置まで搬送する部品搬送装置において、
    前記ヘッドの下降動作に伴い吸着ノズルを特定高さまで下降させることにより該吸着ノズルの先端が圧接し、かつその圧接痕が形成されるように配設される圧接媒体と、
    この圧接媒体に形成される前記圧接痕を撮像することにより当該圧接痕の位置を画像認識する認識手段と、
    この認識手段により認識された前記圧接痕の位置とその理論上の位置との誤差を求める誤差演算手段と、
    前記吸着ノズルを特定高さまで下降させることにより前記圧接媒体に圧接痕を形成させるととも、この圧接痕に基づいて前記誤差演算手段により求められる誤差データを用いて前記吸着ノズルによる作業の目標位置を補正した上で、前記部品供給位置から部品を吸着する作業、又は吸着部品を目的位置に載置する作業を実行すべく前記ヘッドユニットの動作を制御する制御手段と
    を備えていることを特徴とする部品搬送装置。
  6. 請求項5に記載の部品搬送装置において、
    前記圧接媒体はプレート状の部材であって、
    複数の前記圧接媒体を収納するとともにこの収納位置から前記圧接痕を形成するためのノズル圧接位置に圧接媒体を順次繰り出す繰り出し手段と、圧接痕が形成された使用済みの圧接媒体を廃棄する廃棄部と、使用済みの圧接媒体を前記ノズル圧接位置から廃棄部に移載する移載手段とを備えていることを特徴とする部品搬送装置。
  7. 請求項5に記載の部品搬送装置において、
    前記圧接媒体は帯状の部材からなるものであって、
    前記圧接痕を形成するためのノズル圧接位置に前記圧接媒体をその長手方向に繰り出す繰り出し手段を有し、この繰り出し手段は、前記圧接痕の形成に伴い圧接媒体を間欠的に一定量ずつ繰り出すように構成されていることを特徴とする部品搬送装置。
  8. 部品供給部において供給される部品を実装作業位置に位置決めされた基板上に搬送して基板上の所定位置に装着する表面実装機において、
    前記部品供給部から基板上に部品を搬送する手段として、請求項5乃至7の何れかに記載の部品搬送装置を備えていることを特徴とする表面実装機。
  9. 部品供給部において供給される部品を試験手段に搬送して各種試験を行う部品試験装置において、
    前記部品供給部から試験手段に部品を搬送する手段として、請求項5乃至7の何れかに記載の部品搬送装置を備えていることを特徴とする部品試験装置。
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