JP2005201303A - 弁装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁座に当接した弁体が弁孔を確実に閉塞する弁装置を得ることが可能な製造方法を提供すること。
【解決手段】 冷凍回路の安全弁は、球面の一部よりなる遮断面18aを有する弁体18と、冷媒圧縮機の吐出室に連通され弁体18が開度を調節する連通孔16と、連通孔16の開口部がなす弁座24と、弁体18を弁座24に向けて付勢する付勢バネとを備えている。安全弁は、吐出室内の圧力が異常な高圧に上昇しようとすると、弁体18が付勢バネのバネ力に抗して弁座24から離間して、吐出室内の冷媒ガスを大気へと放出する。このような安全弁を製造する場合には、弁体18の遮断面18aと同じ曲率半径を有する凸球面状の加工面(18a)を有した加工具31を準備し、該加工具31を弁座24に対して位置決めした後、加工具31の加工面(18a)を弁座24に対して押し付けることで、弁座24を加工面(18a)に沿う形状に成型する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば空調装置の冷凍回路に用いられる、差圧弁よりなる弁装置に関する。
従来、空調装置の冷凍回路には、該冷凍回路内の様々な圧力を調節するために、差圧弁よりなる弁装置が様々な箇所に用いられている。例えば、特許文献1に開示された弁装置は、冷凍回路を構成する冷媒圧縮機のクランク室内が異常な高圧となった時に、該圧力を冷凍回路内の低圧領域へと逃す構成を有している。
すなわち、前記弁装置は、球状の弁体と、クランク室に連通された弁孔と、該弁孔の開口部がなす弁座と、弁体を弁座に向けて付勢する付勢バネとを備えている。そして、クランク室内の圧力が異常に高くなると、弁孔内の圧力に基づき弁体に作用する弁開方向への力が増大する。従って、付勢バネのバネ力に抗して弁体が弁座から離間し、クランク室内の圧力は弁孔及び弁体を介して低圧領域へと逃される。
なお、前記冷凍回路に用いられる弁装置としては、前述した冷媒圧縮機のクランク室内が異常な高圧となることを回避する役目のもの以外にも、冷凍回路内の高圧領域の異常な高圧を大気へと逃す役目のもの(安全弁)が挙げられる。この安全弁として用いられる弁装置においても、前述した冷媒圧縮機のクランク室内の異常高圧に対応する弁装置と同様な構成を有するものが存在する。
特開平11−324909号公報(第3頁、第2図)
ところが、前記弁装置においては、付勢バネのバネ力によって弁体が弁座に向けて付勢されている。従って、弁装置の組立時等、弁体に差圧が作用されていない状況下においては、付勢バネのバネ力によって、弁体が弁座に対して強く押し付けられる。しかも、球状をなす弁体は、一種の角当たり状態で弁座に対して当接される。よって、弁体が弁座に対して強く押し付けられることで、該弁体の外面(球面)の一部に沿う形状に弁座が塑性変形することがあった。
前記弁装置の組立時においては、例えば弁体を直接保持しつつ該弁体を弁座に対して好適な位置で当接させるような配慮はなされていない。このため、弁座に対する弁体の当接位置が、好適な位置からズレる場合がある。好適な位置からズレた状態で、弁体が弁座に対して押し付けられて該弁座が塑性変形すると、該塑性変形の形状に沿って弁座に当接する状態が安定状態となる弁体によっては、弁孔を確実に閉塞することができない。従って、弁孔内の圧力が異常な高圧でなくとも、該弁孔から弁体を介して弁室へと冷媒ガスが漏れる問題があった。これは、冷凍回路の性能低下につながる。
特に、安全弁として用いられる弁装置においては、冷凍回路内の高圧領域と大気との大きな圧力差に抗して、弁体を弁座に対して押し付けておく付勢バネが必要となる。つまり、付勢バネとしては、例えば冷媒圧縮機のクランク室内の異常高圧に対応する弁装置と比較して、バネ力の強いものが必要となる。従って、安全弁の組立時等において、付勢バネの強いバネ力によって弁体が弁座に対してより強く押し付けられて、該弁座が塑性変形し易い問題があった。
この問題は、冷凍回路の冷媒として二酸化炭素を用いた場合に、さらに深刻となっていた。つまり、二酸化炭素冷媒を用いた場合には、例えばフロン冷媒を用いた場合よりも冷凍回路内の高圧領域が遙かに高圧となるため、さらに強いバネ力を有する付勢バネを必要とするからである。
本発明の目的は、弁座に当接した弁体が弁孔を確実に閉塞する弁装置を得ることが可能な弁装置の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明では、まず、凸球面状をなす加工面つまり球体の外面の一部よりなる加工面を有した加工具を準備する。加工具の加工面は、弁装置が有する弁体の遮断面と同じ曲率半径を有している。そして、加工具を弁座に対して位置決めした後、該加工具の加工面を弁座に対して押し付けることで、弁座が加工面に沿う形状に成型(塑性変形)される。
つまり、本発明においては、例えば弁装置の組立時において、好適な位置からズレた状態で弁体が弁座に当接して該弁座が塑性変形しないように、予め加工具によって弁座を好適な状態に塑性変形させている。従って、弁装置においては、塑性変形の形状に沿って弁座に当接する弁体によって、弁孔を確実に閉塞することができる。
請求項2の発明は請求項1において、前記加工具として弁体を用いている。つまり、加工具の加工面として弁体の遮断面が用いられている。このように、弁装置に用いられる現物の弁体で弁座の成型を行うことで、該成型を好適に行うことが可能となる。
請求項3の発明は請求項1において、前記加工具として弁体とは異なる部材を用いている。つまり、加工具の加工面として、弁体とは別の専用のものが用いられている。専用の加工面を有した加工具を準備することで、弁座の成型工程を効率良く短時間で行うことが可能となる。
請求項4の発明は請求項1〜3のいずれか一項において、前記弁装置は流体回路に用いられる安全弁である。安全弁は、流体回路内の圧力が異常な高圧となった場合に、該圧力を流体回路外へと放出する。安全弁として用いられる弁装置においては、流体回路の内外の大きな圧力差に抗して弁体を弁座に対して押し付けておくために、バネ力の強い付勢バネを必要とする。従って、従来においては、弁体が弁座に対してより強く押し付けられることとなり、該弁座が好適ではない状態に塑性変形し易い問題があった。つまり、請求項1〜3の発明は、安全弁の製造方法において具体化するのに特に有効である。
請求項5の発明は請求項4において、前記流体回路は空調装置の冷凍回路であって、該冷凍回路の冷媒としては二酸化炭素が用いられている。冷凍回路の冷媒として二酸化炭素を用いた場合には、例えばフロン冷媒を用いた場合よりも冷凍回路内の高圧領域が遙かに高圧となり、さらに強いバネ力を有する付勢バネが必要となる。従って、従来においては、弁体が弁座に対してさらに強く押し付けられることとなり、該弁座が好適ではない状態に塑性変形し易い問題があった。つまり、請求項1〜3の発明は、二酸化炭素冷媒を用いた冷凍回路に備えられる安全弁の製造方法において具体化するのに特に有効である。
上記請求項1〜5の発明の弁装置の製造方法によれば、弁座を好適な状態に成型する(塑性変形させる)ことができ、弁座に当接した弁体が弁孔を確実に閉塞する弁装置を得ることが可能となる。
以下、本発明の弁装置の製造方法を、流体回路としての空調装置の冷凍回路に用いられる安全弁の製造方法に具体化した一実施形態について説明する。
まず、空調装置の冷凍回路について説明する。
図1に示すように、前記冷凍回路51は、吸入室52aの冷媒ガスを圧縮室52bへと吸入して圧縮し吐出室52cへと吐出する冷媒圧縮機52、該冷媒圧縮機52の吐出室52cからの高圧冷媒ガスを冷却するガスクーラ53、該ガスクーラ53からの冷媒を絞る膨張弁54、及び該膨張弁54からの冷媒が蒸発される蒸発器55を備えている。冷凍回路51の冷媒としては二酸化炭素が用いられている。冷媒圧縮機52には安全弁10が装備されている。
次に、前記安全弁10の構成について説明する。
図1に示すように、前記安全弁10の外郭を構成するバルブハウジング11は、第1本体12と第2本体13とから構成されている。第1本体12は、冷媒圧縮機52のハウジング52dに螺着されている。第2本体13は、ハウジング52dの外方に配置されているとともに、第1本体12に螺着されている。バルブハウジング11において第2本体13内には、該第2本体13内に螺入された第1本体12の隔壁部14によって、弁室15が区画されている。隔壁部14において弁室15に臨む端面14aは、平面状をなしている。
前記第1本体12には連通孔16が形成されている。連通孔16は、隔壁部14の端面14aに対して垂直方向に延在されている。連通孔16は、弁室15と、冷媒圧縮機52のハウジング52d内に区画された吐出室52cとを接続する。吐出室52cは、冷凍回路51内の高圧領域として把握することができる。第2本体13において弁室15を取り囲む円環状の周壁には、半径方向に延びるポート13aが複数形成されている。弁室15は、ポート13aを介して大気へと開放されている。つまり、冷媒圧縮機52の吐出室52cと大気圧雰囲気とは、連通孔16、弁室15及びポート13aを介して接続されている。
前記弁室15内には弁体18が収容されている。弁体18は、鋼鉄製の球体よりなっている。弁体18は、隔壁部14の端面14aに対して接離する方向へ移動可能となっている。弁室15内には、バネ座部材19が移動可能に収容されている。バネ座部材19において隔壁部14の端面14a側に位置する端面は、円錐凹面状の座面19aをなしている。バネ座部材19は、座面19aを介して弁体18に当接されている。弁室15内には、コイルスプリングよりなる付勢バネ21が収容されている。弁室15内においてバネ座部材19は、隔壁部14と反対側において、付勢バネ21を介して第2本体13によって支持されている。付勢バネ21は、バネ座部材19を介して弁体18を隔壁部14の端面14aに向けて付勢する。
前記連通孔16において弁室15側の端部は、隔壁部14の端面14aで開口されている。弁体18が隔壁部14の端面14aに当接すると、該弁体18の外面(球面)の一部よりなる遮断面18aつまり凸球面状をなす遮断面18aが、連通孔16の開口部に対して円環状領域で接触される。従って、連通孔16と弁室15との連通が弁体18によって遮断される。つまり、連通孔16は弁孔をなしており、隔壁部14の端面14aにおける連通孔16の開口部は弁座24をなしている。なお、弁座24には、弁体18との当接による塑性変形を緩和してシール性を向上させるために、Snメッキ等のメッキ処理が施されている。
さて、前記冷媒圧縮機52の吐出室52c内が異常な高圧でなければ、連通孔16内の圧力に基づき弁体18に作用する弁開方向(図面上方)への力は小さくなっている。従って、弁体18の位置決めには付勢バネ21のバネ力が支配的となり、該弁体18は弁座24に当接した状態となっている。よって、連通孔16と弁室15との連通が弁体18によって遮断されて、吐出室52c内の冷媒ガスが大気へと放出されることはない。
この状態から、何らかの理由によって吐出室52c内が異常な高圧に上昇しようとすると、連通孔16内の圧力に基づき弁体18に作用する弁開方向への力が過大となる。従って、弁体18は、付勢バネ21のバネ力に抗して移動して弁座24から離間する。よって、連通孔16と弁室15との連通が弁体18によって開放され、吐出室52c内の冷媒ガスが連通孔16、弁室15及びポート13aを経由して大気へと放出されて、吐出室52c内の異常な圧力上昇が防止される。
なお、前記弁体18が弁座24からの離間を開始する吐出室52c内の圧力、つまり安全弁10の開弁圧力の設定は、第1本体12と第2本体13との間に介在されるシム26の厚みで調節することができる。つまり、シム26の厚みを調節することで、第2本体13に対する第1本体12(隔壁部14)の螺入量を調節することができ、ひいては弁座24に当接した状態にある弁体18に作用させる、付勢バネ21のバネ力の強さを調節することができる。
次に、前記安全弁10の製造方法について説明する。
図2には、前記第2本体13(図1参照)を螺着する前の状態の第1本体12が示されている。この状態において、保持具32に弁体18を保持してなる加工具31を準備し、該弁体18の中心点Sが、弁座24の中心つまり連通孔16の中心軸線L上に位置するように、加工具31を弁座24に対して位置決めする。
この位置決め状態にて、前記加工具31と弁座24とを、図示しない加工機の動作によって接近方向へ相対移動させる。従って、加工具31が保持する弁体18の遮断面18a、つまり加工具31が備える、遮断面18aと同じ曲率半径を有する凸球面状の加工面が、弁座24に対して押し付けられる。この弁座24に対する弁体18の押付け力は、例えば、吐出室52c内と大気との差圧が弁体18に作用されていない状況下において、該弁体18が付勢バネ21によって弁座24に対して押し付けられている時の力以上に設定されている。このように、加工具31の弁体18を弁座24に対して押し付けることで、該弁座24は、円環線状をなす状態(図2の拡大円A中に二点鎖線で示す状態)から、弁体18の遮断面18aの一部に沿う形状に成型(塑性変形)されて立体形状をなすこととなる。
なお、前記弁座24に対するメッキ処理は、前述した加工具31による成型工程の後に行われる。このようにすれば、メッキが、加工具31による弁座24の成型の妨げとなることを防止できる。また、メッキが、加工具31の押付けによって損傷することを防止できる。
上記構成の本実施形態においては次のような効果を奏する。
(1)弁体18の当接位置が好適な位置からズレた状態で弁座24が塑性変形しないように、予め加工具31によって弁座24を好適な状態に塑性変形させている。従って、安全弁10においては、塑性変形の形状に沿って弁座24に当接する弁体18によって、連通孔16を確実に閉塞することができる。よって、吐出室52c内の圧力が異常な高圧でない状態で、該吐出室52cから大気へと冷媒ガスが漏れることを防止でき、ひいては冷凍回路51の性能を向上させることができる。
(2)加工具31として弁体18が用いられている。このように、安全弁10に用いられる現物の弁体18で弁座24の成型を行うことで、該成型を好適に行うことが可能となる。
(3)安全弁10においては、冷凍回路51の内外の大きな圧力差に抗して弁体18を弁座24に対して押し付けておくために、バネ力の強い付勢バネ21を必要とする。従って、従来においては、弁体18が弁座24に対してより強く押し付けられることとなり、該弁座24が好適ではない状態に塑性変形し易い問題があった。つまり、本発明は、安全弁10の製造方法において具体化するのに特に有効である。
(4)冷凍回路51の冷媒として二酸化炭素を用いた場合には、例えばフロン冷媒を用いた場合よりも冷凍回路51内の高圧領域(吐出室52c)が遙かに高圧となり、さらに強いバネ力を有する付勢バネ21が必要となる。従って、従来においては、弁体18が弁座24に対してさらに強く押し付けられることとなり、該弁座24が好適ではない状態に塑性変形し易い問題があった。つまり、本発明は、二酸化炭素冷媒を用いた冷凍回路51に備えられる安全弁10の製造方法において具体化するのに特に有効である。
なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で例えば以下の態様でも実施できる。
○例えば図3に示すように、安全弁10の製造時において弁座24を成型するための加工具41として、弁体18とは異なる部材を用いること。図3の態様において加工具41は、棒状の先端部に凸球面状たる半球面状をなす加工面41aを有している。加工具41の加工面41aは、弁体18の遮断面18aと同じ曲率半径を有している。加工具41は、加工面41aを介して弁座24に対して押し付けられて、該弁座24の成型を行う。
本態様においては、前記加工具41として弁体18とは異なる部材を用いている。つまり、加工具41の加工面41aとして、弁体18とは別の専用のものが用いられている。専用の加工面41aを有した加工具41を準備することで、弁座24の成型を効率良く行うことが可能となる。この手法は安全弁10の量産に向く。このような効果は、上記実施形態を変更して、加工具31の弁体18を成型専用の球体とすることでも、同様に奏することができる。
○上記実施形態の安全弁10には、弁体18として球体(ボール弁)が用いられていた。しかし、凸球面状の遮断面を有するものであれば球体に限定されるものではなく、例えば半球体を弁体として用いてもよい。つまり、本発明の製造方法を、球体以外の弁体を用いた弁装置に適用してもよい。
○上記実施形態の安全弁10には、付勢バネ21としてコイルスプリングが用いられていた。しかし、これに限定されるものではなく、例えば板バネを付勢バネとして用いてもよい。つまり、本発明の製造方法を、コイルスプリング以外の付勢バネを用いた弁装置に適用してもよい。
○上記実施形態においては、安全弁10の製造方法に具体化されていた。これを変更し、例えば、冷媒圧縮機52のクランク室内が異常な高圧となった時に、該圧力を冷凍回路51内の低圧領域へと逃す構成の弁装置において、その製造方法に具体化すること。
○本発明は、二酸化炭素冷媒を用いた冷凍回路に備えられる弁装置の製造方法に具体化することに限定されるものではなく、例えばフロン冷媒を用いた冷凍回路に備えられる弁装置の製造方法に具体化してもよい。
○本発明は、冷凍回路に備えられる弁装置の製造方法に具体化することに限定されるのではなく、例えばエア回路や油圧回路に備えられる弁装置の製造方法に具体化してもよい。
上記実施形態又は別例から把握できる技術的思想について記載する。
(1)前記弁座に対する前記加工具の押付け力は、前記弁体に差圧が作用されていない状況下において、該弁体が前記付勢バネによって前記弁座に対して押し付けられている時の力以上に設定されている請求項1〜5のいずれか一項に記載の弁装置の製造方法。
(2)前記加工具による前記弁座の成型工程の後に、前記弁座に対してメッキ処理を施す請求項1〜5のいずれか一項又は技術的思想(1)に記載の弁装置の製造方法。
(3)凸球面状をなす遮断面を有する弁体と、該弁体が開度を調節する弁孔と、該弁孔の開口部がなす弁座と、前記弁体を弁座に向けて付勢する付勢バネとを備え、前記弁孔内の圧力上昇に応じて、前記弁体が前記付勢バネのバネ力に抗して前記弁座から離間する構成の弁装置において、該弁装置の製造時に用いられ、前記弁体の前記遮断面と同じ曲率半径を有する凸球面状の加工面を有したことを特徴とする弁座成型用の加工具。
安全弁の縦断面図。 安全弁の製造工程を説明する図。 別例の安全弁の製造工程を説明する図。
符号の説明
10…弁装置としての安全弁、16…弁孔としての連通孔、18…弁体(a…加工具の加工面を兼ねる遮断面)、21…付勢バネ、24…弁座、31…加工具、41…加工具(a…加工面(別例))、51…冷凍回路。

Claims (5)

  1. 凸球面状をなす遮断面を有する弁体と、該弁体が開度を調節する弁孔と、該弁孔の開口部がなす弁座と、前記弁体を弁座に向けて付勢する付勢バネとを備え、前記弁孔内の圧力上昇に応じて、前記弁体が前記付勢バネのバネ力に抗して前記弁座から離間する構成の弁装置において、
    前記弁体の前記遮断面と同じ曲率半径を有する凸球面状の加工面を有した加工具を準備し、該加工具を前記弁座に対して位置決めした後、該加工具の前記加工面を前記弁座に対して押し付けることで、前記弁座を前記加工面に沿う形状に成型することを特徴とする弁装置の製造方法。
  2. 前記加工具として前記弁体を用いた請求項1に記載の弁装置の製造方法。
  3. 前記加工具として前記弁体とは異なる部材を用いた請求項1に記載の弁装置の製造方法。
  4. 前記弁装置は流体回路に用いられる安全弁である請求項1〜3のいずれか一項に記載の弁装置の製造方法。
  5. 前記流体回路は空調装置の冷凍回路であって、該冷凍回路の冷媒としては二酸化炭素が用いられている請求項4に記載の弁装置の製造方法。
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