JP2005201126A - 除雪機用エンジンの出力状態報知装置 - Google Patents

除雪機用エンジンの出力状態報知装置 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成でエンジンの出力状態を正確に判定して操作者に報知し、よって操作者の負担を軽減すると共に、エンジンや動力伝達系の損傷および作業効率の低下を抑制するようにした除雪機用エンジンの出力状態報知装置を提供する。
【解決手段】エンジン回転数NEとスロットル開度θTHの検出値に基づいてエンジン22の出力発生率OPrateを推定する(S20)と共に、推定した出力発生率OPrateを第1の所定値#OPrate1およびそれよりも大きい値に設定された第2の所定値#OPrate2と比較し、比較結果に基づいてエンジンの出力状態が低出力状態、定格出力状態および過出力状態のいずれにあるかを判定する(S22,S24)。そして、判定結果に応じて定格出力表示灯および過出力表示灯の点灯、消灯を行うことで、エンジンの出力状態を操作者に報知する(S14,S26,S30)。
【選択図】図4

Description

この発明は、除雪機用エンジンの出力状態報知装置に関する。
従来、エンジンを搭載し、かかるエンジンで除雪機構(オーガやブロワ)を駆動すると共に、走行機構(クローラ)を駆動して自走できるようにした除雪機が広く知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2001−20238号公報
従来、上記のようなエンジン出力によって各機構を駆動する除雪機を使用する場合、操作者は、エンジン音や回転数の変動に基づいてエンジン出力(負荷)の大きさを経験的に判断し、定格出力の範囲を逸脱しないように除雪機構や走行機構の動作を調整していた。
ところで、四輪自動車に搭載されるエンジンにあっては、プロペラシャフトのエンジン側とディファレンシャルギヤ側の歪みから軸トルクを検出し、その値に基づいてエンジン出力を算出する技術が広く知られている。また、例えば特許文献2に記載される技術のように、エンジンの燃焼圧や回転数、油温などの値に基づいて軸トルクを算出する技術も提案されている。
実公平3−4922号公報
上記したように、従来の除雪機にあっては、エンジン出力の大きさをエンジン音や回転数の変動に基づいて操作者が経験的に判断していたため、操作者の負担が大きいという不具合があった。また、操作者の経験に依存していたことから、エンジン出力が定格出力の範囲内にあるか否か必ずしも正確に判断できるとは限らず、過出力となってエンジンや動力伝達系の損傷を引き起こす、あるいは、定格出力未満となって作業効率の低下を招くおそれがあった。
また、エンジンの出力状態を判定するにあたり、上記した四輪自動車に関する技術によって検出あるいは算出されたエンジン出力やトルクを利用することが考えられるが、上記技術は構成が複雑であるという不具合があった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決することにあり、簡素な構成でエンジンの出力状態を正確に判定して操作者に報知し、よって操作者の負担を軽減すると共に、エンジンや動力伝達系の損傷および作業効率の低下を抑制するようにした除雪機用エンジンの出力状態報知装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1にあっては、除雪機に搭載されたエンジンの出力で操作者によって除雪機構および走行機構の少なくともいずれかが駆動される除雪機において、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記検出されたエンジン回転数とスロットル開度に基づいて前記エンジンの出力発生率を推定する出力発生率推定手段と、前記推定された出力発生率に基づいて前記エンジンの出力状態を判定する出力状態判定手段と、および前記判定されたエンジンの出力状態を前記操作者に対して報知する報知手段とを備えるように構成した。
また、請求項2にあっては、前記出力状態判定手段は、前記推定された出力発生率が第1の所定値未満のときに前記出力状態を低出力状態と判定し、前記推定された出力発生率が前記第1の所定値以上で、かつ前記第1の所定値よりも大きい値に設定された第2の所定値未満のときに前記出力状態を定格出力状態と判定し、前記推定された出力発生率が前記第2の所定値以上のときに前記出力状態を過出力状態と判定すると共に、前記報知手段は、前記エンジンの出力状態が低出力状態、定格出力状態および過出力状態のいずれにあるかを報知する報知装置を備えるように構成した。
請求項1に係る除雪機用エンジンの出力状態報知装置においては、エンジン回転数とスロットル開度を検出し、検出したエンジン回転数とスロットル開度に基づいてエンジンの出力発生率を推定すると共に、推定した出力発生率に基づいてエンジンの出力状態を判定し、判定したエンジンの出力状態を報知手段によって操作者に対して報知するように構成したので、簡素な構成で正確にエンジンの出力状態を判定して操作者に報知することができ、よって操作者の負担を軽減することができると共に、エンジンや動力伝達系の損傷および作業効率の低下を抑制することができる。
また、請求項2にあっては、推定した出力発生率が第1の所定値未満のときにエンジンの出力状態を低出力状態と判定し、推定した出力発生率が前記第1の所定値以上で、かつ前記第1の所定値よりも大きい値に設定された第2の所定値未満のときにエンジンの出力状態を定格出力状態と判定し、推定した出力発生率が前記第2の所定値以上のときにエンジンの出力状態を過出力状態と判定すると共に、エンジンの出力状態が低出力状態、定格出力状態および過出力状態のいずれにあるかを報知する報知装置を備えるように構成したので、上記した効果に加え、エンジンの出力状態をより的確に操作者に報知することができ、よって操作者の負担をより一層軽減することができると共に、エンジンや動力伝達系の損傷および作業効率の低下をより効果的に抑制することができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る除雪機用エンジンの出力状態報知装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この実施の形態に係る除雪機用エンジンの出力状態報知装置が搭載される除雪機の平面図である。また、図2は、図1に示す除雪機の左側面図である。
図1および図2において、符号10は除雪機を示す。除雪機10は、左右(進行方向において左右)の駆動輪(後輪)12L,12Rと従動輪(前輪)14L,14Rに巻き掛けられてなる一対のクローラ16L,16Rと、ハンドルバー18L,18Rとを備えた非乗車型の自走式除雪機である。
除雪機10の機体フレーム10a上において、エンジンカバー20の内部には、エンジン22が搭載される。エンジン22は、リコイルスタータ24を備え、操作者によって手動で始動される。
図2に示すように、エンジン22のクランク軸22Sは、プーリーに巻き掛けられた第1のベルト26を介し、機体フレーム10aの先端付近に設けられた除雪機構30に接続される。除雪機構30は、第1のベルト26によってエンジン22の回転出力が伝達される回転軸32と、回転軸32に取り付けられたオーガ34およびブロワ36とからなる。ブロワ36の上方には、シューター38が設けられる。
エンジン22のクランク軸22Sは、さらに、プーリーに巻き掛けられた第2のベルト40を介して走行機構42に接続される。走行機構42は、第2のベルト40によってエンジン22の回転出力が伝達される変速機44と、変速機44に接続された差動機46と、差動機46に車軸12Sを介して接続された駆動輪12L,12Rと、従動輪14L,14Rと、クローラ16L,16Rとからなる。尚、駆動輪12L,12Rの車軸12Sと従動輪14L,14Rの車軸14Sは、図示しない走行フレームによって回転自在に支持される。
左右のハンドルバー18L,18Rの間には、操作盤50が設けられる。操作盤50には速度調節レバー52と、オーガ高さ調節レバー54と、シューター方向調節レバー56と、表示装置58が設けられる。表示装置58は、定格出力表示灯58aと、過出力表示灯58bを備える。
また、左右のハンドルバー18L,18Rの下方には、旋回レバー60L,60Rが設けられると共に、左側のハンドルバー18Lの上方には走行レバー62が設けられる。
次いで、除雪機10の走行動作および除雪動作について簡単に説明する。
操作者によって走行レバー62が把持されると、走行機構42の動力伝達経路の途中に配置された図示しないデッドマンクラッチが動力の伝達を開始し、よってエンジン22の回転出力がクローラ16L,16Rに伝達されて除雪機10の走行が開始される。また、速度調節レバー52が操作されることにより、変速機44の変速比が変更される、あるいは、後述する電動モータによってエンジン22のスロットルバルブが開閉されてエンジン回転数が変更され、よって除雪機10の走行速度が調節される。
さらに、左右の旋回レバー60L,60Rのいずれかが把持されることにより、図示しないブレーキ機構が作動して対応するクローラの回転速度が低下させられ、よって除雪機10の旋回が行われる。
また、エンジン22の回転出力によってオーガ34が駆動されることにより、除雪機10の前方の雪がオーガ34の後方に掻き込まれる。オーガ34によって掻き込まれた雪は、ブロワ36によって上方に巻き揚げられ、シューター38を介して所望の方向に放出される。尚、シューター38の先端(出口)の向きは、シューター方向調節レバー56を操作することによって調節自在に構成される。また、オーガ高さ調節レバー54を操作することにより、シリンダ64(図2に示す)を伸縮させてクローラ16L,16Rに支持される除雪機10のフレームの角度を調整することができ、よってオーガ34の地面からの高さが調節自在に構成される。
図3は、エンジン22の説明断面図である。
エンジン22は、1個の気筒(シリンダ)70を備え、その内部にピストン72が往復動自在に収容される。ピストン72の頭部と気筒壁面の間には燃焼室74が形成されると共に、気筒壁面には吸気バルブ76と排気バルブ78が配置され、燃焼室74と吸気路80あるいは排気路82の間を開閉する。尚、エンジン22は、具体的には空冷4サイクルの単気筒OHV型の内燃機関であり、163ccの排気量を備える。
ピストン72はクランク軸22Sに連結され、クランク軸22Sはギヤを介してカム軸86と連結される。また、クランク軸22Sの一端にはフライホイール88が取り付けられると共に、フライホイール88の先端側には前記したリコイルスタータ24が取り付けられる。
フライホイール88の内側には発電コイル(オルタネータ)90が配置され、交流電流を発電する。発電コイル90で発電された交流電流は、図示しない処理回路を介して直流電流に変換された後、ECU(後述)や点火回路(図示せず)などに動作電源として供給される。
また、吸気路80の上流にはスロットルボディ92が配置される。スロットルボディ92にはスロットルバルブ94が収容され、スロットルバルブ94はスロットル軸と減速ギヤ機構(共に図示せず)を介して電動モータ96(アクチュエータ。具体的には、ステッピングモータ)に接続される。また、スロットルボディ92においてスロットルバルブ94の上流側には、キャブレタ・アシー(図示せず)が設けられる。キャブレタ・アシーは、図示しない燃料タンクに接続され、スロットルバルブ94の開度に応じて吸入された空気にガソリン燃料を噴射して混合気を生成する。生成された混合気は、スロットルバルブ94、吸気路80および吸気バルブ76を通って気筒70の燃焼室74に吸入される。
電動モータ96の付近にはスロットル開度センサ98が配置され、スロットルバルブ94の開度θTH(以下「スロットル開度」という)に応じた信号を出力する。また、フライホイール88の付近には電磁ピックアップからなるクランク角センサ100が配置され、所定クランク角度ごとにパルス信号を出力する。
スロットル開度センサ98およびクランク角センサ100の出力は、ECU(電子制御ユニット)102に入力される。ECU102は、CPU,ROM,RAMおよびカウンタを備えたマイクロコンピュータからなり、除雪機10の適宜位置に配置される。
ECU102は、クランク角センサ100の出力パルスをカウントしてエンジン回転数NEを検出(算出)する。また、ECU102は、検出されたエンジン回転数NEおよびスロットル開度θTHに基づき、エンジン回転数NEが予め設定された目標回転数NEDに一致するように電動モータ96の通電指令値を算出すると共に、算出した通電指令値を電動モータ96に出力してその駆動を制御する。
このように、この実施例に係る除雪機10は、スロットルボディ92、ECU102および各種センサなどからなる電子制御式のスロットル装置(電子ガバナ)によってスロットルバルブ94を開閉し、エンジン22の吸入空気量を調量することによってエンジン回転数NEが目標回転数NEDとなるように制御するようにした。
また、ECU102は、検出されたエンジン回転数NEおよびスロットル開度θTHに基づき、エンジン22の出力状態を判定し、表示装置58の定格出力表示灯58aと過出力表示灯58bの点灯および消灯を行う。
次いで、図4以降を参照してこの実施例に係る除雪機用エンジンの出力状態報知装置の動作について説明する。図4は、その動作を示すフローチャートである。図示のプログラムは、ECU102において所定の周期(例えば20[msec])ごとに実行される。
以下説明すると、先ずS10において、エンジン回転数NEを検出すると共に、検出したエンジン回転数NEをECU102のRAMに保存する。次いでS12に進み、エンジン回転数NEの検出値が所定サイクル分(例えば10サイクル分)保存されたか否か判断する。S12で否定されるときはS14に進み、定格出力表示灯58aと過出力表示灯58bを消灯させる。一方、S12で肯定されるときはS16に進み、エンジン回転数平均値NEavgを算出する。エンジン回転数平均値NEavgとは、保存した所定サイクル分(10サイクル分)のエンジン回転数NEの平均値である。
次いでS18に進み、スロットル開度θTHの現在値を検出し、さらにS20に進んでエンジン22の出力発生率OPrateを推定する。ここで、出力OPrateは、エンジン負荷を表す値(パラメータ)であり、エンジン回転数平均値NEavg(概略的には、エンジン回転数NE)とスロットル開度θTHとに基づいて推定される。
出力発生率OPrateの推定について具体的に説明すると、図5に示す如く、エンジン回転数NE(エンジン回転数平均値NEavg)に対するスロットル開度θTHの特性は、エンジン22の出力発生率に応じて変化する。これは、除雪機構30や走行機構42に作用する負荷(即ち、エンジン22の負荷)が増減してエンジン回転数NEと目標回転数NEDに偏差が生じると、ECU102は目標回転数NEDを維持するために電動モータ96を駆動してスロットル開度θTHを調節する(即ち、出力発生率OPrateを変更してエンジン出力OPを調節する)ためである。
従って、エンジン回転数NE(エンジン回転数平均値NEavg)とスロットル開度θTHの関係から、そのときの出力発生率OPrateを推定することができる。そこで、この実施例にあっては、各回転数ごとにスロットル開度θTHと出力発生率OPrateの関係を予め実験を通じてマップ化しておき、検出(算出)されたエンジン回転数NE(エンジン回転数平均値NEavg)とスロットル開度θTHに基づいてかかるマップを検索することで、出力発生率OPrateを推定するようにした。
図4フローチャートの説明を続けると、次いでS22に進み、出力発生率OPrateが第1の所定値#OPrate1以上か否か判断する。第1の所定値#OPrate1は、具体的には、図6に示す如く70[%]に設定される。
S22で否定されるとき、即ち、出力発生率OPrateが70[%]未満であるときは、図6に示す如く、エンジン22の出力状態が低出力状態であると判定してS14に進み、定格出力表示灯58aと過出力表示灯58bを消灯させる。即ち、推定した出力発生率OPrateが第1の所定値#OPrate1(70[%])未満であるときは、定格出力表示灯58aおよび過出力表示灯58bをともに消灯させることにより、エンジン22の出力状態が低出力状態であって除雪機構30や走行機構42に作用する負荷を増加させても良いことを操作者に対して報知する。
一方、S22で肯定されるときはS24に進み、出力発生率OPrateが第1の所定値#OPrate1よりも大きい値に設定された第2の所定値#OPrate2以上か否か判断する。第2の所定値#OPrate2は、具体的には、図6に示す如く90[%]に設定される。
S24で否定されるとき、即ち、出力発生率OPrateが70[%]以上、90[%]未満であるときは、図6に示す如く、エンジン22の出力状態が定格出力状態であると判定してS26に進み、定格出力表示灯58aを点灯させると共に、過出力表示灯58bを消灯させる。
即ち、推定した出力発生率OPrateが第1の所定値#OPrate1(70[%])以上で、かつ第2の所定値#OPrate2(90[%])未満であるときは、定格出力表示灯58aを点灯させる一方、過出力表示灯58bを消灯させることにより、エンジン22の出力状態が定格出力状態であって現在の作業を継続して行ってもエンジン22や除雪機構30および走行機構42の動力伝達系に損傷を与えるおそれがないことを操作者に対して報知する。
他方、S24で肯定されるとき、即ち、出力発生率OPrateが90[%]以上であるときは、次いでS28に進み、出力発生率OPrateが第2の所定値#OPrate2以上である状態が所定時間t1にわたって継続しているか否か判断する。尚、この判断は、S24で肯定されたときに図示しない別のプログラムでカウンタをスタートさせ、そのカウンタ値が第1の所定時間t1(例えば1[sec])に達したか否か確認することによって行われる。
S28で肯定されるときはエンジン22の出力状態が過出力状態であると判定してS30に進み、定格出力表示灯58aを消灯させると共に、過出力表示灯58bを点灯させる。
即ち、推定した出力発生率OPrateが第2の所定値#OPrate2(90[%])以上であるとき(具体的には、出力発生率OPrateが第2の所定値#OPrate2以上である状態が所定時間t1にわたって継続しているとき)は、定格出力表示灯58aを消灯させる一方、過出力表示灯58bを点灯させることにより、エンジン22の出力状態が過出力状態であって現在の作業を継続して行うとエンジン22や除雪機構30および走行機構42の動力伝達系に損傷を与えるおそれがあることを操作者に対して報知する。換言すれば、操作者に対し、速度調節レバー52やオーガ高さ調節レバー54を操作して除雪機構30や走行機構42に作用する負荷を低減させ、よってエンジン負荷を低下させるように促す。
一方、S28で否定されるときはS26に進んで定格出力状態の報知を継続する。これは、出力発生率OPrateの一時的な上昇(燃料溜まりなどに起因する偶発的な上昇)を過出力状態と誤判定し、操作者に対する不要な報知が行われるのを防止するためである。
このように、この実施例にあっては、エンジン回転数NEとスロットル開度θTHを検出し、検出したエンジン回転数NEとスロットル開度θTHに基づいてエンジン22の出力発生率OPrateを推定すると共に、推定した出力発生率OPrateに基づいてエンジン22の出力状態を判定し、判定した出力状態を表示装置58によって操作者に対して報知する、具体的には、推定した出力発生率OPrateを第1の所定値#OPrate1および第2の所定値#OPrate2と比較し、比較結果に基づいてエンジン22の出力状態が低出力状態、定格出力状態および過出力状態のいずれにあるかを判定し、判定結果に応じて表示装置58の点灯、消灯を行うことで、エンジン22の出力状態を操作者に報知するように構成したので、簡素な構成で正確にエンジン22の出力状態を判定して操作者に報知することができ、よって操作者の負担を軽減することができる。また、エンジン22の出力状態が過出力状態となってエンジン22や除雪機構30および走行機構42の動力伝達系が損傷するのを抑制することができると共に、エンジン22の出力状態が低出力状態となって除雪機10の性能を発揮しきれずに作業効率が低下するのを抑制することができる。
より具体的には、推定した出力発生率OPrateが第1の所定値#OPrate1未満のときにエンジン22の出力状態を低出力状態と判定し、推定した出力発生率OPrateが前記第1の所定値#OPrate1以上で、かつ前記第1の所定値#OPrate1よりも大きい値に設定された第2の所定値#OPrate2未満のときにエンジン22の出力状態を定格出力状態と判定し、推定した出力発生率が前記第2の所定値#OPrate2以上のときにエンジン22の出力状態を過出力状態と判定すると共に、エンジン22の出力状態が低出力状態、定格出力状態および過出力状態のいずれにあるかを定格出力表示灯58aと過出力表示灯58bの点灯、消灯によって操作者に報知するようにしたので、エンジン22の出力状態をより的確に操作者に報知することができ、よって操作者の負担をより一層軽減することができると共に、エンジン22や動力伝達系の損傷および作業効率の低下をより効果的に抑制することができる。
尚、この実施例に係るエンジン22のように、電子制御式のスロットル装置(電子ガバナ)を搭載した除雪機10にあっては、既存のスロットル開度センサ98とクランク角センサ100の出力値から出力発生率OPrateを推定することができるため、装置の簡素化という効果をより顕著に得ることができる。
以上の如く、この発明の第1実施例にあっては、除雪機(10)に搭載されたエンジン(22)の出力で操作者によって除雪機構(30)および走行機構(42)の少なくともいずれかが駆動される除雪機において、前記エンジン(22)の回転数(NE)を検出するエンジン回転数検出手段(クランク角センサ100)と、前記エンジン(22)のスロットル開度(θTH)を検出するスロットル開度検出手段(スロットル開度センサ98)と、前記検出されたエンジン回転数(NE)とスロットル開度(θTH)に基づいて前記エンジン(22)の出力発生率(OPrate)を推定する出力発生率推定手段(ECU102、図4フローチャートのS20)と、前記推定された出力発生率(OPrate)に基づいて前記エンジン(22)の出力状態を判定する出力状態判定手段(ECU102、図4フローチャートのS22,S24)と、および前記判定されたエンジンの出力状態を前記操作者に対して報知する報知手段(ECU102、図4フローチャートのS14,S26,S30、表示装置58)とを備えるように構成した。
また、前記出力状態判定手段は、前記推定された出力発生率(OPrate)が第1の所定値(#OPrate1)未満のときに前記出力状態を低出力状態と判定し(図4フローチャートのS22)、前記推定された出力発生率(OPrate)が前記第1の所定値(#OPrate1)以上で、かつ前記第1の所定値(#OPrate1)よりも大きい第2の所定値(#OPrate2)未満のときに前記出力状態を定格出力状態と判定し(図4フローチャートのS22,S24)、前記推定された(OPrate)出力発生率が前記第2の所定値(#OPrate2)以上のときに前記出力状態を過出力状態と判定する(図4フローチャートのS24)と共に、前記報知手段は、前記エンジン(22)の出力状態が低出力状態、定格出力状態および過出力状態のいずれにあるかを報知する報知装置(表示装置58、定格出力表示灯58a、過出力表示灯58b)を備えるように構成した。
尚、上記において、第1の所定値#OPrate1や第2の所定値#OPrate2などの数値を具体的に示したが、その値に限られないのは言うまでもない。
また、出力発生率OPrateが第1の所定値#OPrate1のとき低出力状態と判定して定格出力表示灯58aを過出力表示灯58bともに消灯するようにしたが、低出力状態のときに点灯させる表示灯を設けても良い。
また、出力状態の報知を表示によって行うようにしたが、音声で行うようにして良い。
また、スロットルバルブ94を開閉するアクチュエータとしてステッピングモータを使用したが、DCモータやロータリーソレノイドなど、他のアクチュエータを使用するようにしても良い。
この発明の第1実施例に係る除雪機用エンジンの出力状態報知装置が搭載される除雪機の平面図である。 図1に示す除雪機の左側面図である。 図1に示すエンジンの説明断面図である。 第1実施例に係る除雪機用エンジンの出力状態報知装置の動作を示すフローチャートである。 図1に示すエンジンの回転数に対するスロットル開度の特性を出力発生率別に示すグラフである。 図1に示すエンジンの回転数に対する出力の特性を出力発生別に示すグラフである。
符号の説明
10 除雪機
22 エンジン
30 除雪機構
42 走行機構
58 表示装置(報知手段)
58a 定格出力表示灯(報知手段)
58b 過出力表示灯(報知手段)
94 スロットルバルブ
98 スロットル開度センサ(スロットル開度検出手段)
100 クランク角センサ(エンジン回転数検出手段)
102 ECU(出力発生率推定手段、出力状態判定手段、報知手段)

Claims (2)

  1. 除雪機に搭載されたエンジンの出力で操作者によって除雪機構および走行機構の少なくともいずれかが駆動される除雪機において、前記エンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、前記エンジンのスロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、前記検出されたエンジン回転数とスロットル開度に基づいて前記エンジンの出力発生率を推定する出力発生率推定手段と、前記推定された出力発生率に基づいて前記エンジンの出力状態を判定する出力状態判定手段と、および前記判定されたエンジンの出力状態を前記操作者に対して報知する報知手段とを備えることを特徴とする除雪機用エンジンの出力状態報知装置。
  2. 前記出力状態判定手段は、前記推定された出力発生率が第1の所定値未満のときに前記出力状態を低出力状態と判定し、前記推定された出力発生率が前記第1の所定値以上で、かつ前記第1の所定値よりも大きい値に設定された第2の所定値未満のときに前記出力状態を定格出力状態と判定し、前記推定された出力発生率が前記第2の所定値以上のときに前記出力状態を過出力状態と判定すると共に、前記報知手段は、前記エンジンの出力状態が低出力状態、定格出力状態および過出力状態のいずれにあるかを報知する報知装置を備えることを特徴とする請求項1記載の除雪機用エンジンの出力状態報知装置。
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