JP2005200229A - 化合物半導体単結晶の製造方法 - Google Patents

化合物半導体単結晶の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】成長過程全般、特に種付け部が液体封止剤中を通過するまでの固液界面形状を再現性良く融液側に凸形状に制御することで、GaAs単結晶の収率を大幅に向上させることができるようにする。
【解決手段】化合物半導体単結晶の製造方法は、結晶成長用容器9内に化合物半導体原料及び封止剤を投入し、加熱手段としてのヒータ5により原料及び封止剤を加熱して、原料融液15とその上に液体封止剤16とを形成し、種結晶12を原料融液15に接触させて種付けを行い、種付け部17aを原料融液15から引上げて化合物半導体単結晶を成長する。この成長過程において前記種付け部17aが前記液体封止剤16中を通過するまでの引上速度は、5mm/h以下とする。また、成長過程において前記種付け部17aが前記液体封止剤16中を通過した後の引上速度は、5mm/h以上、15mm/h以下とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、液体封止引上法(LEC法)による化合物半導体単結晶の製造方法に関するものである。
化合物半導体単結晶、例えば砒化ガリウム(以下、「GaAs」と記す)単結晶をLEC法で製造する一般的な方法は、成長炉内にるつぼを配置し、このるつぼ内に化合物半導体原料及び封止剤を投入し、るつぼの周囲に配設された加熱手段のヒータにより化合物半導体原料及び封止剤を加熱して、原料融液とその上に液体封止剤とを形成し、種結晶を原料融液に接触させて種付けを行い、種付け部を原料融液から引上げて単結晶を成長させていくというものである。従来、この成長過程において、引上速度は、種付け部から結晶成長最終部まで一定になるように設定して単結晶成長を行っている。
LEC法でGaAs単結晶を成長する技術は非常に難しく、加熱手段のヒータ及び、成長炉内の部材(ホットゾーンと呼ばれる。以下、「HZ」と記す)の配置、形状、材質等により、より細かく影響を受けるため、再現性の良いGaAs単結晶の成長条件を得るのは難しい。GaAs単結晶を再現性よく得るための要因は、HZの配置、形状、材質などHZに係わるものと考えてられてきたが、根本的には固化したGaAs単結晶とGaAs融液の界面(以下、「固液界面」と記す)との形状を如何に制御するかが、単結晶収率を得るための大きな要因であることが明確になってきた。
固液界面形状と単結晶収率の関係は、固液界面が融液側に凹形状の場合は、固液界面全体または一部分、成長過程全般または成長過程のある一部分に係わらず、結晶欠陥であるリネージ、亜粒界が集積され易く多結晶化し易い。当然ながら単結晶収率も低くなる。単結晶収率を向上させるための大きな要因は、固液界面を成長過程全般に渡り、全体を融液側に凸形状に制御することである。
成長過程において、種付け部が液体封止剤中を通過した後の固液界面を融液側に凸形状に制御することは容易である。しかし、成長過程において、種付け部が液体封止剤中を通過するまでは、種付け部が液体封止剤中を通過した後と比較して、固化した結晶からの放熱が少なく、固液界面を融液側に凸形状に制御することが困難である。種付け部が液体封止剤中を通過するまでに結晶からの放熱が少ない理由は、種付け部が液体封止剤を通過した後の雰囲気ガスのガス対流伝熱による結晶からの放熱に比較して、液体封止剤中の液体封止剤の対流伝熱による放熱が少ないためと考えられる。
実際に成長させた単結晶のストリエーション、すなわち固液界面形状を露呈させたところ、固液界面形状は、結晶成長全般にわたり融液側に向かって凸形状を示していたが、種付け部近傍(成長初期段階)は、融液側への凸形状の度合いが小さく、また、凹形状となっている場合も確認された。
このように引上速度を、成長過程全般に渡り一定になるように設定している従来の製造方法では、固液界面を、成長過程全般に渡り、融液側に凸形状に制御することは難しかった。
なお、種結晶を融液に接触させたときに熱ショックで発生した転位を完全に除去するために単結晶にはシード部が設けられているが、そのシード部の直径を細長くシード絞りする必要があることから、特にシード絞りでの外乱要因ともなり得る融液温度の変動を検出し、予めシード部直径の変動を想定して、シード部を寸法精度よく制御するために、結晶の引上速度を調整することも行われている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−255481号公報
上述したように従来のLEC法を用いた化合物半導体単結晶の製造方法では、引上速度を成長過程全般に渡り一定になるように設定しているので、成長過程において、種付け部が液体封止剤中を通過するまでは、種付け部が液体封止剤中を通過した後と比較して、固化した結晶からの放熱が少なく、固液界面を融液側に凸形状に制御することが困難であった。このため、成長させて単結晶に結晶欠陥であるリネージ、亜粒界が集積され易く、多結晶化し易いという問題があり、化合物半導体単結晶の収率が悪かった。
また、特許文献1の方法では、結晶の引上速度の調整を行って種付け部直径の変動を抑制しており、種付け部直径の変動を抑制することにより固液界面の形状の影響を低減できるとしている。しかし、そうだからといって、この方法は直接融液温度に着目したもので、固液界面形状に着目したものではないので、固液界面を融液側に凸形状に制御するという観点ではなお改善の余地があった。
本発明の課題は、LEC法を用いた化合物半導体単結晶の製造方法において、上述した従来技術の問題点を解消し、成長過程全般、特に種付け部が液体封止剤中を通過するまでの固液界面形状を、再現性良く融液側に凸形状に制御することによって、化合物半導体単結晶の収率を大幅に向上させることが可能なGaAs単結晶の製造方法を提供することにある。
第1の発明は、砒化ガリウム等の化合物半導体単結晶をLEC法で製造する方法で、成長過程において種付け部が液体封止剤中を通過するまでの成長速度が、5mm/h以下とする化合物半導体単結晶の製造方法である。これにより、種付け部が液体封止剤中を通過するまでの固液界面形状を再現性良く融液側に凸形状にすることが可能となり、LEC法での化合物半導体単結晶の収率を大幅に向上させることができる。
また、第2の発明は、第1の発明において、成長過程において種付け部が液体封止剤中を通過した後の成長速度を、5mm/h以上、15mm/h以下としたものである。これにより、種付け部が液体封止剤中を通過した後の固液界面形状も再現性良く融液側に凸形状にすることが可能となり、LEC法での化合物半導体単結晶の収率をさらに大幅に向上させることができる。
本発明によれば、LEC法を用いた化合物半導体単結晶を成長する方法において、成長過程全般での固液界面形状を再現性良く融液側に凸形状に制御することができるので、化合物半導体単結晶の収率を大幅に向上させることができる。
以下に本発明の実施の形態について説明する。
図1は、化合物半導体単結晶を製造するためのLEC法成長装置の概念図である。
耐圧容器であるチャンバ1内の中央に有底無蓋の円筒状の単結晶成長用容器サセプタ2が、鉛直な単結晶成長用容器軸3の上端に固定されている。単結晶成長用容器軸3の下端はチャンバ1の外部下側に設けられた回転・昇降手段4に連結されている。単結晶成長用容器サセプタ2は回転・昇降手段4により、単結晶成長用容器軸3を中心として回転・昇降自在となっている。チャンバ1内の単結晶成長用容器サセプタ2の周囲には円筒状のヒータ5が配置されている。ヒータ5とチャンバ1の側壁との間には円筒状の熱シールド治具6、7が配置され、単結晶成長用容器サセプタ2とチャンバ1の底板との間には円板状の熱シールド治具8が配置されている。単結晶成長用容器サセプタ2内には単結晶成長用容器(るつぼ)9が収容されるようになっている。チャンバ1内の単結晶成長用容器9の上側には単結晶成長用容器軸3と同軸である引き上げ軸10が設けられている。引き上げ軸10はチャンバ1の外部上側に設けられた回転・昇降手段11により、回転・昇降自在となっている。引き上げ軸10の下端には種結晶12を保持するためのホルダ13が設けられている。
これらチャンバ1、単結晶成長用容器サセプタ2、単結晶成長用容器軸3、回転・昇降手段4、ヒータ5、熱シールド治具6〜8、単結晶成長用容器9、引き上げ軸10、回転・昇降手段11及びホルダ13で成長炉14が構成されている。
但し、チャンバ1内を排気するための排気手段やガス導入手段等は省略されている。
なお、図では成長途中の化合物半導体単結晶(以下、「単結晶」と記す)17と、液状の原料(原料融液)15と、液状の封止剤(液体封止剤)16とが示されているが、成長準備段階では原料及び封止剤は共に固体である。
単結晶17の17aは種付け部(種結晶12と原料融液15との接触部)、17bは増径部(単結晶17の略円錐状に形成された部分)、17cは定径部(単結晶17の円柱状に形成された部分)をそれぞれ示す。
次に、このLEC法成長装置を用いて、化合物半導体単結晶の製造方法を、GaAs単結晶を例にとって説明する。
LEC法は、単結晶成長用容器9内にGaAsの原料(固体)及び封止剤、例えばB23(固体)を収容し、不活性ガスを充填した成長炉14内で結晶成長用容器9をヒータ5により通電加熱して原料及び封止剤を融解して、原料融液15及び液体封止剤16を形成する。回転・昇降手段11で引き上げ軸10を回転、降下させて原料融液15に種結晶12を接触させた後、例えば矢印3a方向に単結晶成長用容器9(単結晶成長用容器サセプタ2)を回転させると共に、例えば矢印10a方向に回転させながら種結晶12を矢印10b方向に引き上げることにより種結晶12の下端からGaAs単結晶17を成長させる方法である。
ここで、成長過程全般に渡り、固液界面18の形状の全体を融液側に凸形状に制御するために、成長過程において種付け部17aが液体封止剤(B23)16中を通過するまでの引上速度は、5mm/h以下としている。また、種付け部17aが液体封止剤(B23)16中を通過した後の引上速度は、5mm/h以上、15mm/h以下としている。
このように、固化した結晶が液体封止部中を通過するまでと、液体封止部中を通過した後との引上速度を異ならせることにより、固液界面18形状を成長過程全般に渡り、全体を融液側に凸形状に制御するようにしているのは、固液界面18の形状が、固化した結晶からの放熱量に支配され、しかも液体封止剤中にあっては引上速度(成長速度)の影響が支配的であると考えているからである。
固液界面18の形状は、融液の径方向の温度分布、融液内の対流等も関連しており、固化した結晶からの放熱量(液体封止剤中の温度勾配、及び成長速度と相関がある)のみに支配されるものではないが、融液の径方向の温度分布、融液内の対流等が固液界面18の形状に及ぼす影響は、固化した結晶からの放熱量が固液界形状に及ぼす影響に比べれば、無視できる程度に小さい。また、液体封止剤は粘性が高く、HZの配置、形状、材質等を変更した場合でも液体封止剤中の温度勾配は大きな変化はなく、固化した結晶からの放熱量は引上速度(成長速度)の影響が支配的と考えてよいからである。
種付け部17aが液体封止剤16中を通過するまでの引上速度は、5mm/hより早いと、固化した結晶からの放熱量が不十分で、固液界面18が融液側に凹形状を呈するので好ましくない。したがって、液体封止剤中の引上速度は、固液界面18が融液側に凸形状を呈する5mm/h以下であることが好ましい。
また、種付け部17aが液体封止剤16中を通過した後の引上速度は、5mm/hより遅いと、生産性が悪くなるので好ましくない。15mm/hより早いと、定径部において、固化した結晶からの放熱量が不十分で、固液界面18が融液側に凹形状を呈するので好ましくない。したがって、液体封止剤通過後の引上速度は、生産性がよく、固液界面18が融液側に凸形状を呈する5mm/h以上、15mm/h以下が好ましい。
実施の形態では、LEC法において、B23中は5mm/h以下、B23通過後は5〜15mm/hで引上を行うようにしたので、この方法で得られるGaAs単結晶は、従来法よりも種付けから単結晶成長最終部まで全域結晶(以下、「All Single」と記す)の割合が高いだけではなく、従来法で得られたGaAs単結晶に比べ、転位の集積部が少ない傾向にある。これは、従来法の場合は、All Singleであっても、リネージ、亜粒界には発展しないまでも転位が集積していることを示している。実施の形態で得られるGaAs単結晶及び単結晶化から得られるウェハは、これを用いて素子を形成した場合、転位に基づく素子歩留の低下を防止することが出来る。これによって、工業生産における経済的効果は多大なものがある。
なお、上述した実施の形態は、LEC法でのGaAs単結晶の成長方法について説明したが、本発明は、GaAsに限定されない。例えば、InP,GaP,InAs等の化合物半導体単結晶の成長方法についても同様の効果が得られる。
つぎに、上述した装置を用いてGaAsを成長させる実施例について比較例とともに説明する。
[実施例1]
直径が280mmのパイロリティックナイトライド(以下、「PBN」と記す)製の単結晶成長用容器9及び10mm角の矩形断面形状の種結晶12を用い、単結晶成長用容器9、種結晶12を相対的に回転させて定径部17cの直径が110mm、長さが400mmのGaAsの単結晶17の成長を20回行った。成長過程において種付け部17aが液体封止剤16中を通過するまでの引上速度を5mm/hとし、種付け部17aが液体封止剤16中を通過後の引上速度を8mm/hとした。
その結果、AllSingleの割合は80%以上であった。
また、実際に成長させた単結晶を成長方向に対して水平な方向に切断し、その切断面にラッピング処理及びポリッシング処理を施して鏡面にし、これにABエッチングを施してストリエーション、すなわち固液界面形状を露呈させた。固液界面形状は、結晶成長全般にわたり融液側に向かって凸となっていた。なお、種付け部近傍(成長初期段階)は、融液側への凸形状の度合いが小さかったが、固液界面全体に渡り融液側へ凸形状となっていた。
したがって、成長過程において種付け部が液体封止剤中を通過するまでの引上速度を5mm/hとした場合には、固化した結晶からの放熱量が十分で、固液界面が融液側に凸形状を呈するものと考えられる。また、成長過程において種付け部が液体封止剤中を通過後の引上速度を8mm/hとした場合には、定径部において、固化した結晶からの放熱量が十分で、固液界面が融液側に凸形状を呈するものと考えられる。
[実施例2]
種付け部17aが液体封止剤16中を通過するまでの引上速度を5mm/h以下、種付け部17aが液体封止剤16中を通過後の引上速度を5mm/h以上、15mm/h以下とした以外は、実施例1と同様の方法で、GaAsの単結晶成長を50回行った。
その結果、AllSingleの割合は、80%以上であった。
また、成長した単結晶を実施例1と同様な方法でストリエーション、すなわち固液界面形状を露呈させたところ、固液界面形状は、結晶成長全般にわたり融液側に向かって凸となっていた。なお、種付け部近傍(成長初期段階)は、融液側への凸形状の度合いが小さかったが、固液界面全体に渡り融液側へ凸形状となっていた。
したがって、種付け部が液体封止剤中を通過するまでの引上速度は、5mm/h以下だと、固化した結晶からの放熱量が十分で、固液界面が融液側に凸形状を呈するので好ましい。また、種付け部が液体封止剤中を通過した後の引上速度は、5mm/h以上、15mm/h以下だと、生産性が良く、固化した結晶からの放熱量が十分で、固液界面が融液側に凸形状を呈するので好ましい。
[比較例1]
引上速度は、液体封止剤16中を通過後の引上速度のみならず、液体封止剤16中を通過するまでの引上速度も、種付け部から最終成長部までの全成長過程で、8mm/hと一定とした以外は実施例1と同様の方法で、GaAs単結晶17の成長を行った。GaAsの単結晶17の成長は50回行い、All Singleの割合は50%以下であった。
実施例1と同様の方法で、ストリエーション、すなわち固液界面形状を露呈させたところ、固液界面形状は、種付け部近傍(成長初期段階)は、融液側への凸形状の度合いが小さく、また、凹形状となっている場合も確認された。
したがって、全成長過程において引上速度を8mm/hと一定にした場合には、特に、種付け部が液体封止剤中を通過するまでの固化した結晶からの放熱量が不十分で、固液界面が融液側に凹形状を呈するものと考えられる。
[比較例2]
成長過程において種付け部が液体封止剤中を通過するまでの引上速度を5mm/hより早くした以外は実施例1と同様の方法で、GaAs単結晶17の成長を行った。GaAs単結晶成長は20回行い、All Singleの割合は、50%以下であった。
実施例1と同様の方法で、ストリエーション、すなわち固液界面形状を露呈させたところ、固液界面形状は、種付け部近傍(成長初期段階)は、融液側への凸形状の度合いが小さく、また、凹形状となっている場合も確認された。
したがって、成長過程において種付け部が液体封止剤中を通過するまでの間、引上速度を5mm/hより早くした場合には、定径部において、固化した結晶からの放熱量が不十分で、固液界面が融液側に凹形状を呈するものと考えられる。
[比較例3]
成長過程において、種付け部が液体封止剤中を通過するまでの間、引上速度を5mm/hとし、成長過程において種付け部が液体封止剤中を通過後の引上速度を15mm/hより早くした以外は、実施例1と同様の方法で、GaAs単結晶17の成長を行った。GaAs単結晶成長は20回行い、All Singleの割合は、50%以下であった。
実施例1と同様の方法で、ストリエーション、すなわち固液界面形状を露呈させたところ、固液界面形状は、種付け部近傍(成長初期段階)は、融液側への凸形状を呈し、固液界面全体に渡り融液側に凸形状となっていたが、定径部以降では融液側へ凹形状となっている場合も確認された。
したがって、成長過程において種付け部が液体封止剤中を通過後の引上速度を15mm/hより早くした場合には、定径部において、固化した結晶からの放熱量が不十分で、固液界面が融液側に凹形状を呈するものと考えられる。
本実施の形態による化合物半導体単結晶を製造するためのLEC法成長装置の概念図である。
符号の説明
1 チャンバ(耐圧容器)
5 ヒータ(加熱手段)
9 単結晶成長用容器(るつぼ)
12 種結晶
14 成長炉
15 原料融液
16 液体封止剤
17 GaAs単結晶(化合物半導体単結晶)
17a 種付け部
18 固液界面

Claims (3)

  1. 結晶成長容器内に化合物半導体原料及び封止剤を投入し、加熱手段により原料及び封止剤を加熱して、原料融液とその上に液体封止剤とを形成し、種結晶を原料融液層に接触させて種付けを行い、種付け部を原料融液から引上げて化合物半導体単結晶を成長する製造方法において、
    成長過程において前記種付け部が前記液体封止剤中を通過するまでの引上速度が、5mm/h以下であることを特徴とする化合物半導体単結晶の製造方法。
  2. 成長過程において前記種付け部が前記液体封止剤中を通過した後の引上速度が、5mm/h以上、15mm/h以下であることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体単結晶の製造方法。
  3. 前記化合物半導体単結晶がGaAs単結晶であることを特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体単結晶の製造方法。
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