JP2005199584A - 記録装置及び記録装置の制御方法 - Google Patents

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【課題】 シートのインク汚れを抑制する。
【解決手段】 記録ヘッド20に信号を送信するためのフレキシブルフラットケーブル61の一端61Aが記録ヘッド20を搭載するキャリッジ21に保持され、他端61Bが屈曲部61Cを介して曲げられてキャリッジ21に対向するベースフレーム15に保持され、キャリッジ21の移動に伴って、屈曲部61Cの位置が移動する記録装置において、コントローラを備え、このコントローラが、屈曲部61Cが移動する側のベースフレーム15の端部領域をキャリッジ21が移動する場合、キャリッジ21の移動速度を低下させる制御を行う。
【選択図】 図6

Description

記録ヘッドに信号を送信するための信号ケーブルを備えた記録装置及び記録装置の制御方法に関する。
一般に、キャリッジ軸を摺動するキャリッジに記録ヘッドが搭載され、記録ヘッドの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してプラテン上に搬送されたシートに画像を記録する記録装置が知られている。
この種の記録装置として、記録ヘッドに信号を送信するための信号ケーブルが備えられ、この信号ケーブルの一端が、記録ヘッドに接続され、キャリッジに保持されるとともに、信号ケーブルの他端が、キャリッジに対向するフレームに保持部で保持されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
上記キャリッジは、キャリッジ軸が挿通される軸受部を有し、キャリッジがキャリッジ軸を摺動自在となるように、キャリッジの軸受部とキャリッジ軸との間に僅かな隙間が設けられている。また、上記キャリッジが往復移動する際には、キャリッジの移動に伴って、信号ケーブルの曲がる屈曲部の位置が移動し、キャリッジに加わる信号ケーブルの曲げによる反力が変化する。
特開2003−266864号公報
しかしながら、上記記録装置では、キャリッジの移動により信号ケーブルの屈曲部の位置がキャリッジに近づくに従って、キャリッジに作用する信号ケーブルの反力が高まり、特に、キャリッジを高速移動させた場合には、キャリッジに作用する信号ケーブルの反力が過大となってしまうことがあった。このように、キャリッジに作用する反力が過大となってしまう場合、キャリッジの軸受部とキャリッジ軸との間には隙間があるので、キャリッジが信号ケーブルの反力によりプラテンに近づく方向に押圧され、記録ヘッドの先端が、インクリボンを介してシートに衝突してしまい、シートにインク汚れが生じてしまうという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、シートのインク汚れを抑制することができる記録装置及び記録装置の制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、記録ヘッドに信号を送信するための信号ケーブルを備え、この信号ケーブルの一端が前記記録ヘッドを搭載するキャリッジに保持され、他端が屈曲部を介して曲げられて前記キャリッジに対向するフレームに保持され、前記キャリッジの移動に伴って、前記信号ケーブルの屈曲部の位置が移動する記録装置において、前記信号ケーブルの屈曲部が移動する側の前記フレームの端部領域を前記キャリッジが移動する場合、前記キャリッジの移動速度を低下させるキャリッジ速度制御手段を備えたことを特徴とするものである。
この記録装置において、前記キャリッジ速度制御手段は、前記キャリッジの指定速度が予め定めたしきい値を下回る場合、前記キャリッジを前記指定速度に制御し、前記指定速度が前記しきい値を上回る場合、前記キャリッジが前記端部領域に移動したときに前記キャリッジを前記指定速度よりも低い移動速度に制御するようにしてもよい。
また、上記記録装置において、前記キャリッジ速度制御手段は、前記キャリッジの指定速度が予め定めたしきい値を下回る場合、前記キャリッジを前記指定速度に制御し、前記指定速度が前記しきい値を上回る場合、前記キャリッジの全ての移動領域に亘って前記キャリッジを前記指定速度よりも低い移動速度に制御するようにしてもよい。
また、記録ヘッドに信号を送信するための信号ケーブルを備え、この信号ケーブルの一端が前記記録ヘッドを搭載するキャリッジに保持され、他端が屈曲部を介して曲げられて前記キャリッジに対向するフレームに保持され、前記キャリッジの移動に伴って、前記信号ケーブルの屈曲部の位置が移動する記録装置の制御方法において、前記信号ケーブルの屈曲部が移動する側の前記フレームの端部領域を前記キャリッジが移動するか否かを判断する判断過程と、前記キャリッジの指定速度が予め定めたしきい値を上回るか否かを判断する速度判断過程と、前記キャリッジが前記端部領域を移動し、且つ、前記指定速度が前記しきい値を上回る場合、前記キャリッジの移動速度を低下させるキャリッジ速度制御過程とを備えたことを特徴とするものである。
本発明によれば、シートのインク汚れを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[1]第1実施形態
図1は、本発明に係る記録装置の第1実施形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。図2及び図3は、ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。また、図4は、プリンタ本体の断面図である。
図1乃至図3に示す記録装置としてのドットインパクトプリンタ10は、記録ヘッド20(図3参照)が備える記録ワイヤを、インクリボン(共に図示せず)を介してシート(記録用紙)に押し付け、このシート上にドットを形成することにより、文字を含む画像を記録するものである。このシートとしては、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートとしては、例えば単票紙や単票複写紙などの普通紙の他、通帳や葉書、封筒などがあり、連続シートとしては、連続紙、連続複写紙がある。
上記ドットインパクトプリンタ10は、大別すると、記録装置本体としてのプリンタ本体11と、プリンタ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユニット12(図2)及び排出ユニット13と、プリンタ本体11の上方、下方のそれぞれを覆う外装体としてのアッパケース14A及びロアケース14Bとを備えて構成されている。
上記プリンタ本体11は、図2乃至図4に示すように、本体フレームとしてのベースフレーム15、フロントフレーム16、リアフレーム17(図4)、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19と、記録ヘッド20及びキャリッジ21を備えた記録機構部22と、プラテン23、シート案内24(図4)、第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26を備えた第1シート搬送機構部27、第3従動ローラ28及び駆動ローラ29を備えた第2シート搬送機構部30と、を有して構成される。
ベースフレーム15、フロントフレーム16及びリアフレーム17の略両端部に、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19が立設して固定される。これら左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間に、キャリッジ軸31が架け渡されて、回動自在に枢支される。更に、左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間にプラテン23が架け渡されて回転自在に配設されるとともに、更にシート案内24がリアフレーム17上に固定して配設される。
プラテン23を含む上記第1シート搬送機構部27は、図4に示すように、プラテン23の下方に第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26が配置され、プリンタ本体11のリア側のシート搬送機構として構成される。第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26は、従動ローラホルダ32に回転自在に枢支される。従動ローラホルダ32は、リアフレーム17に一端が固定された付勢ばね33によりプラテン23側に付勢され、これにより第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26がプラテン23に対して下方から当接しプラテン23の回転力を受けて回転駆動される。
また第2シート搬送機構部30は、第3従動ローラ28と駆動ローラ29とが当接状態で配置されて、プリンタ本体11のフロント側のシート搬送機構として構成される。
プラテン23及び駆動ローラ29は、駆動輪列部34により正または逆方向に回転駆動される。この駆動輪列部34は、左サイドフレーム18又は右サイドフレーム19の一方、例えば右サイドフレーム19に設置される。この駆動輪列部34は、正転又は逆転可能なシート搬送モータ35(図2)と、シート搬送モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオンと、このモータピニオンからの駆動力をプラテン23へ伝達する複数の減速ギアと、駆動ローラ29へ伝達する複数の減速ギアとを備えて構成される。この構成により、プラテン23と駆動ローラ29とが反対方向に回転し、カットシートまたは連続シートを、プリンタ本体11の前方から後方へ搬送可能とし、または、プリンタ本体11の後方から前方へ搬送可能とする。従って、カットシート及び連続シートは、キャリッジ21の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19のプリンタ本体11におけるフロント側及びリア側の各々には、トラクタユニット装着部40A、40Bが形成され、各々にプッシュトラクタユニット12が着脱自在に装着される。なお、図2は、プリンタ本体11のフロント側にのみプッシュトラクタユニット12が装着された状態を示す。
プリンタ本体11のリア側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、リア側の上記第1シート搬送機構部27へ供給するものであり、フロント側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、フロント側の上記第2シート搬送機構部30へ供給するものである。プリンタ本体11のフロント側及びリア側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、各々略同様な構成となっており、左右に一対のトラクタ36を有する。これらのトラクタ36は、トラクタ駆動軸37に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ駆動プーリ(不図示)と、トラクタガイド軸38に回転自在且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ従動駆動プーリ(不図示)とにトラクタベルト39が巻き掛けられ、シート押え蓋(不図示)を備えて構成される。
一対のトラクタ36間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト39の全外周には複数のピンが突設され、連続シートの幅方向両側に穿設された穴に係合可能とされる。このトラクタベルト39も前述の駆動輪列部34により駆動される。
上記キャリッジ21は、キャリッジ軸31に摺動自在に挿通されると共に、フロントフレーム16の上端部に摺接され、更に、記録ヘッド20を搭載する。キャリッジ軸31がプラテン23と平行に配置されることから、キャリッジ21は、これらプラテン23、キャリッジ軸31の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
具体的に説明すると、キャリッジ21は、図4に示すように、記録ヘッド20が搭載されるキャリッジ本体21Aと、このキャリッジ本体21Aに保持され、キャリッジ軸31が挿通される軸受部としてのキャリッジブッシュ21Bとを備えている。そして、キャリッジ本体21Aは、キャリッジ軸31に直交する方向に延出する延出部21Cを備え、この延出部21Cの先端に、フロントフレーム16の上端部に摺接される摺接部21Dが設けられている。そして、キャリッジ21がキャリッジ軸31を摺動自在となるように、キャリッジブッシュ21Bとキャリッジ軸31との間に隙間が設けられている。このキャリッジブッシュ21Bは、例えば、焼結金属製の耐摩耗性材料であり、潤滑油が含浸され、この潤滑油でキャリッジブッシュ21Bとキャリッジ軸31と間の摺動摩擦抵抗の低減が図られている。また、キャリッジ21には、記録ヘッド20が搭載されているので、記録ヘッド20及びキャリッジ21の自重により、キャリッジ21の摺接部21Dがフロントフレーム16に押し付けられて摺接されることとなる。
このキャリッジ21は、キャリッジ軸31の一端の近傍におけるキャリッジ駆動モータ41に回転一体に軸支されたベルト駆動プーリ(不図示)と、キャリッジ軸31の他端の近傍に設けられたベルト従動プーリ(不図示)とに架け渡されたタイミングベルト42(図4)に結合される。従って、キャリッジ21は、キャリッジ駆動モータ41の正転又は逆転により、タイミングベルト42を介し、キャリッジ軸31及びフロントフレーム16に案内されて、主走査方向における図1乃至3の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータ41は、シート搬送モータ35とともに例えばステッピングモータにて構成される。
キャリッジ軸31の前方左側には、リボン駆動軸43が設けられる。このリボン駆動軸43は、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19に装着されたリボンカセット44内のインクリボン(不図示)を移動させるものである。このインクリボンは、記録ヘッド20とプラテン23との間に引き回され、リボン駆動軸43により移動可能に設けられる。
上記記録ヘッド20は、多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方にインクリボンが位置する。記録ヘッド20は、キャリッジ21と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン23と記録ヘッド20との間に搬送されるシートに付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド20による記録動作は、キャリッジ21が図1乃至3の主走査方向左向き又は右向きに走行される間に、記録ヘッド20の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、上記第1シート搬送機構部27又は第2シート搬送機構部30が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
上記排出ユニット13は、図4に示すように、ローラ軸45に回転一体に設けられた排出ローラ46を備え、この排出ローラ46の回転によって、記録ヘッド20により記録されたシートがプリンタ10外に排出される。
上記右サイドフレーム19の外側には、レリースレバー47が設けられ、このレリースレバー47の操作によって、シート搬送モータ35の駆動力を伝達する伝達ギア(不図示)が、プリンタ本体11のリア側に装着されたプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動軸37を駆動するトラクタ駆動ギア(不図示)と噛み合い、または離脱可能に構成される。伝達ギアがトラクタ駆動ギアと噛み合っている時には、図4に示すレリース軸48に形成されたカム49の作用で、第1シート搬送機構部27の第1従動ローラ25がプラテン23から離反して、シートとしての連続紙が、プリンタ本体11のリア側に装着されたプッシュトラクタユニット12からプラテン23へ供給され搬送される。
また、レリースレバー47の操作により、伝達ギアがトラクタ駆動ギアから離脱したときには、上記カム49の作用で、第1シート搬送機構部27の第1従動ローラ25がプラテン23に接触して回転し、図示しないシート供給ガイド等から、シートとしての単票紙が、第1シート搬送機構部27のシート案内24からプラテン23へ供給され搬送される。
上記左サイドフレーム18の外側には、アジャストレバー50が設けられ、このアジャストレバー50の操作によって、その操作量に応じた分だけキャリッジ軸31がプラテン23から離間又は接近可能に構成される。従って、アジャストレバー50の手動操作によって、上記キャリッジ軸31に支持されたキャリッジ21に搭載される記録ヘッド20とプラテン23との間のプラテンギャップを、シート厚等に応じて調整可能となる。
また、プラテン23、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13の駆動制御と、キャリッジ21の走行制御と、記録ヘッド20の記録ワイヤによる記録動作の制御は、制御装置としての制御基板部51により実施される。この制御基板部51は、例えばプリンタ本体11のリア側下方に配置される。
図5は、制御基板部51の概要構成ブロック図である。
制御基板部51は、大別すると、コントローラ52、インターフェース(I/F)53、モータ駆動部54及び記録ヘッド駆動部55を備えている。
コントローラ52は、CPU(Central Processing Unit)56、ROM(Read Only Memory)57及びRAM(Random Access Memory)58などから構成される。CPU56は、ROM57に記憶された制御プログラムに従ってプリンタの動作を中枢的に制御する。このROM57は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)などの書き換え可能なROMが適用され、各種制御プログラム、データなどが記憶されている。また、RAM58は、CPU56が読み出したプログラムや印字データなどが一時的に格納されるメモリである。
インターフェース53は、コントローラ52の制御の下、通信ケーブル59を介して接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器との間で印字データなどの各種データを送受信する。モータ駆動部54は、コントローラ52の制御の下、キャリッジ駆動モータ41を駆動する。つまり、コントローラ52は、キャリッジ21の移動速度を制御する(キャリッジ速度制御手段)。記録ヘッド駆動部55は、コントローラ52の制御の下、記録ヘッド20を駆動することにより、記録ワイヤを選択的に突出させる。
本第1実施形態では、プリンタ10は、キャリッジ21の移動速度を指定するキャリッジ速度指定手段としてのスイッチ60を備えている。つまり、このスイッチ60がユーザにより操作されることによって、キャリッジ21の移動速度が指定されることとなる。そして、コントローラ52は、モータ駆動部54を介して、スイッチ60により指定された指定速度となるように、キャリッジ21の移動速度を制御する。具体的に説明すると、このスイッチ60は、シートに画像を記録する際の解像度を示す記録品位を選択するスイッチである。つまり、キャリッジ21の移動速度は、記録する画像の解像度に応じて指定されるものであり、例えば、解像度を高くするようにスイッチ60で選択された場合は、キャリッジ21の移動速度を低くするように指定されたこととなる。この記録品位は、例えば、解像度の高い順(つまり、キャリッジ21の指定速度が低い順)に、レタークオリティ記録品位、ドラフト記録品位及びスーパードラフト記録品位がある。
制御基板部51と記録ヘッド20とは、記録信号を記録ヘッド20に送信するために用いられる信号ケーブルとしてのフレキシブルフラットケーブル61(FFC)により接続される。制御基板部51は、フレキシブルフラットケーブル61を経て記録ヘッド20に記録信号を送信する。これによって、記録ヘッド20は、この記録信号に基づき記録ワイヤを突出させてシートに画像を記録する。
図6は、図2のVI−VI線に沿う断面略図である。
このフレキシブルフラットケーブル61は、制御基板部51(図4)から延び、本体フレーム(左サイドフレーム18または右サイドフレーム19、例えば右サイドフレーム19、及びベースフレーム15)に取り回されて装着された後、記録ヘッド20に接続される。具体的には、図6に示すように、右サイドフレーム19からプリンタ本体11内に取り回されたフレキシブルフラットケーブル61は、一端61Aが、記録ヘッド20に接続されて、キャリッジ21(具体的には、図4に示すように、延出部21Cに形成されたフレキシブルフラットケーブル61を保持する保持部21E)に保持され、他端61Bが、キャリッジ21に対向するベースフレーム15に保持部材としてのケーブルホルダ62を用いて保持される。つまり、フレキシブルフラットケーブル61は、ケーブルホルダ62の位置から略U字形状に、右サイドフレーム19側にフレキシブルフラットケーブル61の屈曲部61Cで曲げられて記録ヘッド20に接続される。このケーブルホルダ62は、ベースフレーム15の長手方向(キャリッジ21が摺動する左右方向)の略中央に取付けられる。つまり、フレキシブルフラットケーブル61の他端61Bがベースフレーム15の長手方向の略中央で保持される。
図7は、図6に示すキャリッジ21が移動した場合を示す概略図であり、図7(a)は、キャリッジ21が、最も左サイドフレーム18側に移動した場合を示し、図7(b)は、キャリッジ21がサイドフレーム18、19間を移動している場合の一例を示し、図7(c)は、キャリッジ21が、最も右サイドフレーム19側に移動した場合を示している。
図7(a)〜図7(c)に示すように、フレキシブルフラットケーブル61は、略U字形状の屈曲部61Cが、リボンカセット44の及びベースフレーム15に接触して押えられ、記録ヘッド20及びキャリッジ21の往復移動時に、リボンカセット44及びベースフレーム15によって案内される。
ところで、フレキシブルフラットケーブル61の屈曲部61Cの位置は、キャリッジ21の移動に伴って移動する。具体的には、キャリッジ21が屈曲部61Cに近づく方向(図7中、矢印X1方向)に移動する場合は、屈曲部61Cがケーブルホルダ62から遠ざかる方向に移動し、キャリッジ21が屈曲部61Cから遠ざかる方向(図7中、矢印X2方向)に移動する場合は、屈曲部61Cがケーブルホルダ62に近づく方向に移動する。ここで、この屈曲部61Cは、ケーブルホルダ62と、一方のサイドフレーム(例えば、右サイドフレーム19)との間を移動する。
このキャリッジ21には、フレキシブルフラットケーブル61の一端61Aが保持されているので、このフレキシブルフラットケーブル61の屈曲による反力が作用する。このキャリッジ21に作用する反力は、屈曲部61Cがケーブルホルダ62から遠ざかるほど、つまり、屈曲部61Cがキャリッジ21に近づくほど、大きくなる。例えば、図7(a)〜図7(c)に示すように、キャリッジ21には、それぞれの位置で反力F1〜F3が作用し、F3>F2>F1の関係となる。つまり、フレキシブルフラットケーブル61は、リボンカセット44及びベースフレーム15によって屈曲部61Cの曲率が大きくなるのを押えられているので、この屈曲部61Cがキャリッジ21に近づくに従って、キャリッジ21に作用するフレキシブルフラットケーブル61の反力が大きくなる。
詳述すると、フレキシブルフラットケーブル61の反力は、図4に示すように、キャリッジ21の摺接部21Dをフロントフレーム16とは反対方向である矢印F方向に作用する。つまり、フレキシブルフラットケーブル61による反力が小さい場合は、記録ヘッド20及びキャリッジ21の自重によりキャリッジ21が矢印F方向に浮くことはないが、仮にフレキシブルフラットケーブル61(図6)による反力が過大に大きくなってしまうと、キャリッジ21のキャリッジブッシュ21Bとキャリッジ軸31との間には隙間があるので、キャリッジ21の摺接部21Dが矢印F方向(図4)に浮いてしまい、記録ヘッド20の先端が、インクリボンを介してプラテン23に搬送されたシートに衝突し、シートにインク汚れが生じてしまうこととなる。
更に、タイミングベルト42をキャリッジ軸31に対して完全に平行となるようにベルト駆動プーリ(不図示)とベルト従動プーリ(不図示)とを設定するのは困難であるため、タイミングベルト42によりキャリッジ21に作用する駆動力の方向と、キャリッジ軸31の軸方向とが完全に平行にはならず、僅かにずれており、キャリッジ21が傾いてキャリッジブッシュ21Bとキャリッジ軸31とが擦れながら摺動することとなる。そして、キャリッジ21を急激に加速或いは減速すると、キャリッジブッシュ21Bとキャリッジ軸31との摩擦抵抗が急激に変化し、タイミングベルト42が撓んで、この撓み力がキャリッジ21に伝達されることとなる。このタイミングベルト42の撓み力がキャリッジ21に加わった状態で、仮に、フレキシブルフラットケーブル61の反力が過大になると、キャリッジ21が跳ね上がり、更に記録ヘッド20の先端がインクリボンを介してプラテン23に搬送されたシートに衝突しやすくなってしまうこととなる。
ここで、キャリッジ21の移動速度が大きくなればなるほど、キャリッジ21に作用するフレキシブルフラットケーブル61の反力は、大きくなる傾向にある。
そして、キャリッジ21をしきい値を上回って高速移動させた場合にインク汚れが生じやすくなるのは、フレキシブルフラットケーブル61の屈曲部61Cが移動する側のベースフレーム15の端部領域P(図7)をキャリッジ21が移動する場合である。
つまり、ベースフレーム15の端部領域Pは、しきい値を上回ってキャリッジ21を高速移動させた場合に、キャリッジ21に屈曲部61Cが近づいてキャリッジ21に働くフレキシブルフラットケーブル61の反力が大きくなり、シートにインク汚れを生じさせてしまうキャリッジ21の移動領域に相当する。
本第1実施形態では、フレキシブルフラットケーブル61の屈曲部61Cが移動する側のベースフレーム15の端部領域Pをキャリッジ21が移動する場合、コントローラ52は、キャリッジ21の移動速度を低下させる制御を行うものである。つまり、キャリッジ21に作用するフレキシブルフラットケーブル61の反力が過大に大きくならないように、キャリッジ21の移動速度を低下させるものである。なお、この端部領域Pは、しきい値を上回ってキャリッジ21を高速移動させた場合に、キャリッジ21に屈曲部61Cが近づいてキャリッジ21に働くフレキシブルフラットケーブル61の反力が大きくなり、シートにインク汚れを生じさせてしまうキャリッジ21の移動領域よりも広い領域であってもよい。
また、この端部領域Pは、シートにおける非印字領域に相当する領域を含んでいる。つまり、記録ヘッド20が衝突することによるシートのインク汚れは、特に、記録ヘッド20において記録動作を行わない非印字領域において起こりやすいためである。
図8は、コントローラ52によるキャリッジ21の移動速度の制御を示すフローチャートである。以下、図8のフローチャートを参照しながらコントローラ52によるキャリッジ21の制御動作について詳細に説明する。なお、コントローラ52による以下の速度制御は、画像を記録(印字)する1行毎に、当該1行を記録するに先立って行われる。
まず、コントローラ52は、スイッチ60により指定された指定速度Vaが、予め定めたしきい値Vtを上回るか否かを判断する(ステップS1;速度判断手段)。
つまり、コントローラ52は、スイッチ60により選択された記録品位に対応する指定速度Vaが、しきい値Vtを上回るか否かを判断する。例えば、レタークオリティ記録品位、ドラフト記録品位及びスーパードラフト記録品位のうち、レタークオリティ記録品位及びドラフト記録品位では、指定速度Vaがしきい値Vtを下回り、スーパードラフト記録品位では、指定速度Vaがしきい値Vtを上回るものとすると、コントローラ52は、対応する指定速度Vaがしきい値Vtを上回る記録品位(例えば、スーパードラフト記録品位)が選択されたか否かを判断する。
ここで、しきい値Vtは、キャリッジ21が端部領域Pを移動する際にシートにインク汚れが生じるキャリッジ21の最低の速度よりも低く設定されている。つまり、キャリッジ21が、しきい値Vtを上回る移動速度で端部領域Pを移動する場合は、シートにインク汚れが生じる恐れがあり、しきい値Vtを下回る移動速度で端部領域Pを移動する場合は、シートにインク汚れが生じる可能性が著しく低い。
指定速度Vaがしきい値Vtを上回る場合(ステップS1;Yes)、コントローラ52は、キャリッジ21が端部領域Pを移動する設定であるか否かを判断する(ステップS2;判断手段)。例えば、対応する指定速度Vaがしきい値Vtを上回る記録品位(例えば、スーパードラフト記録品位)が選択された場合、コントローラ52は、キャリッジ21が端部領域Pを移動するように設定されているか否かを判断する。
詳述すると、コントローラ52は、シートに記録する記録桁数の設定が、キャリッジ21が端部領域Pへ移動することとなる所定の記録桁数以上か否かを判断する。
ここで、シートは、ケーブルホルダ62から見てフレキシブルフラットケーブル61の屈曲部61Cが移動する側に位置するサイドフレームとは反対側のサイドフレーム(本第1実施形態では、左サイドフレーム18)側を基準にセットされるものである。従って、記録桁数の設定が大きいほど、屈曲部61Cが移動する側に位置するサイドフレーム(本第1実施形態では、右サイドフレーム19)側にキャリッジ21が移動する領域が増すことになる。
キャリッジ21が端部領域Pを移動する設定の場合、つまり、記録桁数の設定が所定の記録桁数(例えば、50桁数)以上である場合(ステップS2;Yes)、コントローラ52は、キャリッジ21が端部領域Pに移動したときにキャリッジ21を指定速度Vaよりも減速する減速モードY1に設定して記録(印字)を行う(ステップS3)。
図9は、減速モードY1に設定された場合のキャリッジ21の移動速度を示す説明図である。例えば、スーパードラフト記録品位が選択されて減速モードY1に設定された場合のキャリッジ21の移動速度を示している。なお、キャリッジ21は、矢印X1方向及び矢印X2方向に往復移動するものであり、双方向とも図9に示すような速度で移動する。また、キャリッジ21の移動速度が零になるところでキャリッジ21の移動方向が逆転するものである。
図9を参照して説明すると、コントローラ52は、記録(印字)動作中にキャリッジ21が移動する全ての移動領域Qのうち、キャリッジ21が端部領域Pを移動するときに、キャリッジ21を指定速度Vaよりも低い移動速度に減速する制御を行う。ここで、記録ヘッド20によりシートに画像を記録(印字)する領域をRで示している。従って、キャリッジ21が端部領域Pを移動するときに、キャリッジ21を指定速度Vaよりも低い移動速度に減速されるので、キャリッジ21に作用するフレキシブルフラットケーブル61の反力が低下し、記録ヘッド20の先端がインクリボンを介してプラテン23に搬送されたシートに衝突するのを抑制することができ、シートにインク汚れが発生するのを抑制することができる。
ここで、キャリッジ21を指定速度Vaよりも低い移動速度に減速する制御を行うものとしたが、好ましくは、キャリッジ21を指定速度Vaよりも低いしきい値Vt以下に減速するのがよい。これによって、より効果的にキャリッジ21に作用するフレキシブルフラットケーブル61の反力を低下させることができるので、より効果的にシートにインク汚れが発生するのを抑制することができる。
また、より好ましくは、キャリッジ21をしきい値Vtに減速する制御を行うのがよい。これによって、スループットが低下するのを最小限に抑えることができる。
また、コントローラ52は、キャリッジ21が端部領域P以外の領域P’を移動するときは、キャリッジ21を指定速度Vaとなるように制御する。つまり、キャリッジ21が端部領域P以外の領域P’を移動するときは、キャリッジ21を指定速度Vaよりも低いしきい値Vtに減速する必要はなく、シートにインク汚れを生じさせる可能性が低い。
次に、図8中、ステップS1において、指定速度Vaがしきい値Vtを下回る場合、本第1実施形態では、指定速度Vaがしきい値Vt以下の場合(ステップS1;No)、或いは、ステップS2において、キャリッジ21が端部領域Pを移動しない場合、つまり、記録桁数の設定が所定の記録桁数(例えば、50桁数)を下回る場合(ステップS2;No)、コントローラ52は、キャリッジ21を指定速度Vaに制御する通常モードY2に設定して記録(印字)を行う(ステップS4)。
例えば、対応する指定速度Vaがしきい値Vtを下回る記録品位(例えば、レタークオリティ記録品位或いはドラフト記録品位)が選択された場合、或いは、対応する指定速度Vaがしきい値Vtを上回る記録品位(例えば、スーパードラフト記録品位)が選択された場合であっても、キャリッジ21が端部領域Pに移動しない(つまり、記録桁数の設定が所定の記録桁数を下回る)場合、コントローラ52は、キャリッジ21を指定速度Vaに制御する通常モードY2に設定して記録(印字)を行う。
図10は、通常モードY2に設定された場合のキャリッジ21の移動速度を示す説明図であり、図10(a)は、指定速度Vaがしきい値Vtを下回る場合を示し、図10(b)は、キャリッジ21が端部領域Pに移動しない場合を示している。例えば、図10(a)は、レタークオリティ記録品位或いはドラフト記録品位が選択された場合を示し、図10(b)は、スーパードラフト記録品位が選択され、キャリッジ21が端部領域Pに移動しない場合を示している。
図10(a)を参照して説明すると、コントローラ52は、指定速度Vaがしきい値Vtを下回る場合は、キャリッジ21が端部領域Pを移動する場合であっても、キャリッジ21を指定速度Vaに制御する。つまり、キャリッジ21がしきい値Vtを下回る指定速度Vaで端部領域Pを移動するときは、キャリッジ21の移動速度が十分に低く、シートにインク汚れを生じさせる可能性が低いので、これ以上減速させる必要がない。
また、図10(b)を参照して説明すると、コントローラ52は、指定速度Vaがしきい値Vtを上回る場合であっても、キャリッジ21が端部領域Pを移動しない場合、つまり、記録桁数の設定が所定の記録桁数を下回る場合には、キャリッジ21を指定速度Vaに制御する。つまり、キャリッジ21が、シートにインク汚れを生じさせる端部領域Pに移動することはないので、しきい値Vtに減速させる必要はない。従って、高いスループットを維持することができる。
[2]第2実施形態
上記第1実施形態では、キャリッジの指定された指定速度がしきい値を上回り、且つ、キャリッジが端部領域へ移動する設定(つまり、記録桁数の設定が所定の記録桁数以上)の場合、キャリッジが端部領域を移動する際には、キャリッジを指定速度よりも低い移動速度に減速するように制御し、キャリッジが端部領域以外の領域を移動する際には、キャリッジを指定速度で移動するように制御するものであった。本第2実施形態では、キャリッジの指定された指定速度がしきい値を上回り、且つ、キャリッジが端部領域へ移動する設定(つまり、記録桁数の設定が所定の記録桁数以上)の場合、キャリッジの全ての移動領域に亘ってキャリッジを指定速度よりも低い移動速度に制御するものである。以下、この第2実施形態において、上記第1実施形態と同様な部分は、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図11は、第2実施形態におけるコントローラ52によるキャリッジ21の移動速度の制御を示すフローチャートである。以下、図11のフローチャートを参照しながらコントローラ52によるキャリッジ21の制御動作について詳細に説明する。なお、コントローラ52による以下の速度制御は、画像を記録(印字)する1行毎に、当該1行を記録するに先立って行われる。
まず、コントローラ52は、スイッチ60により指定された指定速度Vaが、予め定めたしきい値Vtを上回るか否かを判断する(ステップS11;速度判断手段)。
指定速度Vaがしきい値Vtを上回る場合(ステップS11;Yes)、コントローラ52は、キャリッジ21が端部領域Pを移動するか否かを判断する(ステップS12;判断手段)。詳述すると、コントローラ52は、シートに記録する記録桁数の設定が、キャリッジ21が端部領域Pへ移動することとなる所定の記録桁数(例えば、50桁数)以上か否かを判断する。
キャリッジ21が端部領域Pを移動する場合、つまり、記録桁数の設定が所定の記録桁数(例えば、50桁数)以上である場合(ステップS12;Yes)、コントローラ52は、キャリッジ21の全ての移動領域に亘ってキャリッジ21を指定速度Vaよりも低い移動速度に減速する減速モードY3に設定して記録(印字)を行う(ステップS13)。
図12は、減速モードY3に設定された場合のキャリッジ21の移動速度を示す説明図である。例えば、スーパードラフト記録品位が選択されて減速モードY3に設定された場合のキャリッジ21の移動速度を示している。
図12を参照して説明すると、コントローラ52は、記録動作中にキャリッジ21が移動する全ての移動領域Qに亘ってキャリッジ21を指定速度Vaよりも低い移動速度に減速する。従って、キャリッジ21が端部領域Pを移動するときに、キャリッジ21を指定速度Vaよりも低い移動速度に減速しているので、キャリッジ21に作用するフレキシブルフラットケーブル61の反力が低下し、記録ヘッド20の先端がインクリボンを介してプラテン23に搬送されたシートに衝突するのを抑制することができ、シートにインク汚れが発生するのを抑制することができる。
また、1行を記録(印字)する際に、キャリッジ21が加減速する領域が少なく、キャリッジ21が一定の速度で移動する領域が広いので、記録ヘッド20を安定して動作させることができ、記録品質が低下するのを抑制することができる。
ここで、キャリッジ21を指定速度Vaよりも低い移動速度に減速する制御を行うものとしたが、好ましくは、キャリッジ21を指定速度Vaよりも低いしきい値Vt以下に減速するのがよい。これによって、より効果的にキャリッジ21に作用するフレキシブルフラットケーブル61の反力を低下させることができるので、より効果的にシートにインク汚れが発生するのを抑制することができる。
また、より好ましくは、図12に示すように、キャリッジ21をしきい値Vtに減速する制御を行うのがよい。これによって、スループットが低下するのを最小限に抑えることができる。
次に、図12中、ステップS11において、指定速度Vaがしきい値Vtを下回る場合、本第2実施形態では、指定速度Vaがしきい値Vt以下の場合(ステップS11;No)、或いは、ステップS12において、キャリッジ21が端部領域Pを移動しない場合、つまり、記録桁数の設定が所定の記録桁数(例えば、50桁数)を下回る場合(ステップS12;No)、上記第1実施形態と同様に、コントローラ52は、キャリッジ21を指定速度Vaに制御する通常モードY2に設定して記録(印字)を行う(ステップS14)。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
例えば、上記第1実施形態では、フレキシブルフラットケーブル61の屈曲部61Cが移動する側のベースフレーム15の端部領域Pをキャリッジ21が移動する場合、キャリッジ21の移動速度を低下させる場合について説明したが、更に、フレキシブルフラットケーブル61の屈曲部61Cが移動する側とは反対側のベースフレーム15の端部領域をキャリッジ21が移動する場合、キャリッジ21の移動速度を低下させるようにしてもよい。これによって、キャリッジ21が移動状態から停止状態に移行する際、又は停止状態から移動状態に移行する際に、キャリッジ21の移動速度が急激に変化するのを回避できるので、タイミングベルト42の撓み力を小さくすることができ、タイミングベルト42の撓み力によりキャリッジ21が浮くのを抑制することができるので、より効果的にシートにインク汚れが発生するのを抑制することができる。
また、上記第1及び第2実施形態では、指定速度Vaが予め定めたしきい値Vtを上回るか否かを判断し、次いで、指定速度Vaがしきい値Vtを上回る場合にキャリッジ21が端部領域Pを移動する設定であるか否かを判断し、キャリッジ21が端部領域Pを移動する設定である場合、キャリッジ21を減速させるようにしたが、これに限らず、キャリッジ21が端部領域Pを移動する設定であるか否かを判断し、次いで、キャリッジ21が端部領域Pを移動する設定の場合、指定速度Vaが予め定めたしきい値Vtを上回るか否かを判断し、指定速度Vaが予め定めたしきい値Vtを上回る場合、キャリッジ21を減速させるようにしてもよい。つまり、第1実施形態において、ステップS1とステップS2との判断を入れ換えてもよいし、第2実施形態において、ステップS11とステップS12との判断を入れ換えてもよい。
本発明に係る記録装置の第1実施形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。 ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。 ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。 プリンタ本体の断面図である。 制御基板部の概要構成ブロック図である。 図2のプリンタ本体のVI−VI線に沿う断面略図である。 図6に示すキャリッジ21が移動した場合を示す概略図である。 コントローラによるキャリッジの移動速度の制御を示すフローチャートである。 減速モードに設定された場合のキャリッジの移動速度を示す説明図である。 通常モードに設定された場合のキャリッジの移動速度を示す説明図である。 第2実施形態におけるコントローラによるキャリッジの移動速度の制御を示すフローチャートである。 減速モードに設定された場合のキャリッジの移動速度を示す説明図である。
符号の説明
10…プリンタ(記録装置)、15…ベースフレーム(フレーム)、20…記録ヘッド、21…キャリッジ、21B…キャリッジブッシュ、23…プラテン、31…キャリッジ軸、41…キャリッジ駆動モータ、42…タイミングベルト、44…リボンカセット、52…コントローラ(キャリッジ速度制御手段)、54…モータ駆動部(キャリッジ速度制御手段)、61…フレキシブルフラットケーブル(信号ケーブル)、61A…一端、61B…他端、61C…屈曲部、62…ケーブルホルダ、P…端部領域。

Claims (4)

  1. 記録ヘッドに信号を送信するための信号ケーブルを備え、この信号ケーブルの一端が前記記録ヘッドを搭載するキャリッジに保持され、他端が屈曲部を介して曲げられて前記キャリッジに対向するフレームに保持され、前記キャリッジの移動に伴って、前記信号ケーブルの屈曲部の位置が移動する記録装置において、
    前記信号ケーブルの屈曲部が移動する側の前記フレームの端部領域を前記キャリッジが移動する場合、前記キャリッジの移動速度を低下させるキャリッジ速度制御手段を備えたことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記キャリッジ速度制御手段は、
    前記キャリッジの指定速度が予め定めたしきい値を下回る場合、前記キャリッジを前記指定速度に制御し、
    前記指定速度が前記しきい値を上回る場合、前記キャリッジが前記端部領域に移動したときに前記キャリッジを前記指定速度よりも低い移動速度に制御することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記キャリッジ速度制御手段は、
    前記キャリッジの指定速度が予め定めたしきい値を下回る場合、前記キャリッジを前記指定速度に制御し、
    前記指定速度が前記しきい値を上回る場合、前記キャリッジの全ての移動領域に亘って前記キャリッジを前記指定速度よりも低い移動速度に制御することを特徴とする記録装置。
  4. 記録ヘッドに信号を送信するための信号ケーブルを備え、この信号ケーブルの一端が前記記録ヘッドを搭載するキャリッジに保持され、他端が屈曲部を介して曲げられて前記キャリッジに対向するフレームに保持され、前記キャリッジの移動に伴って、前記信号ケーブルの屈曲部の位置が移動する記録装置の制御方法において、
    前記信号ケーブルの屈曲部が移動する側の前記フレームの端部領域を前記キャリッジが移動するか否かを判断する判断過程と、
    前記キャリッジの指定速度が予め定めたしきい値を上回るか否かを判断する速度判断過程と、
    前記キャリッジが前記端部領域を移動し、且つ、前記指定速度が前記しきい値を上回る場合、前記キャリッジの移動速度を低下させるキャリッジ速度制御過程とを備えたことを特徴とする記録装置の制御方法。
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