JP2009166362A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信号ケーブルに撓みぐせが生じたとしても、この撓みぐせによって、当該信号ケーブルがキャリッジとフレームとの間に挟みこまれることを防止できる記録装置を提供すること。
【解決手段】記録ヘッド20に信号を送信するための帯状のフレキシブルフラットケーブル61を備えるプリンタ10において、フレキシブルフラットケーブル61の特定箇所Pには、当該フレキシブルフラットケーブル61からベースフレーム15に向けて突出する離間部材70が設けられ、この離間部材70により、フレキシブルフラットケーブル61の特定箇所Pとベースフレーム15との間隔、及び、フレキシブルフラットケーブル61の特定箇所Pとフレキシブルフラットケーブル61の湾曲部61Cよりもベースフレーム側の部分との間隔を、所定距離以上に保つことを特徴とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、記録ヘッドに信号を送信するための信号ケーブルを備えた記録装置に関する。
一般に、キャリッジ軸を摺動するキャリッジに記録ヘッドが搭載され、記録ヘッドの記録ワイヤの突出動作により、インクリボンを介してプラテン上に搬送されたシートに画像を記録する記録装置が知られている。この種の記録装置には、記録ヘッドに信号を送信するための帯状の信号ケーブルを備え、この信号ケーブルの一端が記録ヘッドに接続されてキャリッジに保持されるとともに、信号ケーブルの他端が湾曲部を介して反転するように曲げられ、キャリッジに対向するフレームに保持されている(例えば、特許文献1参照)。そして、キャリッジが往復移動する際には、このキャリッジの移動に伴って、信号ケーブルの湾曲部の位置が移動し、この信号ケーブルが当該キャリッジの往復移動に追従するようになっている。
特開2003−266864号公報
ところで、上述した記録装置は、長期間使用されない場合、もしくは、出荷搬送される場合に、劣悪(例えば、高温または低温)な環境下に放置されることがある。ここで、上記した信号ケーブルは、キャリッジの高速動作に追従できるように可曉性の材料で形成されているものの、上記した劣悪な環境下に長期間放置された場合、信号ケーブルが湾曲部で撓んだ状態で保持される、いわゆる撓みぐせが生じることがある。
この撓みぐせが生じた状態でキャリッジを動作させると、当該撓みぐせによって信号ケーブルが一時的にフレームと接近する。このため、この状態でキャリッジを高速に動作させると、信号ケーブルがキャリッジとフレームとの間に挟みこまれるといった事態が想定される。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、信号ケーブルに撓みぐせが生じたとしても、この撓みぐせによって、当該信号ケーブルがキャリッジとフレームとの間に挟みこまれることを防止できる記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、記録ヘッドに信号を送信するための帯状の信号ケーブルを備え、この信号ケーブルの一端が前記記録ヘッドを搭載するキャリッジに保持され、他端が湾曲部を介して曲げられて前記キャリッジに対向するフレームに保持され、前記キャリッジの移動に伴って、前記信号ケーブルの湾曲部の位置が移動する記録装置において、前記信号ケーブルの特定箇所には、当該信号ケーブルから前記フレームに向けて突出する離間部材が設けられ、この離間部材により、前記信号ケーブルの特定箇所と前記フレームとの間隔、及び、前記信号ケーブルの特定箇所と前記信号ケーブルの前記湾曲部よりも前記フレーム側の部分との間隔を、所定距離以上に保つことを特徴とする。
この構成によれば、信号ケーブルの特定箇所には、当該信号ケーブルから前記フレームに向けて突出する離間部材が設けられるため、信号ケーブルに撓みぐせが生じたとしても、離間部材によって、信号ケーブルの特定箇所とフレームとの間隔、及び、当該信号ケーブルの特定箇所と信号ケーブルの湾曲部よりもフレーム側の部分との間隔が所定距離よりも接近することが防止されるため、当該信号ケーブルがキャリッジとフレームとの間に挟みこまれることを防止できる。
さらに、記録装置の搬送時にキャリッジの固定位置の自由度が増すため、梱包設計の制約が少なくなり、合理的な梱包設計が可能となる。
また、この構成において、前記離間部材は、前記キャリッジの移動に伴い前記信号ケーブルの前記湾曲部が移動する際に、この湾曲部とともに湾曲可能な可曉性材料で形成される構成としても良い。この構成によれば、離間部材が信号ケーブルの形状変化に応じて湾曲するため、当該離間部材がキャリッジの高速動作を疎外することが防止される。
また、上記構成において、前記離間部材は、前記信号ケーブルに取り付けられる基部と、この基部の一端を折り曲げて前記フレームに向けて突出させた突出部とを備え、この突出部は、前記信号ケーブルの特定箇所が、前記フレームまたは前記湾曲部よりも前記フレーム側の部分に前記所定距離に接近した場合に、前記フレームまたは前記湾曲部よりも前記フレーム側の部分に当接して前記信号ケーブルの特定箇所を離隔させる構成としても良い。
この構成によれば、離間部材の形状の簡素化を図ることができ、部品点数及び製造コストの低減化を図りつつ、信号ケーブルがキャリッジとフレームとの間に挟みこまれることを防止できる。
また、上記構成において、前記信号ケーブルの特定箇所は、前記キャリッジが前記湾曲部と最も接近する位置に移動した場合に、前記フレームに保持された前記信号ケーブルの平坦部と、この平坦部に連なる前記湾曲部との境界部分である構成としても良い。
キャリッジが湾曲部と最も接近する位置は、湾曲部の半径が最も小さくなる位置であるため、この位置でキャリッジが長期間放置されて当該湾曲部の撓みぐせが生じると、この撓みぐせにより、信号ケーブルがフレームにより接近しやすい状態となる。本構成によれば、フレームに保持された信号ケーブルの平坦部と、この平坦部に連なる湾曲部との境界部分に離間部材を設けることにより、上記小さい半径で撓みぐせのついた場合であっても、信号ケーブルとフレームとの距離が所定距離よりも接近することを防止できるため、当該信号ケーブルがキャリッジとフレームとの間に挟みこまれることを防止できる。
本発明によれば、信号ケーブルの特定箇所には、当該信号ケーブルから前記フレームに向けて突出する離間部材が設けられるため、信号ケーブルに撓みぐせが生じたとしても、離間部材によって、信号ケーブルの特定箇所とフレームとの間隔、及び、当該信号ケーブルの特定箇所と信号ケーブルの湾曲部よりもフレーム側の部分との間隔が所定距離よりも接近することが防止されるため、当該信号ケーブルがキャリッジとフレームとの間に挟みこまれることを防止できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る記録装置の実施形態が適用されたドットインパクトプリンタを示す斜視図である。図2及び図3は、ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。また、図4は、プリンタ本体の断面図である。
図1乃至図3に示すドットインパクトプリンタ(記録装置)10は、記録ヘッド20(図3参照)が備える記録ワイヤを、インクリボン(共に不図示)を介してシートに押し付け、このシート上にドットを形成することにより、文字を含む画像を記録するものである。このシートとしては、所定長さに切断されたカットシートと、複数枚が連接された連続シートとがある。カットシートとしては、例えば単票紙や単票複写紙などの普通紙の他、通帳や葉書、封筒などがあり、連続シートとしては、連続紙、連続複写紙がある。
ドットインパクトプリンタ10は、大別すると、プリンタ本体11と、プリンタ本体11に着脱自在に装着されたプッシュトラクタユニット12(図2)及び排出ユニット13と、プリンタ本体11の上方、下方のそれぞれを覆う外装体としての上部ケース14A及び下部ケース14Bとを備えて構成されている。
プリンタ本体11は、図2乃至図4に示すように、本体フレームとしてのベースフレーム15、フロントフレーム16、リアフレーム17(図4)、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19と、記録ヘッド20及びキャリッジ21を備えた記録機構部22と、プラテン23、シート案内24(図4)、第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26を備えた第1シート搬送機構部27、第3従動ローラ28及び駆動ローラ29を備えた第2シート搬送機構部30と、を有して構成される。
ベースフレーム15、フロントフレーム16及びリアフレーム17の略両端部に、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19が立設して固定される。これら左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間に、キャリッジ軸31が架け渡されて、回動自在に枢支される。更に、左サイドフレーム18と右サイドフレーム19との間にプラテン23が架け渡されて回転自在に配設されるとともに、更にシート案内24がリアフレーム17上に固定して配設される。
プラテン23を含む上記第1シート搬送機構部27は、図4に示すように、プラテン23の下方に第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26が配置され、プリンタ本体11のリア側のシート搬送機構として構成される。第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26は、従動ローラホルダ32に回転自在に枢支される。従動ローラホルダ32は、リアフレーム17に一端が固定された付勢ばね33によりプラテン23側に付勢され、これにより第1従動ローラ25及び第2従動ローラ26がプラテン23に対して下方から当接しプラテン23の回転力を受けて回転駆動される。
また第2シート搬送機構部30は、第3従動ローラ28と駆動ローラ29とが当接状態で配置されて、プリンタ本体11のフロント側のシート搬送機構として構成される。
プラテン23及び駆動ローラ29は、駆動輪列部34により正または逆方向に回転駆動される。この駆動輪列部34は、例えば右サイドフレーム19に設置され、正転又は逆転可能なシート搬送モータ35(図2)と、シート搬送モータ35の駆動軸に回転一体に固定されたモータピニオンと、このモータピニオンからの駆動力をプラテン23へ伝達する複数の減速ギアと、駆動ローラ29へ伝達する複数の減速ギアとを備えて構成される。この構成により、プラテン23と駆動ローラ29とが反対方向に回転し、カットシートまたは連続シートを、プリンタ本体11の前方から後方へ搬送可能とし、または、プリンタ本体11の後方から前方へ搬送可能とする。従って、カットシート及び連続シートは、キャリッジ21の後述の主走査方向に直交する副走査方向に搬送される。
左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19のプリンタ本体11におけるフロント側及びリア側の各々には、トラクタユニット装着部40A、40Bが形成され、各々にプッシュトラクタユニット12が着脱自在に装着される。なお、図2は、プリンタ本体11のフロント側にプッシュトラクタユニット12が装着された状態を示す。
プリンタ本体11のリア側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、連続シート(例えば連続紙)を、リア側の上記第1シート搬送機構部27へ供給するものであり、フロント側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、フロント側の上記第2シート搬送機構部30へ供給するものである。プリンタ本体11のフロント側及びリア側に装着されるプッシュトラクタユニット12は、各々略同様な構成となっており、左右に一対のトラクタ36を有する。これらのトラクタ36は、トラクタ駆動軸37に回転一体且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ駆動プーリ(不図示)と、トラクタガイド軸38に回転自在且つ軸方向摺動自在に軸支されたトラクタ従動駆動プーリ(不図示)とにトラクタベルト39が巻き掛けられ、シート押え蓋(不図示)を備えて構成される。
一対のトラクタ36間の距離は、搬送すべき連続シート(連続紙)の幅寸法に応じて調整可能とされる。また、トラクタベルト39の全外周には複数のピンが突設され、連続シートの幅方向両側に穿設された穴に係合可能とされる。このトラクタベルト39も前述の駆動輪列部34により駆動される。
キャリッジ21は、キャリッジ軸31に摺動自在に挿通されると共に、フロントフレーム16の上端部に摺接され、更に、記録ヘッド20を搭載する。キャリッジ軸31がプラテン23と平行に配置されることから、キャリッジ21は、これらプラテン23、キャリッジ軸31の軸方向と一致する主走査方向に走行(走査)可能に設けられる。
具体的に説明すると、キャリッジ21は、図4に示すように、記録ヘッド20が搭載されるキャリッジ本体21Aと、このキャリッジ本体21Aに保持され、キャリッジ軸31が挿通される軸受部としてのキャリッジブッシュ21Bとを備えている。そして、キャリッジ本体21Aは、キャリッジ軸31に直交する方向に延出する延出部21Cを備え、この延出部21Cの先端に、フロントフレーム16の上端部に摺接される摺接部21Dが設けられている。キャリッジブッシュ21Bは、例えば、焼結金属製の耐摩耗性材料であり、潤滑油が含浸され、この潤滑油でキャリッジブッシュ21Bとキャリッジ軸31と間の摺動摩擦抵抗の低減が図られている。また、キャリッジ21には、記録ヘッド20が搭載されているので、記録ヘッド20及びキャリッジ21の自重により、キャリッジ21の摺接部21Dがフロントフレーム16に押し付けられて摺接される。
キャリッジ21は、キャリッジ軸31の一端の近傍におけるキャリッジ駆動モータ41に回転一体に軸支されたベルト駆動プーリ(不図示)と、キャリッジ軸31の他端の近傍に設けられたベルト従動プーリ(不図示)とに架け渡されたタイミングベルト42(図4)に結合される。従って、キャリッジ21は、キャリッジ駆動モータ41の正転又は逆転により、タイミングベルト42を介し、キャリッジ軸31及びフロントフレーム16に案内されて、主走査方向における図1乃至図3の左向き又は右向きに走査される。ここで、キャリッジ駆動モータ41は、シート搬送モータ35とともに例えばステッピングモータにて構成される。
キャリッジ軸31の前方左側には、リボン駆動軸43が設けられる。このリボン駆動軸43は、左サイドフレーム18及び右サイドフレーム19に装着されたリボンカセット44内のインクリボン(不図示)を移動させるものである。このインクリボンは、記録ヘッド20とプラテン23との間に引き回され、リボン駆動軸43により移動可能に設けられる。
上記記録ヘッド20は、多数の記録ワイヤ(不図示)を備え、これらの記録ワイヤの突出方向前方にインクリボンが位置する。記録ヘッド20は、キャリッジ21と共に主走査方向に走行される間に、記録ワイヤを突出させてインクリボンに打ち当て、このインクリボンのインクを、プラテン23と記録ヘッド20との間に搬送されるシートに付着させて、このシートに文字を含む画像を記録する。
記録ヘッド20による記録動作は、キャリッジ21が図1乃至図3の主走査方向左向き又は右向きに走行される間に、記録ヘッド20の記録ワイヤにより一行分の記録がなされ、この一行分の記録がなされる度に、上記第1シート搬送機構部27又は第2シート搬送機構部30が、それぞれシートを所定長(通常行間分)搬送させ、これらの動作が繰り返されることにより実施される。
排出ユニット13は、図4に示すように、ローラ軸45に回転一体に設けられた排出ローラ46を備え、この排出ローラ46の回転によって、記録ヘッド20により記録されたシートがプリンタ10外に排出される。
右サイドフレーム19の外側には、レリースレバー47が設けられ、このレリースレバー47の操作によって、シート搬送モータ35の駆動力を伝達する伝達ギア(不図示)が、プリンタ本体11のリア側に装着されたプッシュトラクタユニット12のトラクタ駆動軸37を駆動するトラクタ駆動ギア(不図示)と噛み合い、または離脱可能に構成される。伝達ギアがトラクタ駆動ギアと噛み合っている時には、図4に示すレリース軸48に形成されたカム49の作用で、第1シート搬送機構部27の第1従動ローラ25がプラテン23から離反して、シートとしての連続紙が、プリンタ本体11のリア側に装着されたプッシュトラクタユニット12からプラテン23へ供給され搬送される。
また、レリースレバー47の操作により、伝達ギアがトラクタ駆動ギアから離脱したときには、上記カム49の作用で、第1シート搬送機構部27の第1従動ローラ25がプラテン23に接触して回転し、不図示のシート供給ガイド等から、シートとしての単票紙が、第1シート搬送機構部27のシート案内24からプラテン23へ供給され搬送される。
上記左サイドフレーム18の外側には、アジャストレバー50が設けられ、このアジャストレバー50の操作によって、その操作量に応じた分だけキャリッジ軸31がプラテン23から離間又は接近可能に構成される。従って、アジャストレバー50の手動操作によって、上記キャリッジ軸31に支持されたキャリッジ21に搭載される記録ヘッド20とプラテン23との間のプラテンギャップを、シート厚等に応じて調整可能となる。
また、プラテン23、プッシュトラクタユニット12及び排出ユニット13の駆動制御と、キャリッジ21の走行制御と、記録ヘッド20の記録ワイヤによる記録動作の制御は、制御装置としての制御基板部51により実施される。この制御基板部51は、例えばプリンタ本体11のリア側下方に配置される。
制御基板部51と記録ヘッド20とは、記録信号を記録ヘッド20に送信するために用いられる信号ケーブルとしてのフレキシブルフラットケーブル61(FFC)により接続される。制御基板部51は、フレキシブルフラットケーブル61を経て記録ヘッド20に記録信号を送信する。これによって、記録ヘッド20は、この記録信号に基づき記録ワイヤを突出させてシートに画像を記録する。
図5は、図2のV−V線に沿う断面略図である。この図5では、リボンカセット44を取り外した状態を示している。
フレキシブルフラットケーブル61は、制御基板部51(図4)から延び、本体フレーム(例えば右サイドフレーム19及びベースフレーム15)に取り回されて装着された後、記録ヘッド20に接続される。具体的には、図5に示すように、右サイドフレーム19からプリンタ本体11内に取り回されたフレキシブルフラットケーブル61は、一端61Aが、記録ヘッド20に接続されて、キャリッジ21の延出部21Cに形成されたケーブル保持部21Eに保持され、他端61Bが、キャリッジ21に対向するベースフレーム15に保持部材としてのケーブルホルダ62を用いて保持される。つまり、フレキシブルフラットケーブル61は、ケーブルホルダ62の位置から右サイドフレーム19側に延出した後、湾曲部61Cで略U字形状に曲げられて方向を転じ、左サイドフレーム18側に延出して記録ヘッド20に接続される。ケーブルホルダ62は、ベースフレーム15の長手方向(キャリッジ21が摺動する左右方向)の略中央位置に設けられる。つまり、フレキシブルフラットケーブル61の他端61Bがベースフレーム15の長手方向の略中央で保持される。
フレキシブルフラットケーブル61の湾曲部61Cの位置は、キャリッジ21の移動に伴って移動する。具体的には、キャリッジ21が湾曲部61Cに近づく方向(図5中、矢印X1方向)に移動する場合は、湾曲部61Cがケーブルホルダ62から遠ざかる方向に移動し、キャリッジ21が湾曲部61Cから遠ざかる方向(図5中、矢印X2方向)に移動する場合は、湾曲部61Cがケーブルホルダ62に近づく方向に移動する。このように、フレキシブルフラットケーブル61の湾曲部61Cの位置は、ケーブルホルダ62と、一方のサイドフレーム(本実施形態では、右サイドフレーム19)との間を移動する。
ところで、ドットインパクトプリンタ10は、長期間使用されない場合、もしくは、出荷搬送される場合に、劣悪(例えば、高温または低温)な環境下に放置されることがある。フレキシブルフラットケーブル61は、キャリッジ21の高速動作に追従できるように可曉性の材料で形成されているものの、上記した劣悪な環境下に長期間放置された場合、フレキシブルフラットケーブル61が湾曲部61Cで撓んだ状態で撓みぐせが生じることがある。この撓みぐせが生じた状態でキャリッジ21を矢印X2方向に動作させると、当該撓みぐせによってフレキシブルフラットケーブル61が一時的にベースフレーム15と接近する。ここで、キャリッジ21を高速動作で矢印X1方向に移動させた場合には、ベースフレーム15に接近したフレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に挟みこまれるといった事態が想定される。
本実施形態では、フレキシブルフラットケーブル61の内面61Eには、このフレキシブルフラットケーブル61からベースフレーム15に向けて突出し、当該ベースフレーム15とフレキシブルフラットケーブル61との間隔を所定距離以上に離間させる離間部材70が設けられている。この離間部材70は、例えば、ポリエステル等の柔軟で可曉性を有する材料を略L字型のシート状に形成し、図6に示すように、フレキシブルフラットケーブル61の内面61Eに貼着される基部70Aと、この基部70Aの一端を折り曲げて形成された突出部70Bとを備える。ここで、フレキシブルフラットケーブル61の内面61Eとは、湾曲部61Cを介して、フレキシブルフラットケーブル61同士が互いに対向する側の面をいう。
このため、図5に示すように、キャリッジ21が湾曲部61Cから離れた位置にある場合には、フレキシブルフラットケーブル61の内面61Eに設けられた離間部材70の突出部70Bがベースフレーム15に向けて突出される。
離間部材70は、上述のように可曉性を有するため、フレキシブルフラットケーブル61の動作に追従し、このフレキシブルフラットケーブル61の湾曲部61Cの形状に合わせて湾曲する。このため、離間部材70を貼着することによって、キャリッジ21及びフレキシブルフラットケーブル61の動作が妨げられることはない。
また、突出部70Bは、フレキシブルフラットケーブル61が湾曲部61Cで撓んだ状態で撓みぐせが生じ、フレキシブルフラットケーブル61が一時的にベースフレーム15と接近する場合に、ベースフレーム15と当接して、フレキシブルフラットケーブル61とベースフレーム15との距離が所定距離以上に離間させるものである。
本実施形態では、突出部70Bは、基部70Aと同様に可曉性を有する一方、ベースフレーム15と当接した際に、フレキシブルフラットケーブル61とベースフレーム15との距離を所定距離以上に保つ程度の強度を有するように形成されている。
また、突出部70Bの突出量H1は、フレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に進入しないように、当該キャリッジ21の延出部21Cとベースフレーム15との距離H2よりも長く設定されている。また、フレキシブルフラットケーブル61の上方にはリボンカセット44が配置されるため、上記突出量H1は、リボンカセット44とベースフレーム15との距離よりも短く設定することが望ましい。
また、離間部材70は、キャリッジ21がX1方向に移動する場合に、突出部70Bが基部70Aの終端部側に位置するように、フレキシブルフラットケーブル61に貼着されている。これによれば、突出部が基部の先端部側に位置するものに比べて、突出部70Bがベースフレーム15と当接した場合、この突出部70Bは、より小さな力で、基部70Aに対して開く方向に退避するため、キャリッジ21及びフレキシブルフラットケーブル61の動作が妨げられることはない。
さらに、本実施形態では、突出部70Bと基部70Aとの角度αが鈍角(例えば100度)となるように形成されている。この構成によれば、突出部70Bがベースフレーム15と当接した場合、この突出部70Bが容易に基部70Aに対して開く方向に退避するため、キャリッジ21及びフレキシブルフラットケーブル61の動作が妨げられることはない。
次に、離間部材70が貼着される位置について説明する。
図7は、キャリッジおよび湾曲部が移動した状態を示す図であり、図8は、離間部材の作用を説明するための図である。
上述のように、フレキシブルフラットケーブル61の湾曲部61Cは、キャリッジ21の動作に伴って移動するものであるため、離間部材70を貼着する位置を十分に検討する必要がある。
様々な実験を通じ、キャリッジ21が湾曲部61Cと最も接近する位置、すなわち、湾曲部61Cの半径が最も小さくなる位置でキャリッジ21が長期間放置されて当該湾曲部61Cの撓みぐせが生じると、この小さな半径の撓みぐせにより、フレキシブルフラットケーブル61がベースフレーム15により接近しやすい状態となり、当該フレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に挟みこまれる可能性が高いことが確認された。
このため、本実施形態では、図7に破線で示すように、キャリッジ21が湾曲部61Cと最も接近した場合に、離間部材70をベースフレーム15のケーブルホルダ62に保持されたフレキシブルフラットケーブル61の平坦部61Dと、この平坦部61Dに連なる湾曲部61Cとの境界部分(特定箇所)Pに設けている。
離間部材70を設けない場合には、図8に破線で示すように、小さい半径で撓みぐせのついた上記境界部分Pがベースフレーム15に接近するため、この境界部分Pにおいて、フレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に挟みこまれやすい。
これに対して、本実施形態では、上記境界部分Pに離間部材70を貼着しているため、小さい半径で撓みぐせのついた場合であっても、上記境界部分Pがベースフレーム15に所定距離よりも接近した場合には、離間部材70の突出部70Bがベースフレーム15に当接することにより、フレキシブルフラットケーブル61とベースフレーム15との距離が所定距離よりも接近することを防止できるため、当該フレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に挟みこまれることを防止できる。
また、上記境界部分Pに離間部材70を貼着することにより、キャリッジ21が右サイドフレーム19側に移動し、湾曲部61Cを介してフレキシブルフラットケーブル61が上下に対向する場合であっても、フレキシブルフラットケーブル61の境界部分Pと、フレキシブルフラットケーブル61の湾曲部61Cよりもベースフレーム15側の部分との間隔が所定距離よりも接近することを防止できるため、当該フレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に挟みこまれることを防止できる。
以上、本実施形態によれば、記録ヘッド20に信号を送信するための帯状のフレキシブルフラットケーブル61を備え、このフレキシブルフラットケーブル61の一端61Aが記録ヘッド20を搭載するキャリッジ21のケーブル保持部21Eに保持され、他端61Bが湾曲部61Cを介して曲げられてキャリッジ21に対向するベースフレーム15のケーブルホルダ62に保持され、キャリッジ21の移動に伴って、フレキシブルフラットケーブル61の湾曲部61Cの位置が移動するプリンタ10において、フレキシブルフラットケーブル61の上記境界部分Pには、当該フレキシブルフラットケーブル61からベースフレーム15に向けて突出する離間部材70が設けられ、この離間部材70により、フレキシブルフラットケーブル61の境界部分Pとベースフレーム15との間隔を所定距離以上に保つため、フレキシブルフラットケーブル61に撓みぐせが生じたとしても、離間部材70によって、フレキシブルフラットケーブル61とベースフレーム15との距離が所定距離よりも接近することが防止され、当該フレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に挟みこまれることを防止できる。
さらに、プリンタ10の搬送時にキャリッジ21の固定位置の自由度が増すため、梱包設計の制約が少なくなり、合理的な梱包設計が可能となる。
また、本実施形態によれば、離間部材70は、キャリッジ21の移動に伴いフレキシブルフラットケーブル61の湾曲部61Cが移動する際に、この湾曲部61Cとともに湾曲可能な可曉性材料で形成されるため、離間部材70がフレキシブルフラットケーブル61の形状変化に応じて湾曲し、当該離間部材70がキャリッジ21の高速動作を疎外することが防止される。
また、本実施形態によれば、離間部材70は、フレキシブルフラットケーブル61に貼着される基部70Aと、この基部70Aの一端を折り曲げてベースフレーム15に向けて突出させた突出部70Bとを備え、この突出部70Bは、フレキシブルフラットケーブル61の境界部分Pが、ベースフレーム15または湾曲部61Cよりもベースフレーム側の部分が所定距離に接近した場合に、ベースフレーム15または湾曲部61Cよりもフレーム側の部分に当接してフレキシブルフラットケーブル61の境界部分Pを離隔させるため、離間部材70の形状の簡素化を図ることができ、部品点数及び製造コストの低減化を図りつつ、フレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に挟みこまれることを防止できる。
また、本実施形態によれば、キャリッジ21が湾曲部61Cと最も接近する位置に移動した場合に、ベースフレーム15に保持されたフレキシブルフラットケーブル61の平坦部61Dと、この平坦部61Dに連なる湾曲部61Cとの境界部分Pに離間部材70を設けたため、この状態でキャリッジ21が長期間放置され、湾曲部61Cが小さい半径で撓みぐせがついた場合であっても、上記境界部分Pがベースフレーム15に所定距離よりも接近した場合には、離間部材70の突出部70Bがベースフレーム15に当接することにより、フレキシブルフラットケーブル61とベースフレーム15との距離が所定距離よりも接近することを防止できるため、当該フレキシブルフラットケーブル61がキャリッジ21とベースフレーム15との間に挟みこまれることを防止できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものでない。本実施形態では、離間部材70は、基部70Aと突出部70Bとを略L字型のシート状に形成していたが、これに限るものではなく、例えば、図9に示すように、シート状の基部100Aの略中央部分を立ち上げて突出部100Bを形成することにより、離間部材100としても良い。
また、図10に示すように、シート状の基部110Aの略中央部分を立ち上げて突出部110Bを形成するとともに、この突出部110Bの両端部110Cをそれぞれ折り曲げて、離間部材110としても良い。この構成によれば、両端部110Cをそれぞれおりまげることにより、突出部110Bが補強されるため、離間部材110をより薄いシートで形成することができるため、製造コストの低減を図るとともに、フレキシブルフラットケーブル61の形状変化により容易に追従することができる。
また、本実施形態では、離間部材70、100、110は、一例として、ポリエステルフィルムで形成したもので説明したが、可曉製を有する材料であれば、他の素材で形成することができることは勿論である。
本発明に係る記録装置の第1実施形態が適用されたドットインパクトプリンタのプリンタ本体を示す斜視図である。 ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。 ドットインパクトプリンタのプリンタ本体の構成を示す斜視図である。 プリンタ本体の断面図である。 図2のプリンタ本体のV−V線に沿う断面略図である。 フレキシブルフラットケーブルに設けられた離間部材を示す斜視図である。 キャリッジおよび湾曲部が移動した状態を示す図である。 離間部材の作用を説明するための図である。 離間部材の別の形態を示す斜視図である。 離間部材の別の形態を示す斜視図である。
符号の説明
10…プリンタ(記録装置)、15…ベースフレーム(フレーム)、20…記録ヘッド、21…キャリッジ、23…プラテン、31…キャリッジ軸、44…リボンカセット、61…フレキシブルフラットケーブル(信号ケーブル)、61A…一端、61B…他端、61C…湾曲部、61D…平坦部、61E…内面、62…ケーブルホルダ、70、100、110…離間部材、70A、100A、110A…基部、70B、100B、110B…突出部、P…境界部分(特定箇所)。

Claims (4)

  1. 記録ヘッドに信号を送信するための帯状の信号ケーブルを備え、この信号ケーブルの一端が前記記録ヘッドを搭載するキャリッジに保持され、他端が湾曲部を介して曲げられて前記キャリッジに対向するフレームに保持され、前記キャリッジの移動に伴って、前記信号ケーブルの湾曲部の位置が移動する記録装置において、
    前記信号ケーブルの特定箇所には、当該信号ケーブルから前記フレームに向けて突出する離間部材が設けられ、この離間部材により、前記信号ケーブルの特定箇所と前記フレームとの間隔、及び、前記信号ケーブルの特定箇所と前記信号ケーブルの前記湾曲部よりも前記フレーム側の部分との間隔を、所定距離以上に保つことを特徴とする記録装置。
  2. 前記離間部材は、前記キャリッジの移動に伴い前記信号ケーブルの前記湾曲部が移動する際に、この湾曲部とともに湾曲可能な可曉性材料で形成されることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記離間部材は、前記信号ケーブルに取り付けられる基部と、この基部の一端を折り曲げて前記フレームに向けて突出させた突出部とを備え、この突出部は、前記信号ケーブルの特定箇所が、前記フレームまたは前記湾曲部よりも前記フレーム側の部分に前記所定距離に接近した場合に、前記フレームまたは前記湾曲部よりも前記フレーム側の部分に当接して前記信号ケーブルの特定箇所を離隔させることを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置
  4. 前記信号ケーブルの特定箇所は、前記キャリッジが前記湾曲部と最も接近する位置に移動した場合に、前記フレームに保持された前記信号ケーブルの平坦部と、この平坦部に連なる前記湾曲部との境界部分であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の記録装置。
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