JP2005198685A - 遊技機、遊技機枠、及び遊技機の制御方法 - Google Patents

遊技機、遊技機枠、及び遊技機の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005198685A
JP2005198685A JP2004005126A JP2004005126A JP2005198685A JP 2005198685 A JP2005198685 A JP 2005198685A JP 2004005126 A JP2004005126 A JP 2004005126A JP 2004005126 A JP2004005126 A JP 2004005126A JP 2005198685 A JP2005198685 A JP 2005198685A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
control unit
symbol
effect
variation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004005126A
Other languages
English (en)
Inventor
Eriko Sato
英理子 佐藤
Takashi Goto
孝 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Elecs Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Elecs Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Elecs Co Ltd filed Critical Taiyo Elecs Co Ltd
Priority to JP2004005126A priority Critical patent/JP2005198685A/ja
Publication of JP2005198685A publication Critical patent/JP2005198685A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)
  • Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】 操作手段を具備する遊技機において構成部品の共通性を高める。
【解決手段】 遊技上の特典に関する抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部(140)と、遊技上の演出を制御する副制御部(170、160)と、抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び演出表示を行う可変表示手段(液晶表示装置27)と、操作手段(操作ボタンB1、B2)とを備える。演出表示には、複数の本図柄の変動演出表示と専用演出表示を含む。主制御部の操作信号入力部に操作信号が入力されると、主制御部から副制部に演出操作信号を送信する。副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、一部変動短縮処理を実行し、副制御部が後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、特定態様の演出表示を実行する。
【選択図】 図8

Description

本発明は遊技機、遊技機枠、及び遊技機の制御方法に関する。特に、所謂セブン機、羽根物、権利物又はアレンジボール遊技機(組み合わせ式遊技機)等の弾球遊技機と、この弾球遊技機を構成する遊技機枠と、この弾球遊技機を制御するための制御方法とに関する。
弾球遊技機としては、所謂、フィーバー機、権利物、或いはアレンジボール遊技機(組み合わせ式遊技機)等と呼ばれる種々のゲーム内容のものが普及している。かかる遊技機の中には、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行う主制御部と、遊技上の演出を制御する副制御部と、抽選の結果(つまり、遊技の結果)を示す図柄(例えば、本図柄)の確定表示(停止表示)及び演出表示を行う可変表示手段(可変表示装置)と、を備えるものがある。
この種の遊技機では、抽選実行条件の成立(例えば、始動入賞口への遊技球の入球、始動ゲートへの遊技球の通過等)を契機に、主制御部が、前述の抽選を行うと共に、この抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを副制御部に送信する。また、副制御部は、受信した図柄表示制御コマンドに基づいて可変表示手段の表示態様を制御する。つまり、可変表示手段は、主制御部及び副制御部によって作動を制御されつつ、抽選の結果を示す図柄の確定表示と、この確定表示を盛り上げるための演出表示とを行う。そして、この種の遊技機では、可変表示手段に、「前記抽選結果が当選であることを示す図柄」が確定表示されたときに、遊技者に遊技上の特典を付与する。
例えば、フィーバー機では、可変表示手段で、特定の演出表示(例えば、リーチ演出表示を含む変動演出表示)を行い、更に、大当り(当選の一具体例を示す。)を示す確定図柄(例えば、「7,7,7」等の特定のゾロ目図柄)を表示した後に、特定入賞口の大入賞口を開放する。尚、この大入賞口は、所定個数の遊技球が入賞するか、所定時間が経過することにより一旦閉鎖されるが、上記開放中において、大入賞口内に形成された特定領域を遊技球が通過していれば再び開放し、この開放及び閉鎖の動作を所定回数(例えば、最大15回若しくは16回)繰り返す。
また、権利物やアレンジボール遊技機では、可変表示手段で、特定の図柄(ゾロ目図柄)を表示すると、特定入賞口(チューリップ式電動役物等)が所定時間開放する。そして、この開放した特定入賞口内の特定領域を遊技球が通過することにより、大当り状態が発生する。この大当り状態になると、通常時には無効である入賞口や作動ゲート等が、所定個数の遊技球が入賞するまで、或いは、所定ゲーム経過するまで有効となり、この有効となった入賞口に遊技球が入賞するか、或いは有効となった作動ゲートを遊技球が通過すると、アタッカー等の役物が作動する。
このように、可変表示手段に、当選を示す図柄が確定表示されることに起因して、特定入賞口が遊技者に有利な状態になると、フィーバー機等では、遊技者は特定入賞口(この場合アタッカー)内の特定領域に遊技球を通過(入賞)させて、大当り状態である特定入賞口内の特定領域に所定時間内に遊技球を通過させて大当り状態を発生させ、又は大当り状態を継続させて、大量の賞球の獲得をしようとするのである。つまり、この種の遊技機では、特別遊技に係る特典(即ち、「大当り」という特典)を遊技者に付与可能となっている。
また、この種の遊技機の中には、特別遊技に係る特典以外の「特典」を遊技者に付与可能なものもある。例えば、所定の特別遊技を実行した後に、他の特別遊技を実行する確率を高くすることを内容とする特典(以下、「確率変動」若しくは「確変」ということがある。)や、可変表示手段による各識別情報の変動時間を短くすることを内容とする特典(以下、「時短」という。)が例示できる。
弾球遊技機においては、通常、遊技球を遊技領域上に発射するための発射ハンドルが、遊技者によって操作可能な状態に設けられている。ところが、この種の弾球遊技機の中には、この発射ハンドル以外にも、遊技者によって操作可能な操作手段を設けたものがある。つまり、操作手段を所定のタイミングで操作することで、可変表示手段による表示態様を所定の範囲内で変更したり、選択することが可能な弾球遊技機も用いられている。
例えば、操作手段を所定のタイミングで操作すると、前述の「図柄表示制御コマンドによって定められた変動演出表示の時間」を短縮し、「抽選結果を示す図柄」を早期に確定表示させる遊技機が提案されている(以下、このタイプの遊技機を「変動短縮型の遊技機」といい、特許文献1等参照)。また、操作手段を所定のタイミングで操作すると、特別態様の演出表示(抽選の結果を示す確定図柄の仮停止表示演出表示)の実行が選択されたり(特許文献2等参照)、複数態様の演出表示の中から所望の演出表示を選択可能な遊技機(以下、これらの遊技機を「演出選択型の遊技機」という。)も用いられている。
特開2000−317078号公報 特開2002−320740号公報
これらの遊技機は、何れも「操作手段を備える同種の遊技機」でありながら、構成部品の共通性(汎用性)が低くなっている。例えば、操作手段を操作して生ずる「操作信号」の入力先(信号線の接続先)を、「変動短縮型の遊技機」では主制御基板(主制御部)に設け、「演出選択型の遊技機」では副制御基板(副制御部)に設けている。つまり、「変動短縮型の遊技機」を製造する場合と、「演出選択型の遊技機」を製造する場合とでは、使用する基板(主制御基板、副制御基板)の基本構成(回路等)が異なることなる。
このように、「操作手段を備える遊技機」では、操作手段の機能が異なる毎に「共通性の低い構成部品」を用いることが必要なため、以下のような問題を有している。即ち、「操作手段を備える遊技機」を取り扱う製造メーカにとっては、準備すべき構成部品の種類が増える分だけ、この種の遊技機の開発費が高騰化したり、構成部品の在庫管理数が増加する等の問題を有している。
また、パチンコホールにおいては、遊技機の製造メーカ毎に、「当該製造メーカの社名が表示されると共に当該製造メーカの特有のデザインを備える遊技機枠」を購入すると共に、この遊技機枠に当該製造メーカが製造した遊技機本体を固定し、島設備に設置している。ところが、通常、遊技機の機種毎(例えば、変動短縮型の遊技機、演出選択型の遊技機、変動短縮や演出選択を行わない遊技機等の機種毎)に、遊技機枠が異なっているのが実情である。
従って、パチンコホールにおいて、遊技機の取り扱いの上で種々の問題を生じている。例えば、同一の製造メーカの遊技機であっても、遊技機枠と、遊技本体との対応関係をゲーム性が異なる遊技機毎(操作手段の機能が異なる遊技機毎)に十分に把握することが必要なため、遊技機の管理等が煩わしくなる。また、個々の製造メーカ毎に、多種類の遊技機枠を所持しなくてはならないため、未使用の遊技機枠のための在庫スペースを十分に確保することが必要となる。
更に、操作手段を具備する遊技機では、パチンコホールにおける「面換え(遊技機枠に固定される遊技機本体を交換する作業)」の手間が多くなっている。つまり、同一の製造メーカの遊技機であっても、操作手段の機能が異なる機種毎に「信号線の接続先」が、遊技本体の異なる位置に存在する(主制御基板であったり、副制御基板であったりする。)。このため、「信号線の接続先」を十分に確認することが必要となり、「面換え」の作業が煩わしくなったり、無用の混乱も起り易くなっているからである。
また、操作手段を具備する遊技機では、一般に、操作手段の機能が異なる機種毎に、操作手段の設置位置が異なっている。このため、遊技者の「操作手段」に対する認識が標準化されていないばかりか、この「操作手段」が遊技を徒に複雑化させる等の印象を与えている。また、前述のように、操作手段の機能が異なる機種毎に「信号線の接続先」が異なっていることが原因で、外部検査機関が、操作手段(ひいては、操作手段を備える遊技機)を検査する際の手間が多くなっている。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、「操作手段」を具備する各種の遊技機において、構成部品の共通性を高めることである。
本発明の他の目的は、「操作手段」を具備する各種の遊技機において、在庫管理や取り扱いの容易化等を図ることである。
請求項1記載の遊技機は、所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機であって、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、特定態様の演出表示を実行することを特徴とする。
請求項1の発明では、操作信号入力部を主制御部に設ける。そして、操作手段に特定の操作が施され、特定の操作信号が主制御部に入力されると、「抽選の結果を示す表示」の一部に関し、「早期の確定表示」がなされる。つまり、本遊技機では、「一の図柄表示制御コマンド(図柄表示制御コマンドを構成する変動パターン指定コマンド)」に従って特定される変動演出時間に関わらず、一部の本図柄について強制的な停止処理(一部変動短縮処理)がなされる。更に、この一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、当該特定の操作に後続する他の「特定の操作」が施されると、特定態様の演出表示が実行される。そして、この「特定態様の演出表示」の具体的な内容を選択することによって、種々の態様の遊技機(種々のゲーム性を備える遊技機)を得ることができる。
即ち、請求項1の発明では、「操作手段を備える遊技機において汎用的に用いられる構成部品(汎用部品)」の共通性を高めつつ、種々の態様の遊技機(種々のゲーム性を備える遊技機)を得ることができる。例えば、「同一位置に操作手段が設けられた「共通の遊技機枠」と、基本構成の共通化(基本回路の共通化)が図れた「共通性の高い基板」を用いつつも、「変動短縮型の遊技機」を得たり、「演出選択型の遊技機」を得ること等ができる。ここで、この構成部品(汎用部品)としては、例えば、遊技機枠、基板(主制御基板、副制御基板)、操作信号の送信手段(例えば、信号線)等を例示できる。
このため、製造メーカーにおいては、「操作手段を備える遊技機」の開発費の低廉化を図ったり、構成部品(遊技機枠等)の在庫管理数を減少させることができる。また、ゲーム性が異なる遊技機間においても、遊技機枠の共通化を図ったり、基板の共通性を高めること等ができるため、パチンコホールにおいても、以下の点で有益である。即ち、ゲーム性が異なる遊技機毎に遊技機枠と、遊技本体との対応関係をそれ程、十分に把握する必要はなく、遊技機の管理上の手間が軽減される。また、個々の製造メーカ毎に所持する遊技機枠の種類を減らすこともできるため、未使用の遊技機枠のための在庫スペースを減らすことができる。
更に、パチンコホールにおいては、「面換え」の手間を減少させることができる。例えば、操作手段の機能が異なる機種であっても、「操作信号の送信手段(信号線等)」の接続先が同一の基板(主制御基板)に存在するため、「面換え」の際に、この「接続先」を確認するための手間を軽減できる。また、この「面換え」の作業の際に無用の混乱を生ずることを防止できるからである。
また、「操作手段を備える各種遊技機」において操作手段の設置位置を共通化できるため、遊技者の「操作手段」に対する認識を標準化することができると共に、「操作手段」によって遊技が複雑化する等の印象を与えることを防止できる。また、「操作手段を備える各種遊技機」を検査する外部検査機関においては、検査上の手間が軽減される。
ここで、本明細書において、「特定態様の演出表示を実行する」とは、(1)「一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出表示の時間(本図柄の変動時間)」に拘束されずに、特定態様の変動演出表示を実行すること(請求項3等を参照)、(2)「一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出表示の時間(本図柄の変動時間)」に拘束されずに、特定態様の専用演出表示を実行すること(請求項2等を参照)、(3)「一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出表示の時間(本図柄の変動時間)」に拘束されずに、特定態様の変動演出表示と特定態様の専用演出表示との双方を実行すること、等が含まれる。
尚、(1)及び(3)の「特定態様の変動演出表示の実行」に関し、更に具体例を挙げると、(a)残部の本図柄に関する変動演出表示を、一の図柄表示制御コマンド(抽選の結果が出されたときの図柄表示制御コマンド)で定められた変動時間よりも短くしたり、長くすること、(b)残部の本図柄に関し、一部変動短縮処理が完了した以後の変動時間を「零」にしたり、副制御部が「後続する他の1以上の演出操作信号」を受信した以後の変動時間を「零」にして、当該の残部の本図柄に関しても、変動演出表示を強制停止させること(一の図柄表示制御コマンドに従う変動時間の終了を待たずに強制停止させること)、等を例示できる。また、(1)〜(3)の態様{特に(a)の態様}においては、一部変動短縮処理の完了と同時、若しくは、完了の後に、一切の演出表示の実行を省略(カット)してもよい(請求項4を参照)。
(2)の更に具体的な態様としては、「特定の操作」又は「特定の操作」に後続する他の「特定の操作」が施されることを契機に、複数の専用演出表示の中から、特定の専用演出表示が選択される場合を例示できる。この場合には、専用演出表示が発展型の表示(例えば、発展型のリーチ演出表示等)である場合には、その表示の実行途中に、1回若しくは複数回の選択機会(演出上の分岐点)を設け、遊技者に対して、この選択機会毎に、操作手段の操作機会を付与してもよい。
各請求項の発明は、前記(1)〜(3)の何れかのタイプの遊技機の他に、以下の遊技機に適用することもできる。つまり、(4)一部変動短縮処理を実行した後に、残部の本図柄及び演出専用図柄(当該一部変動短縮処理の対象となった本図柄以外の図柄)について、前記「一図柄表示制御コマンド(特に、変動パターン指定コマンド)」に従った「演出表示」をそのまま行う遊技機にも適用できる(以下、「演出保持型の遊技機」という。)。
本明細書において「所定の抽選実行条件」とは、主制御部が「遊技上の特典」を付与するか否かの抽選を実行するための条件をいい、例えば、「始動入賞口に遊技球が入球すること」や、「始動ゲートに遊技球が入球すること」等を例示できる。但し、始動入賞口や始動ゲートに遊技球が入球しても、遊技機が所定の保留条件を充足する場合には、「実行された抽選の結果を無効とする取り扱い(遊技の結果として用いない取り扱い)」や、「抽選実行条件を具備しない旨の取り扱い」を行うこともできる。
本明細書において「遊技上の特典」とは、遊技者を遊技上有利にする状態を提供することを意味する。例えば、(I)「特別遊技に係る特典」を例示できる。この「特別遊技に係る特典」としては、例えば、「可変表示手段で大当り図柄を表示し、更に、大当り演出表示(大当り状態が始まる迄の過渡的な演出表示)を行った後に付与される特典」であって、「可変入賞手段(大入賞口等)を、遊技者にとって不利な第1の状態(遊技球を受け入れ不可能若しくは困難な閉鎖状態)から、遊技者にとって有利な第2の状態(遊技球を受け入れ可能な開放状態)に変化させることを内容とする特典」を例示できる。
また、その他の「遊技上の特典」としては、(II)時短(特別図柄の図柄変動時間や普通図柄の図柄変動時間を短くすること)を実行することを内容とする特典、(III)時短回数(所定の特別遊技後において行う時短の回数)を多くすることを内容とする特典、(IV)特別遊技が実行される確率を高くすること(前述の「確率変動」若しくは「確変」)を内容とする特典、(V)確率変動を行う確変回数を多くすることを内容とする特典、(VI)遊技を現在の持ち球で継続可能であることを内容とする特典等を例示できる。
本明細書において「図柄表示制御コマンド」とは、遊技上の特典を付与するか否かの抽選の結果(当選、落選等)に応じて、主制御部で抽選若しくは選択されると共に、主制御部から副制御部に送信されるコマンドを指す。この「図柄表示制御コマンド」は、副制御部が「可変表示手段が行う表示」を制御する上で、基本となるものであり、本図柄の変動時間を指定するための変動パターン指定コマンドが含まれる。但し、この変動パターン指定コマンドによって、演出専用図柄の変動時間をも指定してもよい。また、「図柄表示制御コマンド」には、この他のコマンド、例えば、本図柄の停止図柄を指定するための停止図柄指定コマンド、本図柄の確定表示を制御するための本図柄停止コマンド等が含まれてもよい。尚、操作手段に有効な操作がなされないとき(遊技機が一部変動短縮処理や特定態様の演出表示を実行しない、通常時)は、抽選結果に応じて決定されると共に副制御部に送信された「一の図柄表示制御コマンド(特に、変動パターン指定コマンド)に従う範囲内で、副制御部が可変表示手段が行う演出表示の態様を選択する。つまり、主制御部が決定(選択)した変動時間の範囲内で、複数の本図柄の変動演出表示の態様や、専用演出表示の態様を選択することになる。
尚、「図柄表示制御コマンド」の下位概念を構成する各コマンドが、主制御部から副制御部へ送信される時期は、適宜、選択できる。例えば、変動パターン指定コマンドが送信されると(略送信と同時に)、複数の本図柄の変動が開始される。そして、複数の本図柄の変動を開始した後に、停止図柄指定コマンドが送信され、本図柄停止コマンドが送信されると(略送信と同時に)、本図柄の変動が停止される態様を例示できる。
本明細書において、「確定表示」とは「当該図柄を確定的に停止表示させること」を意味する。また、「抽選の結果」の表示態様としては、「複数の本図柄」の全てが協働し、所定の「抽選の結果」を表示する態様(以下、「前者」という。)の他に、当該「複数の本図柄」のうちの一部によって、所定の「抽選の結果」を表示する態様(以下、「後者」という。)等を例示できる。
ここで、前者の態様としては、「複数の本図柄」によって「特定の図柄の組み合わせ(例えば、同一の図柄の組み合わせや、降順若しくは昇順に並ぶ図柄の組み合わせ)」を構成することによって、前記抽選の結果が当選(例えば、大当り)であることを表示する態様を例示できる。また、後者の態様としては、「複数の本図柄」のうちの一部を構成する複数の図柄によって「特定の図柄の組み合わせ(例えば、同一の図柄の組み合わせや、降順若しくは昇順に並ぶ図柄の組み合わせ)」を構成したり、「複数の本図柄」のうちの一部を構成する1つの図柄が特定の図柄(例えば、奇数の数字)であることによって、前記抽選の結果が当選(例えば、大当り)であることを表示する態様を例示できる。
また、前者及び後者の何れの態様においても、所定の本図柄若しくは所定の本図柄の組み合わせによって、複数の「抽選の結果」を表示してもよい。例えば、「複数の本図柄」の組み合わせによって、遊技機が大当り状態となるか否かを示す抽選(当否判定)の結果を示すと共に、当該遊技機が、高確率状態に移行するか否かの抽選(確率変動抽選)の結果を示してもよい。また、後者の態様においては、「複数の本図柄」のうちの一部によって、所定の抽選の結果を示し、「複数の本図柄」のうちの残部によって、他の抽選の結果を示してもよい。
本明細書で「変動演出表示」とは、「複数の本図柄の確定表示」に至る前段階の演出(複数の本図柄の確定表示を盛り上げるための演出)であって、「複数の本図柄」を変動させて行われる。尚、「複数の本図柄」の全てが協働し、所定の「抽選の結果(当り外れ等)」を表示する態様においては、この「変動演出表示」の中に、所謂、「リーチ演出表示」が含まれていてもよい。
尚、この「リーチ演出表示」とは、可変表示手段に、特別遊技に関する抽選の最終結果(当否判定の結果)等が表示される前において、特別遊技の実行(大当りの発生)の可能性が継続している状態のときに、この可変表示手段において表示される演出表示」のことを指す。即ち、可変表示手段の所定の表示部に表示される最終停止図柄(本図柄の確定図柄)となる表示図柄以外の図柄(本図柄)が、大当りとなる特定の停止図柄態様(大当りとなる複数の本図柄の確定図柄態様)と一致している状態で所定時間継続して停止、揺動、拡大、縮小あるいは変形したり、複数の表示図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄(変動中の本図柄)の位置が入れ替わっている状態等を指す。
例えば、可変表示手段の表示部が、本図柄を表示するための表示領域(つまり、本図柄表示部)を横方向、縦方向、若しくは傾斜方向にライン状に並べる場合においては、一方の端(例えば、左側、上側、若しくは、斜め上側)の表示領域で変動表示されている端図柄(例えば、「左の図柄」、「上の図柄」、若しくは、「斜め上の図柄」)、他方の端(例えば、右側、下側、若しくは、斜め下側)の表示領域で変動表示されている端図柄(例えば、「右の図柄」、「下の図柄」、若しくは、「斜め下の図柄」)、中間(例えば、真ん中)の表示領域で変動表示されている「中の図柄」の順に図柄が停止し、これら表示図柄がすべて同一図柄で揃った場合に大当りとなるものとする。
このとき、最終停止図柄である「中の図柄」以外の図柄(例えば、「左の図柄」及び「右の図柄」、「上の図柄」及び「下の図柄」、「斜め上の図柄」及び「斜め下の図柄」)が同一図柄で停留している状態をリーチ状態という。そして、このリーチ状態となると、「中の図柄」の変動表示パターンを通常状態とは異なる変動表示パターンとしたり、あるいはそのとき同時に画面をフラッシュさせたり、何らかのサインやキャラクターを登場させたりするなどいろいろな表示態様を採ることで、遊技者の大当り発生に対する期待感を大きくさせ、遊技興趣を盛り上げるように構成してもよい。
本明細書で「演出専用図柄」とは、専ら、表示上の演出を盛り上げることを意図し、可変表示手段に表示される図柄である。この演出専用図柄としては、「疑似図柄」、「背景図柄」、「キャラクター図柄」、若しくは、これらの図柄を2つ以上組み合わせた図柄等を例示できる。但し、本図柄と演出専用図柄とが終始渾然一体となっていたり、本図柄と演出専用図柄とが渾然一体で変動した後に、確定表示の段階で分離してもよい。尚、「疑似図柄」とは、本図柄とは別の図柄で構成されると共に、この本図柄による変動演出表示や確定表示を盛り上げるための図柄である。この疑似図柄を用いた「専用演出表示」としては、単数若しくは複数の疑似図柄を変動表示した後に、この疑似図柄の確定図柄を確定表示(停止表示)させる態様を例示できる。尚、この態様において、複数の疑似図柄が変動表示する場合には、その変動途中で、当該「複数の疑似図柄」を用いた「リーチ演出表示」を行ってもよい。
また、「疑似図柄」を用いて「専用演出表示」を行う場合には、「疑似図柄」による確定表示(確定疑似図柄)によっても、「抽選の結果に関連する表示」を行ってもよい。この「抽選の結果に関連する表示」は、「複数の本図柄の確定図柄によって表示される抽選の結果」と同一内容の表示(結果を示す真実の表示)であっても、異なる内容の表示(結果を示す偽りの表示)であってもよい。尚、前者の「同一内容の表示」を行う場合には、(A)疑似図柄の変動表示の後、直接、疑似図柄の確定表示を行ってもよいし、(B)疑似図柄の変動表示の後、一旦、異なる内容の表示を行い(つまり、疑似図柄の仮確定表示を行い)、その後、疑似図柄の再変動表示(若しくは、再抽選演出表示)を行ってから、疑似図柄の確定表示を行ってもよい。
但し、後者の(B)の場合に、「仮確定疑似図柄」として「落選結果を示す疑似図柄」を仮停止表示することが望ましい。この後者(B)の態様では、「確定疑似図柄」として「落選結果を示す疑似図柄」が確定表示されるため、仮に、当該「確定疑似図柄」よりも先に仮停止表示される「仮確定疑似図柄」として、「当選結果を示す疑似図柄」を選択すると、再変動演出表示によって抽選結果が降格することになる。そして、当該降格は遊技者を落胆させ、遊技者には酷であるからである。
尚、前記「抽選の結果と同一の内容(結果)を示す確定疑似図柄」とは、「抽選の結果を示す本図柄」と「確定疑似図柄」とが、「特典を付与するか否かにつき、同一の結論を示す図柄」であることを示す。つまり、「抽選の結果を示す本図柄」と「確定疑似図柄」とが、必ずしも、同一の図柄である場合(例えば、両者とも、同一の数字や同一の図形で構成した図柄)に限定されない。即ち、「抽選の結果を示す本図柄」と「確定疑似図柄」とが、「同一の結論(例えば、何れも、確率変動を伴う大当り)」を示す図柄であれば、両図柄の具体的な表示態様、種類等が異なっていてもよい。
また、「背景図柄」とは、本図柄や疑似図柄(本図柄及び疑似図柄の双方でもよい。)の背景を構成する図柄を例示できる。この「背景図柄」を用いた専用演出表示としては、単に、本図柄や疑似図柄(本図柄及び疑似図柄の双方でもよい。)の背景として、同一の「背景図柄」を一定期間、固定的に表示する態様であってもよいが、経時的(特に、本図柄や疑似図柄の変動に呼応して)、異なる背景図柄に変化したり、背景図柄の形態(色、サイズ等)が変化する態様等であってもよい。また、「キャラクター図柄」とは、単独、若しくは、「本図柄、疑似図柄、及び、背景図柄のうちの少なくとも1図柄」と共に、可変表示手段に表示される図柄である。この「キャラクター図柄」を用いた専用演出表示としても、単に、可変表示手段に一定期間、固定的に表示される態様であってもよいが、経時的(特に、本図柄や疑似図柄の変動に呼応して)、異なる状態に変化したり(例えば、動画的なもの)、形態(色、サイズ等)が変化する態様等であってもよい。
各請求項の発明においては、操作手段が操作される毎に、操作手段から主制御部に向かって操作信号が送信されてもよいし、所定の操作有効期間内(操作手段の操作が有効な期間であって、以下、「有効期間」という。)に操作手段が操作された場合に限って、操作手段から主制御部に向かって操作信号が送信されてもよい。この有効期間としては、例えば、複数の本図柄の変動演出表示中、若しくは、当該変動演出表示中のうちの特定の期間等を例示できる。
また、操作手段が操作される毎に、操作手段から主制御部に向かって操作信号を送信し、主制御部において受信した操作信号を有効なものと、無効なものとに区別してもよい。尚、操作信号を送信するための手段は、有線式(信号線)であっても、無線式であってもよい。また、操作手段は、接触式であっても、非接触式であってもよい。
「特定の演出操作信号」とは、遊技機毎に予め設定された操作手段の有効期間(例えば、「遊技機の全稼働期間」、「複数の本図柄の変動演出表示中」、若しくは、「複数の本図柄の変動演出表示中のうちの特定の期間中」)内に、副制御部が受信する「演出操作信号」の中から選択される。例えば、(D)可変表示手段が複数の本図柄による変動演出表示を開始した後であって、しかも、副制御部が「本図柄停止コマンドを受信する前」の期間(以下、「全変動演出表示期間」という。)において、副制御部が最初に受信した演出操作信号、(E)全変動演出表示期間から、変動演出表示開始直後の時期と、変動演出表示停止直前の時期とを除いた期間(以下、「主要変動演出表示期間」という。)において、副制御部が最初に受信した演出操作信号、(F)全変動演出表示期間若しくは主要変動演出表示期間において、副制御部が受信した演出操作信号のうちで、N番目(Nは自然数)のもの等を例示できる。
特定態様の演出表示は、副制御部が「特定の演出操作信号に後続する他の演出操作信号」を受信することを条件とせず、一部変動短縮処理の完了の後直ちに(つまり、「特定態様の演出表示の即時実行」)、若しくは、一部変動短縮処理の完了の後、「所定時間」が経過したところ{例えば、数秒後(0.5〜8数秒後)}で開始されてもよい。尚、この「所定時間」は、「図柄表示制御コマンド(変動パターン指定コマンド)」で特定される変動演出表示の時間が満了する前に、経過するように定められる。
また、特定態様の演出表示は、一部変動短縮処理の完了の後、副制御部が「特定の演出操作信号に後続する他の演出操作信号(以下、「後続演出操作信号」ということがある。)を受信することを条件に開始されてもよい。この場合、副制御部が、1つの後続演出操作信号を受信することを条件に、特定態様の演出表示を開始させても、副制御部が、複数の後続演出操作信号を受信することを条件に、特定態様の演出表示を開始させてもよい。また、副制御部が、1つ若しくは複数個の後続演出操作信号を受信する毎に、特定態様の演出表示の態様が変化してもよい。例えば、専用演出表示が発展型のものである場合には、演出途中に分岐点を設ける。そして、副制御部が後続演出操作信号を受信することを待って、この分岐点毎に、選択される「特定の専用演出表示」を表示する形態とすることができる。
尚、各請求項の発明においては、前記主制御部若しくは前記副制御部が、所定の契機で、「特定態様の演出表示の実行の可否」、若しくは、「一部変動短縮処理及び特定態様の演出表示の実行処理の可否」を決定するための決定手段を具備してもよい。例えば、前記「抽選実行条件」が成立する毎に、特定態様の演出表示(若しくは、一部変動短縮処理及び特定態様の演出表示)の実行の可否を決定(抽選)してもよい。例えば、前記抽選実行条件が成立すること(始動入賞口若しくは始動ゲートに遊技球が入球すること)を契機として主制御部が変動パターン指定コマンドを特定し、副制御部に送信するタイプの遊技機においては、実行の可否を以下のように決定(抽選)してもよい。つまり、特定される変動パターン指定コマンドの態様(長さ等)に応じて実行の可否を決定してもよいし、所定の乱数を用いた抽選によって実行の可否を決定してもよい。
各発明において、「可変表示手段」としては、液晶表示装置、単一のセグメント表示体や7セグメント表示体等を用いて構成される表示手段の他に、CRT、ドットマトリックス、エレクトロルミネセンス、蛍光表示管等を用いた表示手段等を例示できる。また、各発明の可変表示手段は、本図柄を表示する表示部と、疑似図柄を表示する表示部を別個に備えてもよいし、本図柄及び疑似図柄を同一の表示部に表示してもよい。更に、本図柄や疑似図柄は、単一の図柄を用いて構成されても、複数の図柄(所定の図柄の組み合わせ等)を用いて構成されてもよい。
請求項2記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、
前記特定態様の演出表示は、
前記副制御部が前記特定の演出操作信号又は前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信することを条件に、複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示であることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1の発明の遊技機を「演出選択型の遊技機」として使用する具体例を示している。
ここで、請求項2の発明の更に下位概念(以下、「具体例1」という。)を示す。即ち、操作手段の全有効期間(例えば、「遊技機の全稼働期間」、「複数の本図柄の変動演出表示中」、若しくは、「複数の本図柄の変動演出表示中のうちの特定の期間中」)のうちの一部の期間のみを、演出態様の選択を行うことができる期間(以下、「演出態様選択操作期間」という。)とする。つまり、操作手段の全有効期間のうちの一部の期間のみを、「副制御部が前記他の1つ以上の演出操作信号を受信すると、当該遊技機において、演出態様の選択処理が行われる期間」とする。即ち、全有効期間のうちで、「演出態様選択操作期間」よりも前の期間(以下、「演出態様選択前操作期間」という。)において操作手段が操作されても、「演出態様選択操作期間」よりも後の期間(以下、「演出態様選択後操作期間」という。)において操作手段が操作されても、演出態様の選択は行われないものとする。
この具体例1において、所定の一の有効期間が開始された後(つまり、所定の一回の変動演出表示が開始された後)であって、演出態様選択操作期間中に、最初の操作手段の操作(以下、「初回操作」という。)が施されると、一部変動短縮処理が実行されると共に、可変表示手段で実行する専用演出表示の態様を、複数の専用演出表示の態様の中から選択する処理(以下、「専用演出選択処理」という。)が実行される(以下、「ケース1」という。)。但し、このケース1において、当該初回操作を演出態様選択操作期間中に行わない場合、演出態様選択後操作期間に当該初回操作がなされても、この専用演出選択処理が実行されない。尚、このケース1において、残部の本図柄に関しては、本来の図柄表示制御コマンド(抽選実行条件の成立を契機に選択された「一の図柄表示制御コマンド」を構成する変動パターン指定コマンド)によって特定される本来の図柄変動時間が経過すると、停止する。
この具体例1において、演出態様選択前操作期間に、初回操作が施されると、一部変動短縮処理が実行される。この場合には、演出態様選択操作期間中に、初回操作に後続する他の操作を当該操作手段に施すると、当該後続する他の操作の後に、専用演出選択処理が実行される(以下、「ケース2」という。)。このケース2においても、当該後続する他の操作を演出態様選択操作期間中に行わない場合、演出態様選択後操作期間に当該後続する他の操作が行われても、この専用演出選択処理は実行されない。また、このケース2において、残部の本図柄に関しては、本来の図柄表示制御コマンド(抽選実行条件の成立を契機に選択された「一の図柄表示制御コマンド」を構成する変動パターン指定コマンド)によって特定される本来の図柄変動時間が経過すると、停止する。
この具体例1において、演出態様選択後操作期間に、初回操作が施されると、一部変動短縮処理が実行される。この場合には、以後、後続する他の操作を当該操作手段に施しても、専用演出選択処理は実行されない(以下、「ケース3」という。)。このケース3においても、残部の本図柄に関しては、本来の図柄表示制御コマンド(抽選実行条件の成立を契機に選択された「一の図柄表示制御コマンド」を構成する変動パターン指定コマンド)によって特定される本来の図柄変動時間が経過すると、停止する。
尚、この具体例1において、操作手段の全有効期間中に、操作手段への操作が一切行われない場合(以下、「ケース4」という。)には、全部の本図柄が、本来の図柄表示制御コマンド(抽選実行条件の成立を契機に選択された「一の図柄表示制御コマンド」を構成する変動パターン指定コマンド)によって特定される本来の図柄変動時間が経過すると、停止する。
また、この具体例1においても、「複数の本図柄の変動演出表示」が開始される度に、操作手段の有効期間を開始したり、演出態様選択期間を実行する必要はない。つまり、始動入賞口若しくは始動ゲートに遊技球が入球する毎、若しくは、本図柄が変動を開始する毎に、主制御部や副制御部が、有効期間の開始の可否を抽選したり、有効期間の開始の可否及び演出態様選択期間の実行の可否を抽選してもよい。
尚、この具体例1において、前記「初回操作」又は「後続する他の操作」が施されることで、変動演出表示の時間(操作期間と一致する場合と、操作期間の方が短くなる場合等がある。)の一部を短縮することもできる。つまり、変動演出表示の時間(操作期間)を演出態様選択前変動時間(演出態様選択前操作期間)と、演出態様選択時間(演出態様選択操作期間)と、演出態様選択後変動時間(演出態様選択後操作期間)とに分け、演出態様選択前変動時間(演出態様選択前操作期間)がゼロになると、演出態様選択時間(演出態様選択操作期間)が減算され、演出態様選択時間(演出態様選択操作期間)がゼロになると、演出態様選択後変動時間(演出態様選択後操作期間)が減算される。そして、演出態様選択時間(演出態様選択操作期間)中に、前記「初回操作」又は「後続する他の操作」が施されたときには、演出態様選択時間(演出態様選択操作期間)を強制的に終了させ、演出態様選択後変動時間(演出態様選択後操作期間)を開始させる。この場合、演出態様選択時間(演出態様選択操作期間)が強制的に終了し、当該演出態様選択時間(演出態様選択操作期間)が短縮された分だけ、変動演出表示の時間(操作期間)が短縮されることになる。
請求項3記載の遊技機は、請求項1に記載の遊技機において、
前記特定態様の演出表示は、
前記残部の本図柄に関しても、前記一部変動短縮処理が完了した後において、前記一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行う残部変動短縮表示であることを特徴とする。
請求項3の発明の遊技機は、請求項1の発明の遊技機を「変動短縮型の遊技機」として使用する具体例を示している。つまり、請求項3の発明の遊技機は、一部変動短縮処理の後に、残部変動短縮処理(即ち、残部変動短縮表示)を行う遊技機を示している。
ここで、請求項3の発明の下位概念を示す。即ち、操作手段の全有効期間(例えば、「遊技機の全稼働期間」、「複数の本図柄の変動演出表示中」、若しくは、「複数の本図柄の変動演出表示中のうちの特定の期間中」)に、操作手段に所定の操作(例えば、最初の操作手段の操作、若しくは、所定の複数回の操作等を指し、以下、「短縮操作」という。)が施されると、一部変動短縮処理が実行される。そして、この一部変動短縮処理の直後、若しくは、一部変動短縮処理の後の所定の期間内(有効期間が終了する迄の所定の期間内)に、残部の本図柄に関しても、停止させると共に、以後に行う予定であった「演出表示」を省略する態様を例示できる(以下、「具体例2」という。)。つまり、残部の本図柄の停止以後において、「本来の図柄表示制御コマンド(抽選実行条件の成立を契機に選択された一の図柄表示制御コマンドを構成する変動パターン指定コマンド)に基づいて、副制御部が実行を制御する予定であった演出表示」の実行を省略することもできる。
また、具体例2と異なり、残部の本図柄の停止処理等を、後続する他の操作が操作手段に施されることを条件に行ってもよい(以下、「具体例3」という。)。つまり、この具体例3では、操作手段の全有効期間内に、操作手段に短縮操作が施されると、一部変動短縮処理が実行される。そして、この一部変動短縮処理の後、後続する他の操作が操作手段に施されると、残部の本図柄に関しても、停止させると共に、以後に行う予定であった「演出表示」を省略する。
請求項4記載の遊技機は、請求項3に記載の遊技機において、
前記残部変動短縮表示を行うと同時に、若しくは、前記残部変動短縮表示を行った後において、前記一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に、演出専用表示を停止することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明の具体例(特に、具体例2若しくは具体例3の下位概念)を示すものである。この請求項4の発明では、残部変動短縮処理(残部変動短縮表示)後の専用演出表示の実行を省略できる。例えば、保留記憶の効率的な消化を図りたい場合に有効である。
請求項5の発明の遊技機は、
所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機であって、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示が実行されることを特徴とする。
請求項5の発明は、「変動短縮型の遊技機」としても、使用可能な「演出選択型の遊技機」を例示する。この請求項5の発明においても、「操作手段を備える遊技機」において「汎用的に用いられる構成部品(汎用部品)の共通性を高めるための構成」を備える。つまり、請求項5の発明によっても、操作信号の入力先を主制御部に限定しつつ、種々の態様の遊技機を実現できる。即ち、請求項5の発明の遊技機は、「演出選択型の遊技機」ばかりか、「変動短縮型の遊技機」や「演出保持型の遊技機」等としても用いることができる。そして、請求項5の発明によっても、請求項1の発明と同様な効果が得られる。
請求項6の遊技機は、
所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機であって、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行し、
前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、共通化演出処理を実行すると共に、
前記主制御部及び前記副制御部のうちの少なくとも一方に、
複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示を実行する演出選択表示処理と、
前記残部の本図柄に関しても、前記一部変動短縮処理が完了した後において、前記一の図柄表示制御コマンドによって特定される図柄変動時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行う残部変動短縮処理と、
前記残部の本図柄に関する変動演出表示及び前記専用演出表示を、前記一の図柄表示制御コマンドに従って実行する通常表示処理と、
のうちの何れかを、前記共通化演出処理として実行するための共通化演出処理実行手段を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、共通化演出処理実行手段を備えるため、「操作手段を備える一つの遊技機」を、「演出選択型の遊技機」と、「変動短縮型の遊技機」と、「演出保持型の遊技機」とのうちの何れかとして使用できる。例えば、共通の遊技機枠と、共通性の高い「他の構成部品」と、「共通化演出処理実行手段」とを用いつつ、「演出選択型の遊技機」と、「変動短縮型の遊技機」と、「演出保持型の遊技機」とのうちの何れか得ることができる。そして、請求項1の発明等と同様な効果が得られる。
請求項6の発明においても、共通性の高い構成部品として、相互に基本回路(基本構成)の共通化が図られた基板(主制御基板、副制御基板)を例示できる。例えば、この共通性の高い基板において、共通化演出処理実行手段の具体的な構成(例えば、主制御部の記憶手段、副制御部の記憶手段等)を変更することによって、「演出選択型の遊技機」と、「変動短縮型の遊技機」と、「演出保持型の遊技機」とのうちの何れか得ることができる。
請求項7記載の遊技機は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の遊技機において、
前記遊技機が、
前記主制御部と、前記副制御部と、前記可変表示手段と、を具備する遊技機本体と、
該遊技機本体を固定するための遊技機枠と、を備え、
前記操作手段は、前記遊技機枠に設けられることを特徴とする。
ここで、本明細書において「遊技機枠」とは、遊技機のうちで、パチンコホールの島設備に固定される枠状の部分である。そして、各請求項の発明によると、この遊技機枠を、「面換え」の前後において共通部品として取り扱うことが可能である。この遊技枠は、例えば、外枠(本体枠)と、中枠と、前面枠とを備える。また、遊技機本体とは、遊技機のうちで、「遊技機枠」に固定される部分であり、遊技盤、各種基板(主制御基板、副制御基板等)によって構成される。
請求項7の発明では、遊技機枠をゲーム性が異なる種々のタイプの遊技機の汎用部品(共通化部品)として使用できる。つまり、操作手段を遊技機枠に設けるため、この遊技機枠に、「演出選択型の遊技機本体」を固定し、「演出選択型の遊技機」としたり、「変動短縮型の遊技機本体」を固定し、「変動短縮型の遊技機」としたり、「演出保持型の遊技機本体」を固定し、「演出保持型の遊技機」とすることができるからである。また、このように、ゲーム性が異なる種々のタイプの遊技機について、遊技機枠の共通化を図るため、パチンコホールの機種管理や遊技機メーカの在庫管理がより一層容易になる。更に、このように、遊技機枠の共通化を図るため、ゲーム性が異なる種々のタイプの遊技機ついて、操作手段の位置が共通化され、遊技者の操作手段に対する認識が標準化される。
請求項8記載の遊技機枠は、
遊技機本体が固定されると共に、使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段を備える遊技機枠であって、
前記遊技機本体が、
所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信し、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、特定態様の演出表示を実行することを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項1の発明を実行するための遊技機枠に関するものである。この請求項8の発明によると、請求項7の発明と同様な効果が得られる。尚、請求項8の発明と同様に、請求項5若しくは請求項6の発明を実行するための遊技機枠を関連発明として例示できる。
つまり、請求項5の関連発明としては、
「遊技機本体が固定されると共に、使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段を備える遊技機枠であって、
前記遊技機本体が、
所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信し、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示が実行されることを特徴とする遊技機枠」を例示できる。
つまり、請求項6の関連発明としては、
「遊技機本体が固定されると共に、使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段を備える遊技機枠であって、
前記遊技機本体が、
所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信し、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行し、
前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、共通化演出処理を実行すると共に、
前記主制御部及び前記副制御部のうちの少なくとも一方に、
複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示を実行する演出選択表示処理と、
前記残部の本図柄に関しても、前記一部変動短縮処理が完了した後に、前記一の図柄表示制御コマンドによって特定される図柄変動時間を短縮して確定表示を行う残部変動短縮処理と、
前記残部の本図柄に関する変動演出表示及び前記専用演出表示を、前記一の図柄表示制御コマンドに従って実行する通常表示処理と、
のうちの何れを、前記共通化演出処理として実行するための共通化演出処理実行手段を備えることを特徴とする遊技機枠」を例示できる。
請求項9記載の遊技機の制御方法は、
所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機の制御方法であって、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、特定態様の演出表示を実行することを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項1の発明を実行するための制御方法に関する。尚、請求項5及び請求項6の発明においても、請求項9の発明と同様な応用発明を例示することもできる。
請求項5の発明の応用発明として、
「所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機の制御方法であって、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示が実行されることを特徴とする遊技機の制御方法」を例示できる。
請求項6の発明の応用発明として、
「所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機の制御方法であって、
所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行し、
前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、共通化演出処理を実行すると共に、
前記主制御部及び前記副制御部のうちの少なくとも一方に、
複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示を実行する演出選択表示処理と、
前記残部の本図柄に関しても、前記一部変動短縮処理が完了した後に、前記一の図柄表示制御コマンドによって特定される図柄変動時間を短縮して確定表示を行う残部変動短縮処理と、
前記残部の本図柄に関する変動演出表示及び前記専用演出表示を、前記一の図柄表示制御コマンドに従って実行する通常表示処理と、
のうちの何れを、前記共通化演出処理として実行するための共通化演出処理実行手段を備えることを特徴とする遊技機の制御方法」を例示することができる。
以上記述したように本各発明によれば、「操作手段」を具備する各種の遊技機において、構成部品の共通性を高めたり、在庫管理や取り扱いの容易化等を図ることができる。
以下、発明を実施するための最良の形態を示す実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例では、共通の遊技機枠と、相互に共通性の高い遊技本体(遊技盤、各種基板等によって構成)を用いて構成した、「3種類」の遊技機について説明する。つまり、汎用部品の共通性が高められた「演出選択型の遊技機(以下、「実施品1」ということがある。)」と、「変動短縮型の遊技機(以下、「実施品2」ということがある。)」と、「演出保持型の遊技機(以下、「実施品3」ということがある。)」とについて、この順で説明する。尚、本実施例で述べる「3種類」の遊技機は、何れも、所謂「セブン機」と称されるタイプのパチンコ機(弾球遊技機)である。
A.「演出選択型の遊技機」への適用例
(1)機械的な構造
先ず、このパチンコ機の機械的な構造について、図1〜図8を参照して説明する。このパチンコ機1は、遊技機本体と、この遊技機本体を固定するための遊技機枠とを備えている。ここで、遊技機枠とは、遊技機1のうちで、パチンコホールの島設備に固定される枠状の部分であって、外枠(本体枠)2と、中枠3と、前面枠4とを備えている。一方、遊技機本体は、遊技機1のうちで、遊技機枠(2、3、4等)に着脱自在に固定される部分であって、遊技盤10と、裏機構盤102等とを主要部としている。
このパチンコ機1の前面部は、遊技機枠を構成する外枠(本体枠)2と、中枠3と、前面枠4とを備え、この遊技機枠には、上皿部5と、下皿部6と、施錠装置7とが設けられている。尚、図1及び図2においては、遊技盤10の詳細な図示を省略している。また、中枠3は前面枠4等が前面側に配置されているため、図1においては明示されていない。
外枠2は、木製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したものである。また、中枠3は、全体がプラスチック製であり、外枠2の内側に嵌めこまれている。また、中枠3は、上側2/3程度を示す枠体部3aと、下側1/3程度を示す下板部3bと、を有し(図2参照)、外枠2に対して開閉可能に軸支されている。また、枠体部3aの前面側には遊技盤10と前面枠4とが重なるように設けられ、下板部3bの前面側には上皿部6と下皿部6とが設けられている。更に、中枠3の右端中央には施錠装置7(図1参照)が設けられている。
また、下板部3bには、遊技球を遊技盤10に発射する発射ユニット(図示を省略)と、遊技球を発射ユニットに供給するための球送り装置(図示を省略)と、遊技状態に応じた効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー400a(図8参照)等が配設されている。尚、本実施例のスピーカー400aは、中高音用ユニット(ツィータ)及び低音用ユニット(ウーハ)を含むマルチウェイ方式とされている。
前面枠4は、図1及び図2に示すように、中枠3の前面側に配置され、中枠3の左端に開閉可能に支持されている。この前面枠4は、全体がプラスチック製であり、奥側に配置される遊技盤10(図4参照)の盤面を前方から視認可能とするために、円形状の開口部4aを有している。つまり、この開口部4aは、遊技盤10に形成された遊技領域11(図4参照)の形状に対応して、略円周状に開設されている。そして、前面枠4の裏面には、開口部4aに応じて二枚のガラス板41rが嵌められた略長方形状のガラス枠41s(図2参照)が装着されている。
前面枠4には、左LED表示部4b、右LED表示部4c、左上LED表示部4d、右上LED表示部4e、中上LED表示部4f、4fが設けられている。これらのLED表示部4b〜4fは、遊技効果を高めること等を目的として、ゲームの進行に応じて点灯及び消灯したり、点滅する。尚、左LED表示部4bは開口部4aの周囲の左側に略円弧状に設けられ、右LED表示部4cは開口部4aの周囲の右側に略円弧状に設けられている。また、左上LED表示部4dは左LED表示部4bの左斜め上方に設けられ、右上LED表示部4eは右LED表示部4cの右斜め上方に設けられている。更に、中上LED表示部4f、4fは略円形状に形成され、左上LED表示部4dの上端部と右LED表示部4cの上端部との間に2個配置されている。
また、2個の中上LED表示部4f、4fの間には、2個の賞球LED表示部4gが設けられている。更に、賞球LED表示部4gの上方には、エラーLED表示部4hが略扇形に設けられている。
図3は、各種LED基板4i〜4oの位置関係を示す説明図である。各種LED基板4i〜4oは、中枠3の枠体部において、上述の各種LED表示部4b〜4fに対応する位置に設けられている。具体的には、左LED基板4iは左LED表示部4bに対応し、右LED基板4jは右LED表示部4cに対応し、左上LED基板4kは左上LED表示部4dに対応し、右上LED基板4lは右上LED表示部4eに対応している。また、中上LED基板4mは中上LED表示部4fに対応し、賞球LED基板4nは賞球LED表示部4gに対応し、エラーLED基板4oはエラーLED表示部4hに対応している。
上皿部5は、前面枠3の下方に設けられると共に、皿外縁部5aと、パチンコ機1の内部の遊技球を下皿部6に排出するための排出口5b等を備えている。尚、上皿部5の裏側には、音量スイッチ基板12(図8参照)が設けられ、皿外縁部5aには玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が設けられている。
下皿部6は上皿部5の下方に設けられると共に、この下皿部6の略中央には、遊技機1の内部から遊技球を排出するための排出口6aが設けられている。また、下皿部6の左端には灰皿6bが設けられ、下皿部6の右端には発射ハンドル9が設けられている。更に、下皿部6の上部には、灰皿6bの上面を開閉可能なスライド蓋が設けられている。また、下皿部6の底面には球抜き孔(図示を省略)が設けられている。この球抜き孔は、通常時には、閉鎖されているが、下皿部6に貯留された遊技球を遊技機1から排出する際に開放状態とされる。
つまり、下皿部6の略中央手前側には、球抜き孔の開閉を行うための排出ノブ6cが設けられている。この排出ノブ6cはプルロック式に構成され、通常時は直立状態とされている。即ち、球抜き孔は排出ノブ6cに連動し、排出ノブ6cが直立状態のときに、球抜き孔は閉鎖状態とされる。そして、この排出ノブ6cは、その上端が手前側に倒れるように回動可能(下端を回動軸とする。)とされ、この排出ノブ6cを手前側に倒したときに、球抜き孔は開放状態とされると共に、球抜き孔が排出ノブ6cの回動に連動して開放状態とされ、遊技球を下皿部6から排出可能となる。また、遊技者が排出ノブ6cを押すと、排出ノブ6cのロックが解除され、排出ノブ6cを直立状態に戻すことがきる。そして、排出ノブ6cを直立状態に戻すと、球抜き孔は閉鎖状態に戻される。
発射ハンドル9は、発射装置ユニット(図示を省略)に接続されている。この発射ハンドル9には、遊技者がハンドルに触れていることを検出するタッチスイッチ9aが装着されており、その近傍には、遊技球の発射を一時的に停止するための発射停止スイッチ9bが装着されている。また、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠するためのものである。更に、パチンコ機1の左端側には、プリペイドカードユニット13が設けられている。
尚、上皿部5の略中央部には第1音声出力部5cが設けられている。この第1音声出力部5cは、複数の長孔とその上部に形成された多数の小孔とで構成されている。そして、この第1音声出力部5cには、スピーカー400aを構成する中高音用ユニット(ツィータ)が、ダクト(図示を省略)を介して接続されている。また、下皿部6における排出ノブ6cの右側及び左側の下面には第2音声出力部6dが設けられている。この第2音声出力部6dには、スピーカー400aを構成するユニット(ウーハ)が、ダクト(図示を省略)を介して接続されている。また、本遊技機1では、上皿部5の前面における左端側の部位に、2つの操作ボタンB1、B2を配置している。これらの操作ボタンB1、B2は、操作手段の一具体例を示しているが、その詳細に関しては後述する。
次に、遊技盤10は、遊技機枠の一部を構成する「中枠3(図1及び図2参照)」に保持されるとともに、後述する裏機構盤102(図7参照)によりその背面側が覆われている。また、遊技盤10には、遊技盤10の表面に設けられた外レール14と内レール15とにより略円形状の遊技領域11が形成され、遊技領域11内には、中央装置26と、始動口(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車24、25等が配設されている。
図4に示すように、中央装置26は遊技領域11の略中央部に配置されると共に、「可変表示手段」の一具体例を構成する液晶表示装置27を備えている。この液晶表示装置27の表示画面271は、図5(a)に示すように、その下縁側に横長に形成された主表示領域271Aと、表示画面271の大部分を占める演出用表示領域271Bとを備えている。このうち、主表示領域271Aは、右端寄りの部分に本図柄表示部272、273を形成し、略中央に特別図柄保留表示部16aを形成している。また、演出用表示領域271Bは、3つの疑似図柄表示部275〜277と、その他の部分で構成される背景画面表示部278とを備えている。尚、本実施例では、本図柄を表示するための領域(主表示領域271A)と、演出専用図柄(疑似図柄や背景図柄)を表示するための領域(演出用表示領域271B)とが、「可変表示手段」において区画されているが、「可変表示手段」の同一の領域に、本図柄と演出専用図柄とを表示してもよい。
2つの本図柄表示部272、273は、疑似図柄表示部275〜277よりも小型(例えば、1/10〜1/100)で、認識困難とされているので、遊技者は、主に演出表示領域271B(疑似図柄表示部275〜277、背景画面表示部278)に注目して、遊技を進行することになる。そして、個々の本図柄表示部272、273において、本図柄が変動表示された後に、確定表示される。
この液晶表示装置27においては、遊技球が始動口(普通電動役物)17に入球することにより、その表示画面271の表示領域(主表示領域271Aと、演出用表示領域271B)に表示される各図柄(特別図柄等)が、それぞれ変動し、停止表示する。つまり、2つの本図柄表示部272、273によって、2つの本図柄を「変動演出表示」した後に、2つの本図柄の確定表示がなされる。また、演出用表示領域271Bにおいても、3つの疑似図柄(演出専用図柄の一具体例を示す)の変動表示と、背景図柄の表示と、3つの疑似図柄の確定表示とがなされる。
そして、本図柄表示部272、273に、所定の当り図柄(後述する)が確定表示(停止表示)されると、変動入賞装置18に配設された後述する大入賞装置31の大入賞口311が開放され、遊技者に「特別遊技に係る特典」が付与される。つまり、2つの本図柄は、その確定表示(停止表示)の態様によって、「特別遊技に係る特典を遊技者に付与するか否かに関する抽選の結果(以下、「当否判定」ということがある。)を表示する。尚、本明細書において、右側(遊技者を基準に左右を定める。以下の説明においても同様)の本図柄表示部272を「第1本図柄表示部272」と称すると共に、この本図柄表示部272に表示される本図柄を「第1本図柄」と称することがある。また、左側の本図柄表示部273を「第2本図柄表示部273」と称し、この本図柄表示部273に表示される本図柄を「第2本図柄」と称することがある。
本実施例では、後述のように、始動口(普通電動役物)17に遊技球が入球すると、「特別遊技に係る特典を遊技者に付与するか否かの抽選(当否判定)」を実行するための、抽選実行条件が成立する。また、両本図柄表示部272、273では、始動口(普通電動役物)17に遊技球が入球すると、本図柄の変動演出表示を開始する。即ち、図5(b)及び(c)に示すように、両本図柄表示部272、273では、「1」〜「9」の数字をこの順に表示した後、「1」の戻り、更に、「1」〜「9」の数字をこの順に表示することを繰り返す。尚、図5(c)に示すように、「第2本図柄表示部273」に表示される「1」〜「9」の数字は、赤色で表示される場合と、青色で表示される場合とがある。
両本図柄表示部272、273に確定図柄(停止図柄)が表示されると、遊技者に対して、以下の情報が発信される。つまり、両本図柄表示部272、273に同一の数字が確定表示されると、「当否判定」の結果が「大当り(当選)」であることを示す。このとき、「第1本図柄表示部272」の表示される数字が赤色の表示であれば、「当否判定」の結果が「大当り(当選)」であると共に、「確率変動を行うか否かの抽選の結果」も「当り(当選)」であること(以下、「確変当り」と称する)を示す。また、「第1本図柄表示部272」の表示される数字が青色の表示であれば、「当否判定」の結果が「大当り(当選)」であるが、「確率変動を行うか否かの抽選の結果」は「落選(落選)」であること(以下、「通常当り」と称する)を示す。
尚、「確率変動」も、「遊技上の特典」の具体例を示している。そして、始動口(普通電動役物)17に遊技球が入球すると、「確率変動係る特典を遊技者に付与するか否かの抽選」を実行するための、抽選実行条件が成立する。また、この「確率変動」とは、例えば、当該遊技機1において、所定の条件が成立するまでの間(例えば、次回の大当りが発生するまでの間)、大当りが発生する確率を高確率に設定することを内容とする特典である。
両本図柄表示部272、273に、異なる数字が確定表示されると、「当否判定(特別遊技に係る特典を付与するか否かの抽選)」の結果が「外れ(落選)」であることを示す。尚、この場合、「確率変動係る特典を遊技者に付与するか否かの抽選」の結果も落選となる。
疑似図柄表示部275〜277は、図5(a)に示すように、演出用表示領域271Bの下半部において3つ並んで配置される。尚、以下の説明において、遊技者から見て左側の疑似図柄表示部275を「左疑似図柄表示部275」と称し、遊技者から見て中央の疑似図柄表示部276を「中疑似図柄表示部276」と称すると共に、遊技者から見て右側の疑似図柄表示部277を「右疑似図柄表示部277」と称する。また、背景画面表示部278は、演出用表示領域271Bのその他の部位によって構成され、背景を示す図柄(以下、背景図柄という。)を表示したり、この背景画面と共にキャラクタを示す図柄(以下、キャラクタ図柄という。)が表示される。
疑似図柄表示部275〜277では、前述の本図柄表示部272、273と、同時に図柄変動を開始する。そして、この疑似図柄表示部275〜277に、確定表示される確定図柄(停止図柄)には、図6(a)〜(c)に示す態様がある。即ち、図6(a)の「外れを示す停止図柄」と、図33(b)の「通常当りを示す停止図柄」と、図6(c)の「確変当りを示す停止図柄」とがある。このうち、「外れを示す停止図柄」は、3つの疑似図柄表示部275〜277のうちの少なくとも2つに異なる数字を表示して構成される。また、「通常当りを示す停止図柄」は、「1」、「2」、「4」、「6」若しくは「8」のうちの何れかの数字を3つ並べて構成される。更に、「確変当りを示す停止図柄」は、「3」、「5」、「7」若しくは「9」のうちの何れかの数字を3つ並べて構成される。
ここで、この疑似図柄表示部275〜277においても、始動口(普通電動役物)17に遊技球が入球すると、図柄の変動(疑似図柄の変動)を開始すると共に、背景画面表示部278には動画が連続的に表示される。この際、変動途中の疑似図柄の表示態様は、それ自体単独で、若しくは、背景の動画が示すメッセージに呼応して、回転、拡大、縮小等を行ってもよい。
尚、本実施例では、疑似図柄表示部275〜277に確定表示される疑似図柄(以下、「確定疑似図柄」という。)の表示内容と、両本図柄表示部272、273に確定表示される本図柄の表示内容(以下、「真実の抽選の結果の内容」という。)とが一致している。つまり、本図柄の確定図柄によって「確変当り」が表示されるときには、疑似図柄の確定図柄によって「確変当り」が表示され、本図柄の確定図柄によって「通常当り」が表示されるときには、疑似図柄の確定図柄によって、「通常当り」が表示される。また、本図柄の確定図柄によって「外れ」が表示されるときには、疑似図柄の確定図柄によって、「外れ」が表示される。
但し、「確定疑似図柄」の表示内容が、「真実の抽選の結果の内容」と一致しない内容(「偽りの抽選の結果の内容」)であってもよい。また、疑似図柄表示部275〜277において、疑似図柄の変動表示の後に、一旦、「偽りの抽選の結果の内容」を示す疑似図柄を仮停止させる(以下、この仮停止された疑似図柄を「仮確定疑似図柄」という。)。そして、疑似図柄表示部275〜277において、疑似図柄を再度、変動表示した後に、「真実の抽選の結果の内容」と一致する内容の疑似図柄(確定疑似図柄)を確定表示してもよい。
具体的には、本図柄表示部272、273において、「当り(通常、確変の何れでもよい。)を示す確定本図柄」が表示されるときに、疑似図柄表示部275〜277において、一旦、「外れを示す仮確定疑似図柄」を表示した後に、疑似図柄を再度、変動させ、最終的に、「当りを示す確定疑似図柄」を表示してもよい。また、本図柄表示部272、273において、「確変当りを示す確定本図柄」が表示されるときに、疑似図柄表示部275〜277において、一旦、「通常当りを示す仮確定疑似図柄」を表示した後に、疑似図柄を再度、変動(再抽選表示ともいう。)させ、最終的に、「確変当りを示す確定疑似図柄」を表示してもよい。尚、再変動の実行の可否等は、主制御部140で抽選してもよいし、副制御部(170若しくは160)によって抽選してもよい。
尚、各請求項に係る発明において、本図柄表示部272、273の表示態様は、本実施の形態に例示するものに限定されない。例えば、本図柄表示部272、273の少なくとも一方を、2つ又は3つ以上の特別図柄表示領域(識別情報表示領域)で構成する。そして、この複数の特別図柄表示領域(識別情報表示領域)で、複数の特別図柄(識別情報)を所定の方向に次々と変動させながら表示した後、特別図柄の組み合わせ図柄を、停止表示させてもよい。例えば、液晶表示装置27に、左特別図柄を表示する左特別図柄表示領域と、中特別図柄を表示する中特別図柄表示領域と、右特別図柄を表示する右特別図柄表示領域とを、略横一列に設定された配置方向においてこの順序で並んで形成する。そして、各特別図柄表示領域は、これらの表示領域の配置方向と略直交する向き、この場合、上下方向に図柄変動方向が設定され、その向きで変動しているように識別情報としての複数の図柄(特別図柄)が順次表示されていくようにしてもよい。これらの態様では、例えば、表示画面271の本図柄表示部に、同一図柄(例えば、「7、7、7」)で揃って停止表示(確定表示)すると、変動入賞装置18に配設された後述する大入賞装置31の大入賞口311を開放してもよい。
更に、本実施の形態では、本図柄表示部272、273を認識困難としていることから、疑似図柄表示部275〜277において、所謂「リーチ演出」を行うが、本図柄表示部272、273において「リーチ演出」を行ってもよい(尚、本図柄表示部272、273で、リーチ演出を行う場合には、本図柄表示部272、273の数を3つ、若しくは、9つ等にする必要がある。)。
図5(a)に戻り、特別図柄保留表示部16aは、始動口(普通電動役物)17に入球した遊技球のうちで、未消化の状態にあるもの数(保留数)を、所定数を上限(例えば、4個を上限)として表示するものである。尚、「未消化」の状態とは、例えば、所定の遊技球が始動口(普通電動役物)17に入球したが、液晶表示装置27において、当該遊技球に係る当否判定の結果(抽選結果)の表示が未だなされていない状態等を指す。
この特別図柄保留表示部16aには、「1」〜「4」までの数字を表示するための「数字表示部161a〜164a」を横方向に並べている。そして、保留数に対応する数字表示部161a〜164aを点灯させたり、全数字表示部161a〜164aを消灯させることで、その時点の保留数が表示される。例えば、全「数字表示部161a〜164a」が消灯状態とされると、その時点の保留数が「0」であると表示される。また、左端の数字表示部161aを点灯すると、その時点の保留数が「1」であると表示され、点灯する数字表示部を右方向に1つずつ増加させていくと、保留数が1つずつ増加する。そして、全数字表示部164aを点灯すると、その時点の保留数が「4」であると表示される。
この特別図柄保留表示部16aでは、始動口(普通電動役物)17に遊技球が入球するごとに、表示する保留数を1つずつ増加させる。また、次の特別図柄の変動(本図柄表示部272、273における変動)を開始するたびに、保留数が消化され、特別図柄保留表示部16aによって表示される保留数が1つずつ減少する。尚、この特別図柄保留表示部16aを、表示画面271とは別体の装置として構成することもできる。
図4に戻り、中央装置26の上部中央には、普通図柄表示装置32が配置されている。この普通図柄表示装置32は、7セグメント表示器32aと、普通図柄保留表示LED32bとを有している。7セグメント表示器32aは、1〜9の奇数数字を変動表示させるもので、後述する左右の普通図柄作動ゲート36、37のいずれかを遊技球が通過することにより変動して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示すると、始動口(普通電動役物)17が所定時間(例えば、0.5秒)開放される。
中央装置26の左右斜め下方には、普通図柄作動ゲート36、37がそれぞれ設けられ、この左右の普通図柄作動ゲート36、37内に左、右普通図柄作動ゲート検知スイッチ36s、37s(図8参照)が配設されている。そして、遊技球の普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ36s、37sのいずれかの通過により、普通図柄表示装置32における7セグメント表示器32aが変動表示する。
普通図柄保留表示LED32bは、4個の丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示するものである。次の7セグメント表示器32aの変動表示が開始されるたびに、未始動回数が消化され、1個の普通図柄保留表示LED32bが消灯される。
始動口(普通電動役物)17は、後述する変動入賞装置18と一体化されたもので、中央装置26の下方に離れて配設されている。始動口(普通電動役物)17は、いわゆるチューリップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成され、その前面に飾りを備えて後述する基板34に取り付けられている。内部には、遊技球の通過を検知する始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図8参照)と、翼片部を作動させるための始動口(普通電動役物)ソレノイド17c(図8参照)とが備えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常状態となる。
変動入賞装置18は、上記始動口(普通電動役物)17の下方に配設されており、前面側が略逆台形状に形成された基板34に、大入賞装置31と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。ここで、大入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉するための大入賞口ソレノイド313(図8参照)と、大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する特定領域(V入賞口及び一般入賞口/図示略)と、連動杆(図示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318(図8参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板(図示略)とから主に構成されている。
また、左下入賞口21は、始動口(普通電動役物)17の略斜め左下側に配設されて、内部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図8参照)が設けられている。そして、この左下入賞口21の下方には複数個の左下入賞口LED223が左下入賞口LED基板21f(図8参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口22は、始動口(普通電動役物)17の略斜め右下側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ22s(図8参照)が設けられている。そして、この右下入賞口22の下方には複数個の右下入賞口LED224が右下入賞口LED基板22f(図8参照)に取り付けられ、飾りレンズによって被覆されている。
変動入賞装置18の左右斜め上方には、左入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されている。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知スイッチ19s(図8参照)、右入賞口通過検知スイッチ20s(図8参照)が設けられている。また、中央装置26の左右斜め上方には、一対のランプ風車24、25がそれぞれ配設されている。さらに、遊技領域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、39がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。なお、多数の障害釘23は、以上説明した各遊技装置との位置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に適するべく、配設されている。
本遊技機1では、上皿部5の前面における左端側の部位に操作ボタンB1、B2を配設している。この操作ボタンB1、B2は、「ボタンタイプの操作手段」であり、液晶表示装置27の表示画面271で行われる表示に変更を加えるためのものである。つまり、所定の有効期間内(操作ボタンB1、B2の操作が有効な期間であって詳細は後述する。)に、何れかの操作ボタン(B1若しくはB2)を操作すると、第1本図柄表示部272で「変動演出表示」中の本図柄(第1本図柄)が、本来の変動時間(仮に、有効な操作ボタンB1、B2がなされない場合の変動時間)の終了を待たずに強制的に停止する(即ち、一部変動短縮処理)。また、この有効期間から選択される所定の期間内(後述する。)に、何れかの操作ボタン(B1若しくはB2)を操作すると、演出用表示領域271Bで表示される専用演出表示の態様を、複数種類の態様の中から選択可能となっている。このため、遊技者は、操作ボタンB1、B2を操作することで、あたかも、液晶表示装置27の表示画面271行われる演出等に参加しているような気分を味わうことができる。
尚、本遊技機1では、複数の操作手段(操作ボタンB1、B2)を備えると共に、遊技者が何れの操作手段(操作ボタンB1、B2)を操作しても、同一の結果を生ずる。具体的には、何れの操作ボタンB1、B2に、特定の操作(有効期間内における第1回目の操作)を施しても、「一部変動短縮処理」が実行される。また、特定の操作の後、「所定の期間内」であれば、何れの操作ボタンB1、B2に操作を施しても、「専用演出表示の態様選択」が実行される。但し、複数の操作手段(操作ボタンB1、B2)を有する遊技機1において、個々の操作手段が別個の機能を発揮してもよい。この点に関しては後述する。また、本遊技機1に単一の操作手段のみを配置してもよい。
「専用演出表示」の選択態様としては、例えば、(a)疑似図柄の表示態様を選択すること(例えば、複数の疑似図柄を横並び表示するか、縦並び表示するか、傾斜状に表示するか、マトリクス状に表示するか等を選択したり、疑似図柄を構成する数字、文字等のサイズ、字体等を選択すること等)、(b)複数種類(例えば、10種類)の背景図柄から所望の背景図柄を選択すること、(c)背景図柄上に表示するキャラクター図柄を選択すること、(d)本図柄若しくは疑似図柄によって、リーチ演出を行う場合には、そのリーチ選出パターンやリーチ演出の種類を選択すること、若しくは、(a)〜(d)のうちの2つ以上の事項を選択すること、等を例示できる。
図4に戻り、遊技盤10の下方にはアウト口48が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止している。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取り付けられている。
次に、本実施例のパチンコ機1の裏面構造について図7を参照して説明する。前面枠4(図1及び図2参照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能に支持されている。裏機構盤102は中枠3にあって裏機構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ103により、開閉可能に支持されている。遊技盤10(図4参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けられている。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみて左側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク105に接続されるタンクレール106とが取り付けられている。また、タンクレール106の右側には、球抜きレバー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検知スイッチ(図示を省略)が、さらに、その下流側には、裏側遊技装置としての賞球払出装置109が配設されている。
また、遊技球の振り分け部(図示略)が賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンクレール106の下側には、液晶表示装置27(図4参照)を格納した蓋付きの裏ケース111が設けられ、この裏ケース111の下側には、後述する主制御部140(図8参照)として、裏側遊技装置としての主制御基板340{図9(a)参照}を格納した格納容器としての主制御基板ケース112が配設されている。
この主制御基板ケース112の背面下側には、発射装置制御部193(図8参照)として発射装置制御基板を格納した発射装置制御基板ケース113、及び発射制御集合中継基板(図示略)が設けられている。また、裏機構盤102の左下方部には、上述した発射装置ユニット(図示略)が、同じく右下方部には、払出制御部150(図8参照)として、払出制御基板350{図9(b)参照}を格納した格納容器としての払出制御基板ケース118が設けられている。更に、前記主制御基板ケース112の右側上方に裏側遊技装置としての中継基板190が装着されている。
前記中継基板190は、図8にも示すように、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等と主制御部140とを中継するための基板とされている。尚、本実施例においては、主制御基板ケース112、中継基板190及び払出制御基板ケース118は、金属板(図示を省略)に着脱自在に装着され、この金属板は裏機構盤102に対して回動自在に懸架されている。
一方、裏機構盤102の右上端部には、ヒューズボックス119、電源スイッチ120、電源ターミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を備えた端子基板122が設けられている。また、外部からの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端子基板122の上側に配設されている。また、払出制御基板350{図9(b)参照}を格納した払出制御基板ケース118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13に接続されている。更に、裏機構盤102の略中央下端部には、下皿部用球通路部材126が設けられている。尚、本実施例では、電源ターミナル基板121に対して、ラムクリア信号を発生させるためのラムクリアスイッチ(図示を省略)を接続しているが、このラムクリアスイッチの接続を省略したり、ラムクリアスイッチの接続個所を変更してもよい。
(2)パチンコ機1の電子制御装置130
次に、本実施例のパチンコ機1の電子制御装置130について、図8〜図13を参照して説明する。
a.パチンコ機の制御回路の構成:
先ず、本パチンコ機1の制御回路の構成について説明する。電子制御装置130は、図8に示すように、主制御部140と、複数の副制御部とを含んで構成されている。この主制御部140は、当否判定(抽選)の制御等の遊技の基本進行を司る制御部である。また、副制御部は、主制御部140に直に接続された第1次副制御部と、第1次副制御部を介して主制御部140に接続された第2次副制御部とから構成されている。尚、主制御部140と第1次副制御部とは信号伝送経路500aによって接続され、第1次副制御部及び第2次副制御部は信号伝送経路500bによって接続されている。
本実施例では、払出制御部(主として賞球の払出制御を行う賞球払出制御部)150と音声・ランプ制御部170とが第1次副制御部に該当し、発射装置制御部193や図柄制御部160等が第2次副制御部に該当する。ここで、図9(a)及び(b)に示すように、主制御部140は主制御基板340を備え、払出制御部150は払出制御基板350を備えている。また、図12に示すように、図柄制御部160は特別図柄制御基板360を備え、図13に示すように、音声・ランプ制御部170は音声・ランプ制御基板370を備えている。
また、主制御部140から、払出制御部150および音声・ランプ制御部170へは、一方向形式若しくは双方向形式でデータが伝送される。また、本実施例では音声・ランプ制御部170から図柄制御部160へも一方向形式でデータが伝送されるものとして説明するが、音声・ランプ制御部170と図柄制御部160との間では双方向形式でデータを伝送することとしてもよい。
尚、図8に示した破線の矢印は、各制御部140ないし180への電源供給経路を表している。図示されているように、電源は先ず初めに電源受電基板410に供給され、電源ユニット420で所定電圧に変換された後、分電基板430から各制御部140ないし180に電力が供給される。更に、電源投入時には、後述するシステムリセット信号が全制御基板に送信される。
詳細には後述するが、主制御部140は各種スイッチや検知器などからの情報を受け取って所定の演算を行った後、払出制御部150や音声・ランプ制御部170に各種のコマンドを出力するとともに、各種の基板やソレノイドなどに駆動信号を出力する。以下では、主制御部140や、払出制御部150、音声・ランプ制御部170、図柄制御部160、各種基板などの構成について順番に説明する。
主制御部140は、主制御基板ケース112に格納された主制御基板340によって主に構成されており、主制御基板ケース112は、不正行為者が容易に開閉できないような構造に形成されている。図10は、主制御基板340の構成を概念的に示した説明図である。図示されているように、主制御基板340は、CPU401を含む主回路部400と入出力回路部500とが、バスで接続されて相互にデータをやりとり可能に構成されている。主回路部400には、CPU401と、発振部410と、リセット回路部450と、I/Oデコード回路部420と、データバス安定化部411と、第1外部入力回路部430などが設けられている。
図11は、CPU401の詳細な構造を示した説明図である。図11に示すようにCPU401は、CPUコア480と、内蔵RAM481と、内蔵ROM482と、メモリ制御回路483と、クロック発生器484と、アドレスデコーダ485と、ウオッチドッグタイマ486と、カウンタ/タイマ487と、パラレル入出力ポート488と、リセット/割り込みコントローラ489と、外部バスインターフェース490と、出力制御回路491などから構成されている。CPU401は、ワークエリアとしてRAM481を使用しながら、ROM482に格納された制御プログラムを実行することにより、パチンコ機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行制御)を司るとともに、ROM482に記憶された当否判定プログラムを実行することにより、当否判断制御を行う。尚、このROM482と、後述する「音声・ランプ制御部170のROM173」と、後述する「図柄制御部160のROM163」には、「一部変動短縮処理」を協働して実行するためのプログラムも記憶されている。
上述した主回路部400とともに主制御基板340を構成する入出力回路部500には、外部端子部145が接続されており、この外部端子部145によってパチンコホールの「ホールコンピューター」に接続されている。主制御基板340はRAMクリア処理を実行するに際して、RAMクリア信号をONにした後、一定時間経過後に再びOFFとする動作を行うが、このRAMクリア信号は外部端子部145を介してパチンコホールのシステム等に報知されている。このため、不正行為者によってRAMクリア処理が実行された場合には、不正行為者に悟られることなく、パチンコホールの管理者側で不正行為を検知することが可能となっている。
入出力回路部500には、信号伝送経路500aを介して払出制御部150および音声・ランプ制御部170が接続されている(図8参照)。入出力回路部500は、払出制御部150や音声・ランプ制御部170での処理内容を指示する指令信号たるコマンドデータを、信号伝送経路500aを介して払出制御部150あるいは音声・ランプ制御部170に出力する。また、入出力回路部500からは、図柄制御部160での処理内容を指示するコマンドデータも出力される。図柄制御部160に対するコマンドデータは、一旦、音声・ランプ制御部170に向けて出力された後、音声・ランプ制御部170から信号伝達経路500bを経由して図柄制御部160に供給される。
加えて入出力回路部500には、始動口(普通電動役物)入賞検知器(入賞検知スイッチ)17sや、普通図柄表示手段基板32f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲート通過検知器(右普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ)37s、左普通図柄作動ゲート通過検知器(左普通図柄作動ゲート通過検知スイッチ)36sなどが接続されている。
また、図8、図9(a)及び図10に示すように、操作ボタンB1、B2は、中継基板280を介在させた状態で、操作信号伝送経路(信号線)Sを用いて主制御部140に接続されている。また、主制御部140には、操作信号入力回路部146が設けられ、この操作信号入力回路部146には信号線S1を介して、操作信号入力用のコネクタSNが接続されている。そして、このコネクタSNには、操作信号伝送経路Sの2次側の端部(主制御部140側の端部)が接続されている。尚、この操作信号入力回路部146と、この操作信号入力回路部146から引き出された信号線S1と、コネクタSNとによって、「操作信号入力部」の一具体例を構成している。
払出制御部150は、図9(b)に示すように、主に、払出制御基板ケース118に格納された払出制御基板350によって構成されている。この払出制御基板350は、主制御基板340と同様に、主回路部600と入出力回路部700とがバスで相互にデータをやりとり可能に接続されて構成されている。また、入出力回路部700には信号伝送経路500aが接続されており、主制御基板340から出力された前述のコマンドデータは信号伝送経路500aを介して入出力回路部700に入力される。また、入出力回路部700には、賞球払出装置109や発射装置制御部193なども接続されている。
音声・ランプ制御部170は、図13に示すように、スピーカー400aやランプ等の制御を主に行うための制御基板370と、制御基板370からの命令を受けて、ランプ等に駆動信号を出力するための駆動基板380の、主に2つの基板から構成されている。このうち、制御基板370には、演算回路構成要素として、CPU171と、RAM172と、ROM173と、入出力ポート174と、サウンドジェネレータ176と、コネクタCN1が設けられており、これらがバス175で相互にデータをやりとり可能に接続されている。また、サウンドジェネレータ176は、予め記憶された音声データをゲームの進行に合わせて再生することで、スピーカー400aから各種の音声を出力する。尚、スピーカー400aから出力される音量は、音量スイッチ基板12によって調整可能となっている。
また、入出力ポート174には信号伝送経路500aが接続されている。前述した主制御部140が、特別図柄の変動・停止、リーチ発生、リーチ表示の態様、特別遊技態様、確率変動や時短などの遊技モードを指示する制御命令を出力すると、出力された各種の制御命令は信号伝送経路500aを介して入出力ポート174に入力される。そして、制御基板370では、このような制御命令を受け取ると、ROM173に予め記憶されているプログラムに従って所定の処理を行い、駆動基板380に向かって各種の命令を出力する。また、制御基板370と駆動基板380とは、コネクタCN1とコネクタCN2とで互いに接続されている。
駆動基板380には、各種LEDやランプなどを駆動するための駆動信号を発生させる駆動回路部382と、発生した駆動信号を、各種LED基板4d,4f,19f〜22fや、各種ランプ基板216f,262f、枠飾り基板4gなどに出力するためのコネクタ出力部384とが設けられている。これら各基板にランプあるいはLED等が1個または複数個接続されており、コネクタ出力部384から供給される駆動信号により、ゲームの進行に対応して点灯・消灯または点滅する。尚、コネクタ出力部384を、駆動回路部382とは別基板に設ける構成としても良い。こうすることで、各種LEDなどのランプの数や色が変更されても駆動回路部382の変更を要しない場合には、コネクタ出力部384のみを変更して対応することが可能となる。
尚、パチンコ機1に、モータなどによって駆動される可動式役物が設けられている場合には、モータを駆動するための駆動回路を、駆動回路部382あるいはコネクタ出力部384に搭載することとしても良い。こうすれば、可動式役物の有無もしくは個数が変更された場合でも、容易に対応することが可能となる。
図柄制御部160は、図12に示すように、特別図柄制御基板360によって主に構成されている。この図柄制御部160は、演算回路構成要素としてCPU161と、RAM162と、ROM163と、入出力ポート164と、駆動回路166とを備えており、これら演算回路構成要素がバス165により接続されて相互にデータをやりとり可能に構成されている。また、入出力ポート164には、信号伝送経路500aや特別図柄表示手段27が接続されている。CPU161は、RAM162をワークエリアとして使用しながら、ROM163に格納された制御プログラムを実行することにより、中央装置26の制御を行っている。
尚、図柄制御部160の「ROM163」は、本図柄及び疑似図柄の画像データを記憶する記憶手段として機能している。また、「音声・ランプ制御部170のROM173」と、「図柄制御部160のROM163」には、共通化演出処理の一態様を示す「演出選択表示処理」を実行するためのプログラム(共通化演出処理実行手段の一具体例を示す。)も記憶されている。
中継基板190には、入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等が接続されており、中継基板190の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と接続されている。
払出用端子基板191には、タッチスイッチ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ192、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切れ検知スイッチ108等が接続され、払出用端子基板191の出力端子は、図9(b)に示す払出制御部150の入出力回路部700に接続されている。
以上の電子制御装置130においては、遊技球が始動口17に入球すると、その情報が始動口入球検知器17sによって検知されて、主制御部140に入力される。また、遊技球が普通図柄作動左ゲート36あるいは普通図柄作動右ゲート37を通過すると、その情報が普通図柄作動口通過検知器36s,37sにより検知されて、主制御部140に入力される。更に、入賞球検知スイッチ19s〜22s,318で遊技球の入球が検知されると、その情報は、中継基板190を介して主制御部140に入力される。
主制御部140は、これらの情報を受け取って、変動パタン指定コマンド、停止図柄指定コマンド、及び変動停止コマンドを送信する。これらのコマンドは、信号伝送経路500a、音声・ランプ制御部170、信号伝送経路500bを経由して図柄制御部160に供給される。図柄制御部160では、変動コマンドを受けとると、複数の変動態様から乱数等による抽選を行って変動態様を決定する。また、主制御部140は、図柄制御部160に出力するコマンドに同期させて、音声・ランプ制御部170にも所定のコマンドを送信する。こうして、図柄の表示と音声の出力とを併せて行うことによって各種の演出を行う。
b.賞球動作の概要
次に、本実施例のパチンコ機1の賞球動作について簡単に説明する。遊技球が大入賞口31に入球すると、大入賞口31の内部に設けられた入賞球検知スイッチ318がこれを検知して、入球を知らせる信号を信号ケーブルを介して主制御部140に出力する。信号を受け取ると、主制御部140は後述する処理を行って、払出制御部150に向かって15個分の遊技球を払い出す旨のコマンドを出力する。また、遊技球が始動口(普通電動役物)17に入球した場合は、始動口の内部に設けられた始動口入賞検知スイッチ17sがこれを検知して、信号を信号ケーブルを介して主制御部140に出力する。この信号を受けて主制御部140は、後述する処理を行った後、6個分の遊技球を払い出す旨のコマンドを払出制御部150に向かって出力する。
左右下入賞口など、他の入賞口に入球した場合は、内部に設けられた通過検出スイッチが入球を検知して、入球した旨の信号を信号ケーブルを介して主制御部140に出力する。主制御部140は、後述する処理を行って10個分の遊技球を払い出す旨のコマンドを払出制御部150に向かって出力する。これら賞球コマンドは、払出制御部150を作動指令対象とする指令信号として、遊技球の通過を検知した順番に従って信号伝送経路500aを介して送信される。払出制御部150は、こうして主制御部140から賞球コマンドを受け取って、賞球払出信号を出力することにより、賞球払出装置109を作動させて指示された個数分の賞球動作を行う。
また、主制御部140は、上述した各種検知スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、その遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行うためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s、入賞球検知スイッチ318等の検知結果や、特別図柄当否判定乱数の取得値などを使用して、「遊技が行われていない客待ちの状態」、「遊技は行われているが始動入賞がない状態(変動準備状態)」、「始動入賞があった状態」、および「特別遊技状態」などを判断する。また主制御部140は、始動入賞を検知すると乱数値に基づいて当否判定を行い、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表示態様を含む)や確定などの表示態様制御を行うための各種コマンドを出力する。これらコマンドは、前述した信号伝送経路500aを介して一旦、音声・ランプ制御部170に出力された後、音声・ランプ制御部170から信号伝送経路500bを介して図柄制御部160に送信される。
(3)主制御部による制御ジョブの概要
次に、前述の電子制御装置130によって実行されるパチンコ機1の制御の内容について説明する。
a.主制御部メインジョブ
図15は、主制御部メインジョブの流れを示すフローチャートである。かかる主制御部メインジョブは、主制御部140に搭載された主制御基板340によって実行されるジョブであり、パチンコ機1における遊技全体の進行を制御するジョブである。この主制御部メインジョブは、パチンコ機1の電源が投入され、あるいはリセットスイッチが押された時に、主回路部401に内蔵されたCPU480が内蔵ROM482のブート領域に格納されているプログラムを読み出すことによって、自動的に開始される。
尚、本パチンコ機1では、この主制御部メインジョブ以外にも多数のジョブが存在するが、これらジョブの多くは、所定の条件が成立すると主制御部メインジョブから呼び出されることによって実行される。
主制御部メインジョブを開始すると、先ず、初めに初期化ジョブを実施する(S10)。ここで、図16は初期化ジョブの流れを示したフローチャートである。この初期化ジョブでは、電源投入時に行われる所定の各種処理を行った後(S12)、音声・ランプ制御部170に向かって初期図柄指定コマンドを出力する処理を行う(S14)。
尚、電源投入時に行われる各種処理とは、例えば、主回路部401に内蔵されているCPU480の動作チェックやRAMの初期化を行ったり、音声・ランプ制御部170や、払出制御部150、図柄制御部160などの各制御部を初期化する処理である。また、初期図柄とは、パチンコ機1の電源投入時あるいはリセットボタンを押されたときに、普通図柄表示装置32や液晶表示装置27(図4参照)などに表示される図柄を言い、初期図柄指定コマンドとは、これら初期図柄の表示を図柄制御部160に対して指定するコマンドである。
図17は、主制御部140から初期図柄指定コマンドが出力される様子を概念的に示した説明図である。主制御部140に設けられた主制御基板340は、1bitのストローブ信号と8bitのコマンドデータとを、音声・ランプ制御基板370に向かって出力する。また、音声・ランプ制御基板370では、ストローブ信号の立ち上がりのタイミングでコマンドデータを読み取ることにより、初期図柄指定コマンドを確実に読み取ることができる。
尚、ここでは初期図柄指定コマンドを出力する場合について説明したが、主制御部140が出力する他のコマンドも同様の手順によって出力されている。こうしてストローブ信号とともに供給された初期図柄制定コマンドは、直ちに音声・ランプ制御部170から図柄制御部160に転送され、図柄制御部160の制御の下で普通図柄表示装置32あるいは特別図柄制御装置27のそれぞれに初期図柄が表示される。
以上の説明からも明らかなように、パチンコ機1では、主制御部140が所定の処理を行って各種のコマンドを出力し、このコマンドを受けて、音声・ランプ制御部170や図柄制御部160、払出制御部150など所定の処理を行うことによって遊技が進行する。換言すれば、主制御部140と、その他の各種制御部とは、互いに処理を分担しながら、パチンコ機1の動作を制御している。そこで、理解の便宜を図るために、以下では、主制御部140内で実施される処理は「ジョブ」と呼び、音声・ランプ制御部170や図柄制御部160などで行われる処理は「ルーチン」と呼んで区別することにする。例えば、図16に示した初期化ジョブ、あるいは図18に示したデモ表示ジョブは「ジョブ」という名前が示すように、いずれも主制御部140で実施される処理である。
主制御部140は、以上のようにして初期化ジョブを終了したら、図15に示した主制御部メインジョブに復帰して、今度はデモ表示ジョブを開始する(S30)。ここでデモ表示とは、パチンコ機1がいわゆる客待ち状態の時に、遊技客の注意を引きつけるために、普通図柄や特別図柄で特別に行われる演出の表示を言う。
図18は、デモ表示ジョブの流れを示すフローチャートである。デモ表示ジョブを開始すると、先ず初めに、発射ハンドル9に設けられたタッチスイッチ9a(図1を参照のこと)がONとなっているか否かを判断する(S32)。前述したように、遊技者が発射ハンドル9に触れていればタッチスイッチ9aはONになるから、タッチスイッチがONであれば(S32:YES)、客待ち状態ではないと判断される。そこで、このような場合はデモ表示は不要であり、直ちにデモ表示ジョブを終了して、主制御部メインジョブに復帰する。
一方、タッチスイッチがOFFであれば(S32:NO)、客待ち状態となっている可能性がある。そこで、タッチスイッチが継続してOFFとなっている経過時間を検出し(S34)、連続してOFFとなっている経過時間が、所定時間(例えば2分)に達しているか否かを判断する(S36)。経過時間が所定時間に達していない場合は(S36:NO)、客待ち状態ではないと判断してデモ表示ジョブを終了する。経過時間が所定時間に達している場合は(S36:YES)、主制御部140はデモ指定コマンドを出力する(S38)。
デモ指定コマンドは、図17を用いて前述した初期図柄指定コマンドと同様に、主制御基板340から音声・ランプ制御基板370に向かってストローブ信号とともに出力される。音声・ランプ制御部170は、受け取ったデモ指定コマンドを図柄制御部160に転送するとともに、スピーカやランプを駆動してデモ時の演出を行う。一方、図柄制御部160は、音声・ランプ制御部170からデモ指定コマンドを受け取ると、普通図柄制御装置32aや液晶表示装置(特別図柄制御装置)27を制御して、所定のデモ表示を行う。
主制御部メインジョブでは、以上のような一連の処理を終了すると、図4に示した普通図柄変動ゲート36,37を遊技球が通過したか否か、若しくは、普通図柄に関する保留記憶が存在するか否かを判断する(S50)。そして、普通図柄変動ゲート36,37を遊技球が通過しているか、若しくは、保留記憶が存在する場合は(S50:YES)、普通図柄表示装置32における演出を制御するためのジョブ(普通図柄制御ジョブ)を開始する(S70)。尚、普通図柄制御ジョブの内容については後述する。
次いで、主制御部140は、遊技機に複数設けられた入賞口のいずれかに遊技球が入球したか否かを判断する(S100)。前述したように、各入賞口の内部には入賞球の通過を検知するスイッチが設けられており、スイッチで検出された信号が信号ケーブルによって主制御基板340に伝達される。そして、主制御部140は、いずれの信号ケーブルから信号が伝達されたかに基づいて、入球のあった入賞口を容易に検出することができる。
更に、主制御部140は、入球のあった入球口に応じて、所定数の遊技球を払い出す旨の賞球コマンドを出力する(S110)。この賞球コマンドは、主制御部140から払出制御部150に向かって出力され、払出制御部150ではコマンドに従って賞球払出装置109を制御することにより、所定数の遊技球の払出を行う。もちろん、主制御部140から音声・ランプ制御部170にもコマンドを出力して、賞球に伴う所定の演出を行うこととしても良い。
続いて、主制御部140は、遊技球の入球した入賞口が始動口17か否かを判断する(S115)し、始動口17でない場合(S115;NO)は、S150へスキップする。一方、入球した入賞口が始動口17である場合は(S115:YES)、S120において、保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では「4」)を超えているか否かが判断される。この保留数(未始動回数)が一定値(本実施例では「4」)を超えていれば、その始動入賞は無効となり、S200へスキップする。また、一定値内の保留数(未始動回数)であれば、S125において、特別図柄保留数メモリ481b(図14参照)に記憶されている保留数(未始動回数)を1インクリメントする。
このように、保留数(未始動回数)を1インクリメントすると、S130において、特別図柄当否判定乱数(以下、当否用乱数、又は判定乱数ともいう)を発生させ{プログラムを発生させても、所定の乱数発生回路を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手段)}、読み込んだ判定乱数値を、S140において、特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図14参照:以下、判定乱数メモリともいう)に記憶する。このメモリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシフトメモリ形式で記憶している。
このS140の後、液晶表示装置27における演出を制御するためのジョブ(特別図柄制御ジョブS200)と、特別遊技状態にある時に行われる種々の演出を制御するためのジョブ(特別遊技関連ジョブS800)を実施する。尚、特別図柄制御ジョブS200及び特別遊技関連ジョブS800の内容については後述する。また、S150において、保留数(未始動回数)が存在しないと判断される場合には、特別図柄制御ジョブS200及び特別遊技関連ジョブS800は行わない。
そして、以上の様な処理を行ったら、パチンコ機1の電源がOFFとされたか否かを判断し(S180)、電源がONであると判断された場合は(S180:NO)、再びS30のデモ表示ジョブに戻って続く一連の処理を行う。これに対して、パチンコ機1の電源がOFFになったと判断された場合は(S180:YES)、主制御部メインジョブを終了する。そして、主制御部メインジョブが終了されると、遊技の進行が停止し、パチンコ機1の遊技状態が終了する。
b.主要なジョブの説明
次に、普通図柄制御ジョブ(S40)、特別図柄制御ジョブ(S80)、特別遊技関連ジョブ(S90)の各ジョブについて、順番に説明する。
図19(a)は、普通図柄制御ジョブ70の流れを示すフローチャートである。この処理は、遊技球が普通図柄変動ゲートを通過すると開始される。この普通図柄制御ジョブを開始すると、普通図柄の当否判定ジョブ(S72)と、変動パターンを決定する処理(S74)とが行われる。尚、この普通図柄の当否判定ジョブ(S72)においては、普通図柄についての当否判定と、普通図柄の変動後に停止させる普通図柄とが決定される。
次いで、これら決定内容に従って、普通図柄関連コマンドを音声・ランプ制御基板370に向かって出力する処理を行う(S76)。ここで、普通図柄関連コマンドとは、普通図柄制御のために主制御基板340から出力される各種のコマンドであり、具体的には、普通図柄の変動パターンを指定するコマンド(普通図柄変動パターン指定コマンド)や、変動後に停止する普通図柄を指定するコマンド(普通図柄指定コマンド)、普通図柄の変動を停止させるコマンド(普通図柄停止コマンド)などの各種コマンドを言う。
図19(b)は、これら普通図柄関連コマンドを一覧的に表示した説明図である。即ち、普通図柄の変動パターンに応じて、コマンドChp1 ,コマンドChp2 ,コマンドChp3 ,コマンドChp4 ・・・など、各種の指定コマンドが予め設定されている。また、変動後に停止させる普通図柄に応じて、コマンドChs1 ,コマンドChs2 ,コマンドChs3 ,コマンドChs4 ・・・などの各種の指定コマンドが設定されており、普通図柄の変動表示を停止させるためのコマンドとしては、コマンドChstpが設定されている。もちろん、表示されているコマンド以外に他のコマンドを設定しておくことも可能である。
これらの普通図柄関連コマンドは、図11に示した主回路部401の内蔵ROM482に予め記憶されている。尚、図19(a)のS76では、S72、S74で決定した変動パターン及びおよび普通図柄に応じて、内蔵ROM482から対応するコマンドを読み出した後、音声・ランプ制御基板370に向かってストローブ信号とともに出力する処理を行う(図17参照)。こうして、S72、S74決定した内容に応じて各種の普通図柄関連コマンドを出力し、最後に図柄停止コマンドを出力したら、普通図柄制御ジョブを終了する。
次に、特別図柄制御ジョブ200の内容について説明する。図20は、特別図柄制御ジョブ200の流れを示すフローチャートである。この特別図柄制御ジョブにおいては、ジョブを開始すると、特別図柄の当否判定ジョブ(S300)を行うと共に、図柄表示制御コマンドを決定(選択)する(S500)。この図柄表示制御コマンドは、特別図柄制御のために主制御基板340から出力される各種のコマンドであり、図11に示した主回路部401の内蔵ROM482に予め記憶されている。尚、本実施例では、特別図柄を本図柄と、疑似図柄によって構成するが、特別図柄を本図柄のみによって構成してもよい。また、疑似図柄の背景には、この疑似図柄を際だたせるための背景図柄を表示している。但し、この背景図柄が疑似図柄と共に特別図柄を構成してもよいし、この背景図柄が疑似図柄若しくは本図柄の一部を構成してもよい。
S500で決定される図柄表示制御コマンドには、(A)本図柄表示部272、273において、変動表示(変動演出表示)する本図柄の変動時間を特定するための「変動パターン指定コマンド」と、(B)本図柄表示部272、273において、表示される本図柄の確定図柄を特定するための「本図柄指定コマンド」と、(C)本図柄の確定表示を制御するための「本図柄停止コマンド」と、が含まれている(図21)。尚、本実施例において、「本図柄指定コマンド」として、第1本図柄表示部272に確定表示(停止表示)される本図柄を特定するための「本図柄指定コマンド(以下、「第1本図柄指定コマンド若しくは本図柄指定コマンド1」と表記することもある。)」と、第2本図柄表示部273に確定表示(停止表示)される本図柄を特定するための「本図柄指定コマンド(以下、「第2本図柄指定コマンド若しくは本図柄指定コマンド2」と表記することもある。)」とが存在する。
また、図柄表示制御コマンドには、「大当り関連表示コマンド(大当り表示の後、特別遊技が開始するまでの過渡的演出表示を司るコマンド)」が含まれている。但し、これらコマンド以外に、他のコマンドを設定してもよい。また、本実施例では、「変動パターン指定コマンド」によって、全図柄(本図柄及び疑似図柄によって構成される特別図柄の他に、背景図柄を含む。)の変動時間が特定される。また、「本図柄停止コマンド」によって、変動中の図柄の確定表示が制御される。例えば、全本図柄が、「変動パターン指定コマンド」によって特定される変動時間の終了時まで変動継続していれば、「本図柄停止コマンド」によって、全本図柄の確定表示が制御される。一方、全本図柄のうちの一部が、「変動パターン指定コマンド」によって特定される変動時間の終了時までに確定表示され、全本図柄のうちの残部が変動継続していれば、「本図柄停止コマンド」によって、この残部の確定表示が制御される。
また、特別図柄の当否判定ジョブ(S300)においては、「当否判定(特別遊技に係る特典を付与するか否かの抽選)」を行うと共に、「特別図柄の変動後に停止させる図柄(停止図柄)」を決定する処理が行われる。
ここで、特別図柄の当否判定ジョブ(S300)は、以下のように行われる。即ち、図23に示すように、S305において、特別図柄当否判定乱数メモリ481a(図14参照)から記憶している最も古い先頭の特別図柄判定乱数値を読み出し、S310に進む。次いで、S310においては、図11に示すROM482内の大当り番号メモリ482aから大当り番号(当り用判定値)を読み出し、S315において、上記特別図柄当否判定乱数値との比較を行い、両者が一致していれば大当り判定となり、大当り処理(S320)が行われる。一方、一致していなければ外れ判定となり、外れ処理(S450以降の処理)が行われる。尚、この「S315」に示す「大当りか否かの判定」が、「特別遊技に係る特典を遊技者に付与するか否かの抽選」の一具体例に該当する。
大当り処理(S320)においては、図24に示すように、先ず、S325に進み、当り本図柄(当りを示すための第1本図柄と、第2本図柄であって、両者は同一の図柄である。)を乱数によって決定し、決定した乱数値を当り本図柄番号メモリ481e(図14参照)に記憶する(S330)。次いで、S305で読み出した特別図柄当否判定乱数の値と、確率変動判定用の当り番号(以下、「確変当り番号」という。)とが一致するか否かを判定する(S335)。そして、両者が一致しない場合には(S335;NO)落選となり、そのままS390の処理に移行する。一方、両者が一致していれば(S335;YES)当選となり、確変抽選結果メモり481t(図14参照)に「確変フラグ」を設定した後(S340)、S390の処理に移行する。
S390においては、「大当り」という判定結果(本実施例では「1」)を特別図柄判定結果メモリ481i(図14参照)に記憶する。尚、「確変」は、特別遊技に係る特典以外の「遊技上の特典」の一具体例を構成する。また、本実施例では、確変に関する抽選を「特別図柄の当否判定に関する乱数」を利用して行ったが、この確変に関する抽選を大当り処理で決定される当り図柄の種類に対応させて行ってもよいし、この確変に関する確変の抽選専用の乱数を用いて行ってもよい。
一方、外れ処理においては、図23に示すように、S450で外れ第1本図柄を乱数により同様に決定し、決定した乱数値を外れ第1本図柄番号メモリ481f(図14参照)に記憶する(S455)。同様に、S460で外れ第2本図柄を乱数により同様に決定し、決定した乱数値を外れ第2本図柄番号メモリ481g(図14参照)に記憶する(S465)。そして、S470において、「外れ」という判定結果(本実施例では「2」)を特別図柄判定結果メモリ481i(図14参照)に記憶する。
図20に戻り、S500に続き、変動パターン指定コマンドを音声・ランプ制御基板370に向かって出力する処理(S510)を行うと共に、待機期間f(タイマー)を開始させ(S512)、更に、「本図柄指定コマンド1(第1本図柄指定コマンド)」及び「本図柄指定コマンド2(第2本図柄指定コマンド)」を音声・ランプ制御基板370に向かって出力する処理(S515)を行う。そして、「待機期間f」が終了すると(S520)、「有効期間T(タイマー)」を開始する(S530)。この「有効期間T」とは、操作手段(操作ボタンB1、B2)に有効な操作を施すことが可能な期間をいう。
ここで、操作ボタンB1、B2の操作に関連する各種の期間(例えば、「有効期間T」等)について簡単に説明する。即ち、本遊技機1では、図22に示すように、主制御部140から音声・ランプ制御基板370に変動パターン指定コマンドが送信され、更に、図柄制御部160が変動パターン指定コマンドを受信すると、両本図柄表示部272、273で、本図柄が変動演出表示を開始すると共に、疑似図柄表示部275〜277及び背景画面表示部278においても、図柄変動(専用演出表示)を開始する。
ところが、本実施例では、本図柄等の変動演出表示の変動期間と、「有効期間T」とが一致するのではなく、変動演出表示の開始後の所定の期間(待機期間f)と、変動演出表示の終了前の所定の期間(停止前期間f)とが、「有効期間T」から除外されている。但し、本実施例と異なり、本図柄の変動演出表示の期間と、「有効期間T」とを一致させてもよい。
また、変動演出表示の期間(本図柄の変動時間)は、変動パターン指定コマンドによって特定されるため、「有効期間T」も、変動演出表示の期間の長短に応じて伸縮される。尚、本実施例では、始動入賞の機会毎に(変動演出表示の機会毎に)、一律に「有効期間T」を開始させ、操作ボタンB1、B2の操作機会を設けるが、始動入賞の機会毎に、「有効期間T」を開始させるか否かの抽選を行ってもよい。この抽選は、主制御部140で行っても、副制御部(音声・ランプ制御基板370若しくは図柄制御部160)で行ってもよい。
また、本実施例では、始動入賞の機会毎に(変動演出表示の機会毎に)、変動パターン指定コマンドが選択され、この選択される変動パターン指定コマンドに応じて「特別図柄(本図柄及び疑似図柄)」の変動時間が選択される。そして、始動入賞の機会毎に(変動演出表示の機会毎に)選択される変動時間の長短に応じて、演出表示(本図柄の変動演出表示、疑似図柄の変動表示、背景図柄の発展型の変更表示等)の時間を十分な長さにすることが可能な場合もあれば、演出表示の時間を短くすることが必要な場合がある。
このため、本実施例では、演出表示の時間を十分な長さにすることが可能な場合に、「ボタン演出」を実行可能としている。この「ボタン演出」とは、以下のようなものである。つまり、遊技者に、実施する「専用演出表示」の態様を、複数の態様の中から選択させることを内容とする演出である。即ち、当該遊技者が操作ボタンB1、B2に特定の操作を施すことに起因して、実施する「専用演出表示」の態様を選択させたり、この選択させた態様の「専用演出表示」を実行することをいう。
本実施例では、図22に示すように、「ボタン演出」を実行する場合の「有効期間T」を、「ボタン演出」を実行しない場合の「有効期間T」よりも長く設定している。また、本実施例では、「ボタン演出」を実行する場合の「有効期間T」を、連続する「3種類の期間」によって構成している。つまり、最初に開始される「演出態様選択前操作期間T(以下、単に「期間T」と称することもある。)」と、「演出態様選択前操作期間T」の終了後に開始される「演出態様選択操作期間T(以下、単に「期間T」と称することもある。)」と、「演出態様選択操作期間T」の終了後に開始され、「有効期間T」の終了まで続く「演出態様選択後操作期間T(以下、単に「期間T」と称することもある。)」とで構成されている。尚、本実施例では、後述するように、「演出態様選択操作期間T」は、実施する「専用演出表示」を選択するための「ボタン操作」が行われる期間であって、「演出態様選択後操作期間T」は「ボタン操作」に起因して選択された「専用演出表示」が実施される期間である。
図20に戻り、S515の後、待機期間fが終了すると(S520;YES)、有効期間Tが開始される(S530)。この後、主制御部140が操作信号を受信するか否か(即ち、何れかの操作ボタンB1、B2が操作される否か)が、有効期間Tが終了するまで判断される(S540,S560)。そして、主制御部140が操作信号を受信した場合(S540;YES)には、主制御部140から音声・ランプ制御基板370に向かって「演出操作信号」が出力される(S550)。そして、音声・ランプ制御基板370や、図柄制御部160においては、図柄表示制御コマンドや「演出操作信号」を受信して、「サブ基板メインルーチン」を行う。この「サブ基板メインルーチン」に関しては後述する。
図20に示すように、有効期間Tが終了した後(S560;YES)に、主制御部140から音声・ランプ制御基板370に向かって、本図柄停止コマンドが出力される(S570)。このとき、全本図柄のうちで未だ変動中の本図柄があれば停止する。つまり、有効期間Tの終了後においても、全本図柄が変動を継続していれば、本図柄停止コマンドの送信を契機に当該全本図柄が停止処理される。一方、有効期間Tの終了後において、一部の本図柄が既に変動を停止し、残部の本図柄のみが変動を継続していれば、本図柄停止コマンドの送信を契機に当該残部の図柄が停止処理される。
そして、前述の「特別図柄の当否判定ジョブ(S300)」の結果が、大当りである場合(S580;YES)には、「大当り関連表示コマンド」が出力される。
次に、特別遊技関連ジョブ(S800)に関し、図25を用いて説明する。この特別遊技関連ジョブ(S800)は、遊技機1が特別遊技状態に移行するとなされるものである。尚、この特別遊技状態は、液晶表示装置27(図4参照)に、本図柄の確定表示(停止表示)と、大当り関連表示コマンド(大当り表示の後、特別遊技が開始するまでの過渡的演出表示)がなされた後に開始される。
先ず、特別遊技が開始されると、連続カウンタを初期化(例えば、「1」に設定)し(S805)、特別遊技特典付与手段としての大入賞装置31が作動し、大入賞口311が開放状態となり(S810)、大入賞口311に遊技球が入賞し易くなる。尚、「連続カウンタ」の値は、特別遊技状態における「ラウンド回数」に相当する
大入賞口311の開放状態が所定時間t1(例えば30秒)を経過したとき(S815;YES)、若しくは、入賞数が所定数n1に到したとき(S820;YES)に、終了条件が成立し、開閉板312を閉鎖して大入賞口311が閉鎖状態とされ(S830)、1つのラウンドを終了する。尚、所定時間t1が経過しておらず(S815;NO)、しかも、入賞数が所定数n1に到達していないとき、(S820;NO)には、大入賞口311の開放状態が維持される。また、「入賞数が所定数n1に到達したか否か」は、入賞球検知スイッチ318(図8参照)に所定数n1(例えば10個)の入賞が検知されたか否かにより判断することができる。
S830によって大入賞口311(開閉板312)が閉鎖されてから、所定時間t2(例えば0.5秒)が経過した後に、所定の継続条件が成立していれば(S840;YES)、連続カウンタの値を「+1」し(S850)、継続条件が成立していなければ(S840;NO)、特別遊技を終了する(S860)。尚、「継続条件」としては、「大入賞口311に入賞した遊技球が、図示しない特定領域を通過したこと」を例示できる。
所定の継続条件が成立し(S840;YES)、連続カウンタの値を「+1」した(S850)場合には、特別遊技の終了条件を満たすか否かが判断される。例えば、連続カウンタの値が所定回数(例えば、16回)に到達したか否かが判断され(S855)、所定回数に達すると(S855;YES)、終了条件が成立し、特別遊技を終了する(S860)。一方、所定回数に到達しないと(S855;NO)と、再び大入賞口311(開閉板312)が開放状態となり、大入賞装置31が遊技球受入状態となる。なお、このような終了条件までを、1つのラウンドとする「遊技球受入状態」は、所定の最高継続ラウンド数(本実施例では16ラウンド)まで繰り返し継続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成立の場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわゆるパンク)するものとなっている。
そして、S860で特別遊技を終了した後に、「確変フラグ」が設定されているか否かが判断され(S865)、設定されていなければ(S865;NO)、そのまま処理を終了する。一方、「確変フラグ」が設定されていれば(S865;YES)、「確変手段」を作動させた後(S880)に処理を終了する。尚、このように、「確変手段」が作動すると、上記特別遊技状態終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)が通常の約4〜5倍に向上する。
(4)コマンドの送受信
主制御部140及び副制御部(170、160)間のコマンドの送受信に関し、図31〜図34を用いて説明する。尚、図31〜図34は、ステップS510、S515等において、図柄表示制御コマンド等が主制御部140(主制御基板340)から音声・ランプ制御部170(音声・ランプ制御基板370)に向かって出力される様子と、主制御部140(主制御基板340)に操作信号が出力される様子と、主制御部140(主制御基板340)から音声・ランプ制御部170(音声・ランプ制御基板370)に演出操作信号が出力される様子等を概念的に示した説明図である。
この特別図柄制御ジョブにおいて、ステップS510の処理が初めて実行される時には、図31に示すように、変動パターン指定コマンドが出力される。尚、この変動パターン指定コマンドは、本図柄の変動を開始させるコマンドであるばかりか、この本図柄と共に特別図柄を構成する疑似図柄の変動を開始させるコマンドでもある。更に、本図柄の変動の変動時間を指定するコマンドであると共に、疑似図柄の変動時間を指定するコマンドでもある。
尚、図31〜図34において、実線の矢印は、主制御部140に操作信号が供給されていることを模式的に示したものである。また、「白抜きの矢印」は、(1)「演出操作信号」が、主制御部140から、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160に供給されていることを模式的に示す場合と、(2)主制御部140の発するコマンドが音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160に供給されていることを模式的に示す場合と、がある。更に、「斜線が付された矢印」は、音声・ランプ制御部170が発したコマンドが図柄制御部160に供給されていることを模式的に示したものである。尚、音声・ランプ制御部170から出力されるコマンドについては、後ほど詳しく説明する。
音声・ランプ制御基板370は、図31に示すように、「本図柄変動パターン指定コマンド」を受け取ると、直ちに図柄制御基板360に転送する。これにより、本図柄と、疑似図柄は変動を開始する。但し、疑似図柄の変動は、音声・ランプ制御基板370を発信源とするコマンドによって開始させてもよい。また、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160では、こうして受け取ったコマンドに基づいて、後述する処理が開始される。
特別図柄制御ジョブが1周目の処理を終了して、2周目にS515の処理が実行されるときには、第1本図柄を指定するコマンド(第1本図柄指定コマンドCts1 )を出力する。尚。主制御部メインジョブは一連の処理を完了するために約4msec掛かるため、「本図柄変動パターン指定コマンド」を出力してから、略4msecに、第1本図柄指定コマンドを出力することになる。更に、その約4msec後に3周目の処理が実行される時には、第2本図柄を指定するコマンド(第2本図柄指定コマンドCts2 )が出力される。尚、本実施例では、2つの本図柄を同時には表示できないものとして説明したが、より多くの本図柄を表示可能としてもよい。こうして特別図柄(本図柄)についての変動パターン指定コマンドと図柄指定コマンドとを出力したら、変動パターンに応じて定まる所定のタイミングで、全本図柄変動表示を停止するコマンド(本図柄停止コマンドCtstp)を出力する。
そして、所定の時間経過後に、主制御部140は、音声・ランプ制御基板370に、「本図柄停止コマンド(特別図柄停止コマンド)」を送信する(図32〜図34参照)。また、音声・ランプ制御基板370は、「本図柄停止コマンド(特別図柄停止コマンド)」を受け取ると、直ちに図柄制御基板360に転送する。そして、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160では、こうして受け取ったコマンドに基づいて、本図柄の停止表示と、疑似図柄の停止表示と、を行う。尚、疑似図柄の停止表示は、音声・ランプ制御基板370を発信源とするコマンドによって行ってもよい。また、本図柄の停止図柄が、特別遊技に関する当否判定の当選を示す図柄である場合には、所定の時間経過後に、主制御部140は、音声・ランプ制御基板370に、「大当り関連表示コマンド(例えば、大当り表示開始コマンド)」を送信する。
(5)サブ基板メインルーチン
a.概略
音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160は、主制御部140から出力された図柄表示制御コマンドを受け取ると、直ちに、図柄表示制御コマンドを図柄制御部160に転送すると共に、受け取った図柄表示制御コマンドに応じて詳細な特別図柄変動の制御を開始する。次に、このような特別図柄変動の制御等を示す処理、即ち、サブ基板メインルーチン(S1000)の内容について説明する。
図26は、サブ基板メインルーチンの流れを示したフローチャートである。かかる処理は、パチンコ機1の電源が投入あるいはリセットスイッチが押されて、図15に示した主制御部メインジョブ中で初期化ジョブが実行され、音声・ランプ制御部170および図柄制御部160が初期化されると、自動的に開始される処理である。
サブ基板メインルーチンを開始すると、先ず、変動パターン指定コマンドを受信したか否かを判断する(S1005)。そして、変動パターン指定コマンドを受信した場合は(S1005:YES)、全特別図柄(つまり、両本図柄及び疑似図柄)と、背景図柄の変動を開始する(S1010)。尚、特別図柄の変動開始に合わせて、所定の効果音が出力される。
次いで、全ての本図柄指定コマンドを全て受信したか否かを判断し(S1020)、受信した場合には(S1020;YES)、図柄表示制御ルーチンに移行する(S1100)。この図柄表示制御ルーチンの詳細に関しては後述する。更に、大当り関連表示コマンドを受信したか否かを判断し(S1800)、受信した場合には(S1800;YES)、大当り関連表示(S1830)に移行する。そして、以上の処理を行ったら、パチンコ機1の電源がOFFになっていないことを確認し(S1850)、電源がOFFでなければステップS1005に戻って続く一連の処理を行う。ステップS1850において電源がOFFであると判断されたら、サブ基板メインルーチン(S1000)を終了する。
b.図柄表示制御ルーチン
図27は、図柄表示制御ルーチンの流れを示したフローチャートである。図柄表示制御ルーチンが開始された後、有効期間(タイマー)T(期間T)が開始され(S1105)、操作ボタンB1、B2に有効な操作を施すことが可能となる。次いで、「ボタン演出」を実行可能であるか否かの抽選を行い(S1110)、実行可能であるとの抽選結果を得たには(S1120;YES)、ボタン演出処理を行った後(S1200)、S1180の処理に移行する。
尚、本実施例では、S1110の「抽選」を、変動パターン指定コマンドによって特定される変動時間(特別図柄の変動時間)の長短を基準に抽選することができる。例えば、変動時間が特定時間(例えば、20秒〜100秒間から選択される特定時間)以上のときは、ボタン演出処理を実行可能とし(S1120;YES)、特定時間未満の場合は、ボタン演出処理を実行不可能とする(S1120;NO)ことができる。また、この抽選を、専用の乱数等を用いて行ってもよい。尚、ボタン演出処理(S1200)の詳細に関しては後述する。
S1120で、「ボタン演出」を実行不可能との抽選結果を得た場合には(S1120;NO)、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信するか否かを、「操作期間」が終了するまで判断される(S1125、S1140)。そして、音声・ランプ制御部170が、1回目の「演出操作信号」を受信すると(S1130;YES)、第1本図柄を停止する処理が実行される(S1135)。つまり、音声・ランプ制御部170が、「一回目の演出操作信号」を受信すると(S1130;YES)、前述の「変動パターン指定コマンド」に従って指定される「変動演出表示の時間」に関わらず、第1本図柄が強制停止される(S1135)。ここで、S1135の処理は、後述するS1240の処理、S1345の処理、S1460の処理と共に、「一部変動短縮処理」の一具体例を構成する。
そして、S1140において、「操作期間T」が終了すると(S1140;YES)、本図柄停止コマンドの受信を待って、特別図柄の変動を停止する(S1180;S1185)。つまり、この本図柄停止コマンドは、本来、変動継続中の本図柄の変動停止を制御するためのコマンドであるが、変動継続中の疑似図柄や背景図柄の変動停止をも制御する。尚、S1185の処理においては、当該処理の前に、S1035、S1240、S1345若しくはS1460の「一部変動短縮処理」が行われていない場合には、変動継続中の「両本図柄の停止表示(確定表示)」と、「疑似図柄の停止表示(確定表示)」とが実行される。一方、当該処理の前に、S1035、S1240、S1345若しくはS1460の「一部変動短縮処理」が行われている場合には、変動継続中の「第2本図柄の停止表示(確定表示)」と、「疑似図柄の停止表示(確定表示)」とが実行される。
S1120において「ボタン演出」を実行可能であるとの抽選結果を得た場合には(S1120;YES)には、図28〜図30に示す「ボタン演出処理(S1200)」を実行した後に、S1180、S1185の処理に移行する。この「ボタン演出処理(S1200)」においては、演出態様選択前操作期間T(期間T)が終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信するか否かが判断される(S1220、S1260)。そして、音声・ランプ制御部170が、1回目の「演出操作信号」を受信すると(S1230;YES)、第1本図柄を強制的に停止する処理(S1240、つまり、一部変動短縮処理)と、停止フラグをセットする処理(S1250)とを実行する。
ここで、S1240に示す「一部変動短縮処理」、つまり、演出態様選択前操作期間Tに実行される「一部変動短縮処理」の様子を、図32及び図35に模式的に示す。つまり、図32及び図35では、期間T内に、何れかの操作ボタン(B1若しくはB2)が操作され、主制御部140に操作信号が入力されると、この操作信号に起因して、音声・ランプ制御部170に「演出操作信号」が送信される。これにより、第1本図柄が強制停止する。尚、図35や、後述する図36等において、本図柄表示部272、273や疑似図柄表示部275〜277のうちで、「ハッチング表示」がなされた部位は、当該部位において、図柄変動を停止したこと(確定表示がなされたこと)を示している。
演出態様選択前操作期間T(期間T)が終了すると(S1260;YES、つまり、「演出態様選択操作期間T(期間T)」が開始されると)、遊技者に操作ボタン(B1若しくはB2)の操作を促すための表示(以下、「チャンス表示」という。)が実行される(S1310、図35、図32参照)。この「チャンス表示」においては、「チャンス、演出を選択して下さい。」若しくは「チャンスです。お好きな演出をご選択下さい。」等のメッセージが表示される(メッセージ音を生じさせてもよい。)。つまり、「演出態様選択操作期間T(期間T)内に、操作ボタン(B1若しくはB2)を操作すると、専用演出の態様を複数のものから選択可能である。」旨の情報が遊技者に発信される。
このチャンス表示の後、「演出態様選択操作期間T(期間T)」が終了するまでの間に、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信するか否かが判断される(S1320)。音声・ランプ制御部170が、チャンス表示後における「1回目の演出操作信号」を受信すると(S1330;YES)、停止フラグがセットされているか否かが判断される(S1340)。そして、停止フラグがセットされている場合(S1340;YES、つまり、既に第1本図柄を強制的停止が完了している場合)には、選択フラグ(演出選択を完了したことを示すフラグ)をセットし(S1350)、「演出態様選択操作期間T(期間T)」の終了を待って、S1410の処理に移行する。尚、「演出態様選択操作期間T(期間T)」が終了すると(S1360;YES)、「演出態様選択後操作期間T(期間T)」が開始(タイマー)される。
S1340において、停止フラグがセットされていないと判断される場合(S1340;NO、つまり、第1本図柄が強制的停止が完了していない場合であって、以下、「後停止パターン」ということがある。)には、第1本図柄を強制的に停止する処理(S1345、つまり、一部変動短縮処理)を実行した後、S1350の処理に移行し、S1360処理(必要に応じて、S1320の処理、S1330処理)を実行する(図33、図36参照)。
尚、この「後停止パターン」では、図36に示すように、S1310の「チャンス表示」の開始時においても、両本図柄の変動を継続している。そして、S1345の処理において、この「チャンス表示」を継続しつつ、第1本図柄の強制的停止が実行される。また、「後停止パターン」では、単一の操作(操作手段、つまり、操作ボタンB1、B2に施す1回の操作)に起因して、「一部変動短縮処理」と、「演出選択用の処理(選択フラグのセット)」とを実行するが、「一部変動短縮処理」のための操作と、「演出選択用の処理」のための操作と、を別個の操作とすることもできる。
そして、「演出態様選択操作期間T(期間T)」が終了すると(S1360;YES)、S1410の処理に移行する。また、S1320の処理で、肯定的な判断を得ることができないまま(1回目の演出操作信号を受信しないまま)、期間Tが終了した場合(S1320;NO)も、S1410の処理に移行する。
S1410の処理においては、選択フラグがセットされているか否かが判断される。そして、選択フラグがセットされていない場合(S1410;NO)には、「非選択型のボタン演出」を開始する(S1430)。そして、「演出態様選択後操作期間T(期間T)」が終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信するか否かが判断される(S1440、S1470)。そして、期間Tが終了する前に、音声・ランプ制御部170が「第1回目の演出操作信号」を受信すると(S1450;YES)、第1本図柄を強制的に停止する処理(S1460、つまり、一部変動短縮処理)を実行する。つまり、期間T、T内には、演出操作信号を受信せず、期間Tで始めて演出操作信号を受信した場合)には、第1本図柄を強制的に停止する処理(S1460、つまり、一部変動短縮処理)を実行する(図34参照)。尚、「非選択型のボタン演出」とは、「遊技者の選択を受けず、遊技機1自身が勝手に選択したボタン演出」をいう。
このS1460の処理の後、「演出態様選択後操作期間T(期間T)」が終了したら(S1470;YES)、「ボタン演出処理(S1200)」を完了して、S1180の処理に移行する。また、期間Tが終了するまでの間に、S1450の処理において肯定的な判断を得られない場合も、期間Tが終了したら、ボタン演出処理(S1200)」を完了して、S1180の処理に移行する。
S1410で、選択フラグがセットされている場合(S1410;YES)には、「選択型のボタン演出」開始し(S1480、図32、図33、図35、図36を参照)、「ボタン演出処理(S1200)」を完了して、S1180の処理に移行する。尚、「選択型のボタン演出」とは、「遊技者の選択を受けて行われるボタン演出」をいう。
そして、このボタン演出処理(S1200)を経てS1180に移行した場合も、本図柄停止コマンドの受信を待って特別図柄の変動を停止する(S1180;S1185)。このとき、「ボタン演出(非選択型、選択型)」を終了すると共に背景図柄の変動も停止する。
以上のように、実施品1では始動入賞があったときに、「ボタン演出」の実行の可否を抽選する(S1100)。そして、「ボタン演出」を実行可能である場合において、「演出態様選択操作期間T(期間T)」内に、「本図柄の変動開始後、最初の操作信号」が主制御部140に入力されると、本図柄の1つが一部変動短縮処理されると共に、「選択型のボタン演出」が実行される。
また、「ボタン演出」を実行可能である場合において、演出態様選択前操作期間T(期間T)内に、「本図柄の変動開始後、最初の操作信号」が主制御部140に入力されると、本図柄の1つが一部変動短縮処理される。この後、「演出態様選択操作期間T(期間T)」となったときに、「後続する(操作信号)」が主制御部140に入力されると、「選択型のボタン演出」が実行される。
更に、「ボタン演出」を実行可能であるが、「本図柄の変動開始後、最初の操作信号」のみが、主制御部140に入力され、「ボタン演出を選択するための操作信号」が、主制御部140に入力されなかった場合は、一部変動短縮処理のみが行われる。また、「ボタン演出」を実行不可能な場合において、「本図柄の変動開始後、最初の操作信号」が主制御部140に入力されると、一部変動短縮処理のみが行われる。
B.「変動短縮型の遊技機」への適用例
a.概要
次に、「変動短縮型の遊技機(実施品2)」への適用例を説明する。この変動短縮型の遊技機(実施品2)は、実施品1の遊技機枠と同一の遊技機枠と、実施品1の遊技機本体と共通性が高い遊技機本体とを備える。尚、実施品2の説明においては、前述の実施品1との相違点のみを述べ、共通点については、説明を省略したり、簡略化する。尚、実施品2においても、図1〜図21、図23〜図26、図31と、その説明をそのまま適用することができる。
実施品2を構成する遊技機本体と、実施品1を構成する遊技機本体とを比べる、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160の構成の一部に差異がある他は同様な構成を備える。しかも、実施品2及び実施品1において、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160の基本構成(基本回路)は同一である。つまり、この差異は、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160の各々に設けられる記憶手段(ROM173、163)に記憶されたプログラムの内容に関するもののみであり、実施品2を構成する遊技機本体と、実施品1を構成する遊技機本体とは、その構成の同一性が高くなっている。
実施品2は、記憶手段(ROM173、163)に記憶されたプログラムの相違に基づき、実施品1の場合とは「異なる態様の図柄表示制御ルーチン(S1500)を実行する。つまり、実施品1において図27〜図30等を用いて説明した図柄表示制御ルーチン(S1100)の代わりに、図38及び図39等を用いて説明する図柄表示制御ルーチン(S1500)を実行する。尚、実施品2において、記憶手段(ROM173、163)に記憶されたプログラムは、共通化演出処理の一具体例を示す「残部変動短縮処理(つまり、残部変動短縮表示を行うための処理)」を実行する。
つまり、この実施品2においても、操作期間T内に、何れのかの操作ボタンB1、B2に操作を施すと、「一部変動短縮処理」が実行される。但し、この「一部変動短縮処理」が完了すると直ちに、残部の本図柄の変動を停止する「残部変動短縮処理」と、疑似図柄の変動を停止する「専用演出キャンセル処理」が実行される。尚、この「専用演出キャンセル処理」が実行されると、背景図柄の変動も、以後、キャンセルされる。
実施品2においても、図37に示すように、「有効期間T」が設定されていると共に、待機期間fと、停止前期間fとが、「有効期間T」から除外されている。但し、実施品2においては、演出表示の時間を十分な長さにすることが可能な場合に、「ボタン演出」を実行可能とするのではなく、「発展型の演出」を実行可能としている。
実施品2では、「発展型の演出」を実行する場合の「有効期間T」を、「発展型の演出」を実行しない場合の「有効期間T」よりも長く設定している。また、実施品2では、「発展型の演出」を実行する場合の「有効期間T」を、連続する「2種類の期間」によって構成している。つまり、最初に開始される「発展開始前操作期間N(以下、単に「期間N」と称することもある。)」と、「発展開始後操作期間N」とで構成されている。
b.サブ基板メインルーチン
実施品2においても、図26に従ってサブ基板メインルーチン(S1000)が実行される。但し、このサブ基板メインルーチン(S1000)を構成する「図柄制御ルーチン(S1500)」は、図38に従って、以下のように実行される。
図柄表示制御ルーチン(S1500)が開始されると、有効期間(タイマー)T(期間N)が開始され(S1505)、操作ボタンB1、B2に有効な操作を施すことが可能となる。次いで、「発展型の演出」を実行するか否かの抽選を行い(S1510)、発展型の演出を実行するとの抽選結果を得た場合には(S1515;YES)、発展型処理を行った後(S1570)、図柄表示制御ルーチンを完了する。
尚、実施品2においても、S1510の「抽選」を、変動パターン指定コマンドによって特定される変動時間(特別図柄の変動時間)の長短を基準に行うことができる。例えば、変動時間が特定時間(例えば、20秒〜100秒間から選択される特定時間)以上のときは、発展型処理を実行することとし(S1515;YES)、特定時間未満の場合は、発展型処理を実行しないこととする(S1515;NO)ことができる。また、この抽選を、専用の乱数等を用いて行ってもよい。尚、発展型処理(S1570)の詳細に関しては後述する。
S1515で、発展型処理を実行しない旨の抽選結果を得た場合には(S1515;NO)、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信するか否かを、「操作期間T」が終了するまで判断される(S1520、S1530)。そして、有効期間Tが終了するまで間に、「演出操作信号」を受信すると(S1520;YES)、第1本図柄を停止する処理(一部変動短縮処理)が実行される(S1540)。この処理(一部変動短縮処理)が完了すると、直ちに、残部の本図柄(第2本図柄)を停止する処理(残部変動短縮処理)と、疑似図柄の変動を停止する処理(専用演出キャンセル処理)とが実行される(S1550)。つまり、特別図柄の変動が、始動入賞時に決定された「変動パターン指定コマンド(変動時間)」に関わらず、強制的に停止される。尚、この「専用演出キャンセル処理」が実行されると、背景図柄の変動も、以後、キャンセルされる。
発展型処理を実行しない旨の抽選結果を得ると共に(S1515;NO)、「操作期間T」が終了するまでの間に、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信しなかった場合(S1520;NO、S1530;YES)には、本図柄停止コマンドの受信を待って特別図柄の変動を停止する(S1560;S1565)。このとき、背景図柄も変動を停止する。
S1515において「発展型演出」を実行する旨の抽選結果を得た場合には(S1515;YES)には、図39に示す「発展型処理」を実行した後に、図柄表示制御ルーチン(S1500)を完了する。この発展型処理においては、「発展開始前操作期間N(期間N)が終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信するか否かが判断される(S1572、S1574)。そして、音声・ランプ制御部170が、「演出操作信号」を受信すると(S1572;YES)、一部変動短縮処理(S1592)を行った後、直ちに、残部変動短縮処理及び専用演出キャンセル処理が実行される(S1596)。この場合も、特別図柄の変動が、始動入賞時に決定された「変動パターン指定コマンド(変動時間)」に関わらず、強制的に停止される。このとき、以後の背景図柄の変動も、キャンセルされる。
「発展型処理」を開始し、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信しないまま、「発展開始前操作期間N(期間N)」が終了すると(S1574;YES)、背景図柄及び疑似図柄の演出態様が発展する(S1576)。この後、操作期間Tが終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信するか否かが判断される(S1578、S1584)。
そして、音声・ランプ制御部170が、「演出操作信号」を受信すると(S1578;YES)、一部変動短縮処理(S1580)を行った後、直ちに、残部変動短縮処理及び専用演出キャンセル処理が実行される(S1582)。この場合も、特別図柄の変動が、始動入賞時に決定された「変動パターン指定コマンド(変動時間)」に関わらず、強制的に停止される。この場合、発展開始後の演出も、途中で、強制停止されることになる(図40、図41)。このとき、以後の背景図柄の変動も、キャンセルされる。
「発展型演出」を実行する旨の抽選結果を得ると共に(S1515;YES)、「操作期間T」が終了するまでの間に、「演出操作信号」を受信しなかった場合には、本図柄停止コマンドの受信を待って特別図柄の変動を停止する(S1586;S1588)。このとき、背景図柄も変動を停止する。
以上のように、実施品2では、有効期間T内に、何れのかの操作ボタンB1、B2に操作を施すと、「一部変動短縮処理」を行った後に、「残部変動短縮処理」と、「専用演出キャンセル処理」とが行われる。このため、特別遊技に関する抽選の結果が、始動入賞時に選択された図柄制御コマンド(変動パターン指定コマンド)に関わらず、早期に確定表示され、抽選の結果が大当りの場合には、特別遊技も早期に開始される。特に、演出期間が長い場合(発展型の演出を実行)において、遊技者が、遊技の結果を早期に確定したい場合に有効である。
C.「演出保持型の遊技機」への適用例
a.概要
次に、「演出保持型の遊技機(実施品3)」への適用例を説明する。この変動保持型の遊技機(実施品3)は、実施品1の遊技機枠と同一の遊技機枠と、実施品1の遊技機本体と共通性が高い遊技機本体とを備える。尚、実施品3の説明においては、前述の実施品1との相違点のみを述べ、共通点については、説明を省略したり、簡略化する。また、実施品3においても、図1〜図21、図23〜図26、図31と、その説明をそのまま適用することができる。また、実施品3においても、図37と、その説明をそのまま適用することができる。
実施品3を構成する遊技機本体と、実施品1を構成する遊技機本体とを比べた場合も、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160の構成の一部に差異がある他は同様な構成を備える。しかも、実施品3及び実施品1においても、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160の基本構成(基本回路)は同一である。つまり、この差異は、音声・ランプ制御部170及び図柄制御部160の各々に設けられる記憶手段(ROM173、163)に記憶されたプログラムの内容に関するもののみであり、実施品3を構成する遊技機本体と、実施品1を構成する遊技機本体とは、その構成の同一性が高くなっている。
実施品3は、記憶手段(ROM173、163)に記憶されたプログラムの相違に基づき、実施品1の場合とは「異なる態様の図柄表示制御ルーチン(S1600)を実行する。つまり、実施品3において図27〜図30等を用いて説明した図柄表示制御ルーチン(S1100)の代わりに、図42及び図43等を用いて説明する図柄表示制御ルーチン(S1600)を実行する。尚、実施品3において、記憶手段(ROM173、163)に記憶されたプログラムは、共通化演出処理の一具体例を示す「通常表示処理」を実行する。
つまり、実施品3においては、操作期間T内に、何れのかの操作ボタンB1、B2に操作を施すと、「一部変動短縮処理」が実行される。但し、この「一部変動短縮処理」が完了すると、残部の本図柄の変動と、疑似図柄の変動は、音声・ランプ制御部170が本図柄停止コマンドを受信するまで(変動パターン指定コマンドで特定される変動時間が終了するまで)継続される。即ち、操作期間T内に、何れのかの操作ボタンB1、B2に操作を施した場合と、施さなかった場合とを比べると、操作を施した場合においては、「一部変動短縮処理」が実行されるが、施さなかった場合においては、「一部変動短縮処理」が実行されないことが異なるのみである。
実施品3においても、図37に示すように、「有効期間T」が設定されていると共に、待機期間fと停止前期間fとが「有効期間T」から除外されている。また、「有効期間T」を、連続する「2種類の期間」によって構成している。つまり、最初に開始される「発展開始前操作期間N」と「発展開始後操作期間N」とで構成されている。
b.サブ基板メインルーチン
実施品3においても、図26に従ってサブ基板メインルーチン(S1000)が実行される。但し、このサブ基板メインルーチン(S1000)を構成する「図柄制御ルーチン(S1600)」は、図42に従って、以下のように実行される。
図柄表示制御ルーチン(S1600)が開始されると、有効期間(タイマー)T(期間N)が開始され(S1605)、操作ボタンB1、B2に有効な操作を施すことが可能となる。次いで、「発展型の演出」を実行するか否かの抽選を行い(S1610)、発展型の演出を実行するとの抽選結果を得た場合には(S1615;YES)、発展型処理を行った後(S1670)、図柄表示制御ルーチンを完了する。
尚、実施品3においても、S1610の「抽選」を、変動パターン指定コマンドによって特定される変動時間(特別図柄の変動時間)の長短を基準に行うことができる。例えば、変動時間が特定時間(例えば、20秒〜100秒間から選択される特定時間)以上のときは、発展型処理を実行することとし(S1615;YES)、特定時間未満の場合は、発展型処理を実行しないこととする(S1615;NO)ことができる。また、この抽選を、専用の乱数等を用いて行ってもよい。尚、発展型処理(S1670)の詳細に関しては後述する。
S1615で、発展型処理を実行しない旨の抽選結果を得た場合には(S1615;NO)、音声・ランプ制御部170が、一回目の「演出操作信号」を受信するか否かを、「操作期間T」が終了するまで判断される(S1620、S1630、S1640)。そして、有効期間Tが終了するまで間に、1回目の「演出操作信号」を受信すると(S1640;YES)、第1本図柄を停止する処理(一部変動短縮処理)が実行される(S1650)。
そして、発展型処理を実行しない旨の抽選結果を得た場合には(S1615;NO)、S1650の一部変動短縮処理を行うか否かに関わらず、「操作期間T」が終了すると(S1630;YES)、本図柄停止コマンドの受信を待って特別図柄の変動を停止する(S1660;S1665)。このとき、背景図柄も変動を停止する。
S1615において「発展型演出」を実行する旨の抽選結果を得た場合には(S1615;YES)には、図43に示す「発展型処理」実行した後に、図柄表示制御ルーチン(S1600)を完了する。この発展型処理においては、「発展開始前操作期間N(期間N)が終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号」を受信するか否かが判断される(S1672、S1675)。そして、音声・ランプ制御部170が、一回目の「演出操作信号」を受信すると(S1673;YES)、一部変動短縮処理(S1674)を行う。
「発展型演出」を実行する旨の抽選結果を得た場合には(S1615;YES)、S1674の一部変動短縮処理を行うか否かに関わらず、「発展開始前操作期間N(期間N)」が終了すると、疑似図柄ばかりか、背景図柄の演出態様が発展する(S1676)。この後、操作期間Tが終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が1回目の「演出操作信号」を受信するか否かが判断される(S1678、S1684)。
そして、音声・ランプ制御部170が、1回目の「演出操作信号」を受信すると(S1678;YES)、一部変動短縮処理(S1680)を行う。更に、「発展型演出」を実行する旨の抽選結果を得た場合には(S1615;YES)、S1674やS1680の一部変動短縮処理を行うか否かに関わらず、「操作期間T」が終了すると(S1684;YES)、本図柄停止コマンドの受信を待って特別図柄の変動を停止する(S1660、S1665)。このとき、背景図柄も変動を停止する。
以上のように、実施品3では、有効期間T内に、何れかの操作ボタンB1、B2を操作すると、一部変動短縮処理が実行される。但し、残部の本図柄や疑似図柄に関しては、始動入賞時に特定される変動パターン指定コマンドに従う変動を継続する(図44及び図45参照)。
(6)実施例の効果
本実施例では、「操作ボタンB1、B2を備える遊技機1において汎用的に用いられる構成部品」の共通性を高めつつ、「演出選択型の遊技機(実施品1)」と、「変動短縮型の遊技機(実施品2)」と、「演出保持型の遊技機(実施品3)」とを得ることができる。即ち、共通な部品(遊技機枠)や、共通性の高められた部品(遊技機本体)を用いつつも、3種の遊技機1を実現できる。このため、製造メーカーにおいては、「操作ボタンB1、B2を備える遊技機1」の開発費の低廉化を図ったり、構成部品(遊技機枠等)の在庫管理数を減少させることができる。
また、本実施例では、ゲーム性が異なる遊技機1間においても、遊技機枠の共通化を図ったり、基板の共通性を高めること(基本回路が同一の主制御基板340と、音声・ランプ制御基板370と、図柄制御基板360)等ができるため、パチンコホールにおいても、以下の点で有益である。つまり、ゲーム性が異なる遊技機毎に遊技機枠と、遊技本体との対応関係をそれ程、十分に把握する必要はなく、遊技機の管理上の手間が軽減される。また、個々の製造メーカ毎に所持する遊技機枠の種類を減らすことができるため、未使用の遊技機枠のための在庫スペースを減らすことができる。
更に、パチンコホールにおいては、「面換え」の手間を減少させることができる。例えば、操作手段の機能が異なる機種であっても、「信号線」の接続先が同一の基板(主制御基板)に存在するため、「面換え」の際に、この「接続先」を確認するための手間を軽減できる。また、この「面換え」の作業の際に無用の混乱を生ずることを防止できるからである。
また、「操作ボタンB1、B2を備える遊技機1」において「操作ボタンB1、B2」の設置位置を共通化できるため、遊技者の「操作ボタンB1、B2」に対する認識を標準化することができると共に、「操作ボタンB1、B2」によって遊技が複雑化する等の印象を与えることを防止できる。また、「操作ボタンB1、B2を備える遊技機1」を検査する外部検査機関においては、検査上の手間が軽減される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、図46及び図47を用いて示す変形例1のように、主制御部140(主制御基板340)に、別途、タイマーを設け、このタイマーを用いて、一部変動短縮処理を実行してもよい。尚、この変形例1においても、図20の代わりに図46を用いる点と、図47に示すように、一部変動短縮処理(図27のS1135、図28のS1240、図29のS1345、図30の1460)の内容の一部と、特別図柄の停止処理(図27のS1185)の内容の一部と、が異なる点を除いて、実施品1と同様である。以下、この変形例1に関し、実施品1と相違する部分について説明する。
この変形例1の特別図柄制御ジョブ200は、以下の点が、実施品1と異なる他は同様に実行される。つまり、この変形例1の特別図柄制御ジョブ200においては、変動パターン指定コマンドを音声・ランプ制御基板370へ出力(S510)した後に、「第1タイマー」と、「第2タイマー」とを開始させる(S511)。ここで、「第1タイマー」及び「第2タイマー」には、変動パターン指定コマンドに従って定められる「本図柄の変動時間(例えば、100秒)」がセットされる。そして、「第1タイマー」の値が減算されて「零(0)秒」になると、第1本図柄の変動が停止され、「第2タイマー」の値が減算されて「零(0)秒」になると、第2本図柄の変動が停止されるようになっている。
また、有効期間Tが終了するまでの間に(S540,S560)、主制御部140が操作信号を受信した場合(S540;YES)には、主制御部140から音声・ランプ制御基板370に向かって「演出操作信号」が出力されると共に、第1タイマーのタイムアップ処理が実行される(S555)。ここで、「第1タイマーのタイムアップ処理」とは、「本来の第1タイマーのタイムアップ時」を待つまでもなく、強制的に第1タイマーをタイムアップさせる処理をいう。つまり、始動入賞時に選択された「図柄表示制御コマンド(S500)」に従って特定される変動時間の終了を待たずに、第1タイマーをタイムアップさせる処理をいう。
変形例1の図柄表示制御ルーチンは、以下の点が異なる他は、実施品1と同様である。即ち、一部変動短縮処理(図27のS1135の処理、S28のS1240の処理、図29のS1345の処理、図30のS1460の処理)においては、図47(a)に示すように、第1タイマーを参照する処理を実行する。このとき、第1タイマーは既にタイムアップしているため、第1本図柄の停止処理、つまり、一部変動短縮処理が実行される。
変形例1における「特別図柄」の停止処理(第2本図柄の停止処理と、疑似図柄の停止処理、図27のS1185)は、図47(b)に示すように、第2タイマーを参照し、この第2タイマーがタイムアップしたときに実行される(S1180)。但し、第2タイマーのタイムアップ時は、本図柄変動パターン指定コマンドによって特定される変動時間の終了時と一致する。このため、本変形例1においては、第2本図柄の停止処理を、S1005で送信された本図柄変動パターン指定コマンドによって特定される変動時間によって制御したり、音声・ランプ制御部170が本図柄停止コマンド(特別図柄停止コマンド)を受信したか否かによっても制御できる。従って、変形例1においては、「第2タイマー」を省略することもできる。
また、変形例1は、「演出選択型の遊技機」への適用例を述べたが、変形例1の態様を「変動短縮型の遊技機」や「演出保持型の遊技機」に適用することができる。例えば、変形例1を「変動短縮型の遊技機」に適用する場合には、実施品2において、図38のS1540の処理と、図39のS1580の処理と、S1592の処理を、「第1タイマーを参照し、第1本図柄を停止する処理」とすればよい。また、変形例1を「演出保持型の遊技機」に適用する場合には、実施品2にいて、図42のS1650の処理と、図43のS1673の処理と、図43のS1680の処理を、「第1タイマーを参照し、第1本図柄を停止する処理」とすればよい。
次に、図48〜図50を用いて変形例2に係る遊技機を説明する。この変形例2においては、図29の代わりに図48を用いる点と、図32〜図34の代わりに図49を用いる点と、図35及び図36の代わりに図50を用いる点と、を除いて、実施品1と同様である。以下、変形例2に関し、実施品1と相違する部分について説明する。
つまり、変形例2は「ボタン演出処理」は、実施品1の「ボタン演出処理」と以下の点が異なっている。即ち、S1330の処理において、チャンス表示後における「1回目の演出操作信号」を受信したと判断されると(S1330;YES)、S1340〜S1350の処理の後、演出態様選択操作期間T(期間T)を強制的にタイムアップさせる処理を行う(S1358)。これにより、図49及び図50(b)に示すように、S1358の処理の後、直ちに、演出態様選択後操作期間T(期間T)を開始(タイマー)させ、ボタン演出(選択型)が開始される(S1480)。一方、演出態様選択操作期間T(期間T)内に、選択画面表示後における「1回目の演出操作信号」を受信しない場合には、図49及び図50(a)に示すように、本来の演出態様選択操作期間T(期間T)の終了を待って、S1410の処理に移行し、ボタン演出(非選択型)が開始される(S1430)
つまり、この変形例2のように、「演出選択型の遊技機」においては、演出態様選択操作期間T(期間T)内にボタン演出選択のための「操作ボタンB1、B2操作」が施された場合には、演出態様選択操作期間Tを強制的終了させる等の手法を用いて、操作期間Tの一部を短縮してもよい。即ち、演出態様選択操作期間T、つまり、ボタン演出の態様を選択するための期間を早期に終了させ、選択された専用演出を早期に実行し、遊技機の稼働効率を高めてもよい。
次に、図51〜図55を用いて変形例3に係る遊技機を説明する。この変形例3においては、図20に図51に示す変更を加える点と、図27〜図30の代わりに図52〜図55を用いる点とを除いて実施品1と同様である。以下、変形例3に関し、実施品1と相違する部分について説明する。
変形例3は、複数の操作手段(操作ボタンB1、B2)が、個々に別個の機能を有するものである。例えば、一方の操作ボタンが「一部変動短縮処理の実行の指示用のボタン」とされ、他方の操作ボタンが、「ボタン演出の態様選択用のボタン」とされている。この遊技機では、操作期間T内に、操作ボタンB1を操作すると、主制御部140に「第1操作信号(図中で、操作信号1と表記する)」が入力され、一部強制停止処理が実行される。一方、操作期間Tから選択される所定の期間内に、操作ボタンB2を操作すると、主制御部140に「第2操作信号(図中で、操作信号2と表記する)」が入力され、ボタン演出の選択がなされる。
つまり、変形例3においては、実施品1と同様に、S300、S500、S510、S520、530の各処理が実行される。この後、図51に示すように、主制御部140が「操作信号1」を受信するか否かと、「操作信号2」を受信するか否かとが、操作期間Tが終了するまで判断される(S552、S556)。そして、主制御部140が「操作信号1を受信した場合(S552;YES)には、主制御部140から音声・ランプ制御基板370に向かって「演出操作信号1」が出力される(S554)。また、主制御部140が「操作信号2を受信した場合(S556;YES)には、主制御部140から音声・ランプ制御基板370に向かって「演出操作信号2」が出力される(S558)。尚、変形例3の「特別図柄制御ジョブ」における以後の処理(S570、S580、S800)は、実施品1と同様である。
変形例3において、サブ基板メインルーチンを開始すると、実施品1と同様に、図52に示すように、S1105、S1110、S1120の処理を行い、S1120において、ボタン演出を行う旨の抽選結果を得た場合(S1120;YES)には、ボタン演出処理(S1200)を実行した後、S1180の処理に移行する。一方、S1120において、ボタン演出を行わない旨の抽選結果を得た場合(S1120;NO)には、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号1」を受信するか否かが、有効期間Tが終了するまで判断される(S1136、S1140)。そして、音声・ランプ制御部170が、1回目の「演出操作信号1」を受信すると(S1137;YES)、第1本図柄を停止する処理が実行される(S1158)。尚、サブ基板メインルーチンにおける以後の処理(S1180、S1185の各処理)は、実施品1と同様に行われる。
変形例3においても、S1120の処理で、ボタン演出を行う旨の抽選結果を得た場合(S1120;YES)には、図53に示すように、演出態様選択前操作期間T(期間T)が終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号1」を受信するか否かが判断される(S1251、S1260)。そして、音声・ランプ制御部170が、1回目の「演出操作信号1」を受信すると(S1253;YES)、第1本図柄を強制的に停止する処理(S1255、つまり、一部変動短縮処理)と、停止フラグをセットする処理(S1257)とを実行する。
演出態様選択前操作期間T(期間T)が終了すると(S1260;YES)、「演出態様選択操作期間T(期間T)」が開始(タイマー)され、図54に示すように、「チャンス表示」が実行される(S1320)。このチャンス表示(S1320)の後には、「演出態様選択操作期間T(期間T)」が終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号2」を受信するか否かが判断される(S1351、S1360)。そして、音声・ランプ制御部170が、チャンス表示後における「1回目の演出操作信号2」を受信すると(S1351;YES)、停止フラグがセットされているか否かが判断される(S1354)。そして、停止フラグがセットされている場合(S1354;YES)には、選択フラグをセットする処理(S1358)を実行した後に、S1410の処理に移行する。
一方、S1354において、停止フラグがセットされていないと判断される場合には、第1本図柄を強制的に停止する処理(S1355)を実行した後に、S1358の処理に移行し、S1360処理(必要に応じて、S1351処理、S1353処理)を実行する。そして、「演出態様選択操作期間T(期間T)」が終了すると(S1360;YES)、S1410の処理に移行する。また、S1351の処理で、肯定的な判断を得ることができないまま(1回目の演出操作信号2を受信しないまま)、期間Tが終了した場合(S1351;NO)も、S1410の処理に移行する。
S1410の処理においては、選択フラグがセットされているか否かが判断される。そして、選択フラグがセットされていない場合(S1410;NO)には、「非選択型のボタン演出」を開始する(S1430)。そして、「演出態様選択後操作期間T(期間T)」が終了するまでの間、音声・ランプ制御部170が「演出操作信号1」を受信するか否かが判断される(S1461、S1470)。そして、期間Tが終了する前に、音声・ランプ制御部170が「第1回目の演出操作信号1」を受信すると(S1463;YES)、第1本図柄を強制的に停止する処理(S1466)を実行する。一方、S1410で、選択フラグがセットされている場合(S1410;YES)には、「選択型のボタン演出」を開始した後(S1480)、「ボタン演出処理(S1200)」を完了すると、S1180(図52参照)の処理に移行する。そして、このボタン演出処理(S1200)を経てS1180に移行した場合も、本図柄停止コマンドの受信を待って特別図柄の変動を停止する(S1180;S1185)。このとき、「ボタン演出(非選択型、選択型)」も終了する。このとき、背景図柄も変動を停止する。
このように変形例3によると、複数の操作手段(操作ボタンB1、B2)が、別個の機能を発揮するため、遊技上の興趣が更に向上する。尚、変形例3のように、複数の操作手段を備える場合に、複数の操作手段の操作を組み合わせて、「専用演出表示の選択」等を行ってもよい。
例えば、疑似図柄表示部275〜277が変動しているときに、遊技者が操作ボタンB1を操作すると、背景画面表示部278に表示されている「背景図柄」を点滅させる。このように、背景図柄が点滅状態となってから所定の時間(例えば、5秒)内に、操作ボタンB2を操作すると、複数種類(例えば、10種類)の背景図柄から所望の背景図柄を選択することができるようにする。そして、背景図柄が点滅状態となった後に、当該所定の時間(例えば、5秒)内に、操作ボタンB1を再び操作すると、背景画面表示部278に、「背景図柄」と共に表示されている「キャラクタ図柄」を点滅させる。更に、このように、キャラクタ図柄が点滅状態となってから所定の時間(例えば、5秒)内に、操作ボタンB2を操作すると、複数種類(例えば、3種類)のキャラクタ図柄から所望のキャラクタ図柄を選択することができるようにしてもよい。
即ち、背景図柄やキャラクタ図柄が点滅状態となってから所定の時間(例えば、5秒)放置すると、これらの点滅状態を終了し、背景画面表示部278に表示される背景図柄やキャラクタ図柄はそのままの状態に維持される。一方、背景図柄が点滅状態となってから所定の時間(例えば、5秒)が経過する前に、操作ボタンB2を押すと、背景画面表示部278に表示される背景図柄は、別の背景図柄に変更される。この操作ボタンB2を操作した後に、所定の時間(例えば、3秒)放置すると、背景画面表示部278に表示される背景図柄は、変更された別の背景図柄で確定するが、所定の時間(例えば、3秒)が経過する前に再び操作ボタンB2を操作すると、背景画面表示部278に表示される背景図柄は更に別の背景図柄に変更されるようにしてもよい。
同様に、キャラクタ図柄が点滅状態となってから所定の時間(例えば、5秒)が経過する前に、操作ボタンB2を押すと、背景画面表示部278に表示されるキャラクタ図柄は別のキャラクタ図柄に変更される。この操作ボタンB2を操作した後に、所定の時間(例えば、3秒)放置すると、背景画面表示部278に表示されるキャラクタ図柄は、変更された別のキャラクタ図柄で確定するが、所定の時間(例えば、3秒)が経過する前に再び操作ボタンB2を操作すると、背景画面表示部278に表示されるキャラクタ図柄は、更に別のキャラクタ図柄に変更されるようにしてもよい。
また、疑似図柄表示部275〜277がリーチ表示を行っているときや、演出用表示領域271Bで予告表示を行った後に、操作ボタン(B1及びB2のうちの少なくとも一方)を操作すると、これらの表示の信頼性(実際の大当りとなる確率)を背景画面表示部278に表示してもよい。
また、遊技機が、複数段階で発展する「発展型」のリーチ表示を行う場合には、操作ボタン(B1及びB2のうちの少なくとも一方)を以下のように用いることもできる。即ち、疑似図柄表示部275〜277に発展のリーチ表示がなされる場合には、リーチ表示が発展する従って、背景画面表示部278に表示する信頼度を高めると、本遊技機1の遊技上の興趣をより一層高めることができる。例えば、信頼度が「30%」の「発展型」のリーチ表示において、発展の初期段階に操作ボタン(B1及びB2のうちの少なくとも一方)を操作すると、リーチ表示の信頼度として実際よりも低い信頼度を背景画面表示部278に表示する(例えば、10%)。そして、発展の中期段階に、操作ボタンを操作すると、初期段階のリーチ表示の場合よりも、高い値を示すが、実際よりも低い信頼度を背景画面表示部278に表示する(例えば、20%)。更に、発展の最終段階で、操作ボタンを操作すると、実際の信頼度を背景画面表示部278に表示することとすれば、遊技者は、リーチ表示の発展に沿って上昇する信頼度を期待感をもって認識することができる。
更に、本実施例や各変形例の形態では、図柄制御部160を音声・ランプ制御部170の制御下で用いる態様を説明した。即ち、図柄制御部160を、主制御部140の2次側(下流)にある音声・ランプ制御部170を介して、主制御部140の2次側(下流)に接続する設ける態様を例示したが、図柄制御部160を音声・ランプ制御部170よりも1次側(上流側)に配置することもできる。
つまり、図56に示す変形例のように、主制御部140の2次側(下流)に所定の伝送経路500aを用いて図柄制御部160を接続し、図柄制御部160の2次側に所定の伝送経路500bを用いて音声・ランプ制御部170を接続する。そして、音声・ランプ制御部170の2次側(下流)に所定の伝送経路を用いて液晶表示装置(特別図柄表示装置)27を接続してもよい。
また、各請求項の発明及び各関連発明においては、前記本図柄を、前記擬似図柄に比べて認識困難に構成すると、演出上効果的である。この場合、本抽選の結果をじらしつつ、遊技者に報知(表示)できると共に、遊技者は、種々の想像を働かせながら、本抽選の結果を予想できる。例えば、遊技者は、認識困難な本図柄を、想像を働かせつつ観察すると共に認識容易な疑似図柄を観察する。ところが、この疑似図柄は、あくまでも、演出のためになされたものであり、遊技者は、この疑似図柄が表示する結果が正しいか否かを想像することが必要となる。特に、再変動演出を行う場合には、遊技者は、遊技に際して度重なる思考を施すことが必要であるばかりか、必要に応じて行われた再変動の結果(確定疑似図柄)によって意表をつかれる。従って、本遊技機によると、娯楽性が増大し、遊技者の興趣を十分に高めると共に、この高められた興趣を継続できる。
ここで、前記認識困難に構成するための手法を例示する。例えば、可変表示手段において本図柄を表示する部位(本図柄表示部)の面積を、疑似図柄を表示する部位(疑似図柄表示部)の面積に比べて小さく(例えば、1/50〜1/5)し、本図柄を、前記擬似図柄に比べて認識困難とする手法を例示できる。尚、疑似図柄が表示される部位のサイズ(例えば、縦;50mm〜120mm、横;80mm〜200mm)を基準に、前記値が1/50よりも小さいと、本図柄の認識が不可能となるおそれがあり、前記値が1/5よりも大きいと、本図柄の認識が容易となるおそれがある。
また、前記認識困難に構成するための他の手法を例示として、本図柄の表示部を、「前記可変表示手段に設けられる表示部位の全域(以下、「全表示部」という。)」の周縁側に設け、疑似図柄の表示部を、該全表示部の略全域若しくは該全表示部の周縁側の部位を除く部位に設ける手法を例示できる。つまり、本図柄の表示部を、遊技者が注視し難い部位とすることで、本図柄を疑似図柄に比べて認識困難とすることを意図する。即ち、遊技者の注意は、全表示部の周縁部を離れた部位に集中するため、周縁部付近に本図柄を表示し、その他の部位に疑似図柄を表示すると、本図柄が疑似図柄に比べて確実に認識困難となる。また、全表示部の周縁部(例えば、平面形状が三角、矩形等の多角形の場合に上縁部、下縁部、左縁部若しくは右縁部、平面形状が円形、楕円形、長円形の場合に円周部)から30m以内の部位に、本図柄を表示すると、本図柄がより確実に認識困難となる。
更に、前記認識困難に構成するための更に他の手法を例示として、本図柄構成態様自体を認識困難とする手法(以下、第3の手法という。)を例示できる。
つまり、「本図柄の停止図柄(確定図柄)の態様には、前記本抽選に当選したことを示す当り図柄と、前記本抽選に落選したことを示す外れ図柄とが、含まれ、
N種(Nは、4以上の自然数)の図形要素から選択される2種以上で(N−1)種以下の図形要素を所定の配列で並べて構成される合成図形であって、前記選択される図形要素の種類及び前記選択される図形要素の配列のうちの少なくとも一方が異なるものを、複数種類集めて合成図形群を構成し、
前記当り図柄としては、合成図形群の一部分を構成する当り図柄群から選択される一つの合成図形が表示され、前記外れ図柄としては、合成図形群の他部分を構成する外れ図柄群から選択される一つの合成図形が表示されること」としてもよい。
つまり、紛らわしい図柄や記憶困難な図柄を本図柄として使用することで、本図柄を疑似図柄に比べて認識困難とすることを意図する。つまり、合成図形群を構成する各合成図形は、何れも図形要素の数が共通で、図形要素の選択と配列の少なくと一方に相違があるのみであり、相紛らわしい。そして、当り図柄としては、合成図形群の一部を構成する当り図柄群から選択される一つの合成図形が表示され、外れ図柄としては、合成図形群の他部を構成する外れ図柄群から選択される一つの合成図形が表示される。即ち、判別が困難な複数の合成図形のうちの何れかを利用して表示を行うため、遊技者にとっては、当該表示が当り図柄であるのか、外れ図柄であるのかを、瞬時に認識することは困難である。
ここで、「N」の数を4以上とするのは、図形要素の数が3つ以下であると、合成図形群を構成する合成図形の数が最高でも、6つとなり、本図柄の認識が比較的容易となるからである。尚、「N」の数は、100個以下とするのが好ましい。この数が100個を超えると、本図柄の認識が困難というよりは、実質的に不可能であるからである。尚、第3の手法の目的をより確実に達成する上では、各図形要素の形態がより近似することが望ましい。例えば、形状(特に、平面形状)、サイズが同一で、色彩及び模様のうちの一方、若しくは、双方が異なる図形等を例示できる。また、「形状(特に、平面形状)、サイズが同一」、若しくは、「形状(特に、平面形状)、サイズ、模様が同一」で、色彩及び明度のうちの少なくと一方が異なる図形等を例示できる。
また、各発明の遊技機では、操作ボタンB1、B2等の操作手段を操作することによって、視覚以外の五感に訴える演出の選択を行ってもよい。例えば、このような操作ボタンB1、B2や参加手段を遊技者が操作することで、スピーカー400aから発音される効果音を変更可能とすることもできる。
本発明は、遊技機を製造、販売等する分野において利用できる。
本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機を示す正面図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、前面枠が開いた状態を示す斜視図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、各種LED基板を示す説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、遊技盤を示す正面図である。 (a)は、本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、可変表示装置の表示画面を示す概略的な正面図であり、(b)は第1本図柄の表示態様を示す説明図であり、(c)は第2本図柄の表示態様を示す説明図である。 (a)〜(c)は、本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、疑似図柄の停止図柄の態様を示す概略的な説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機を示す裏面図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る電子制御装置を示すブロック図である。 (a)は本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する主制御部の説明図であり、(b)は本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する払出制御部の説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部を示す説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部を構成するCPUを示す説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する図柄制御部の説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機が備える電子制御装置を構成する音声・ランプ制御部の説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部の内蔵RAMに格納された各種メモリ等の代表例を示す説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機の主制御部が行う主制御部メインジョブを説明するためのフロー図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、初期化ジョブを示すフロー図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、主制御部から初期図柄指定コマンドが出力される様子を概念的に示した説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、デモ表示ジョブを示すフロー図である。 (a)は本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、普通図柄制御ジョブを示すフロー図であり、(b)は本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、普通図柄関連コマンドを示す説明図である。 実施品1の遊技機において、特別図柄制御ジョブを示すフロー図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄関連コマンドを示す説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、操作期間等を説明するための説明図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別図柄の当否判定ジョブを説明するためのフロー図である。 図19の特別図柄の当否判定ジョブにおける大当り処理を説明するためのフロー図である。 本発明の実施例及び各変形例に係る遊技機において、特別遊技関連ジョブを説明するためのフロー図である。 実施品1に係る遊技機において、サブ基板メインルーチンを説明するためのフロー図である。 実施品1に係る遊技機の図柄表示制御ルーチンを説明するためのフロー図である。 実施品1に係る遊技機のボタン演出処理を説明するためのフロー図である。 実施品1に係る遊技機のボタン演出処理を説明するためのフロー図である。 実施品1に係る遊技機のボタン演出処理を説明するためのフロー図である。 実施品1の遊技機において、特別図柄変動開始、変動中のタイム図である。 実施品1に係る遊技機において、特別図柄変動中及び停止表示時のタイム図である。 実施品1に係る遊技機において、特別図柄変動中及び停止表示時のタイム図である。 実施品1に係る遊技機において、特別図柄変動中及び停止表示時のタイム図である。 (a)及び(b)は、実施品1に係る遊技機において、本図柄と疑似図柄の変動態様を示す概略的な説明図である。 (a)及び(b)は、実施品1に係る遊技機において、本図柄と疑似図柄の変動態様を示す概略的な説明図である。 実施品2に係る遊技機と、実施品3に係る遊技機において、操作期間等を説明するための説明図である。 実施品2に係る遊技機の図柄表示制御ルーチンを説明するためのフロー図である。 実施品2に係る遊技機の発展型処理を説明するためのフロー図である。 (a)及び(b)は、実施品2に係る遊技機において、本図柄と疑似図柄の変動態様を示す概略的な説明図である。 (a)及び(b)は、実施品2に係る遊技機において、本図柄と疑似図柄の変動態様を示す概略的な説明図である。 実施品3に係る遊技機の図柄表示制御ルーチンを説明するためのフロー図である。 実施品3に係る遊技機の発展型処理を説明するためのフロー図である。 実施品3に係る遊技機において、本図柄と疑似図柄の変動態様を示す概略的な説明図である。 実施品3に係る遊技機において、本図柄と疑似図柄の変動態様を示す概略的な説明図である。 変形例1の遊技機において、特別図柄制御ジョブを示すフロー図である。 (a)は変形例1の遊技機において、一部変動短縮処理を説明するための説明図であり、(b)は変形例1の遊技機において、特別図柄の停止処理を説明するための説明図である。 変形例2の遊技機において、ボタン演出処理を説明するためのフロー図である。 変形例2の遊技機において、特別図柄変動中及び停止表示時のタイム図である。 (a)及び(b)は、 変形例2の遊技機において、本図柄と疑似図柄の変動態様を示す概略的な説明図である。 変形例3の遊技機において、特別図柄制御ジョブの一部を示すフロー図である。 変形例3に係る遊技機の図柄表示制御ルーチンを説明するためのフロー図である。 変形例3に係る遊技機のボタン演出処理を説明するためのフロー図である。 変形例3に係る遊技機のボタン演出処理を説明するためのフロー図である。 変形例3に係る遊技機のボタン演出処理を説明するためのフロー図である。 本発明の他の実施例に係る電子制御装置を示すブロック図である。
符号の説明
1;パチンコ機(弾球遊技機)、
10;遊技盤、
140;主制御部、
160;図柄制御部(副制御部)、
170;音声・ランプ制御部(副制御部)、
146、S1及びSN;操作信号入力部。

Claims (9)

  1. 所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
    前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
    前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
    使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
    前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
    前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
    該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機であって、
    所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
    前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、特定態様の演出表示を実行することを特徴とする遊技機。
  2. 前記特定態様の演出表示は、
    前記副制御部が前記特定の演出操作信号又は前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信することを条件に、複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記特定態様の演出表示は、
    前記残部の本図柄に関しても、前記一部変動短縮処理が完了した後において、前記一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行う残部変動短縮表示であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記残部変動短縮表示を行うと同時に、若しくは、前記残部変動短縮表示を行った後において、前記一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に、演出専用表示を停止することを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
    前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
    前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
    使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
    前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
    前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
    該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機であって、
    所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
    前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示が実行されることを特徴とする遊技機。
  6. 所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
    前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
    前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
    使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
    前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
    前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
    該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機であって、
    所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行し、
    前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、共通化演出処理を実行すると共に、
    前記主制御部及び前記副制御部のうちの少なくとも一方に、
    複数態様の専用演出表示の中から選択される特定の専用演出表示を実行する演出選択表示処理と、
    前記残部の本図柄に関しても、前記一部変動短縮処理が完了した後において、前記一の図柄表示制御コマンドによって特定される図柄変動時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行う残部変動短縮処理と、
    前記残部の本図柄に関する変動演出表示及び前記専用演出表示を、前記一の図柄表示制御コマンドに従って実行する通常表示処理と、
    のうちの何れかを、前記共通化演出処理として実行するための共通化演出処理実行手段を備えることを特徴とする遊技機。
  7. 前記遊技機が、
    前記主制御部と、前記副制御部と、前記可変表示手段と、を具備する遊技機本体と、
    該遊技機本体を固定するための遊技機枠と、を備え、
    前記操作手段は、前記遊技機枠に設けられることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の遊技機。
  8. 遊技機本体が固定されると共に、使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段を備える遊技機枠であって、
    前記遊技機本体が、
    所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
    前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
    前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
    使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
    前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
    前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
    該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信し、
    所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
    前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、特定態様の演出表示を実行することを特徴とする遊技機枠。
  9. 所定の抽選実行条件が成立すると、遊技上の特典を遊技者に付与するか否かの抽選を行うと共に、前記抽選の結果に応じた図柄表示制御コマンドを送信する主制御部と、
    前記主制御部の二次側に配置されると共に前記主制御部から送信された図柄表示制御コマンドに基づいて遊技上の演出を制御する副制御部と、
    前記主制御部の二次側において、前記副制御部を介在させた状態で配置されると共に、前記抽選の結果を示す複数の本図柄の確定表示及び所定の演出表示を行う可変表示手段と、
    使用者によって操作可能な状態に配置される操作手段と、を備え、
    前記演出表示には、前記複数の本図柄の確定表示に至る前段階の表示として行われる該複数の本図柄の変動演出表示と、演出専用図柄を用いた専用演出表示と、を含み、
    前記操作手段が操作されることを前提に生ずる操作信号を入力する操作信号入力部を前記主制御部に設けると共に、
    該操作信号入力部に該操作信号が入力されたときに、前記主制御部から前記副制部に対して演出操作信号を送信する遊技機の制御方法であって、
    所定の一の図柄表示制御コマンドに従って前記複数の本図柄が変動演出表示を行っているときに、前記副制御部が特定の演出操作信号を受信すると、当該変動演出表示を行っている複数の本図柄のうちの一部の本図柄に関し、当該一の図柄表示制御コマンドによって特定される変動演出時間の終了前に前記変動演出表示を停止して確定表示を行い、残部の本図柄に関し、前記変動演出表示を継続する一部変動短縮処理を実行すると共に、
    前記一部変動短縮処理が完了すると、若しくは、前記副制御部が前記特定の演出操作信号に後続する他の1以上の演出操作信号を受信すると、特定態様の演出表示を実行することを特徴とする遊技機の制御方法。
JP2004005126A 2004-01-13 2004-01-13 遊技機、遊技機枠、及び遊技機の制御方法 Withdrawn JP2005198685A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004005126A JP2005198685A (ja) 2004-01-13 2004-01-13 遊技機、遊技機枠、及び遊技機の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004005126A JP2005198685A (ja) 2004-01-13 2004-01-13 遊技機、遊技機枠、及び遊技機の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005198685A true JP2005198685A (ja) 2005-07-28

Family

ID=34819545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004005126A Withdrawn JP2005198685A (ja) 2004-01-13 2004-01-13 遊技機、遊技機枠、及び遊技機の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005198685A (ja)

Cited By (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282899A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2009028451A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2009089734A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Newgin Corp 遊技機
JP2011010779A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012106105A (ja) * 2012-03-09 2012-06-07 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012179130A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、遊技機の制御方法及びプログラム
JP2012254322A (ja) * 2012-08-22 2012-12-27 Taiyo Elec Co Ltd 弾球遊技機
JP2013031766A (ja) * 2012-11-19 2013-02-14 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013031765A (ja) * 2012-11-19 2013-02-14 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2014004384A (ja) * 2013-07-19 2014-01-16 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2014018684A (ja) * 2013-10-08 2014-02-03 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技機
JP2014184158A (ja) * 2014-04-09 2014-10-02 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2015043952A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016026560A (ja) * 2015-08-03 2016-02-18 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016032731A (ja) * 2015-11-17 2016-03-10 株式会社三共 遊技機
JP2016096873A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 株式会社三共 遊技盤及び遊技機
JP2017012849A (ja) * 2016-10-19 2017-01-19 株式会社三共 遊技機
JP2020203136A (ja) * 2020-09-15 2020-12-24 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2021045574A (ja) * 2020-12-01 2021-03-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2022042394A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社藤商事 遊技機
JP2022042392A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社藤商事 遊技機
JP2022042395A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社藤商事 遊技機
JP2022042393A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社藤商事 遊技機

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282899A (ja) * 2006-04-18 2007-11-01 Daito Giken:Kk 遊技台
JP2009028451A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP4625056B2 (ja) * 2007-07-30 2011-02-02 株式会社三共 遊技機
JP2009089734A (ja) * 2007-10-03 2009-04-30 Newgin Corp 遊技機
JP2011010779A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2012179130A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機、遊技機の制御方法及びプログラム
JP2012106105A (ja) * 2012-03-09 2012-06-07 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2012254322A (ja) * 2012-08-22 2012-12-27 Taiyo Elec Co Ltd 弾球遊技機
JP2013031766A (ja) * 2012-11-19 2013-02-14 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2013031765A (ja) * 2012-11-19 2013-02-14 Sophia Co Ltd 遊技機
JP2014004384A (ja) * 2013-07-19 2014-01-16 Fujishoji Co Ltd 遊技機
JP2015043952A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2014018684A (ja) * 2013-10-08 2014-02-03 Kyoraku Sangyo Co Ltd 遊技機
JP2014184158A (ja) * 2014-04-09 2014-10-02 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2016096873A (ja) * 2014-11-19 2016-05-30 株式会社三共 遊技盤及び遊技機
JP2016026560A (ja) * 2015-08-03 2016-02-18 京楽産業.株式会社 遊技機
JP2016032731A (ja) * 2015-11-17 2016-03-10 株式会社三共 遊技機
JP2017012849A (ja) * 2016-10-19 2017-01-19 株式会社三共 遊技機
JP7469190B2 (ja) 2020-09-02 2024-04-16 株式会社藤商事 遊技機
JP2022042394A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社藤商事 遊技機
JP2022042392A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社藤商事 遊技機
JP2022042395A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社藤商事 遊技機
JP2022042393A (ja) * 2020-09-02 2022-03-14 株式会社藤商事 遊技機
JP7469191B2 (ja) 2020-09-02 2024-04-16 株式会社藤商事 遊技機
JP7469189B2 (ja) 2020-09-02 2024-04-16 株式会社藤商事 遊技機
JP7469192B2 (ja) 2020-09-02 2024-04-16 株式会社藤商事 遊技機
JP2020203136A (ja) * 2020-09-15 2020-12-24 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7049420B2 (ja) 2020-09-15 2022-04-06 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP2021045574A (ja) * 2020-12-01 2021-03-25 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機
JP7158757B2 (ja) 2020-12-01 2022-10-24 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005198685A (ja) 遊技機、遊技機枠、及び遊技機の制御方法
JP4452942B2 (ja) 遊技機
JP5465624B2 (ja) 遊技機
JP5055628B2 (ja) 遊技機
JP2006006802A (ja) 遊技機
JP6181734B2 (ja) 遊技機
JP2016116764A (ja) 遊技機
JP2010158468A (ja) 遊技機
JP4906131B2 (ja) 遊技機
JP2005168876A (ja) 遊技機
JP2005312502A (ja) 遊技機
JP4621838B2 (ja) 遊技機
JP2007111561A (ja) 遊技機
JP5212558B2 (ja) 遊技機
JP5545389B2 (ja) 遊技機
JP5943008B2 (ja) 遊技機
JP5545339B2 (ja) 遊技機
JP5104984B2 (ja) 遊技機
JP4747349B2 (ja) 遊技機
JP4906144B2 (ja) 遊技機
JP2007054149A (ja) 遊技機
JP4415082B2 (ja) 遊技機
JP4851601B2 (ja) 遊技機
JP4851599B2 (ja) 遊技機
JP2015120066A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090428

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090622