以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図8は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、ガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、夫々ヒンジ3と同じ側のヒンジ7により前枠4に開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には、図1及び図2に示すように、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段(図示省略)に供給する上皿8が上部側に配置され、またその上皿8の下側には、例えば上皿8が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿9が左端側に、発射手段を作動させるための発射ハンドル10が右端側に夫々設けられている。更に、上皿8等を前側から覆う上皿カバー11上には、例えば左右方向の略中央に第1演出ボタン(第1操作手段)12が、左側に第2演出ボタン(第2操作手段)13が、右側に球貸し操作手段14が夫々配置されている。
第1演出ボタン12は、例えばドーム型の操作ボタン部15を有する押しボタン式の操作手段で、複数種類用意されている予告演出のうちのボタン操作演出において、対応する操作有効期間内に操作されることを条件に、利益状態の発生に関する信頼度に応じて操作ボタン部15の内側に設けられた回転灯16を作動させる回転灯作動演出処理、その他の所定演出処理が実行されるようになっている。
回転灯16は、1又は複数のLED17と、このLED17から発せられた光を回転軸に対する半径方向外向きに反射する回転反射板18とを備え、その外側が例えば着色透明の操作ボタン部15で覆われており、作動時にはLED17が点灯されると共に回転反射板18が回転駆動されるようになっている。
また、例えばLED17は操作有効報知手段を兼ねており、操作有効期間中にLED17が点灯又は点滅することによりこの第1演出ボタン12の操作が有効である旨を報知するようになっている。なお、このLED17が操作有効報知手段として作動する場合には例えば回転反射板18は回転せず、回転灯16が作動する回転灯作動演出処理と区別される。
第2演出ボタン13は、第1演出ボタン12の操作ボタン部15とは異なる形状、例えば平坦な略楕円形の操作ボタン部21を有する押しボタン式の操作手段で、複数種類用意されている予告演出のうちのボタン操作演出において、対応する操作有効期間内に操作されることを条件に、例えば利益状態の発生に関する信頼度に応じた画像を画像表示手段22上の演出画像表示手段23に表示する信頼度表示演出処理、その他の所定演出処理が実行されるようになっている。
また、例えば操作ボタン部21の内部には、操作有効報知手段として機能するLED24が1又は複数配置されており、操作有効期間中にLED24が点灯又は点滅することによりこの第2演出ボタン13の操作が有効である旨を報知するようになっている。
また前枠4には、ガラス扉5の後側に対応して遊技盤31が着脱自在に装着されている。遊技盤31の前面側には、図1に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール32が環状に装着されると共に、そのガイドレール32の内側の遊技領域33に、センターケース34、普通図柄始動手段35、特別図柄始動手段36、大入賞手段37、普通入賞手段38等の各種遊技部品が配置されている。
センターケース34には、液晶式等の画像表示手段22の他、普通図柄表示手段41、特別図柄表示手段42、普通保留個数表示手段43、可動体44等が設けられている。画像表示手段22は、演出図柄表示手段45、特別保留個数表示手段46、演出画像表示手段23、操作有効表示手段47等を構成している。
普通図柄表示手段41は、普通図柄を変動表示するためのもので、例えば「○」「×」の2種類の普通図柄に対応する二つの発光体(例えばLED)により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段35が遊技球を検出することを条件にそれら二つの発光体が所定時間交互に点滅して、普通図柄始動手段35による遊技球検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様に対応する「○」側の発光体が発光した状態で、それ以外の場合には外れ態様に対応する「×」側の発光体が発光した状態で、点滅が終了するようになっている。
また、普通図柄表示手段41の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段35が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光体よりなる普通保留個数表示手段43がその発光個数により当たり判定乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段36は、特別図柄表示手段42による図柄変動を開始させるためのもので、上下二つの特別始動口36a,36bと、下特別始動口36bを開閉する開閉手段48とを備え、例えばセンターケース34の下側に配置されている。上特別始動口36aは、開閉手段等を有しない非作動式入賞口である。下特別始動口36bは、開閉手段48により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な作動式入賞口で、普通図柄表示手段41の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉手段48が所定時間、所定回数だけ閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段42は、1又は複数個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段36が遊技球を検出すること、即ち上下二つの特別始動口36a,36bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口36a,36bへの入賞時に取得された大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には所定の大当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのようなそれ自体としては特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別始動口36a,36bに遊技球が入賞した場合には、その入賞時に取得された大当たり判定乱数値等が夫々所定の上限保留個数、例えば各4個を限度として記憶されると共に、特別保留個数表示手段46が大当たり判定乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
演出図柄表示手段45は、例えば特別図柄表示手段42による特別図柄の変動表示と並行して演出図柄を変動表示するもので、1又は複数個、例えば左右方向に3個の演出図柄を例えば各種の演出画像と共に画像表示手段22の表示画面22aに変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段36が遊技球を検出すること、即ち上下二つの特別始動口36a,36bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄の変動開始と同時に所定の変動パターンに従って演出図柄の変動を開始すると共に、特別図柄の変動停止と同時に最終停止するように、演出図柄を左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。
演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字図柄が用いられ、「6・6・6」「7・7・7」等、全ての図柄が同じ図柄で揃ったものが大当たり態様、少なくとも一つの図柄が異なるものが外れ態様となっている。なお、本実施形態では、特別図柄が大当たり態様となる場合には演出図柄も大当たり態様となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄も外れ態様となるものとする。なお、演出図柄表示手段45は、特別図柄の変動内容とは直接関係のない演出を行う場合があってもよい。
演出画像表示手段23は、演出図柄表示手段45による演出図柄の図柄変動中に所定の予告演出表示を行うもので、画像表示手段22の表示画面22a上の所定位置に設けられており、所定の予告演出が選択された場合に、その予告演出に対応する演出画像を表示するように構成されている。例えば、第2演出ボタン13の操作が有効となる操作有効期間中に第2演出ボタン13が操作されることに基づいて、例えば利益状態の発生に関する信頼度に応じた画像が演出画像表示手段23に表示される。
操作有効表示手段47は、第1演出ボタン12のLED17、第2演出ボタン13のLED24と共に操作有効報知手段を構成するもので、複数種類の予告演出のうちのボタン操作演出において、第1,第2演出ボタン12,13の少なくとも一つの操作が有効となる操作有効期間中に、第1,第2演出ボタン12,13のうちの例えば一つを特定してその操作が有効である旨の操作有効報知を行うように構成されており、画像表示手段22の表示画面22a上の所定位置に、第1演出ボタン12が有効な操作有効期間中には例えば第1演出ボタン12が押圧操作されるアニメーション画像等よりなる第1操作有効画像
(例えば図7(a))を、また第2演出ボタン13が有効な操作有効期間中には例えば第2演出ボタン13が押圧操作されるアニメーション画像等よりなる第2操作有効画像(例えば図7(b))を表示するようになっている。
なお、操作有効表示手段47の表示内容とLED17,24による報知内容はリンクしており、操作有効表示手段47が第1操作有効画像を表示する場合には第1演出ボタン12のLED17が点灯又は点滅し、操作有効表示手段47が第2操作有効画像を表示する場合には第2演出ボタン13のLED24が点灯又は点滅するようになっている。
また、ボタン操作演出(操作演出)には、通常ボタン操作演出と特定ボタン操作演出
(特定操作演出)とがあり、通常ボタン操作演出では、操作有効期間中に操作有効表示手段47等の操作有効報知によって特定される操作手段と、その操作有効期間中に実際に操作が有効となる操作手段とが完全に一致するのに対し、特定ボタン操作演出では、操作有効期間中に操作有効表示手段47等の操作有効報知によって特定される操作手段だけでなくその他の操作手段も有効となる場合を含むようになっている。本実施形態の特定ボタン操作演出では、操作有効期間中に操作有効表示手段47等が第1,第2演出ボタン12,13のうちの何れかを特定して操作有効報知を行うにも拘わらず常に第1,第2演出ボタン12,13の両方が有効となるように制御される。
大入賞手段37は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板49を備えた開閉式入賞手段で、特別図柄表示手段42の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板49が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
図3は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図3において、51は主制御基板、52は演出制御基板で、これら各制御基板51,52は、遊技盤31に装着されたセンターケース34、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤31を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板51は、主に遊技盤31側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段61、普通始動口チェック処理手段62、普通乱数記憶手段63、普通図柄処理手段64、普通利益状態発生手段65、普通図柄表示制御手段66、特別乱数作成処理手段71、特別始動口チェック処理手段72、特別乱数記憶手段73、特別図柄処理手段74、特別利益状態発生手段75、特別図柄表示制御手段76、特別遊技状態発生手段77、制御コマンド送信手段78等を備えている。
普通乱数作成処理手段61は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段62は、普通図柄始動手段35による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段35が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段61で作成された当たり判定乱数値を1個取得し、その当たり判定乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段63に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段64は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段41が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段63に最も早く記憶された当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり/外れの判定結果に基づいて普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択する普通停止図柄選択機能、普通図柄の変動時間を選択する変動時間選択機能等を備えている。
普通利益状態発生手段65は、普通図柄処理手段64による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段41の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、特別図柄始動手段36を構成する下特別始動口36bの開閉手段48を例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
普通図柄表示制御手段66は、普通図柄処理手段64による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段41の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段41が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段63に1個以上の当たり判定乱数値が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段41による普通図柄の変動を開始させ、普通図柄処理手段64で選択された変動時間が経過することに基づいて、同じく普通図柄処理手段64で選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
特別乱数作成処理手段71は、変動後の特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れにするかについての判定に用いる大当たり判定乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄乱数、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ図柄乱数、演出図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段72は、特別図柄始動手段36への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、特別図柄始動手段36が遊技球を検出すること、即ち特別始動口36a,36bに遊技球が入賞することに基づいて、特別乱数作成処理手段71で作成された大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を1個ずつ取得し、それら大当たり判定乱数値及び大当たり図柄乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば各4個)を限度として特別乱数記憶手段73に記憶させるように構成されている。
特別図柄処理手段74は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、特別図柄表示手段42が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段73に1個以上の大当たり判定乱数値が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段73に最も早く記憶された大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行う大当たり判定機能、大当たり/外れの判定結果と、特別乱数記憶手段73に大当たり判定乱数値と共に記憶されている大当たり図柄乱数値又は新たに取得された外れ図柄乱数値とに基づいて、特別図柄の変動後の停止図柄を選択する特別停止図柄選択機能、大当たり/外れの判定結果と、新たに取得された変動パターン乱数値とに基づいて演出図柄の変動パターンを選択する変動パターン選択機能等を備えている。
特別利益状態発生手段75は、特別利益状態を発生させるためのもので、特別図柄処理手段74による大当たり/外れの判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段42による特別図柄の変動後の停止図柄が大当たり態様となることに基づいて、大入賞手段37を所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態を発生させるようになっている。本実施形態の開放パターンは、大入賞手段37の開放から所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段37を閉鎖する動作を、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)繰り返すように設定されているものとするが、複数種類の開放パターンを設け、例えば大当たり図柄乱数値に基づいてそれらの何れかを選択するように構成してもよい。
特別図柄表示制御手段76は、特別図柄表示手段42の表示制御を行うもので、特別図柄処理手段74による特別図柄処理に基づいて、特別図柄表示手段42による特別図柄の変動を開始させると共に、選択された演出図柄の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて所定の停止図柄で特別図柄の変動を停止させるようになっている。
特別遊技状態発生手段77は、特別利益状態発生後の所定期間に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば特別乱数記憶手段73に記憶された大当たり判定乱数値が大当たり判定値と一致した場合の大当たり図柄乱数値に応じて、時短状態と確変状態との何れかの特別遊技状態を発生させるように構成されている。
時短状態中は、特別図柄に関して特別図柄表示手段42の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下特別始動口36bの開閉手段48の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は例えばその開始後に特別図柄が所定回数(例えば50回)変動した時点で終了する。
確変状態中は、それ以外の通常確率状態中よりも大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられると共に、例えば時短状態と同様の処理も併せて行われるようになっている。
制御コマンド送信手段78は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板52等のサブ制御基板に送信して制御指令を与えるためのもので、特別図柄処理手段74による特別図柄処理に基づいて、特別図柄の変動開始時に、特別保留個数の減少を指定する保留減少コマンド、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、特別図柄の停止図柄を指定する図柄指定コマンドをこの順序で演出制御基板52側に送信し、特別図柄の変動終了時に演出図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを演出制御基板52側に送信する機能、特別保留個数が増加したときに特別保留個数の増加を指定する保留増加コマンドを演出制御基板52側に送信する機能、特別遊技状態発生手段77による特別遊技状態の発生時及び終了時にその特別遊技状態に応じて特別遊技状態発生コマンド、特別遊技状態終了コマンド等を演出制御基板52側に送信する機能の他、例えば特別利益状態等の各種遊技状態に基づいて、画像、音声、ランプの制御コマンドを演出制御基板52側に送信する機能等を備えている。
演出制御基板52は、演出図柄表示手段45、特別保留個数表示手段46、演出画像表示手段23、操作有効表示手段47、回転灯16、可動体44、音声出力手段81、ランプ手段82等の各種演出手段を制御するためのもので、演出図柄制御手段83、特別保留個数表示制御手段84、予告演出制御手段85等を備えている。
演出図柄制御手段83は、演出図柄表示手段45の表示制御及びそれに伴う音声出力手段81、ランプ手段82の制御を行うもので、主制御基板51から変動パターンコマンドを受信した場合に、指定された変動パターンに基づいて演出図柄表示手段45による演出図柄の変動及びそれに伴う音声出力、ランプ発光を開始させると共に、変動停止コマンドを受信したときに、図柄指定コマンドと変動パターンコマンドとに基づいて選択された停止図柄で演出図柄の変動を停止させ、またそれに伴う音声出力、ランプ発光を停止させるようになっている。
特別保留個数表示制御手段84は、特別保留個数表示手段46の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段36により新たに遊技球が検出され、主制御基板51から保留増加コマンドを受信したときに、その保留増加コマンドに基づいて、画像表示手段22の表示画面22a上の所定位置に特別保留個数分のシンボルXを表示し、例えば主制御基板51から保留減少コマンドを受信することに基づいて、表示中のシンボルXの数を1個減少させて前側にシフトさせるように構成されている。
予告演出制御手段85は、特別図柄表示手段42及び演出図柄表示手段45による図柄変動中に行われる予告演出を制御するもので、ボタン操作演出制御手段(操作演出制御手段)91、ステップアップ演出制御手段92、可動体演出制御手段93等を備え、図4に示すような予告演出制御処理を、例えば制御コマンドの受信を契機として実行するように構成されている。
予告演出制御手段85による予告演出制御処理(図4)では、まず変動パターンコマンドを受信したか否かが判定される(S1)。変動パターンコマンドを受信していなければ(S1:No)、ここで予告演出制御処理は終了するが、変動パターンコマンドを受信した場合には(S1:Yes)、予告演出を行うか否か、及び予告演出を行う場合にはその種類を選択する予告演出抽選処理(S2)が実行される。
なお、本実施形態では、第1,第2演出ボタン12,13の操作に基づいて所定演出処理を実行させる通常ボタン操作演出及び特定ボタン操作演出(特定操作演出)と、演出画像表示手段23に大当たりとなる信頼度に応じて発展する予告演出画像を表示するステップアップ演出と、大当たりとなる信頼度に応じて可動体44を動作させる可動体演出の四種類の予告演出が設けられているものとする。
そして、予告演出抽選処理(S2)において、通常ボタン操作演出に当選した場合(S3:Yes)にはボタン操作演出制御手段91による通常ボタン操作演出制御処理(S4)が、特定ボタン操作演出に当選した場合(S5:Yes)にはボタン操作演出制御手段91による特定ボタン操作演出制御処理(S6)が、ステップアップ演出に当選した場合(S7:Yes)にはステップアップ演出制御手段92によるステップアップ演出制御処理(S8)が、可動体演出に当選した場合(S9:Yes)には可動体演出制御手段93による可動体演出制御処理(S10)が夫々実行され、何れの予告演出にも当選しなかった場合(S9:No)にはそのまま予告演出制御処理は終了する。
ボタン操作演出制御手段91による通常ボタン操作演出制御処理(S4)は、例えば図5に示すような手順で実行される。即ち、まず操作有効表示手段47等による操作有効報知を行う演出ボタンが例えば抽選により選択される(S11)。そして、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで操作有効期間が開始されると(S12:Yes)、S11で選択された演出ボタンに応じて(S13)、第1演出ボタン12が選択された場合にはS21以降の処理が、第2演出ボタン13が選択された場合にはS31以降の処理が夫々実行される。
S11で第1演出ボタン12が選択された場合には、操作有効期間の開始と同時に、第1演出ボタン12を特定した操作有効報知が行われ(S21)、遊技者に対して第1演出ボタン12の操作が有効である旨が報知される。即ち、第1演出ボタン12に対応する第1操作有効画像が操作有効表示手段47に表示されると共に第1演出ボタン12内のLED17が点灯又は点滅される。ここで、第1操作有効画像は、例えば第1演出ボタン12が押圧操作される様子をアニメーションにより表現したもので、図7(a)に示すように、第1演出ボタン12に固有の特徴点、例えば形状を強調するようにデフォルメした図形を用いることにより、第2演出ボタン13ではなく第1演出ボタン12が有効であることを遊技者が容易に認識できるようになっている。
そして、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12の操作状態が監視され(S22,S23)、所定時間が経過するまでの間に第1演出ボタン12が操作された場合には(S22:Yes)、例えばその時点で操作有効期間の終了処理が行われる(S25)と共に、例えば特別利益状態の発生に関する信頼度(以下、大当たり信頼度という)に応じて操作ボタン部15の内側に設けられた回転灯16を作動させる回転灯作動演出処理(所定演出処理)が実行され(S26)、通常ボタン操作演出制御処理は終了する。
この回転灯作動演出処理(S26)では、例えば当該図柄変動が大当たり態様となる変動であるか否かが判定され、大当たり態様となる変動であることを条件に回転灯16が作動するようになっている。従って、操作有効表示手段47に第1操作有効画像が表示され、第1演出ボタン12内のLED17が点灯又は点滅している間に遊技者が第1演出ボタン12を押圧操作し、それによって第1演出ボタン12内の回転灯16が作動すれば、その図柄変動は必ず大当たり態様となる。
第1演出ボタン12が操作されることなく操作有効期間の開始から所定時間が経過した場合には(S23:Yes)、その時点で操作有効期間の終了処理が行われ(S24)、そのまま通常ボタン操作演出制御処理は終了する。
一方、S11で第2演出ボタン13が選択された場合には、操作有効期間の開始と同時に、第2演出ボタン13を特定した操作有効報知が行われ(S31)、遊技者に対して第2演出ボタン13の操作が有効である旨が報知される。即ち、第2演出ボタン13に対応する第2操作有効画像が操作有効表示手段47に表示されると共に第2演出ボタン13内のLED24が点灯又は点滅される。ここで、第2操作有効画像は、第1操作有効画像と同様、例えば第2演出ボタン13が押圧操作される様子をアニメーションにより表現したもので、図7(b)に示すように、第2演出ボタン13に固有の特徴点、例えば形状を強調するようにデフォルメした図形を用いることにより、第1演出ボタン12ではなく第2演出ボタン13が有効であることを遊技者が容易に認識できるようになっている。
そして、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第2演出ボタン13の操作状態が監視され(S32,S33)、所定時間が経過するまでの間に第2演出ボタン13が操作された場合には(S32:Yes)、例えばその時点で操作有効期間の終了処理が行われる(S35)と共に、例えば大当たり信頼度に応じた画像を画像表示手段22上の演出画像表示手段23に表示する信頼度表示演出処理が実行され(S36)、通常ボタン操作演出制御処理は終了する。
この信頼度表示演出処理(S36)では、例えば演出画像表示手段23に、図8に示すような、矢が射られて回転する的に命中し、その後に的が停止してその命中した箇所(例えば大当たり信頼度を示す数字)が視認可能となるような画像が表示される。
第2演出ボタン13が操作されることなく操作有効期間の開始から所定時間が経過した場合には(S33:Yes)、その時点で操作有効期間の終了処理が行われ(S34)、そのまま通常ボタン操作演出制御処理は終了する。
このように、通常ボタン操作演出の場合には、操作有効期間中に操作有効表示手段47等の操作有効報知によって特定される演出ボタンと、その操作有効期間中に実際に操作が有効となる演出ボタンとが完全に一致するようになっている。
また、ボタン操作演出制御手段91による特定ボタン操作演出制御処理(S6)は、例えば図6に示すような手順で実行される。即ち、まず操作有効表示手段47等による操作有効報知で特定する演出ボタンが例えば抽選により選択される(S41)。そして、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで操作有効期間が開始されると(S42:Yes)、S41で選択された演出ボタンに応じて(S43)、第1演出ボタン12が選択された場合には、第1演出ボタン12を特定した操作有効報知、即ち第1演出ボタン12に対応する第1操作有効画像が操作有効表示手段47に表示されると共に第1演出ボタン12内のLED17が点灯又は点滅される処理(S44)が行われ、第2演出ボタン13が選択された場合には、第2演出ボタン13を特定した操作有効報知、即ち第2演出ボタン13に対応する第2操作有効画像が操作有効表示手段47に表示されると共に第2演出ボタン13内のLED24が点灯又は点滅される処理(S45)が実行される。
続いて、S41で選択された演出ボタンが何れであるかに拘わらず、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12と第2演出ボタン13の両方の操作状態が監視される(S51〜S53)。そして、所定時間が経過するまでの間に第1演出ボタン12が操作された場合には(S51:Yes)、例えばその時点で操作有効期間の終了処理が行われる(S57)と共に回転灯作動演出処理が実行され(S58)、特定ボタン操作演出制御処理は終了する。また、所定時間が経過するまでの間に第2演出ボタン13が操作された場合には(S52:Yes)、例えばその時点で操作有効期間の終了処理が行われる(S55)と共に信頼度表示演出処理が実行され(S56)、特定ボタン操作演出制御処理は終了する。一方、演出ボタン12,13の何れも操作されることなく所定時間が経過した場合には(S53:Yes)、その時点で操作有効期間の終了処理が行われ(S54)、演出処理が実行されることなく特定ボタン操作演出制御処理は終了する。
このように、二種類のボタン操作演出(操作演出)のうちの特定ボタン操作演出(特定操作演出)の場合には、操作有効期間中に操作有効表示手段47等が第1,第2演出ボタン12,13の一方のみを特定した操作有効報知を行うにも拘わらず、その操作有効報知で特定された演出ボタンだけでなく他方の演出ボタンの操作も有効となり、またその操作有効期間中に第1演出ボタン12が操作された場合と第2演出ボタン13が操作された場合とで実行される演出処理の内容が異なっている。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機では、特定ボタン操作演出(特定操作演出)については、操作有効期間中に操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)の操作有効報知によって特定される演出ボタン(操作手段)だけでなくその他の演出ボタンも有効となるように構成されているため、操作有効報知の報知内容に従って演出ボタンを操作すればボタン演出を楽しめるという操作の分かりやすさはそのままに、演出内容をより多彩にすることで遊技に慣れた遊技者もいわゆるボタン演出を十分に楽しむことが可能である。
なお、第1の実施形態では、演出ボタン(操作手段)を二つ設けた例を示したが、演出ボタンを三つ以上設けてもよい。演出ボタンを三つ以上設ける場合も、操作有効期間中に操作有効表示手段47等の操作有効報知によって特定される演出ボタン(操作手段)だけでなくその他の演出ボタンも有効となるように構成することが可能である。この場合、例えば全ての演出ボタンを有効としてもよいが、有効となる演出ボタンは操作有効報知によって特定される演出ボタン+αであればよいため、必ずしも全ての演出ボタンを有効とする必要はない。また、演出ボタンを三つ以上設ける場合には操作有効報知によって二以上の演出ボタンを特定してもよい。
図9は本発明の第2の実施形態を例示し、特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、一部の第1操作有効期間については、操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第1演出ボタン(第1操作手段)12のみを特定して操作有効報知を行い且つ第1演出ボタン12のみが有効となり、その他の第2操作有効期間については、操作有効表示手段47等が第2演出ボタン(第2操作手段)13のみを特定して操作有効報知を行うにも拘わらず第1演出ボタン12と第2演出ボタン13との両方が有効となるように構成した例を示している。
図9は、第1の実施形態に係る特定ボタン操作演出制御処理(図6)を一部変更したもので、S41〜S45の処理の他、S41で第2演出ボタン13が選択された場合のS51〜S58の処理については第1の実施形態に係る特定ボタン操作演出制御処理(図6)と共通する。
即ち、S41で第2演出ボタン13が選択された場合には、その操作有効期間(第2操作有効期間)の開始と同時に第2演出ボタン13を特定した操作有効報知が行われた後
(S45)、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12と第2演出ボタン13の両方の操作状態が監視され(S51〜S53)、所定時間が経過するまでの間に第1演出ボタン12が操作された場合には回転灯作動演出処理が(S51:Yes→S57→S58)、第2演出ボタン13が操作された場合には信頼度表示演出処理が(S52:Yes→S55→S56)、夫々実行される。
一方、S41で第1演出ボタン12が選択された場合の処理は第1の実施形態に係る特定ボタン操作演出制御処理(図6)と相違している。即ち、S41で第1演出ボタン12が選択された場合には、その操作有効期間(第1操作有効期間)の開始と同時に第1演出ボタン12を特定した操作有効報知が行われた後(S44)、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12の操作状態のみが監視され(S61,S62)、所定時間が経過するまでの間に第1演出ボタン12が操作された場合には回転灯作動演出処理が実行される(S61:Yes→S64→S65)が、第2演出ボタン13が操作されてもその操作は無視され、操作有効期間の開始から所定時間が経過した時点で操作有効期間の終了処理が行われ(S62:Yes→S63)、演出処理が実行されることなく特定ボタン操作演出制御処理は終了する。
以上のように、本実施形態の特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第2演出ボタン(第2操作手段)13を特定して操作有効報知を行う第2操作有効期間についてはその操作有効報知で特定された第2演出ボタン13だけでなく第1演出ボタン12も有効となるのに対し、操作有効表示手段47等
(操作有効報知手段)が第1演出ボタン(第1操作手段)12を特定して操作有効報知を行う第1操作有効期間についてはその操作有効報知で特定された第1演出ボタン12のみが有効となるように構成されている。
なお、第2の実施形態では、演出ボタン(操作手段)を二つ設けた例を示したが、演出ボタンを三つ以上設けてもよい。演出ボタンを三つ以上設ける場合も、第2操作有効期間中に操作有効表示手段47等の操作有効報知によって特定される演出ボタン(操作手段)だけでなくその他の演出ボタンも有効となるように構成することが可能である。この場合、第2操作有効期間中は例えば全ての演出ボタンを有効としてもよいが、有効となる演出ボタンは操作有効報知によって特定される第2演出ボタン+αであればよいため、必ずしも全ての演出ボタンを有効とする必要はない。
図10及び図11は本発明の第3の実施形態を例示し、特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第1演出ボタン(第1操作手段)12のみを特定して操作有効報知を行う場合には、第1演出ボタン12のみが有効となる第1操作有効期間と、第1演出ボタン12と共に第2演出ボタン13も有効となる第2操作有効期間とがあり、第2操作有効期間よりも第1操作有効期間の方がその図柄変動において大当たり態様となる可能性が高くなるように構成した例を示している。
図10は、第1の実施形態に係る特定ボタン操作演出制御処理(図6)を変更したもので、共通の処理については同じステップ番号を付与している。なお、本実施形態の特定ボタン操作演出では、第1演出ボタン12を特定した操作有効報知のみが行われるものとするが、第2演出ボタン13を特定した操作有効報知が行われる場合があってもよい。
本実施形態の特定ボタン操作演出制御処理(図10)では、まず特別図柄処理手段74による大当たり判定結果に基づいて、第1演出ボタン12のみを有効とするか、第1,第2演出ボタン12,13の両方を有効とするかの何れかが例えば抽選により選択される
(S41a)。
この抽選では、例えば図11に示すような選択率テーブルが使用される。図11の選択率テーブルでは、大当たり判定の場合には第1演出ボタン12のみを有効とする方の選択率が90%、第1,第2演出ボタン12,13の両方を有効とする方の選択率が10%に設定され、外れ判定の場合には、第1,第2演出ボタン12,13の両方を有効とする方の選択率が100%に設定されている。これにより、第1演出ボタン12のみを有効とする旨の抽選結果が得られるのは大当たり判定の場合に限られる。
そして、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで操作有効期間が開始されると(S42:Yes)、第1演出ボタン12を特定した操作有効報知(S44)が行われた後、S41aの抽選結果に応じて(S44a)、第1演出ボタン12のみ有効とする場合にはS61〜S65の処理が、第1,第2演出ボタン12,13の両方を有効とする場合にはS51〜S58の処理が、夫々実行される。
即ち、第1演出ボタン12のみ有効とする場合(第1操作有効期間)には(S44a:Yes)、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12の操作状態のみが監視され(S61,S62)、所定時間が経過するまでの間に第1演出ボタン12が操作された場合には回転灯作動演出処理が実行される(S61:Yes→S64→S65)が、第2演出ボタン13が操作されてもその操作は無視され、操作有効期間の開始から所定時間が経過した時点で操作有効期間の終了処理が行われ(S62:Yes→S63)、演出処理が実行されることなく特定ボタン操作演出制御処理は終了する。
一方、第1,第2演出ボタン12,13の両方を有効とする場合(第2操作有効期間)には(S44a:No)、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12と第2演出ボタン13の両方の操作状態が監視され(S51〜S53)、所定時間が経過するまでの間に第1演出ボタン12が操作された場合には回転灯作動演出処理が(S51:Yes→S57→S58)、第2演出ボタン13が操作された場合には信頼度表示演出処理が(S52:Yes→S55→S56)、夫々実行される。
以上のように、本実施形態の特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第1演出ボタン(第1操作手段)12のみを特定して操作有効報知を行う場合に、第1演出ボタン12のみが有効となる第1操作有効期間と、第1演出ボタン12と共に第2演出ボタン13も有効となる第2操作有効期間とがあり、第1操作有効期間が選択された場合にはその図柄変動において必ず大当たり態様となるように構成されている。なお、第1操作有効期間が選択された場合に必ず大当たり態様とならなくても、第2操作有効期間よりも第1操作有効期間が選択された場合の方がその図柄変動において大当たり態様となる可能性が高ければよい。
図12は本発明の第4の実施形態を例示し、特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、一部の第1操作有効期間については、操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第2演出ボタン(第2操作手段)13のみを特定して操作有効報知を行うにも拘わらず第2演出ボタン13だけでなく第1演出ボタン(第1操作手段)12も有効となり、その他の少なくとも一部の第2操作有効期間については、操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)による操作有効報知が行われないにも拘わらず第2演出ボタン(第2操作手段)13のみが有効となるように構成した例を示している。
図12は、第1の実施形態に係る特定ボタン操作演出制御処理(図6)を変更したもので、共通の処理については同じステップ番号を付与している。なお、本実施形態の特定ボタン操作演出では、第2演出ボタン13を特定した操作有効報知か、操作有効報知が行われない隠しボタン演出の何れかが選択されるものとするが、第1演出ボタン12を特定した操作有効報知が行われる場合があってもよい。
本実施形態の特定ボタン操作演出制御処理(図12)では、まず操作有効報知を行わない隠しボタン演出とするか否かが例えば抽選により選択される(S41b)。そして、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで操作有効期間が開始されると
(S42:Yes)、S41bの抽選結果に応じて(S42a)、隠しボタン演出としない場合にはS51〜S58の処理が、隠しボタン演出とする場合にはS71〜S75の処理が、夫々実行される。
即ち、隠しボタン演出としない場合(第1操作有効期間)には(S42a:No)、第2演出ボタン13を特定した操作有効報知(S45)が行われた後、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12と第2演出ボタン13の両方の操作状態が監視され(S51〜S53)、所定時間が経過するまでの間に第1演出ボタン12が操作された場合には回転灯作動演出処理が(S51:Yes→S57→S58)、第2演出ボタン13が操作された場合には信頼度表示演出処理が(S52:Yes→S55→S56)、夫々実行される。
一方、隠しボタン演出とする場合(第2操作有効期間)には(S42a:Yes)、操作有効期間が開始されても操作有効報知は行われず、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第2演出ボタン13の操作状態のみが監視され(S71,S72)、所定時間が経過するまでの間に第2演出ボタン13が操作された場合には信頼度表示演出処理が実行される(S71:Yes→S74→S75)が、第1演出ボタン12が操作されてもその操作は無視され、操作有効期間の開始から所定時間が経過した時点で操作有効期間の終了処理が行われ(S72:Yes→S73)、演出処理が実行されることなく特定ボタン操作演出制御処理は終了する。
以上のように、本実施形態の特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第2演出ボタン(第2操作手段)13を特定した操作有効報知を行う第1操作有効期間については、第2演出ボタン13だけでなく第1演出ボタン(第1操作手段)12も有効となり、操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)による操作有効報知が行われない隠しボタン演出とされる第2操作有効期間については第2演出ボタン(第2操作手段)13のみが有効となるように構成されている。
図13〜図15は本発明の第5の実施形態を例示し、特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、操作有効期間中に操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第2演出ボタン(第2操作手段)13のみを特定して操作有効報知を行うにも拘わらず第2演出ボタン13だけでなく第1演出ボタン(第1操作手段)12の操作も有効となり、第2演出ボタン13が操作された場合よりも第1演出ボタン12が操作された場合の方が、その後に行われる信頼度表示演出処理(信頼度演出処理)において高い信頼度が示されるように構成した例を示している。
図13は、第1の実施形態に係る特定ボタン操作演出制御処理(図6)を変更したもので、共通の処理については同じステップ番号を付与している。なお、本実施形態の特定ボタン操作演出では、第2演出ボタン13を特定した操作有効報知のみが行われるものとするが、第1演出ボタン12を特定した操作有効報知が行われる場合があってもよい。
本実施形態の特定ボタン操作演出制御処理(図13)では、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで操作有効期間が開始されると(S42:Yes)、第2演出ボタン13を特定して連打操作を促す操作有効報知(S45a)が行われた後、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12と第2演出ボタン13の両方の操作状態が監視される(S51a,S52a,S53)。ここで、連打操作とは例えば所定時間内に所定回数以上検出される連続操作で、これを促す場合の操作有効報知は、例えば図14に示すように通常の単打操作を促す操作有効報知(図7)とは異なっている。
そして、操作有効期間の開始から所定時間が経過するまでの間に第1演出ボタン12と第2演出ボタン13との何れかについて連打操作が検出された場合には(S51a:Yes,S52a:Yes)、例えばその時点で操作有効期間の終了処理が行われる(S57,S55)と共に、例えば大当たり信頼度に応じた画像を画像表示手段22上の演出画像表示手段23に表示する信頼度表示演出処理が実行される(S58a,S56a)。
ここで、本実施形態で実行される信頼度表示演出処理は、連打操作に対応したもので、例えば第1の実施形態で例示したような単打操作に対応した信頼度表示演出処理(図8)とは相違しており、例えば図15に示すように演出画像表示手段23に大当たり信頼度を示す信頼度メータを表示すると共に連打操作に対応して徐々にその信頼度メータの表示を上昇させるようになっている。また、その信頼度表示演出処理(S58a,S56a)では、第2演出ボタン13が操作された場合(S56a)よりも第1演出ボタン12が操作された場合(S58a)の方が高い信頼度を示すようになっている。
以上のように、本実施形態の特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、操作有効期間中に操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第2演出ボタン(第2操作手段)13のみを特定して操作有効報知を行うにも拘わらず第2演出ボタン13だけでなく第1演出ボタン(第1操作手段)12の操作も有効となり、第2演出ボタン13が操作された場合よりも第1演出ボタン12が操作された場合の方が信頼度演出処理において高い信頼度が示されるように構成されている。
図16は本発明の第6の実施形態を例示し、特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、操作有効期間中に操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第2演出ボタン(第2操作手段)13のみを特定して連打操作を促す操作有効報知を行うにも拘わらず、第2演出ボタン13だけでなく第1演出ボタン(第1操作手段)12の操作も有効となり、その操作有効期間中に第2演出ボタン13が連打操作されるか、第1演出ボタン12が1回操作されることを条件に演出処理が実行されるように構成した例を示している。
図16は、第5の実施形態に係る特定ボタン操作演出制御処理(図13)を変更したもので、共通の処理については同じステップ番号を付与している。なお、本実施形態の特定ボタン操作演出では、第2演出ボタン13を特定した操作有効報知のみが行われるものとするが、第1演出ボタン12を特定した操作有効報知が行われる場合があってもよい。
本実施形態の特定ボタン操作演出制御処理(図16)では、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで操作有効期間が開始されると(S42:Yes)、第2演出ボタン13を特定して連打操作を促す操作有効報知(S45a)が行われた後、操作有効期間の開始から例えば所定時間が経過するまで第1演出ボタン12と第2演出ボタン13の両方の操作状態が監視される(S51,S52a,S53)。
そして、第2演出ボタン13については、操作有効期間の開始から所定時間が経過するまでの間に連打操作が検出された場合に(S52a:Yes)、例えばその時点で操作有効期間の終了処理が行われる(S55)と共に、連打操作に対応する演出処理、例えば演出画像表示手段23に大当たり信頼度を示す信頼度メータを表示すると共に連打操作に対応して徐々にその信頼度メータの表示を上昇させる信頼度表示演出処理(図15)が実行される(S56a)。
一方、第1演出ボタン12については、操作有効期間の開始から所定時間が経過するまでの間に1回操作されれば(S51)、例えばその時点で操作有効期間は終了する(S57)と共に、単打操作に対応する演出処理、例えば大当たり信頼度に応じて操作ボタン部15の内側に設けられた回転灯16を作動させる回転灯作動演出処理が実行される(S58)。
以上のように、本実施形態の特定ボタン操作演出(特定操作演出)では、操作有効期間中に操作有効表示手段47等(操作有効報知手段)が第2演出ボタン(第2操作手段)13のみを特定して連打操作を促す操作有効報知を行うにも拘わらず、第2演出ボタン13だけでなく第1演出ボタン(第1操作手段)12の操作も有効となり、その操作有効期間中に第2演出ボタン13が連打操作されるか、第1演出ボタン12が1回操作されることを条件に演出処理が実行されるように構成されている。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では通常ボタン操作演出と特定ボタン操作演出とを抽選により選択するように構成したが、抽選以外の方法、例えば遊技状態等に応じて選択するようにしてもよい。また、遊技状態等に応じて通常ボタン操作演出と特定ボタン操作演出との選択率を変更可能としてもよい。また、所定期間内に限って特定ボタン操作演出のみが出現するようにしてもよいし、常に特定ボタン操作演出のみが選択され、通常ボタン操作演出は出現しないようにしてもよい。また、遊技状態等に応じて、各実施形態に示したような異なる内容の特定ボタン操作演出に切り換えるようにしてもよい。
操作手段12,13は押しボタン式のものに限られるものではなく、タッチ式、レバー式、非接触センサ式等どのようなものでもよく、また複数の操作手段の中にそれら異なる方式のものが混在してもよい。また各操作手段の配置位置は任意である。
また、操作有効報知手段の構成も任意であり、例えば画像表示手段22への画像表示のみ、或いは各演出ボタン上のLEDのみを用いて操作有効報知を行うようにしてもよいし、その他の手段、例えば音声による操作有効報知等を併用してもよい。
また本発明は、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種弾球遊技機の他、スロットマシン等の弾球遊技機以外の遊技機においても同様に実施することが可能である。
本発明は、外部操作可能な複数の操作手段12,13と、前記複数の操作手段12,13のうちの少なくとも一つの操作が有効となる操作有効期間中にその有効な操作手段12,13が操作されることに基づいて所定演出処理が実行される操作演出を制御する操作演出制御手段91と、1又は複数の前記操作手段12,13を特定してその操作が有効である旨の操作有効報知を行う操作有効報知手段17,24,47とを備えた遊技機において、前記操作有効報知手段17,24,47は、前記複数の操作手段12,13のうちの第2操作手段13を特定して複数回操作可能な連打操作を促す連打操作有効報知を行い、前記連打操作有効報知に係る前記操作有効期間中に、前記第2操作手段13が1回操作された場合は所定の条件を満たすまで前記操作有効期間が終了しないが、前記第2操作手段13とは異なる第1操作手段12が1回操作された場合はその時点で前記第2操作手段13と前記第1操作手段12とに関する前記操作有効期間が終了するように構成したものである。