JP2005196483A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 種々のフレームを組み合わせて装飾用フレームを形成しても、画像が装飾用フレームに隠れるのを極力抑え、適切な合成画像を形成することができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 フレーム及び透過領域が形成された複数のフレームレイヤーを備え、二つ以上のフレームレイヤー10a,10b,10cを重ね合わせることにより、装飾用フレーム20、及び合成透過領域30を備えた合成レイヤー10を形成し、画像60bに前記合成レイヤー1を重ね合わせて合成画像70を形成する画像処理装置であって、合成透過領域30を含み、且つ合成レイヤー10よりも小さい画像嵌込領域50を設定可能に構成され、画像嵌込領域50が設定された状態で、画像60bを画像嵌込領域50に嵌め込み可能に変倍して画像嵌込領域50に嵌め込んで合成画像70を形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、読み込んだ画像に対して画像処理を施す画像処理装置に関する。より詳しくは、予め用意されたフレームと前記画像との合成画像を形成できるように構成された画像処理装置に関する。
近年、写真処理分野においてデジタル化が進み、写真フィルムに形成された画像や、デジタルカメラで撮影した画像に対してデジタル的に種々の画像処理を施す画像処理装置が提供されつつある。
かかる画像処理装置は、写真フィルムから駒画像を読み込むスキャナー装置と、メディアに対してデータを読み書きするメディアドライブを備え、前記スキャナー装置、又はメディアドライブを介して読み込まれた原画像、又は該原画像から所定の領域を切り出した所定サイズの画像(以下、この画像を切出画像という)に画像処理を施すパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)と、該パソコンに対する操作画面や、読み込んだ画像を表示するディスプレイとを備えている。
該画像処理装置としては、読み込んだ画像に対して装飾用のフレーム(以下、装飾用フレームという)を施す合成処理を行えるように構成されたものがある。かかる画像処理装置は、形態の異なるフレーム、及び該フレームによって画定された透過領域を形成した複数のフレームレイヤーが設定されており、図12に示す如く、二つ以上のフレームレイヤー10a,10b,10cを組み合わせる(重ね合わせる)ことで、各フレームレイヤー10a,10b,10cのフレーム20a,20b,20cを構成要素にした装飾用フレーム20、及び各フレームレイヤー10a,10b,10cの透過領域30a,30b,30cが重なり合った合成透過領域30を備えた合成レイヤー10を形成するように構成されている。
そして、該画像処理装置は、図4に示す前記原画像60a、又は切出画像60bに前記合成レイヤー10を重ね合わせることで、図13に示す如く、装飾用フレーム20によって画定された前記合成透過領域30から原画像60a、又は切出画像60bを露呈させた合成画像70を形成するように構成されている。
該合成画像70は、画像データとして記憶装置、又はメディアに記憶され、該画像データを基に、感光材料に対してデジタル露光した後に現像してプリントを行ったり、インクジェットプリンタによってペーパーに印刷されたりすることにより、消費者に対して興趣に富む写真プリントとして提供されている。
しかしながら、上記画像処理装置は、二つ以上のフレームレイヤー10a,10b,10c(フレーム20a,20b,20c)を重ね合わせて合成レイヤー10(装飾用フレーム20)を形成し、原画像60a、又は切出画像60bに合成レイヤー10(装飾用ーム20)を重ね合わせることで合成画像70を形成するように構成されているので、フレームレイヤー10a,10b,10c(フレーム20a,20b,20c)の組み合わせによって装飾用フレーム20、及び合成透過領域30の形態が異なり、原画像60a、又は切出画像60bの一部(表示することを所望する画像60の一部)が装飾用フレーム20に隠れ、適切な合成画像を得ることができない場合があった。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、種々のフレームを組み合わせて装飾用フレームを形成しても、画像が装飾用フレームに隠れるのを極力抑えて適切な合成画像を形成することができる画像処理装置を提供することを課題とする。
本発明にかかる画像処理装置は、形態の異なるフレームが形成されるとともに、該フレームによって画定された透過領域が形成された複数のフレームレイヤーを備え、二つ以上のフレームレイヤーを重ね合わせることにより、各フレームの構成要素を含んだ装飾用フレーム、及び前記透過領域が重なり合った合成透過領域を備えた合成レイヤーを形成するように構成され、読み込んだ画像に前記合成レイヤーを重ね合わせ、前記合成透過領域を介して前記画像が露呈した合成画像を形成するように構成された画像処理装置であって、前記合成透過領域を含み、且つ合成レイヤーよりも小さい画像嵌込領域を設定可能に構成され、該画像嵌込領域が設定された状態で、前記画像を該画像嵌込領域に嵌め込み可能に変倍するとともに、該変倍した画像を前記画像嵌込領域に嵌め込んで合成画像を形成するように構成されてなることを特徴とする。
なお、「画像嵌込領域を設定可能」とは、前記画像嵌込領域を作業者が手動で設定できることは勿論のこと、当該画像処理装置の内部処理によって自動的に設定できることも含む概念であり、「画像を変倍」とは、縦横比を一定にして変倍することは勿論のこと、前記画像嵌込領域の縦横比に対応させるべく、当該画像の縦横比を調整した上で変倍することも含む概念である。さらに、「画像を嵌め込む」とは、画像嵌込領域に画像を完全に嵌め込むことは勿論のこと、画像嵌込領域に対応した配置にすることを含む概念である。
かかる画像処理装置は、二つ以上のフレームレイヤーを重ね合わせることで、各フレームレイヤーのフレームが重なって装飾用フレームが形成されるとともに、各フレームレイヤーの透過領域が重なった合成透過領域が形成される。前記装飾用フレームは、各フレームレイヤーのフレームを構成要素とするため、前記合成透過領域は、該装飾用フレームに画定された態様となる。したがって、フレームレイヤーの組み合わせにより、種々の形態の装飾用フレーム、及び合成透過領域を備えた合成レイヤーが形成されることになる。
このように形成された合成レイヤーを、メディアや写真フィルムから読み込んだ画像にそのまま重ね合わせると、画像が装飾用フレームに重なって隠れてしまうことがあるが、該画像処理装置は、前記合成透過領域を含み、且つ合成レイヤーよりも小さい画像嵌込領域を設定可能に構成され、該画像嵌込領域が設定された状態で、前記画像が該画像嵌込領域に嵌め込み可能に変倍するように構成しているので、該画像が合成レイヤーよりも小さい画像嵌込領域に対応したサイズとなる。そして、該画像処理装置は、変倍した画像を画像嵌込領域に嵌め込むように構成されているので、装飾用フレームに該画像(画像の一部)が隠れるのを極力抑えた上で、画像と合成レイヤー(装飾用フレーム)との合成画像を形成することができる。
また、前記フレームレイヤーを多数設定すると、装飾用フレームを形成するフレームレイヤーの組み合わせパターンが多くなるため、各組み合わせ毎に画像を嵌め込む画像嵌込領域を予め設定すると、各画像嵌込領域についての膨大な情報を設定し、且つ保有させる(常時記憶させる)必要があるが、該画像処理装置は、装飾用フレームが形成される毎に、各合成レイヤー(各装飾用フレーム、及び合成透過領域)に対応した画像嵌込領域を設定するように構成されているので、各装飾用フレームに対応した画像嵌込領域に関する膨大な情報の設定や保有をする必要がない。これにより、新たな形態のフレームが形成されたフレームレイヤーを追加しても、該フレームレイヤーと既存のフレームレイヤーとで形成される合成レイヤー(装飾用フレーム)に対応した画像嵌込領域についての設定等の作業等を予め行うことなく、更に多種の装飾用フレームを形成することができる状態にすることができる。
本発明の一態様として、前記装飾用フレームが形成された状態で、前記合成透過領域に対して外接する仮想枠を設定し、該仮想枠で包囲した領域を前記画像嵌込領域に設定するようにしてもよい。このようにすれば、仮想枠で包囲された領域(画像嵌込領域)に対応するように画像が変倍されることになるので、当該画像は、装飾用フレームに隠れるのを極限に抑えた状態で合成透過領域を介して露呈することになる。すなわち、合成透過領域に対して外接する仮想枠を基に画像嵌込領域を設定するようにすれば、画像を合成透過領域内に最大限位置させることができ、装飾用フレームに画像が隠れるのを極力抑えた合成画像を形成することができる。また、仮想枠を合成透過領域に外接するように設定するようにしたので、濃淡等を基に閾値を設定すれば、装飾用フレームと合成透過領域との境界を検出することができ、該検出結果を基に仮想枠の設定、画像嵌込領域、画像の変倍等の一連の処理を自動的に行うことができる。
また、形態の異なる装飾用フレームを備えた前記合成レイヤーを選択可能に複数パターン形成し、選択された合成レイヤーに対して前記画像嵌込領域を設定可能に構成するとともに、該画像嵌込領域に嵌め込み可能に前記画像が変倍されるように構成してもよい。このようにすれば、フレームレイヤーの組み合わせの適否(装飾用フレームの形態の適否)などを判断した上で、さらに、装飾用フレームと画像との組み合わせの適否を判断することができる。これにより、装飾用フレームの選択性を向上させることができ、要求に応じた合成写真を迅速、且つ確実に作成することができる。
本発明の画像処理装置によれば、種々のフレームを組み合わせて装飾用フレームを形成しても、画像が装飾用フレームに隠れるのを極力抑えて適切な合成画像を形成することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の第一実施形態にかかる画像処理装置について、添付図面を参照して説明する。本実施形態にかかる画像処理装置は、図1に示す如く、写真フィルムFから駒画像(画像)を読み取るスキャナー装置1と、メディアに対して画像データを読み書きする複数のメディアドライブ2を備えたパーソナルコンピュータ3(以下、パソコンという)と、前記スキャナー装置1又はメディアドライブ2から読み込んだ画像データに基づく画像や、パソコン3の操作に関する操作用の画面等を表示するディスプレイ4と、これらを支持する支持体5とで構成されている。
前記スキャナー装置1は、帯状の写真フィルムFを搬送する搬送機構(図示しない)と、写真フィルムFの画像を読み取る撮像素子(図示しない)とを備えている。該スキャナー装置1は、写真フィルムFを挿入する挿入口(図示しない)が形成されており、該挿入口から写真フィルムFを長手方向に挿入することで、該写真フィルムFが前記搬送機構によって長手方向に搬送されるとともに、前記撮像素子によって、順次画像を読み取れるように構成されている。また、スキャナー装置1は、ケーブル(図示しない)を介して、前記パソコン3に接続されており、撮像素子によって読み取った画像の画像データがパソコン3に送られるようになっている。
前記パソコン3は、CD(CD−R/RW)、DVD(DVD±R/RW)、DVD―RAM、FD(フレキシブルディスク)、MO(光磁気ディスク)等の複数種類のメディアに対して読み書き可能な複数のメディアドライブ2、CPU(図示しない)、ROMやRAM、ハードディスク等の記憶装置(図示しない)、I/Oインターフェイス(図示しない)等が内装されており、これらのそれぞれは、バス(図示しない)を介して互いに接続されている。また、I/Oインターフェイスには、該パソコン3の操作を行うキーボード6やマウス7等の入力手段がケーブル接続されるとともに、上記メディアドライブ2で対応することのできないメディアに対してデータの読み書きを行うべく、コンパクトフラッシュメモリ、PCカード、SDカード等に対応した外付メディアドライブ8がケーブル接続されている。
前記記憶装置には、読み込んだ画像に対して装飾を施すためのプログラム(以下、ソフトウェアという)が記憶(インストール)されている。なお、該画像読取装置を感光材料に対して露光処理、現像処理、及び乾燥処理を施してプリント処理を行う写真処理装置のコンポーネントとして組み込まれる場合、当該記憶装置には、該画像処理装置を含む写真処理装置全体の制御を行うプログラムもインストールされる。
前記ソフトウェアは、前記スキャナー装置1から読み込んだ駒画像(原画像)、或いはメディアドライブを介してメディアから読み込んだ画像(原画像)から、予め設定され、又は任意に設定された領域(本実施形態においては後述する合成レイヤーに対応して略矩形状の領域)内の画像を自動的に切り出し、該切り出した画像(以下、切出画像という)を記憶装置に記憶させるように構成されている。
前記ソフトウェアは、切出画像に装飾を施すためのフレームレイヤーが複数設定されており、ディスプレイ4に前記複数のフレームレイヤー、及び当該画像処理装置の操作用の画面を表示させるように構成されている。各フレームレイヤーは、平面視略矩形状に設定されており、種々の装飾(デザイン)が施されたフレームと、画像を露呈(透過)させるための透過領域とが形成されており、フレームレイヤー毎にフレーム、及び透過領域の形態を異にしている。該ソフトウェアは、入力手段(キーボード6又はマウス7)により二つ以上のフレームレイヤーを選択できるように構成され、選択した二つ以上のフレームレイヤーを重ね合わせて合成レイヤーを形成するように構成されている。すなわち、該ソフトウェアは、二つ以上のフレームレイヤーを組み合わせることで、各フレームレイヤーのフレームを構成要素とする装飾用フレーム、及び前記画像を透過可能に各透過領域が重なった合成透過領域を備えた合成レイヤーに合成するように構成されている。なお、本実施形態において、フレームレイヤーが平面視略矩形状に設定されているため、合成レイヤーについても平面視略矩形状をなしている。
さらに、該ソフトウェアは、前記合成透過領域(装飾用フレームに画定された領域)の全てを含み、且つ合成レイヤー(重ね合わされたフレームレイヤー)よりも小さい領域(以下、この領域を画像嵌込領域という)を自動的に設定するように構成されており、記憶手段に記憶させた切出画像を前記画像嵌込領域に嵌め込み可能なサイズ(画像嵌込領域のサイズと略一致するサイズ)に変倍した上で画像嵌込領域に対して嵌め込み、前記画像(切出画像)と装飾用フレームとの合成画像を形成し、該合成画像をディスプレイ4に表示させるとともに、記憶手段に記憶させるように構成されている。
上記構成のパソコン3及び外付メディアドライブ8は、メディアの挿入が可能、且つI/Oインターフェイスに外部からの入出力ケーブル(例えば、スキャナー装置1、ディスプレイ4に接続されるケーブル)が接続可能な状態で筐体に内装されるとともに、前記支持体5に支持されている。
次に、上記構成の画像処理装置により、前記切出画像(読み込んだ画像)に対して前記装飾用フレームを付加する際の処理について具体的に説明する。なお、本実施形態において、図2に示す如く、三つのフレームレイヤー10a、10b、10cを用い、各フレームレイヤー10a、10b、10cのフレーム20a,20b,20cの要素を含んだ枠状(略矩形状を呈する枠状)の装飾用フレーム20と、各フレームレイヤー10a,10b,10bの透過領域30a,30b,30cが重なり、前記装飾用フレーム20に画されて内接した態様をなす合成透過領域30とを形成し、装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界が波形状を呈する合成レイヤー10を形成した場合を一例にして、以下に説明する。また、以下に説明する各処理は、ソフトウェアに基づいてパソコン3にて内部処理されるものであり、これらの説明に参照する図4乃至図7は、各処理状況を概念的に表したものである。
まず、ソフトウェアをパソコン3に実行させると、ディスプレイ4には、操作用の画面(図示しない)、及び複数のフレームレイヤー等が表示され、スキャナー装置1を介して写真フィルムFの原画像を読み込むことができるとともに、メディアドライブ2、又は外付メディアドライブ8を介してメディアの原画像(画像データ)を読み取ることができる状態となる。
そして、図3に示す如く、スキャナー装置1に、写真フィルムFを挿入して該写真フィルムFの原画像60a(駒画像)を順次読み取るか、或いはメディアドライブ2、又は外付メディアドライブ8からメディアに記憶された原画像60aを読み込み(S10でYES)、その読み込んだ原画像60aから略矩形状で且つ所定サイズ(本実施形態においては、後に形成される合成レイヤー10と略同形で且つ同サイズ)の領域内の画像60b(以下、切出画像という)が切り出され(図4参照)、その切出画像60bが画像レイヤーとして記憶装置に記憶される(S20)。
そして、キーボード6又はマウス7を介してディスプレイ4に表示された複数のフレームレイヤーの中から、所望するフレームレイヤー10a,10b,10cを二つ以上(本実施形態においては三つ)選択する(S30)。そうすると、その三つのフレームレイヤー10a,10b,10cが重ね合わされ(図5参照)、装飾用フレーム20及び合成透過領域30を備えた合成レイヤー10となり(S40)、該合成レイヤー10(装飾用フレーム20、及び合成透過領域30)がディスプレイ4に表示される。
その後、合成レイヤー10における装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界が、濃淡等を閾値にして検出され、該境界(装飾用フレーム20)によって画定された領域(合成透過領域30)が検出される(S50)。そして、装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界における最も外側(合成レイヤー10の端縁側)に位置する部分が検出され(S60)、該部分に外接するように矩形状の仮想枠40が設定され(S70)、該仮想枠40内が前記切出画像60bを嵌め込むための画像嵌込領域50に設定される(S80)(図6(イ)参照)。なお、「外接」とは、合成透過領域30の外郭に対して仮想枠40を構成する各辺が外側から接することをいう。すなわち、装飾用フレーム20に画定された合成透過領域30が内接するように、略矩形状の仮想枠40が設定され(S70)、該仮想枠40内が前記切出画像60bを嵌め込むための画像嵌込領域50に設定される(S80)。
その後、該仮想枠40によって包囲された画像嵌込領域50のサイズが算出される(S90)。ここで、画像嵌込領域50のサイズについての算出方法としては、仮想枠40を構成する仮想線の交点座標を求め、各交点座標間の距離(例えば、ビット数)を基にサイズを算出する方法を採用することもできる。そして、記憶装置に記憶させた切出画像60bが呼び出され、画像嵌込領域50のサイズに対応するように切出画像60bの縦横比(アスペクト比)を調整した上で変倍(縮小変倍)され、縮小画像60cが形成される(S100)(図6(ロ)参照)。すなわち、前記切出画像60bは、仮想枠40に内接するように縮小変倍され、縮小画像60cになる(S100)。なお、切出画像60bのアスペクト比と画像嵌込領域50のアスペクト比が略同一である場合には、切出画像60bは、アスペクト比が調整されることなく、画像嵌込領域50に対応するように変倍されて縮小画像60cになる。
そして、縮小画像60cが画像嵌込領域50内に嵌め込まれた態様となるように、縮小画像60cに対して合成レイヤー10(装飾用フレーム20)が重ね合わされ(S110)(図7参照)、図8に示す如く、縮小画像60(変倍した切出画像60b)の殆ど(画像の構図の略全て)が合成透過領域30から露呈した合成画像70が形成され、該合成画像70が画像データとして記憶装置に記憶される(S120)。
そして、該画像データは、メディアを介して別途用意された写真処理装置に移され、感光材料に対してデジタル露光した後に現像してプリントを行ったり、インクジェットプリンタによってペーパーに印刷されたりする処理データとして用いられ、前記合成画像70が消費者に対して興趣に富む写真プリントとして提供される。なお、本実施形態にかかる画像処理装置が写真処理装置のコンポーネントとして採用されている場合には、記憶装置に記憶させた画像データを直接用いて感光材料に対してデジタル露光を施した後、現像、乾燥処理が施され、前記合成画像70がプリントされる。
以上のように、本実施形態にかかる画像処理装置は、二つ以上のフレームレイヤー10a,10b,10cを組み合わせることにより、多種多様な装飾用フレーム20を形成することができる。また、合成レイヤー10(装飾用フレーム20)と切出画像60とを合成するにあたり、前記装飾用フレーム20によって画定された合成透過領域30を含み、且つ重ね合わされたフレームレイヤー10a,10b,10cのサイズよりも小さい画像嵌込領域50を設定できるように構成されるとともに、読み込んだ画像60(本実施形態においては切出画像60b)を画像嵌込領域50に嵌め込み合成可能なサイズに変倍して縮小画像60cを形成するように構成されているので、二つ以上のフレームレイヤー10a,10b,10cを組み合わせて種々の装飾用フレーム20を形成したとしても、切出画像60bを装飾用フレーム20、及び合成透過領域30に対応したサイズにすることができ、該縮小画像60c(切出画像60bの構図)が装飾用フレーム20に隠れてしまうのを極力抑え、適正な合成画像70を形成することができる。
さらに、該画像処理装置は、合成透過領域30の外郭(装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界)を検出し、合成透過領域30に外接するように略矩形状の仮想枠40を設定するように構成されているので、該仮想枠40、及び画像嵌込領域50を自動的に設定することができる。また、該画像嵌込領域50のサイズを座標値等を基に算出するようにしたので、画像嵌込領域50に対応する切出画像60bの変倍率を算出して、該切出画像60bを自動的に変倍することができる。これにより、オペレーターは、フレームレイヤー10a,10b,10cを選択して所望する形態の装飾用フレーム20を形成するだけで、切出画像60bと装飾用フレーム20との合成画像70を適切に形成することができる。
次に、本発明の第二実施形態にかかる画像処理装置について説明する。なお、本実施形態にかかる画像処理装置は、第一実施形態にかかる画像処理装置に対し、ソフトウェアの構成(画像合成に関するアルゴリズム)のみが異なるだけで、ハード的な構成は同一であるので、これらについては同一名称、及び同一符号を付して説明を割愛し、前記切出画像と装飾用フレームとの合成処理についてのみ説明する。
本実施形態にかかる画像処理装置により、前記切出画像60bと装飾用フレーム20とを合成させるには、まず、ソフトウェアをパソコン3に実行させる。そうすると、ディスプレイ4には、操作用の画面(図示しない)、及び複数のフレームレイヤー等が表示され、スキャナー装置1を介して写真フィルムFの原画像を読み込むことができるとともに、メディアドライブ2、又は外付メディアドライブ8を介してメディアの原画像(画像データ)を読み取ることができる状態となる。
そして、図9に示す如く、スキャナー装置1に、写真フィルムFを挿入して該写真フィルムFの原画像60a(駒画像)を順次読み取るか、或いはメディアドライブ2、又は外付メディアドライブ8からメディアに記憶された原画像60aを読み込み(S200でYES)、その読み込んだ原画像60aから略矩形状で且つ所定サイズの領域内の画像60bが切り出され(図4参照)、その切出画像60bが記憶装置に記憶される(S210)。なお、本実施形態においても第一実施形態と同様に、切出画像60bの切り出しサイズが写真プリントのサイズに対応しており、合成レイヤー10と略同一に設定されている。
そして、キーボード6又はマウス7を介してディスプレイ4に表示された複数のフレームレイヤーの中から、所望するフレームレイヤーを選択する(S220)。そして、フレームレイヤーが一つだけ選択された場合には(S220で一つ)、該フレームレイヤーに形成されたフレーム自体が装飾用フレームとして設定され、当該フレームレイヤーが前記合成レイヤーとして設定される(S230)。
その一方で、フレームレイヤーが二つ以上(便宜上、本実施形態においても第一実施形態と同様に三つ)選択された場合には(S220で二つ以上)、選択されたフレームレイヤー10a,10b,10cが重ね合わされ(図5参照)、装飾用フレーム20、及び合成透過領域30を備えた合成レイヤー10となり(S240)、該合成レイヤー10(装飾用フレーム20、及び合成透過領域30)がディスプレイ4に表示される。なお、フレームレイヤーが一つ選択された場合は、該フレームレイヤーのフレームが装飾用フレームに設定されるので、以下の説明において、便宜上用語を統一すべく、該フレームレイヤーのフレームを装飾用フレーム20とし、透過領域を合成透過領域30とする。
その後、合成レイヤー10における装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界が、濃淡等を閾値にして検出され、該境界(装飾用フレーム20)によって画定された領域(合成透過領域30)が検出される(S250)。そして、合成レイヤー10における装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界における最も外側(フレームレイヤー10a,10b,10cの端縁側)に位置する部分が検出され(S260)、該部分に外側から接するように略矩形状の仮想枠40が設定され(S270)、該仮想枠40内が切出画像60bを嵌め込むための画像嵌込領域50に設定される(S280)(図6(イ)参照)。
その後、該仮想枠40によって包囲された画像嵌込領域50のサイズが算出される(S290)。そして、記憶装置に記憶させた切出画像60bが呼び出され、画像嵌込領域50のサイズに対応するように該切出画像60bは、縦横比(アスペクト比)が調整された上で変倍され、縮小画像60cが形成される(S300)(図6(ロ)参照)。
そして、縮小画像60cが画像嵌込領域50内に嵌め込まれた態様となるように、縮小画像60cに対して合成レイヤー10(装飾用フレーム20)が重ね合わされ(S310)(図7参照)、図8に示す如く、縮小画像60(変倍した切出画像60b)の殆ど(画像の構図の略全て)が合成透過領域30から露呈した合成画像70が形成され、該合成画像70が画像データとして記憶装置に記憶される(S320)。
そして、該画像データは、第一実施形態と同様に、メディアを介して別途用意された写真処理装置に移され、感光材料に対してデジタル露光した後に現像してプリントを行ったり、インクジェットプリンタによってペーパーに印刷されたりする処理データとして用いられ、前記合成画像70が消費者に対して興趣に富む写真プリントとして提供される。なお、本実施形態にかかる画像処理装置が写真処理装置のコンポーネントとして採用されている場合には、記憶装置に記憶させた画像データを直接用いて感光材料に対してデジタル露光を施した後、現像、乾燥処理が施され、前記合成画像70がプリントされる。
以上の構成を備えた画像処理装置によれば、前記第一実施形態における作用、効果に加え、第一実施形態に比して装飾用フレーム20の選択性を更に増やすことができる。
次に、本発明の第三実施形態にかかる画像処理装置について説明する。なお、本実施形態にかかる画像処理装置は、第二実施形態と同様に、第一実施形態にかかる画像処理装置に対し、ソフトウェアの構成(画像合成に関するアルゴリズム)のみが異なるだけで、ハード的な構成は同一であるので、これらについては同一名称、及び同一符号を付して説明を割愛し、前記切出画像と装飾用フレームとの合成処理についてのみ説明する。
本実施形態にかかる画像処理装置により、前記切出画像60bと装飾用フレーム20とを合成させるには、まず、ソフトウェアをパソコン3に実行させる。そうすると、ディスプレイ4には、操作用の画面(図示しない)、及び複数のフレームレイヤー等が表示され、スキャナー装置1を介して写真フィルムFの原画像を読み込むことができるとともに、メディアドライブ2、又は外付メディアドライブ8を介してメディアの原画像(画像データ)を読み取ることができる状態となる。
そして、図10に示す如く、スキャナー装置1に、写真フィルムFを挿入して該写真フィルムFの原画像60a(駒画像)を順次読み取るか、或いはメディアドライブ2、又は外付メディアドライブ8からメディアに記憶された原画像60aを読み込み(S500でYES)、その読み込んだ原画像60aに対して略矩形状で且つ所定サイズの領域内の画像60b(切出画像)が切り出され(図4参照)、その切出画像60bが記憶装置に記憶されることになる(S510)。なお、本実施形態においても第一、及び第二実施形態と同様に、切出画像60bの切り出しサイズが写真プリントのサイズに対応しており、合成レイヤー10と略同一に設定されている。
そして、キーボード6又はマウス7を介してディスプレイ4に表示された複数のフレームレイヤーの中から、所望するフレームレイヤーを選択する(S520)。そして、フレームレイヤーが一つだけ選択された場合には(S520で一つ)、該フレームレイヤーに形成されたフレーム自体が装飾用フレームとして設定され、当該フレームレイヤーが前記合成レイヤーとして設定される(S530)。
その一方で、フレームレイヤーが二つ以上(本実施形態においても便宜上、本実施形態においても第一実施形態と同様に三つ)選択された場合には(S520で二つ以上)、選択されたフレームレイヤー10a,10b,10cが重ね合わされ(図5参照)、装飾用フレーム20、及び合成透過領域30を備えた合成レイヤー10となり(S540)、該合成レイヤー10(装飾用フレーム20、及び合成透過領域30)が記憶装置に記憶されるとともに、ディスプレイ4に表示される(S550)。なお、フレームレイヤーが一つ選択された場合は、該フレームレイヤーのフレームが装飾用フレームに設定されるので、以下の説明において、本実施形態においても便宜上用語を統一すべく、該フレームレイヤーのフレームを装飾用フレーム20とし、透過領域を合成透過領域30とする。
そして、さらに別の形態の装飾用フレーム20を形成したい場合には(S560でYES)、上記工程を繰り返し行い、後に形成される合成レイヤー10と先に形成された合成レイヤー10とが並んでディスプレイ4に表示される。
そして、ディスプレイ4に表示された複数の合成レイヤー10から所望する形態の装飾用フレーム20を備えた合成レイヤー10を一つ以上選択する(S570でN≧1)。その後、選択された各合成レイヤー10の装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界が、濃淡等を閾値にして検出され、該境界(装飾用フレーム20)によって画定された領域(合成透過領域30)が検出される(S580)。
そして、選択された合成レイヤー10のそれぞれに対し、該合成レイヤー10の装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界における最も外側(フレームレイヤー10a,10b,10cの端縁側)に位置する部分が検出され(S590)、該部分に外接するように略矩形状の仮想枠40が設定され(S600)、該仮想枠40内が画像60を嵌め込むための画像嵌込領域50に設定される(S610)(図6(イ)参照)。
その後、S560で選択された装飾用フレーム20のそれぞれに対し、該仮想枠40によって包囲された画像嵌込領域50のサイズが算出される(S620)。そして、記憶装置に記憶させた切出画像60bが呼び出され、各合成レイヤー10の画像嵌込領域50のサイズに対応するように該切出画像60bは、縦横比(アスペクト比)が調整された上で変倍され、縮小画像60cが形成される(S630)(図6(ロ)参照)。
そして、縮小画像60cが、画像嵌込領域50内に嵌め込まれた態様となるように、縮小画像60cに対して合成レイヤー10(装飾用フレーム20)が重ね合わされ(S640)、縮小画像60(変倍した切出画像60b)の殆ど(画像の構図の略全て)が合成透過領域30から露呈した合成画像70が形成される。そして、縮小画像60cと装飾用フレーム20との組み合わせの適正(合成画像70のデザイン等)を判断し、所望する合成画像70を選択すると(S650)、該合成画像70は、それぞれ画像データとして記憶装置に記憶される(S660)。
そして、該画像データは、第一、及び第二実施形態と同様に、メディアを介して別途用意された写真処理装置に移され、感光材料に対してデジタル露光した後に現像してプリントを行ったり、インクジェットプリンタによってペーパーに印刷されたりする処理データとして用いられ、前記合成画像70が消費者に対して興趣に富む写真プリントとして提供される。なお、本実施形態にかかる画像処理装置が写真処理装置のコンポーネントとして採用されている場合には、記憶装置に記憶させた画像データを直接用いて感光材料に対してデジタル露光を施した後、現像、乾燥処理が施され、前記合成画像70がプリントされる。
以上の構成を備えた画像処理装置によれば、前記第一、及び第二実施形態における作用、効果に加え、装飾用フレーム20と切出画像60bとの組み合わせの適否を判断することができ、消費者の好みに応じた合成画像70を提供することができる。
尚、本発明の画像処理装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上記第一乃至第三実施形態において、濃淡等の閾値によって合成透過領域30に外接する仮想枠40を自動的に設定し、該仮想枠40内を画像嵌込領域50に設定するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、入力手段(キーボード6、又はマウス7)の操作により、合成レイヤー10に対し装飾用フレーム20(合成透過領域30)の形態に対して適切な仮想枠40を手動で設定するようにしたり、上記第一乃至第三実施形態に如く自動で仮想枠40を設定する自動モードと、手動により仮想枠40を設定する手動モードとに切り替え可能に構成するようにしたりしてもよい。この場合においても、設定された画像嵌込領域50のサイズを基に、読み込んだ画像60を変倍するようにすることは勿論のことである。
上記第一乃至第三実施形態において、読み込んだ原画像60aから所定のサイズの切出画像60bを切り出し、該切出画像60bを縮小画像60cにして合成レイヤー(装飾用フレーム20)と合成するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、読み込んだ原画像60aを画像嵌込領域50に嵌め込み可能に変倍し、装飾用フレーム20(合成レイヤー10)と合成するようにしてもよい。
上記第一乃至第三実施形態において、切出画像60bを変倍するに際し、該切出画像60bの縦横比を調整した上で変倍するようにしたが、切出画像60bの縦横比を大きく変えると、該切出画像60bに歪みが生じることがあるため、切出画像60bの縦横比を調整することなく変倍するようにしてもよい。また、写真処理装置においては、種々の要望に対応させる必要があるため、例えば、切出画像60bの縦横比を調整することなく、画像嵌込領域50内に最大状態として嵌め込みできる倍率に変倍する一定変倍モード、強制的に画像嵌込領域50の縦横比に対応させて変倍する強制変倍モード、所定の比率以上になるとエラーメッセージを出し、強制的に変倍処理を終了する強制終了モード等を設定するようにしてもよい。この場合、各モードを選択可能に構成することが好ましい。
上記第一実施形態において、フレームレイヤー10a,10b,10cを重ね合わせ(合成し)、装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界が波形状をなす合成レイヤー10を形成した場合を一例にして説明したが、該画像処理装置によって形成される合成レイヤー10(装飾用フレーム20)は、この形態に限定されるものではなく、例えば、図11(イ)に示す如く、装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界がノコギリの刃の如く連続した山形状を呈している合成レイヤー10や、図11(ロ)に示す如く、装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界が直線状を呈し、合成透過領域30が矩形状に形成された(装飾用フレーム20が中抜きの矩形を呈する枠状に形成された)合成レイヤー10、図11(ハ)に示す如く、装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界が円形状、又は楕円形状に形成されており、合成透過領域30が円形状又は楕円形状の領域を呈した合成レイヤー10等のように、フレームレイヤーの組み合わせにより種々の態様にしても勿論よい。
この場合においても、仮想枠40を自動的に設定するには、図11(イ)、(ロ)、(ハ)に示す如く、装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界線(合成透過領域30)に対して外接するように略矩形状の仮想枠40を設定すればよい。すなわち、前記境界線が直線状に形成されている場合には、仮想枠40の各辺を境界線に略一致させた態様となるように略矩形状の仮想枠40を設定し、前記境界線が波形状や連続した山形状に形成された場合には、最も外側(合成レイヤー10の端縁側)に位置する境界線の一部(頂点)に対し、仮想枠40を構成する直線状の仮想線が外側から接するように略矩形状の仮想枠40を設定すればよい。また、前記境界線が円形状、又は楕円形状に形成されている場合には、円形状、又は楕円形状をなす合成透過領域30を包囲し、且つ該合成透過領域30に外接するように略矩形状の仮想枠40を設定するようにすればよい。このようにしても、合成レイヤー10(フレームレイヤー10a,10b,10c)よりも小さく、且つ合成透過領域30の全てを含んだ画像嵌込領域50を設定することができ、原画像60a又は切出画像60bを該画像嵌込領域50に対応させて変倍して嵌め込むことで、原画像60a又は切出画像60bが装飾用フレーム20に隠れるのを極力抑えた合成画像70を形成することができる。
また、図11(ニ)に示す如く、装飾用フレーム20を枠状に形成することなく、装飾用フレーム20を合成レイヤー10の一端部近傍にのみに形成するようにしてもよい。この場合、装飾用フレーム20が枠状に形成されてないので、装飾用フレーム20と合成透過領域30との境界を形成する合成透過領域30の一端縁に仮想枠40の一辺が外接し、且つ残りの三辺が合成レイヤー10の他端縁、及び両側端縁(合成透過領域30の他端縁、及び両側端縁)に外接するように仮想枠40を設定すればよい。このように仮想枠40を設定しても、他の装飾用フレーム20の場合と同様に、フレームレイヤー10a,10b,10cよりも小さく、且つ合成透過領域30の全てを含んだ画像嵌込領域50を設定することができ、原画像60a又は切出画像60bが装飾用フレーム20に隠れるのを極力抑えた合成画像70を形成することができる。
上記第二、及び第三実施形態において、装飾用フレーム20を形成するに際し、一つのフレームレイヤーを選択した際に、該フレームレイヤーのフレームを装飾用フレーム20として扱うとともに、透過領域を合成透過領域として扱うようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、第一実施形態と同様に、二つ以上のフレームレイヤー10a,10b,10cを組み合わせることのみをもって装飾用フレーム20を形成するようにしてもよい。
上記第三実施形態において、装飾用フレーム20を複数形成し、その中から所望する装飾用フレーム20を選択できるようにしたが、これに限定されるものではなく、第一、及び第二実施形態と同様に、一つの装飾用フレーム20を形成する毎に、画像60と装飾用フレーム20との合成画像70を形成するようにしてもよい。
本発明の第一乃至第三実施形態にかかる画像処理装置の全体図を示す。 第一実施形態にかかる画像処理装置によって装飾用フレームが形成された合成レイヤーの一例を示す。 同実施形態にかかる画像処理装置の処理フロー図を示す。 同実施形態にかかる画像処理装置で読み取った画像の一例を示す。 同実施形態にかかる画像処理装置での内部処理における概念図であって、フレームレイヤーを重ね合わせる際の状態を示す。 同実施形態にかかる画像処理装置での内部処理における概念図であって、(イ)は、装飾用フレームに対応した仮想枠、及び画像嵌込領域を設定した際の状態を示し、(ロ)は、画像を(イ)に示す画像嵌込領域に対応させて変倍させた状態を示す。 同実施形態にかかる画像処理装置での内部処理における概念図であって、画像と装飾用フレームとを合成する際の状態を示す。 同実施形態にかかる画像処理装置で形成された合成画像の一例を示す。 第二実施形態にかかる画像処理装置の内部処理フロー図を示す。 第三実施形態にかかる画像処理装置の内部処理フロー図を示す。 他の形態の装飾用フレームの一例を示す部分平面図であって、(イ)は、装飾用フレームと合成透過領域との境界が連続した山形形状をなす合成レイヤーの一例を示し、(ロ)は、装飾用フレームと合成透過領域との境界が直線状をなし、合成透過領域が略矩形状に形成された合成レイヤーの一例を示し、(ハ)は、装飾用フレームと合成透過領域との境界が円形状、又は楕円形状をなし、合成透過領域が円形状、又は楕円形状に形成された合成レイヤーの一例を示し、(ニ)は、装飾用フレームが合成レイヤーの一端部にのみ形成された合成レイヤーを示す。 従来の画像処理装置での内部処理における概念図であって、フレームレイヤーを重ね合わせる際の状態を示す。 従来の画像処理装置で形成された合成画像の一例を示す。
符号の説明
1…スキャナー装置、2…メディアドライブ、3…パーソナルコンピュータ(パソコン)、4…ディスプレイ、5…支持体、6…キーボード(入力手段)、7…マウス(入力手段)、8…外付メディアドライブ、10…合成レイヤー、10a,10b,10c…フレームレイヤー、20…装飾用フレーム、20a,20b,20c…フレーム、30…合成透過領域、30a,30b,30c…透過領域、40…仮想枠、50…画像嵌込領域、60…画像、60a…原画像(画像)、60b…切出画像(画像)、60c…縮小画像、70…合成画像、F…写真フィルム

Claims (2)

  1. 形態の異なるフレームが形成されるとともに、該フレームによって画定された透過領域が形成された複数のフレームレイヤーを備え、二つ以上のフレームレイヤーを重ね合わせることにより、各フレームの構成要素を含んだ装飾用フレーム、及び前記透過領域が重なり合った合成透過領域を備えた合成レイヤーを形成するように構成され、読み込んだ画像に前記合成レイヤーを重ね合わせ、前記合成透過領域を介して前記画像が露呈した合成画像を形成するように構成された画像処理装置であって、前記合成透過領域を含み、且つ合成レイヤーよりも小さい画像嵌込領域を設定可能に構成され、該画像嵌込領域が設定された状態で、前記画像を該画像嵌込領域に嵌め込み可能に変倍するとともに、該変倍した画像を前記画像嵌込領域に嵌め込んで合成画像を形成するように構成されてなることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記装飾用フレームが設定された状態で、前記合成透過領域に対して外接する仮想枠を設定し、該仮想枠で包囲した領域を前記画像嵌込領域に設定するように構成されてなる請求項1記載の画像処理装置。
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