JP2005195506A - X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム - Google Patents

X線検査装置、x線検査方法およびx線検査装置の制御プログラム Download PDF

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篤司 寺本
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Abstract

【課題】 X線の出力を補正するタイミング毎に、対象試料をX線源とX線光変換器との間から退避させることにより、X線測定器とX線源とを対面させなければならない。
【解決手段】 X線強度Iの検出前のターゲット電流ITREFおよび検出時のターゲット電流ITMONを検出し、これらに基づいてX線強度Iを補正することによって、はんだバンプ30の厚みtの計測精度を向上させる。また、ターゲット電流ITREFおよび検出後のターゲット電流ITMONを検出することによって、従来技術のように補正用のX線強度を検出するためにX−Yテーブル15をテーブル制御部23にて制御することによりX線フラットパネルセンサ13とX線発生器11との間を無試料状態にする動作を不要とし、X線強度Iの補正を行いつつも各半導体チップ32を計測するタクトタイムを短縮する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、X線検査装置、X線検査方法およびX線検査装置の制御プログラムに関し、特に、被測定部位の厚みを計測するX線検査装置、X線検査方法およびX線検査装置の制御プログラムに関する。
この種のX線検査装置は、X線源とX線光変換器との間に被測定部位を有する対象試料を介在させ、同X線源からこの対象試料にX線を照射するとともに、対象試料を透過したX線をX線光変換器に入射し、この入射したX線のX線強度に基づいて被測定部位の厚みを測定していた。このとき、X線源から出力されるX線のX線強度は、カソード温度の低下に伴う電子線の量の減少によって上下変動しながら推移する。そこで、X線光変換器の近傍にX線測定器を配置し、このX線測定器で測定されるX線強度に基づき同X線源に対する印加電圧、電流を調整することによって、同X線源から照射されるX線によるX線強度が所望の値になるように補正していた。(例えば、特許文献1を参照。)。
特開平7−43320号公報
上述したX線検査装置においては、X線測定器にX線源から照射されるX線を入射させる必要がある。このとき、X線測定器をX線光変換器の近傍であって対象試料の範囲外に配置した場合、X線をX線測定器に入射させるため、X線の出力を補正するタイミング毎に、X線測定器とX線源とが対面するようにいずれか一方の位置を移動させなければならない。一方、X線測定器をX線光変換器の近傍であって対象試料の範囲内に配置した場合、X線をX線測定器に入射させるため、X線の出力を補正するタイミング毎に、対象試料をX線源とX線光変換器との間から退避させ、X線測定器とX線源とを対面させなければならない。このように、X線の出力を補正するタイミング毎に、対象試料やX線測定器の移動動作を実施すると、被測定部位を測定するためのタクトタイムが冗長になってしまうという課題があった。一方、このタクトタイムの短縮を考慮すると、X線の出力を補正する頻度を少なくする必要があるため、リアルタイムにX線強度の補正を行うことができなくなり、被測定部位の計測精度が低下してしまうという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、被測定部位の計測精度を向上させるとともに、上述したタクトタイムを短縮することが可能なX線検査装置、X線検査方法およびX線検査装置の制御プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、開放管型X線管にて構成され、同開放管型X線管のターゲットに電子を当てることにより放射されるX線を被測定部位を有する対象試料に対して照射するX線照射手段と、上記X線照射手段によって照射されたX線により上記対象試料を透過したX線強度を検出するX線強度検出手段と、上記X線強度検出手段による上記X線強度の検出前および検出時に上記ターゲットに流れ込んだ電子線の量に基づいて規定されるターゲット電流を検出するターゲット電流検出手段と、上記ターゲット電流検出手段によって検出されたターゲット電流の変化度合いに基づいて上記対象試料を透過したX線強度を補正するX線強度補正手段と、上記X線強度補正手段によって補正された上記対象試料を透過したX線強度に基づいて上記被測定部位の厚みを計測する厚み計測手段とを具備する構成としてある。
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、被測定部位の厚みを計測するにあたり、先ずX線照射手段から被測定部位を有する対象試料に対してX線を照射する。そして、X線強度検出手段では、X線照射手段によって照射されたX線により対象試料を透過したX線強度を検出する。このとき、当該X線は、X線照射手段におけるX線照射時の出力が一定であっても、開放管型X線管のターゲット電流がX線管の管内温度の変化によって変動することに起因して、ゆらぐことがある。すなわち、本来は、被測定部位におけるX線の吸収度合いによって変動するX線強度が、被測定部位におけるX線の吸収度合いとは相関関係が無いX線管の管内温度の変化によって変動してしまう。これによって、正確に被測定部位の厚みを計測することができなくなる。
そこで、本発明では、X線強度検出手段にて、対象試料を透過したX線強度の検出前および検出時に、上述した開放管型X線管のターゲットでターゲット電流を検出し、この検出されたX線強度の検出前および検出時におけるターゲット電流の変化度合いに基づいてX線強度補正手段にてX線強度検出手段の検出した対象試料を透過したX線強度を補正する。ここで、本発明にかかる開放管型X線管のターゲットで計測されるターゲット電流は、照射される電子線の量に略比例している。従って、このターゲット電流に基づいて、対象試料を透過したX線強度を補正すれば、ターゲット電流の変動に応じて、X線強度検出手段にて検出されるX線強度のゆらぎを補正することが可能になる。
そして、この補正された上記対象試料を透過したX線強度に基づいて、厚み計測手段は被測定部位の厚みを計測する。このように、対象試料を透過するX線強度の検出前および検出時におけるターゲット電流の変化度合いに基づいて、この対象試料を透過したX線強度を補正することによって、上述したX線強度の上下変動を解消することが可能となり、対象試料を透過したX線強度の検出精度を向上させることが可能になる。また、補正のために開放管型X線管のターゲットで直接にターゲット電流を検出するため、上述した背景技術のように、対象試料やX線測定器の移動動作を行う必要がなく、被測定部位の厚みを計測するタクトタイムを短縮させることが可能になる。
X線強度を補正させることが可能な手法の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載のX線検査装置において、上記X線照射手段を構成する開放管型X線管はカソード部を有するとともに、上記X線を照射するにあたり所定の電圧を印加して上記カソード部にて電子を発生させる際に、上記ターゲット電流検出手段でターゲット電流を検出するとともに、同検出されたターゲット電流に従って上記電圧を制御する構成としてある。
開放管型X線管の特性上、ターゲット電流はカソード部にて発生する電子線の量にて規定される管電流に略比例する。従って、この管電流をターゲット電流に従って制御すれば、ターゲット電流の変動を低減させることが可能になる。そこで、上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、カソード部に電子を発生させるために印加する電圧をターゲット電流に従って制御する。これによって、ターゲット電流の変動を低減させることが可能となり、X線強度を補正させることが可能になる。
X線強度を補正させる他の手法の一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項2または上記請求項1のいずれかに記載のX線検査装置において、上記X線照射手段は、上記開放管型X線管の管内温度を検出する管内温度検出手段を有し、同管内温度検出手段にて検出された管内温度に従って上記電圧を制御する構成としてある。
ターゲット電流は開放管型X線管に備えられた上記カソード部の温度によって変動する。従って、このカソード部を備えるX線管内の温度変化に応じて印加電圧を制御することにより、ターゲット電流の変動を低減させることができる。そこで、上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、管内温度検出手段にて開放管型X線管の管内温度を検出し、この検出された管内温度に応じて開放管型X線管に印加する電圧を制御する。これによって、管内温度に応じて変動するターゲット電流を、この管内温度に基づいて調整することが可能となるため、同ターゲット電流の変動を低減させることが可能となり、X線強度を補正させることが可能になる。
ここで、上述してきた被測定部位を有する対象試料に対してX線を照射することにより同被測定部位の厚みを計測するX線検査装置は、請求項4に示すように、その手順を提示した方法としても成立することは言うまでもない。すなわち、必ずしも実体のあるX線検査装置に限らず、X線検査方法としても有効であることに相違はない。
また、被測定部位を有する対象試料に対してX線を照射することにより同被測定部位の厚みを計測するX線検査装置は、上述したX線検査装置単独で実現される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としては各種の態様を含むものであり、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜変更可能である。すなわち、請求項5に示すように、発明の思想の具現化例としてX線検査装置をコンピュータにて実現可能にする制御プログラムとしても発明は成立することは言うまでもない。このとき、この制御プログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であっても良いし、光磁気記録媒体であっても良いし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地も無く同様である。その他、供給方法として通信回線を利用して行う場合でも本発明が利用されていることには変わりないし、半導体チップに書き込まれたようなものであっても同様である。さらに、一部がプログラム(ソフトウェア)であって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込まれているような形態のものとしてあっても良い。
以上説明したように請求項1,請求項3,請求項4,請求項5にかかる発明によれば、対象試料を透過したX線強度の検出精度を向上させることが可能であるとともに、被測定部位の厚みを計測するタクトタイムを短縮させることが可能なX線検査装置、X線検査方法およびX線検査装置の制御プログラムを提供することができる。また、請求項2にかかる発明によれば、X線強度の補正精度を向上させることが可能になる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)X線検査装置の構成:
(2)はんだバンプの厚み計測について:
(3)はんだバンプ計測処理の処理内容:
(4)まとめ:
(1)X線検査装置の構成:
図1は本発明にかかるX線検査装置の概略ブロック図である。
同図において、このX線検査装置は、X線撮像機構部10とX線撮像制御部20とから構成されている。X線撮像機構部10は、X線発生器11とX線フラットパネルセンサ13とX−Yステージ15とを備えている。X線撮像制御部20は、X線制御部21とメモリ22とステージ制御部23と画像処理部24とCPU25と出力部26aと入力部26bとを備えている。メモリ22はデータを蓄積可能な記憶媒体であり、RAMやEEPROM,HDD等種々の記憶媒体にて構成される。X線制御部21は、X線発生器11を制御して所定のX線を発生させることができ、メモリ22に記憶された所定の撮像条件を参照してX線管に対する印加電圧,撮像時間等を取得することにより、予め決められた撮像条件で駆動するようにX線発生器11を制御する。
ステージ制御部23はX−Yステージ15と接続されており、同X−Yステージ15をX軸方向およびY軸方向に移動させる。ステージ制御部23は後述するように、対象試料である半導体チップ32の測定や無試料での測定を実現するためにX−Yステージ15を移動させることができ、撮像条件に記述されたそれぞれの座標データをメモリ22から取得して、データで示される座標にX−Yステージ15を移動させる。画像処理部24は、X線フラットパネルセンサ13と接続されており、X線フラットパネルセンサ13が出力する検出値によって、X線強度を検出可能になっている。
出力部26aはCPU25での処理結果等を表示するディスプレイであり、入力部26bは利用者の入力を受け付ける操作入力機器であり、利用者は入力部26bを介して種々の入力を実行可能であるし、CPU25や画像処理部24での処理によって得られる種々の演算結果やはんだバンプ30の計測結果、はんだバンプ30の良否判定結果等を出力部26aに表示することができる。CPU25は、メモリ22に蓄積された各種制御プログラムに従って所定の演算処理を実行可能であり、利用者が入力部26b等によって検査指示等を行うことによって各種制御プログラムを実行し、計測したはんだバンプ30内の厚みに基づいて、このはんだバンプ30の高さ、面積、体積、ボイドの有無等の測定を実行し、当該はんだバンプ30の良否判定を行う。
X線発生器11は、上記X線制御部21の制御に従ってX線管に対する印加電圧を制御し、指示された時間、資料に対してX線を照射する。図2には、X線発生器11を構成するX線管の概略構成を示している。同図に示すようにX線管11aは開放管と呼ばれるタイプのX線管であり、アノード11bとカソード11cと電子レンズ11dとターゲット11eと絞り11fを備えている。X線管11aの陰極−陽極間に対する印加電圧によってカソード11cから飛び出した電子線はアノード11b方向に進行し、コイルからなる電子レンズ11dおよび絞り11fによって絞られてターゲット11eの微小位置に衝突する。
ターゲット11eに電子が衝突すると当該ターゲット11e内の電子が励起され、励起された電子が低準位の軌道に遷移する際のエネルギーがX線として放射される。本実施形態におけるX線管11aは上述のように開放管であり、このタイプのX線管では図2に示すようにターゲット11eと試料との距離が非常に小さい状態で試料に対してX線を照射することができる。これに対して密閉管と呼ばれるタイプのX線管ではX線の照射方向にシャッターが備えられており、開放管と比較してターゲットと試料との距離が大きくなる。ターゲットの距離からX線フラットパネルセンサ13での距離を一定とした場合、ターゲットと試料との距離が近いほど倍率が大きくなって大きなX線像を得ることができる。
すなわち、本実施形態におけるX線検査装置は、より高分解能のX線撮像画像を得ることができるようになっている。本実施形態において、X線の照射方向には図1に示すようにX線フラットパネルセンサ13とX−Yステージ15とが配設されている。X−Yステージ15は、検査の対象試料となるX線吸収部材であるはんだバンプ30を備える半導体チップ32を実装したX線非吸収性の媒体であるシリコンウエハ31を載置可能であり、このシリコンウエハ31を載置した状態でX線の照射方向と略垂直方向にステージを移動させる。このとき、上記ステージ制御部23が指示する任意の座標値によって正確に位置を制御しつつステージを移動させることができる。
ターゲット電流検出部27は、絞り11fによって絞られてターゲット11eに流入する電子線の量にて規定されるターゲット電流ITを測定し、CPU25はこの測定されたターゲット電流ITを取得可能になっている。また、X−Yステージ15は、X線の照射範囲をシリコンウエハ31の載置範囲外にすることもできる。従って、X−Yステージ15によるステージの移動によって、X線の照射範囲内に検査の対象試料を配設可能であるし、X線が試料に照射されない状態、すなわち無試料状態にすることもできる。なお、図1ではシリコンウエハ31上に半導体チップ32が備えられ、この半導体チップ32の上面にBGA(ボール・グリッド・アレイ)を形成する複数のはんだバンプ30が備えられている様子を模式的に示している。
X線フラットパネルセンサ13は、入射したX線の強度に相当するデータを出力するイメージインテンシファイアである。具体的には、図3に示すように、X線フラットパネルセンサ13の下部には、シンチレータ13aが備えられており、入射したX線は同シンチレータ13aにて可視光に変換される。そして、シンチレータ13aの上方には光検出アレイ13bが配設される。ここで、この光検出アレイ13bの構成を図4に示す。同図において、光検出アレイ13bは、平面状に並べられた複数のCCD13b1が備えられており、上記可視光が各CCD13b1に到達すると各CCD13b1にて同可視光の強度に応じた電圧が検出される。
図5はCCD13b1上のある直線上で検出されるX線の強度をはんだバンプ30の一つについて拡大して示している。この検出電圧は、光検出アレイ13bに接続されたデジタル変換部13cにてデジタルデータに変換されるとともに、画像処理部24に入力される。そして、画像処理部24は、はんだバンプ30の検出強度が得られるため、当該画像処理部24は、この取得した検出強度から、図6に示すようにはんだバンプ30の厚みを計測する。
以下、はんだバンプ30の厚みを計測する手法を説明する。一般に、物質を透過したX線の強度は以下の式(1)にて表現することができる。
Figure 2005195506
ここで、IはX線フラットパネルセンサ13によって検出されるX線強度であり、I0はX線が試料を透過しない場合にX線フラットパネルセンサ13によって検出されるX線強度であり、μは対象試料におけるX線吸収係数,tは対象試料の厚みである。
式(1)について自然対数をとると、以下の式(2)になる。
Figure 2005195506
同式(2)の左辺は対象試料の厚みtに比例してその大きさが変化する。この厚みtは、上述したCCD13b1の画素毎に取得することができ、CCD13b1の各画素は平面上に配設されているので、この厚みtはCCD13b1の各位置毎に取得される。従って、2次元平面内の各位置に対応した厚みtを取得することとなり、この2次元平面の位置を(x,y)座標で特定することによって、はんだバンプ30の厚みtを計測することができる。
一方、X線制御部21によって、X線発生器11が発生するX線を一定に制御したとしても、このX線は後述するとおり、X線発生器の管内温度の変化が起因となってゆらぐことがある。このとき、X線フラットパネルセンサ13が検出するX線強度は、このゆらぎに応じて上下変動する。このようにX線のゆらぎによってX線強度が上下変動するということは、本来、X線吸収部材のはんだバンプ30におけるX線吸収度合いによって変動するX線強度が、同はんだバンプ30におけるX線吸収度合いとは相関関係の無いX線管内の温度変化によって上下変動することを示す。これによって、はんだバンプ30の厚みの計測精度が低下する。このX線強度の上下変動は、上述した式(1)におけるX線強度I0のX線管内の温度変化による変動によって発生する。
そこで、本実施形態においては、このX線強度I0をX線強度Iの検出時に際して補正する。これにより、X線強度Iに対する、X線のゆらぎに起因したX線強度I0の上下変動の影響を低減させることが可能となり、はんだバンプ30の厚みtを高精度に計測可能になる。次に、本発明の対象試料である半導体チップ32が形成されたシリコンウエハ31の構成を図7に示すとともに、当該半導体チップ32の構成を図8に示す。図において、半導体チップ32は四角形に形成されるとともに配線パターンに対応してX線吸収部材のはんだバンプ30が配置されている。そして、かかる構成の半導体チップ32は円形形状のX線非吸収性の特性を有するシリコンウエハ31上に複数配列されている。本実施形態では、この半導体チップ32の四角形形状がX線フラットパネルセンサ13にてX線強度Iを検出する際の撮像視野Sを構成する。従って、ステージ制御部23によってX−Yステージ15を各半導体チップ32を撮像可能に移動制御しつつ、各半導体チップ32を順次撮像する。
ここで、本実施形態に採用した開放管型X線管にて構成されるX線発生器11のターゲット電流ITは当該X線発生器11の管内温度の変化などの条件によって変動する。この変動がX線のゆらぎの原因となり、上述したX線強度I0が上下変動する要因となる。そこで、本実施形態では、X線強度Iの検出前および検出時にこのターゲット電流ITを検出し、当該検出したターゲット電流ITの変化度合いに基づいてX線強度I0を補正する。このように二つのターゲット電流ITの変化度合いに基づいてX線強度I0の補正を行うことによって、X線強度Iに対するターゲット電流ITの変動要因を低減させることが可能となる。これによって、はんだバンプ30の計測精度の向上が可能になるとともに、従来のように補正用のX線強度を検出するために、X−Yテーブル15をテーブル制御部23にて制御することにより、X線フラットパネルセンサ13とX線発生器11との間を無試料状態にする動作を不要とすることが可能になる。
これにより、X線強度I0の補正を行うことによってはんだバンプ30の計測精度を向上させつつ、さらに各半導体チップ32上のはんだバンプ30を計測するタクトタイムを短縮することを可能にする。ここで、本実施形態ではX線強度Iの検出前に検出するターゲット電流ITをターゲット電流ITREFとし、X線強度Iの検出時に検出するターゲット電流ITをターゲット電流ITMONとして、式(2)のX線強度I0を次式によって補正し、補正後のX線強度I0’を算出する。
Figure 2005195506
そして、この式(3)を式(2)に代入し、次式(4)によって、式(2)にて計測されるはんだバンプ30の厚みtから補正後の厚みに比例する厚みt’を計測する。
Figure 2005195506
ここで、本実施形態において、上記した補正用のターゲット電流ITREFは、後述するとおり検査開始時の無試料状態のときにのみ検出する。これによって、各半導体チップ32の計測毎に当該補正用のターゲット電流ITREFを検出する必要がないため、上述したタクトタイムをより短縮することが可能になる。
(3)はんだバンプ計測処理の処理内容:
次に、上述した機能を実現する際のはんだバンプ計測処理の処理内容を図9のフローチャートに示す。同図において、先ずCPU25はメモリ22に記録された無試料測定位置の座標データを取得し、ステージ制御部23に受け渡す。ステージ制御部23はこの無試料測定位置座標データに従ってX−Yステージ15を移動させ、X線発生器11とX線フラットパネルセンサ13との間に試料であるシリコンウエハ31が配設されていない状態とする(ステップS105)。次に、CPU25はメモリ22に記憶された撮像条件を取得し、X線制御部21に受け渡す。X線制御部21はこの撮像条件に従ってX線発生器11での条件設定を行い、X線を照射させる(ステップS110)。
この設定によって照射されたX線は試料を透過せずにX線フラットパネルセンサ13に到達し、無試料画像を撮像する(ステップS115)。そして、CPU25は画像処理部24を制御してX線フラットパネルセンサ13で検出されたX線強度I0を取得する(ステップS120)。X線強度I0を取得すると、CPU25はターゲット電流検出部27にターゲット電流ITを検出させる。そして、CPU25はこの検出させたターゲット電流ITを補正用のターゲット電流ITREFとして取得する(ステップS125)。次に最初の対象試料になる半導体チップ32に移動する。このときCPU25はまずメモリ22に記録された当該半導体チップ32の座標データを取得し、ステージ制御部23に受け渡す。ステージ制御部23はこの座標データに従ってX−Yステージ15を移動させ、X線発生器11とX線フラットパネルセンサ13との間に当該半導体チップ32を配設させる(ステップS130)。そして、CPU25はメモリ22に記録された撮像条件を取得し、X線制御部21に受け渡す。
X線制御部21はこの撮像条件に従ってX線発生器11での条件設定を行い、X線を照射させ(ステップS135)、当該半導体チップ32の画像を撮像する(ステップS140)。ここで、CPU25は撮像した画像に基づいてX線強度Iを検出し取得するとともに(ステップS145)、ターゲット電流検出部27にターゲット電流ITを検出させ、この検出させたターゲット電流ITを補正用のターゲット電流ITMONとして取得する(ステップS150)。そして、取得したX線強度Iの検出前のターゲット電流ITREFと検出時のターゲット電流ITMONを利用して式(3)に基づいてX線強度I0を補正し、補正後のX線強度I0’を算出する(ステップS155)。
このようにX線強度I0’を算出すると、式(4)に基づいて、補正後のはんだバンプ30の厚みt’を計測する(ステップS160)。ここで、この計測したはんだバンプ30の厚みt’に基づいて、当該半導体チップ32上の全てのはんだバンプ30の高さ、面積、体積、ボイドの有無等を測定し(ステップS165)、各はんだバンプ30の良否を判定する(ステップS170)。そして、シリコンウエハ31に形成された全半導体チップ32についての計測が完了したか否かを判定する(ステップS175)。全半導体チップ32についての計測が完了していない場合は、CPU25はメモリ22に記録された次の対象試料となる半導体チップ32の座標データを取得し、ステージ制御部23に受け渡し、以降上述したステップS130〜ステップS175の処理を繰り返すことによって、シリコンウエハ31上の全半導体チップ32について計測を実行する。
ここで、本実施形態を用いた実験結果を図10に示す。同図においては、はんだバンプ30に115μmのはんだシートを用いた場合を示している。このとき、破線は補正を行わなかった場合にX線強度Iに基づいて計測したはんだ厚みの変化を示し、実線は補正を行った場合にX線強度Iに基づいて計測したはんだ厚みの変化を示している。このように本実施形態にかかるターゲット電流ITの変化度合いに基づいたX線強度I0の補正を行うことによって、はんだ厚みの計測精度が向上することが分かる。
上述した実施形態では、X線発生器11でX線を発生させるに際して、X線制御部21は、予めメモリ22に記憶された撮像条件を参照してX線管に対する印加電圧を取得し、同取得した印加電圧に従ったX線を発生させた。ここで、開放管型X線管においてターゲット電流ITは、この印加電圧に基づいてカソード11cから飛び出す電子線によって規定される管電流に略比例する。従って、管電流を上下変動させた場合、この管電流の上下変動に略比例してターゲット電流ITを上下に制御することができる。
そこで、X線制御部21はX線発生器11でX線を発生させるにあたり、ターゲット電流検出部27にターゲット電流ITを検出させ、同ターゲット電流ITに応じて上述した印加電圧を変更し、ターゲット電流ITのX線発生器11の管内温度の変化による変動を低減させるようにしても良い。一般に、ターゲット電流ITはカソード温度に略比例する傾向を有しており、図11に示すようにカソード温度が経時的に低下する場合に、印加電圧が一定であるのにも拘わらずターゲット電流ITも同様に低下してしまう。同図において、立ち上がり直後はターゲット電流ITが約17μAであり、所定時間経過するとターゲット電流ITが約6μAまで低下し、その後ターゲット電流ITは約6μAで略一定となっている。
この場合、図12に示すように印加電圧を制御することにより、ターゲット電流ITを一定に保つことができる。すなわち、ターゲット電流ITが低下傾向にある所定時間までは印加電圧を徐々に増加させ、ターゲット電流ITが略一定となるとともに印加電圧も略一定となるように補正している。上記のように印加電圧を補正するにあたっては、ターゲット電流ITをターゲット電流検出部27により検出し、同検出されたターゲット電流ITに基づいて補正しても良いし、図1に破線で示すように管内温度検出部28を備えさせ、同管内温度検出部28にて検出したカソード温度に基づいて補正しても良い。いずれにしても、ターゲット電流ITのカソード温度の変化による上下変動を低減させることが可能となるため、補正精度を向上させることが可能になる。
印加電圧の補正においては、ステップS125で取得したターゲット電流ITREF、または、ステップS150で取得したターゲット電流ITMONを使用して制御を行っても良い。この場合、個別にターゲット電流ITを取得しなくて済む。むろん、印加電圧の補正のために個別にターゲット電流ITを取得しても良い。また、印加電圧の補正は、X線強度補正とともにステップS155にて行えばよい。なお、管内温度検出部28は、理想的にはカソード温度を測定するべきものではあるが、カソード11cに直接接触して測温するものに限られない。例えば、カソード11cの温度をX線管内におけるカソード11cの周囲雰囲気の温度を測定しても良いし、X線管自体の温度を測定し同X線管自体の温度からカソード11cの温度を予測しても良い。
(4)まとめ:
このように、X線強度Iの検出前のターゲット電流ITREFおよび検出時のターゲット電流ITMONを検出し、この検出したターゲット電流ITREFおよびターゲット電流ITMONに基づいて検出したX線強度Iを補正することによって、X線のゆらぎの原因となるターゲット電流ITの管内温度の変化による変動の当該X線強度Iに対する影響を低減させ、はんだバンプ30の厚みtの計測精度を向上させることを可能にする。また、ターゲット電流ITREFおよび検出後のターゲット電流ITMONを検出することによって、従来技術のように補正用のX線強度を検出するためにX−Yテーブル15をテーブル制御部23にて制御することによりX線フラットパネルセンサ13とX線発生器11との間を無試料状態にする動作を不要とし、X線強度Iの補正を行いつつも各半導体チップ32を計測するタクトタイムを短縮することを可能にする。
X線検査装置の構成を示した構成図である。 X線発生器の構成を示した構成図である。 X線フラットパネルセンサの構成を示した構成図である。 光検出アレイの構成を示した構成図である。 検出強度を模式的に示した模式図である。 計測された厚みを模式的に示した模式図である。 シリコンウエハの構成を示した構成図である。 半導体チップの構成を示した構成図である。 はんだバンプ計測処理の処理内容を示したフローチャートである。 実験結果を示した図である。 ターゲット電流とカソード温度の経時変化を示した図である。 補正した印加電圧を示した図である。
符号の説明
10…X線撮像機構部
11…X線発生器
11a…X線管
11b…アノード
11c…カソード
11d…電子レンズ
11e…ターゲット
11f…絞り
13…X線フラットパネルセンサ
15…X−Yステージ
20…X線撮像制御部
21…X線制御部
22…メモリ
23…ステージ制御部
24…画像処理部
25…CPU
26a…出力部
26b…入力部
27…ターゲット電流検出部
30…はんだバンプ
31…シリコンウエハ
32…半導体チップ

Claims (5)

  1. 開放管型X線管にて構成され、同開放管型X線管のターゲットに電子を当てることにより放射されるX線を被測定部位を有する対象試料に対して照射するX線照射手段と、
    上記X線照射手段によって照射されたX線により上記対象試料を透過したX線強度を検出するX線強度検出手段と、
    上記X線強度検出手段による上記X線強度の検出前および検出時に上記ターゲットに流れ込んだ電子線の量に基づいて規定されるターゲット電流を検出するターゲット電流検出手段と、
    上記ターゲット電流検出手段によって検出されたターゲット電流の変化度合いに基づいて上記対象試料を透過したX線強度を補正するX線強度補正手段と、
    上記X線強度補正手段によって補正された上記対象試料を透過したX線強度に基づいて上記被測定部位の厚みを計測する厚み計測手段とを具備することを特徴とするX線検査装置。
  2. 上記X線照射手段を構成する開放管型X線管はカソード部を有するとともに、上記X線を照射するにあたり所定の電圧を印加して上記カソード部にて電子を発生させる際に、上記ターゲット電流検出手段でターゲット電流を検出するとともに、同検出させたターゲット電流に従って上記電圧を制御することを特徴とする上記請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 上記X線照射手段は、上記開放管型X線管の管内温度を検出する管内温度検出手段を有し、同管内温度検出手段にて検出された管内温度に従って上記電圧を制御することを特徴とする上記請求項1または上記請求項2のいずれかに記載のX線検査装置。
  4. 開放管型X線管から被測定部位を有する対象試料に対してX線を照射することにより同被測定部位の厚みを計測するX線検査方法であって、
    上記開放管型X線管のターゲットに電子を当てることにより放射されるX線を上記被測定部位を有する対象試料に対して照射するX線照射工程と、
    上記X線照射工程にて照射されたX線により上記対象試料を透過したX線強度を検出するX線強度検出工程と、
    上記X線強度検出工程での上記X線強度の検出前および検出時に上記ターゲットに流れ込んだ電子線の量に基づいて規定されるターゲット電流を検出するターゲット電流検出工程と、
    上記ターゲット電流検出工程にて検出されたターゲット電流の変化度合いに基づいて上記対象試料を透過したX線強度を補正するX線強度補正工程と、
    上記X線強度補正工程にて補正された上記対象試料を透過したX線強度に基づいて上記被測定部位の厚みを計測する厚み計測工程とを具備することを特徴とするX線検査方法。
  5. 開放管型X線管から被測定部位を有する対象試料に対してX線を照射することにより同被測定部位の厚みを計測するX線検査装置の制御プログラムであって、
    上記開放管型X線管のターゲットに電子を当てることにより放射されるX線を上記被測定部位を備える対象試料に対して照射するX線照射機能と、
    上記X線照射機能にて照射されたX線により上記対象試料を透過したX線強度を検出するX線強度検出機能と、
    上記X線強度検出機能での上記X線強度の検出前および検出時に上記ターゲットに流れ込んだ電子線の量に基づいて規定されるターゲット電流を検出するターゲット電流検出機能と、
    上記ターゲット電流検出機能にて検出されたターゲット電流の変化度合いに基づいて上記対象試料を透過したX線強度を補正するX線強度補正機能と、
    上記X線強度補正機能にて補正された上記対象試料を透過したX線強度に基づいて上記被測定部位の厚みを計測する厚み計測機能とを具備することを特徴とするX線検査装置の制御プログラム。
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