JP2005195404A - 紫外線検出管 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感度及び指向性に優れた紫外線検出管を提供する。
【解決手段】 放電ガスを封入した密封容器10内に、金属製のアノード電極とカソード電極を近接して配置させ、密封容器10内に入射した紫外線によりアノード電極とカソード電極との間で放電を生じさせる紫外線検出管100において、アノード電極は、入射する紫外線を通過させる紫外線通過開口42を形成したアノード用平板材41で構成され、カソード電極50は、アノード電極を挟んで紫外線の入射側とは反対側に設けられたカソード用平板材51で構成され、カソード用平板材41は、アノード用平板材51と対面するカソード対面部52の両側の縁部が紫外線の入射側に向かって折り曲げられたカソード折曲部53を有していることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入射した紫外線を電気信号に変換することによって検知する紫外線検出管に関する。
従来の紫外線検出管には、電極の対向部が点状である点放電型、電極用の2本の線材を対峙させた線放電型、電極用の2枚の板材を対面させた面放電型の3種類の電極形状をもつタイプが知られている。面放電型の紫外線検出管は特に紫外線の検出感度が優れており、点放電型の紫外線検出管に比べて10倍以上の感度があることが知られている。
なお、従来から存在する紫外線検出管の一例として、非特許文献1がある。
実公昭49−17184号公報
しかしながら、例えばバーナーの燃焼状態の監視では、炎の大きさに比例した紫外線量をモニターすることによって、燃焼状態をリニアに監視することが試みられており、このようなバーナーモニターに用いられる紫外線検出管には、従来の面放電型の紫外線検出管よりも更に感度の優れたものが求められている。
また、このようなバーナーモニターに用いられる紫外線検出管においては、特定領域の炎の状態に関してのみ監視する必要があるため、特定領域の紫外線のみを検知することができる指向性も求められている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、感度及び指向性に優れた紫外線検出管を提供することを目的とする。
本発明に係る第一態様の紫外線検出管は、放電ガスを封入した密封容器内に、金属製のアノード電極とカソード電極を近接して配置させ、密封容器内に入射した紫外線によりアノード電極とカソード電極との間で放電を生じさせる紫外線検出管において、アノード電極は、入射する紫外線を通過させる紫外線通過開口を形成したアノード用平板材で構成され、カソード電極は、アノード電極を挟んで紫外線の入射側とは反対側に設けられたカソード用平板材で構成され、アノード用平板材は、カソード用平板材と対面するアノード対面部の両側の縁部が紫外線の入射側に向かって折り曲げられたアノード折曲部を有しており、紫外線通過開口はアノード対面部に形成されていることを特徴とする。
この第一態様の紫外線検出管においては、アノード屈曲部の外側の面に入射した紫外線は反射によって紫外線通過開口に入射することができず、紫外線検出管で検知することができない。一方、アノード屈曲部の内側の面に入射した紫外線は反射によって紫外線通過開口に入射し、紫外線検出管で検知することができる。これによって、紫外線を検知できる領域が特定されるため紫外線検出管の指向性が向上する。
また、第一態様の紫外線検出管は、紫外線通過開口に直接入射する紫外線と、アノード屈曲部の内側の面に入射し、反射によって紫外線通過開口に入射する紫外線との両方を検知することができるため、紫外線検出管の感度が向上する。
本発明に係る第二態様の紫外線検出管は、放電ガスを封入した密封容器内に、金属製のアノード電極とカソード電極を近接して配置させ、密封容器内に入射した紫外線によりアノード電極とカソード電極との間で放電を生じさせる紫外線検出管において、アノード電極は、入射する紫外線を通過させる紫外線通過開口を形成したアノード用平板材で構成され、カソード電極は、アノード電極を挟んで紫外線の入射側とは反対側に設けられたカソード用平板材で構成され、カソード用平板材は、アノード用平板材と対面するカソード対面部の両側の縁部が紫外線の入射側に向かって折り曲げられたカソード折曲部を有していることを特徴とする。
この第二態様の紫外線検出管においては、カソード屈曲部の外側の面に入射した紫外線は反射によって紫外線通過開口、又は、アノード用平板材とカソード屈曲部との隙間(以下、単に「隙間」という。)に入射することができず、紫外線検出管で検知することができない。一方、カソード屈曲部の内側の面に入射した紫外線は反射によって紫外線通過開口又は隙間に入射し、紫外線検出管で検知することができる。これによって、紫外線を検知できる領域が特定されるため紫外線検出管の指向性が向上する。
また、第二態様の紫外線検出管は、紫外線通過開口に直接入射する紫外線と、カソード屈曲部の内側の面に入射し、反射によって紫外線通過開口又は隙間に入射する紫外線との両方を検知することができるため、紫外線検出管の感度が向上する。
本発明に係る第三態様の紫外線検出管は、第二態様の紫外線検出管において、アノード用平板材は、カソード用平板材と対面するアノード対面部の両側の縁部が紫外線の入射側に向かって折り曲げられたアノード折曲部を有しており、紫外線通過開口はアノード対面部に形成されていることを特徴とする。
この第三態様の紫外線検出管においては、アノード屈曲部又はカソード屈曲部の外側の面に入射した紫外線は反射によって紫外線通過開口又は隙間に入射することができず、紫外線検出管で検知することができない。一方、アノード屈曲部又はカソード屈曲部の内側の面に入射した紫外線は反射によって紫外線通過開口又は隙間に入射し、紫外線検出管で検知することができる。これによって、紫外線を検知できる領域が特定されるため紫外線検出管の指向性が向上する。
また、第三態様の紫外線検出管は、紫外線通過開口に直接入射する紫外線と、アノード屈曲部又はカソード屈曲部の内側の面に入射し、反射によって紫外線通過開口又は隙間に入射する紫外線との両方を検知することができるため、紫外線検出管の感度が向上する。
これらの紫外線検出管においては、密封容器の底部を塞ぐステムにはアノード電極用およびカソード電極用の各複数本のリードピンが貫通して設けられ、アノード用平板材およびカソード用平板材は、それぞれアノード電極用およびカソード電極用のリードピンにより挟持された状態で溶接により固定されていることが好ましい。これにより、アノード用平板材及びカソード用平板材の配置が安定に保持されるため、紫外線検出管の耐震性、耐衝撃性を向上させることができる。
本発明の紫外線検出管は感度及び指向性に優れているので、本発明の紫外線検出管をバーナーモニター等に好適に用いることができる。
また、本発明の紫外線検出管は、上述の電極ピンを用いることによって耐震性、耐衝撃性に優れるため、災害等の非常時においても紫外線を検知しやすくすることができる。
以下、図面と共に本発明による紫外線検出管の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(第一実施形態)
図1は、第一実施形態に係る紫外線検出管の外観を示す斜視図である。また、図2は第一実施形態に係る紫外線検出管の上面図、側面図及び底面図である。図1及び図2に示す紫外線検出管100は頂部が球形で、中部が円筒状をなし、底部がステム11で封止されたガラスバルブ(密封容器)10を備えている。
ステム11の中央には排気管13が設けられており、排気管13の突出領域の端部がピンチシールされている。また、ステム11には高純度のコバール金属で形成された棒状のアノード電極ピン(リードピン)21,22,23,24及びカソード電極ピン(リードピン)31,32,33,34が密封容器10の外部から内部に貫通固定されており、全て平行に配置されている。
アノード電極ピン21,22,23,24の密封容器10内の先端部付近には、ステム11に対峙するように略矩形状のアノード用平板材41が挟持されている。アノード用平板材41は高純度のニッケル材又はコバール金属で形成され、ステム11に対して平行に配置される。アノード用平板材41の四隅は角が削られて内側に丸みを有しており、その四隅の丸み部分にアノード電極ピン21,22,23,24がそれぞれ固定されている。また、アノード用平板材41には、複数の長尺矩形の紫外線通過開口42が並列に設けられており、ステム11の方向に開口している。なお、アノード用平板材41の長手方向と、紫外線通過開口42の長手方向とは同方向である。
また、カソード電極ピン31,32,33,34の密封容器10内の先端部には、ステム11に対峙するカソード用平板材51が挟持されている。カソード用平板材51は高純度のニッケル材のカソード用平板材51で形成され、ステム11に対して平行に配置されたカソード対面部52と、カソード対面部52の両側の縁部がステム11と反対側に折り曲げられたカソード折曲部53とを有している。
ここで、カソード折曲部53の外側面53bにカソード電極ピン31,32,33,34が固定されており、外側面53bに固定されている側のカソード電極ピンの先端部は外側面53bからはみ出さないように収められている。また、カソード電極ピン31及び33、カソード電極ピン32及び34は、対面しあうカソード折曲部53と同方向に対峙している。
そして、カソード用平板材51のカソード対面部52は、アノード用平板材41よりもステム11側に配置され、カソード対面部52はアノード用平板材41に平行して対面し、カソード折曲部53はアノード用平板材41を挟むように固定されている。なお、カソード折曲部53はアノード用平板材41の長手方向と垂直をなす側に配置されており、カソード折曲部53とアノード用平板材41との間は隙間60を有している。
カソード対面部52のアノード用平板材41に対向する面52aには、紫外線通過開口42及び隙間60に対峙する紫外線受光領域が設けられ、アノード用平板材41とカソード用平板材51との間には所定の間隔の放電隙間が形成されている。
次に、図1及び図2に示した紫外線検出管100の製造方法について説明する。
まず、所定の大きさに切削された略矩形状の2枚の高純度ニッケル製の金属板(一方が高純度コバール製の金属板であってもよい。)、アノード電極ピン21,22,23,24、カソード電極ピン31,32,33,34、円板状のステム11、底部をステム11で塞がれていないガラスバルブ本体部12を準備する。
次に、高純度ニッケル製(又は高純度コバール製)の金属板に長尺矩形の紫外線通過開口42を形成し、金属板の四隅を切削してアノード用平板材41を作製する。また、もう1つの高純度ニッケル製の金属板の長手方向の両側の縁部を互いに向かい合うように90度に折り曲げてカソード用平板材51を作製する。
そして、アノード電極ピン21,22,23,24をアノード用平板材41の四隅の切削部分にスポット溶接する。また、カソード電極ピン31,32,33,34をカソード折曲部53の外側面53bに各2本ずつスポット溶接する。このとき、カソード電極ピン31及び33、カソード電極ピン32及び34が対面しあうカソード折曲部53と同方向に対峙するように固定する。
ここで、固定する側のカソード電極ピン31,32,33,34の先端部がカソード折曲部53の外側面53bからはみ出ないように溶接する。カソード電極ピン31,32,33,34はカソード用平板材51よりも仕事関数が低いため、カソード電極ピン31,32,33,34の先端部が外側面53bからはみ出ると作製される紫外線検出管が正常に動作しない傾向にある。
続いて、ステム11に8個の位置決め孔を形成し、カソード電極ピン31,32,33,34を位置決め孔に貫通した後、カソード電極ピン31,32,33,34とステム11とを溶接し、続いて、アノード電極ピン21,22,23,24を位置決め孔に貫通した後、アノード電極ピン21,22,23,24とステム11とを溶接する。このとき、アノード用平板材41及びカソード用平板材51は、放電隙間が維持される位置でそれぞれ固定されなければならない。なお、アノード電極ピンとカソード電極ピンとをステム11に貫通固定した後、アノード用平板材41とカソード用平板材51とを各電極ピンにスポット溶接してもよい。
その後、アノード用平板材41とカソード用平板材51とを包み込むようにしてガラスバルブ本体部12の底部をステム11に嵌め込み、ガラスバルブ本体部12の底部を塞ぐようにガラスバルブ本体部12をステム11に融着する。
次に、ステム11の中央に設けられた排気管13を真空排気装置(図示せず)に取り付け、排気管13を介して密封容器10内の空気を真空吸引した後、密封容器10全体を加熱してベークアウトする。その後、所定量のネオン、水素等の放電ガスを排気管13から密封容器2内に注入した後、排気管13をピンチシールすることで、紫外線検出管100が完成する。
なお、ガラスバルブ本体部12をステム11に溶接する前に、双方を真空チャンバ内に導入し、加熱した後、この真空チャンバ内に放電ガスを充満させ、これらを抵抗溶接法を用いて接続することとしてもよい。この場合、排気管13は不用である。
次に、紫外線検出管100の動作及び作用について簡単に説明する。
図3に示すように、アノード電極ピン21,22,23,24及びカソード電極ピン31,32,33,34を駆動回路(公知のクエンチング回路)に接続し、アノード電極とカソード電極との間に電源Sから抵抗R1,R2及びR3を介して350V程度の電圧を印加する。この状態で、紫外線がガラスバルブ10から入射し、アノード用平板材41の紫外線通過開口42又は隙間60から入射し、アノード用平板材41の紫外線通過開口42又は隙間60を通過してカソード対面部52の面52aにある紫外線受光領域に入射すると、光電子が放出される。
ここで、図4(a)に示すように、紫外線検出管100のカソード用平板材51はカソード折曲部53を有しているため、アノード用平板材41の両側がカソード折曲部53によって遮られている。このため、紫外線源70からカソード折曲部53の外側面53b側に入射した紫外線71は、外側面53bで反射されるため、カソード対面部52の面52aに届かず、光電子が放出されない。
一方、図4(b)に示すように、紫外線源72からカソード折曲部53の内側面53a側に入射した紫外線73は、内側面53aで反射されるため、カソード対面部52の面52aに到達することができる。具体的には、内側面53aで反射された紫外線は、紫外線通過開口42又は隙間60を通過してカソード対面部52の面52aに到達し、光電子が放出される。
放出された光電子は、電極間の電界によって、電極間の放電隙間でアノード用平板材41に向けて加速され、放電隙間の放電ガス分子に衝突してこれらを電離し、電子雪崩を形成する。この電子雪崩によって発生した陽イオンがカソード用平板材51に衝突して、次の電子雪崩を引き起こし、この繰り返しによって電極間の放電電流は急激に増加する。この放電電流の電荷は、図3に示すコンデンサーC1によって供給されるが、放電電流の急激な増加によってアノード電極の電位が低下し、放電は終息する。そして、抵抗R3の両端には放電電流パルスに相当する電圧パルスが発生し、これをコンデンサーC2を介してモニターすることで紫外線が検知される。なお、パルスの発生する頻度は、紫外線量が多い場合には飽和する。
このように、カソード折曲部53の外側面53b側に入射される紫外線は検知できなくなり、カソード折曲部53の内側面53a側に入射される紫外線は検知できるようになるため、紫外線検出管の指向性が向上する。
図5(a)は図1の紫外線検出管100のYZ面での指向特性例を示し、図5(b)は図1の紫外線検出管100のXZ面での指向特性例を示している。
また、図4(c)において、紫外線源74から入射した紫外線75は、直接カソード対面部52の面52aに到達することができるだけでなく、カソード折曲部53の内側面53aで反射されてカソード対面部52の面52aに到達することもできる。したがって、紫外線源74から入射される紫外線をより多く検知できるようになり、紫外線検出管の感度を高めることができる。
表1は、図1の紫外線検出管100のZ方向に所定の距離を離して4cmの炎を置いたときのカウント数と、従来の紫外線検出管で同様に行った場合のカウント数との比較例を示している。表1から明らかなように、紫外線検出管100の感度は従来の紫外線検出管の感度よりも向上していることが分かる。
Figure 2005195404
以上の説明から、紫外線検出管100は、カソード折曲部53の反射作用によって指向性及び感度の両方を同時に高めることができる。特に、カソード折曲部53の高さによってカソード折曲部53の反射作用による効果が変わるため、この高さを変えることによって、紫外線検出管100の指向性及び感度を調節することができる。
また、紫外線検出管100の電極において、アノード用平板材41をアノード電極ピン21,22,23,24によって安定に支えることができ、また、カソード用平板材51をカソード電極ピン31,32,33,34によって安定に支えることができるため、紫外線検出管の耐震性、耐衝撃性を高めることができる。
(第二実施形態)
図6は第二実施形態に係る紫外線検出管の上面図、側面図及び底面図である。本実施形態の紫外線検出管200が第一実施形態に係る紫外線検出管100と異なる点は、アノード電極の平板材がアノード折曲部を有している点である。
具体的には、ステム81に貫通固定されているアノード電極ピン91,92,93,94の密封容器80内部側の先端部にアノード用平板材111が挟持されている。アノード用平板材111は高純度のニッケル材で形成され、アノード対面部112と、アノード対面部112の両側の縁部がステム81と反対側に折り曲げられたアノード折曲部113とを有している。また、アノード用平板材111には、複数の長尺矩形の紫外線通過開口114が並列に設けられており、ステム81の方向に開口している。なお、アノード対面部112の長手方向と、紫外線通過開口42の長手方向とは同方向であり、アノード対面部112の長手方向の両端にアノード折曲部113がある。
ここで、アノード折曲部113の外側面113bの両端にアノード電極ピン91,92,93,94が固定されており、外側面113bに固定されている側のアノード電極ピンの先端部は外側面113bからはみ出さないように収められている。
一方、カソード用平板材121のカソード対面部122はアノード用平板材111よりもステム81側に配置され、カソード対面部122の両側の縁部にはステム81と反対側に折り曲げられたカソード折曲部123がある。カソード対面部122とアノード対面部112とは平行して対面し、カソード折曲部123は、アノード折曲部113と面しない側にカソード用平板材121を挟むようにして配置されている。すなわち、カソード折曲部123とアノード折曲部113とは互いに垂直をなしている。
次に、図6に示した紫外線検出管200の製造方法について説明する。本実施形態の紫外線検出管200の製造方法が第一実施形態に係る紫外線検出管100の製造方法と異なる点は、アノード用平板材111の作製、及び、アノード平板材111とアノード電極ピン91,92,93,94との溶接方法である。
アノード平板材111の作製方法としては、所定の大きさに切削された略矩形状の高純度ニッケル製又は高純度コバール製の金属板を準備し、この金属板に紫外線通過開口114を形成した後、金属板の両側の縁部を互いに向かい合うように90度に折り曲げる方法や、アノード対面部122に相当する金属板に紫外線通過開口114を形成した後、この金属板の両端にアノード折曲部113に相当する金属板を溶接する方法がある。
アノード平板材111とアノード電極ピン91,92,93,94との溶接方法においては、アノード電極ピン91,92,93,94をアノード折曲部113の外側面113bの両端に溶接する。
次に、紫外線検出管200の作用及び効果について説明する。
第一実施形態の紫外線検出管100では、カソード折曲部53のないXZ面方角から入射される紫外線の検知に関しては従来の紫外線検出管に近い傾向を示すが、この第二実施形態の紫外線検出管200においては、カソード折曲部123と、カソード折曲部123と同様の作用をもつアノード折曲部113とによって、紫外線通過開口114が形成されているアノード対面部122の四方が遮られているため、アノード対面部122の四方のどの方向からも紫外線検出管100で示した作用が得られ、紫外線検出管の指向性及び感度が更に向上する。
また、紫外線検出管200においては、アノード電極ピン91,92,93,94はアノード折曲部113の外側面113bに固定できるため、アノード用平板材111を紫外線検出管100のアノード用平板材41以上に安定に保つことができる。このため、紫外線検出管の耐震性、耐衝撃性が更に向上する。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。例えば、電極ピンの本数や紫外線通過開口の個数、形状、配列等は紫外線検出管の動作に支障をきたさなければ特に限定されない。
また、第一実施形態の紫外線検出管100において、カソード用平板材51のカソード折曲部53の高さによって紫外線検出管100の指向性及び感度を調節することができることを説明したが、第二実施形態の紫外線検出管200におけるアノード用平板材111のアノード折曲部113の高さについても同様のことがいえる。
更に、紫外線検出管100において、カソード用平板材51のカソード対面部52とカソード折曲部53との角度を90度になるようにしたが、この角度を変えることによって紫外線検出管100の指向性及び感度を調節することもできる。紫外線検出管200のアノード用平板材111においても同様のことがいえる。
図1は、第一実施形態の紫外線検出管の斜視図である。 図2は、第一実施形態の紫外線検出管の上面図、側面図及び底面図である。 図3は、第一実施形態の紫外線検出管を駆動させる回路図である。 図4(a)〜(c)は、第一実施形態の紫外線検出管の作用及び効果を示す図である。 図5(a)は、図1の紫外線検出管のXZ面での指向特性の一例を示す図である。図5(b)は、図1の紫外線検出管のYZ面での指向特性の一例を示す図である。 図6は、第二実施形態の紫外線検出管の上面図、側面図及び底面図である。
符号の説明
10,80…密封容器、11,81…ステム、41,111…アノード用平板材、42,114…紫外線通過開口、51,121…カソード用平板材、52,122…カソード対面部、53,123…カソード折曲部、21,22,23,24,31,32,33,34,91,92,93,94…リードピン、71,73,74…紫外線、112…アノード対面部、113…アノード折曲部、100,200…紫外線検出管。

Claims (4)

  1. 放電ガスを封入した密封容器内に、金属製のアノード電極とカソード電極を近接して配置させ、前記密封容器内に入射した紫外線により前記アノード電極と前記カソード電極との間で放電を生じさせる紫外線検出管において、
    前記アノード電極は、入射する紫外線を通過させる紫外線通過開口を形成したアノード用平板材で構成され、
    前記カソード電極は、前記アノード電極を挟んで紫外線の入射側とは反対側に設けられたカソード用平板材で構成され、
    前記アノード用平板材は、前記カソード用平板材と対面するアノード対面部の両側の縁部が紫外線の入射側に向かって折り曲げられたアノード折曲部を有しており、前記紫外線通過開口は前記アノード対面部に形成されている、
    ことを特徴とする紫外線検出管。
  2. 放電ガスを封入した密封容器内に、金属製のアノード電極とカソード電極を近接して配置させ、前記密封容器内に入射した紫外線により前記アノード電極と前記カソード電極との間で放電を生じさせる紫外線検出管において、
    前記アノード電極は、入射する紫外線を通過させる紫外線通過開口を形成したアノード用平板材で構成され、
    前記カソード電極は、前記アノード電極を挟んで紫外線の入射側とは反対側に設けられたカソード用平板材で構成され、
    前記カソード用平板材は、前記アノード用平板材と対面するカソード対面部の両側の縁部が紫外線の入射側に向かって折り曲げられたカソード折曲部を有している、
    ことを特徴とする紫外線検出管。
  3. 前記アノード用平板材は、前記カソード用平板材と対面するアノード対面部の両側の縁部が紫外線の入射側に向かって折り曲げられたアノード折曲部を有しており、前記紫外線通過開口は前記アノード対面部に形成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の紫外線検出管。
  4. 前記密封容器の底部を塞ぐステムには前記アノード電極用および前記カソード電極用の各複数本のリードピンが貫通して設けられ、
    前記アノード用平板材および前記カソード用平板材は、それぞれ前記アノード電極用および前記カソード電極用のリードピンにより挟持された状態で溶接により固定されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の紫外線検出管。














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