JPH02142050A - 熱陰極型電離真空計 - Google Patents
熱陰極型電離真空計Info
- Publication number
- JPH02142050A JPH02142050A JP29688488A JP29688488A JPH02142050A JP H02142050 A JPH02142050 A JP H02142050A JP 29688488 A JP29688488 A JP 29688488A JP 29688488 A JP29688488 A JP 29688488A JP H02142050 A JPH02142050 A JP H02142050A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vacuum
- hot cathode
- electrode
- ion
- anode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 19
- 238000010884 ion-beam technique Methods 0.000 claims abstract description 10
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 claims description 64
- 239000011810 insulating material Substances 0.000 claims description 4
- 239000000523 sample Substances 0.000 claims description 4
- 239000012774 insulation material Substances 0.000 abstract 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 23
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 10
- 238000009530 blood pressure measurement Methods 0.000 description 10
- 238000000034 method Methods 0.000 description 10
- 229910052594 sapphire Inorganic materials 0.000 description 9
- 239000010980 sapphire Substances 0.000 description 9
- 238000007872 degassing Methods 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 4
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 3
- 230000005855 radiation Effects 0.000 description 3
- 238000011161 development Methods 0.000 description 2
- 238000009792 diffusion process Methods 0.000 description 2
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 2
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 2
- 238000010943 off-gassing Methods 0.000 description 2
- 230000035945 sensitivity Effects 0.000 description 2
- 238000004381 surface treatment Methods 0.000 description 2
- GUVRBAGPIYLISA-UHFFFAOYSA-N tantalum atom Chemical compound [Ta] GUVRBAGPIYLISA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 229910000881 Cu alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N Dioxygen Chemical compound O=O MYMOFIZGZYHOMD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N Molybdenum Chemical compound [Mo] ZOKXTWBITQBERF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 235000012012 Paullinia yoco Nutrition 0.000 description 1
- 241001442654 Percnon planissimum Species 0.000 description 1
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000002238 attenuated effect Effects 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 150000001768 cations Chemical class 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 229910001882 dioxygen Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000010292 electrical insulation Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000003306 harvesting Methods 0.000 description 1
- 238000009413 insulation Methods 0.000 description 1
- WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N lead(0) Chemical compound [Pb] WABPQHHGFIMREM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000002844 melting Methods 0.000 description 1
- 229910052750 molybdenum Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000011733 molybdenum Substances 0.000 description 1
- 238000005086 pumping Methods 0.000 description 1
- 238000011160 research Methods 0.000 description 1
- WUAPFZMCVAUBPE-UHFFFAOYSA-N rhenium atom Chemical compound [Re] WUAPFZMCVAUBPE-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910001256 stainless steel alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000000859 sublimation Methods 0.000 description 1
- 230000008022 sublimation Effects 0.000 description 1
- 229910052715 tantalum Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000012360 testing method Methods 0.000 description 1
- ZCUFMDLYAMJYST-UHFFFAOYSA-N thorium dioxide Chemical compound O=[Th]=O ZCUFMDLYAMJYST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229910003452 thorium oxide Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 1
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 1
Landscapes
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業−にの利用分野)
本発明は真空装置内の圧力を測定する熱陰極型電離真空
計に関し、更に詳しくは、ガス放出を低減させると共に
イオンコレクターの浴びる軟X線量の低減化を図った熱
陰極電離真空計に関するものである。
計に関し、更に詳しくは、ガス放出を低減させると共に
イオンコレクターの浴びる軟X線量の低減化を図った熱
陰極電離真空計に関するものである。
(従来の技術及び問題点)
従来、In”’Pa(約10−’Torr)以下の超高
真空の圧力測定は、ベアード・アルバート(BAと略称
)型電離真空計が用いられて来た。このBA型電離真空
計は高融点金属線材を円筒状格子に形成した陽極に対し
て、陽極の中心軸上に針状イオンコレクターを配置し、
陽極の外側には熱陰極を配置した三極構造になっている
。この電極構成において、熱陰極と陽極間に電子電流を
流すことにより、電子の一部を陽極を中心に熱陰極とイ
オンコレクター間で振動させ、この振動電子によって真
空中の残留気体分子を衝撃してイオン化し、生成したイ
オンをイオンコレクターに補足して電流として取り出し
、このイオン電流値より圧力を求める。ところが熱陰極
より飛び出した振動電子は振動を繰り返すうちに陽極に
衝突しくこれが前記電子電流に相当する)、この衝突に
よって陽極からは絶えず軟X線が放射される。ところが
前記イオンコレクターがこの軟X線を浴びると光電子を
放出するため、前記イオン電流と同じ方向の光電子電流
がイオンコレクターに生じることになる。このため圧力
が低くなってイオンコレクターに流入するイオン電流が
無くなったとしても、電流値はこの光電子電流値以下に
下がらないため、BA型電離真空計を用いての圧力測定
には限界があり、その限界圧力は10−@Pa(約10
−目Torr)であった。この圧力測定限界を改善しさ
らに低い圧力を測定可能にするためには、イオンコレク
ターからの光電流を減らさなければならない。BA型真
空計が発明されて以来、この光電流を減らす工夫が種々
なされて来た。その中で成功を納め実用化された真空計
は陽極と熱陰極で構成されるイオン生成空間とイオンコ
レクターの配置されているイオン収集空間とをドーナツ
状のシールドと称する遮蔽板の電極で分離し、陽極から
の軟X線照射1を極端に少なくした型式のエクストラク
ター型真空計とヘルマー型真空計である。この型式は軟
X線は直進するが、イオンは適当な電界によってその飛
行軌道を曲げることができることを利用して、イオンコ
レクターの浴びる軟X1ffiを減らす方法である。シ
ールド電極を通過した後のイオンの収集法は、旦イオン
リフレクタ−と称する半球型のイオン反射電極で反射さ
せて細い針の先端に収束させる方法と、イオンビームを
静電偏向して陽極から見えない位置に板状イオンコレク
ターを配置して受け、更にサプレッサーと称する金網の
電極でイオンコレクターの光電子電流を抑制する方法と
がある。
真空の圧力測定は、ベアード・アルバート(BAと略称
)型電離真空計が用いられて来た。このBA型電離真空
計は高融点金属線材を円筒状格子に形成した陽極に対し
て、陽極の中心軸上に針状イオンコレクターを配置し、
陽極の外側には熱陰極を配置した三極構造になっている
。この電極構成において、熱陰極と陽極間に電子電流を
流すことにより、電子の一部を陽極を中心に熱陰極とイ
オンコレクター間で振動させ、この振動電子によって真
空中の残留気体分子を衝撃してイオン化し、生成したイ
オンをイオンコレクターに補足して電流として取り出し
、このイオン電流値より圧力を求める。ところが熱陰極
より飛び出した振動電子は振動を繰り返すうちに陽極に
衝突しくこれが前記電子電流に相当する)、この衝突に
よって陽極からは絶えず軟X線が放射される。ところが
前記イオンコレクターがこの軟X線を浴びると光電子を
放出するため、前記イオン電流と同じ方向の光電子電流
がイオンコレクターに生じることになる。このため圧力
が低くなってイオンコレクターに流入するイオン電流が
無くなったとしても、電流値はこの光電子電流値以下に
下がらないため、BA型電離真空計を用いての圧力測定
には限界があり、その限界圧力は10−@Pa(約10
−目Torr)であった。この圧力測定限界を改善しさ
らに低い圧力を測定可能にするためには、イオンコレク
ターからの光電流を減らさなければならない。BA型真
空計が発明されて以来、この光電流を減らす工夫が種々
なされて来た。その中で成功を納め実用化された真空計
は陽極と熱陰極で構成されるイオン生成空間とイオンコ
レクターの配置されているイオン収集空間とをドーナツ
状のシールドと称する遮蔽板の電極で分離し、陽極から
の軟X線照射1を極端に少なくした型式のエクストラク
ター型真空計とヘルマー型真空計である。この型式は軟
X線は直進するが、イオンは適当な電界によってその飛
行軌道を曲げることができることを利用して、イオンコ
レクターの浴びる軟X1ffiを減らす方法である。シ
ールド電極を通過した後のイオンの収集法は、旦イオン
リフレクタ−と称する半球型のイオン反射電極で反射さ
せて細い針の先端に収束させる方法と、イオンビームを
静電偏向して陽極から見えない位置に板状イオンコレク
ターを配置して受け、更にサプレッサーと称する金網の
電極でイオンコレクターの光電子電流を抑制する方法と
がある。
前者がエクストラクター型真空計でありX線限界は約1
0−”Pa、後者がヘルマー型真空計でX線限界は約7
XIO−”Paで前者より多少低い圧力測定が可能であ
る。最も低い圧力測定は後者の改良型で、陽極を含む総
ての電極を大型にして感度を上げ、10−”Pa台のX
線限界を達成している。現在、商品化されている最も低
い圧力測定可能な真空計は前者のエクストラクター型真
空計だけで、後者は一旦商品化されたが現在は生産中止
となってしまった。その最も大きな理由は、真空計自身
の放出するガスで正確な圧力測定が出来ないことにある
。
0−”Pa、後者がヘルマー型真空計でX線限界は約7
XIO−”Paで前者より多少低い圧力測定が可能であ
る。最も低い圧力測定は後者の改良型で、陽極を含む総
ての電極を大型にして感度を上げ、10−”Pa台のX
線限界を達成している。現在、商品化されている最も低
い圧力測定可能な真空計は前者のエクストラクター型真
空計だけで、後者は一旦商品化されたが現在は生産中止
となってしまった。その最も大きな理由は、真空計自身
の放出するガスで正確な圧力測定が出来ないことにある
。
BA型真空計を含め、10−’Pa以下の圧力測定に使
用される超高真空計は総て圧力測定に先立って電極の脱
ガスと称する操作が行われ、測定時の真空計からのガス
放出を最小にされる。脱ガス操作にはいろいろの方法が
あるが最も効果的な方法は、熱陰極からの電子電流を増
し、高い電圧で電極を衝撃して電極の温度を1000’
C以上に加熱する方法で、電子ボンバード法と称し最も
多く使用されている。BA型真空計の主電極はカゴ状陽
極なので電極の表面積も小さく、イオンコレクターも針
なので、この電子ボンバードに必要な電力は僅かであり
、電極を非常に効率良く脱ガスすることが出来る。しか
し、板状のシールド電極とイオンリフレクタ−電極を有
するエクストラクター型真空計や、シールド電極の外に
二つの偏向電極、サプレッサー電極、板状イオンコレク
ター電極を有するヘルマー型真空計は、BA型に比べて
その表面積は桁違いに大きく、総ての電極をこの電子ボ
ンバード法で脱ガスすることは不可能である。そこでシ
ールド電極で遮る形式の真空計は、外側の大気圧側から
真空計全体(一般には真空装置全体)をヒータで加熱す
る方法の脱ガス操作が行われる。しかし、大気中で真空
装置の加熱できる最高温度はステンレス製の装置で45
0°C1アルミ合金製の装置で150’c止まりであり
、また外部の真空壁からでは真空の断熱効果のため、真
空中に配置される電極までは十分に熱が伝わらないので
、脱ガスは不完全になる。従って、圧力測定時に測定子
を室温に戻しても、電子ボンバード操作の行えなかった
部分からのガス放出は非常に大きい。即ち、熱陰極から
の熱輻射と熱陰極の支持金属からの熱伝導によって電極
は室温に比べ以外と高い温度に上昇しており、更に電流
導入真空端子も伝導熱による温度上昇が起こるので、ガ
ス放出は非常に長い期間にわたって続くことになる。ガ
ス放出速度は温度上昇によって指数関数的に増加するの
でlo−1Pa以下の極高真空領域ではこれらの電極か
らの放出ガスが無視出来なくなり、真空計が真空装置内
の最大のガス放出源となてしまい、正確な圧力測定がで
きなくなっている。特に改良型のヘルマー型真空計は最
も低い圧力を測定出来る可能性があるにもかかわらず(
X線限界の測定は真空計を小型の真空装置に取り付け、
この装置全体をあらかじめ別の大型の真空炉に入れ、真
空中で95(1’cまで加熱するという特別の方法で脱
ガス操作で行われてから測定したので実際にはこのよう
な加熱法は取れず実用性は乏しい)商品されなかったし
、商品化されたヘルマー型真空計もガス放出が問題で商
品としての価値が無くなり生産中止となってしまった。
用される超高真空計は総て圧力測定に先立って電極の脱
ガスと称する操作が行われ、測定時の真空計からのガス
放出を最小にされる。脱ガス操作にはいろいろの方法が
あるが最も効果的な方法は、熱陰極からの電子電流を増
し、高い電圧で電極を衝撃して電極の温度を1000’
C以上に加熱する方法で、電子ボンバード法と称し最も
多く使用されている。BA型真空計の主電極はカゴ状陽
極なので電極の表面積も小さく、イオンコレクターも針
なので、この電子ボンバードに必要な電力は僅かであり
、電極を非常に効率良く脱ガスすることが出来る。しか
し、板状のシールド電極とイオンリフレクタ−電極を有
するエクストラクター型真空計や、シールド電極の外に
二つの偏向電極、サプレッサー電極、板状イオンコレク
ター電極を有するヘルマー型真空計は、BA型に比べて
その表面積は桁違いに大きく、総ての電極をこの電子ボ
ンバード法で脱ガスすることは不可能である。そこでシ
ールド電極で遮る形式の真空計は、外側の大気圧側から
真空計全体(一般には真空装置全体)をヒータで加熱す
る方法の脱ガス操作が行われる。しかし、大気中で真空
装置の加熱できる最高温度はステンレス製の装置で45
0°C1アルミ合金製の装置で150’c止まりであり
、また外部の真空壁からでは真空の断熱効果のため、真
空中に配置される電極までは十分に熱が伝わらないので
、脱ガスは不完全になる。従って、圧力測定時に測定子
を室温に戻しても、電子ボンバード操作の行えなかった
部分からのガス放出は非常に大きい。即ち、熱陰極から
の熱輻射と熱陰極の支持金属からの熱伝導によって電極
は室温に比べ以外と高い温度に上昇しており、更に電流
導入真空端子も伝導熱による温度上昇が起こるので、ガ
ス放出は非常に長い期間にわたって続くことになる。ガ
ス放出速度は温度上昇によって指数関数的に増加するの
でlo−1Pa以下の極高真空領域ではこれらの電極か
らの放出ガスが無視出来なくなり、真空計が真空装置内
の最大のガス放出源となてしまい、正確な圧力測定がで
きなくなっている。特に改良型のヘルマー型真空計は最
も低い圧力を測定出来る可能性があるにもかかわらず(
X線限界の測定は真空計を小型の真空装置に取り付け、
この装置全体をあらかじめ別の大型の真空炉に入れ、真
空中で95(1’cまで加熱するという特別の方法で脱
ガス操作で行われてから測定したので実際にはこのよう
な加熱法は取れず実用性は乏しい)商品されなかったし
、商品化されたヘルマー型真空計もガス放出が問題で商
品としての価値が無くなり生産中止となってしまった。
このようにガス放出が問題になるのは、電子源に熱陰極
を用いている結果であるが、安定性が良く、高感度が得
られることではこの熱陰極型電子源に取って変われる冷
陰極型電子源はまだ開発されるには至っていない。従っ
て、現在はどうしてもこの熱陰極型電離真空計の発展に
頼らざるを得ない。
を用いている結果であるが、安定性が良く、高感度が得
られることではこの熱陰極型電子源に取って変われる冷
陰極型電子源はまだ開発されるには至っていない。従っ
て、現在はどうしてもこの熱陰極型電離真空計の発展に
頼らざるを得ない。
近年、チタニウムサブリメーションポンプ、ターボ分子
ポンプ、クライオポンプなど真空排気装置の著しい進歩
、アルミ合金の極高真空容器構造材の開発などによって
10−■Pa台の極高真空作成が容易になってきたのに
もかかわらず、測定可能な商品化されている真空計はX
線限界2X10−′。Paのエクストラクター型真空計
だけで、これ以下の圧力測定可能な極高真空計の出現が
学術研究の分野は勿論、産業界でも強く望まれている。
ポンプ、クライオポンプなど真空排気装置の著しい進歩
、アルミ合金の極高真空容器構造材の開発などによって
10−■Pa台の極高真空作成が容易になってきたのに
もかかわらず、測定可能な商品化されている真空計はX
線限界2X10−′。Paのエクストラクター型真空計
だけで、これ以下の圧力測定可能な極高真空計の出現が
学術研究の分野は勿論、産業界でも強く望まれている。
(課題を解決するための手段)
しかるにこの発明は、このような現状を鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところはイオン化空間と
イオン収集空間とを真空壁と連続する真空容器構造材の
一部を延長介入せしめて一部開口部を残して分!#遮蔽
し、少なくとも陽極と熱陰極の電極を電気絶縁材を介し
て前記真空容器構造材上に保持させることによって、陽
極及び熱陰極の支持部を伝導して来る熱を最短距離で外
気に接する真空壁に逃がして放熱することによってイオ
ン化空間の温度上昇を最小に押さえてイオン収集空間の
温度を路外気温に保ち、さらに陽極で発生する軟X線の
イオン収集空間への侵入のみならず熱陰極からの輻射熱
の侵入も防いでイオン収集空間に配置される電極の温度
−上昇を押さえてガス放出を無くし、熱陰極を用いなが
らも極高真空の圧力測定を高精度で行えるようにするも
のである。即ち、従来は使用に先立って総ての電極の温
度をできるだけ高温にしてガスを放出させたのに対して
、本発明の熱陰極電離型真空計は視点を変えて、輻射熱
で温度上昇する陽極は電子ボンバードによって1000
°C以上の高温脱ガスを行うが、シールド電極を含めイ
オン収集空間に配置される総ての電極は、熱陰極からの
輻射熱、熱伝導の影響を受けない構造にし、あらかじめ
高温の脱ガス操作を行わなかったとしても、使用時に出
来る限り低い温度(略室温)に抑えることによってガス
放出を最小にしようというものである。また、小型であ
りながらto−’″PaPa以下限界を達成するために
イオン収集空間に配置されるイオンビームの偏向電極に
、軟X線を乱反射させるための溝を多数形成し、陽極か
ら一回の反射だけで入射してくる軟X線を無くし、サプ
レッサー電極とイオンコレクター電極で発生する光電子
電流を最小にしてX線限界lO1″Pa以下を達成しよ
うとするものである。
ものであって、その目的とするところはイオン化空間と
イオン収集空間とを真空壁と連続する真空容器構造材の
一部を延長介入せしめて一部開口部を残して分!#遮蔽
し、少なくとも陽極と熱陰極の電極を電気絶縁材を介し
て前記真空容器構造材上に保持させることによって、陽
極及び熱陰極の支持部を伝導して来る熱を最短距離で外
気に接する真空壁に逃がして放熱することによってイオ
ン化空間の温度上昇を最小に押さえてイオン収集空間の
温度を路外気温に保ち、さらに陽極で発生する軟X線の
イオン収集空間への侵入のみならず熱陰極からの輻射熱
の侵入も防いでイオン収集空間に配置される電極の温度
−上昇を押さえてガス放出を無くし、熱陰極を用いなが
らも極高真空の圧力測定を高精度で行えるようにするも
のである。即ち、従来は使用に先立って総ての電極の温
度をできるだけ高温にしてガスを放出させたのに対して
、本発明の熱陰極電離型真空計は視点を変えて、輻射熱
で温度上昇する陽極は電子ボンバードによって1000
°C以上の高温脱ガスを行うが、シールド電極を含めイ
オン収集空間に配置される総ての電極は、熱陰極からの
輻射熱、熱伝導の影響を受けない構造にし、あらかじめ
高温の脱ガス操作を行わなかったとしても、使用時に出
来る限り低い温度(略室温)に抑えることによってガス
放出を最小にしようというものである。また、小型であ
りながらto−’″PaPa以下限界を達成するために
イオン収集空間に配置されるイオンビームの偏向電極に
、軟X線を乱反射させるための溝を多数形成し、陽極か
ら一回の反射だけで入射してくる軟X線を無くし、サプ
レッサー電極とイオンコレクター電極で発生する光電子
電流を最小にしてX線限界lO1″Pa以下を達成しよ
うとするものである。
(実施例)
以下本発明を第1図〜第5図に示した一実施例を用いて
説明すれば、lはアルミニウム合金製の両切りフランジ
で、イオン化空間とイオン収集空間を遮る真空壁と連続
する真空容器構造材の一部を延長介入せしめた遮蔽部2
は、従来のシールド電極に相当する。従ってこの遮蔽部
2は陽極4の内側に生成した陽イオンをイオン収集空間
側に加速する働きを持ち、イオンはフランジの中心軸よ
り3ffiII程軸オフの位置に中心を持つう・ソバ状
の開口部3に引き込まれる。開口部3は下方から−L方
に行くに従って順次拡開するように形成されている。
説明すれば、lはアルミニウム合金製の両切りフランジ
で、イオン化空間とイオン収集空間を遮る真空壁と連続
する真空容器構造材の一部を延長介入せしめた遮蔽部2
は、従来のシールド電極に相当する。従ってこの遮蔽部
2は陽極4の内側に生成した陽イオンをイオン収集空間
側に加速する働きを持ち、イオンはフランジの中心軸よ
り3ffiII程軸オフの位置に中心を持つう・ソバ状
の開口部3に引き込まれる。開口部3は下方から−L方
に行くに従って順次拡開するように形成されている。
陽憾4は線径0.05mm、 30neshのモリブデ
ン製の平織り金網を半球状にプレス形成して外経24r
ma、内径22mmのリング5にスポット溶接して金網
の広がりを押さえた中空の帽子型電極で、リングの対向
する二カ所には幅lll11mのリード線6.6′が溶
接されており、リード線6.6′は前記遮蔽部2に圧入
されたサファイヤの絶縁パイプ7に挿入されて、う、ツ
バ状開口部3に軸を一致させて固定されている。熱陰極
フィラメント8は線径0.1251111のレニウム線
を直径22mmのリング状に曲げ、酸化トリウムをT4
着した酸化物フィラメントで、対向する二点に溶接した
直径0.5mmのタンタル線9でステンレス製の支゛5
で。
ン製の平織り金網を半球状にプレス形成して外経24r
ma、内径22mmのリング5にスポット溶接して金網
の広がりを押さえた中空の帽子型電極で、リングの対向
する二カ所には幅lll11mのリード線6.6′が溶
接されており、リード線6.6′は前記遮蔽部2に圧入
されたサファイヤの絶縁パイプ7に挿入されて、う、ツ
バ状開口部3に軸を一致させて固定されている。熱陰極
フィラメント8は線径0.1251111のレニウム線
を直径22mmのリング状に曲げ、酸化トリウムをT4
着した酸化物フィラメントで、対向する二点に溶接した
直径0.5mmのタンタル線9でステンレス製の支゛5
で。
持ビン10にナツトで押さえられている。該支持ビンl
Oは遮蔽部2に圧入されたサファイヤの絶縁バイブ11
に挿入され、遮蔽部2の裏側のイオン成果空間側から別
のナツト12で押さえられている。13はグランド電位
に置かれる外側のイオンビーム偏向電極で、14は負の
電位に置かれる内側の偏向電極である。偏向電極13は
、第5図に示したような構造を有し、陽極4からの軟X
線が一回の鏡面反射でサプレッサー電極15やイオンコ
レクター電極16に直接入射しないようにするための乱
反射の溝17が0.5ffim間隔で多数刻んである。
Oは遮蔽部2に圧入されたサファイヤの絶縁バイブ11
に挿入され、遮蔽部2の裏側のイオン成果空間側から別
のナツト12で押さえられている。13はグランド電位
に置かれる外側のイオンビーム偏向電極で、14は負の
電位に置かれる内側の偏向電極である。偏向電極13は
、第5図に示したような構造を有し、陽極4からの軟X
線が一回の鏡面反射でサプレッサー電極15やイオンコ
レクター電極16に直接入射しないようにするための乱
反射の溝17が0.5ffim間隔で多数刻んである。
偏向電極13はアルミ合金製でステンレス裂のビスで遮
蔽部2に固定される。また偏向電極13と14及び金網
状のサプレッサー電極15は二枚のサファイヤの板18
で挟まれビスで互いに固定され電気的に絶縁されている
。偏向電極】4の断面は扇状でその角の開きは120°
である。イオンコレクター電極16は直径14ma+の
円柱を30°の角度を付けて斜めに切ってあり、切った
而はサプレッサー電極I5に1mmの間隔を置いて平行
に配置され、ミニフランジ19に取り付けられた同軸の
電流導入真空端子20に固定される。
蔽部2に固定される。また偏向電極13と14及び金網
状のサプレッサー電極15は二枚のサファイヤの板18
で挟まれビスで互いに固定され電気的に絶縁されている
。偏向電極】4の断面は扇状でその角の開きは120°
である。イオンコレクター電極16は直径14ma+の
円柱を30°の角度を付けて斜めに切ってあり、切った
而はサプレッサー電極I5に1mmの間隔を置いて平行
に配置され、ミニフランジ19に取り付けられた同軸の
電流導入真空端子20に固定される。
陽極4、扇型偏向電極14、サプレッサー電極■5そし
て二本の熱陰極フィラメント10.10’の計五本のリ
ード線6(6だけ図示)はアルミ合金製フランジ21に
取り付けられた多軸電流導入真空端子22に1′rlf
記の電極構成において熱陰極フィラメント8から放出さ
れた熱電子は、陽極4の内外に振動を繰り返すうちに、
陽極の半球面の電子に対する求心作用と、ラッパ状開口
部3の電子に対する振動方向の軸からの拡散を矯正する
働きによって、電子の振動方向は軸に平行に振動するよ
うになる。従って、軸]二に多くの陽イオンが生成され
、陽極の内側に生成されたイオンはグランド電位のラッ
パ状開口部3に向かって加速され、直径6+s+の開口
がらイオンビームとなってイオン収集空間に放出される
。放出されたイオンビームは負の電位に置かれた扇型の
偏向電極14とグランド電位に置がれた偏向電極13と
の間に作られる電界の作用によって円弧の軌道を描き、
負の電位に置かれたサプレッサー電極15に強引され、
網を通過してイオンコレクター電極16に捕らえられ、
電流として真空端子2゜から取り出される。サプレッサ
ー電極I5、イオンコレクター電極16の二電極は陽極
4から直視出来ない位置に配置されているので、問題と
なる軟X線は陽極から一直線で画電極に到達することは
出来ない。最低−度は外側の偏向電極13に反射してか
ら到達することになるが、該偏向電極13には直接反射
防止のための乱反射溝17が多数刻み込まれているので
、実際に一回の反射だけで到達する軟x rgは非常に
少ない。また、軟X線の金属表面での反射率は01程度
と低いので数回も反射すれば殆ど減衰してしまうし、た
とえ軟X線がイオンコレクター電極16に入射したとし
ても、光電子放出は負電位のサプレッサー電極15によ
って押さえられるので、本発明のヘルマー贋電離真空計
のX線限界は、従来達成した最低圧10−”Paを確実
を越え、10−”Pa以下を達成できるものと予想され
る。
て二本の熱陰極フィラメント10.10’の計五本のリ
ード線6(6だけ図示)はアルミ合金製フランジ21に
取り付けられた多軸電流導入真空端子22に1′rlf
記の電極構成において熱陰極フィラメント8から放出さ
れた熱電子は、陽極4の内外に振動を繰り返すうちに、
陽極の半球面の電子に対する求心作用と、ラッパ状開口
部3の電子に対する振動方向の軸からの拡散を矯正する
働きによって、電子の振動方向は軸に平行に振動するよ
うになる。従って、軸]二に多くの陽イオンが生成され
、陽極の内側に生成されたイオンはグランド電位のラッ
パ状開口部3に向かって加速され、直径6+s+の開口
がらイオンビームとなってイオン収集空間に放出される
。放出されたイオンビームは負の電位に置かれた扇型の
偏向電極14とグランド電位に置がれた偏向電極13と
の間に作られる電界の作用によって円弧の軌道を描き、
負の電位に置かれたサプレッサー電極15に強引され、
網を通過してイオンコレクター電極16に捕らえられ、
電流として真空端子2゜から取り出される。サプレッサ
ー電極I5、イオンコレクター電極16の二電極は陽極
4から直視出来ない位置に配置されているので、問題と
なる軟X線は陽極から一直線で画電極に到達することは
出来ない。最低−度は外側の偏向電極13に反射してか
ら到達することになるが、該偏向電極13には直接反射
防止のための乱反射溝17が多数刻み込まれているので
、実際に一回の反射だけで到達する軟x rgは非常に
少ない。また、軟X線の金属表面での反射率は01程度
と低いので数回も反射すれば殆ど減衰してしまうし、た
とえ軟X線がイオンコレクター電極16に入射したとし
ても、光電子放出は負電位のサプレッサー電極15によ
って押さえられるので、本発明のヘルマー贋電離真空計
のX線限界は、従来達成した最低圧10−”Paを確実
を越え、10−”Pa以下を達成できるものと予想され
る。
これに対して、熱陰極フィラメントを使用することによ
って発生するガス放出の問題は、次のようにして解決さ
れる。熱陰極フィラメント8の支持ビンlOを伝導して
来る多量の熱は、熱伝導性が良く電気絶縁性の高いサフ
ァイアのバイブ11を通して最短距離で遮蔽部2に逃が
されるが、遮蔽部2は熱伝導性の非常に高いアルミ合金
製のフランジ1に連続しているので熱拡散が早く、真空
内壁は熱陰極フィラメントによる温度上昇が殆ど起こら
ない。電子ボンバードを止めて通常の使用時でも、陽極
4は熱陰極フィラメント8からの熱輻射によって温度上
昇するが、陽極4も同じくサファイアのバイブ7を通し
て熱が最短距離でフランジ1に逃がされる。電子ボンバ
ードは陽極に対して電圧5oov。
って発生するガス放出の問題は、次のようにして解決さ
れる。熱陰極フィラメント8の支持ビンlOを伝導して
来る多量の熱は、熱伝導性が良く電気絶縁性の高いサフ
ァイアのバイブ11を通して最短距離で遮蔽部2に逃が
されるが、遮蔽部2は熱伝導性の非常に高いアルミ合金
製のフランジ1に連続しているので熱拡散が早く、真空
内壁は熱陰極フィラメントによる温度上昇が殆ど起こら
ない。電子ボンバードを止めて通常の使用時でも、陽極
4は熱陰極フィラメント8からの熱輻射によって温度上
昇するが、陽極4も同じくサファイアのバイブ7を通し
て熱が最短距離でフランジ1に逃がされる。電子ボンバ
ードは陽極に対して電圧5oov。
電子電流4に^(201)の電力で行われ、1200°
C以」二の高温で脱ガスされる。このとき熱陰極フィラ
メント8の加熱に必要な電力は3.6V、 2.2A(
St)と高いので同時に熱陰極フィラメント8と支持ピ
ン10.10′の脱ガスも行われる。これに対して、圧
力測定時の電力は陽極4に対し”C120V、 2mA
(0,241)、熱陰極フィラメント8に対して2.3
V、 1.5^(3,51)と極端に小さくなるので、
陽極4、熱陰極フィラメント8、支持ビン10、lO゛
の温度は低くなり、イオン化空間からのガス放出は無視
できる程度まで小さくなる。また、イオン収集空間に配
置される二つの偏向電極13.14とイオンコレクター
電極16は、アルミ合金製で酸素ガス雰囲気で切削加工
(近年開発され実用化された特殊表面処理技術で最小の
ガス放出速度が得られる)されるので、室温に戻された
ときの放出ガスは無視出来るほど小さい。
C以」二の高温で脱ガスされる。このとき熱陰極フィラ
メント8の加熱に必要な電力は3.6V、 2.2A(
St)と高いので同時に熱陰極フィラメント8と支持ピ
ン10.10′の脱ガスも行われる。これに対して、圧
力測定時の電力は陽極4に対し”C120V、 2mA
(0,241)、熱陰極フィラメント8に対して2.3
V、 1.5^(3,51)と極端に小さくなるので、
陽極4、熱陰極フィラメント8、支持ビン10、lO゛
の温度は低くなり、イオン化空間からのガス放出は無視
できる程度まで小さくなる。また、イオン収集空間に配
置される二つの偏向電極13.14とイオンコレクター
電極16は、アルミ合金製で酸素ガス雰囲気で切削加工
(近年開発され実用化された特殊表面処理技術で最小の
ガス放出速度が得られる)されるので、室温に戻された
ときの放出ガスは無視出来るほど小さい。
また、電気絶縁板にはサファイヤが用いられ、サプレッ
サー電極15も金メツキの細線メッンユが用いられるの
でこのガス放出も室温では無視出来る。
サー電極15も金メツキの細線メッンユが用いられるの
でこのガス放出も室温では無視出来る。
このように各部品にガス放出の最も小さい材料を選定し
、表面処理をすると共に、イオン収集空間に内蔵した予
備ヒータ23を用いれば、真空装置全体のベータを行わ
なくとも測定子の脱ガスは簡単に行うことができ、圧力
測定時に真空計自体から放出されるガスは全く無視でき
るほどにまで小さくすることができるようになるので、
高精度の極高真空圧力測定が可能となる。
、表面処理をすると共に、イオン収集空間に内蔵した予
備ヒータ23を用いれば、真空装置全体のベータを行わ
なくとも測定子の脱ガスは簡単に行うことができ、圧力
測定時に真空計自体から放出されるガスは全く無視でき
るほどにまで小さくすることができるようになるので、
高精度の極高真空圧力測定が可能となる。
このようにこれまで不可能であった10−”Pa以下の
極高真空領域の圧力測定を高精度で行えるのは、取りも
直さずイオン化空間とイオン収果空18ノとを真空壁と
連続する真空容器構造材の一部を延長介入せしめ一部開
口部を残して分離遮蔽し、陽極と熱陰極の電極を電気絶
縁材を介して前記真空容器構造材上に保持させると共に
、遮蔽部の一部開口部を通過したイオンビームを静電偏
向させるための電極に軟X線を乱反射させるための溝を
多数形成し、イオン収集空間に配置したことを特徴とす
る本発明がなされたからに外ならない。
極高真空領域の圧力測定を高精度で行えるのは、取りも
直さずイオン化空間とイオン収果空18ノとを真空壁と
連続する真空容器構造材の一部を延長介入せしめ一部開
口部を残して分離遮蔽し、陽極と熱陰極の電極を電気絶
縁材を介して前記真空容器構造材上に保持させると共に
、遮蔽部の一部開口部を通過したイオンビームを静電偏
向させるための電極に軟X線を乱反射させるための溝を
多数形成し、イオン収集空間に配置したことを特徴とす
る本発明がなされたからに外ならない。
尚、フランジ材はアルミ合金に限ったものではなく、ス
テンレス合金、銅合金など真空に使用される構造材であ
ればいかなるものであっても良く、電極の材料、形状も
実施例に限ったものではない。
テンレス合金、銅合金など真空に使用される構造材であ
ればいかなるものであっても良く、電極の材料、形状も
実施例に限ったものではない。
また、真空計の形式もヘルマー型でなくエクストラクタ
ー型などいかなる形式であってもかまわない。要はイオ
ン化空間とイオン収集空間とを真空壁と連続する真空容
器構造材の一部で分離遮蔽されていればいかなる形式で
あっても良い。
ー型などいかなる形式であってもかまわない。要はイオ
ン化空間とイオン収集空間とを真空壁と連続する真空容
器構造材の一部で分離遮蔽されていればいかなる形式で
あっても良い。
(発明の効果)
上記したように本発明の熱陰極電離真空計は、真空系内
に配置した熱陰極及び陽極間に電子電流を流し該電子電
流を形成する電子が空間を飛行中に気体分子を衝撃して
作る陽イオンをイオンコレクターに収集して取り出した
電流値から該真空系内のガス圧力を測定する測定子にお
いて、イオン化空間とイオン収集空間とを真空壁と連続
する真空容器構造材の一部を延長介入せしめ、一部間1
1部を残して分離遮蔽し、少なくとも陽極と熱陰極の電
極を電気絶縁材を介して前1記真空容器構造材上に保持
させたものであるから、陽極及び熱陰極の支持部を伝導
して来る熱を最短距離で外気に接する真空壁に逃がして
放熱することによってイオン化空間の温度−り昇を最小
に押さえてイオン収集空間の温度を路外気温に保ち、さ
らに陽極で発生する軟X線のイオン収集空間への侵入の
みならず熱陰極からの輻射熱の侵入も防いでイオン収集
空間に配置される電極の温度上昇を押さえてガス放出を
無くし、熱陰極を用いながらも極高真空の圧力測定を高
精度で行うことが可能になった。また、遮蔽部の一部開
口部を通過したイオンビームを静電偏向させるための電
極に軟X線を乱反射させるための溝を多数形成し、該電
極をイオン収集空間に配置したことにより、陽極から一
回の反射だけで入射して(る軟X線を無くし、サプレッ
サー電極とイオンコレクター電極で発生する光電子電流
を最小にしてX線限界10− ” Pa以下を達成する
ことができる等小型の熱陰極7I2?[離真空計であり
ながら、極めて有用な新規的効果を奏する。
に配置した熱陰極及び陽極間に電子電流を流し該電子電
流を形成する電子が空間を飛行中に気体分子を衝撃して
作る陽イオンをイオンコレクターに収集して取り出した
電流値から該真空系内のガス圧力を測定する測定子にお
いて、イオン化空間とイオン収集空間とを真空壁と連続
する真空容器構造材の一部を延長介入せしめ、一部間1
1部を残して分離遮蔽し、少なくとも陽極と熱陰極の電
極を電気絶縁材を介して前1記真空容器構造材上に保持
させたものであるから、陽極及び熱陰極の支持部を伝導
して来る熱を最短距離で外気に接する真空壁に逃がして
放熱することによってイオン化空間の温度−り昇を最小
に押さえてイオン収集空間の温度を路外気温に保ち、さ
らに陽極で発生する軟X線のイオン収集空間への侵入の
みならず熱陰極からの輻射熱の侵入も防いでイオン収集
空間に配置される電極の温度上昇を押さえてガス放出を
無くし、熱陰極を用いながらも極高真空の圧力測定を高
精度で行うことが可能になった。また、遮蔽部の一部開
口部を通過したイオンビームを静電偏向させるための電
極に軟X線を乱反射させるための溝を多数形成し、該電
極をイオン収集空間に配置したことにより、陽極から一
回の反射だけで入射して(る軟X線を無くし、サプレッ
サー電極とイオンコレクター電極で発生する光電子電流
を最小にしてX線限界10− ” Pa以下を達成する
ことができる等小型の熱陰極7I2?[離真空計であり
ながら、極めて有用な新規的効果を奏する。
第1図はこの発明の一実施例で、真空装置に取り付けな
い状態での平面図、第2図は同実施例の電流導入真空端
子のフランジを取り外した状態での裏から見た平面図、
第3図は同実施例の真空計を真空装置に取り付けた状態
での断面図、第4図は同実施例の熱陰極フィラメント支
持部の拡大図、第5図は同実施例の外側の偏向電極の斜
視図である。lはアルミニウム合金製の両切りフランジ
、2はフランジ一体の遮蔽部、3は遮蔽部に形成したラ
ッパ状の開口部、4は半球状陽極、5は陽極の支持リン
グ、6.6′は支持リングに溶接されたリード線、7は
サファイヤの絶縁パイプ、8は熱陰極フィラメント、9
はタンタルのフィラメント支持線、lOはステンレス製
の支持ビン、11はサファイヤの絶縁パイプ、12はナ
ツト、13は外側の偏向電極で、14は内側の偏向電極
、15はサプレッサー電極、16はイオンコレクター電
極、17は乱反射の溝、18はサファイヤの板、19は
ミニフランジ、20は同軸電流導入真空端子、21はア
ルミ合金製フランジ、22は多軸電流導入真空端子、2
3は予備ヒータ、24はガス抜き穴、25はガスケット
、26はボルトネジ溝穴、27は真空槽の真空計取り付
はフランジ、28は真空槽である・
い状態での平面図、第2図は同実施例の電流導入真空端
子のフランジを取り外した状態での裏から見た平面図、
第3図は同実施例の真空計を真空装置に取り付けた状態
での断面図、第4図は同実施例の熱陰極フィラメント支
持部の拡大図、第5図は同実施例の外側の偏向電極の斜
視図である。lはアルミニウム合金製の両切りフランジ
、2はフランジ一体の遮蔽部、3は遮蔽部に形成したラ
ッパ状の開口部、4は半球状陽極、5は陽極の支持リン
グ、6.6′は支持リングに溶接されたリード線、7は
サファイヤの絶縁パイプ、8は熱陰極フィラメント、9
はタンタルのフィラメント支持線、lOはステンレス製
の支持ビン、11はサファイヤの絶縁パイプ、12はナ
ツト、13は外側の偏向電極で、14は内側の偏向電極
、15はサプレッサー電極、16はイオンコレクター電
極、17は乱反射の溝、18はサファイヤの板、19は
ミニフランジ、20は同軸電流導入真空端子、21はア
ルミ合金製フランジ、22は多軸電流導入真空端子、2
3は予備ヒータ、24はガス抜き穴、25はガスケット
、26はボルトネジ溝穴、27は真空槽の真空計取り付
はフランジ、28は真空槽である・
Claims (2)
- (1)真空系内に配置した熱陰極及び陽極間に電子電流
を流し該電子電流を形成する電子が空間を飛行中に気体
分子を衝撃して作る陽イオンをイオンコレクターに収集
して取り出した電流値から該真空系内のガス圧力を測定
する測定子において、イオン化空間とイオン収集空間と
を真空壁と連続する真空容器構造材の一部を延長介入せ
しめ、一部開口部を残して分離遮蔽し、少なくとも陽極
と熱陰極の電極を電気絶縁材を介して前記真空容器構造
材上に保持させたことを特徴とする熱陰極型電離真空計
。 - (2)遮蔽部の一部開口部を通過したイオンビームを静
電偏向させるための電極に軟X線を乱反射させるための
溝を多数形成し、該電極をイオン収集空間に配置したこ
とを特徴とする請求項第一項記載の熱陰極型電離真空計
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29688488A JPH02142050A (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 熱陰極型電離真空計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29688488A JPH02142050A (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 熱陰極型電離真空計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02142050A true JPH02142050A (ja) | 1990-05-31 |
Family
ID=17839415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29688488A Pending JPH02142050A (ja) | 1988-11-24 | 1988-11-24 | 熱陰極型電離真空計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02142050A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011230330A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Citizen Holdings Co Ltd | プリンタスタンド |
CN109238559A (zh) * | 2017-07-10 | 2019-01-18 | 株式会社爱发科 | 三极管式电离真空计和压力测定方法 |
JPWO2019229803A1 (ja) * | 2018-05-28 | 2021-05-13 | 株式会社島津製作所 | 分析装置 |
-
1988
- 1988-11-24 JP JP29688488A patent/JPH02142050A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011230330A (ja) * | 2010-04-26 | 2011-11-17 | Citizen Holdings Co Ltd | プリンタスタンド |
CN109238559A (zh) * | 2017-07-10 | 2019-01-18 | 株式会社爱发科 | 三极管式电离真空计和压力测定方法 |
KR20190006434A (ko) * | 2017-07-10 | 2019-01-18 | 가부시키가이샤 아루박 | 삼극관형 전리 진공계 및 압력 측정 방법 |
JPWO2019229803A1 (ja) * | 2018-05-28 | 2021-05-13 | 株式会社島津製作所 | 分析装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4272699A (en) | Electron impact ion source with field emission cathode | |
US8242783B2 (en) | Ionization vacuum gauge | |
US4019077A (en) | Field emission electron gun | |
US3440475A (en) | Lanthanum hexaboride cathode system for an electron beam generator | |
JPS60202649A (ja) | 二重格子陽極電子衝撃型イオン源 | |
EP1983543A1 (en) | Gun chamber, charged particle beam apparatus and method of operating same | |
JP2020047407A (ja) | 荷電粒子線装置 | |
US4845364A (en) | Coaxial reentrant ion source for surface mass spectroscopy | |
US7280636B2 (en) | Device and method for producing a spatially uniformly intense source of x-rays | |
RU2384912C1 (ru) | Импульсная рентгеновская трубка | |
US9928985B2 (en) | Robust emitter for minimizing damage from ion bombardment | |
JPH02142050A (ja) | 熱陰極型電離真空計 | |
JPH0372940B2 (ja) | ||
CN117038419A (zh) | 一种碳纳米管冷阴极微焦点x射线管 | |
US3906237A (en) | Ion gauges | |
JP2008140623A (ja) | 電子線源装置 | |
US4041316A (en) | Field emission electron gun with an evaporation source | |
JP4263861B2 (ja) | X線管およびその製造方法 | |
JP2000039375A (ja) | イオン源 | |
US2956192A (en) | Gettering electron gun | |
JP2770249B2 (ja) | 真空計 | |
US2084865A (en) | Light sensitive electron discharge device | |
JPS5845140B2 (ja) | イオンビ−ム源 | |
RU2459307C1 (ru) | Импульсная рентгеновская трубка | |
JP4306110B2 (ja) | 開放型x線管 |