JPH0676786A - 粒子検出器 - Google Patents

粒子検出器

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Publication number
JPH0676786A
JPH0676786A JP21304892A JP21304892A JPH0676786A JP H0676786 A JPH0676786 A JP H0676786A JP 21304892 A JP21304892 A JP 21304892A JP 21304892 A JP21304892 A JP 21304892A JP H0676786 A JPH0676786 A JP H0676786A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
particle detector
particles
particle
inert gas
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21304892A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Kadoi
日出雄 角井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Publication of JPH0676786A publication Critical patent/JPH0676786A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本願発明の粒子検出器21は、不活性ガス6
が封入されたチャンバー22と、チャンバー22内を貫
通する細線5とを備え、入射する粒子が不活性ガス6を
電離することにより当該粒子を検出し、チャンバー22
は、ハニカム状の板材により構成されてなることを特徴
とする。また、チャンバー22は断面が矩形状であるこ
とを特徴とする。 【効果】 粒子の透過率を大きくすることができ、した
がって、該チャンバー内の不活性ガスの電離に寄与する
粒子の数を増加させることができ検出感度を向上させる
ことができる。また、該チャンバーを軽量化することが
できる。また、検出部の断面積を大きくすることがで
き、該粒子検出器に入射する粒子をほぼ正確に捕らえる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、素粒子を検出する粒子
検出器に係り、更に詳しくは、電子−電子衝突、電子−
陽電子衝突、陽子−陽子衝突等、高エネルギー粒子同士
を衝突させる際に発生するミューオン等の粒子の検出に
用いて好適な粒子検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子−電子衝突、電子陽電子衝
突、陽子−陽子衝突等のように、高エネルギー粒子同士
を正面衝突させることにより、統一場理論の核心をなす
ヒッグス・メカニズムの解明、超対称性理論の検証、素
粒子の内部構造の探索、新素粒子の探索等を研究する計
画が進められている。高エネルギー粒子同士の相互作用
領域において、これらの高エネルギー粒子同士を正面衝
突させた場合、電子、ニュートリノ、ミューオン等のレ
プトンが多数発生する。したがって、これらレプトンを
検出することが高エネルギー粒子同士の相互作用を研究
する上で極めて重要なものとなる。そこで、レプトン、
特にミューオンの検出に用いられる粒子検出器として、
図4に示すようなものが提案されている。
【0003】この粒子検出器1は、円筒形のステンレス
スチールからなるチューブ2の両端部がアルミナ(Al
23)等からなるセラミック製の絶縁体3,4により封
じられ、これら絶縁体3,4によりチューブ2内を貫通
する金属製の細線5が保持され、このチューブ2内には
アルゴン(Ar)等の不活性ガス6が常圧以上の圧力で
封入されている。チューブ2の材料としては、上述した
ステンレススチール以外にアルミニウム等も好適に用い
られる。この粒子検出器1を前記相互作用領域の周囲に
配置するには、まず、図5に示すように箱型のカートリ
ッジ11内に、隣接する粒子検出器1,1それぞれの外
周面1aが互いに当接するように配列し、次いで、図6
に示すように前記相互作用領域を取り囲むように配置さ
れた正多角形状のバレル12に、これらカートリッジ1
1,11,…の各々の長手方向の側面が互いに当接する
ように収納する。また、この粒子検出器1を用いてミュ
ーオンを検出するには、まず、予めステンレススチール
チューブ2と細線5との間に所定の電圧を印加してお
く。ここで、ミューオン13が粒子検出器1内に入射す
ると、該ミューオン13がAr等の不活性ガス6を電離
し、複数のイオン対14が発生する。これらのイオン対
14は電極間に所定の電圧が印加されているので電極ま
での走行中に再結合することなく、それぞれのイオンが
負または正の電極にそれぞれ到達し計測される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した粒
子検出器1に入射するミューオン13の寿命は10-6
と比較的長いのであるが、ステンレススチールを円筒形
に加工して肉厚のチューブ2としているために、ミュー
オン13が該チューブ2を透過する時の被透過体積が小
さく、したがって、不活性ガス6の電離に寄与するミュ
ーオン13の数が低下し検出感度が低下するという欠点
がある。また、肉厚のチューブ2はそれ自体かなりの重
量を有するものであるから、大型化すればする程重量が
増加することとなり、これらのチューブ2を支える部材
の強度を更に向上させねばならないという問題がある。
したがって、機械的強度を保持したまま軽量化する必要
がある。また、粒子検出器1は円筒状であるからチュー
ブ2の断面積が小さく、該粒子検出器1の中心軸に向か
って入射するミューオン13はほぼ正確に捕らえること
ができるものの、粒子検出器1の中心軸から外れた位
置、特に外周面近傍に入射したミューオン13は捕らえ
ることが困難であるという欠点がある。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであって、ミューオン等の粒子の透過率が大きく、軽
量で、しかも検出部の断面積が矩形で大きい粒子検出器
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な粒子検出器を採用した。すなわ
ち、請求項1記載の粒子検出器は、不活性ガスが封入さ
れたチャンバーと、該チャンバー内を貫通する細線とを
備え、入射する粒子が前記不活性ガスを電離することに
より当該粒子を検出する粒子検出器であって、前記チャ
ンバーは、ハニカム状の板材により構成されてなること
を特徴としている。
【0007】また、請求項2記載の粒子検出器は、請求
項1記載の粒子検出器において、前記チャンバーは、断
面が矩形状であることを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の請求項1記載の粒子検出器では、前記
チャンバーをハニカム状の板材により構成することによ
り、該チャンバーの粒子の透過率を大きくし、該チャン
バーを軽量化する。
【0009】また、請求項2記載の粒子検出器では、前
記チャンバーの断面を矩形状とすることにより、検出部
の断面積を大きくする。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の粒子検出器21の一実施例
を示す斜視図である。この粒子検出器21は、長手方向
の断面が方形の箱体のチャンバー22の両端部がアルミ
ナ(Al23)等からなるセラミック製の絶縁体3,4
により封じられ、これら絶縁体3,4によりチャンバー
22内を貫通する金属製の細線5が保持され、このチャ
ンバー22内にはAr等の不活性ガス6が常圧以上の圧
力で封入され、この絶縁体3には真空引孔23及びガス
充填孔24が設けられている。
【0011】チャンバー22は、アルミニウム合金から
なる複数のハニカム板31,…を折り曲げ組み合わせて
箱体状としたもので、ハニカム板31同士は融着により
接続されている。これより、チャンバー22の重量は従
来のものと比較して大幅に軽量化されている。
【0012】この粒子検出器21を高エネルギー粒子同
士の相互作用領域の周囲に配置する方法は従来と同様で
ある。すなわち、まず、図3に示すように箱型のカート
リッジ11内に、隣接する粒子検出器21,21それぞ
れの長手方向の側面21aが互いに当接するように配列
し、次いで、図6に示すように前記相互作用領域を取り
囲むように配置された正多角形状のバレル12に、これ
らカートリッジ11,11,…の各々の長手方向の側面
が互いに当接するように収納する。
【0013】この粒子検出器21を用いてミューオンを
検出する方法も従来と同様である。この場合、チャンバ
ー22はアルミニウム合金からなる複数のハニカム板3
1,…により構成されているので、ミューオン等のレプ
トンの透過率が大きくなり、したがって、不活性ガス6
の電離に寄与するミューオンの数が増加し検出感度が向
上する。また、チャンバー22の断面が方形であるから
断面積が大きく、該粒子検出器21の上面21b全体に
おいて入射するミューオンをほぼ正確に捕らえることが
できる。
【0014】以上説明したように、本実施例の粒子検出
器21によれば、チャンバー22をアルミニウム合金の
ハニカム板31により構成することとしたので、ミュー
オン等のレプトンの透過率を大きくすることができ、し
たがって、不活性ガス6の電離に寄与するミューオンの
数を増加させることができ検出感度を向上させることが
できる。また、該チャンバー22を軽量化することがで
きる。
【0015】また、チャンバー22の断面を方形とした
ので、検出部の断面積を大きくすることができ、該粒子
検出器21の上面21b全体において入射するミューオ
ンをほぼ正確に捕らえることができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の請求項1記
載の粒子検出器によれば、不活性ガスが封入されたチャ
ンバーと、該チャンバー内を貫通する細線とを備え、入
射する粒子が前記不活性ガスを電離することにより当該
粒子を検出する粒子検出器であって、前記チャンバー
は、ハニカム状の板材により構成されてなることとした
ので、粒子の透過率を大きくすることができ、したがっ
て、該チャンバー内の不活性ガスの電離に寄与する粒子
の数を増加させることができ検出感度を向上させること
ができる。また、該チャンバーを軽量化することができ
る。
【0017】また、請求項2記載の粒子検出器によれ
ば、請求項1記載の粒子検出器において、前記チャンバ
ーは、断面が矩形状であることとしたので、検出部の断
面積を大きくすることができ、該粒子検出器に入射する
粒子をほぼ正確に捕らえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粒子検出器の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図2】本発明の粒子検出器のハニカム曲部を示す斜視
図である。
【図3】本発明の粒子検出器をカートリッジ内に配列す
る有様を示す斜視図である。
【図4】従来の粒子検出器を示す正面図である。
【図5】従来の粒子検出器をカートリッジ内に配列する
有様を示す斜視図である。
【図6】相互作用領域を取り囲むように配置されたバレ
ルにカートリッジを収納する有様を示す斜視図である。
【符号の説明】
21 粒子検出器 21a 側面 21b 上面 3,4 セラミック製の絶縁体 5 金属製の細線 6 不活性ガス 11 カートリッジ 12 バレル 23 真空引孔 24 ガス充填孔 31 ハニカム板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不活性ガスが封入されたチャンバーと、
    該チャンバー内を貫通する細線とを備え、入射する粒子
    が前記不活性ガスを電離することにより当該粒子を検出
    する粒子検出器であって、 前記チャンバーは、ハニカム状の板材により構成されて
    なることを特徴とする粒子検出器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の粒子検出器において、 前記チャンバーは、断面が矩形状であることを特徴とす
    る粒子検出器。
JP21304892A 1992-08-10 1992-08-10 粒子検出器 Withdrawn JPH0676786A (ja)

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JP21304892A JPH0676786A (ja) 1992-08-10 1992-08-10 粒子検出器

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JPH0676786A true JPH0676786A (ja) 1994-03-18

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ID=16632665

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JP21304892A Withdrawn JPH0676786A (ja) 1992-08-10 1992-08-10 粒子検出器

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006147554A (ja) * 2004-11-15 2006-06-08 General Electric Co <Ge> 放射線検出のための楕円形ガス封入式検出器
JP2012230835A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Central Research Institute Of Electric Power Industry 粒子加速方法および粒子加速装置ならびにミュオン生成・加速システム
JP5512872B1 (ja) * 2013-09-20 2014-06-04 株式会社東芝 粒子検出器
JP2015167139A (ja) * 2015-04-30 2015-09-24 一般財団法人電力中央研究所 ミュオン生成装置

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991102