JP2005195052A - 作業車両の変速制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トラクタ等の作業車両では、多種多様な作業に対応するべく複数の変速装置を備え、細かな変速が可能となっている。このため、車両の発進時に不適な変速位置が設定されていると、多くの変速操作、或いは時間を要したり、高負荷を伴なってエンストを生じて円滑な発進ができないという課題が有った。
【解決手段】
トラクタには、アクセル操作に応じて変速位置をアップダウンさせる変速モードを設ける。この変速モードは高速側の所定の副変速位置P4においてのみ作動可能に設定する。そしてエンジンEの始動時に前記副変速が前記所定の副変速位置P4に設定されている場合は、前記主変速位置を変速レンジ内の最定低速位置へ切り替える。また前記エンジンEの始動時に前記副変速が前記所定の副変速位置P4とは異なる他の位置に設定されている場合は、使用累積時間の最も長い主変速位置へ切り替える。
【選択図】図2

Description

この発明は、作業車両の変速制御装置の構成に関する。
本出願人は過去に、エンジンの回転動力を主変速装置と副変速装置を介して前後輪へ伝達し、少なくとも前記主変速装置の変速位置を変速スイッチのON操作に連動させて切り替える第一変速モードと、アクセル操作に連動させて切り替える第二変速モードとを備えた作業車両(トラクタ)の出願をしている。
また前記出願に記載した発明では、第二変速手段を路上走行を想定した特定の副変速位置、路上用H速位置においてのみ作動可能に構成し、一般路上を走行する際の変速操作を低減する構成となっている。
特願2003-41603号
前記のようにトラクタのような作業車両では、各種作業に対応するべく主変速装置と副変速装置を備え、多段の変速位置を設定可能に構成している。詳しくは減速比の大きな副変速装置で車速レンジを設定し、副変速装置よりも減速比の小さな主変速装置で細かな車速の調整を設定する構成としている。
しかしながら、前記車両では、車両の発進時に不適な変速位置が設定されている場合、例えば副変速位置を低速、即ち作業位置に設定した状態でエンジンを駆動させ、その際主変速位置も低速であると、作業に適した目的の変速位置を得るまでに多くの変速操作、或いは時間を要し、また反対に副変速位置を路上を想定した高速位置に設定した状態でエンジンを駆動させ、その際主変速位置も高速位置であると、急加速を伴ったり、エンストを生じて円滑な発進ができないという課題が有った。
以上のような課題に鑑みてこの発明では、変速装置を以下のように構成した。即ち、請求項1の発明では、
エンジンEの回転動力を主変速装置1と副変速装置2を介して駆動輪3F,3Rへ伝達し、少なくとも前記主変速装置1の変速位置をスイッチ操作具4u,4dのON操作に連動させて切り替える第一変速モードと、アクセル操作に連動させて切り替える第二変速モードとを備えた作業車両において、
前記車両では前記第二変速モードの作動を高速側の副変速位置においてのみ作動可能に設定すると共に、
前記エンジンEの始動時に前記副変速位置が高速側の副変速位置に設定されている場合は、前記主変速位置を所定の低速位置へ切り替え、
前記エンジンEの始動時に前記副変速位置が前記高速側の副変速位置とは異なる他の副変速位置に設定されている場合は、前記主変速位置を高速側の変速位置へ切り替え可能に構成したことを特徴とする作業車両の変速制御装置とした。
以上のように構成した請求項1の発明では、エンジンEの始動時に前記副変速位置が高速位置に設定されている場合は、前記主変速位置は所定の低速位置へ切り替えられ、
前記エンジンEの始動時に前記副変速位置が前記高速側の変速位置とは異なる副変速位置に設定されている場合は、前記主変速位置は高速側の変速位置へも切り替えられる。
また請求項2の発明では、前記エンジンEの始動時に副変速位置がニュートラル位置に設定されている場合は、主変速位置をニュートラル位置に待機させる制御手段Cを備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の変速制御装置とした
以上のように構成した請求項2の発明では、前記エンジンEの始動時に副変速位置がニュートラル位置に設定されている場合は、主変速位置はニュートラル位置で待機状態となる。
これにより、請求項1の発明は、一般路上で副変速位置を高速にして発進しようとする場合は、低速の主変速位置からアクセルの増減操作に連動して同変速位置もアップダウンするのでスムーズな発進が行える。
また作業で副変速位置を高負荷に対応する低速置にして発進しようとする場合は、高速側の主変速位置から車両を始動することができるので、変速操作を低減し、作業を迅速に開始することができる。
また請求項2の発明では、エンジン始動後、変速位置を設定すると直ちに主変速位置が切り替わるので、他の主変速位置を保持する構成と比較して、変速時間を短縮し迅速な発進を行うことができる。
以下この発明を作業車両となる農業用トラクタTに搭載した形態について説明する。
図1は、トラクタTの全体側面図を示すものであり、この車体前部のボンネット11内部にはエンジンEを搭載し、このエンジンEの回転動力をミッションケース12内の主変速装置(第一変速装置)1や副変速装置(第二変速装置)2に伝え、これら変速装置で減速された回転動力を駆動輪となる左右前輪3F,3Fと後輪3R,3Rとに伝達する構成となっている。
また前記エンジンEのガバナ機構Gには、アクセル位置を検出するアクセル位置センサ13を備えると共に、出力回転数を検出するエンジン回転センサ14を備える構成となっている。
また前記ミッションケース12の上方には、操縦席15を搭載するフロア16を設け、このフロア16前部にハンドルポスト17を立設すると共に、この上部にステアリングハンドル18を支持し、ポスト内部には車両の旋回操作を検出する手段としてハンドル切角センサ18sを内装する構成となっている。
また前記ハンドルポスト17には、前記ステアリングハンドル18の下方に、アクセルレバー20(スロットルレバー)を備えると共に、同レバー20の下方のフロア16上には、アクセルペダル21を備える構成となっている。これにより、前記アクセルレバー20の前後回動位置を保持することで前記エンジンEのアクセル位置、即ち回転数を設定保持し、この設定位置からアクセルペダル21の踏込み、或いは踏込み解除に応じてエンジン回転数を増減変更することができる。
また前記ハンドルポスト17には、車両の前後進行方向を切り替える前後進切替レバー19を設け、更にポスト近傍の前記フロア16上には、車両の主クラッチ40を入切操作するクラッチペダル22を備える構成となっている。そして前記前後進切替レバー19の基部には、レバーの操作位置を検出する前進スイッチ19fと後進スイッチ19rを設け、更に前記クラッチペダル22の基部には同ペダル22の踏込み操作を検出するクラッチペダル踏込スイッチ22sを備える構成となっている。
また前記ハンドルポスト17の前方には、液晶モニタMや各種表示ランプL1,L2を備えたメータパネル23を備える構成となっている。
また前記操縦席15の側方には、変速レバー25や作業機昇降レバー26等の各種操作具を備え、またこの下方にはこの発明の制御手段となるコントローラCを備える構成となっている。
ここで、前記変速レバー25について、図2に基づいて詳細に説明する。
前記変速レバー25は、L,M,Hの3段の変速位置を有する副変速装置2をシフト操作するレバーであり、作業用操作位置として、前記副変速装置をL速に切り替えるL速位置P1と、M速に切り替えるM速位置P2と、H速に切り替える作業用H速位置P3を有する構成となっている。また前記変速レバー25には、前記副変速H速の切り替えを維持しながら、変速レバー25の操作位置だけを変更できる路上用H速位置P4を備える構成となっている。
そして、これらの操作位置は、レバー基部の各副変速位置センサ25a,25b,25c,25dによって検出する構成となっている。
これにより、前記トラクタTでは、前記変速レバー25を前記作業を想定したL速位置P1、M速位置P2及び作業用H速位置P3に設定した状態では、主変速を1〜8段の全段に亘って切り替えできる一方、前記変速レバー25を、路上用H速位置P4に設定した状態では、主変速の切替レンジを5速から8速に設定する構成となっている。
これにより、路上走行時には、低速位置での変速回数を削減し、目的の変速位置へ迅速に変速することができる。
また前記変速レバー25のグリップ部には、1速から8速の変速位置を有する主変速装置1を1速ずつ切り替える変速スイッチ4(増速スイッチ4u、減速スイッチ4d)を備えると共に、この発明の変速制御の作動を入切する変速制御入切スイッチ5を備える構成となっている。
また前記ミッションケース12の後上部には、作業機昇降用油圧シリンダ30を内装するシリンダケース31を設け、前記油圧シリンダ30のピストンを前記作業機昇降レバー26の操作により伸縮操作してケース31の左右両側部のリフトアーム32,32を上下回動する構成となっている。また前記リフトアーム32,32の回動基部には、ポテンショメータ式のリフトアーム角センサ32sを備え、作業機の高さを検出する構成となっている。
また前記ミッションケース12の後部には、トップリンク35と左右ロアリンク36,36とから成る所謂三点リンク機構を備え、前記左右のリフトアーム32は、左右一側のロアリンク36,36に対しリフトロッド37で連結し、他側を作業機ローリング用油圧シリンダ38で連結する構成となっている。
これにより、前記作業機ローリング用油圧シリンダ38のピストンを伸縮操作すると作業機の一側を上下して作業機の左右傾斜姿勢を制御することができる。
尚、図例では、ロータリ耕耘装置Rを連結する構成となっている。
また図3はトラクタ1の伝動機構の動力伝達線図を示すものであり、エンジンEの回転動力は、まず主クラッチ40にて断続操作され、次いで前後進切替装置41に伝達され、更に主変速装置1、副変速装置2の順に伝達されて、後輪デフ機構42を介して後輪3Rへ、または前輪駆動軸43及び前輪デフ機構44を介して前輪3Fへ伝達する構成となっている。
前記前後進切替装置41は、二連の油圧クラッチ式変速装置であり、前記前後進切替レバー19の操作位置を検出して、前記コントローラCの通電指令により切替制御弁を操作し前進用油圧クラッチ45,若しくは後進用油圧クラッチ46を入として、エンジンEからの回転動力を正逆に切り替え、主変速装置1へ伝達する構成となっている。
前記主変速装置1は、第一主変速装置1aと第二主変速装置1bから構成され前記第一主変速装置1aは、前方から順に第1速から第4速の変速ギヤ組み47,48,49,50を備えたシンクロメッシュギヤ式変速装置であり、前記コントローラCの通電指令により変速用アクチュエータとなる1−2速用油圧シリンダ6aと3−4速用油圧シリンダ6bの何れか一方のピストンを伸縮駆動して、前記4つのギヤ組み内の一つのギヤ組みを介して、回転動力を第二主変速装置1bへ伝達する構成となっている。
また前記第二主変速装置1bは、高速用(Hi)クラッチ51と低速用(Lo)クラッチ52を有する二段切替えが可能な油圧クラッチ式変速装置であり、前記コントローラCの通電指令により変速用アクチュエータとなる内部ピストンを駆動し、どちらか一方のクラッチを圧着し回転動力を副変速装置2へ伝達する構成となっている。
また、前記副変速装置2は、3段(L速,M速,H速)の切り替えができるコンスタントメッシュギヤ式変速装置であり、前記主クラッチ40の伝達を切とし、操縦席15側方の変速レバー25の前後左右の回動操作により機械的連動機構を介して変速クラッチ或いは変速ギヤ組の内の1つを介して、回転動力を前記後輪3Rまたは前輪3Fへ伝達する構成となっている。
これにより、図4に示すように、前記トラクタ1では、主変速8段、副変速3段で合計24段の変速位置を得ることができる。
また前記後輪デフ機構42へ伝達される動力は、同装置42の動力上手側に備えた中継二段ギヤ56を介して前輪駆動軸43へも分岐され、この回転動力は、同軸43上の前輪増速装置57にて変速されて前記前輪デフ機構44へ伝達する構成となっている。
また前記前輪増速装置57は、等速クラッチ58と高速クラッチ59を有する高低二速に切り替える油圧クラッチ式の変速装置であり、等速クラッチ58が圧着している時には、入力回転数と出力回転数とが同じとなり前輪3Fの周速を後輪3Rの周速と略同速に駆動する。
また前記高速クラッチ59は、前記ハンドル切角センサ18sにより車両の旋回状態を検出したときに作動するクラッチであり、同クラッチ59が圧着している時には、入力回転数が出力回転数の略二倍となり前輪1Fの周速を後輪1Rの周速の二倍速で駆動する。
また更に両クラッチ58,59が共に非圧着状態であれば、前輪3Fは駆動されずトラクタTは二駆駆動となる。
また前記トラクタTでは、走行駆動形態を一定時間毎に二駆状態に強制的に切り替えて、前後輪のスリップを検出する状態、詳しくは前記前輪増速装置57の動力上手側と下手側に備えた前後輪回転センサ60f,60rの検出値によりトラクタTのスリップ状態を検出し、このスリップが許容される値に対して少ない状態ではトラクタTを後輪二駆状態(2WD)とし、スリップが前記値に対し大きい状態ではトラクタTを四輪駆動状態(4WD)に切り替える構成となっている。
尚、前記ランプLにより二駆状態か四駆状態かは、前記スリップの検出時を除いて適宜表示する構成となっている。
次に、図5に基づいて前記コントローラCについて説明する。
前記コントローラCの内部には、各種制御情報を処理するCPUや、本願の変速制御の制御プログラムを格納した記憶装置となるEEPROMや各種情報を一次記憶するRAM、そしてタイマーを設ける構成となっている。
そしてコントローラCの入力側には、前記変速レバー25のグリップ部に設けた増速スイッチ4uと減速スイッチ4d、この発明の変速制御を入切する変速制御入切スイッチ5、副変速位置センサ25a,25b…、更には前進スイッチ19f、後進スイッチ19r、クラッチペダル踏込スイッチ22s、アクセル位置センサ21、エンジン回転センサ14、前輪回転センサ60f、後輪回転センサ60r、を接続する構成となっている。
またコントローラCの出力側には、主変速位置を切り替える複数の制御弁のソレノイド61,61…と、前後進切替位置を切り替える制御弁のソレノイド62f,62rと、作業機昇降用油圧シリンダ30を伸縮駆動してリフトアーム21を上下動する制御弁のソレノイド63a,63bと、作業機ローリング用油圧シリンダ38を伸縮駆動する制御弁のソレノイド64a,64bと、液晶モニタMやブザー65、表示ランプL…、といった各種報知装置を接続する構成となっている。
以上のように構成したトラクタTでは、図6乃至図12に示す制御プログラムの概要を示すフローチャートや表に基づいて各種制御が行われる。
まず図6に示すように、トラクタTのエンジンキーをONして電源及びエンジンEを始動すると、前記コントローラCでは、各種センサやスイッチ類の設定状態を読み込む。そして各副変速位置における主変速位置の使用累積時間の計測が行われる(S2)。また続いて前記変速制御入切スイッチ5の入切状態が判定され、これが入であれば、この発明の第二変速モードとなるアクセル操作による主変速制御(S5)と、前記累積時間による主変速制御(S6)が行われる。
また前記変速制御入切スイッチ5が切の状態であれば、車速の変動を抑える主変速制御(S7)、即ち副変速の切り替えに応じて主変速装置1の変速位置を最低速若しくは最高速に切り替える制御が行われる。
また前記変速制御入切スイッチ5の入切状態に応じた主変速制御が行われた後には、前記変速スイッチ4u,4dのON操作(第二変速手段)、即ち押し込み操作に応じた変速制御(S8)が行われる。更に作業機昇降制御(S9)、作業機ローリング制御(S10)が行われる。
前記各制御の処理は夫れ夫れ以下のように実行される。
前記各副変速位置における主変速位置の使用累積時間測定処理は、図7に示すように、トラクタTの作業状態を検出して、この継続時間が所定時間(1分)を超えると、図8に示すように、メモリカウントを増やしていく処理となっている。
詳しくは、図中S3−2からS3−6の判定のように、前記リフトアーム角センサ32sによりリフトアーム32の位置が最上げ位置にあることを検出しているかどうか、エンジン始動時やセンサの断線時に前記リフトアーム32の動きを停止する所謂セフティ状態であるかどうか、変速レバー25が路上用H速位置P4であるかどうか、クラッチペダル22が踏込まれているかどうか、更には前後進切替レバー19が後進または中立位置であるかどうかを判定し、これらの判定の内1つでもYESの判定が有れば、トラクタTは非作業状態と想定して前記測定を中断する構成となっている。
また前記判定がすべてYESの場合で且つ所定時間(例えば1分)を継続した場合は、図8に示すように、前記EEPROMに記憶したメモリカウントを1加える。
また前記メモリカウント中に、最大使用累積時間が新たな主変速位置に切り替わり、且つ前記変速制御スイッチ5が入であると、前記液晶モニタMへこの旨を表示する構成となっている(S3−10〜S3−12)。
また前記トラクタTでは、副変速位置を作業用H速に設定している場合はスイッチ操作により、すべての主変速位置に切り替え可能に構成しているが、主変速使用累積時間をカウントする位置は、作業に使用できる位置だけを計測する構成となっており、路上走行を想定した高速側の主変速位置(6,7,8速)では計測しない構成となっている。
これにより、前記作業時の発進時に高速位置が選択されることが無くなり急発進を防止することができる。
またアクセル操作による主変速制御処理は、図9に示すように、最初に前記副変速位置センサ25a,25b…から副変速位置を判定し、これがニュートラル位置の場合は、前記変速用シリンダ6a,6bを駆動し主変速位置もニュートラル位置で保持する。
これにより、エンジン始動後、変速位置を設定すると直ちに主変速位置が切り替わるので、主変速位置を他の位置に保持する構成と比較して、変速時間を短縮し迅速な発進を行うことができる。
また副変速位置が路上用H速位置P4に設定されている場合は、前記主変速位置1の内、第5速に切り替える。
尚、前記変速レバー25を路上用H速位置P4に設定した場合の第5速は、前記変速スイッチ4u,4dで操作できる変速レンジと同様、切り替え可能な主変速位置を第5速から第8速までに設定されるため、最低速位置に相当する。
また前記副変速位置2が他の作業用変速位置P1,P2,P3に設定されていれば、同制御の処理を終了する。
また前記変速レバー25が路上用H速位置P4に設定されていると、前記アクセル位置センサ13とエンジン回転センサ14の検出により、アクセル位置に応じたエンジン回転数が出力されているどうかを判定し、この回転数差に所定値以上の余裕がある場合は、主変速位置を現在位置から1速アップする(S5−5)。また所定範囲内であれば現位置を保持し(S5−6)、エンジン回転数差が所定値以下、即ちエンジン馬力に余裕が無い場合は主変速位置を1速ダウンする(S5−7)。
また前記使用累積時間による主変速制御処理では、図10に示すように、前記変速レバー25が切り替えられた時に前記主変速位置1を前記のメモリカウントに基づいて最長使用位置へジャンプする構成となっている。
以上のように構成したトラクタTでは、エンジン始動時、作業位置P1,P2,P3、即ち低速位置で発進する際には、主変速位置は使用累積時間の長い位置に自動的に切り替えられ、数多くの変速スイッチ4u,4dの押込み操作を低減し、迅速に作業を開始することができる。
また路上用H位置P4、即ち高速位置で発進する際には、主変速位置1は変速レンジ5〜8速の内、最低速位置に切り替えられ、急加速や過負荷によるエンストを極力防止することができる。
尚、前記エンジン始動時の路上用H位置P4で発進する際の主変速位置1の切替位置としては、トラクタのギヤ減速比に応じて、低速側となる第6速を設定する構成としても良い。
また前記車速変動を抑える主変速制御処理は、図11に示すように、前記エンジン始動時に限り、変速レンジ内の主変速を最低速位置、即ち第1速へ切り替え(S7−2)、その後変速レバー25により変速位置を高速側へ切り替えると、主変速位置を最低速位置に切り替え(S7−4)、高速側に切り替えると変速レンジ内の最高速位置に切り替える(S7−5)構成となっている。
これにより、変速後の車速の変動が抑えられ急加速、或いは急減速を防止することができる。
尚、この発明の別形態としては、前記使用累積時間による主変速制御の処理に代えて、パソコンや携帯式調整器、或いは車上の既存のスイッチを利用して、エンジン始動位置の主変速位置を個別に設定する構成としても良い。
トラクタの全体側面図。 変速レバー近傍の側面図。 トラクタの動力伝達線図。 主及び副変速の組み合わせを示す表。 コントローラの接続状態を示す図。 制御の全体を示すフローチャート。 使用累積時間測定処理を示す制御フローチャート。 メモリカウントの累積状態を示す表。 アクセル操作による主変速制御を示すフローチャート。 使用累積時間による主変速制御を示すフローチャート。 車速変動を抑制する主変速制御を示すフローチャート。
符号の説明
E エンジン
T トラクタ
1 主変速装置
2 副変速装置
3F 前輪
3R 後輪
4 変速スイッチ
4u 増速スイッチ
4d 減速スイッチ
19 アクセルレバー
21 アクセルペダル

Claims (2)

  1. エンジンEの回転動力を主変速装置1と副変速装置2を介して駆動輪3F,3Rへ伝達し、少なくとも前記主変速装置1の変速位置をスイッチ操作具4u,4dのON操作に連動させて切り替える第一変速モードと、アクセル操作に連動させて切り替える第二変速モードとを備えた作業車両において、
    前記車両では前記第二変速モードの作動を高速側の副変速位置P4においてのみ作動可能に設定すると共に、
    前記エンジンEの始動時に前記副変速位置が高速側の副変速位置P4に設定されている場合は、前記主変速位置を所定の低速位置へ切り替え、
    前記エンジンEの始動時に前記副変速位置が前記高速側の副変速位置P4とは異なる他の副変速位置に設定されている場合は、前記主変速位置を高速側の変速位置へ切り替え可能に構成したことを特徴とする作業車両の変速制御装置。
  2. 前記エンジンEの始動時に副変速位置がニュートラル位置に設定されている場合は、主変速位置をニュートラル位置に待機させる制御手段Cを備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両の変速制御装置。
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