JP2005194885A - ディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン走行時以外のEV走行時にも排気浄化装置のPM再生機会を増やし、排気浄化装置のPM再生を促進できるディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法を提供すること。
【解決手段】エンジン走行中であり、かつEV走行条件の成立時にPM捕集装置の昇温制御である低温燃焼制御を実施し(ステップS10肯定、ステップS20)、その後エンジンを停止してEV走行中にPM再生する(ステップS30、ステップS50、ステップS90)。EV走行中に触媒の過熱回避(ステップS40肯定)もしくは触媒に空気を供給する必要がある場合に(ステップS60肯定)、クラッチを係合してPM捕集装置に空気を供給し、触媒を冷却して過熱を回避する一方(ステップS100)、酸素不足状態の触媒に酸素を供給して酸化反応を促進し、PM再生を促進する(ステップS70)。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法に関し、更に詳しくは、エンジン走行時以外のEV走行時にも排気浄化装置のPM再生機会を増やし、排気浄化装置のPM再生を促進することができるディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法に関する。
近年、地球環境の保全や省資源の観点から、ディーゼルハイブリッド車両の開発が行われている。たとえば、このディーゼルハイブリッド車両は、ディーゼルエンジンと、このディーゼルエンジン出力による発電またはバッテリ電力によるエンジン出力のアシストを行うモータジェネレータと、排気ガス中の粒子状物質(以下、PMと略称する)を捕集するパティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタと略称する)とを備えたものが公知である。
ところで、このフィルタは、捕集されるPMが多くなると次第に目詰まりしてきて圧力損失が大きくなるため、目詰まりがある程度に達したところで捕集したPMを燃焼させて目詰まりを解消する再生処理(以下、PM再生と称する)が必要となる。このPM再生の方法として、たとえばエンジン負荷を高めて高温の排気ガスをフィルタに供給することによりPMを燃焼させるものが公知である。
このような排気浄化装置を備えたディーゼルハイブリッド車両において、上記フィルタの再生要求がある場合に、上記バッテリ充電量の下限値を通常運転時よりも低い値とすることにより、当該バッテリの連続充電時間を延長し、比較的高温の排気ガスが供給される高負荷状態での連続運転時間を延長する。これにより、フィルタに堆積したPMの燃焼時間を比較的長く確保し、フィルタの再生を促進する制御技術が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
なお、関連する技術として、浄化触媒上に堆積したPMの酸化を促進する場合に、ディーゼルエンジンの運転状態を変更して当該浄化触媒に流入する排気ガス中の酸素濃度を増加させ、そのエンジン運転状態の変更に伴う出力変動を打ち消すようにモータジェネレータの運転状態を制御する技術が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
また、ディーゼルハイブリッド車両において、排気ガス中に含まれるPM成分が所定値以下となるようにディーゼルエンジンを運転するとともに、当該エンジンの不足トルクをモータジェネレータにより調節するものが提案されている(たとえば、特許文献3参照)。
特開2002−242721号公報 特開2003−120263号公報 特開2002−115576号公報
しかしながら、上記特許文献1に係る従来技術にあっては、エンジン走行時に限って排気浄化装置のPM再生制御を実施しているため、PM再生の機会が少ないという課題があった。
また、上記特許文献2や特許文献3に係る従来技術では、トルク変動を調節するためにモータジェネレータが利用されているものの、このモータジェネレータのみを駆動源とするEV走行時に排気浄化装置のPM再生機会を増やすための制御は、何ら開示されていない。
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、エンジン走行時以外のEV走行時にも排気浄化装置のPM再生機会を増やし、排気浄化装置のPM再生を促進することができるディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、この発明の請求項1に係るディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法は、ディーゼルエンジンと、自動変速可能な有段変速機と、前記エンジンと前記有段変速機間の動力伝達の接離を行うクラッチと、前記エンジン出力による発電またはバッテリ電力による前記エンジン出力のアシストを行うモータジェネレータと、排気ガス中の粒子状物質を除去するために触媒を担持した排気浄化装置とを備え、前記エンジンのみを駆動源とするエンジン走行と、前記モータジェネレータのみを駆動源とするEV走行とのいずれか一方によっても走行可能に構成されたディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法において、前記エンジン走行中であり、かつ前記EV走行条件の成立時に前記排気浄化装置の昇温制御を実施し、その後前記エンジンを停止して前記EV走行中に前記排気浄化装置に捕集した粒子状物質を燃焼除去(PM再生)することを特徴とするものである。
これにより、エンジン走行時以外のEV走行時にも排気浄化装置のPM再生機会が増やされ、排気浄化装置のPM再生が更に促進される。
また、この発明の請求項2に係るディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法は、請求項1に記載の発明において、前記排気浄化装置の昇温制御は、低温燃焼であることを特徴とするものである。
この低温燃焼制御が実施されると、排気ガス中に未燃の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)が増量することになるため、これらの未燃のHCやCOが排気系に供給されて酸素雰囲気中で酸化反応が起こる。すると、排気浄化装置の触媒床温が上昇するので、PM着火温度以上になった段階でPMが燃焼除去される。
また、この発明の請求項3に係るディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法は、請求項1または2に記載の発明において、前記EV走行中に前記排気浄化装置の過熱回避もしくは前記排気浄化装置に空気を供給する必要がある場合に、前記クラッチを係合して前記排気浄化装置に空気を供給することを特徴とするものである。
クラッチを係合して排気浄化装置に空気を供給することで、触媒反応(酸化反応)によって高温となった排気浄化装置が当該空気により冷却されるため、排気浄化装置の過熱が回避される。また、酸素不足状態の触媒に酸素が供給されるので、酸化反応が促進されPM再生が促進される。
この発明に係るディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法(請求項1)によれば、エンジン走行時以外のEV走行時にも排気浄化装置のPM再生機会を増やすことができるので、排気浄化装置のPM再生を更に促進することができる。
また、この発明に係るディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法(請求項2)によれば、低温燃焼制御によって排気浄化装置の触媒床温を上昇させることができるので、PMの着火温度以上になった段階でPMを燃焼除去することができる。
また、この発明に係るディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法(請求項3)によれば、クラッチを係合して排気浄化装置に空気を供給することで、触媒反応(酸化反応)によって高温となった排気浄化装置を当該空気により冷却することができ、排気浄化装置が過熱されるのを回避することができる。また、酸素不足状態の触媒に酸素が供給されるので、酸化反応が促進され、PM再生を促進することができる。
以下に、この発明に係るディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
先ず、前輪駆動車(FF車)であるディーゼルハイブリッド車両の概略構成について図3に基づいて説明する。ここで、図3は、ディーゼルハイブリッド車両の概略構成を示す模式図である。
ディーゼルハイブリッド車両10には、車両前部に走行駆動源としてのディーゼルエンジン11が設けられている。このディーゼルエンジン11は、コモンレール方式の燃料噴射システム(図示せず)により燃料噴射量が制御されるようになっている。また、吸入空気量はエアフロメータ(図示せず)により検出されるようになっている。
また、このディーゼルエンジン11は、図示例を省略するが、排気バルブの開閉動作タイミングを可変制御する周知の可変バルブタイミング機構(VVT機構)や、排気を利用して吸気量を増大させるターボ過給機、排気ガスの一部を吸気系に還流させる排気ガス再循環装置(以下、EGR装置と称する)を備えている。また、ディーゼルエンジン11の排気通路には、空燃比を検出する空燃比(A/F)センサ(図示せず)や排気ガス温度(後述する触媒下流の排気ガス温度)を検出する排気温センサ(図示せず)等が設けられている。
また、ディーゼルエンジン11の排気通路には、排気ガス中のPMおよび窒素酸化物(NOx)を浄化するために、吸蔵還元型NOx触媒を担持した周知の排気浄化装置であるパティキュレートフィルタ(以下、単にPM捕集装置と称する)が設けられている(図示せず)。
また、この排気通路におけるPM捕集装置の上流側と下流側には、それぞれ圧力センサ(図示せず)が設けられ、その差圧を検出することにより、PMのPM捕集装置への堆積量を推定できるように構成されている。また、このPM捕集装置には、触媒床温を検出する温度センサ(図示せず)も設けられている。
ディーゼルエンジン11で発生する駆動力は、自動変速可能な有段変速機(以下、MMT(マルチモードマニュアルトランスミッション)と記す)12およびドライブシャフト14を介して主駆動輪としての前輪13に伝達されるようになっている。このMMT12は、走行状態に応じてギヤ段の変速操作をアクチュエータで電気的に自動制御するものである。すなわち、トルクコンバータは搭載されていない。
ディーゼルエンジン11は、このMMT12から指令される要求エンジントルクを出力するために、その燃料噴射量や吸入空気量等を制御されるように構成されている。ディーゼルエンジン11の要求燃料噴射量は、たとえば、エンジンの回転数およびアクセル開度からマップに基づいて決定され、燃料噴射が実行されるようになっている。その際、エンジン回転数および吸入空気量から、スモークリミットを超えないような燃料噴射量がマップに基づいて決定される。
また、ディーゼルハイブリッド車両10には、ディーゼルエンジン11とMMT12間の動力伝達の接離を行うクラッチ12aが備えられており、走行状態に応じて接離操作をアクチュエータで電気的に自動制御されるようになっている。
また、駆動力を分けて伝達するトランスファ15には、プロペラシャフト16が連結され、その末端には駆動系歯車装置(ギヤトレーン)を一体化したモータジェネレータ(MG)17が連結されている。後輪18は、駆動輪である前輪13に連れ回されるだけの構成となっている。なお、本実施例では、モータジェネレータ17を、トランスファ15およびプロペラシャフト16を介して車両後部に搭載したものを示したが、これらを介さずにMMT12に一体的に搭載してもよい。
このモータジェネレータ17は、インバータ19を介し、充放電可能な二次電池であるバッテリ20と接続されている。また、このモータジェネレータ17は、走行駆動源であるモータとして機能する力行運転モードと、発電機として機能する回生運転モードとの2つの運転状態をとり得るように構成されている。
たとえば、このモータジェネレータ17は、力行運転モードではバッテリ20からの電力供給を受けて、プロペラシャフト16を介しドライブシャフト14を駆動するための動力を発生する。また、回生運転モードでは、モータジェネレータ17は、プロペラシャフト16を介してディーゼルエンジン11あるいはドライブシャフト14から伝達される駆動力を電力に変換し、バッテリ20を充電する。
なお、モータジェネレータ17が力行運転モードあるいは回生運転モードのいずれかで運転されるかは、バッテリ20の充電状態SOC(State of Charge)をも勘案して決定される。
以上のように構成されたディーゼルハイブリッド車両10は、図示しない電子制御ユニット(ECU)によって上記各種センサからの出力情報に基づいて各構成要素とともに以下のように基本制御され、種々の状態で走行することができる。
たとえば、ディーゼルハイブリッド車両10が走行を始めた比較的低速な状態では、ディーゼルエンジン11を停止したまま、モータジェネレータ17を力行することにより走行(EV走行)する。そして、走行開始後にディーゼルハイブリッド車両10が所定の速度もしくは負荷に達すると、モータジェネレータ17を用いてディーゼルエンジン11をクランキングして始動し、当該ディーゼルエンジン11を用いた運転に移行する。
定常運転時には、通常は、ディーゼルエンジン11がドライブシャフト14の要求動力とほぼ等しい出力を発生するように運転される。このとき、ディーゼルエンジン11の出力のほぼすべてがドライブシャフト14に伝えられる。
一方、バッテリ20の充電状態SOCが予め定められた基準値以下に低下している場合には、ディーゼルエンジン11がドライブシャフト14の要求動力以上の出力で運転され、その余剰動力の一部はモータジェネレータ17によって電力として回生され、バッテリ20の充電に利用される。そして、ディーゼルエンジン11の出力トルクが不足する場合には、モータジェネレータ17の駆動によって不足分のトルクがアシストされ、必要トルクが確保される。
また、上記ディーゼルハイブリッド車両10は、燃料の節約と排気エミッションの低減を図るために、いわゆるエコラン(エコノミー&エコロジーランニング)制御もなされる。すなわち、たとえば、交差点における信号待ち等でディーゼルハイブリッド車両10が停車した場合に、所定の停止条件下でディーゼルエンジン11を自動停止させ、その後、所定の再始動条件下(たとえば、アクセルペダルを踏み込んだとき)でディーゼルエンジン11を再始動させる制御もなされる。
以上が本発明に係るディーゼルハイブリッド車両10の基本構成および基本制御動作である。
つぎに、本発明の要部である制御方法について図1に基づいて説明する。ここで、図1は、ディーゼルハイブリッド車両におけるPM捕集装置の再生制御方法を示すフローチャートである。
先ず、エンジン走行中にEV走行条件が成立しているか否かを判断する(ステップS10)。このEV走行可能な運転条件は、モータジェネレータ17の出力やバッテリ20のSOCに応じて予めマップ等により設定されているので、現時点での走行条件をこれと比較して判断する。
そして、このEV走行条件が成立しているならば(ステップS10肯定)、NOx触媒の昇温制御として、いわゆる低温燃焼制御を実施する(ステップS20)。なお、EV走行条件が成立していないならば(ステップS10否定)、制御を終了し、エンジン走行時におけるPM再生を行えばよい。
上記低温燃焼とは、たとえば特許第3116876号公報に開示されている、つぎのような燃焼を指す。EGR装置から吸気系に還流される排気ガス(以下、EGRガスと称する)の量を増大し、燃焼室内のEGRガス量を増大していくと、PMの発生量が次第に増大してピークに達し、燃焼室内のEGRガス量を更に増大していくと、燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温がPMの生成温度よりも低くなってPMがほとんど発生しなくなる。上記PMの発生量がピークとなるEGRガス量よりも燃焼室内のEGRガス量が多い時の燃焼を指す。
このように低温燃焼制御が実施されると、エンジンの燃焼温度が低下し、排気ガス中のNOx量が低減され、スモークの発生が抑制される。すなわち、この低温燃焼制御の実施に伴い、排気ガス中に未燃の炭化水素(HC)や一酸化炭素(CO)が増量することになるため、これらの未燃のHCやCOが排気系に供給されて酸素雰囲気中で酸化反応が起こる。すると、触媒床温が上昇するので、PM着火温度以上になった段階でPMが燃焼除去される。
つぎに、上記ステップS20の低温燃焼制御が実施されたら、ディーゼルエンジン11を停止し、クラッチ12aを切る(ステップS30)。すると、機関燃焼による排気ガスがPM捕集装置に供給されなくなるので、上記触媒では、上記HCとCOが触媒内に残存する酸素とだけ反応することとなる。後述する触媒床温上昇の程度は、このHCとCOの量や残存酸素量に基づく反応に左右される。
つぎに、上記EV走行に移行した後に、触媒床温が所定値以上に上昇したか否かを判断する(ステップS40)。この触媒床温上昇の判断は、図2に示すように、触媒床温が一定の温度範囲内、すなわち、下限温度T1(たとえば500℃程度)と上限温度T2(たとえば700℃程度)の範囲内で維持されるように、任意の時間での温度勾配を監視することによって行われる。ここで、図2は、触媒床温の温度変化の一例を示すグラフである。
たとえば、同図において、任意の時間tからΔt時間経過した時における点Aでの温度勾配が所定の上限値を超えるか否かを判断する。すなわち、この上限値は、触媒床温がその温度勾配で上昇した場合に触媒が溶損(熱劣化)するのを回避するための閾値である。したがって、この温度勾配の監視タイミングは、後述するステップS100のモータリング運転によって触媒が実際に冷却されるまでのタイムラグを考慮して、触媒床温が下限値T1を超えたらすぐに実施され、あるいは下限値T1を超える直前に実施されるように設定されていることが好ましい。
このような判断のもと、触媒床温が所定値以上に上昇しているならば(ステップS40肯定)、クラッチ12aを係合し、燃料噴射をしない状態でディーゼルエンジン11のピストンおよび吸・排気弁を動作させる、いわゆるモータリング運転を行う(ステップS100)。これにより、ディーゼルエンジン11の筒内に吸入された空気は燃焼せずに排気されるので、所定時間はこの空気の供給により酸化反応が促進され触媒床温が上昇するものの、この空気によって触媒床温が上限温度T2を超えないように冷却され、触媒の溶損(熱劣化)が回避される。
一方、触媒床温が所定値以上に上昇していないならば(ステップS40否定)、PM再生制御を実施する(ステップS50)。このPM再生制御を続行していると、やがては空気不足、すなわち酸素不足により酸化反応が鈍化し、図2中の点Bで示すように、触媒床温が低下してPM再生が鈍化してくる。
そこで、つぎに触媒で空気が不足しているか否か、すなわち触媒床温が低下したか否かを判断する(ステップS60)。触媒床温が低下していないならば(ステップS60否定)、ステップS90にジャンプしてPM再生制御を続行する(ステップS90)。
触媒床温が低下したならば(ステップS60肯定)、空気不足により酸化反応が鈍化しているため、クラッチ12aを係合し、上記モータリング運転を行って、触媒に空気を供給し、酸化反応を促進する(ステップS70)。
そしてつぎに、このモータリング運転の結果、酸化反応が促進して触媒床温が上昇したか否かを判断する(ステップS80)。触媒床温が上昇していなければ(ステップS80否定)、空気不足による酸化反応の鈍化ではなく、図2中の点Bにおける温度勾配で示すように、HCやCOの量が不足してきたことに起因して反応が鈍化したものと考えられ、次回の低温燃焼実施によるHCやCOの増量制御(上記ステップS20参照)に備えて制御を終了する。
一方、モータリング運転による空気供給の結果、触媒床温が上昇したならば(ステップS80肯定)、空気不足のみによって酸化反応が鈍化していたことになるので、PM再生制御を続行し(ステップS90)、再び上記ステップS60に戻って触媒床温が低下するまで、このルーチンを繰り返し実行する。
以上のような制御ルーチン(ステップS10〜ステップS100)は、所定時間毎に繰り返し実行され、エンジン走行時には周知のPM再生制御が実行される。したがって、本実施例に係る制御を実施することにより、エンジン走行時以外のEV走行時にも上記PM再生制御を実行できるので、PM再生の機会を増やし、PM捕集装置のPM再生を促進することができる。
なお、上記実施例においては、EV走行条件の成立後(ステップS10肯定)に機関空燃比がリッチとなる低温燃焼制御(ステップS20)を実施するものとして説明したが、この制御に代えて、たとえば図4のステップS25に示すように、機関空燃比がリーンとなる所定状態まで低温燃焼を実施し、さらに排気系に燃料を添加することによって酸素雰囲気中で触媒を昇温させるように制御してもよく、上記実施例の奏する効果と同様の効果を期待できる。
この排気系は、たとえば上記触媒上流の排気通路やエンジンの排気ポート、あるいは排気マニホールドであり、この排気系に燃料を添加するための配管や燃料添加弁等が配設されている。その他のステップにおける制御動作は、上記実施例の場合と同様であるので、重複説明を省略する。ここで、図4は、他の制御方法を示すフローチャートであり、上記実施例の制御ステップと同一のステップには同一の符号を付してある。
また、上記実施例においては、本発明を、吸蔵還元型NOx触媒を担持したパティキュレートフィルタに適用する例について説明したが、これに限定されず、酸化触媒を担持したパティキュレートフィルタに適用することもできる。
以上のように、この発明に係るディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法は、排気ガス中の粒子状物質を燃焼除去するために触媒を担持した排気浄化装置を備えたディーゼルハイブリッド車両に有用であり、特に、エンジン走行時以外のEV走行時にも排気浄化装置のPM再生機会を増やし、排気浄化装置のPM再生を促進する制御に適している。
ディーゼルハイブリッド車両におけるPM捕集装置のPM再生制御方法を示すフローチャートである。 触媒床温の温度変化の一例を示すグラフである。 ディーゼルハイブリッド車両の概略構成を示す模式図である。 他の制御方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10 ディーゼルハイブリッド車両
11 ディーゼルエンジン
12 MMT
12a クラッチ
17 モータジェネレータ
20 バッテリ

Claims (3)

  1. ディーゼルエンジンと、自動変速可能な有段変速機と、前記エンジンと前記有段変速機間の動力伝達の接離を行うクラッチと、前記エンジン出力による発電またはバッテリ電力による前記エンジン出力のアシストを行うモータジェネレータと、排気ガス中の粒子状物質を除去するために触媒を担持した排気浄化装置とを備え、
    前記エンジンのみを駆動源とするエンジン走行と、前記モータジェネレータのみを駆動源とするEV走行とのいずれか一方によっても走行可能に構成されたディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法において、
    前記エンジン走行中であり、かつ前記EV走行条件の成立時に前記排気浄化装置の昇温制御を実施し、その後前記エンジンを停止して前記EV走行中に前記排気浄化装置に捕集した粒子状物質を燃焼除去することを特徴とするディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法。
  2. 前記排気浄化装置の昇温制御は、低温燃焼であることを特徴とする請求項1に記載のディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法。
  3. 前記EV走行中に前記排気浄化装置の過熱回避もしくは前記排気浄化装置に空気を供給する必要がある場合に、前記クラッチを係合して前記排気浄化装置に空気を供給することを特徴とする請求項1または2に記載のディーゼルハイブリッド車両における排気浄化装置の再生制御方法。
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