JP2005193782A - 乗降補助装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高齢者、子供、さらには身障者等が、バス等車両への乗降を容易にし、かつ、車両の安全走行を確保する。
【解決手段】 車体に形成された乗降ドア用の乗降開口部3側方の車体外壁4に陥没する凹部5、およびその基端部1aを乗降開口部3近傍の凹部5に蝶番1hを介して軸支され、凹部5に収納された閉位置と車幅方向に展開する開位置とに亘って略水平面内で回動するように配置した手摺り部材1を具備し、手摺り部材1が、閉位置にあるときには、その外側面が車体外壁4面と略面一になるように収納保持されるが、閉位置から開位置へ回動させた状態においては、手摺り部材1の他端部1bが車体外側へ突出して、乗降補助用の手摺りとして利用される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、高齢者等がバス等の車両へ乗降するのを容易で安全に行えるようにすると共に、車両の安全運行を確保する乗降補助装置に関する。
高齢者、子供等が容易に車両に乗降できたり、車椅子に乗りながら乗降できるようにするため、交通バリアフリー法施行の下、いわゆるノンステップバス、ワンステップバス等といった低床式車両の開発が要請されることとなった。かかる低床式車両においては、その乗降口を広くして乗降性を良くするため、例えば、特開平10−220129号公報(特許文献1)に示されるようにグライドスライド式ドアが採用されている。グライドスライド式ドアの内側には、一体的に手摺りが設けられていて、グライドスライド式ドア開時、その内側が乗降口に面するように開かれることで、乗降者は手摺りを握って乗降できるようになっている。
ところが、ノーステップバスとは言え、交通事情により歩道側に上首尾に横付けできない場合もあり、その場合、バス乗降口と路面との間に存する隙間は、高齢者等にとっては負担が大きく、バスから降りるのが困難になる。そこで、特開平8−282353号公報(特許文献2の図1〜図3参照)のように、ドア開作動に連動して車内から車外へ突出する手摺りに関する技術を採用することも考えられるが、上記グライドスライド式ドアにはドアと干渉するため、このような手摺りは設置できない。また、実開平2−145517号公報(特許文献3の図1〜図5参照)のような2枚折り畳みドアの内側に後方に下方傾斜する握り棒を設け、ドア開時に車外に突出するようにする技術もあるが、このような握り棒を上記グライドスライド式ドアに設置するのは、その開閉構造からみて不可能である。
なお、上記特許文献3における2枚折り畳みドアのものは、ドア開時に握り棒が乗降口側に出っ張るため、乗降口の通路幅を狭める。
特開平10−220129号公報 特開平8−282353号公報
本発明は、高齢者、子供、さらには身障者等が、バス等車両への乗降を容易にするために工夫されたものであり、ドアの開閉方式がいずれの形式であっても設置可能で、車両の安全走行に何ら支障を招来することのない乗降補助装置を提供しようとするのが課題である。
上記課題を解決するために、本発明においては次のような手段を講ずることとした。すなわち、請求項1記載の発明は、乗降補助装置であって、車体の外壁に形成された乗降ドア用の乗降開口部側方に設けられた収容部と、同収容部に収納された手摺り部材とを備え、上記手摺り部材の基端部が上記収容部と蝶番を介して支持され、上記手摺り部材の自由端が上記収容部に収納された閉位置と車幅方向に展開する開位置とに亘って略水平面内で回動自在に構成されたことを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の乗降補助装置に係り、上記収容部は、上記手摺り部材が収納された状態で同手摺り部材の外側面が上記車体外壁面と略面一となる凹部として形成されていることを特徴とする。
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の乗降補助装置に係り、 上記手摺り部材は、上記基端部から上記他端部へ向かうに応じて徐々に下方へ傾斜する傾斜手摺り部を有することを特徴とする。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乗降補助装置に係り、上記手摺り部材は、上下方向に指向して延びる縦手摺り部を有することを特徴とする。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の乗降補助装置に係り、上記乗降補助装置は、上記手摺り部材を回動せしめる駆動手段と、車両運転者が上記手摺り部材の開閉を操作する開閉操作スイッチと、車両が停車状態か走行状態であるかを検出する運転状態検出手段と、上記手摺り部材の開閉位置を検出する位置検出手段と、上記運転状態検出手段および上記位置検出手段からの出力信号に基づいて上記駆動手段による上記手摺り部材の回動を制御する開閉制御装置とを備え、上記開閉操作スイッチの開作動信号入力時において、上記運転状態検出手段により停車状態であると判断された場合は、上記位置検出手段に基づいて上記手摺り部材が開位置になるまで回動するよう上記開閉制御装置により上記手摺駆動手段を制御せしめ、上記運転状態検出手段により走行状態であると判断された場合は、上記手摺り部材の回動を禁止するよう上記開閉制御装置により上記手摺駆動手段を制御せしめるようにしたことを特徴とする。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の乗降補助装置に係り、上記凹部に、上記手摺り部材が上記閉位置に収納されたか否かを確認する収納位置センサを設けると共に、同収納位置センサからの出力信号に基づいて上記開閉制御装置に手摺り部材が上記閉位置に収納されたか否かを判断させ、上記開閉制御装置が収納されていないと判断したとき、未収納状態を表示する告知手段を設けたことを特徴とする。
また、請求項7記載の発明は、請求項5または6記載の乗降補助装置に係り、 上記収納位置センサが、上記手摺り部材が上記収容部に収納されていない状態を検出したときに、上記開閉制御装置からの出力信号により、車両の発進を禁止する車両発進禁止手段を設けたことを特徴とする。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、乗降ドア用の乗降開口部側方の車体外壁に収容部が形成され、乗降開口部近傍の基端部を蝶番を介して略水平面内に回動自在となるように手摺り部材を軸支すると共に、この手摺り部材が収容部に収納された閉位置と車幅方向に展開する開位置とに亘って回動するように配置されているので、手摺り部材が、閉位置にあるときには、その外側面が車体外壁面と略面一になるように収納保持され、閉位置から開位置へ回動させた場合には、手摺り部材の他端部が車体外側へ突出することで、乗降補助用の手摺りとして利用されるようになり、また、利用者は手摺り部材を掴まって乗降するので、乗降者の安全性が向上する。
また、請求項2記載の発明によれば、収容部は、手摺り部材が収納された状態で同手摺り部材の外側面が上記車体外壁面と略面一となる凹部として形成されているので、車幅を所定の規格内に収められ、また、規格内の幅に収めるために車幅を手摺り部材の幅分だけ狭くする必要もないので、居住空間が確保される。
また、請求項3記載の発明によれば、手摺り部材には、基端部から他端部へ向かうに応じて徐々に下方へ傾斜する傾斜手摺り部が備えられているので、傾斜手摺り部をグリップとして掴まることが容易となるので、乗降者の安全性が向上するとともに、乗降者に安心感を与える。
また、請求項4記載の発明によれば、手摺り部材には、上下方向に指向して延びる縦手摺り部が設けられているので、縦手摺り部をグリップとして掴まることが容易になるので、乗降者の安全性が向上すると共に、乗降者に安心感を与える。
また、請求項5記載の発明によれば、乗降補助装置は、手摺り部材を回動せしめる駆動手段と、車両運転者が手摺り部材の開閉を操作する開閉操作スイッチと、車両が停車状態か走行状態であるかを検出する運転状態検出手段と、手摺り部材の開閉位置を検出する位置検出手段と、運転状態検出手段および位置検出手段からの出力信号に基づいて駆動手段による手摺り部材の回動を制御する開閉制御装置とを備え、開閉操作スイッチの開作動信号入力時において、運転状態検出手段により停車状態であると判断された場合は、位置検出手段に基づいて手摺り部材が開位置になるまで回動するよう開閉制御装置により手摺駆動手段を制御せしめ、運転状態検出手段により走行状態であると判断された場合は、手摺り部材の回動を禁止するよう開閉制御装置により手摺駆動手段を制御せしめるようにしているため、手摺り部材が誤作動することを未然に防止でき、確実な作動を確保でき、車両の安全運行を実現できる効果を奏する。
また、請求項6記載の発明によれば、収容部に、手摺り部材が閉位置に収納されたか否かを確認する収納位置センサを設けると共に、同収納位置センサからの出力信号に基づいて開閉制御装置に手摺り部材が閉位置に収納されたか否かを判断させ、収納されていないと判断したとき、未収納状態を表示する告知手段が設けられているので、手摺り部材が収容部に収納された閉位置になく開いた状態にあることを、例えば運転台のインストルメントパネルに設けた赤色ランプ、発光ダイオード、ブザー等の告知手段で報知されるので、告知手段により安全確認をした上で車両を発進させることができ、車両の安全走行が確保される。
また、請求項7記載の発明によれば、収納位置センサは、手摺り部材が収容部に収納されていない状態を検出したときに、開閉制御装置からの出力信号により、車両の発進を禁止する車両発進禁止手段が設けられているので、例えば、エアブレーキ系統に設置されたエアバルブを制御してエアブレーキ装置へ制動を維持してエアを供給し続けるブレーキエア供給手段、あるいは、アクセル踏み込みによる燃料噴射量の増量を行わせないようにする燃料供給カット手段等により、車両運転者の誤操作による手摺り部材の未収納状態での車両発進操作を強制的に禁止し、手摺り部材を開いた状態で車両を発進させてしまう事態を未然に防止され、車両の安全走行を確保される。
以下、本発明に係る実施形態を、図に基づいて説明する。本実施形態における車両はノンステップ型バスであり、自動変速機を搭載し、中扉はグライドスライド式ドアを有する場合を例に挙げて説明していくこととする。図1は、本実施形態に係るバスの外観側面図、図2は図1の車体前方側(図1において乗降口の右側)に位置する乗降補助装置の手摺り部材1単体を拡大して示した側面図、図3は中扉周辺において乗降補助装置が作動する状態を示す部分外観斜視図、図4は図1の15−15線における矢視断面図である。バスの乗降用ドアである中扉2は、上記したように、いわゆるグライドスライドドアが採用され、この中扉2が観音式に開閉されることで乗降開口部3(乗降口)が開閉される。その開閉機構としては、例えば、本出願人が先に出願した特開平10−220129号公報記載の公知技術が適用されるので、ここではその詳細な開閉機構についての説明は割愛することとする。乗降開口部3前後近傍のバスボデー(車体)を形成する車体外壁4には、収容部5を有し、収容部5は車体内方へ陥没するように縦長の長方形状の凹部が形成され、そこに手摺り部材1が閉位置として収納される。この凹部は、その奥行き、つまり車幅方向の窪み寸法が、手摺り部材1が収納状態にあるときには、手摺り部材1の外側が車体外壁4面と略面一となる状態で収納されるようになっている。なお、図4において、符号4aは低床フロア部F1の窓際に設置された一人掛けのシート装置を、4bは低床F1から一段高く形成した後部フロアF2に配置された二人掛けのベンチ型シート装置を示す。
手摺り部材1は、図2に示すように、全体が例えば金属製あるいは耐機械特性に優れた合成樹脂製材でなり、利用者がグリップし易い管部材等による枠体構造に形成される。なお、図2に示す手摺り部材1は、車両後方側(乗降開口部3の右側)の手摺り部材1も形状が左右対称の形状をなすだけで、両者同じ構造であるので、図2に示す手摺り部材1を例に挙げて説明していくこととする。また、図1,図3で図示した手摺り部材1では、後述する縦手摺り部1gの図示を省略している。
すなわち、手摺り部材1は、凹部のうち、乗降開口部3寄りの凹部に回動するように軸支され、上下方向に延びる基端部1a、基端部1aに対向配置する他端部1b、上辺部1c、上辺部1cに対向配置する下辺部1d、上辺部1cから他端部1bへ向かうに応じて下方へ傾斜する傾斜手摺り部1e,基端部1aと他端部1bとの間を傾斜する中間傾斜手摺り部1f、および上辺部1cから下辺部1dへ上下方向に指向して延びる縦手摺り部1gを有し、これらで枠体構造に形成される。そして、基端部1aの上下端にはヒンジピン1hが突設され、このヒンジピン1hを支承する車体側に設けた軸部(図示しない)に差し込まれて蝶番を形成し、乗降開口部3寄りの凹部5における軸線Lの回りに回動する。
一方、上記手摺り部材1は、その基端部1a下方に設置した駆動手段により回動されるようになっている。この駆動手段は、具体的には、電動モータ6で形成され、後述する開閉制御装置で駆動を制御され、電動モータ6の駆動力を適宜の減速ギヤユニットを介して手摺り部材1に伝達するようにし、図3,図4の二点鎖線で示される凹部5に収納された閉位置と、実線で示すように凹部5から車幅方向へ略水平面内に展開する開位置とに移動するよう構成される。
次に、手摺り部材1を開閉制御する開閉制御システムの構成を説明する。すなわち、開閉制御システムは、例えば、図5に示すように、車両が走行状態にあるか、停止状態にあるかを判別する運転状態判断部7a、手摺り部材1の開閉状態を判別する位置判断部7b、手摺り部材1の開閉のための指令信号を電動モータ6へ出力する開閉制御部7c、および手摺り部材1が凹部5に閉位置に収納されているか否かを後述の収納位置センサからの出力信号で確認判断する収納位置確認部7dの各制御要素でなる開閉制御装置7を有している。開閉制御装置7は、その主要部を図示しないCPU(中央演算処理部)を有し、上記各制御要素7a〜7dを所定のプログラムにより演算処理するマイクロコンピュータで構成されている。開閉制御装置7の入力側には、車両運転者が手摺り部材の開閉を操作する開閉操作スイッチ8(開操作スイッチ、および復帰用の閉操作スイッチを含む)、ブレーキペダル(図示しない)を踏み込んでいるか否か、又はサイドブレーキを引いているか否かを検出するブレーキセンサ9aおよびトランスミッションのアウトプットシャフト、あるいは電気バスの場合における電気モータ(図示しない)等の回転数を検知することで車速を検出する速度センサ9bでなる運転状態検出手段9、手摺り部材1の基端部1a下方に設置され、開位置にあることを検知する開位置センサ10aおよび閉位置にあることを検知する閉位置センサ10bでなる位置検出手段10、および凹部5に設けられ、手摺り部材1が閉位置に収納されているか否かを検知する、例えば、リミットスイッチ11aで形成した収納位置センサ11が電気接続される。上記開位置センサ10a、閉位置センサ10bも、収納位置センサ11と同様に、例えば、リミットスイッチ等で形成されるものである。
他方、開閉制御装置7の出力側には、インストルメントパネル(図示しない)に設けた表示ランプ、吹鳴装置(ブザー)等でなる告知手段12(以下、場合によっては「表示ランプ」ともいう)、および車両の発進を強制的に禁止する車両発進禁止手段13が電気接続されている。なお、この告知手段12は、開閉制御装置7を経由することなく、直接に点消灯等するように結線してもよいものである。また、告知手段12は、手摺り部材1が凹部5に収納されない状態にあるときに手摺り部材1に当接することで、リミットスイッチ11aがON作動して、表示ランプが点灯したり、ブザーが吹鳴するようにしている。上記車両発進禁止手段13は、例えば、エアブレーキ系統に設置されたエアバルブを制御してエアブレーキ装置へ制動を維持するようにエアを供給し続けるブレーキエア供給手段(図示しない)、あるいは、アクセル踏み込みによる燃料噴射量の増量を禁止する適宜の燃料供給カット手段(図示しない)等で形成するものである。
次に、本実施形態の作動を、図6、図7のフロー図に基づいて説明する。すなわち、車両がバス停等に到着して停止すると、ブレーキセンサ9a、速度センサ9bによる検出信号が開閉制御装置7に入力され、運転状態判断部7aで車両が停止状態にあることを判断する。中扉2が開操作されると略同時に、以下の制御により手摺り部材1が閉位置から開位置へ開作動される。
すなわち、車両停止した状態においては、図5に示すように、収納位置センサ11であるリミットスイッチ11aが手摺り部材1(二点鎖線で示す位置)に当接しているので、告知手段12としての表示ランプが消灯している状態にある)。ここで、開閉操作スイッチ8のうちの開動スイッチをONにすると(ステップS2)、ステップS2で、速度センサ9bにより車両が停車しているか否かが検出され、運転状態判断部7aで車両が停車していると判断されると、ステップS5へ進み、車両の停車が検出されなければ停車状態の検出を繰り返す。
ステップS3においては、ブレーキセンサ9aによりブレーキが効いているかどうかが検出され、運転状態判断部7aでブレーキが掛けられていると判定されると、開閉制御部7cからの指令信号により電動モータ6に図示しない電源電流が供給され、電動モータ6が駆動して(ステップS4)、手摺り部材1が軸線L(図2参照)の回りを図3〜図5に示す矢印A方向へ開作動を開始し、ステップS5に進む。ブレーキを掛けていないと判定された場合には、ブレーキの効き状態の判定を繰り返す。
ステップS5では、手摺り部材1が車幅方向の全開状態、つまり開位置(車体に対して略直角外方向)に回動したか否かが開位置センサ10aにより検出され、位置判断部7cにより手摺り部材1が全開状態にあると判断されると、電動モータ6はOFFとなり(ステップS8)、手摺り部材1の開動作は終了する。このため、乗降客は、図4に示すように、中扉2が二点鎖線の状態から実線で示す状態に開かれ、開位置に展開した手摺り部材1に掴まって乗降開口部3から乗降できるようになる。
また、ステップS5で全開状態でないと判断されると、全開するまで電動モータ6への電流供給が維持される。
次に、手摺り部材1の閉動制御を主として図7を参照して説明する。乗客の乗降が終了して車両を再発進させる場合に、手摺り部材1を閉位置へ復帰させて折り畳む必要がある。その場合、手摺り部材1は開位置にあり、凹部5のリミットスイッチ11aでなる収納位置センサ11が手摺り部材1に非接触状態になっているため、収納位置確認部7dにより告知手段たる表示ランプ12が点灯状態となっており(ステップM1)、未収納状態にあることが一見してわかる。ここで、開閉スイッチ8のうち、閉動スイッチ(復帰スイッチ)をONにすると(ステップM2)、ステップM4に進み、開閉制御部7cの出力信号により電動モータ6に電流が供給されて手摺り部材1の閉動作を開始する。
ステップM4では、手摺り部材1が全閉状態か否かを位置検出手段10により検出され、その検出信号に基づいて位置判断部7bで全閉納状態でないと判断されると、NOに進み電動モータ6は駆動され続ける。全閉状態にあると判断されると、電動モータ6は駆動を停止し、閉位置への復帰動作は終了する(ステップM5)。
次いで、ステップM6において、手摺り部材1が凹部に収納されて表示ランプ12が消灯し、車両発進許可を行う(ステップM7)。
上記したように、本実施形態によれば、手摺り部材1が、閉位置にあるときには、その外側面が車体外壁4面と略面一になるように収納保持され、狭い道路でも安全に走行でき、また、閉位置から開位置へ回動させた場合には、手摺り部材1の他端部1bが車体外側へ突出し、乗降補助用の手摺りとして利用でき、乗降者はそれに掴まって乗降するので、乗降者の安全性が向上するとともに、乗降者に安心感を与える。
また、手摺り部材1は、基端部1aから他端部1bへ向かうに応じて徐々に下方へ傾斜する傾斜手摺り部1e、中間手摺り部1f、および縦手摺り部1gを備えられているので、これら手摺り部1e,1f、1gをグリップとして掴まることが容易となり、乗降者の安全性が向上するとともに、乗降者に安心感を与える。
また、車両の運転状態検出手段9と、手摺り部材1の開閉位置を検出する位置検出手段10と、運転状態検出手段9および位置検出手段10からの出力信号に基づいて閉位置と開位置とに亘って手摺り部材1の回動を制御する開閉制御装置7と、この開閉制御装置7からの出力信号に基づいて手摺り部材1を回動せしめる駆動手段6とを備えられているので、手摺り部材1の開閉を自動制御することができ、手摺り部材の誤作動を未然に防止でき、安定した作動を確保して、車両の安全運行を実現する。
また、凹部5に収納位置センサ11を設けることで、未収納状態か否かを表示ランプ12(告知手段)で表示されるようにしているので、電気系統の故障による誤作動等によって手摺り部材1が開いた状態であるにも拘わらず誤って車両を発進させてしまう事態を表示ランプ12を視ることで未然に防止でき、車両の安全走行が確保される利点がある。
また、車両の発進を禁止する車両発進禁止手段13を設けられているので、手摺り部材1が未収納状態であることを告知(報知)されているにも拘わらず、誤操作により車両を発進させる操作を行っても強制的にその発進操作が禁止されるので、手摺り部材1を開いた状態で車両を発進させてしまう事態を未然に防止でき、安全走行を確保できる効果がある。
以上、本発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施形態では、ノンステップ型バスに適用した場合について説明したが、これ以外にワンステップ型の低床型バス、さらには、これら低床型車両以外の通常車両にも応用できるのは言うまでもない。
また、手摺り部材1を図2に示す枠体構造にしたが、図1,図3に示すように縦手摺り部1gを省略した形状のものでもよく、また、図8(a)〜(d)に示す各枠体構造100,101,102,103のものでもよく、さらには、これら以外の種々の構造であってもよいものである。
また、上記実施形態では、駆動手段を電動モータ6で形成した場合について説明したが、エア圧を利用したエアシリンダの駆動制御により手摺り部材1を開閉制御するようにしてもよい。すなわち、図9に示すように、乗降開口部3の左右の手摺り部材1の基端部1aにレバー20を設け、これらレバー20の自由端に例えば、復帰ばね21aを内蔵した単動型のエアシリンダ21のロッド21bを枢支する。なお、レバー20やエアシリンダ21等は、例えば、車両がワンステップ型のバス車両等である場合には、フロア下部に形成される適宜の空間に配置したり、シート装置4a,4b(図4参照)下部に配置したりするとよい。エアシリンダ21とエアタンク22との間に三方電磁弁23が設けられる。三方電磁弁23は、上記実施形態で用いたと同様の開閉制御装置7で制御され、この三方電磁弁23を介して高圧エアをエアシリンダ21に供給したり、エアシリンダ21に供給したエアを大気へ排出するようにしている。
係る変形例によれば、エアシリンダ21にエアが供給されないときは、復帰ばね21aのばね力により手摺り部材1は、実線で示すように閉位置で収納状態を保持される。また、三方電磁弁23を介してエアタンク22からエアがエアシリンダ21に供給されると、復帰ばね21bのばね力に抗してロッド21aが矢印B方向へ移動し、手摺り部材1が閉位置から二点鎖線で示す開位置に回動される。さらに、三方電磁弁23により、エアシリンダ21とエアタンク22とのエア通路が遮断されると、三方電磁弁23からエアシリンダ21内のエアが大気へ放出され、復帰ばね21bのばね力により手摺り部材1が閉位置へ復帰する。この変形例によっても、上記実施形態と同様に、手摺り部材1が開位置と閉位置とに亘って自動的に開閉制御され、乗降者の安全性が向上する等の効果がある。
なお、係る変形例において、単動型のエアシリンダ21を使用したが、アクチュエータ(駆動手段)としては、これに限定されることはなく、正逆転可能なロータリーアクチュエータで形成してもよく、これにより手摺り部材1の基端部1aに直結することで上記変形例のようなレバー20を不要化でき、さらに、これらエア機器を、油圧で作動するアクチュエータで形成したものを使用できるのは勿論である。
また、上記実施形態では、グライドスライド型ドアの場合について説明したが、ドアの型式はこれ以外に、例えば、4枚折ドア、戸袋型の引きドア、1枚スゥイングドア等の各種ドアにも適用でき、さらには、実施形態のように中扉の乗降開口部だけでなく、前扉、後扉等の乗降開口部にも適用できる。
本実施形態に係る乗降補助装置の外観側面図である。 図1の車体前方側に位置する乗降補助装置の手摺り部材単体を拡大して示した側面図である。 本実施形態の乗降補助装置が作動する状態を示す部分外観斜視図である。 図1の15−15線における矢視断面図である。 本実施形態における開閉システム構成図である。 本実施形態における手摺り部材の開動制御を示すフロー図である。 本実施形態における手摺り部材の閉動制御を示すフロー図である。 (a)〜(d)は、手摺り部材の変形例を示す側面図である。 本実施形態における駆動手段の変形例を示す構成図である。
符号の説明
1 手摺り部材
1a 基端部
1b 他端部
1e 傾斜手摺り部
1g 縦手摺り部
1h ヒンジピン
2 中扉
3 乗降開口部
4 車体外壁
5 凹部
6 電動モータ
7 開閉制御装置
7a 運転状態判断部
7b 位置判断部
7c 開閉制御部
7d 収納位置確認部
8 開閉操作スイッチ
9 運転状態検出手段
9a ブレーキセンサ
9b 速度センサ
10 位置検出手段
11 収納位置センサ
11a リミットスイッチ
12 告知手段(表示ランプ)
13 車両発進禁止手段
21 エアシリンダ
22 エアタンク
23 三方電磁弁
F1 低床部
F2 後部フロア

Claims (7)

  1. 車体の外壁に形成された乗降ドア用の乗降開口部側方に設けられた収容部と、同収容部に収納された手摺り部材とを備え、上記手摺り部材の基端部が上記収容部と蝶番を介して支持され、上記手摺り部材の自由端が上記収容部に収納された閉位置と車幅方向に展開する開位置とに亘って略水平面内で回動自在に構成されたことを特徴とする乗降補助装置。
  2. 上記収容部は、上記手摺り部材が収納された状態で同手摺り部材の外側面が上記車体外壁面と略面一となる凹部として形成されていることを特徴とする請求項1記載の乗降補助装置。
  3. 上記手摺り部材は、上記基端部から上記他端部へ向かうに応じて徐々に下方へ傾斜する傾斜手摺り部を有することを特徴とする請求項1または2記載の乗降補助装置。
  4. 上記手摺り部材は、上下方向に指向して延びる縦手摺り部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乗降補助装置。
  5. 上記乗降補助装置は、上記手摺り部材を回動せしめる駆動手段と、車両運転者が上記手摺り部材の開閉を操作する開閉操作スイッチと、車両が停車状態か走行状態であるかを検出する運転状態検出手段と、上記手摺り部材の開閉位置を検出する位置検出手段と、上記運転状態検出手段および上記位置検出手段からの出力信号に基づいて上記駆動手段による上記手摺り部材の回動を制御する開閉制御装置とを備え、上記開閉操作スイッチの開作動信号入力時において、上記運転状態検出手段により停車状態であると判断された場合は、上記位置検出手段に基づいて上記手摺り部材が開位置になるまで回動するよう上記開閉制御装置により上記手摺駆動手段を制御せしめ、上記運転状態検出手段により走行状態であると判断された場合は、上記手摺り部材の回動を禁止するよう上記開閉制御装置により上記手摺駆動手段を制御せしめるようにしたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の乗降補助装置。
  6. 上記凹部に、上記手摺り部材が上記閉位置に収納されたか否かを確認する収納位置センサを設けると共に、同収納位置センサからの出力信号に基づいて上記開閉制御装置に手摺り部材が上記閉位置に収納されたか否かを判断させ、上記開閉制御装置が収納されていないと判断したとき、未収納状態を表示する告知手段を設けたことを特徴とする請求項5記載の乗降補助装置。
  7. 上記収納位置センサが、上記手摺り部材が上記収容部に収納されていない状態を検出したときに、上記開閉制御装置からの出力信号により、車両の発進を禁止する車両発進禁止手段を設けたことを特徴とする請求項5または6記載の乗降補助装置。
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