JP2005193419A - 表皮一体発泡成形シートの成形型 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート表皮を特殊な止め方で型内に固定する手段によらず、パッド部を形成する発泡樹脂がシート表皮の見切り部となる端末に含浸するのを防ぎ、感触等の風合いが良好なシートバックの背裏部を形成可能な表皮一体発泡成形シートの成形型を構成する。
【解決手段】発泡スラブ2をワデイング材として表皮材1と積層した二層構造の積層材から背抜きの袋状に形成したシート表皮3を用い、パッド部4をシート表皮1と一体に発泡成形するもので、シートバックの背裏部を平面状に付形する第1のサイド割り型13をヒンジ15aで連結させて下型11の側部に型開き乃至は型閉め可能に備え、第1の各サイド割り型13を上型10で押えると共に、シート表皮3の背裏部3cをサイド割り型13の型平面13aと中入れ子12の突起部12aとから見切り部として付形する型構造を有する。
【選択図】図2
【解決手段】発泡スラブ2をワデイング材として表皮材1と積層した二層構造の積層材から背抜きの袋状に形成したシート表皮3を用い、パッド部4をシート表皮1と一体に発泡成形するもので、シートバックの背裏部を平面状に付形する第1のサイド割り型13をヒンジ15aで連結させて下型11の側部に型開き乃至は型閉め可能に備え、第1の各サイド割り型13を上型10で押えると共に、シート表皮3の背裏部3cをサイド割り型13の型平面13aと中入れ子12の突起部12aとから見切り部として付形する型構造を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、発泡スラブをワデイング材として表皮材と積層した二層構造の積層材から背抜きの袋状に形成したシート表皮を用い、パッド部をシート表皮と一体に発泡成形することから、自動車用シートのシートバックを型成形するに用いられる表皮一体発泡成形シートの成形型に関するものである。
従来、自動車用シートのシートバックを型成形するにあたり、立体形状に形成したシート表皮の座面部から側面部を下型の型面に沿って組み付けると共に、シート表皮の背裏部を下型の型面より斜め外方に向かう合せ面に載置し、上型の型面をシート表皮の座面部と対向させて上型を下型に組み付け、シート表皮の背裏部を上型の突起部と下型の合せ面と挟持させてシート表皮を成形型の型内にセットし、また、上型より発泡樹脂をシート表皮の内部に注入することから、パッド部をシート表皮と一体に発泡成形することが行われている。
その表皮一体発泡成形シートの成形型では、シート表皮の背裏部を上型の突起部と下型の合せ面とで挟持するため、発泡成形時に発生するガスがシート表皮の挟持された背裏部分より型外に流出し、発泡樹脂がシート表皮の背裏部に含浸することにより当該部分を硬化させて感触等の風合いを損なう原因となっている。
その欠点を解消するため、玉縁を介してシートバックフレームに巻込み止着する吊り布をシート表皮の端末に縫い付けると共に、玉縁を嵌め込む凹部を下型の開放端寄り型面内に設け、玉縁を下型の凹部に嵌め込んでシート表皮を下型の型内にセットし、また、上型を下型に組み付けて両者の合せ面を緊密に接合することから、発泡成形時に発生するガスが成形型の合せ面より型外に流出するのを防ぎ、且つ、発泡樹脂がシート表皮の端末に含浸するのを防ぐことが提案されている(特許文献1)。
特開平2−128785号
本発明の解決しようとする課題は、シート表皮を特殊な止め方で型内に固定する手段によらず、パッド部を形成する発泡樹脂がシート表皮の見切り部となる端末に含浸するのを防ぎ、感触等の風合いが良好なシートバックの背裏部を形成可能な表皮一体発泡成形シートの成形型を構成するところにある。
それに加えて、本発明はパッド部を発泡樹脂から形成したシートバックを成形品として下型の型内より容易に型外し可能な表皮一体発泡成形シートの成形型を構成するところにある。
本発明の請求項1に係る表皮一体発泡成形シートの成形型は、シートバックの背面部を付形する上型と、シートバックの座面部から側面部を付形する下型と、シートバックフレームの組付け空間を付形する中入れ子とを備え、発泡スラブをワデイング材として表皮材と積層した二層構造の積層材から背抜きの袋状に形成したシート表皮を用い、パッド部をシート表皮と一体に発泡成形するもので、シートバックの両背裏部を平面状に付形する第1のサイド割り型をヒンジ連結させて下型の両側部に型開き乃至は型閉め可能に備え、第1の各サイド割り型を上型で押えると共に、シート表皮の背裏両端末をサイド割り型の型平面と中入れ子の突起部とから見切り部として付形する型構造を有してなることを特徴とする。
本発明の請求項2に係る表皮一体発泡成形シートの成形型は、シートバックの各側面部を付形する第2のサイド割り型を下型の型面両端寄りでヒンジ連結させて型開き乃至は型閉め可能に備えると共に、第1のサイド割り型を第2のサイド割り型とヒンジ連結させて型開き乃至は型閉め可能に備えてなることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る表皮一体発泡成形シートの成形型では、シートバックの両背裏部を平面状に付形する第1のサイド割り型をヒンジ連結させて下型の両側部に型開き乃至は型閉め可能に備え、第1の各サイド割り型を上型で押えると共に、シート表皮の背裏両端末をサイド割り型の型平面と中入れ子の突起部とから見切り部として付形するため、上型と第1のサイド割り型とを各合せ面で緊密に接合できると共に、シート表皮の背裏両端末をサイド割り型の型平面と中入れ子の突起部とで平面状態に挟み込め、パッド部を形成する発泡樹脂がシート表皮の見切り部となる端末に含浸するのを防げ、感触等の風合いが良好なシートバックの背裏部を形成できる。
本発明の請求項2に係る表皮一体発泡成形シートの成形型では、パッド部を発泡樹脂から形成したシートバックを成形品として下型の型内から型外しするに際し、シートバックの両背裏部を平面状に付形する第1のサイド割り型を第2のサイド割り型よりヒンジで型開きし、シートバックの各側面部を付形する第2のサイド割り型を下型よりヒンジで型開きすることから、パッド部を発泡樹脂から形成したシートバックを成形品として下型の型内より容易に型外しできる。
図1は、本発明の成形型によりパッド部を発泡樹脂から形成したシートバックを示す断面図である。同図中、符号1はファブリック,通気孔を設けた合成皮革等の通気性を有する表皮材、2は通気性のあるワデイング材として表皮材1にラミネートした発泡スラブ、3は表皮材1と発泡スラブ2とから二層構造を有するシート表皮を示す。また、符号3aはシート表皮の座面部、3bはシート表皮の両側面部、3cはシート表皮の両背裏部、4はパッド部、5はシート表皮の背部(図示せず)を背裏部3cと開閉自在に係着するスライドファスナ乃至は面ファスナを示す。
その成形型は、図2で示す(但し、型半分を中央から図示省略、左右対称の型構造を有する。)ようにシートバックの背面部を凸型面10aで付形する上型10と、シートバックの座面部から側面部を付形する下型11と、シートバックフレーム(図示せず)の組付け空間を付形する中入れ子12とを備えて構成されている。
その成形型の下型11においては、シートバックの背裏部を平面状に付形する第1のサイド割り型13と、シートバックの側面部を付形する第2のサイド割り型14とを備え、第1のサイド割り型13を第2のサイド割り型14とヒンジ15aで連結させて型開き乃至は型閉め可能に備えると共に、第2のサイド割り型14を下型11の型面両端寄りとヒンジ15bで連結させて型開き乃至は型閉め可能に備えることにより構成されている。
第1のサイド割り型13は、シート表皮3の背裏面3cと平面状の型面13aで相対するよう形成されている。また、内端面13bは上型10の凸型基部10bと相対する上り勾配の斜面で形成されている。中入れ子12は、サイド割り型13の型面13aと相対する突起部12aを有し、内端面12bが上型の凸型突部10cと相対する上り勾配の斜面で形成されている。
その型構造上、第1の各サイド割り型13を上型10で押えると共に、シート表皮3の背裏端末をサイド割り型13の型平面13aと中入れ子12の突起部12aとから見切り部として付形するよう構成されている。この成形型では、3〜4mmの発泡スラブを積層したシート表皮を用いる場合、2.5〜3mm程度のクリアランスをサイド割り型13の型平面13aと中入れ子12の突起部12aとの間に保つとよい。
このように構成するシートバックの成形型では、上型10の突型面10aと第1のサイド割り型13の内端面13bとを各合せ面で緊密に接合できると共に、シート表皮3の背裏部13cをサイド割り型13の型平面13aと中入れ子12の突起部12aとで平面状態に挟み込める。
それにより、パッド部4を形成する発泡樹脂がシート表皮の見切り部となる背裏部3cに含浸するのを防げるため、感触等の風合いが良好なシートバックの背裏部を形成できる。また、サイド割り型13の型平面13aと中入れ子12の突起部12aとによる挟込みから、シート表皮3の見切り部となる背裏部3cの変形も防げる。
そのシートバックを成形品として下型11の型内より型外しする際は、上型10を下型11より上昇動し、シートバックの背裏部を平面状に付形する第1のサイド割り型13を第2のサイド割り型14よりヒンジ15aで型開きし、また、シートバックの側面部を付形する第2のサイド割り型14を下型11よりヒンジ15bで型開きすることにより、パッド部4を発泡樹脂から形成したシートバックを成形品として下型11の型内より容易に型外しできる。
1 シート表皮の表皮材
2 シート表皮の発泡スラブ
3 シート表皮
3a シート表皮の座面部
3b シート表皮の側面部
3c シート表皮の背裏部
10 上型
11 下型
12 中入れ子
12a 中入れ子の突起部
13 第1のサイド割り型
13a サイド割り型の型平面
14 第2のサイド割り型
15a,15b ヒンジ
2 シート表皮の発泡スラブ
3 シート表皮
3a シート表皮の座面部
3b シート表皮の側面部
3c シート表皮の背裏部
10 上型
11 下型
12 中入れ子
12a 中入れ子の突起部
13 第1のサイド割り型
13a サイド割り型の型平面
14 第2のサイド割り型
15a,15b ヒンジ
Claims (2)
- シートバックの背面部を付形する上型と、シートバックの座面部から両側面部を付形する下型と、シートバックフレームの組付け空間を付形する中入れ子とを備え、発泡スラブをワデイング材として表皮材と積層した二層構造の積層材から背抜きの袋状に形成したシート表皮を用い、パッド部をシート表皮と一体に発泡成形する表皮一体発泡成形シートの成形型において、シートバックの両背裏部を平面状に付形する第1のサイド割り型をヒンジ連結させて下型の両側部に型開き乃至は型閉め可能に備え、第1の各サイド割り型を上型で押えると共に、シート表皮の背裏両端末をサイド割り型の型平面と中入れ子の突起部とから見切り部として付形する型構造を有してなることを特徴とする表皮一体発泡成形シートの成形型。
- シートバックの各側面部を付形する第2のサイド割り型を下型の型面両端寄りでヒンジ連結させて型開き乃至は型閉め可能に備えると共に、第1のサイド割り型を第2のサイド割り型とヒンジ連結させて型開き乃至は型閉め可能に備えてなることを特徴とする請求項1に記載の表皮一体発泡成形シートの成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003435598A JP2005193419A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 表皮一体発泡成形シートの成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003435598A JP2005193419A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 表皮一体発泡成形シートの成形型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005193419A true JP2005193419A (ja) | 2005-07-21 |
Family
ID=34815628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003435598A Pending JP2005193419A (ja) | 2003-12-26 | 2003-12-26 | 表皮一体発泡成形シートの成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2005193419A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012171262A (ja) * | 2011-02-23 | 2012-09-10 | Toyota Boshoku Corp | 表皮一体の発泡成形体の成形金型 |
-
2003
- 2003-12-26 JP JP2003435598A patent/JP2005193419A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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