JP2005192677A - 腰ベルト - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 腰ベルト1は、巻付帯2を用いて腰に巻かれたとき腰椎aから仙骨cにかけての範囲で背中に押し当てられる押圧プレート3を有している。その押圧プレート3がプラスチックなど、弾性のあるやや硬質の材料で形成されていて、腰椎aおよび仙椎bを圧迫することなく起立筋の全幅域および仙骨cの部分を圧迫する。また、巻付帯2から押圧プレート3の上部にかけて補強帯4をかけ渡している。
【選択図】 図1
Description
当該文献1に紹介された腰ベルトを図7(a)・(b)に示す。その腰ベルト21は、図示のように、幅の広い腰当て部23とそれよりも幅のせまい両側部22・22とを有してなり、腰当て部23には、プラスチック等でできた細長い複数の補強片23aが取り付けられている。腰ベルト21を図のように腰に巻き、両側部22同士を面ファスナ等で止めることにより、腰部の安定をはかることができる。また、当該文献1によれば、補強片23aがあるために腰部がよくホールドされるうえ、補強片23aの付近に粒状物23bが付いているために指圧効果も期待される。
まず、補強片23aが細長いものであるため、腰痛緩和等のために必要な、筋肉のサポートという点で十分でない。すなわち、腰痛の発生時には腰椎から仙骨にかけての部分で背中の両側にある起立筋を十分にホールドし、その筋力を補助してやることが必要だが、上記のように細長い補強片(または小さくて少数の粒状物)では起立筋を十分にホールドしサポートすることが難しい。
また、腰当て部23よりも幅のせまい両側部22は、腰当て部23の上部に連続するものであって、腹部前面においては上腹部に巻き付けられることになる。腰部の安定化のためにベルト21の巻き付けを強くすると上腹部に対する締め付けも強くなるので、お腹が苦しい状態になりやすい。
押圧プレートは、プラスチックや木材または金属など、弾性のあるやや硬質の材料で形成するのが好ましい。また同プレートは、押し当てられる背中の部分に添うような曲面に形成し、または、押し当てられたとき背中の表面に添う形になるよう変形可能なもので製造するのがよい。押し当てられる圧力ができるだけ均等になるよう、押圧プレートの内側(背中に面する側)に変形容易なパッドを積層しておくのもよい。たとえば図2(a)のように、押圧プレート(符号3)を一体のものに形成し、その内側のパッド(3b)を、腰椎・仙椎の位置にあたる中央部を除き左右に分けて設けることとすれば、押圧プレートは、腰椎および仙椎を圧迫することなく起立筋と仙骨部を圧迫するものとなる。
この腰ベルトでは、巻付帯のうち腹部前面に回される部分が、押圧プレートの下部に連続するものであり、図7の例のように上部に連続していて上腹部に巻かれるものではないので、上腹部を締め付けることがない。つまり、たとえば図3・図4のように、腹部前面においては巻付帯が下腹部に巻き付けられ、したがって長時間にわたり人が腰に巻いていてもお腹が苦しくなるようなことが起こりにくい。
この腰ベルトについても、上記請求項2の腰ベルトと同様、上腹部を締め付けることがなく、腰に長く巻いていてもお腹が苦しくはなりにくい。腹部前面では下腹部に回されるうえ腸骨稜の外側を経由するよう巻かれることから、巻き付けの力(締め付け力)を強くした場合にも、その力が腹部前面を圧迫するようには作用しがたいからである。
前記したのように巻付帯のうち腹部前面に回される部分を押圧プレートより幅のせまいものとして押圧プレートの下部に連続するように形成する場合には、押圧プレートの上部が背中に対して押圧されにくくなるおそれがあるため、適切な処置が必要になる。したがって、たとえば図6に示すように、押圧プレート(13)の上部にも連続する形状に巻付帯(12)を形成したうえ、当該上部にまで張力の強い帯状部材(14)を連続させて設けるのもよい。しかし製造上は、図2(c)のように、巻付帯(2)の幅を一定(全部分において押圧プレートの幅より小さいもの)にして、上記のとおり押圧プレート(3)の上部にかけて斜めに補強帯(4)を渡すのが好ましい。そのようにすれば、製造容易であるほか、補強帯(4)の作用によって押圧プレート(3)の上部をも適切な力で背中に押し当てることが可能になり、起立筋をサポートする効果が高くなる。
補強帯は押圧プレートの上部を背中に押し当てるためのものだが、巻付帯のうち背中に巻かれる部分(押圧プレートの隣接部分)から当該上部へ渡されている場合には、上記のように押し当てるための力を十分には発生させがたい。この請求項の腰ベルトのように、対側部に巻かれる部分から押圧プレートの上部にかけて渡されている方が、補強帯は、上記のような押し当て力を効果的に発生させることになり、好ましい。
このように副補強帯が渡されていると、押圧プレートは、その上部だけでなく中ほどまたは下部までもが背中に強く押し当てられやすい。したがってこの腰ベルトなら、起立筋および仙骨部の広い範囲を十分に圧迫でき、適切なホールドおよびサポートをなす効果をより好ましく発揮する。
巻付帯の張力とは別に補強帯等の張力を設定できるようにするにはたとえば、i)補強帯等の弾性力(ばね定数)を巻付帯のそれよりも強いものにしたり、ii)図5(a)または同(b)のように、補強帯(4)等の一端部を、巻付帯(2)の表面に対して留め位置の変更が可能であるようにしたりするとよい。
請求項2および3に記載の腰ベルトは、上腹部を締め付けないので、長時間にわたって腰に巻いていてもお腹が苦しくなるようなことが起こりにくい。
請求項5に記載の腰ベルトなら、上記のような押し当て力を効果的に発生させるうえで好ましい。
請求項7に記載の腰ベルトによれば、背中にある起立筋に対して十分な圧迫を加えながらも腹部前面には強い圧迫力を及ぼさないという、長時間使用しても苦しくならない巻き方が可能である。
a)押圧プレートは、挿入部3d(図2(b))のような袋状の物に入れるのでなく、樹脂等の板を剥き出しにし、その両側に接着や熱加工等によって巻付帯を接続するのもよい。押圧プレート等と補強帯または副補強帯との接続についても、同様の手段をとることができる。
b)押圧プレートを、腰椎および仙椎を圧迫しないで起立筋と仙骨部を圧迫するように形成するには、上記(図2(a))のように中央部に間隔をあけてパッドを設けること以外につぎのようにすることも可能である。すなわち、押圧プレートの中央部分に縦向きに(つまり腰椎および仙椎の並ぶ方向に)浅い溝(たとえばU字状の屈曲部分)を形成したり、分離された二つの部材で押圧プレートを形成したうえ間隔をおいて左右にそれらを配置したりするのもよい。
c)巻付帯の巻き留めは、面ファスナ(2a・12a)によるのみには限らず、ホックやボタンその他の巻き留め手段によることも可能である。
2・12 巻付帯
3・13 押圧プレート
3b パッド
4 補強帯
5 副補強帯
Claims (7)
- 巻付帯により腰に巻かれたとき腰椎から仙骨にかけての範囲で背中に押し当てられる押圧プレートを有し、その押圧プレートが、腰椎および仙椎を圧迫することなく腰部の起立筋の全幅域および仙骨部を圧迫するよう形成されていることを特徴とする腰ベルト。
- 巻付帯のうち腹部前面に回される部分は、押圧プレートに比べて縦寸法が小さく、押圧プレートの下部に連続するものであることを特徴とする請求項1に記載の腰ベルト。
- 巻付帯のうち腹部前面に回される部分は、腸骨稜の外側を経て下腹部に巻かれるよう形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の腰ベルト。
- 上記の巻付帯は、押圧プレートの部分以外の全部分において縦寸法が押圧プレートより小さく、かつ、押圧プレートの上部にかけて斜めに補強帯を渡されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の腰ベルト。
- 上記の補強帯は、巻付帯のうち体側部に巻かれる部分から押圧プレートの上部にかけて渡されていることを特徴とする請求項4に記載の腰ベルト。
- 上記の巻付帯はさらに、巻付帯のうち体側部に巻かれる部分から押圧プレートの中ほどまたは下部にかけて副補強帯をも渡されていることを特徴とする請求項4または5に記載の腰ベルト。
- 腰に巻かれたとき、巻付帯の張力とは別に、上記補強帯の張力を設定できることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の腰ベルト。
Priority Applications (1)
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JP2003436943A JP2005192677A (ja) | 2003-12-30 | 2003-12-30 | 腰ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008001440A1 (fr) | 2006-06-28 | 2008-01-03 | Sea Shell Co., Ltd. | Ceinturon |
-
2003
- 2003-12-30 JP JP2003436943A patent/JP2005192677A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008001440A1 (fr) | 2006-06-28 | 2008-01-03 | Sea Shell Co., Ltd. | Ceinturon |
JP4867061B2 (ja) * | 2006-06-28 | 2012-02-01 | 有限会社シーシェル | 腰用ベルト |
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