〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図面に基づいて、以下のとおりである。
本実施の形態に係る写真プリント装置は、利用者の写真を撮影する機能、撮影した写真に対して落書きなどの編集を利用者に行わせる機能、編集された画像をプリントする機能、印刷待機状態の利用者にサービスを提供するお楽しみ機能を備えているものである。なお、これらの機能は全て必須であるものではなく、利用者の写真を撮影する機能以外の機能が省かれた構成とすることも可能である。
(写真プリント装置の外観的説明)
まず、写真プリント装置の外観について説明する。図2(a)は、写真プリント装置1の側面図であり、図2(b)は、写真プリント装置1の上面図であり、図2(c)は写真プリント装置1の斜視図である。
図2(a)(b)(c)に示すように、写真プリント装置1は、大略的に、互いに対向配置される装置本体2と背景ユニット3とから構成され、装置本体2と背景ユニット3との間には撮影空間R1が配されている。また、装置本体2における撮影空間R1と対向する側には編集空間R2が配されている。さらに、装置本体2における側面には、お楽しみ空間R3が配されている。
なお、撮影空間R1および編集空間R2の外周には、遮光性を有するビニールシートなどから構成される周囲幕(図2(a)(c)の一点鎖線)が設けられている。この周囲幕によって、撮影時に外部からの光が撮影領域に入ってくることを防止することが可能となり、より良好な撮影を行うことが可能となる。また、この周囲幕によって、撮影処理中および落書き処理中に照明や音声による演出が効果的になるとともに、外部からののぞき見等を防いでプライバシーを保護することが可能となる。
また、図2(a)の参照符32に示すように、写真プリント装置1の撮影空間R1への入り口付近において、外部に向かって撮影中であることを示す点灯手段が備えられている。これにより、ある利用者が撮影空間R1において写真撮影している時に、異なる利用者が撮影空間R1に入場するという事態を抑制することができる。
次に、装置本体2の構成について説明する。図3は、装置本体2の撮影空間R1側の面と、お楽しみ空間R3側の面とを示した斜視図である。図4は、装置本体2の編集空間R2側の面を示した斜視図である。
図3に示すように、装置本体2には、撮影空間R1側において、カメラユニット(撮影手段)12、撮影処理用タッチパネル(表示手段)13、ライブビュー表示パネル(表示手段)14、コイン投入口15、コイン返却口16、照明装置17a・17b、フロントスピーカ18a・18b、荷物置きスペース38が設けられている。加えて、図3に示すように、装置本体2には、お楽しみ空間側において、お楽しみ用タッチパネル30、プリント排出口31が設けられている。
また、図4に示すように、装置本体2には、編集空間R2側において、編集処理用タッチパネル21・21、タッチペン22・22、天井照明装置17c、リアスピーカ18c、荷物フック39が設けられている。
カメラユニット12は、利用者(被写体)を撮影する。カメラユニット12は、内部に例えばレンズ群、絞り、CCD(charge coupled device)撮像素子などを備えたデジタルカメラを搭載している。また、カメラユニット12は、全身撮影やアップ撮影等の複数の撮影方法に対応できるように、ズーム、絞り、フィルタ等を切り替え可能に構成されてもよい。また、カメラユニット12は、垂直に設けられたレールによって昇降自在に取り付けることにより、利用者の指示等に応じて最適な高さに設置できる構成としてもよい。
ライブビュー表示パネル14は、カメラユニット12の近隣(図3では下部)に設けられており、カメラユニット12に向かって撮影ポーズをとる利用者に対し、ライブビューを表示するための表示パネルである。具体的に、ライブビュー表示パネル14は、利用者に対して、カメラユニット12に撮影されている利用者を含んだ撮影動画像と、この撮影動画像に対し前影または背景となる装飾用動画像とを合成して、この合成した動画像(ライブビュー画像)を利用者自身に表示している。
これにより、カメラユニットに向かって撮影ポーズをとる利用者は、リアルタイムで自身の姿を視認することができ、自身のポーズを確認しながら、撮影処理を行うことができる。また、撮影中の利用者は、装飾動画像によって装飾された自身の姿を視認できるため、装飾動画像によって表現されるテーマを擬似的に体験できる。例えば、装飾動画像によって表現されるテーマとしては、図5に示すように、「風船」「シャボン玉」「キラキラ」「海の中」等があり、利用者を撮影した撮影動画像と、各テーマに基づいた装飾が施されている装飾動画像とを合成すれば、各テーマに基づいた装飾が施されたライブビューを表示できる。
なお、ライブビュー表示パネル14は、液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT(cathode ray tube)等の表示パネルから構成される。
撮影処理用タッチパネル13、編集処理用タッチパネル21、お楽しみ用タッチパネル30は、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイやCRT等の表示面にタッチセンサを設けて構成されている。
撮影処理用タッチパネル13は、撮影空間R1側に設けられており、撮影処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、撮影処理用タッチパネル13には、デモ画面、オープニング画面、課金処理指示画面、撮影処理における各種操作内容、撮影時の撮影画面などが表示される。また、この撮影処理用タッチパネル13にも上述したライブビューを表示してもよい。
編集処理用タッチパネル21は、編集空間R2側に設けられており、落書きなどの編集処理における各種メッセージや画像などを表示する。具体的には、編集処理用タッチパネル21には、落書きなどの画像編集処理時における編集対象の画像および各種編集ツールなどが表示される。
そして、編集処理用タッチパネル21の近傍(図4では編集処理用タッチパネル21の横)には、タッチペン22が備えられている。利用者は、このタッチペン22を編集処理用タッチパネル21に接触させることによって、処理の進行に応じて表示されるボタンを選択したり、落書きなどの画像描画を行ったりすることが可能となる。
ここで、図4に示すように、装置本体2には、編集処理用タッチパネル21およびタッチペン22が2組並設されている。これにより、2つの編集処理用タッチパネル21・21にそれぞれに表示された撮影画像に、2人の利用者が同時に落書き処理などを入力することができる。なお、編集処理用タッチパネル21・21には、異なる画像をそれぞれ表示させることができ、利用者は、別々の画像に対して落書き処理などを入力することもできる。また、落書き処理において、一方の編集処理用タッチパネル21から入力された落書き処理を他方の編集処理用タッチパネル21に反映される反映処理や落書き可能範囲を制限する処理などが行われるようになっていてもよい。
お楽しみ用タッチパネル30は、お楽しみ空間R3側に設けられており、プリント終了を待つ利用者に対して各種情報を表示することによりアミューズメントを提供する。これにより、利用者は、編集処理終了後、プリント紙が排出されるまでの時間を有効活用できる。
なお、お楽しみ用タッチパネル30に表示する各種情報として、例えば、コマーシャル、ゲーム、アンケート等がある。また、お楽しみ用タッチパネル30におけるゲームをクリアした利用者や、アンケートに答えた利用者に対し、景品を提供するようにしてもよい。また、お楽しみ用タッチパネル30からインターネットに接続できる構成にしてもよい。
コイン投入口15は、利用者がプレイ料金として所定金額のコインを投入するための投入口である。また、コイン返却口16は、釣り銭が生じた場合や、コインが投入された後でリセットされた場合に、コインを利用者に対して返却するための返却口である。また、装置本体2の内部には、利用者から徴収したコインを蓄積するコイン容器(図示せず)が設けられている。
プリント排出口31は、撮影処理および編集処理を終えた後に、プリントされたプリント紙が排出される箇所である。このプリント排出口31は、装置本体2におけるお楽しみ空間R3側に配置されており、編集作業を終了し、お楽しみ空間R3においてゲーム等を満喫している利用者は、このプリント排出口31から写真プリントを取り出すことになる(図3)。
撮影空間R1の照明装置17a・17bは、撮影時にフラッシュとして機能するとともに、通常時の照明として機能する照明手段であり、ストロボ光源、蛍光管を備えた構成となっている。なお、上記ストロボ光源は、写真撮影の瞬間に強い光を発するための撮影時発光手段に相当するものであり、ストロボ管が発光することによって光を発するようになっている。また、上記蛍光管は、定常的に発光するための定常発光手段に相当するものである。
フロントスピーカ18a、18b、リアスピーカ18c(以降、これらを総称してスピーカ18と称する)は、利用者に対して,各種操作上のガイダンス音声、効果音、BGM(back ground music)などを出力するものである。なお、図4によれば、リアスピーカ18cは、装置本体2における編集筐体23の一方の側面のみに図示されているが、リアスピーカ18cの他に、編集筐体23の他方の側面においてもリアスピーカ(不図示)が備えられている。
荷物置きスペース38は、撮影空間R1において、利用者が荷物を置くためのスペースであり、荷物フック39は、編集空間R2において、利用者が荷物をかけるためのフックである。なお、荷物置きスペース38および荷物フック39に、例えば重量センサなどを設けた構成としてもよい。この場合、利用者がこの荷物置きスペース38に荷物を置いたり、荷物フック39に荷物をかけたりすると、荷物が置かれたことを装置側で認識することが可能となる。よって、例えば撮影や編集終了後、所定の時間が経過した後も荷物が置かれた状態となっている場合には、利用者が荷物を忘れていることが予想されるので、利用者に対して荷物の置き忘れの警報を発することが可能となる。
つぎに、図2を参照して、背景ユニット3について説明する。背景ユニット3は、撮影処理時において、利用者の背景となるカーテンを切り替えたりする処理を行う装置である。背景ユニット3は、撮影の背景となるカーテン35、背景ライト36を有している。
背景ユニット3は、例えば様々な色、あるいは様々な絵柄や模様のカーテン35を複数枚背景となる位置に用意しておき、これらを切り替えることによって、利用者の好みに応じたカーテンを背景とすることが可能となっている。このカーテンは、モータによって機械制御によって切り替え可能な、つまりモータ式、となっていてもよいし、利用者がめくったりスライドさせたりすることによって切り替え可能な、つまり手動式になっていてもよい。なお、このカーテンは、遮光性を有さない材料から構成されているものとする。
背景ライト36は、カーテン35に対し、利用者とは反対の側から、つまり撮影空間R1に向かって、光を照射する。この背景ライト36は、光照射により、カーテン35の一部の領域の照度を変化させるように構成される。このような、背景ライト36からの光照射により、カーテン35にグラデーションをつけることができる。
以上の写真プリント装置1では、図7に示すように、次の流れに従ってサービスが提供される。1)利用者が撮影空間R1へ入り、撮影処理を行う。2)利用者が編集空間R2へ移動して、落書きなどの編集処理を行い、印刷する。3)利用者がお楽しみ空間R3に移動して、ゲーム等を楽しみながらプリント紙の排出を待って、プリント紙を受け取る。
このような構成の写真プリント装置1によれば、撮影処理を行う撮影空間R1と、編集処理を行う編集空間R2と、印刷待機中の利用者にアミューズメントを提供するお楽しみ空間R3とが分離されているため、撮影空間R1と編集空間R2とお楽しみ空間R3とにおいて三重に接客することが可能となり、利用者の回転率を高めることが可能となっている。
(写真プリント装置1における機能的説明)
次に、上記写真プリント装置1の機能的な構成について、図8に示すブロック図を参照しながら説明する。同図に示すように、写真プリント装置1は、前記した編集処理用タッチパネル21、撮影処理用タッチパネル13、お楽しみ用タッチパネル30、ライブビュー表示パネル14、カメラユニット12に加えて、制御装置(制御手段)41、電源装置42、課金処理部43、照明装置44、IDタグリーダ/ライタ45、プリンタ(画像出力手段)46を備えている。
制御装置41は、写真プリント装置1内における上述した各種構成の動作を統括的に制御するものである。この制御装置41は、例えばPCベースのコンピュータによって構成される。そして、各種構成の動作制御は、制御プログラムをコンピュータに実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディアに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクなどにインストールされたものを読み出して使用する形態であってもよい。また、この制御装置41がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
電源装置42は、写真プリント装置1内における上述した各種構成に対して電力供給を行うためのものである。
課金処理部43は、コイン投入口15からの代金投入、およびコイン返却口16におけるコイン返却処理などを制御するものであり、利用者から徴収する課金に関する処理を行うブロックである。課金処理部43による課金状況に応じて、制御装置41が該当利用者に対する動作を制御する。
照明装置44は、前記した照明装置17a・17b、天井照明装置17c、背景ライト36などに相当するものであり、撮影時にフラッシュとして機能したり、通常時の照明としても機能したりするものである。制御装置41は、照明装置44に対して、写真撮影の瞬間にフラッシュ照明を行わせるなどの制御を行う。
IDタグリーダ/ライタ45およびプリンタ46は、プリンタユニットを構成しており、このプリンタユニットに対して、写真プリントの出力媒体となるプリント紙(プリント媒体)48およびIDタグ(識別媒体)47がプリント紙ユニット(プリント媒体ユニット)49としてセットで納入されるようになっている。
なお、プリント紙48としては、通常の紙状媒体である紙状シートであってもよいし、粘着シートおよび該粘着シールの粘着面に貼り付けられている剥離シートからなるシールシートであってもよい。
プリンタ46は、印刷すべき静止画像のデータが制御装置41から送られてくると、その画像データに基づいてプリント紙48に印刷を行うものである。このプリンタ46としては、例えば昇華型プリンタが用いられる。なお、昇華型プリンタを用いる場合には、プリント紙48およびIDタグ47に加えて、昇華型用インクフィルムがセットになって納入されることになる。
IDタグリーダ/ライタ45は、IDタグ47に記録されている各種識別情報を読み出して制御装置41に出力する。IDタグ47は、メモリ機能を有するICチップなどによって構成されるものである。上記識別情報としては、固有ID、用紙枚数、用紙種類、および、インク固有の色情報(インクフィルムがセットとなっている場合)などが挙げられる。
IDタグ47としては、無線によりデータ通信を行うことが可能な非接触型IDタグと、端子が設けられた接触型IDタグとがあり、IDタグリーダ/ライタ45としては、これらのどちらか一方あるいは両方に対応したものとなる。
また、制御装置41は、撮影画像処理部50、編集画像処理部51、記憶部52、印刷制御部(画像出力制御手段)53を備えている。
撮影画像処理部50は、カメラユニット12からリアルタイムで取り込まれている撮影動画像と、この撮影動画像に対し背景動画・前景動画となる装飾動画像とを合成し、合成した合成動画像をライブビュー表示パネル14および撮影処理用タッチパネル13に表示する処理を行うブロックである。また、撮影画像処理部50は、写真撮影処理を行うブロックでもある。その詳細は後に説明する。
編集画像処理部51は、撮影画像処理部50にて写真撮影された画像に対し、利用者が落書きなどの編集処理を行う場合の制御を行うブロックである。
なお、撮影画像処理部50および編集画像処理部51は、上記したように、それぞれ相当する処理を行うプログラムをコンピュータが実行することによって実現されるものである。
記憶部52は、上記したハードディスクなどの不揮発性の記憶装置によって構成されるものである。この記憶部52に記憶される内容としては、上記した制御プログラム、OS(Operating System)プログラム、およびその他各種プログラム、撮影カメラにおける動作設定値、後述する全体マップに関する画像情報、撮影した画像および編集した画像の画像データなどが挙げられる。上記の撮影カメラにおける動作設定値としては、装置出荷時やメンテナンス時などに設定されるホワイトバランスの値、撮影画像の明暗などを調整する際の画像処理に関する各種パラメータ値などが挙げられる。
印刷制御部53は、一旦記憶部52に記憶されている印刷すべき画像データを、プリンタ46の形式に適合した画像データに変換し、この変換した画像データをプリンタ46に出力し、プリント制御を行うブロックである。また、印刷制御部53は、IDタグリーダ/ライタ45で読みとった識別情報に基づいて、装着されたプリント紙48およびインクフィルムが、当該写真プリント装置1において利用可能なものであるかを判定し、利用可能である場合にのみプリンタ46を動作させる制御を行う。すなわち、写真プリント装置1において指定されているプリント紙およびインクフィルム以外は使用できないように設定されていることになる。
また、印刷制御部53は、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報に基づいて、プリント紙を使用するごとに用紙枚数をカウントダウンしていくことによって、残りの用紙枚数を把握する。よって、残りの用紙枚数が少なくなってきた際に、これを表示手段などによって警告するような構成としておけば、利用者の利用中に用紙切れを起こすというような不具合を回避することが可能となる。なお、印刷制御部53は、用紙枚数をカウントダウンする際には、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報も書き換えるようにする。これにより、用紙を使い切った場合には、IDタグ47に記録されている用紙枚数情報も0となり、このIDタグ47を無効にすることが可能となる。
また、印刷制御部53は、IDタグ47に記録されている用紙種類情報や、インク固有の色情報を読み出すことによって、これらを考慮して画像データの色成分などを補正することにより、その用紙やインクフィルムに的確な画像出力を行うこと処理を行うこともできる。
なお、上記の例では、IDタグを利用して利用可能なプリント紙であるか否かを確認するようになっているが、これに限定するものではなく、例えば、プリント紙およびインクフィルムを梱包する梱包材などにプリントされているバーコードなどを利用して確認するような構成としてもよい。しかしながら、バーコードを用いる場合には、含めることのできる情報量が少ないことや、例えば用紙枚数のカウントダウンによる情報の書き換えができない、などの問題がある。
(撮影画像処理部50における機能的説明)
次に、撮影画像処理部50の詳細な構成について、図1に示すブロック図を参照しながら説明する。なお、以下では、記憶部52、撮影処理用タッチパネル13についても、撮影画像処理部50と関連する機能のみ説明する。
撮影画像処理部50は、動画選択部61、表示制御部62、静止画像取得部63、静止画像記憶制御部64を備えている。また、記憶部52は、動画パターン記憶部65、静止画像記憶部66を備えている。撮影処理用タッチパネル13は、表示部13a、操作部13bを備えている。
動画パターン記憶部(動画パターン記憶手段)65は、記憶部52内における一部の記憶領域であり、この記憶領域には装飾動画像に関するデータが記憶されている。なお、記憶されている装飾動画像に関するデータは複数ある。例えば、「風船」「しゃぼん玉」「キラキラ」「海の中」「草原」「花びら」「水滴」等のテーマを表現するための装飾動画像のデータが、テーマごとに記憶されている。
表示制御部(表示制御手段)62は、カメラユニット12により取り込まれた撮影動画像と、動画パターン記憶部65から取得した装飾動画像とを合成して合成動画像を生成し、この合成動画像を表示部13aおよびライブビュー表示パネル14に表示するブロックである。また、表示制御部62は、撮影処理用タッチパネル13の表示制御も行っている。
動画選択部(装飾動画像選択手段)61は、利用者の所望する装飾動画像を特定する情報を操作部13bから取得する。そして、動画選択部61は、この情報に対応した装飾動画像のデータを動画パターン記憶部65から読み出す制御を行う。なお、読み出された装飾動画像のデータは図示しない揮発性メモリに書き込まれる。
静止画像取得部(静止画像取得手段)63は、利用者が指示する写真撮影のタイミングを操作部13bから検知すると共に、ライブビュー表示パネル14または表示部13aに表示されている合成動画像から、このタイミングで静止画像を取得するブロックである。
静止画像記憶制御部(静止画像記憶制御手段)64は、静止画像取得部63により取得された静止画像を静止画像記憶部66に書き込む制御を行うためのブロックである。
静止画像記憶部(静止画像記憶手段)66は、記憶部52内における一部の記憶領域であり、この記憶領域には静止画像取得部63により取得された静止画像のデータが記憶される。
表示部(表示手段)13aは、撮影処理用タッチパネル13における表示領域であり、上述したように撮影処理における各種メッセージや画像などを表示する。
操作部(入力インターフェイス手段)13bは、撮影処理用タッチパネル13における利用者の操作領域である。具体的には、利用者が撮影処理用タッチパネル13に接触することにより、処理の進行に応じて表示される項目を選択したり、ライブビュー表示パネル14または表示部13aに表示されている合成動画像(ライブビュー)から所望のタイミングの静止画像を取得するタイミングを決定する。
つぎに、撮影画像処理部50による処理の流れを図9のフローチャートに基づいて説明する。なお、図9に示すステップ1(以降、S1のように称する)からS6が実行されている間、カメラユニット12は、撮影空間R1上に位置する利用者を撮影し続けているものとする。さらに、この間、カメラユニット12により取得されている撮影動画像のデータは、図示しない揮発性メモリにリアルタイムで書き込まれているものとする。
まず、表示制御部62は、利用者が装飾動画像を選択するために必要な情報を撮影処理用タッチパネル13に表示する(S1)。この必要な情報とは、予め用意されている各装飾動画像の題目(テーマ)を示したメニュー、ライブビューに使用する装飾動画像の選択を促すメッセージ、所望の題目を選択するためのカーソル等である。
ここで、利用者は、撮影処理用タッチパネル13に表示されている各装飾動画像のテーマから、ライブビューに使用する装飾動画像のテーマを選択する。これにより、撮影処理用タッチパネル13の操作部13bは、利用者が所望する装飾動画像を特定する識別情報を入力することができる。なお、この選択は、利用者が、所望の装飾動画像のメニューを表示する部分に接触したり、または、カーソル移動によって行われる。
つぎに、撮影処理用タッチパネル13の操作部13bは、動画選択部61に対し、上記識別情報を送る。ここで、動画選択部61は、利用者の所望する装飾動画像を特定する識別情報を取得すると(S2,Yes)、この識別情報に基づいて、ライブビューに使用する装飾動画像のデータを、動画パターン記憶部65から読み出す(S3)。つまり、撮影画像処理部50は、動画パターン記憶部65に記憶されている複数の装飾動画像から、撮影動画像に対して合成される装飾動画像のみを読み出し、この装飾動画像のデータを図示しない揮発性メモリに書き込むことになる。なお、動画選択部61が利用者の所望する装飾動画像を特定する情報を取得しない場合、S1〜S2が繰り返される。
そして、表示制御部62は、動画選択部61に読み出された装飾動画像のデータと、カメラユニット12により取り込まれている撮影動画像のデータと合成して、合成した動画像をライブビュー表示パネル14および表示部13aに表示する(S4)。これにより、利用者に対して、利用者像の周囲に装飾が施された合成動画像(ライブビュー)を表示することができ、利用者は、この装飾によって表現されるテーマを擬似的に体験できる。
例えば、図5に示すような合成動画像がライブビュー表示パネル14から表示され、風船の世界、シャボン玉の世界、キラキラの世界、海の中等のテーマを疑似体験できる。また、合成動画像の表示時において、フロントスピーカ18a・18bから各テーマに応じたBGMを流すと、利用者に対し、よりリアルな疑似の世界を提供することができる。
また、S4において、撮影処理用タッチパネル13には、利用者が合成動画像から静止画像を取得するタイミング(写真撮影のタイミング)を決定するための撮影ボタンが表示されている。これにより、利用者は、ライブビュー表示パネル14に表示されている自身の姿を確認しながら、上記撮影ボタンに触れることで、所望する瞬間における合成動画像を指定することができる。
ここで、利用者が撮影ボタンをタッチすると、操作部13bは、写真撮影のタイミングを示す識別情報を取得し、この識別情報を静止画像取得部63に送る。静止画像取得部63は、この識別情報を取得した場合(S5,Yes)、この識別情報によって示されるタイミングで、表示制御部62によって生成されている合成動画像から静止画像を設定、取得する(S6)。つまり、利用者に指示されたタイミングで、ライブビュー表示パネル14に表示されている合成動画像から静止画像が取得されることになる。なお、写真撮影のタイミングを示す識別情報を静止画像取得部63が取得しない場合、S4〜S5が繰り返される(S5,No)。
その後、静止画像記憶制御部64が、静止画像取得部63によって取得された静止画像のデータを静止画像記憶部66に書き込む(S7)。このようにして撮影処理が終了する。
そして、編集処理が行われる場合、編集画像処理部51が、静止画像記憶部66に記憶されている静止画像のデータを取得し、この静止画像に対して編集処理が施される。さらに、編集処理後、編集画像処理部51は、編集処理の施された静止画像のデータを静止画像記憶部66に書き込む。その後、印刷制御部53が、編集処理の施された静止画像のデータを静止画像記憶部66から読み出し、このデータに基づいてプリンタ46を制御する。
これにより、ライブビュー表示パネル14に表示されている合成動画像から所望のタイミングで静止画像を取得し、この静止画像に対して落書き処理の施した画像を、プリント紙48上に印刷できる(S8)。
また、編集処理が行われていない場合、印刷制御部53は、静止画像記憶制御部64によって記憶された静止画像のデータを静止画像記憶部66から読み出し、このデータに基づいてプリンタ46を制御する。これにより、ライブビュー表示パネル14に表示されている合成動画像から所望のタイミングで静止画像を取得し、この静止画像に忠実な画像を、プリント紙48上に印刷できる(S8)。
以上のように、本実施形態の制御装置41によれば、表示制御部62が、カメラユニット12により取得された撮影動画像と、上記撮影動画像に対して背景・前景動画となる装飾動画像とを合成した合成動画像をライブビューとして表示している。さらに、静止画像取得部63は、この合成動画像から、利用者から指示されたタイミングで静止画像を取得している。したがって、利用者が所望する瞬間における合成動画像と上記静止画像とは一致したものになる。さらに、この静止画像に基づいた画像をプリント紙48上に出力しているため、利用者が所望する瞬間における合成動画像が静止画像としてプリント媒体上にリアルに表現される。これにより、利用者にとって違和感のない画像をプリント媒体上に出力できる。
なお、このような合成動画像の例を図5に示す。同図によれば、各テーマに基づいた装飾動画像と、利用者を撮影した撮影動画像とが合成されていることがわかる。
また、本実施形態の制御装置41によれば、静止画像取得部63により取得された静止画像を、一旦、静止画像記憶部66に記憶している。このように、取得した静止画像に基づいた画像をプリンタ46からそのまま出力するのではなく、一旦、静止画像記憶部66にて記憶させると、取得した静止画像に対し新たな画像処理、または加工を施すことができる。これにより、プリント紙48上に出力される画像に対し編集処理を施し、または画質調整を行うことが可能になる。例えば、図6に示すように、装飾動画像と撮影動画像とを合成した合成動画像から取得した静止画像に対し、利用者が所望する落書き処理を施すことも可能である。これにより、写真処理装置におけるプリント遊びのバリエーションを拡張することが可能になる。
また、本実施形態の制御装置41によれば、動画選択部61が、動画パターン記憶部65に記憶されている複数の装飾動画像から合成すべき装飾動画像を選択している。これにより、複数の装飾動画像を予め用意すると共に、動画選択部61により選択された装飾動画像のみを撮影動画像と合成することができ、利用者は、各装飾動画像によって表現される様々なテーマを体験することができる。
また、本実施形態の制御装置41によれば、動画選択部61は、操作部13bから利用者の所望する装飾動画像を特定する情報を取得しているため、利用者の所望する装飾動画像を選択することができる。これにより、複数の装飾動画像が用意されている場合であっても、撮影動画像に対して利用者の所望する装飾動画像を合成して表示することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の写真プリント装置について、他の実施の形態を以下に説明する。なお、実施の形態2と実施の形態1とでは、撮影画像処理部および記憶部の構成および処理内容が異なるだけである。したがって、説明の便宜上、実施の形態2では、撮影画像処理部および記憶部を中心に説明し、その他の構成については実施の形態1と同一の部材番号を付してその説明を省略する。
本実施の形態に係る撮影画像処理部の詳細な構成について、図10に示すブロック図を参照しながら説明する。なお、以下では、記憶部についても、撮影画像処理部と関連する機能のみ説明する。
撮影画像処理部100は、領域検出部101、装飾動画制御部102、表示制御部103、静止画像取得部104、静止画像記憶制御部105を備えている。また、記憶部120は、動画パターン記憶部121、静止画像記憶部122を備えている。
動画パターン記憶部121は、記憶部120内における一部の記憶領域であり、この記憶領域には装飾動画像に関するデータが記憶されている。なお、記憶されている装飾動画像に関するデータは複数ある。
領域検出部(領域検出手段)101は、カメラユニット12により取得されている撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲を検出するブロックである。なお、撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲を検出する手法としては、例えば、テンプレートマッチングによる手法がある。テンプレートマッチングとは、人の顔の配色(髪、目の色、唇の色、肌の色、これらの位置)および輪郭を再現したテンプレート画像を用意し、撮影動画像上に上記テンプレート画像を走査させ、上記テンプレート画像と類似する領域を検出することにより、撮影動画像における人体の顔面領域を検出する手法である。なお、領域検出部101における制御方法は、テンプレートマッチングに限られるものではなく、撮影動画像における人体の顔面領域を検出する手法であればいかなる手法であっても構わない。
表示制御部(表示制御手段)103は、カメラユニット12により取り込まれた撮影動画像と、動画パターン記憶部121から取得した装飾動画像とを合成して合成動画像を生成し、この合成動画像を表示部13aおよびライブビュー表示パネル14に表示するブロックである。
装飾動画制御部(装飾動画像制御手段)102は、領域検出部101からの出力に基づいて、上記撮影動画像に対して合成される装飾動画像を変更する処理を行うためのブロックである。具体的に、装飾動画制御部102は、人数算出部106と動画パターン変更部107とから構成されている。
人数算出部(人数算出手段)106は、領域検出部101からの出力である撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲に基づき、撮影動画像に含まれる人体の数を検出するためのブロックである。つまり、カメラユニット12が撮影している利用者の数を検出することができる。
動画パターン変更部(装飾動画像変更手段)107は、人数算出部106の出力に基づいて、動画パターン記憶部121から装飾動画像のデータを読み出すためのブロックである。つまり、動画パターン変更部107は、カメラユニット12に撮影されている利用者の人数に応じて、読み出す装飾動画像のデータを変更している。
静止画像取得部(静止画像取得手段)104は、利用者が指示するタイミングを操作部13bから検知すると共に、ライブビュー表示パネル14または表示部13aに表示されている合成動画像から、このタイミングで静止画像を取得するブロックである。
静止画像記憶制御部(静止画像記憶制御手段)105は、静止画像取得部63により取得された静止画像を静止画像記憶部122に書き込む制御を行うためのブロックである。
静止画像記憶部(静止画像記憶手段)122は、記憶部120内における一部の記憶領域であり、この記憶領域には静止画像取得部104により取得された静止画像のデータが記憶される。
つぎに、撮影画像処理部100による処理の流れを図11のフローチャートに基づいて説明する。なお、図11に示す各処理が実行されている間、カメラユニット12は、撮影空間R1上に位置する利用者を撮影し続けているものとする。さらに、この間、カメラユニット12により取得されている撮影動画像のデータは、図示しない揮発性メモリにリアルタイムで書き込まれている。
まず、領域検出部101は、図示しない揮発性メモリから撮影動画像のデータを読み込み、撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲を検出する(S11)。つぎに、人数算出部106は、領域検出部101が検出した撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲に基づき、撮影動画像に含まれる人体数をカウントする(S12)。これにより、撮影画像処理部100は、カメラユニット12が撮影している利用者の数を検知することができる。
つぎに、動画パターン変更部107は、人数算出部106の出力に基づき、動画パターン記憶部121から、ライブビューに使用する装飾動画像のデータを読み出す(S13)。ここで、動画パターン変更部107では、カメラユニット12が撮影している利用者の数に応じて、読み出す装飾動画像の種類を変更するように制御している。なお、ここで読み出された装飾動画像のデータは図示しない揮発性メモリに書き込まれることになる。
そして、表示制御部103は、動画パターン変更部107により読み出されている装飾動画像のデータと、カメラユニット12から取り込まれている撮影動画像のデータと合成して、合成した動画像をライブビュー表示パネル14および表示部13aに表示する(S14)。
また、S14において、表示制御部103は、利用者がこの合成動画像から静止画像を取得するタイミング(写真撮影のタイミング)を決定するための撮影ボタンを撮影処理用タッチパネル13に表示している。これにより、利用者は、ライブビュー表示パネル14に表示されている自身の姿を確認しながら、上記撮影ボタンに触れることで、所望する瞬間における合成動画像を指定することができる。
ここで、利用者が撮影ボタンをタッチすると、操作部13bは、写真撮影のタイミングを示す識別情報を取得し、この識別情報を静止画像取得部104に送る。静止画像取得部104は、この識別情報を取得した場合(S15,Yes)、この識別情報によって示されるタイミングで、表示制御部103によって生成されている合成動画像から静止画像を設定、取得する(S16)。つまり、利用者に指示されたタイミングで、ライブビュー表示パネル14に表示されている合成動画像から静止画像が設定されることになる。なお、写真撮影のタイミングを示す識別情報を静止画像取得部104が取得しない場合、S14〜S15が繰り返される(S15,No)。
その後、静止画像記憶制御部105は、静止画像取得部104により取得した静止画像のデータを静止画像記憶部122に書き込む(S17)。このようにして撮影処理が終了する。
なお、以降の処理については省略するが、静止画像記憶部172に記憶された静止画像に基づき、プリント紙48上に画像を出力してもよいし、また、編集処理を施しても構わない。
以上のように、本実施の形態の撮影画像処理部100によれば、領域検出部101が、上記撮影動画像に含まれる人体の顔面領域を検出し、装飾動画制御部102が、領域検出部101の出力に基づき、撮影動画像に対して合成する装飾動画像を変更している。つまり、撮影動画像に含まれる人体の顔面領域を検知することにより、撮影動画像に合成する装飾動画像を自動的に変更している。したがって、ライブビュー表示パネル14または表示部13aに表示される合成動画像において人体像をより明確に表示するように、装飾動画像を自動選択できる。これにより、利用者にとって違和感のない合成動画像をライブビュー表示パネル14または表示部13aに表示できる。
また、本実施形態の撮影画像処理部100によれば、人数算出部106が、領域検出部101の出力に基づき、カメラユニット12が撮影している人体の数を算出している。そして、動画パターン変更部107が、人数算出部106の出力に応じて、読み出す装飾動画像の種類を選択する。つまり、撮影動画像に含まれる人体を検知するのみならず、人数を検知しているため、撮影される利用者の人数に応じて、撮影動画像に合成する装飾動画像の種類を自動的に変更することが可能となる。
撮影される利用者が複数である場合、ライブビュー表示パネル14に表示される人数も複数となり、表示されている利用者全員の顔を明確に表示させるためには、装飾模様が少ないまたは小さい装飾動画像を使用して合成動画像を作成することが好ましい。このような場合でも、本実施形態によれば、撮影される利用者の人数に応じて上記装飾動画像を自動的に変更でき、表示される人数に適した装飾動画像を用いて合成動画像を作成できる。これにより、表示されている利用者全員の顔を明確に表示させることが可能となる。
また、本実施の形態では、領域検出部101は、撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲を検出しているが、顔面領域に限定されるものでなく、その他、首、手等の身体領域を検出することにより、撮影動画像における人体を検知しても構わない。
〔実施の形態3〕
本発明の写真プリント装置について、他の実施の形態を以下に説明する。なお、実施の形態3と実施の形態1とでは、撮影画像処理部および記憶部の構成および処理内容が異なるだけである。したがって、説明の便宜上、実施の形態3では、撮影画像処理部および記憶部を中心に説明し、その他の構成については実施の形態1と同一の部材番号を付してその説明を省略する。
本実施の形態に係る撮影画像処理部の詳細な構成について、図12に示すブロック図を参照しながら説明する。なお、以下では、記憶部についても、撮影画像処理部と関連する機能のみ説明する。
撮影画像処理部150は、領域検出部151、装飾動画制御部152、表示制御部153、静止画像取得部154、静止画像記憶制御部155、動画選択部158を備えている。また、記憶部170は、動画パターン記憶部171、静止画像記憶部172を備えている。
動画パターン記憶部(動画パターン記憶手段)171は、記憶部170内における一部の記憶領域であり、この記憶領域には装飾動画像に関するデータが記憶されている。なお、記憶されている装飾動画像に関するデータは複数ある。
動画選択部(装飾動画像選択手段)158は、操作部13bから利用者の所望する装飾動画像を特定する情報を取得する。そして、動画選択部158は、この情報に対応した装飾動画像のデータを動画パターン記憶部171から読み出す。なお、読み出された装飾動画像のデータは、図示しない揮発性メモリに書き込まれる。
領域検出部(領域検出手段)151は、カメラユニット12により取得されている撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲を検出するブロックである。なお、撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲を検出する手法としては、実施の形態2の領域検出部101と同様である。
表示制御部(表示制御手段)153は、カメラユニット12により取り込まれた撮影動画像と、装飾動画制御部152から取得した装飾動画像とを合成して合成動画像を生成し、この合成動画像を表示部13aおよびライブビュー表示パネル14に表示するブロックである。
装飾動画制御部(装飾動画像制御手段)152は、領域検出部151からの出力に基づいて、上記撮影動画像に対して合成される装飾動画像を変更する処理を行うブロックである。具体的に、装飾動画制御部102は、装飾動画透過度制御部156と装飾動画消去制御部157とから構成されている。
装飾動画透過度制御部(動画像透過度制御手段)156は、領域検出部151の出力に基づき、撮影動画像に合成される装飾動画像に対し、撮影動画像の人体の顔面領域に重ねる領域の装飾の透過度を大きくする処理を施すブロックである。
装飾動画消去制御部(動画消去制御手段)157は、領域検出部151の出力に基づき、上記撮影動画像の人体の顔面領域に重ねる装飾動画像を消去する処理を施すブロックである。
静止画像取得部(静止画像取得手段)154は、利用者が指示するタイミングを操作部13bから検知すると共に、ライブビュー表示パネル14または表示部13aに表示されている合成動画像から、このタイミングで静止画像を取得するブロックである。
静止画像記憶制御部(静止画像記憶制御手段)155は、静止画像取得部154により取得された静止画像を静止画像記憶部122に書き込む制御を行うためのブロックである。
静止画像記憶部(静止画像記憶手段)172は、記憶部170内における一部の記憶領域であり、この記憶領域には静止画像取得部154により取得された静止画像のデータが記憶される。
つぎに、撮影画像処理部150による処理の流れを説明するが、本実施の形態では「装飾動画透過度調整」および「装飾動画像消去」の二種類の制御を実現することができる。したがって、以下では、まず「装飾動画透過度調整」を説明し、後に「装飾動画像消去」を説明する。
まず、「装飾動画透過度調整」の処理の流れについて、図13のフローチャートに基づいて説明する。なお、図13に示す各処理が実行されている間、カメラユニット12は、撮影空間R1上に位置する利用者を撮影し続けているものとする。さらに、この間、カメラユニット12により取得されている撮影動画像のデータは、図示しない揮発性メモリに書き込まれつづけているものとする。
まず、表示制御部153は、利用者が装飾動画像を選択するために必要な情報を撮影処理用タッチパネル13に表示する(S31)。この必要な情報とは、予め用意されている各装飾動画像の題目(テーマ)を示したメニュー等である。
ここで、利用者は、撮影処理用タッチパネル13に表示されている各装飾動画像のテーマから、ライブビューに使用する装飾動画像を選択する。これにより、撮影処理用タッチパネル13の操作部13bは、利用者の所望する装飾動画像を示した識別情報を入力する。
つぎに、撮影処理用タッチパネル13の操作部13bは、動画選択部158に対し、上記識別情報を送る。ここで、動画選択部158は、利用者の所望する装飾動画像を特定する情報を取得すると(S32,Yes)、この識別情報に基づいて、動画パターン記憶部171からライブビューに使用する装飾動画像のデータを読み出す(S33)。つまり、撮影画像処理部150は、動画パターン記憶部171に記憶されている複数の装飾動画像から、撮影動画像に対して合成される装飾動画像のみを読み出す。そして、この装飾動画像のデータは図示しない揮発性メモリに書き込まれることになる。なお、利用者の所望する装飾動画像を特定する情報を動画選択部158が取得しない場合、S31〜S32が繰り返される(S32,No)。
また、領域検出部151は、図示しない揮発性メモリから撮影動画像のデータを取得し、撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲を検出している(S34)。そして、装飾動画透過度制御部156は、領域検出部151からの出力に基づいて、S33で読み出された装飾動画像に対し、撮影動画像の人体の顔面領域に重ねる領域の装飾の透過度を大きく調整している(S35)。
そして、表示制御部153は、S35で透過度調整のなされた装飾動画像と、カメラユニット12から取り込まれている撮影動画像とを合成して、合成した動画像をライブビュー表示パネル14および表示部13aに表示する(S36)。
また、S36において、表示制御部153は、利用者がこの合成動画像から静止画像を取得するタイミング(写真撮影のタイミング)を決定するための撮影ボタンを撮影処理用タッチパネル13に表示している。これにより、利用者は、ライブビュー表示パネル14に表示されている自身の姿を確認しながら、上記撮影ボタンに触れることで、所望する瞬間における合成動画像を指定することができる。
ここで、利用者が撮影ボタンをタッチすると、操作部13bは、写真撮影のタイミングを示す識別情報を取得し、この識別情報を静止画像取得部154に送る。静止画像取得部154は、この識別情報を取得した場合(S37,Yes)、この識別情報によって示されるタイミングで、表示制御部153によって生成されている合成動画像から静止画像を設定、取得する(S38)。つまり、利用者に指示されたタイミングで、ライブビュー表示パネル14に表示されている合成動画像から静止画像が設定されることになる。なお、写真撮影のタイミングを示す識別情報を静止画像取得部154が取得しない場合、S36〜S37が繰り返される(S37,No)。
その後、静止画像記憶制御部155は、静止画像取得部154により取得した静止画像のデータを静止画像記憶部172に書き込む(S39)。このようにして撮影処理が終了する。
なお、以降の処理については省略するが、静止画像記憶部172に記憶された静止画像に基づき、プリント紙48上に画像を出力してもよいし、また、編集処理を施しても構わない。
以上のように、本実施の形態の撮影画像処理部150によれば、装飾動画透過度制御部156は、装飾動画像に対し、上記撮影動画像の人体の顔面領域に重ねる装飾部分の透過率を大きくしている。つまり、ライブビュー表示パネル14に表示される合成動画像(ライブビュー)における人体の顔面領域に重なる装飾の透過率が、顔面領域以外の領域に重なる装飾の透過率より大きくなる。これにより、ライブビュー画像において、人体の顔面領域に装飾が重なっているとしても、顔面領域上の装飾の透明度を向上させたライブビューを表示でき、装飾により人体領域が隠れて表示されることを抑制できる。例えば、合成される装飾動画像によって表現されるテーマが「風船」「水滴」である場合、利用者像の顔面領域に重ねる装飾(風船、水滴の模様)の透明度を、顔面領域以外の領域に重ねる装飾の透明度よりも大きくする。これにより、ライブビュー画像において、利用者像の顔面部分に装飾が重なっても、利用者の表情をできるだけ明確に表示できる。
つぎに、「装飾動画像消去」の処理の流れについて、図14のフローチャートに基づいて説明する。なお、図14に示す各ステップについて、図13に示すステップと重複するものについては、その説明を省略する。
まず、図14のS41〜S44については、図13のS31〜S34と同一の処理が行なわれる。S44の後、装飾動画消去制御部157は、領域検出部101からの出力に基づいて、S43で読み出された装飾動画像に対し、撮影動画像の人体の顔面領域に重ねる領域の装飾を消去している(S45)。
そして、表示制御部103は、S45で装飾の消去がなされた装飾動画像と、カメラユニット12からの撮影動画像とを合成して、合成した動画像をライブビュー表示パネル14および表示部13aに表示する(S46)。その後の処理(S47〜S49)については、図13のS37〜S39と同一の処理である。
以上のように、装飾動画消去制御部157は、領域検出部151の出力に基づき、上記装飾動画像に対し、撮影動画像の人体の顔面領域に重ねる位置の装飾を消去している。つまり、撮影動画像における人体の顔面領域を避けて、上記装飾動画像が上記撮影動画像に合成される。これにより、ライブビュー表示パネル14に表示される合成動画像において、人体の顔面領域上から装飾を消去することが可能となる。したがって、ライブビュー表示パネル14に表示される人体の顔面領域を明確にでき、利用者にとって違和感のない合成動画像を表示できる。例えば、図5に示すように、撮影動画像と装飾動画像とを合成した合成動画像(ライブビュー)を表示する場合であっても、利用者の顔面部分に装飾が重ならないように表示することによって、利用者の表情を明確に表示できる。
また、本実施の形態では、領域検出部151は、撮影動画像における人体の顔面領域の位置、範囲を検出しているが、顔面領域に限定されるものでなく、その他、首、手等の身体領域を検出することにより、撮影動画像における人体を検知しても構わない。
以上のように、本実施の形態の撮影画像処理部150によれば、領域検出部151が、上記撮影動画像に含まれる人体の顔面領域を検出し、装飾動画制御部152が、領域検出部151の出力に基づき、撮影動画像に対して合成する装飾動画像を変更している。したがって、ライブビュー表示パネル14または表示部13aに表示される合成動画像において人物の顔面をより明確に表示するように、装飾動画像を自動変更できる。
以上、実施の形態1〜実施の形態3を説明したが、写真プリント装置に対し、各実施の形態の構成を単独で適用することは勿論可能であり、また、各実施の形態の構成を任意に組み合わせて適用することも可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔実施例〕
次に、利用者が本発明の写真プリント装置を使用する一実施例について、図を参照しながら説明する。以下説明する写真プリント装置1は、上述した実施の形態1、実施の形態3の構成を組み合わせ場合の一実施例である。
(全体処理の流れ)
図15は、写真プリント装置1の全体処理の流れを示すフローチャートである。まず、S101において、利用者が撮影空間R1に進入する。ここで利用者は、撮影処理用タッチパネル13に表示されているデモ画面に従って、コイン投入口15から代金としてのコインを投入する。そして、課金処理部43によって課金処理が行われる(S102)。
課金処理が正常に完了したことが確認されると、S103において撮影処理が開始される。この撮影処理では、背景となる装飾動画像の選択、利用者の撮影動画像と装飾動画像とを合成した合成動画像の表示、および写真撮影処理などが行われる。なお、この撮影処理に関する詳細については後述する。
そして、S104において撮影処理が終了したか否かが判定され、終了していない場合には(S104においてNO)、S103における撮影処理が繰り返し行われる。撮影処理の終了は、利用者によって撮影処理の終了指示が出されるか、撮影処理時間がオーバーした場合となる。
撮影処理が終了したことが確認されると(S104においてYES)、利用者は撮影空間R1から編集空間R2に移動し、編集処理用タッチパネル21を用いて編集処理が開始される(S105)。
図16に編集画面の例を示す。図16に示す編集画面例では、表示画面上における上隅に編集処理を行うことが可能な制限時間の残り時間が表示される。また、表示画面上における左側には、編集対象となる画像、すなわち撮影処理によって設定された静止画像が表示され、この画像に対してタッチペン22を用いて落書きなどの編集処理が行われることになる。この表示画面上における右側領域には、編集処理を行うためのツール類の選択領域が表示される。ツール類としては、例えば複数の種類からなるペン、スタンプ、フレームなどが挙げられる。なお、この表示画面上における下側領域には、編集した落書きを消去するための消しゴム、編集をやり直すためのボタンが表示されている。
また、編集対象となる画像の左上隅には、編集対象となる画像を選択するための選択画像が表示されている。利用者は、タッチペン22によって選択画像をタッチすることによって、左側に編集対象として表示される画像を切り替えることが可能となっている。なお、この選択画像は、上記の撮影処理において、複数回の撮影が行われた場合の各撮影時における画像に相当するものである。
そして、S106において編集処理が終了したか否かが判定され、終了していない場合には(S106においてNO)、S105に戻って編集処理が継続される。編集処理は、利用者によって編集終了の指示が出されるか、あるいは編集処理に割り当てられた残り時間がなくなった場合に終了することになる。
編集処理が終了したことが確認されると(S106においてYES)、編集が施された画像データが印刷制御部53に伝送され、この画像データに基づいて印刷制御部53がプリンタ46のプリント動作を制御する(S107)。これにより、プリンタ46が、プリント紙48に対して画像出力し、これがプリント排出口31から排出される。
また、プリンタ46が印刷動作を実行している間、この印刷動作と並行して、制御装置41は、お楽しみ用タッチパネル30にコマーシャル画像やゲーム画像を表示する。これにより、プリント排出口31のあるお楽しみ空間R3において、印刷待機中の利用者は、編集処理後からプリント紙排出までの時間を有効活用することができる。以上のシーケンスによって、ある利用者による撮影から編集、出力に至るプレイ動作が終了する。
(撮影処理の流れ)
次に、上記のS103における撮影処理の詳細について説明する。本実施例における写真プリント装置1では、利用者の撮影動画像と、上記撮影動画像に対する背景動画・前景動画である装飾動画像とが合成された合成動画像が生成され、この合成動画像がライブビュー表示パネル14および撮影処理用タッチパネル13に表示される。また、写真プリント装置1では、利用者が、ライブビュー表示パネル14に表示されている自身の姿を視認しながら、撮影処理用タッチパネル13によって写真撮影する瞬間を指定し、この瞬間における合成動画像に基づく画像がプリント紙48上に出力される。以降、この処理について詳しく説明する。
図17〜図20は、撮影処理における撮影処理用タッチパネル13に表示される画面の表示順序を示すフローチャートである。まずS111において、図21に示すような「デモ画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される。デモ画面とは、写真プリント装置1のマシーンの名称、略称、マシーンの概略等を装置使用前の利用者に示す画面である。なお、このデモ画面において、「コインを投入してね」というような、利用者にコイン投入を促すメッセージを表示してもよい。
利用者によりコイン投入がなされ、課金処理部43による課金処理が終了すると(S112,Yes)、「デモ画面」の表示が終了し、図22に示すような「タッチパネル操作説明指示画面」が表示される(S113)。これにより、利用者は、タッチパネルによって写真プリント装置1を操作できることを認識することができる。
「タッチパネル操作説明指示画面」の表示が所定時間続いた後、図23に示すような「明るさ選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S114)。「明るさ選択画面」とは、写真撮影時における照明装置17a・17bが発光するストロボ光の明るさ(ライティング)を利用者の好みに応じて切り替えるための画面である。本実施例の写真プリント装置1では、例えば、「明るめ美白」「ナチュラル美白」の二種類のライティングモードが用意され、このフラッシュの明るさを二段階で切り替えることができる。ここで、図23の「明るさ選択画面」において、左上隅に表示されている数字は、該「明るさ選択画面」が表示可能な残り時間を示している。なお、以降の処理においても、表示される画面の左上隅に数字が示されている場合、その数字は該画面が表示可能な残り時間を示すものとする。
利用者が、図23における「明るめ美白」を示すボタンに触れると、「明るめ美白」のライティングモードが選択される。この場合、写真プリント装置1は、写真撮影時において、プリント紙上に出力される画像全体が均一な明るさとなるように前記ストロボ照明部を発光させる。
また、利用者が、図23における「ナチュラル美白」を示すボタンに触れると、「ナチュラル美白」のライティングモードが選択される。この場合、写真プリント装置1は、プリント紙上に出力される画像において利用者像の顔面部分の明るさが強調されるように、照明装置17a・17bの光量、光の照射角等を調整する。なお、本実施例の写真プリント装置1では、「明るめ美白」がデフォルト設定される。つまり、利用者によるライティングモードの選択がない場合、「明るめ美白」のライティングモードが自動選択される。
利用者により、ライティングモードが選択された後、または「明るさ選択画面」の表示可能な残り時間がゼロになった場合、利用者によるライティング選択が終了したものと判断される(S115,Yes)。
利用者によるライティング選択が終了したものと判断された後、図24に示すような「撮影モード選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S116)。ここで「撮影モード選択画面」とは、利用者を撮影した撮影動画像に対して、装飾動画像を合成するか否かを利用者に選択させるための画面である。本実施例の写真プリント装置1では、例えば、「美人モード」「夢色モード」「超夢色モード」の三種類の撮影モードが用意されている。また、選択されるモードの種類に応じて、フロントスピーカ18a、18bから出力されるBGMを変更してもよい。
利用者が、図24における「美人モード」を示すボタンに触れると、「美人モード」が選択される(S117)。この場合、後の撮影時において、単色カーテンを背景として利用者を撮影した撮影動画像がライブビュー表示パネル14に表示され、この撮影動画像に対して装飾動画像の合成は行なわれない。
利用者が、図24における「夢色モード」を示すボタンに触れると、「夢色モード」が選択される(S117)。この場合、後の撮影時において、利用者を撮影した撮影動画像に対し、この撮影動画像の前景および/または背景となる装飾動画像を合成した合成動画像がライブビュー表示パネル14に表示され、単色カーテンを背景とした撮影は行なわれない。
利用者が、図24における「超夢色モード」を示すボタンに触れると、「超夢色モード」が選択される(S117)。この場合、後の撮影時において、単色カーテンを背景として利用者を撮影した撮影動画像に対し、上記装飾動画像を合成した合成動画像がライブビュー表示パネル14に表示される。
なお、本実施例の写真プリント装置1では、「夢色モード」がデフォルト設定されている。つまり、利用者による撮影モードの選択がなく、「撮影モード選択画面」が表示される残り時間がゼロになると、「夢色モード」のが自動選択される(S117)。
つぎに、図18のフローチャートを参照して、撮影モードとしての「夢色モード」の処理の流れを説明する。
上記S117において、利用者が「夢色モード」を示すボタンに触れるか、所定時間が経過すると、図25に示す「夢選択画面(装飾用動画像選択画面)」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S120)。この「夢選択画面」とは、利用者が撮影されている撮影動画像に対し、合成される装飾動画像を選択するための画面である。
このS120において、利用者は、「夢選択画面」に表示されている各テーマを示すボタンのうち、所望するテーマのボタンに触れることにより、所望のテーマを表現する装飾動画像を選択できる。また、S120では、上記テーマを二通り選択できるようになっている。なお、選択されるテーマに応じて、フロントスピーカ18a、18bから出力されるBGMを変更してもよい。
そして、所望するテーマの選択がなされるか、所定時間が経過すると、「夢選択画面」の表示の終了が判断される(S121,Yes)。なお、「夢選択画面」表示中において、利用者がテーマを選択しなかった場合、デフォルト設定されているテーマが二つ自動選択される。
なお、図25に示す「夢選択画面」では12個のテーマが表示されているが、このうち、通常時は9個まで表示するようにし、利用者により秘密情報が入力された時のみ12個全てを表示するようにしてもよい(裏技)。なお、秘密情報とは、写真プリント装置1のメーカーから特定の利用者に対してのみ通知されている情報をいう。また、利用者による秘密情報の入力は、例えばS113において行うようにしてもよい。
「夢選択画面」の表示が終了すると、図26に示す「撮影画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S122)。この「撮影画面」には、利用者が撮影されている撮影動画像と、選択されたテーマを表現する装飾動画像とを合成したライブビュー(合成動画像)がリアルタイムで表示されていると共に、撮影ボタンが表示されている。なお、このライブビューは、ライブビュー表示パネル14にも表示されている。
この「撮影画面」内の左側に位置する丸ボタンは、撮影ボタンである。利用者が「撮影ボタン」に触れると、カウントダウンが始まる。そして、カウントダウン終了のタイミングで、ライブビュー表示パネル14または「撮影画面」に表示されているライブビューから静止画像が設定される。このようにして、撮影動画像と装飾動画像とを合成した合成動画像から静止画像を設定される。そして、後の印刷処理では、ここで設定された静止画像に基づいて、プリント紙48上に画像を出力する。
写真撮影が2回行なわれたと判断されると(S123,Yes)、図27に示す「撮影確認画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S124)。この「撮影確認画面」は、写真撮影された画像を累積して表示するための画面である。
なお、図27では、写真撮影された八つの画像が累積表示され、この累積表示されている八つ画像のうち、利用者がタッチした画像のみ拡大表示されている。この拡大表示によって、利用者は所望の画像について詳細に確認することができる。なお、「夢色モード」では、全ての写真撮影が縦画角で行なわれている。
つぎに、所定の最大撮影時間が経過したか否かが判定される(S125)。最大撮影時間を経過している場合(S125,Yes)、図28に示す「画像選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S127)。
また、最大撮影時間を経過していない場合(S125,No)、S120〜S124の実行回数が判定される(S126)。S120〜S124の実行回数が4回である場合(S126,Yes)、図28に示す「画像選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S127)。一方、S120〜S124の実行回数が4回未満である場合(S126,No)、図25に示す「夢選択画面」を撮影処理用タッチパネル13に再表示する(S120)。そして、再び、S120〜S124の処理が繰り返される。
つまり、利用者は、所定の最大撮影時間内であれば、S120〜S124の処理を最大で4回まで繰り返すことができる。さらに、S122では写真撮影が2回行なわれるため、最大で8回の写真撮影が可能となる。なお、図28の「撮影確認画面」は、以上のようにして写真撮影が8回行なわれた後の確認画面である。
また、S120〜S124が繰り返し実行される場合、S120において、以前の処理でデフォルト設定していたテーマとは異なるテーマがデフォルト設定される。これにより、S121において、利用者が所定時間内にテーマを全く選択しない場合でも、テーマが重複して自動設定されることがない。
つぎに、S127における「画像選択画面」について説明する。この画面では、これまでの処理で写真撮影された静止画像が表示される。そして、利用者が、プリントを所望する静止画像にタッチすると、タッチされた静止画像は、プリント紙48上に出力される静止画像として選択される。なお、本実施例の写真プリント装置1によれば、プリントする静止画像を四個まで選択できる。
そして、利用者はプリントする静止画像の選択を終了すると、「画像選択画面」内の右上に表示されている「選択終了ボタン」にタッチする。これにより、「画像選択画面」の表示終了が判断される。
また、利用者がプリントする静止画像の選択をしない場合であっても、所定時間が経過すると「画像選択画面」の表示の終了が判断される。この場合、選択する静止画像がちょうど4個になるように、残りの静止画像が自動決定される。なお、この自動決定において、撮影された順に静止画像を選択するように制御されてもよい。
「画像選択画面」の表示の終了が判断されると(S128,Yes)、図29に示す「落書き移動画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S129)。この「落書き移動画面」とは、「落書きコーナー」への移動を利用者に促すための画面である。これにより、撮影モードとして「夢色モード」が選択された場合の撮影処理が終了する。
以上のように、撮影モードとして「夢色モード」が選択された場合、利用者を撮影した撮影動画像と、この撮影動画像に対して背景または前影となる装飾動画像とを合成した合成動画像がライブビューとして表示される(図26参照)。そして、この合成動画像から、利用者の指定するタイミングで静止画像が設定されることになる。さらに、後の印刷処理において、この静止画像に基づいた画像がプリント紙48上に出力される。
また、このライブビューにおいては、利用者像の顔面部分に装飾が重ならない、つまり利用者像の顔面部分における装飾動画像を消去している(図26〜図28参照)。これにより、撮影動画像に対し背景動画・前景動画を合成したライブビューを表示しても、利用者の顔面部分を明確に表示できる。
つぎに、図19のフローチャートを参照して、撮影モードとしての「美人モード」の処理の流れを説明する。上記S117において、利用者が「美人モード」を示すボタンに触れると、図30に示す「カーテン選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S130)。この「カーテン選択画面」とは、撮影時における利用者の背景となる単色カーテンの色を選択するための画面である。このS130において、利用者は、「カーテン選択画面」に表示されている各色のボタンから、所望する色のボタンに触れることにより、所望の色のカーテンを選択できる。また、S130においては、カーテンの色を二通り選択できるようになっている。なお、選択されるカーテンの色に応じて、フロントスピーカ18a、18bから出力されるBGMを変更してもよい。なお、所定時間内に利用者によるカーテンの選択がない場合、カーテンの色は自動選択される。
さらに、図30に示す「グラデーションでキレイに撮れるよ」に属する各色が選択されると、制御装置41は、写真撮影時において、背景ユニット3のストロボを発光させる。これにより、利用者の背景となるカーテンに濃淡(グラデーションの変化)を加えることができ、プリント紙48上に出力される画像に高級感をあたえることができる。
「カーテン選択画面」の表示から所定時間経過後、または利用者によるカーテンの選択が終了すると、「カーテン選択画面」の表示終了が判断される(S131,Yes)。
その後、図31に示す「撮影画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S132)。この「撮影画面」には、利用者を撮影した撮影動画像であるライブビューがリアルタイムで表示されていると共に、撮影ボタンが表示されている。なお、このライブビューは、ライブビュー表示パネル14にも表示されている。
また、「撮影画面」において表示されている「縦」ボタンおよび「横」ボタンは、写真撮影される静止画像の縦画角/横画角を切り替えるためのボタンである。この「縦ボタン」「横ボタン」によって、利用者は、写真撮影される静止画像の縦画角/横画角を写真撮影直前まで切り替えることが可能になる。
さらに、「撮影画面」内の左側に位置する丸ボタンは、撮影ボタンである。利用者が「撮影ボタン」に触れると、カウントダウンが始まる。そして、カウントダウン終了のタイミングで、ライブビュー表示パネル14または「撮影画面」に表示されているライブビューから静止画像が設定される。このようにして、利用者の写真撮影処理が行なわれる。そして、後の印刷処理では、ここで設定された静止画像に基づいて、プリント紙48上に画像を出力する。
写真撮影が2回行なわれたと判断されると(S133,Yes)、図32に示す「撮影確認画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S134)。この「撮影確認画面」とは、写真撮影された画像を累積して表示するための画面である。
なお、図32では、写真撮影された八つの画像が累積表示され、この累積表示されている八つ画像のうち、利用者がタッチした画像のみ拡大表示されている。この拡大表示によって、利用者は所望の画像について詳細に確認することができる。また、図32において、八つの画像が表示されている理由については後に説明する。
つぎに、所定の最大撮影時間が経過したか否かが判定される(S135)。最大撮影時間を経過している場合(S135,Yes)、図33に示す「画像選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S137)。
また、最大撮影時間を経過していない場合(S135,No)、S130〜S134の実行回数が判定される(S136)。S130〜S134の実行回数が4回である場合(S136,Yes)、図33に示す「画像選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S137)。一方、S130〜S134の実行回数が4回未満である場合(S136,No)、図30に示す「カーテン選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に再表示される(S130)。そして、再び、S130〜S134の処理が繰り返される。
つまり、利用者は、所定の最大撮影時間内であれば、S130のカーテン選択およびS132の撮影処理を最大で4回まで繰り返すことができる。さらに、S132では写真撮影が2回行なわれるため、最大で8回の写真撮影が可能となる。なお、図33の「撮影確認画面」は、以上のようにして写真撮影が8回行なわれた後の確認画面である。
つぎに、S137における「画像選択画面」について説明する。この画面では、これまでの処理で写真撮影された静止画像が表示される。そして、利用者が、プリントを所望する静止画像にタッチすると、タッチされた静止画像は、プリント紙48上に出力される静止画像として選択される。なお、本実施例の写真プリント装置1によれば、プリントする静止画像を四個まで選択できる。
そして、利用者はプリントする静止画像の選択を終了すると、「画像選択画面」内の右上に表示されている「選択終了ボタン」にタッチする。これにより、「画像選択画面」の表示終了が判断される。
また、利用者がプリントする静止画像の選択をしない場合であっても、所定時間が経過すると「画像選択画面」の表示の終了が判断される。この場合、選択する静止画像がちょうど四個になるように、残りの静止画像が自動決定される。なお、この自動決定において、撮影された順に静止画像を選択するように制御されてもよい。
「画像選択画面」の表示の終了が判断されると(S138,Yes)、図34または図35に示す「明るさ調整画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S139)。この「明るさ調整画面」とは、S137において選択された各静止画像に対し、画像処理によって明るさ調整を行うための画面である。なお、図34に示す「明るさ調整画面」は、S114において「明るめ美白」のライティングモードが指定された場合に、S139において表示される画面である。図35に示す「明るさ調整画面」は、S114において「ナチュラル美白」のライティングモードが指定された場合に、S139において表示される画面である。
本実施例では、この「明るさ調整画面」によって、表示されている静止画像ごとに明るさ調整モードが5段階用意されている。ここで、図34に示す「明るさ調整画面」では、明るい順に「超明美白」「明るめ美白」「おすすめ」「くっきり美白」「写真美白」の5つのモードが用意されている。また、図35に示す「明るさ調整画面」では、明るい順に「くっきり美白」「明るめ美肌」「おすすめ」「小麦美肌」「写真美肌」の5つの明るさ調整モードが用意されている。なお、「明るさ調整画面」において、明るさ調整モードのデフォルトは、「おすすめ」に設定されている。
ここで、利用者が、各静止画像に対して、所望する明るさモードが示されているボタンをタッチすると、このモードに従った画像処理が行なわれる。そして、利用者が「明るさ調整画面」内に表示されている「選択終了」ボタンに触れるか、所定時間が経過すると、「明るさ調整画面」の表示終了が判断される。
なお、本実施例では、S114において二段階の明るさ調整を行い(ライティングモードの調整)、S139において五段階の明るさ調整を行っている(画像処理)。したがって、全体処理として、プリント紙48上に出力する静止画像の明るさを十段階で調整することが可能である。
「明るさ調整画面」の表示終了が判断されると(S140,Yes)、図29に示す「落書き移動画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S141)。この「落書き移動画面」とは、利用者に対し編集空間R2への移動を促すための画面である。これにより、撮影モードとして「美人モード」が選択された場合の撮影処理が終了する。
以上のように、撮影モードとして「美人モード」が選択された場合、単色カーテンを背景として利用者を撮影した撮影動画像から、利用者の指定するタイミングで静止画像が設定されることになる。さらに、後の印刷処理において、この静止画像に基づいた画像がプリント紙48上に出力される。つまり、本実施例の写真プリント装置1では、単に撮影動画像と装飾動画像とを合成した合成動画像を表示するのみならず、撮影動画像のみの表示も可能であり、また、撮影動画像から設定した静止画像をプリント紙48上に出力することも可能である。
また、本実施例の写真プリント装置1では、照明装置17a・17bが発光するストロボ光の明るさ(ライティング)を調整するのみならず、取得した静止画像に対して明るさに関する画像処理を行っているため、よりきめ細かな明るさ調整が可能となる。
さらに、本実施例の写真プリント装置1では、利用者の好みに応じて、予め用意されている背景カーテンの中から所望の背景カーテンを選択できる。したがって、背景カーテンの選択の自由度をより高めたサービスを提供することが可能となる。
つぎに、図20のフローチャートを参照して、撮影モードとしての「超夢色モード」の処理の流れを説明する。
上記S117において、利用者が「超夢色モード」を示すボタンに触れると、図36に示す「カーテン選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S150)。この「カーテン選択画面」とは、撮影時における利用者の背景となる単色カーテンの色を選択するための画面である。このS150において、利用者は、「カーテン選択画面」に表示されている各色のボタンから、所望する色のボタンに触れることにより、所望の色のカーテンを選択できる。また、S150においては、カーテンの色を一つ選択できるようになっている。なお、所定時間内に、利用者によるカーテンの選択がない場合、カーテンの色は、制御装置41により自動選択される。
さらに、図36に示す「グラデーションでキレイに撮れるよ」に属する各色が選択されると、写真撮影時において、背景ユニット3のストロボを発光させる。これにより、利用者の背景となるカーテンに濃淡(グラデーションの変化)を加えることができ、プリント紙48上に出力される画像に高級感をあたえることができる。
「カーテン選択画面」の表示から所定時間経過後、または利用者によるカーテンの選択が終了すると、「カーテン選択画面」の表示終了が判断される(S151,Yes)。
その後、図37に示す「夢選択画面(装飾用動画像選択画面)」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S152)。この「夢選択画面」とは、利用者が撮影されている撮影動画像に対し、合成される装飾動画像を選択するための画面である。
このS152において、利用者は、「夢選択画面」に表示されている各テーマを示すボタンのうち、所望するテーマのボタンに触れることにより、所望のテーマを表現する装飾動画像を選択できる。また、S152では、上記テーマを一つ選択できるようになっている。なお、選択されるテーマに応じて、フロントスピーカ18a、18bから出力されるBGMを変更してもよい。このようにすれば、選択されたテーマに合ったBGMを利用者に視聴させることができ、利用者は、視覚のみならず聴覚によってもテーマの内容を体感することができる。
そして、所望するテーマの選択がなされるか、所定時間が経過すると、「夢選択画面」の表示の終了が判断される(S153,Yes)。なお、「夢選択画面」表示中において、利用者がテーマを選択しなかった場合、デフォルト設定されているテーマが一つ自動選択される。
「夢選択画面」の表示の終了後、図38に示す「撮影画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S154)。この「撮影画面」には、S150にて選択されたカーテンを背景として利用者を撮影した撮影動画像と、S152にて選択されたテーマを表現した装飾動画像とを合成したライブビューがリアルタイムで表示されていると共に、撮影ボタンが表示されている。なお、このライブビューは、ライブビュー表示パネル14にも表示されている。
この「撮影画面」内の左側に位置する丸ボタンは、撮影ボタンである。利用者が「撮影ボタン」に触れると、カウントダウンが始まる。そして、カウントダウン終了のタイミングで、ライブビュー表示パネル14または「撮影画面」に表示されているライブビューから静止画像が設定される。このようにして、撮影動画像と装飾動画像とを合成した合成動画像から静止画像を設定される。そして、後の印刷処理では、ここで設定された静止画像に基づいて、プリント紙48上に画像を出力する。
写真撮影が2回行なわれたと判断されると(S155,Yes)、図39に示す「撮影確認画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S156)。この「撮影確認画面」とは、写真撮影された画像を累積して表示するための画面である。
なお、図39では、写真撮影された八つの画像が累積表示され、この累積表示されている八つ画像のうち、利用者がタッチした画像のみ拡大表示されている。この拡大表示によって、利用者は所望の画像について詳細に確認することができる。なお、「夢色モード」では、全ての写真撮影が縦画角で行なわれている。
つぎに、所定の最大撮影時間が経過したか否かが判定される(S157)。最大撮影時間を経過している場合(S157,Yes)、図40に示す「画像選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S159)。
また、最大撮影時間を経過していない場合(S157,No)、S150〜S156の実行回数が判定される(S158)。S150〜S156の実行回数が4回である場合(S158,Yes)、図40に示す「画像選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S159)。一方、S150〜S156の実行回数が4回未満である場合(S158,No)、図36に示す「カーテン選択画面」が撮影処理用タッチパネル13に再表示される(S150)。そして、再び、S150〜S156の処理が繰り返される。
つまり、利用者は、所定の最大撮影時間内であれば、S150〜S156の処理を最大で4回まで繰り返すことができる。さらに、S154では写真撮影が2回行なわれるため、最大で8回の写真撮影が可能となる。なお、図40の「撮影確認画面」は、以上のようにして写真撮影が8回行なわれた後の確認画面である。
つぎに、S159における「画像選択画面」について説明する。この画面では、これまでの処理で写真撮影された静止画像が表示される。そして、利用者が、プリントを所望する静止画像にタッチすると、タッチされた静止画像は、プリント紙48上に出力される静止画像として選択される。なお、本実施例の写真プリント装置1によれば、プリントする静止画像を四個まで選択できる。
そして、利用者はプリントする静止画像の選択を終了すると、「画像選択画面」内の右上に表示されている「選択終了ボタン」にタッチする。これにより、「画像選択画面」の表示終了が判断される。
また、利用者がプリントする静止画像の選択をしない場合であっても、所定時間が経過すると「画像選択画面」の表示の終了が判断される。この場合、選択する静止画像がちょうど4個になるように、残りの静止画像が自動決定される。なお、この自動決定において、撮影された順に静止画像を選択するように制御されてもよい。
「画像選択画面」の表示の終了が判断されると(S160,Yes)、図29に示す「落書き移動画面」が撮影処理用タッチパネル13に表示される(S161)。この「落書き移動画面」とは、「落書きコーナー」への移動を利用者に促すための画面である。これにより、撮影モードとして「超夢色モード」が選択された場合の撮影処理が終了する。
以上のように、撮影モードとして「超夢色モード」が選択された場合、単色カーテンを背景として利用者を撮影した撮影動画像と、この撮影動画像に対してさらに背景または前影となる装飾動画像とを合成した合成動画像がライブビューとして表示される。そして、この合成動画像から、利用者の指定するタイミングで静止画像が設定されることになる。さらに、後の印刷処理において、この静止画像に基づいた画像がプリント紙48上に出力される。
このように、本実施例における写真プリント装置1では、利用者の選択したカーテンおよび装飾動画像と、撮影動画像とを合成してライブビュー表示している。ここで、装飾動画像によって表現されるテーマとカーテンの色とを上手に組み合わせると、上記テーマにより表現される環境をよりリアルに疑似構築できる。例えば、装飾動画像のテーマが「海の中」である場合、この装飾動画像と組み合わせるカーテンの色は「ブルー」が好ましく、装飾動画像のテーマが「草原」の場合、この装飾動画像と組み合わせるカーテンの色は「グリーン」が好ましい。また、装飾動画像のテーマが「しゃぼん玉」である場合、カーテンの色を「ピンク」にすると、幻想的な空間を表現できる。
以上、本発明の一実施例を説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。