JP2005189730A - 光コネクタの保護キャップ及び光コネクタ - Google Patents

光コネクタの保護キャップ及び光コネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】 フェルール端面を保護するとともに、使用者に左右されることなくフェルール端面の清掃作業を確実に実施させる。
【解決手段】 本発明の光コネクタの保護キャップ10は、光ファイバの端部を保持したフェルール13を有する光コネクタ11に装着された状態で、フェルール13に対して開閉するキャップ部24を備える。キャップ部24の開閉により、キャップ部24に設けられた清掃部28のブラシ28bをフェルール13の端面13aに接触させ、端面13aの清掃を行わせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光コネクタのフェルール端面を保護する光コネクタの保護キャップ及びそれを備えた光コネクタに関する。
光コネクタは、接続損失や反射減衰量の劣化を抑えるため、光ファイバ心線の端部が露出したフェルール端面を常に清浄状態とし、長期的な接続信頼性を確保する必要がある。一般に、フェルール端面の清掃は、綿状の清掃治具を用いて作業者が適時行っていた。
また、フェルール端面を清掃する清掃シートを、相手コネクタとの嵌合部に結合するキャップに内蔵させた光コネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。この光コネクタでは、嵌合部からキャップを取り外し、このキャップに内蔵されているフェルト状の清掃シートによってフェルール端面を清掃することができるようになっている。
特開平7−287142号公報
ところで、近年では、光ファイバ網の拡大に伴い、一般家庭において光コネクタが取り扱われることが見込まれている。
しかしながら、一般家庭での光コネクタの取り扱いを考慮すると、十分な取り扱いの知識が無いまま使用される場合が予想される。
したがって、キャップを取り外して内蔵の清掃シートによってフェルール端面を清掃するような上記光コネクタでは、接続作業とは別の清掃作業が光コネクタの使用時毎に確実に行われることは期待できなかった。
本発明は、フェルール端面を保護するとともに、使用者に左右されることなくフェルール端面の清掃作業を確実に実施させて清浄な状態に維持する光コネクタの保護キャップ及びそれを備えた光コネクタを提供することを目的としている。
上記課題を解決することのできる本発明の光コネクタの保護キャップは、フェルールを有する光コネクタに装着された状態で前記フェルールに対して開閉するキャップ部を備え、前記キャップ部の開閉により前記フェルール端面が清掃されることを特徴としている。
また、本発明の光コネクタの保護キャップにおいて、前記キャップ部の開閉動作によって前記キャップ部に設けられた清掃部が前記フェルール端面に接触することが好ましい。
さらに、前記清掃部が前記キャップ部に対して着脱可能であることが望ましく、また、前記清掃部がブラシ状であることが好ましい。
また、本発明の光コネクタの保護キャップにおいて、前記キャップ部が開いた状態では、弾性力によって前記キャップ部が閉じるように付勢されることが好ましい。
また、本発明の光コネクタの保護キャップにおいて、前記キャップ部の開閉を可能とする可動部を備えていることが好ましい。
また、本発明の光コネクタの保護キャップにおいて、前記キャップ部の開閉を可能とする弾性を有した支持部を備えていることが好ましい。
また、本発明の光コネクタの保護キャップにおいて、前記光コネクタに装着される固定部と、前記キャップ部との間隔が調節可能とされていることが好ましい。
また、本発明の光コネクタの保護キャップにおいて、前記キャップ部は、その内部が視認可能な透光性を有する材料から形成されていることが好ましい。
また、上記課題を解決することのできる本発明の光コネクタは、本発明の上記保護キャップが装着されていることを特徴としている。
また、上記課題を解決することのできる本発明の光コネクタは、本発明の上記保護キャップが一体的に形成されていることを特徴としている。
本発明の光コネクタの保護キャップによれば、フェルールに対してキャップ部が開閉することにより、フェルールの端面が清掃されるので、使用者に左右されることなく、フェルールの端面の清掃を確実に実施させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る保護キャップを説明する光コネクタに装着した保護キャップの斜視図である。図2は、保護キャップを装着した光コネクタの側面図である。図3は、保護キャップを開いた状態の光コネクタの側面図である。
図1及び図2に示すように、保護キャップ10は、光コネクタ11に装着された状態で使用される。
保護キャップ10が装着される光コネクタ11は、断面矩形状のハウジング12と、このハウジング12内に収納されたフェルール13とを有している。このフェルール13には、光ファイバコード14の光ファイバ(図示せず)の端部が保持されている。そして、この光ファイバは、その接続方向の端面がフェルール13の端面13aで露出されている。
上記構造の光コネクタ11に装着される保護キャップ10は、固定部21と、この固定部21に可動部22を介して連結された支持部23と、この支持部23の前端部に形成されたキャップ部24とから構成されている。
固定部21は、光コネクタ11のハウジング12に係合して保護キャップ10を装着させるもので、先端部に係合爪21aが形成された一対の係合脚21bを有している。そして、この保護キャップ10は、固定部21の係合脚21bがハウジング12の両側部を挟持するとともに、係合爪21aがハウジングの下面に係合することにより、光コネクタ11のハウジング12に固定される。
可動部22は、固定部21に対して支持部23を回動可能に連結するものである。また、この可動部22は、その内部に、トーションスプリング(図示せず)を有しており、このトーションスプリングによって支持部23が常に、光コネクタ11側へ向かって付勢されている。
支持部23は、例えば硬質ビニルなどから形成されており、可撓性及び弾性を有している。
この支持部23の前端部に形成されたキャップ部24は、光コネクタ11のフェルール13の端面13aを覆う湾曲状に形成された前面板部25を有している。また、キャップ部24は、前面板部25の両側部に側面板部26を有し、さらに、下面側における前端部分に下面板部27を有している。
キャップ部24は、前面板部25の内面に、清掃部28を備えている。図4に、保護キャップの一部の拡大断面図を示す。
図4に示すように、清掃部28は、基部28aにブラシ28bが設けられたものであり、前面板部25の内面に形成された嵌合凹部25aに基部28aを嵌合させることにより着脱可能に取り付けられている。また、ブラシ28bを構成する材質は、ナイロン等の化学繊維あるいは獣毛等の天然繊維をいずれも好適に用いることができる。さらに、例えば導電加工を施したナイロンのように、フェルールへの静電気発生を抑制できる材質であればより好ましい。
なお、保護キャップ10は、少なくともキャップ部24が、透光性材料から形成され、キャップ部24の内部が視認可能とされている。
上記構造の保護キャップ10を光コネクタ11に装着させる場合は、固定部21の係合脚21b同士を外側へ開き、光コネクタ11のハウジング12に上方からはめ込む。
このようにすると、係合脚21b及び係合爪21aが光コネクタ11のハウジング12に係合することにより、保護キャップ10が光コネクタ11に装着される。
ここで、光コネクタ11の外周面に、周方向へ沿って溝部が形成されている場合は、固定部21が溝部に係合し、光コネクタ11の軸方向への保護キャップ10の移動が確実に規制される。
なお、光コネクタ11の外周面に溝部がなくても、保護キャップ10は、固定部21における光コネクタ11への係合力により、光コネクタ11の軸方向への移動が規制される。
また、この保護キャップ10を光コネクタ11に装着する際には、フェルール13の端面13aよりも、清掃部28のブラシ28bの先端を、僅かに光コネクタ11の接続方向後方側に配置させる。
このようにすると、可動部22を中心としてキャップ部24とともに回動するブラシ28bの先端の回動軌跡が、フェルール13の端面13aよりも内側を通ることとなる。これにより、キャップ部24が回動される際に、ブラシ28bがフェルール13の端面13aに確実に接触する状態となる。
なお、光コネクタ11へ保護キャップ10を装着する場合、固定部21を光コネクタ11の接続方向前方側からスライドさせてはめ込んでも良い。
そして、保護キャップ10が装着された光コネクタ11では、非接続時には、図2に示したように、保護キャップ10のキャップ部24によってフェルール13の端面13aが覆われる。これにより、フェルール13の端面13aにて露出している光ファイバの端面が保護されるとともに、光ファイバの端面へのゴミの付着が確実に防止される。
また、光コネクタ11を他の光コネクタ等へ接続する際には、図3に示したように、保護キャップ10のキャップ部24を、可動部22を中心としてトーションスプリングの付勢力に抗して回動させて、キャップ部24を開く。このようにすると、キャップ部24の清掃部28のブラシ28bがフェルール13の端面13aに接触し、フェルール13の端面13aで露出している光ファイバの端面が接続作業の直前に清掃される。
また、他の光コネクタ等に接続していた光コネクタ11を取り外すと、保護キャップ10のキャップ部24が、可動部22のトーションスプリングの付勢力により可動部22を中心として付勢方向へ回動する。これにより、光コネクタ11は、フェルール13の端面13aがキャップ部24によって覆われ、フェルール13の端面13aで露出している光ファイバの端面が保護されるとともに、光ファイバの端面へのゴミの付着が確実に防止される。
このように、キャップ部24によってフェルール13の端面13aが覆われることにより、光ファイバの端面からの出射光が作業者の目に直接照射されるような不具合も確実に防止される。
さらに、このとき、キャップ部24の清掃部28のブラシ28bがフェルール13の端面13aに接触し、フェルール13の端面13aで露出している光ファイバの端面が清掃される。例えば、接続相手からゴミなどが付着されることがあっても、そのゴミを確実に除去できる。
このように、上記実施形態の光コネクタの保護キャップ10によれば、フェルール13に対してキャップ部24が開閉することにより、フェルール13の端面13aに清掃部28が接触して清掃されるので、使用者に左右されることなく、フェルール13の端面13aの清掃を確実に実施させることができる。
また、清掃部28がブラシ状であるため、ブラシ28bはフェルール13に接触したときに曲がるので、フェルール13の端面13aに対してブラシ28bの先端位置を完全に一致させなくても、端面13aの清掃を行うことができる。そのため、例えば綿状やフェルト状の清掃治具と比較して、フェルール13の端面13aへ接触させるための位置決めの自由度を高めることができる。
しかも、清掃部28は、そのブラシ状の形状により、綿などと比較してゴミの付着が少ないため、清掃部28の長寿命化を図ることができる。
また、清掃部28がキャップ部24に着脱可能であるので、清掃部28が汚れた場合には容易に新たなものと交換することができる。なお、保護キャップ10は、樹脂による成型等によって安価に製造することができるので、保護キャップ10自体を交換しても良い。
さらに、キャップ部24が閉じるように、キャップ部24を常に光コネクタ11側へ付勢しているため、非接続時には、キャップ部24を確実に閉じてフェルール13の端面13aを保護することができる。また、他の光コネクタ等との接続解除時には、キャップ部24が付勢力によって自動的に閉じることにより、清掃部28によるフェルール13の端面13aの清掃を自動的に行うことができる。
また、キャップ部24は、その内部が視認可能な透光性を有する材料から形成されているため、保護キャップ10の光コネクタ11への装着時におけるブラシ28bの位置合わせを目視にて容易にかつ確実に行うことができる。
また、仮に保護キャップ10が光コネクタ11と別体となっていた場合には、保護キャップ10は細かい部品であるため紛失しやすいが、本実施形態の保護キャップ10は、常に光コネクタ11に装着しておくことができるので、紛失を防止することができる。
なお、保護キャップ10を光コネクタ11に一体的に形成しても良く、この場合、保護キャップ10の紛失のおそれを確実になくすことができる。
また、上記の実施形態では、可動部22にトーションスプリングを設け、支持部23とともにキャップ部24を光コネクタ11側へ向かって付勢したが、可動部22を設けずに支持部23の弾性力だけで、キャップ部24を光コネクタ11側へ付勢するようにしても良い。また、支持部23を剛体とし、可動部22のトーションスプリングのみでキャップ部24を光コネクタ11側へ付勢するようにしても良い。
また、上記の実施形態では、断面矩形状の光コネクタ(例えばSCコネクタ)を例にとって説明したが、断面円形の光コネクタ(例えばFCコネクタ)にも適用可能である。なお、断面円形の光コネクタに適用させる場合は、固定部21の係合脚21bを、断面円形の光コネクタのハウジングの外形に合わせて円弧状に形成する。
図5は、支持部23に伸縮機能を付加した保護キャップ10を示す斜視図である。この図5に示すように、この保護キャップ10は、支持部23が、挿通孔29aを有する保持部29と、この保持部29の挿通孔29aに挿入された挿入部30とを有している。
保持部29には、その上面に、一側部が波形に形成された長孔34を有し、この長孔34には、挿入部30に固定されたレバー32が挿通されている。レバー32は、係合突起33を有し、この係合突起33は、長孔34の波形に形成された一側部に係合している。つまり、この係合突起33と長孔34の波形の一側部からロック機構31が構成されており、このロック機構31を構成する係合突部33が、長孔34の一側部に係合することにより、保持部29に対する挿入部30のスライドが規制されるようになっている。
そして、支持部23に伸縮機能を付加した保護キャップ10によれば、固定部21を光コネクタ11のハウジング12に装着した状態で支持部23を伸縮させて、フェルール13の端面13aに対して清掃部28が接触するようにキャップ部24の位置を調整することができる。
図6は、伸縮機能を付加した支持部23における他のロック機構を示す斜視図である。
図6に示すように、このロック機構35は、挿入部30に形成された凹凸形状のノッチ36と、保持部29に形成された突起37とから構成されたものである。
そして、このロック機構35では、突起37がノッチ36に係合することにより、その係合力により、保持部29に対する挿入部30のスライドを規制することができる。
本発明の実施形態に係る保護キャップの構造を説明する光コネクタに装着した保護キャップの斜視図である。 保護キャップを装着した光コネクタの側面図である。 保護キャップを開いた状態の光コネクタの側面図である。 保護キャップの一部の拡大断面図である。 支持部に伸縮機能を付加した保護キャップを示す斜視図である。 伸縮機能を付加した支持部における他のロック機構を示す斜視図である。
符号の説明
10 保護キャップ
11 光コネクタ
13 フェルール
21 固定部
22 可動部
23 支持部
24 キャップ部
28 清掃部
28a ブラシ

Claims (11)

  1. フェルールを有する光コネクタに装着された状態で前記フェルールに対して開閉するキャップ部を備え、前記キャップ部の開閉により前記フェルール端面が清掃されることを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタの保護キャップであって、
    前記キャップ部の開閉動作によって前記キャップ部に設けられた清掃部が前記フェルール端面に接触することを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  3. 請求項2に記載の光コネクタの保護キャップであって、
    前記清掃部が前記キャップ部に対して着脱可能であることを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  4. 請求項2または3に記載の光コネクタの保護キャップであって、
    前記清掃部がブラシ状であることを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の光コネクタの保護キャップであって、
    前記キャップ部が開いた状態では、弾性力によって前記キャップ部が閉じるように付勢されることを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の光コネクタの保護キャップであって、
    前記キャップ部の開閉を可能とする可動部を備えていることを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の光コネクタの保護キャップであって、
    前記キャップ部の開閉を可能とする弾性を有した支持部を備えていることを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の光コネクタの保護キャップであって、
    前記光コネクタに装着される固定部と、前記キャップ部との間隔が調節可能とされていることを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載の光コネクタの保護キャップであって、
    前記キャップ部は、その内部が視認可能な透光性を有する材料から形成されていることを特徴とする光コネクタの保護キャップ。
  10. 請求項1から9の何れか1項に記載の保護キャップが装着されていることを特徴とする光コネクタ。
  11. 請求項1から9の何れか1項に記載の保護キャップが一体的に形成されていることを特徴とする光コネクタ。
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