JP2005189384A - 電気化学調光装置及びその駆動方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電気化学的な還元又は酸化及びこれに伴う析出又は溶解によって変色又は消色する色可変材料と、電解質と、高分子化合物とを含有する高分子電解質層4が、作用極5と対極1との間に挟持されている電気化学調光装置において、対極1が、前記還元又は酸化時に溶解又は析出を生じない電気化学的に安定な材料からなることを特徴とする、電気化学調光装置。本発明の電気化学調光装置の駆動方法であって、駆動前に予め対極1側に前記色可変材料を予備析出させることを特徴とする、電気化学調光装置の駆動方法。
【選択図】 図1
Description
図1は、電気化学表示装置として構成された本発明に基づく電気化学調光装置の一例の概略斜視図であり、図2は、その概略断面図である。
Ag++e-→Ag
で還元され、図2に示すように、作用極5上に銀(Ag)の微粒子からなる黒色の析出物8を形成する。消色時には、析出した銀8が逆反応で酸化され、無色の銀イオン(Ag+)に変化して再び溶解する。
上述した第1の実施の形態による電気化学表示装置では、表示情報の書き込みは、色可変材料の構成成分である金属イオンが作用極5の上で還元され、金属の微粒子が作用極5の上に析出することで行われる。逆に、表示情報の消去は、析出していた金属が酸化され、作用極5の上から溶出することによって行われる。即ち、電気化学的な析出、いわゆる電解めっきとその逆反応である溶出が可逆的に行われて、表示情報の書き込みと消去が行われる。
Ag++e-→Ag
で還元され、作用極5上に銀(Ag)の微粒子からなる黒色の析出物8を形成する。消色時には、析出した銀8が逆反応で酸化され、無色の銀イオン(Ag+)に変化して再び溶解する。
本実施の形態は、上記した第1の実施の形態の電気化学表示装置の製造方法に関する。
本実施の形態による電気化学調光装置は、第3の電極として、前記作用極及び前記対極とは独立した電位検知電極が形成される例である。これら電位検知電極はそれぞれ、前記作用極支持体上の前記作用極及び前記支持体上の前記対極と同一の面内に、これらの電極と電気的に絶縁された部材として配設されてなり、前記作用極及び前記対極の電位を検知するのに用いられる。
(作用極(表示電極)の作製)
厚さ0.7mm、3cm×3cmのガラス基板上に、2mm×2mmの開口部を有するマスク付きのITO膜(厚さ200nm)を公知の方法により作製した。この基板から公知の方法により駆動回路につながるリード部を形成し、次いで全体を電析槽内に設置した。
厚さ0.7mm、2cm×4cmのガラス基板上に、スパッタリングによって厚さ1μmの白金(Pt)膜を形成した。
ジメチルスルホキシド(DMSO)とγ−ブチロラクトンを6:4の割合で混合した溶媒に、前記色可変材料としてのヨウ化銀(AgI)を0.50mol/l、及び前記支持電解質としてのヨウ化リチウム(LiI)を0.75mol/l溶解させた。この電解液の質量1に対し、高分子材料である分子量20万のポリエチレンオキシドを0.2、白の着色剤である二酸化チタン(TiO2)を1.2の質量比で添加し、これを均一に分散させた。その後、ポリエチレンオキシドに対し、2質量%の割合で架橋剤を添加した。
対極として白金膜に代えて、厚さ300nmの金(Au)膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価用セルを作製した。
対極として白金膜に代えて、厚さ200nmのITO膜を公知の方法により形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価用セルを作製した。
対極として白金膜に代えて、厚さ300nmの銀(Ag)膜を形成したこと以外は、実施例1と同様にして評価用セルを作製した。
上記のようにして作製した各評価用セルに対し、電圧パルス印加による書き込み、消色の繰り返し駆動を10000サイクル行った。なお、反射率が0.1以下(OD(Optical Density)=1)になった状態を黒(書き込まれた状態)とした。反射率の測定は、着色するための波形を印加した直後に、レーザー(波長670nm、パルス幅10μm、最小スポット径35×20μm)をサンプルに照射し、その反射光を光検出器で検出することによって反射率の測定を行った(以下、同様)。10000サイクル駆動した際の着色状況、及び10000サイクル駆動後の対極の状態を観察した。結果を下記表1に示す。
実施例4
実施例1の評価用セルに対し、2.4V、150msec電圧を印加して対極(白金)上に銀を予備析出させた後、−2.4V、40msec電圧を印加した場合について、1〜5サイクルでの着色濃度の変化を測定した。結果を図9に示す。
実施例1の評価用セルに対し、−2.4V、40msec電圧を印加し、前記予備析出を行わなかった場合について、1〜5サイクルでの着色濃度の変化を測定した。結果を図9に併せて示す。
実施例2の評価用セルに対し、2.4V、150msec電圧を印加して対極(金)上に銀を予備析出させた後、−2.4V、40msec電圧を印加した場合について、1〜5サイクルでの着色濃度の変化を測定した。結果を図10に示す。
実施例2の評価用セルに対し、−2.4V、40msec電圧を印加し、前記予備析出を行わなかった場合について、1〜5サイクルでの着色濃度の変化を測定した。結果を図10に併せて示す。
実施例3の評価用セルに対し、2.4V、150msec電圧を印加して対極(ITO)上に銀を予備析出させた後、−3V、100msec電圧を印加した場合について、1〜5サイクルでの着色濃度の変化を測定した。結果を図11に示す。
実施例3の評価用セルに対し、−3V、100msec電圧を印加し、前記予備析出を行わなかった場合について、1〜5サイクルでの着色濃度の変化を測定した。結果を図11に併せて示す。
6…作用極支持体、7…封着部材、8…金属析出物、11、15…電位検知電極、
12…銀又はアルミニウム電極、13…銀又はアルミニウム線状配線部、
22…信号制御部、23、23a…データ線駆動回路、24…ゲート線駆動回路、
28…ゲート線、29、29a…データ線
Claims (5)
- 電気化学的な還元又は酸化及びこれに伴う析出又は溶解によって変色又は消色する色可変材料と、電解質と、高分子化合物とを含有する高分子電解質層が、作用極と対極との間に挟持されている電気化学調光装置において、前記対極が、前記還元又は酸化時に溶解又は析出を生じない電気化学的に安定な材料からなることを特徴とする、電気化学調光装置。
- 前記対極の構成材料が、前記色可変材料よりも還元又は酸化電位が高い、請求項1に記載した電気化学調光装置。
- 前記対極が白金、金、パラジウム、カーボン、ITO(インジウム酸化物にスズをドープした導電性酸化物:Indium Tin Oxide)、SnO2及びIn2O3からなる群より選ばれた少なくとも1種である、請求項1に記載した電気化学調光装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載した電気化学調光装置の駆動方法であって、駆動前に予め前記対極側に前記色可変材料を予備析出させることを特徴とする、電気化学調光装置の駆動方法。
- 前記駆動を前記酸化又は還元のためのパルス電圧の繰り返しによって行い、前記予備析出を直流の還元電圧によって行う、請求項4に記載した電気化学調光装置の駆動方法。
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- 2003-12-25 JP JP2003428872A patent/JP2005189384A/ja active Pending
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