JP2005189045A - 電磁界測定システム、電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

電磁界測定システム、電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 最大放射周波数を高精度に自動特定し、電磁妨害波の測定時間を大幅に短縮する。
【解決手段】 電子機器27を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲で電子機器27からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定するために、EMI関連工業規格に規定された周波数範囲にて妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録して複数のスペクトラムデータを取得し、これら複数のスペクトラムデータから受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線を算出し、この受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出し、ここに抽出された最大放射周波数範囲にて指定帯域スペクトラムデータを複数取得して受信レベルの平均値曲線を算出し、ここに算出された受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、ここに特定された最大放射周波数における電磁界を測定する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、電子機器等から放射される妨害電磁波に起因した電磁界を測定する電磁界測定システム、電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関し、特に、妨害電磁波の受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出し、この最大放射周波数範囲にて受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定することによって、妨害電磁波によるスペクトラムデータが最大となる最大放射周波数を自動特定できるようにした電磁界測定システム、電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに係る。
多くの電子機器において、CPU、バス及び外部メモリ等を駆動するためのクロック発振回路等から放射される電磁波は、他の電子機器等の機能を妨害する電磁波妨害(EMI:Electro-magnetic interference)の原因となり得ることから、米国連邦通信委員会(FCC)及び国際無線障害特別委員会(CISPR)等の公的機関によりEMI関連工業規格が策定され、その放射レベルが規制されている。
このため、一般に、FCCルール及びCISPR22規格等に規定された放射レベルの限界値(リミット)からマージンを差し引いた値をリミットマージンとして予め設定し、電子機器から放射される妨害電磁波の準尖頭値がこのリミットマージンを満たすか否かを評価することによって、EMI関連工業規格適合評価を実施している。
電子機器等から放射される妨害電磁波の測定は、通常、電波暗室内で電磁界測定システムを用いて行われる。図16に、従来の電磁界測定システム200の構成例を示す。従来の電磁界測定システム200は、内周壁に電波吸収体25が設けられた電波暗室20の内部に設置された受信アンテナ21、アンテナマスト22、アンテナポジショナー23及び金属製のリファレンスグランドプレーン24と、このリファレンスグランドプレーン24下に設けられたピット30の内部に設置されたアンテナポジショナー駆動装置31、スペクトラムアナライザ32及びRFアンプ33と、測定室40の内部に設置されたEMIレシーバ41及びコンピュータ42とを備えて構成される。
受信アンテナ21は、被測定電子機器(EUT:Equipment Under Test)から放射される妨害電磁波を受信する。アンテナマスト22、アンテナポジショナー23及びアンテナポジショナー駆動装置31は、コンピュータ42の制御下で受信アンテナ21の位置を垂直方向に移動させる。
スペクトラムアナライザ32は、受信アンテナ21による妨害電磁波の受信レベルの最大値(ピーク値)を周波数毎に保持して記録するMaxHold機能と、受信アンテナ21による妨害電磁波の受信レベルをスイープ毎に周波数別に記録するClear/Write機能とを備える。このスペクトラムアナライザ32は、受信アンテナ21により受信された妨害電磁波をRFアンプ33を介して取得し、複数のスペクトラムデータを生成する。
EMIレシーバ41は、準尖頭値検波モードを備え、妨害電磁波の許容値を規定する準尖頭値データを取得する。コンピュータ42は、この電磁界測定システム200の動作を制御すると共に、スペクトラムアナライザ32及びEMIレシーバ41により取得されたスペクトラムデータを解析する。
電波暗室20の内部には、図17に示すように、ターンテーブル26が更に設置され、このターンテーブル26上に、被測定電子機器27(以下、EUT27と記載する)と、その周辺機器28とを載置して360deg回転させると共に、受信アンテナ21を1m乃至4mの範囲で垂直移動させながらEUT27からの妨害電磁波を連続的に受信することによって、このEUT27から放射された妨害電磁波に起因する電磁界をスペクトラムアナライザ32及びEMIレシーバ41を用いて測定することができるように構成される。
このように構成された電磁界測定システム200によって、図18に示すフローチャートに従い電磁界測定が実行される。従来の電磁界測定方法では、このフローチャートのステップS201で、ターンテーブル26によりEUT27を360deg回転させると共に、受信アンテナ21を1乃至4mの範囲で垂直方向にスキャンしてEUT27からの妨害電磁波を連続的に受信し、スペクトラムアナライザ32のMaxHold機能を用いて、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲において、スペクトラムデータの最大値を取得する。
次に、ステップS202で、スペクトラムアナライザ32のMaxHold機能により取得されたスペクトラムデータに基づいて、EUT27からの妨害電磁波がリミットマージンを満たすと判断した場合、測定を終了する。一方、EUT27からの妨害電磁波がリミットマージンを満たさない可能性がある場合、リミットマージンを満たさない可能性のある周波数をステップS202でスペクトラムアナライザ32のMaxHold機能により取得されたスペクトラムデータから抽出してステップS203に進む。
このステップS203で、リミットマージンを満たさない可能性のある周波数を中心周波数として、任意の周波数範囲を測定周波数範囲に設定し、駆動系を固定して受信アンテナ21による受信位置を保持した状態で、スペクトラムアナライザ32が備えるClear/Write機能を用いて、指定帯域スペクトラムデータを目視にて確認することによって、スペクトラムデータが最大となり得る周波数、即ち、最大放射周波数を測定経験または勘により特定する。ここで、指定帯域スペクトラムデータとは、任意で選択された周波数範囲のスペクトラムデータをいう。
このようにして特定された最大放射周波数を、ステップS204で、EMIレシーバ41に測定周波数として設定し、駆動系を固定した状態で、EMIレシーバ41の準尖頭値(QP:Quasi Peak)検波モードでのデータが最大となるように、最大放射周波数を手動で微調整する。
次に、ステップS205で、駆動系を稼動させてターンテーブル26を回転させると共に、受信アンテナ21をスキャンさせることによって、微調整後の最大放射周波数において、スペクトラムデータが最大となる放射方向を手動で特定する。
最後のステップS206で、ステップS204で特定された最大放射周波数及びステップS205で特定された最大放射方向において、EMIレシーバ41の準尖頭値検波モード(以下、QP検波モードと記載する)により手動測定を行ってスペクトラムデータを取得し、測定を終了する。
このように取得されたスペクトラムデータの最大値が、リミットマージンを満たすか否かを判定することによって、電子機器に対するEMI関連工業規格適合評価を実施していた。
この従来の電磁界測定方法では、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲におけるスペクトラムから最大放射周波数を抽出することが困難であったため、測定スキルの不十分な測定者は、最大放射周波数を正確に特定することができなかった。従って、充分にトレーニングされて熟練した測定専任者以外の測定者では、EUT27から放射される電磁波がリミットマージンを満たすか否かを正しく判断することが難しかったので、例えば、電子機器設計技術者等は、EMI関連工業規格適合評価を高精度に実施することができないという問題があった。
そこで、EMI関連工業規格により測定周波数範囲として規定された30MHz乃至1GHzの周波数帯域を予め複数の周波数帯域に分割し、これら複数の周波数帯域毎にEUT27からの妨害電磁波(不要輻射)をスペクトラムアナライザ32のMaxHold機能(ピークホールド機能ともいう)を用いて測定することによって、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲におけるスペクトラムから最大放射周波数を取りこぼすことなく抽出することができるようにした不要輻射の自動測定方法が開示されている。
この不要輻射の自動測定方法によれば、測定スキルの不十分な測定者であっても、最大放射周波数を容易に特定することができるので、EMI関連工業規格適合評価を誰でも簡単に実施することが可能となる(特許文献1参照)。
特開2001−324524号公報
しかしながら、特許文献1に記載された不要輻射の自動測定方法においては、分割された複数の周波数帯域毎に、スペクトラムアナライザ32のMaxHold機能により不要輻射(妨害電磁波)の受信レベルの最大値を測定するように構成されていたため、以下のような問題があった。
(1)多くの電子機器では、CPU、バス及び外部メモリ等を駆動するために夫々固有のクロックを使用しているため、このような電子機器からの妨害電磁波の広帯域スペクトラム等には、デジタルクロック信号等の基本波あるいは高調波が重畳して含まれる場合があるが、スペクトラムアナライザ32のMaxHold機能では、広帯域のノイズによるマスキング効果のために、最大放射周波数を正確に特定することができないという問題があった。
(2)スペクトラムアナライザ32のMaxHold機能により最大値Lpk_Maxを与える周波数として特定される最大放射周波数Fpk_Maxと、EMIレシーバ41のQP検波モードにより最大値Lav_Maxを与える周波数として特定される最大放射周波数Fav_Maxとが、図19に示すように相違する場合に、このEMIレシーバ41のQP検波モードにおける最大放射周波数Fav_Maxを見逃してしまう可能性が高い。
このスペクトラムアナライザ32のMaxHold機能により特定される最大放射周波数Fpk_Maxと、EMIレシーバ41のQP検波モードにより特定される最大放射周波数Fav_Maxとは、広帯域スペクトラムにおいて、5MHz以上も異なる場合がある。これは、EMIレシーバ41が、CISPR16−1規格により規定された充電時定数と放電時定数とを備えた測定機器であって、妨害電磁波により充電されるエネルギー量に応じて検波レベルが決定されるからである。
例えば、スペクトラムアナライザ32のMaxHold機能により取得された約55dB[μV/m]の最大受信レベルLpk_Maxに対応する最大放射周波数Fpk_Maxにおいて、電界強度を測定してQP評価を実施すると、図20(a)に示すように、約20dB[μV/m]まで大きくレベルが下がる。これは、間欠的にレベルが高くなる妨害電磁波(EMI)では、充電されるエネルギー量が少ないためである。
一方、スペクトラムアナライザ32のMaxHold機能により取得されたレベルLav_Maxは、EMIレシーバ41のQP検波モードにより特定される最大放射周波数Fav_MaxでのQP評価においても、図20(b)に示すように、約45dB[μV/m]のまま保持される。このようなレベル変動の小さなEMIでは、充電されるエネルギー量が多いため、QP評価においても大きなレベルダウンは認められないからである。
従って、EMIレシーバ41のQP検波モードにてQP評価すべき最大放射周波数は、このEMIレシーバ41のQP検波モードにより特定される最大放射周波数Fav_Maxであるが、EMIレシーバ41での最大放射周波数の微調整は、一般に500kHz以内で実行されるため、この最大放射周波数Fav_Maxと、スペクトラムアナライザ32のMaxHold機能により特定された最大放射周波数Fpk_Maxとが相違する場合、熟練した測定専任者でなければ、この最大放射周波数Fav_Maxを見逃してしまう可能性が高い。
このため、スペクトラムアナライザ32のClear/Write機能とMaxHold機能とを併用し、受信レベルの時間変動、例えば、定常波と間欠波との相違等を考慮しながら、スペクトラムデータが最大となり得る最大放射周波数を目視で特定しなければならないという問題があった。また、この最大放射周波数の特定方法を的確に実施するためには、妨害電磁波の測定方法に関する充分な知識及び経験が必要とされ、熟練した測定者を育成しなければならないという問題もあった。
本発明は、上記問題を解決し、最大放射周波数を高精度に自動特定することができるため、EMI関連工業規格適合評価に要する電磁妨害波の測定時間を大幅に短縮することができる電磁界測定システム、電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る電磁界測定システムは、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定するシステムであって、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲にて、この妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録して複数のスペクトラムデータを取得するデータ取得手段と、このデータ取得手段により取得された複数のスペクトラムデータから受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線を算出するデータ解析手段と、このデータ解析手段により算出された受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出する手段と、この最大放射周波数範囲抽出手段により抽出された最大放射周波数範囲にてデータ取得手段により指定帯域スペクトラムデータを複数取得し、これら複数の指定帯域スペクトラムデータからデータ解析手段により受信レベルの平均値曲線を算出し、この受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、この最大放射周波数における電磁界を測定するように制御する測定制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る電磁界測定システムによれば、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定する場合に、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲にて、この妨害電磁波を受信したレベルがデータ取得手段により周波数別に記録されて複数のスペクトラムデータが取得される。これら複数のスペクトラムデータからデータ解析手段により受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線が算出され、これら受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲抽出手段により最大放射周波数範囲が抽出される。そして、この最大放射周波数範囲にてデータ取得手段により指定帯域スペクトラムデータが複数取得され、これら複数の指定帯域スペクトラムデータからデータ解析手段により受信レベルの平均値曲線が算出されると共に、この受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、この最大放射周波数における電磁界を測定するように測定制御手段により制御される。
従って、最大放射周波数として高精度に自動特定された周波数における電磁界を測定することができるから、この最大放射周波数における妨害電磁波に起因した電磁界の最大強度を自動測定することができるため、EMI関連工業規格適合評価において測定時間を大幅に短縮できる。
本発明に係る電磁界測定方法は、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定する方法であって、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲にて、この妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録して複数のスペクトラムデータを取得し、ここに取得された複数のスペクトラムデータから受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線を算出し、ここに算出された受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出し、ここに抽出された最大放射周波数範囲にて指定帯域スペクトラムデータを複数取得し、ここに取得された複数の指定帯域スペクトラムデータから受信レベルの平均値曲線を算出し、ここに算出された受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、ここに特定された最大放射周波数における電磁界を測定することを特徴とする。
本発明に係る電磁界測定方法によれば、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定する場合に、最大放射周波数として高精度に自動特定された周波数における電磁界を測定することができる。従って、この最大放射周波数における妨害電磁波に起因した電磁界の最大強度を自動測定することができるため、EMI関連工業規格適合評価において測定時間を大幅に短縮できる。
本発明に係る電磁界測定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムは、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定するために、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲にて、この妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録して複数のスペクトラムデータを取得し、ここに取得された複数のスペクトラムデータから受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線を算出し、ここに算出された受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出し、ここに抽出された最大放射周波数範囲にて指定帯域スペクトラムデータを複数取得し、ここに取得された複数の指定帯域スペクトラムデータから受信レベルの平均値曲線を算出し、ここに算出された受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、ここに特定された最大放射周波数における電磁界を測定することを特徴とする。
本発明に係る電磁界測定方法をコンピュータに実行させるためのプログラムによれば、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定する場合に、最大放射周波数として高精度に自動特定された周波数における電磁界を測定することができる。従って、この最大放射周波数における妨害電磁波に起因した電磁界の最大強度を自動測定することができるので、EMI関連工業規格適合評価において測定時間を大幅に短縮できるようになる。
本発明に係る電磁界測定システムによれば、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定する場合に、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲にて、この妨害電磁波の受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出する手段を備え、この最大放射周波数範囲にて受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定するものである。
この構成によって、最大放射周波数として高精度に自動特定された周波数における電磁界を測定することができるから、この最大放射周波数における妨害電磁波に起因した電磁界の最大強度を自動測定することが可能となる。従って、EMI関連工業規格適合評価において測定時間を大幅に短縮できると共に、熟練した測定専任者でなくても高精度の規格適合確認評価を容易に実施することができるようになる。また、最大放射周波数の特定操作及び測定周波数の設定操作を完全に自動化することができるため、測定者による最大放射周波数の誤設定及びこのような誤設定に起因する測定エラーを防止することができる。
本発明に係る電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムによれば、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定するために、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲にて、この妨害電磁波の受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出し、ここに抽出された最大放射周波数範囲にて受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定するようになされる。
この構成によって、最大放射周波数として高精度に自動特定された周波数における電磁界を測定することができるから、この最大放射周波数における妨害電磁波に起因した電磁界の最大強度を自動測定することが可能となる。従って、EMI関連工業規格適合評価において測定時間を大幅に短縮できると共に、熟練した測定専任者でなくても高精度の規格適合確認評価を容易に実施することができるようになる。また、最大放射周波数の特定操作及び測定周波数の設定操作を完全に自動化することができるため、測定者による最大放射周波数の誤設定及びこのような誤設定に起因する測定エラーを防止することができる。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明に係る電磁界測定システム、電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムの実施に最良の形態について説明する。
[1]第1の実施形態
この第1の実施形態では、電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲でこの電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して妨害電磁波に起因する電磁界を測定する場合に、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲にて、この妨害電磁波に関する受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を設定する設定手段を備え、この最大放射周波数範囲で受信レベルの周波数別平均値が最大となる周波数を最大放射周波数として特定する。
これによって、デジタルクロック信号等の基本波あるいは高調波においてEMI関連工業規格適合評価でのリミットマージンを満足するか否か疑わしい周波数を最大放射周波数として高精度に自動特定できるようにしたものである。
本実施形態に係る電磁界測定システム100は、図16に示した従来の電磁界測定システム200をベースとして構成され、電波暗室20に設置された受信アンテナ21、アンテナマスト22、アンテナポジショナー23、リファレンスグランドプレーン24、電波吸収体25及びターンテーブル26と、ピット30に設置されたアンテナポジショナー駆動装置31、スペクトルアナライザ32及びRFアンテナ33と、測定室40に設置されたEMIレシーバ41及びコンピュータ42とを備えて構成される。
この電磁界測定システム100は、電子機器等のEUT27をターンテーブル26により回転させると共に、その回転軸方向、即ち、垂直方向に予め規定された範囲で、このEUT27からの妨害電磁波を受信アンテナ21により連続的に受信することによって、この妨害電磁波により生成される電磁界を測定するシステムである。
本実施形態に係る電磁界測定システム100の測定制御系においては、図1のブロック図に示すように、スペクトラムアナライザ32及びEMIレシーバ41等を有して構成されるEMI測定機器と、アンテナマスト22及びターンテーブル26等を有して構成される駆動系とを、測定機器接続の標準規格である汎用計測インタフェイスバス(General Purpose Interface Bus:以下、GPIBと記載する)によりコンピュータ42に接続し、このコンピュータ42により制御する。
ピット30の内部には、スペクトラムアナライザ32、同軸リレースイッチマトリクス34及びGPIBエクステンダ35が設置され、スペクトラムアナライザ32と同軸リレースイッチマトリクス34とが、GPIBエクステンダ35にGPIBケーブルにより夫々接続される。
本実施形態では、妨害電磁波を受信アンテナ21により受信したレベルを周波数別に記録して複数のスペクトラムデータを取得するデータ取得手段の機能をスペクトラムアナライザ32に割り当てる。
コンピュータ42は、GPIBボード421,422、データ解析手段423、最大放射周波数範囲抽出手段424及び測定制御手段425を有して構成される。GPIBボード421は、GPIBエクステンダ46を介してピット30内部のGPIBエクステンダ35に接続される。GPIBエクステンダ35,46は、コンピュータ42とスペクトラムアナライザ32及び同軸リレースイッチマトリクス34との間での通信エラーを防止するために使用される。また、同軸リレースイッチマトリクス34は、所定の周波数毎にスペクトラムアナライザ32を受信アンテナ21に接続するために使用される。GPIBエクステンダ35とGPIBエクステンダ46とは、光ファイバケーブルにより接続され、GPIBボード421を介してコンピュータ42とスペクトルアナライザ32とを接続する高速伝送系51を構築する。
GPIBボード422は、GPIBケーブルによりEMIレシーバ41、信号発振器43、アンテナポジションコントローラ44及びターンテーブルコントローラ45に夫々接続され、これらをコンピュータ42に接続する低速伝送系52を構築する。
データ解析手段423は、EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲において、スペクトラムアナライザ32により取得されたスイープ毎のスペクトラムデータを高速伝送系51を介して取り込み、これら複数のスペクトラムデータから受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線を算出する。
最大放射周波数範囲抽出手段424は、データ解析手段423により算出された受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出する。
測定制御手段425は、最大放射周波数範囲抽出手段424により抽出された最大放射周波数範囲にてスペクトラムアナライザ32により指定帯域スペクトラムデータを最大放射周波数解析用スペクトラムデータとして複数取得し、これら複数の指定帯域スペクトラムデータからスペクトラムアナライザ32により受信レベルの平均値曲線を算出し、この受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、この最大放射周波数における電磁界を測定するように制御する。
これらデータ解析手段423、最大放射周波数範囲抽出手段424及び測定制御手段425の機能を、コンピュータ42に実装されたCPU(図示せず)に割り当てる。この図示しないCPUが、図示しない半導体メモリ等の記憶手段に格納された制御プログラムを実行することによって、データ解析手段423、最大放射周波数範囲抽出手段424及び測定制御手段425として機能し、本発明に係る電磁界測定方法を実行する。
EMIレシーバ41は、従来同様に、QP検波モードで妨害電磁波による電磁界を測定してQP評価に必要なスペクトラムデータを取得する。信号発振器43は、測定前に各機器に確認信号を送出して動作確認を行う。アンテナポジションコントローラ44は、アンテナポジショナー23の高さを制御することにより受信アンテナ21による妨害電磁波の受信位置を制御する。ターンテーブルコントローラ45は、ターンテーブル26の回転駆動角度を制御することによって、EUT27から放射される妨害電磁波の受信レベルが最大となる最大放射方向を自動特定する。
これらのEMI測定機器及び駆動系を構成する機器は、駆動系及び測定系のGPIB等を介した通信時間が短いことが望ましい。また、駆動系は、シーケンサ等により2進化10進コード(BCD:Binary Coded Decimal)出力を直接コンピュータに取り込むように構成しても良い。
このように構成された電磁界測定システム100において、スペクトラムアナライザ32をデータ取得手段として機能させてスペクトラムデータを取得する場合、図2に示すように、このスペクトラムアナライザ32のClear/Write機能を活用し、スイープ毎のスペクトラムデータを複数取得し、これらスイープ毎のスペクトラムデータを最大放射周波数解析用スペクトラムデータとしてコンピュータ42に取り込む。
具体的には、EUT27を載置したターンテーブル26の角度が、例えば、90degであるとき、リファレンスグランドプレーン24からの高さが100cm(1m)となるように受信アンテナ21aの位置を設定してEUT27からの妨害電磁波を受信し、この受信アンテナ21aにより妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録してスペクトラムデータSD1を取得する。
同様に、受信アンテナ21bのように、リファレンスグランドテーブル24から「h」cmの高さとなるように受信アンテナ21の位置を設定してEUT27からの妨害電磁波を受信し、この受信アンテナ21bにより妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録してスペクトラムデータSD2を取得する。また、受信アンテナ21cのように、受信位置がリファレンスグランドテーブル24から400cm(4m)の高さとなるように設定してEUT27からの妨害電磁波を受信し、この受信アンテナ21cにより妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録してスペクトラムデータSD3を取得する。
そして、図3に示すように、ターンテーブル26の角度を変更し、異なる角度で受信アンテナ21を垂直方向にスキャンさせてEUT27からの妨害電磁波を受信する。これによって、ターンテーブル26を中心にした円筒面26a表面上での妨害電磁波の受信レベルを周波数に記録したスペクトラムデータを複数取得する。この全スペクトラムデータの最大値を周波数別に記録することによって、受信レベルの最大値曲線60を算出してスペクトラムデータSD4を取得する。
また、これら全スペクトラムデータの平均値を周波数別に記録することによって、受信レベルの平均値曲線を算出する。以下、取得したスペクトラムデータの最大値を周波数別にプロット(記録)した曲線を受信レベルの最大値曲線としてPK曲線と記載し、取得したスペクトラムデータの平均値を周波数別にプロットした曲線を受信レベルの平均値曲線としてAV曲線と記載する。
このようにして算出されたPK曲線とAV曲線に基づいて、コンピュータ42に最大放射周波数範囲抽出手段として割り当てられた演算機能によって、最大放射周波数範囲を抽出する。
このとき、図4に示すように、算出されたPK曲線61及びAV曲線71が広帯域スペクトラムか若しくは狭帯域スペクトラムか、又は受信レベルが変動しているか否かのようなスペクトラムの特徴を自動的にプロファイル化するパラメータを設定する。これによって、妨害電磁波の測定方法に熟練した測定専任者等が、リミットマージンを満たすか否か疑わしい周波数を抽出する際に判断基準とする項目をソフトウエア上で実現することができる。このため、妨害電磁波の測定方法に関する知識及び経験が不足していても、リミットマージンを満たさない可能性が高い周波数を正確に抽出することができるようになる。
このスペクトラムの自動プロファイル化においては、測定熟練者による判断と同様に、例えば、受信レベルが高いと推定されるスペクトラムか、デジタルクロック信号の基本波及び高調波が広帯域スペクトラム等に含まれるか否か等を、プログラムによりコンピュータ42に判断させるために、スペクトラムデータから最大放射周波数範囲を抽出する閾値ΔLpk,ΔLavをパラメータとして設定する。閾値ΔLpkは、PK曲線61でのスペクトラムデータの最大値Lpk_Maxより所定レベル、通常2乃至6dB[μV/m]減衰した値である。また、閾値ΔLavは、AV曲線71でのスペクトラムデータの最大値Lav_Maxより所定レベル、通常4乃至8dB[μV/m]減衰した値である。
PK曲線61において、スペクトラムデータの最大値Lpk_Maxより閾値ΔLpk減衰した値に対応する高周波数側の周波数を高周波数側閾値Fpk_Highとし、低周波数側の周波数を低周波数側閾値Fpk_Lowとする。また、AV曲線71において、スペクトラムデータの最大値Lav_Maxより閾値ΔLav減衰した値に対応する高周波数側の周波数を高周波数側閾値Fav_Highとし、低周波数側の周波数を低周波数側閾値Fav_Lowとする。このとき、図5に示すように、PK曲線61における高周波数側閾値Fpk_HighがAV曲線71における高周波数側閾値Fav_High以上であり、且つ、PK曲線61における低周波数側閾値Fpk_LowがAV曲線71における低周波数側閾値Fav_Low以下である場合、コンピュータ42に最大放射周波数範囲抽出手段424として割り当てられた演算機能によって、このPK曲線61における低周波数側閾値Fpk_Lowから高周波数側閾値Fpk_Highまでを最大放射周波数範囲として抽出する。
即ち、下記の(1)式のように条件式を設定し、
Fpk_High≧Fav_High かつ Fpk_Low≦Fav_Low ・・・(1)
(1)式が成立する場合、スペクトラムアナライザ32のスイープ開始周波数をPK曲線61における低周波数側閾値Fpk_Lowとし、スイープ終了周波数をPK曲線61における高周波数側閾値Fpk_Highとする。
一方、図6に示すように、PK曲線62における高周波数側閾値Fpk_HighがAV曲線72における高周波数側閾値Fav_High未満であり、且つ、PK曲線62における低周波数側閾値がAV曲線72における低周波数側閾値Fav_Lowより高周波数側にある場合は、コンピュータ42に最大放射周波数範囲抽出手段424として割り当てられた演算機能によって、このAV曲線72における低周波数側閾値Fav_Lowから高周波数側閾値Fav_Highまでを最大放射周波数範囲として抽出する。
即ち、下記式(2)のように条件式を設定し、
Fpk_High<Fav_High かつ Fpk_Low>Fav_Low ・・・(2)
(2)式が成立する場合、スペクトラムアナライザ32のスイープ開始周波数をAV曲線72における低周波数側閾値Fav_Lowとし、スイープ終了周波数をAV曲線72における高周波数側閾値Fav_Highとする。
また、上記(1)式及び(2)式のいずれの条件も満たさない場合、例えば図19に示したように、PK曲線での最大値Lpk_Maxに対応する周波数Fpk_MaxとAV曲線での最大値Lav_Maxに対応する周波数Fav_Maxとが著しく相違する場合には、コンピュータ42に最大放射周波数範囲抽出手段424として割り当てられた演算機能によって、PK曲線での最大値Lpk_Maxに対応する周波数Fpk_Maxを最大放射周波数範囲の中心周波数に設定すると共に、このPK曲線における高周波数側閾値Fpk_Highから低周波数側閾値Fpk_Lowを減算し、この減算値に所定定数Aを乗算して得られる周波数範囲を最大放射周波数範囲として抽出する。
即ち、上記(1)式及び(2)式のいずれの条件式も成立しない場合、PK曲線での最大値Lpk_Maxに対応する周波数Fpk_Maxを最大放射周波数範囲の中心周波数とし、スペクトラムアナライザ32の周波数設定における周波数範囲FreqSpanを下記式(3)のように設定する。
FreqSpan = (Fpk_High − Fpk_Low)×A ・・・(3)
ここで、所定定数Aは、任意設定可能であって、最大放射周波数を逃さないように、2以上に設定することが望ましい。
このように、スペクトラムアナライザ32により取得したスイープ毎のスペクトラムデータSDからPK曲線61及びAV曲線71を算出し、これらのPK曲線61及びAV曲線71に、妨害電磁波のスペクトラムに顕在する特徴をプロファイル化するためのパラメータとして、閾値ΔLpk,ΔLavを設定することによって、妨害電磁波の測定に関する熟練者が実施していた最大放射周波数範囲の抽出方法を、コンピュータ42に実行させることが可能となる。
次に、スペクトラムの自動プロファイル化により抽出された最大放射周波数範囲をスペクトラムアナライザ32の測定周波数範囲に設定し、最大放射周波数解析用スペクトラムとして指定帯域スペクトラムデータを複数取得し、これら複数の指定帯域スペクトラムデータからAV曲線を算出し、ここで算出されたAV曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定する。
スペクトラムアナライザ32の周波数分解能がCISPR16−1規格等に規定されたEMIレシーバ41の周波数分解能より高精度となるように測定周波数範囲を設定しなかった場合、周波数分解能の不足に起因した測定漏れが発生する可能性がある。そこで、このような測定漏れを防止することができ、且つ、最大放射周波数範囲を測定周波数範囲に設定することができるように、閾値ΔLpkを2乃至6dB[μV/m]に限定し、閾値ΔLavを4乃至8dB[μV/m]に限定する。
閾値ΔLpkが2dB[μV/m]より小さく、又は、閾値ΔLavが4dB[μV/m]より小さい場合、PK曲線又はAV曲線での最大値から充分減衰した値に対応する周波数範囲を抽出することができないので、測定漏れを発生させる可能性が出てくる。一方、閾値ΔLpkが6dB[μV/m]より大きく、又は、閾値ΔLavが8dB[μV/m]より大きい場合、スペクトラムアナライザ32の周波数分解能が充分に高精度となる測定周波数範囲より広い範囲を、最大放射周波数範囲として抽出してしまう可能性が高い。従って、閾値ΔLpkを2乃至6dB[μV/m]に限定し、閾値ΔLavを4乃至8dB[μV/m]に限定する。これらの限定値は、多数の妨害電磁波測定から導出された経験値である。
このように閾値ΔLpk,ΔLavを限定することによって、妨害電磁波の測定熟練者と同様に、コンピュータ42により最大放射周波数範囲を高精度に自動抽出することができる。このため、広帯域スペクトラムでは周波数分解能の不足に起因した測定漏れを防止できると共に、QP検波モードで電磁妨害波の受信レベルが最大値となる周波数を高精度に自動特定することができるようになる。よって、自動特定された最大放射周波数をEMIレシーバ41に設定し、この最大放射周波数における電磁界を正確に測定することができるので、EMI関連工業規格に準拠して設定したリミットマージンを満たさない可能性のある電子機器等に対するQP評価を、誰でも簡単に実施することが可能となる。
次に、本発明に係る電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムの実施形態として、上述した電磁界測定システム100による電磁界測定例について説明する。図7は、本実施形態としての電磁界測定例を示すフローチャートであり、図8は、コンピュータ42による最大放射周波数範囲の抽出例を示すフローチャートであり、図9は、コンピュータ42による最大放射周波数の第1の特定例を示すフローチャートである。
この電磁界測定システム100による電磁界測定例では、電子機器等に係るEUT27をターンテーブル26により360deg回転させると共に、その回転軸方向、即ち、垂直方向に予め規定された1m乃至4mの範囲で、受信アンテナ21によりEUT27からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定するために、コンピュータ42に本発明に係る電磁界測定方法を実行させることを前提とする。
これを前提として、図7に示すフローチャートのステップS101で、スペクトラムアナライザ32のClear/Write機能を用い、受信アンテナ21により妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録してスイープ毎のスペクトラムデータを複数取得する。
ステップS102で、コンピュータ42をデータ解析手段423として機能させ、これにより最大スペクトラムデータSD4を算出する。ステップS103で、この最大スペクトラムデータSD4のPK曲線60がリミットマージンを満たした場合、このEUT27は規格適合品であるから、測定を終了する。ステップS103で、PK曲線60がリミットマージンを満たさなかった場合、ステップS104に進む。
このステップS104で、スペクトラムアナライザ32により取得された複数のスペクトラムデータからPK曲線及びAV曲線を算出し、ステップS105で、これらPK曲線及びAV曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出するために、図8に示すサブルーチンをコールする。これによって、スペクトラムのプロファイル化による最大放射周波数範囲の自動特定を実行し、スペクトラムデータの帯域幅に合わせた周波数範囲を計算処理により抽出する。
ここで図8に示すフローチャートに移行して、このサブルーチンのステップS151で、上記(1)式が成立する場合、即ち、PK曲線61における高周波数側閾値Fpk_HighがAV曲線71における高周波数側閾値Fav_High以上であり、且つ、PK曲線61における低周波数側閾値Fpk_LowがAV曲線71における低周波数側閾値Fav_Low以下である場合、ステップS152に進み、スペクトラムアナライザ32のスイープ開始周波数StartFreqをPK曲線61における低周波数側閾値Fpk_Lowとし、スイープ終了周波数StopFreqをPK曲線61における高周波数側閾値Fpk_Highとする。これによって、PK曲線61における低周波数側閾値Fpk_Lowから高周波数側閾値Fpk_Highまでを最大放射周波数範囲として抽出し、図7に示したフローチャートのステップS106に戻る。
ステップS151で、上記(1)式が成立しない場合、ステップS153に進み、上記(2)式が成立する場合、即ち、PK曲線62における高周波数側閾値Fpk_HighがAV曲線72における高周波数側閾値Fav_High未満であり、且つ、PK曲線62における低周波数側閾値Fpk_LowがAV曲線72における低周波数側閾値Fav_Lowより高周波数側にある場合、ステップS154に進み、スペクトラムアナライザ32のスイープ開始周波数StartFreqをAV曲線72における低周波数側閾値Fav_Lowとし、スイープ終了周波数StopFreqをAV曲線72における高周波数側閾値Fav_Highとする。これによって、AV曲線72における低周波数側閾値Fav_Lowから高周波数側閾値Fav_Highまでを最大放射周波数範囲として抽出し、図7に示したフローチャートのステップS106に戻る。
ステップS153で、上記(2)式が成立しない場合、ステップS155に進み、PK曲線での最大値Lpk_Maxに対応する周波数Fpk_Maxを最大放射周波数範囲の中心周波数CenterFreqに指定すると共に、このPK曲線における高周波数側閾値Fpk_Highから低周波数側閾値Fpk_Lowを減算し、この減算値に所定定数Aを乗算して得られる周波数範囲FreqSpanを最大放射周波数範囲として抽出し、図7に示したフローチャートのステップS106に戻る。
このステップS106で、上述のようにして抽出された最大放射周波数範囲において最大放射周波数を自動特定するために、図9に示すサブルーチンをコールする。ここで図9に示すフローチャートに移行して、このサブルーチンのステップS161で、上述のようにして抽出した最大放射周波数範囲、即ち、スペクトラムアナライザ32のスイープ開始周波数StartFreqとスイープ終了周波数StopFreq、または中心周波数CenterFreqと周波数範囲FreqSpanとをスペクトラムアナライザ32で設定する。これによって、ステップS105で自動取得された最大放射周波数範囲を、スペクトラムアナライザ32の観測周波数範囲として設定する。
次に、ステップS162で、スペクトラムアナライザ32のClear/Write機能を用い、最大放射周波数範囲にてスイープ毎の指定帯域スペクトラムデータを最大放射周波数解析用スペクトラムデータとして、例えば5秒間以上のように、任意設定可能な指定時間内で再取得する。
そして、ステップS163で、複数取得された指定帯域スペクトラムデータからAV曲線を算出し、ステップS164で、このAV曲線での最大値に対応する周波数Fav_Maxを抽出し、ステップS165で、この周波数Fav_Maxを最大放射周波数として特定して、図7に示したフローチャートのステップS107に戻る。
このステップS107で、特定された最大放射周波数における妨害電磁波の最大放射方向を、最大放射方向特定アルゴリズムにより自動特定し、ステップS108で、特定された最大放射周波数をEMIレシーバ41に設定し、このEMIレシーバ41によりQP検波モードで最大放射方向における妨害電磁波を自動測定する。これによって、自動特定された最大放射周波数における電磁界を測定して終了する。
このように、本発明に係る電磁界測定方法及びその方法をコンピュータに実行させるためのプログラムによれば、プログラムの実行により最大放射周波数を自動特定することができると共に、この自動特定された最大放射周波数における電磁界をQP検波モードで測定することができる。
従って、本実施形態で例示したように、本発明に係る電磁界測定方法を最大放射方向特定アルゴリズムと組み合わせることによって、QP検波モードでの自動測定を実現することができる。このため、従来手法では、測定熟練者であっても、一般に、5分以上/周波数を必要としていた測定作業を、本発明を適用することによって、2分/周波数にまで短縮することができる。EMI関連工業規格適合評価においては、通常、約10周波数/EUTの測定を実施するのが一般的であるから、従来の電磁界測定方法では約50分/EUTを要した測定時間を、約20分/EUTと大幅に短縮することができる。
また、熟練した測定専任者ではなく、例えば、電子機器等の商品の設計者のように測定スキルが不足した者であっても、規格適合確認評価を実施することができるようになるので、トレーニングを積んだ測定専任者が不要になる。
さらにまた、測定者による最大放射周波数の特定操作及び測定周波数の設定操作を完全に排除することができるため、最大放射周波数の誤設定とこの誤設定に起因する測定エラーも防止することができる。
[2]第2の実施形態
この第2の実施形態では、上述した電磁界測定システム100において、測定制御手段425によりAV曲線での最大値に対応する周波数Fav_Maxを最大放射周波数として特定した後、このAV曲線において低周波数側閾値Fav_Lowから高周波数側閾値Fav_Highまでの周波数範囲のスペクトラムデータを除去し、この周波数範囲が除去されたAV曲線より低周波数側閾値Fav_Low及び高周波数側閾値Fav_Highを再抽出し、ここで再抽出された低周波数側閾値Fav_Lowから高周波数側閾値Fav_Highまでの周波数範囲において、AV曲線の最大値に対応する周波数を最大放射周波数として追加特定する。
これによって、広帯域スペクトル等に含まれるデジタルクロック信号等の基本波及び高調波の最大放射周波数を漏れなく特定することができるようにしたものである。
スペクトラムアナライザ32により取得された広帯域スペクトラムデータにデジタルクロック信号等の基本波及び高調波が含まれる場合、図10に示すように、この広帯域スペクトラムデータでは、これらの基本波及び高調波が重畳されるため、AV曲線73には複数の極大値(ピーク)が含まれることになる。
これら複数の極大値に夫々対応する周波数Fav_Max1,Fav_Max2を、基本波又は高調波における最大放射周波数として漏れなく特定するために、上述した第1の実施形態と同様に、スペクトラムをプロファイル化して最大放射周波数範囲を取得し、ここで取得された最大放射周波数範囲をスペクトラムアナライザ32の観測周波数範囲として設定し、この最大放射周波数範囲にて最大放射周波数解析用スペクトラムデータを指定時間内で再取得する。
次に、再取得したスペクトラムデータを平均化処理し、最大放射周波数Fav_Maxを特定する。このとき、スペクトラムをプロファイル化するパラメータとして、閾値ΔLavだけではなく、AV曲線73でのデータ最大値に対応する周波数Fav_Max、このデータ最大値より閾値ΔLavだけ減衰した値に対応する低周波数側閾値Fav_Low及び高周波数側閾値Fav_Highをも活用し、広帯域スペクトラムに含まれるデジタルクロック信号の基本波及び高調波の最大放射周波数を全て特定する。
具体的には、図11に示すように、スペクトラムのプロファイル化により最大放射周波数範囲Bを抽出し、この最大放射周波数範囲Bにおいてスイープ毎のスペクトラムデータを取得してAV曲線73を算出する。そして、算出されたAV曲線73からデータ最大値に対応する周波数Fav_Max1と、低周波数側閾値Fav_Low1及び高周波数側閾値Fav_High1とを抽出し、ここに抽出されたデータ最大値に対応する周波数Fav_Max1を最大放射周波数の1つとして特定する。
次に、図12に示すように、最大放射周波数範囲Bから低周波数側閾値Fav_Low1より高周波数側閾値Fav_High1までの周波数範囲におけるスペクトラムデータ73aを除去し、複数の最大放射周波数の特定に有効なスペクトラムデータとして、周波数範囲C,Dのスペクトラムデータを抽出する。
例えば、先に抽出された最大放射周波数範囲Bが500乃至600MHzであり、データ最大値に対応する周波数Fav_Max1が550MHzであり、低周波数側閾値Fav_Low1が525MHzであり、高周波数側閾値Fav_High1が575MHzであった場合、この低周波数側閾値Fav_Low1=525MHzから高周波数側閾値Fav_High1=575MHzまでの周波数範囲のスペクトラムデータが除去されるから、抽出されるスペクトラムデータの有効周波数範囲は、500乃至525MHz及び575乃至600MHzである。
このようにして抽出されたスペクトラムデータの有効周波数範囲C,Dにおいて、データ最大値に対応する周波数Fav_Max2と、低周波数側閾値Fav_Low2及び高周波数側閾値Fav_High2とを夫々抽出し、ここに抽出されたデータ最大値に対応する周波数Fav_Max2を最大放射周波数の1つとして追加特定する。
これによって、デジタルクロック信号等の基本波及び高調波が重畳されて複数の極大値が含まれるスペクトラムであっても、複数の最大放射周波数を漏れなく自動特定することができるから、測定者による最大放射周波数の見逃しを防止することができる。
次に、この第2の実施形態に係る電磁界測定方法として、電磁界測定システム100による最大放射周波数の第2の特定例について説明する。この最大放射周波数の第2の特定例では、第1の実施形態と同様に、図7に示したフローチャートに従ってコンピュータ42により電磁界測定を実行し、このフローチャートのステップS106で、最大放射周波数の自動特定を実行するために、図13に示すサブルーチンをコールし、このフローチャートに沿って複数の最大放射周波数を特定することを前提とする。
これを前提として、図13に示すフローチャートのステップS61で、上記式(1)乃至(3)のいずれかの条件式を適用して抽出された最大放射周波数範囲として、スペクトラムアナライザ32のスイープ開始周波数StartFreqとスイープ終了周波数StopFreq、または中心周波数CenterFreqと周波数範囲FreqSpanとをスペクトラムアナライザ32で設定する。これによって、スペクトラムアナライザ32の観測周波数範囲として最大放射周波数範囲Bを設定する。
次に、ステップS62で、スペクトラムアナライザ32のClear/Write機能を用い、最大放射周波数範囲Bにてスイープ毎の指定帯域スペクトラムデータを最大放射周波数解析用スペクトラムデータとして、例えば5秒間以上のように、任意設定可能な指定時間内で取得する。
ここで取得したスイープ毎のスペクトラムデータから、ステップS63で、AV曲線73を算出し、ステップS64で、このAV曲線73でのデータ最大値に対応する周波数Fav_Max1と、低周波数側閾値Fav_Low1及び高周波数側閾値Fav_High1とを抽出し、ステップS65で、この周波数Fav_Max1を最大放射周波数の1つとして特定する。
次のステップS66で、低周波数側閾値Fav_Low1及び高周波数側閾値Fav_High1を抽出できなかった場合、このスペクトラムには複数の最大放射周波数は含まれていないので、最大放射周波数の特定を終了する。一方、低周波数側閾値Fav_Low1及び高周波数側閾値Fav_High1を抽出できた場合は、ステップS67に進む。
このステップS67で、最大放射周波数範囲Bから低周波数側閾値Fav_Low1より高周波数側閾値Fav_High1までの周波数範囲におけるスペクトラムデータ73aを除去し、ステップS68で、複数の最大放射周波数の特定に有効なスペクトラムデータとして、周波数範囲C,Dを抽出する。そして、ステップS69で、この抽出周波数範囲C,Dにおいて、AV曲線73でのデータ最大値に対応する周波数Fav_Maxと、低周波数側閾値Fav_Low及び高周波数側閾値Fav_Highとを夫々抽出する。
次のステップS70で、この抽出周波数範囲C,D内において、低周波数側閾値Fav_Low2及び高周波数側閾値Fav_High2を抽出できなかった場合、このスペクトラムには、もう最大放射周波数は含まれていないので、最大放射周波数の特定を終了する。一方、低周波数側閾値Fav_Low2及び高周波数側閾値Fav_High2を抽出できた場合は、ステップS71に進み、AV曲線73でのデータ最大値に対応する周波数Fav_Max2を最大放射周波数として追加し、ステップS67に戻る。そして、ステップS67乃至ステップS71のループを、ステップS70で低周波数側閾値Fav_Low及び高周波数側閾値Fav_Highを抽出できなくなるまで繰り返して終了する。
この第2の実施形態によれば、デジタルクロック信号等の基本波及び高調波が重畳されて複数の極大値が含まれるスペクトラムであっても、複数の最大放射周波数を漏れなく自動特定することができるから、測定者による最大放射周波数の誤設定とこの誤設定に起因する測定エラーを防止することができる。従って、測定スキルが不十分であっても、複数の基本波及び高調波が重畳された妨害電磁波を正確に測定できるため、電子機器等に係るEUT27を高精度にQP評価することができる。
[3]第3の実施形態
この第3の実施形態では、上述した電磁界測定システム100において、最大放射周波数範囲抽出手段により抽出された最大放射周波数範囲が予め規定された周波数範囲を超えた場合、AV曲線での最大値に対応する周波数を中心に、この予め規定された周波数範囲を最大放射周波数範囲として抽出する。
これによって、スペクトラムアナライザ32の周波数分解能が充分に高精度となる周波数範囲を最大放射周波数範囲として抽出することができるようにしたものである。
スペクトラムアナライザ32では、ディスプレイの横軸が周波数に対応するようにスペクトラムデータが表示されるため、このディスプレイの横軸における1ピクセルあたりの周波数分解能が、EMI関連工業規格に規定されたEMIレシーバ41の周波数分解能に対して充分に高精度でなかった場合、スペクトラムアナライザ32により取得されたスペクトラムデータに基づく最高放射周波数は、EMIレシーバ41に設定する周波数分解能としては、その精度が不十分である。EMI関連工業規格の1つであるCISPR16−1規格によれば、EMIレシーバに必要とされる周波数分解能は、120kHzと規定されている。
スペクトルアナライザ32のディスプレイ横軸(周波数)のピクセル数Nと、最大放射周波数範囲を抽出するときの周波数範囲F[MHz]とによって、スペクトラムアナライザ32の周波数分解能は、F/N[kHz]と表すことができる。従って、スペクトルアナライザ32の横軸のピクセル数Nが500pixelであった場合に、スペクトルアナライザ32に要求する周波数分解能F/Nを10kHzとすると、最大放射周波数範囲として抽出するのに適当な周波数範囲Fは、下記式(4)のように算出することができる。
周波数範囲F=10kHz×500=5000kHz=5MHz ・・・(4)
このようにして算出された周波数範囲Fを、最大放射周波数を特定可能な最大放射周波数範囲として予め規定し、図14(a)に示すように、最大放射周波数抽出手段424により抽出された最大放射周波数範囲Eが、この予め規定された周波数範囲Fを超えた場合、この最大放射周波数範囲EにおけるAV曲線74のデータ最大値に対応する周波数Fav_Max3を中心として、周波数範囲Fを最大放射周波数範囲に設定する。
これによって、図14(b)に示すように、周波数Fav_Max3を中心とする最大放射周波数範囲Fにおいて、スペクトラムアナライザ32により最大放射周波数解析用スペクトラムデータを再取得し、この最大放射周波数範囲FにおけるAV曲線75でのデータ最大値に対応する周波数Fav_Max4を、最大放射周波数として再自動特定することができる。
次に、この第3の実施形態に係る電磁界測定方法として、電磁界測定システム100による最大放射周波数の第3の特定例について説明する。この最大放射周波数の第3の特定例では、第1の実施形態と同様に、図7に示したフローチャートに従ってコンピュータ42により電磁界測定を実行し、このフローチャートのステップS106で、最大放射周波数の自動特定を実行するために、図15に示すサブルーチンをコールし、このフローチャートに沿って最大放射周波数を高精度に再特定することを前提とする。
これを前提として、図15に示すフローチャートのステップS80で、上記式(1)乃至(3)のいずれかの条件式を適用して抽出された最大放射周波数範囲を参照し、ステップS81で、最大放射周波数範囲Eが予め規定された周波数範囲Fを超えた場合、ステップS82に進み、この最大放射周波数範囲Eにおけるデータ最大値に対応する周波数Fav_Max3をスペクトラムアナライザ32による測定周波数範囲の中心周波数CenterFreqとして設定し、ステップS83で、予め規定された周波数範囲Fをスペクトラムアナライザ32による測定周波数範囲FreqSpanとして設定してステップS84に進む。
一方、ステップS81で、最大放射周波数範囲Eが予め規定された周波数範囲F以下であった場合、この最大放射周波数範囲Eをスペクトラムアナライザ32による測定周波数範囲FreqSpanとして設定し、ステップS82及びステップS83をスキップしてステップS84に進む。
このステップS84で、スペクトラムアナライザ32に設定された測定周波数範囲FreqSpanで最大放射周波数解析用スペクトラムデータを再取得し、この測定周波数範囲に係る最大放射周波数範囲FにおけるAV曲線75でのデータ最大値に対応する周波数Fav_Max4を最大放射周波数に再自動特定して終了する。
このように第3の実施形態によれば、スペクトラムのプロファイル化において、最大放射周波数範囲Eが予め規定された周波数範囲Fを超えてしまった場合であっても、コンピュータ42による計算処理によって、周波数分解能を充分に高めて最大放射周波数範囲を再設定し、最大放射周波数を再自動特定することができる。従って、広帯域スペクトラムであるか又は狭帯域スペクトラムであるかを問わずに、最大放射周波数をより高精度に自動特定することが可能となる。
本発明は、電子機器等のEMI関連工業規格適合試験に適用して極めて好適である。
本発明に係る電磁界測定システムの測定制御系統の構成例を示すブロック図である。 スペクトラムデータの取得例を示す略式概念図である。 受信レベルの最大値曲線の算出例を示す略式概念図である。 スペクトラムデータのプロファイル化の一例を示す図である。 最大放射周波数範囲の第1の抽出例を示す図である。 最大放射周波数範囲の第2の抽出例を示す図である。 電磁界測定例を示すフローチャートである。 最大放射周波数範囲の抽出例を示すフローチャートである。 最大放射周波数範囲の第1の特定例を示すフローチャートである。 広帯域スペクトラムデータの取得例を示す図である。 複数の最大放射周波数の特定例を示す図(その1)である。 複数の最大放射周波数の特定例を示す図(その2)である。 最大放射周波数の第2の特定例を示すフローチャートである。 最大放射周波数の再自動特定例を示す図であって、(a)は、暫定最大放射周波数の特定例を示す図であり、(b)は、最大放射周波数の再特定例を示す図である。 最大放射周波数の第3の特定例を示すフローチャートである。 従来の電磁界測定システムの構成例を示す略式概念図である。 従来の電磁界測定方法を示す略式概念図である。 従来の電磁界測定例を示すフローチャートである。 スペクトラムアナライザとEMIレシーバとにおける最大放射周波数の相違例を示す図である。 準尖頭値検波モードでの電界強度測定例を示す図であって、(a)は、受信レベルの最大値曲線での最大値に対応する周波数における電界強度の測定例を示す図であり、(b)は、受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数における電界強度の測定例を示す図である。
符号の説明
100・・・電磁界測定システム、200・・・従来の電磁界測定システム、20・・・電波暗室、21・・・受信アンテナ、22・・・アンテナマスト、23・・・アンテナポジショナー、24・・・リファレンスグランドプレーン、25・・・電波吸収体、26・・・ターンテーブル、27・・・電子機器(EUT)、28・・・周辺機器、30・・・ピット、31・・・アンテナポジショナー駆動装置、32・・・スペクトラムアナライザ、33・・・RFアンプ、34・・・同軸リレースイッチマトリクス、35,46・・・GPIBエクステンダ、40・・・測定室、41・・・EMIレシーバ、42・・・コンピュータ、43・・・信号発振器、44・・・アンテナポジションコントローラ、45・・・ターンテーブルコントローラ、51・・・高速伝送系、52・・・低速伝送系、421,422・・・GPIBボード、423・・・データ解析手段、424・・・最大放射周波数範囲抽出手段、425・・・測定制御手段

Claims (12)

  1. 電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲で当該電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定するシステムであって、
    EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲において、前記妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録して複数のスペクトラムデータを取得するデータ取得手段と、
    このデータ取得手段により取得された前記複数のスペクトラムデータから受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線を算出するデータ解析手段と、
    このデータ解析手段により算出された前記受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出する手段と、
    この最大放射周波数範囲抽出手段により抽出された前記最大放射周波数範囲にて前記データ取得手段により指定帯域スペクトラムデータを複数取得し、これら複数の指定帯域スペクトラムデータから前記データ解析手段により受信レベルの平均値曲線を算出し、この受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、この最大放射周波数における電磁界を測定するように制御する測定制御手段と
    を備えることを特徴とする電磁界測定システム。
  2. 前記受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線での最大値より所定レベル減衰した値に対応する高周波数側の周波数を高周波数側閾値とし、低周波数側の周波数を低周波数側閾値としたとき、
    前記最大放射周波数範囲抽出手段は、
    前記受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における高周波数側閾値以上であり且つ前記受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値以下である場合、当該受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値から高周波数側閾値までを前記最大放射周波数範囲として抽出し、
    前記受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における高周波数側閾値未満であり且つ前記受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値より高い場合、当該受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値から高周波数側閾値までを前記最大放射周波数範囲として抽出し、
    いずれの条件も満たさない場合、前記受信レベルの最大値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数範囲の中心周波数に設定すると共に、当該受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値から低周波数側閾値を減算し、この減算値に所定係数を乗算して得られる周波数範囲を前記最大放射周波数範囲として抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁界測定システム。
  3. 前記最大放射周波数範囲抽出手段は、
    前記最大放射周波数範囲が予め規定された周波数範囲を超えた場合、前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を中心に当該予め規定された周波数範囲を最大放射周波数範囲として抽出する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電磁界測定システム。
  4. 前記測定制御手段は、
    前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定した後、
    前記受信レベルの平均値曲線において低周波数側閾値から高周波数側閾値までの周波数範囲を除去し、
    前記周波数範囲が除去された前記受信レベルの平均値曲線より低周波数側閾値及び高周波数側閾値を再抽出し、
    再抽出された前記低周波数側閾値から前記高周波数側閾値までの周波数範囲において前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として追加特定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁界測定システム。
  5. 電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲で当該電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定する方法であって、
    EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲において、前記妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録して複数のスペクトラムデータを取得し、
    取得された前記複数のスペクトラムデータから受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線を算出し、
    算出された前記受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出し、
    抽出された前記最大放射周波数範囲にて指定帯域スペクトラムデータを複数取得し、
    取得された複数の前記指定帯域スペクトラムデータから受信レベルの平均値曲線を算出し、
    算出された前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、
    特定された前記最大放射周波数における電磁界を測定する
    ことを特徴とする電磁界測定方法。
  6. 前記受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて前記最大放射周波数範囲を抽出する際に、
    前記受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線における最大値より所定レベル減衰した値に対応する高周波数側の周波数を高周波数側閾値とし、低周波数側の周波数を低周波数側閾値としたとき、
    前記受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における高周波数側閾値以上であり且つ前記受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値以下である場合、当該受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値から高周波数側閾値までを前記最大放射周波数範囲として抽出し、
    前記受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における高周波数側閾値未満であり且つ前記受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値より高い場合、当該受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値から高周波数側閾値までを前記最大放射周波数範囲として抽出し、
    いずれの条件も満たさない場合、前記受信レベルの最大値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数範囲の中心周波数に設定すると共に、当該受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値から低周波数側閾値を減算し、この減算値に所定係数を乗算して得られる周波数範囲を前記最大放射周波数範囲として抽出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電磁界測定方法。
  7. 前記最大放射周波数範囲が予め規定された周波数範囲を超えた場合、
    前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を中心に当該予め規定された周波数範囲を最大放射周波数範囲として抽出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電磁界測定方法。
  8. 前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定した後、
    前記受信レベルの平均値曲線において低周波数側閾値から高周波数側閾値までの周波数範囲を除去し、
    前記周波数範囲が除去された前記受信レベルの平均値曲線より低周波数側閾値及び高周波数側閾値を再抽出し、
    再抽出された前記低周波数側閾値から前記高周波数側閾値までの周波数範囲において前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として追加特定する
    ことを特徴とする請求項5に記載の電磁界測定方法。
  9. 電子機器を回転させると共に、その回転軸方向に予め規定された範囲で当該電子機器からの妨害電磁波を連続的に受信して電磁界を測定するために、
    EMI関連工業規格に規定されている周波数範囲において、前記妨害電磁波を受信したレベルを周波数別に記録して複数のスペクトラムデータを取得し、
    取得された前記複数のスペクトラムデータから受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線を算出し、
    算出された前記受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて最大放射周波数範囲を抽出し、
    抽出された前記最大放射周波数範囲にて指定帯域スペクトラムデータを複数取得し、
    取得された複数の前記指定帯域スペクトラムデータから受信レベルの平均値曲線を算出し、
    算出された前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定し、
    特定された前記最大放射周波数における電磁界を測定する
    ことを特徴とする電磁界測定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  10. 前記受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線に基づいて前記最大放射周波数範囲を抽出する際に、
    前記受信レベルの最大値曲線及び平均値曲線における最大値より所定レベル減衰した値に対応する高周波数側の周波数を高周波数側閾値とし、低周波数側の周波数を低周波数側閾値としたとき、
    前記受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における高周波数側閾値以上であり且つ前記受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値以下である場合、当該受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値から高周波数側閾値までを前記最大放射周波数範囲として抽出し、
    前記受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における高周波数側閾値未満であり且つ前記受信レベルの最大値曲線における低周波数側閾値が前記受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値より高い場合、当該受信レベルの平均値曲線における低周波数側閾値から高周波数側閾値までを前記最大放射周波数範囲として抽出し、
    いずれの条件も満たさない場合、前記受信レベルの最大値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数範囲の中心周波数に設定すると共に、当該受信レベルの最大値曲線における高周波数側閾値から低周波数側閾値を減算し、この減算値に所定係数を乗算して得られる周波数範囲を前記最大放射周波数範囲として抽出する
    ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
  11. 前記最大放射周波数範囲が予め規定された周波数範囲を超えた場合、
    前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を中心に当該予め規定された周波数範囲を最大放射周波数範囲として抽出する
    ことを特徴とする請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として特定した後、
    前記受信レベルの平均値曲線において低周波数側閾値から高周波数側閾値までの周波数範囲を除去し、
    前記周波数範囲が除去された前記受信レベルの平均値曲線より低周波数側閾値及び高周波数側閾値を再抽出し、
    再抽出された前記低周波数側閾値から前記高周波数側閾値までの周波数範囲において前記受信レベルの平均値曲線での最大値に対応する周波数を最大放射周波数として追加特定する
    ことを特徴とする請求項9に記載のプログラム。
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