JP2005187444A - 化粧用パックシート - Google Patents

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正和 武居
Junko Sasaki
純子 佐々木
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Abstract

【課題】 絹フィブロインを用いた化粧用パックシートにおいて、分子量を調整して吸水性を大きくすることにより、パックシート自体が肌の有用成分となるような、化粧用パックシートを提供する。
【解決手段】 絹フィブロインを中性塩による水素結合の切断作用を利用して膨潤させ、分子量を4万以下に調整し、中性塩を脱塩して、絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の水溶液とし、これを平板上に流延し、乾燥してフィルム状とし、化粧用パックシートに加工する。
【選択図】 なし

Description

本発明は、絹フィブロインを分子量4万以下の絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸を含有する溶液を流延、乾燥させてフィルム状とした、化粧用パックシートに関するものである。
従来、化粧用パックにはパック剤を直接顔に塗布するタイプと、化粧用パックシートにパック剤を塗布するかあるいは化粧水等の有用成分を含浸させたパックシートを顔に装着するタイプとがあった。
化粧用パックシートを用いる場合、パックシートの素材としては、主として紙、不織布、布等が用いられていた。
化粧用パックシートを用いたものとしては、例えば下記の文献が見出せる。
特開平11−228344 特開平11−266929
また、化粧用パックシートではないが、絹フィブロインを用いた創傷被覆材として下記の文献がある。 特開平11−70160
特開平11−228344においては、化粧用パックシートは紙又は不織布という不溶性のもので作られ、該パックシートに泥または泥にセリシンを混合したパック剤を塗布するというものであり、パックシートはパック剤を保持し、湿潤状態を保つという役割を持つに過ぎない。
特開平11−266929においては、化粧用パックシートは水で速溶する紙で作られ、該パックシートにスキンケア物質を塗布したものであり、これを化粧水等で湿潤させて顔に装着し、使用後は水で洗い流すというものである。この場合、紙は単にパック剤の有用成分を保持するだけの役目を持つに過ぎない。
特開平11−70160においては、創傷被覆材としてのフィルムシートは絹フィブロイン及び絹セリシンを主成分として作られ、絹フィブロインの分子量を5万以上とすることにより不溶性のものとしている。創傷被覆材としては吸水性の大きいものでは不適当なので、分子量を5万以上とすることにより、不溶性のものとしていると考えられる。
本発明においては、化粧用パックシートに絹フィブロインを使用し、分子量を4万以下とすることにより、吸水性が大きくなり、水で洗い流せ、しかもパックシート自体が肌に有用な成分となる、化粧用パックシートを提供しようとするものである。
(イ)蚕繭、生糸等を適量のお湯で煮て、セリシンを取り除いて絹フィブロインとし、該絹フィブロインを中性塩による水素結合の切断作用を利用して膨潤させ、分子量を4万以下に調整し、中性塩を脱塩して得た絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の水溶液を、平板上に流延し、乾燥してフィルム状とし、化粧用パックシートに加工する。
(ロ)上記(イ)により処理した(中性塩脱塩後の)分子量が4万以下の絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の溶液に、油分を取り除き、分子量を3万5千以下としたセリシンを適量加え、pH調整をして攪拌し、この溶液を平板上に流延し、乾燥してフィルム状とし、化粧用パックシートに加工する。
(ハ)上記(イ)又は(ロ)の最終処理溶液に、システィンを少量添加し、pH調整剤を加え、加熱処理を行った後、この溶液を平板上に流延し、乾燥してフィルム状とし、化粧用パックシートに加工する。
本発明の化粧用パックシートは吸水性が大きいので、水又は化粧水で容易に膨潤し、柔軟になって肌に密着する。保湿性、空気の透過性があるので、皮膚に装着したパックシートの上から各種パック剤を追加塗布しても容易に浸透する。本発明のパックシート自体が絹プロテインから作られた絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の成分なので、皮膚への有用成分として作用し、顔の皮膚を活性化し、美肌効果がある。
本発明は吸水性が大きいので、使用後は水で洗い流すことができる。紙と違い、このプロテイン等がバクテリアによって速やかに分解され、環境への悪影響がない。
請求項1においては、蚕繭、生糸等を適量のお湯で煮て、セリシンを取り除いた絹フィブロインに中性塩(塩化カルシウム等)を入れて煮る。煮る時間の調整と攪拌をすることにより、分子量が4万以下の絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の溶液となる。
中性塩を脱塩した後、その溶液を平板上に流延し、乾燥させることにより、フィルム状の素材を得る。これを適当なサイズと形に切断して、化粧用パックシートに加工する。
請求項2においては、請求項1により処理した(中性塩脱塩後の)分子量が4万以下の絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の溶液に、エチルアルコールによる油分の除去を行い、分子量を3万5千以下としたセリシンを適量加え、pH調整をして攪拌する。
この溶液を平板上に流延し、乾燥させてフィルム状とし、化粧用パックシートに加工する。
セリシン(分子量7万〜10万)を分子量3万5千以下とする方法は、クエン酸等有機酸を用いた方法とする。
セリシンを加えるのは、セリシンを構成するアミノ酸の機能性を付加するためである。
請求項3においては、請求項1により処理した(中性塩脱塩後の)分子量が4万以下の絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の溶液、又は請求項2による分子量4万以下の絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸の溶液と分子量3万5千以下のセリシンの混合溶液に、システイン(アミノ酸の1種)を少量添加し、pH調整剤を加え、加熱処理を行った後、これを平板上に流延、乾燥させてフィルム状とし、化粧用パックシートに加工する。
請求項1、請求項2及び請求項3に記載のフィルムシートに化粧水や他の有用成分(例えばビタミン類)を噴霧又は含浸させて乾燥し、化粧用パックシートに加工する方法も考えられる。
実験例
本発明を用いたバッチテストの結果。(請求項1による)
10人に対し、4時間皮膚に装着するバッチテストを行った。その結果、皮膚が赤くなったりアレルギーを起こすことはなく、皮膚の保湿性が優れていた。

Claims (3)

  1. 絹フィブロインを分子量4万以下の絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸を含有する溶液とし、これを平板上に流延して乾燥させ、フィルム状とした、化粧用パックシート。
  2. 絹フィブロインの分子量を4万以下とした絹ペプチド、絹オリゴペプチド、絹アミノ酸を含有する溶液に、油分を取り除き、分子量を3万5千以下としたセリシンを適量加え、pH調整をして攪拌し、この溶液を平板上に流延して乾燥させ、フィルム状とした、化粧用パックシート。
  3. フィルムとして乾燥させる前処理として、システインを少量添加し、pH調整剤を加え、加熱処理を行い、システインが豊富なフィルム状とした、請求項1及び請求項2に記載の、化粧用パックシート。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100389744C (zh) * 2006-04-06 2008-05-28 浙江省农业科学院 一种蚕丝蛋白祛斑美白霜及其制备工艺
KR101223599B1 (ko) * 2005-07-28 2013-01-17 화인코주식회사 하이드로겔 피브로인 필름 및 그의 제조방법
JP2015063700A (ja) * 2010-04-06 2015-04-09 日立化成株式会社 シルクフィブロイン多孔質体及びその製造方法
CN114657697A (zh) * 2022-03-23 2022-06-24 盐城工业职业技术学院 一种全丝胶茧平板丝复合面膜材料的制备方法

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