JPS62145006A - 化学的に修飾されたコラ−ゲンによりなる化粧用フイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は化学的に修飾されたコラーゲンよりなる化粧用
フィルムに関する。

（従来の技術及び解決すべき問題点） コラーゲンは動物結合組地の主蛋白質で皮膚の主成分で
ある。近年、可溶性コラーゲンは化粧品原料として、化
粧水、乳液、クリーム類などに配合され、盛んに用いら
れて、その保湿性や使用感を高め、肌荒れの防止や治癒
をうながす効果が高く評価されている。

化粧品に配合されるコラーゲンは不溶性コラーゲンを酵
素により可溶化したアテロコラーゲンや酸可溶性コラー
ゲンなどの可溶性コラーゲンが用いられる。アテロコラ
ーゲンはｐＨが中性域（皮膚のｐＨ）では溶解しない為
これをサクシニル化することによって中性域で可溶とし
、配合しやすくしたサクシニル化アテロコラーゲン（特
願昭５３−１０２１７８号）は特に高い評価を得ている
。

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、１り類にもアテロコラーゲンは配合されているがその
配合量は非常警こ少ない（０，０１へ・０．１％前後）
、またパック類の中でスポンジや不織布に化粧水をしみ
込ませてパックする方法があり、そのスポンジや不織布
に不溶性コラーゲンを用いたものが最近行なわれている
。しかし、不溶性コラーゲンでは肌荒れの冶億や皮膚に
うるおいを与えるなどの効果はなく、使用する化粧水に
アテロコラーゲンを配合してもその量には限度が有りそ
の効果は薄い。アテロコラーゲンがその効果を顕著に示
すには０．１％以」−の濃度が必要である。

また、一般にパックを行っている間は動くことができず
外から見ても奇人に見えさらに行動をせばめている。

そこで本発明者らはより自然で従来のものに比して保湿
性を有し肌荒れの防止もしくは荒れた乳の治癒をも呈す
るような化粧品について種々検討した結果、本発明を完
成するに至ったもので本発明の目的は肌荒れの防市もし
くは荒れた肌を治癒するようなパックとして使用される
化粧用シートを提供するものである。

（問題点を解決するｔこめの手段） 本発明はエステル化アテロコラーゲン、サクシニル化ア
テロコラーゲン、アシル化−サクシニル化アテロコラー
ゲン、アルカリ可溶化コラーゲン、サクシニル化アルカ
リ可溶化コラーゲン、アシル化アルカリ可溶化コラーゲ
ン、からなる群から選ばれた化学的にイ１飾されたコラ
ーゲンを含有する化粧用フィルムである。

コラーゲンは動物の皮膚を形成する主要タンパク質であ
る。フラーデン分子の両末端に存在する抗原性部位であ
り、架橋部でもあるテロペプチドをプロテアーゼで除去
し可溶化したアテロコラーゲンはアレルギー反応を起さ
ず、皮膚の傷の回復を促し、日やけなどの炎症防止効果
が有りまた保水性効果をも有し使用感もなめらかである
。しかし一般の酸可溶性コラーゲンと同様に等電点が７
〜９．５に存在しｐＨ５以上では沈澱を生じ溶解性が悪
＜ｐＨ５以下の酸性領域でのみ溶解性を有するため化粧
品として使用しにくい。このためアテロコラーゲンをサ
クシニル化して等電点を４〜５に変化させ、化粧品とし
て利用されるｐＨ５〜９の範囲で溶解するサクシニル化
アテロコラーゲンを使用する。（サクシニル化アテロコ
ラーゲンの製；入については本発明者らの発明になるｖ
ｆＭ昭５３−１０２１７８号を参照されたい、）そして
、サクシニル化アテロコラーゲンをシート状として皮膚
に艮時開付着させると分子量が高いために体内に吸収さ
れることなく保湿性があるため乳荒れを治し、小じわの
改善に効果があるのである。また、コラーゲン分子の両
末端にあるテロペプチドをアルカリ溶液を用いて加水分
解除去したコラーゲン分子はアルカリ可溶化コラーゲン
と称されている。しかして前記のアルカリ処理により、
テロペプチドの加水分解除去と同時にフルキニンの一部
がオルニチンｌこ変化し、グルタミン、アスパラギンの
８０％が加水分解によりグルタミン酸、アスパラギン酸
となり酸アミドがカルボキシル基となる。その為、等電
点が４．７〜４．９となりｐＨデンはサクシニル化コラ
ーゲンと同じような効果を有する。アルカリ可溶化コラ
ーゲンの具体的な製法の一例を示すと、牛の真皮を細か
く砕き５％ＮａＣ１溶−液で洗浄する。０．２ＭＣＨ，
ＮＨ２と１５％Ｎ１１２ＳＯ４を含んだ３％ＮａＯＨ溶
液に室温で１４日間浸漬し、その後精製することにより
アルカリ可溶化コラーゲン （Ｅ　ｇｃｏｌ　ｌａｇｅｎ）が得られる。　また、ア
テロコラーゲンのりジン残基の約５〜１０％をアシル化
しくε−アミノ基を炭素数８〜２０のアシル基に変える
。）。更に９０％以上をサクシニル化（残りのε−７ミ
ノ基をカルボキシル基に変える。）することにより得ら
れたアシル化−サクシニル化アテロコラーゲンはサクシ
ニル化７テロフラーデンと同様にｐＨ５，０以上で可溶
である外に界面活性能を持つため更に皮膚への良好な使
用感と共に皮膚安定性のすぐれたものである。しかして
上記のアルカリ可溶化コラーゲン及びアシル化−サクシ
ニル化アテロコラーゲンは何れもサクシニル化アテロコ
ラーゲンと同様のすぐれた性能を有し、使用法も同様で
ある。（特願昭６０−７４４０８号）またアテロコラー
ゲンのカルボキシル基をメタノール又はエタノールでエ
ステル化することで等電点を１０．５とし、８９以下で
可溶となる。（特願昭５３−１０２０７８号） これらの化学的に修飾されたコラーゲンは生体を形成す
る動物タンパクであるため、これだけでも皮膚の保湿性
に十分な効果を与えるが、更にヒアルロン酸、コンドロ
イチン−４−硫Ｐａ　、コンドロイチン−６−硫酸、デ
ルマタン硫酸、ケラタン硫酸Ｉ、ケラタン硫酸■などの
ムコ多糖の１種又は２種以上を加えると保湿性が高まり
よりよい皮ｌｘの保護作用を呈する。特にムコ多照を２
種以上添加することによりそれぞれの効果が相乗的に作
用して更にうるおいのあ名札が形成される。しかしてム
フ多照の添加量は乾燥した化学的に（１飾されたコ°ラ
ーデンに対°し１０％〜１００％について行ったが低分
子量のものは制限されないが高分子量のものは３０〜８
０％が適当であった。

これらの素材より化粧用シートの製造方法は前記の化学
的にイ１飾しｒこコラーゲンの溶液又は更にこれに所要
のムコ多糖を添加しｒこ溶液をキヤステング法、ディッ
ピンク法等の周知の皮膜形成手段によって行う。使用す
る溶液の濃度としては所望のシートの厚さ或はその成形
手段によりｊｉｌ官に決定することができるが通常は０
．１＾−５％であり、またフィルムの厚さも調節可能で
あるが１０〜３０μ【ｎが適当である。

また、こめシートを補強し、長時間水分を保持するため
に池の合成高分子フィルムシート又はスポンジに積層す
ることが好ましい。この際使用する合成高分子フィルム
シート又はスポンジとしてはスチレン・ブタジェン共重
合体からなるＳＢＲ。

ブチルゴム（ＩＩＲ）、クロロブレンゴム（ＣＲ）、ニ
トリルゴム（ＮＢＲ）、天然ゴムなどのゴムの他にポリ
プロピレン、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリスチレン
、ポリエステル、塩化ビニルビニリデン共重合体などが
あげられるが、特に透明なエラストマーが好ましい。

本発明め化粧用シートは次のような作用を有する。すな
わち水で濡らした皮膚に貼って使用すると、水または化
粧水が水分をシートに補充することになりシートがゲル
状になって膜として皮膚に吸着する。また、シート自体
透明である為、その上に化粧を施しても何ら外見り変化
が見られず乳にフィツトし膜状に覆っているために肌の
保湿効果が高まり、肌の乾燥を防ぎ外からの刺激を防御
することにより小じわを柔げることが出来る。

本発明の化粧用シートの使用法としては人目につく部分
（顔、目じり、口のまわり、頬など）にその小じわ或は
損傷部分の大きさに合せてシートを切り水あるいは化粧
水、薬（液状の）で湿潤させて肌に貼って用いる。レー
トの肌への貼布時間は長時間であればある程良好な結果
が得られる。このフィルムは透明で伸縮する為目だたず
行動をあまり束縛せず長時間使用することができる。使
用後は単に洗顔することで十分取り除くことが出来る。

次に本発明を実施例をもって更に詳細に説明する。

サクシニル化アテロコラーゲン１％溶液（乾燥コラーゲ
ンの５％のグリセリンを含む）を調整し、ドラム連続法
により２０μｍ６の厚さのフィルムを作った。

実施例２ エステル化アテロコラーゲン０．３％溶液（ドライのコ
ラーゲンの５％のグリセリンを含む、）を調整し、キヤ
ステング法により厚さ１５μｔｏのフィルムを作った。

実施例３ アシル化−サクシニル化アテロコラーゲン２％溶液（）
′ライのコラーゲンの５％のグリセリンを含む）をＷ４
整し塩化ナト１３ウム飽和溶液中押し出し方法によって
凝固させた後、水洗風乾することにより１０〜２０μｔ
ｏの厚さのフィルムを作った。

実施例４ サクシニル化アテロコラーゲン０．３％液（ドライのコ
ラーゲンの５％のグリセリンを含む）を調整し、それに
ヒアルロン酸をドライのコラーゲンの５０％加チーで溶
かしたｍ−の溶滴を■いでキ知ステング法により厚さ３
０μＩｎのシートを作った。

実施例５ アルカリ可溶化コラ−２２２％液（ドライのコラーゲン
の５％グリセリンを含む）を調整し、これにコンドロイ
チン−４−硫酸をドライのコラーゲンの３０％加えて溶
かした。この溶液で塩溶液に押出し法により、厚さ２０
μｍｍのフィルムを作った。

実施例６ サクシニル化アルカリ可溶化コラーゲン０．３％液（ド
ライのコラーゲンの５％のグリセリンを含む）を調整し
、これにヒアルロン酸とコンドロイチン−４−硫酸を１
：１の割合で、ドライのコラーゲンの同量加えて溶かし
た。この溶液で連続ドラマ−法により、厚さ３０μ論の
フィルムを作った。　実施例１〜６めフィルムを水で濡
らした肌にはりつけたところ実施例１〜３のフィルムが
乾燥するまでに約２．５時間であり、実施例４〜Ｇのフ
ィルムのその時間は約３時間であった。

実施例７ サクシニル化アテロフラー２２０．３％液（グリセリン
含）を３！１９し、プラズマ法により親木処理〆 したＳ　Ｂ　Ｉｉｊ　、ｔ：に連続ドラマ−法でシート
を作った。

ＳＢＫの厚さは２０−５８０μｍ１サクシニル化アテロ
コラーゲンの厚さは１０〜３０μＩＩ＋であった。

実施例８ アシル化アルカリ可溶化コラーゲン０．３％液（グリセ
リン含、５０％ヒアルロン酸含）を１ｌｌ１９し、クロ
コンｆ＃液で親木処理した［Ｒ（ブチルゴム）上にキヤ
ステング法によりシートを作った。

実施例９ ７シル化−サクシニル化アテロコラーゲン０゜３％液（
グリセリン含、５０％フンドロイチン硫Ｍ含）をｆｌ１
９Ｌ、ポリビニルアルコールフィルム上に連続ドラマ−
法によりフィルムを作った。

実施例９のフィルムは乾燥迄４時間、実施例７ｔ８のフ
ィルムは５時間以上要した。

実施例１〜９のフィルムを水で濡らし２時間肌に貼付後
、水洗したところいずれも不溶性コラーゲンスポンジの
パックに較べ肌につっばりがなく、しっとりとしてしな
やかだった。

（効果） 以−り、述べたように本発明は化学的に修飾されたコラ
ーゲンを主成分として使用することにより従来使用され
ている不溶性コラーゲン線維を抄いた不織布状のものに
比して保湿性にすぐれ、単に肌荒れを防止するのみなら
ず荒れた風を治療しうるすぐれた効果を奏するものであ
る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、エステル化アテロコラーゲン、サクシニル化アテロ
   コラーゲン、アシル化−サクシニル化アテロコラーゲン
   、アルカリ可溶化コラーゲン、サクシニル化アルカリ可
   溶化コラーゲン、アシル化アルカリ可溶化コラーゲン、
   からなる群から選ばれた化学的に修飾されたコラーゲン
   を含有する化粧用フィルム。 ２、ヒアルロン酸又はコイドロイチン硫酸などのムコ多
   類の一種又は二種以上を含んだ特許請求の範囲第１項記
   載の化学的に修飾されたコラーゲンよりなる化粧用フィ
   ルム。 ３、他の合成高分子よりなるフィルム、シート又はスポ
   ンジシートにラミネートされている特許請求の範囲第１
   項及び第２項記載の化学的に修飾されたコラーゲンより
   なる化粧用フィルム。