JP2005187367A - 殺菌剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】
トルクロホスメチルを有効成分として含有する粉剤であって、有効成分であるトルクロホスメチルの保存安定性に優れる改良粉剤を提供すること。
【解決手段】
本発明は、トルクロホスメチルおよびグリセリンを含有し、かつ粉剤の形態を有する殺菌剤組成物を提供するものであり、トルクロホスメチルとグリセリンとの含有量比は通常重量比で400:1〜1:50、好ましくは100:1〜1:3である。
本発明の殺菌剤組成物は、有効成分であるトルクロホスメチルの製剤中での保存安定性に優れた粉剤である。
【選択図】 なし
トルクロホスメチルを有効成分として含有する粉剤であって、有効成分であるトルクロホスメチルの保存安定性に優れる改良粉剤を提供すること。
【解決手段】
本発明は、トルクロホスメチルおよびグリセリンを含有し、かつ粉剤の形態を有する殺菌剤組成物を提供するものであり、トルクロホスメチルとグリセリンとの含有量比は通常重量比で400:1〜1:50、好ましくは100:1〜1:3である。
本発明の殺菌剤組成物は、有効成分であるトルクロホスメチルの製剤中での保存安定性に優れた粉剤である。
【選択図】 なし
Description
本発明は、O−(2,6−ジクロロ−4−メチルフェニル)O,O−ジメチル ホスホロチオエート〔一般名:トルクロホスメチル;以下、トルクロホスメチルと記す。〕を有効成分とする殺菌剤組成物の改良された粉剤に関するものである。
トルクロホスメチルが土壌伝染性病害の防除に有効であること、及びトルクロホスメチルを有効成分として含有する粉剤が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来知られていたトルクロホスメチルを有効成分として含有する粉剤は、製剤を製造した後の保存中に、有効成分として含有されるトルクロホスメチルが分解する場合があり、必ずしも十分ではなかった。
本発明は、トルクロホスメチルを有効成分として含有する粉剤であって、有効成分であるトルクロホスメチルの保存安定性に優れる改良粉剤を提供するものである。
本発明は、トルクロホスメチルを有効成分として含有する粉剤であって、有効成分であるトルクロホスメチルの保存安定性に優れる改良粉剤を提供するものである。
本発明者らはトルクロホスメチルを有効成分とする殺菌剤組成物を開発するにあたり、有効成分であるトルクロホスメチルの保存安定性に優れる粉剤に製剤化するため鋭意検討した結果、トルクロホスメチルを粉剤に製剤化する際にグリセリンを添加することにより、所期の目的を達成できることを見出し本発明に至った。
即ち、本発明はトルクロホスメチルおよびグリセリンを含有し、かつ粉剤の形態を有する殺菌剤組成物〔以下、本発明組成物と記す。〕を提供するものであり、トルクロホスメチルとグリセリンとの含有量比は通常重量比で400:1〜1:50、好ましくは100:1〜1:3である。
本発明の殺菌剤組成物は、有効成分であるトルクロホスメチルの製剤中での保存安定性に優れた粉剤である。
本発明にいう「粉剤」とは、DL粉剤やフローダストも含むものであり、農林水産省の種類名における呼称に従った用語の意味で用いられている。
本発明組成物はトルクロホスメチル、グリセリンおよび粉剤化するための担体を含有し、本発明組成物中のトルクロホスメチルの割合は、組成物全重量に対して通常0.1〜20重量%、好ましくは1〜10重量%であり、グリセリンは通常0.05〜5重量%、好ましくは0.1〜3重量%である。
本発明組成物に用いられる、トルクロホスメチルは例えば特許文献1に記載された方法より製造することができる。
本発明組成物中には、必要により他の殺菌活性成分や殺虫活性成分等を一種以上混合してもよい。尚、他の殺菌活性成分や殺虫活性成分等を混合する場合、一般に混合された活性成分の合計重量は、組成物全重量に対して通常0.1〜20重量%の範囲内である。
粉剤化するために用いられる担体としては、鉱物質担体、合成含水酸化珪素(シリカ)、植物質担体、水溶性担体等が挙げられる。
鉱物質担体としては、例えばカオリンクレー、蝋石、モンモリロナイトクレー、酸性白土、活性白土、アタパルジャイトクレー、パイロフィライト、ベントナイト、セリサイト、ケイソウ土、タルク、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
鉱物質担体としては、例えばカオリンクレー、蝋石、モンモリロナイトクレー、酸性白土、活性白土、アタパルジャイトクレー、パイロフィライト、ベントナイト、セリサイト、ケイソウ土、タルク、炭酸カルシウムなどが挙げられる。
シリカとしては、例えば湿式法シリカ、乾式法シリカ、湿式法シリカの焼成品が挙げられる。
植物性担体としては、例えば小麦粉、木粉、澱粉などが挙げられる。
水溶性担体としては、例えば尿素、乳糖、ショ糖、硫安、デキストリン、食塩、炭酸ナトリウム、芒硝などが挙げられる。
植物性担体としては、例えば小麦粉、木粉、澱粉などが挙げられる。
水溶性担体としては、例えば尿素、乳糖、ショ糖、硫安、デキストリン、食塩、炭酸ナトリウム、芒硝などが挙げられる。
これらの担体は、一種単独でまたは二種以上を任意の量比で混合して用いることができ、その本発明組成物中の含有量は通常60〜99.8重量%の範囲内である。
グリセリンや後述の溶媒、凝集剤、流動性改善剤等の液状成分が比較的多い場合、トルクロホスメチル以外に殺菌活性成分や殺虫活性成分を混合する場合で、該活性成分が液体の場合など、一般に液状成分の合計重量が組成物全重量に対して約1重量%以上の場合にはシリカを添加するのが好ましく、そのための添加量は液状成分の合計重量100部に対して通常50〜100部の範囲内である。
本発明組成物は、さらに必要により溶媒、凝集剤、流動性改善剤、安定化剤等を含有することもできる。
溶媒としては、例えばフェニルキシリルエタン、メチルナフタレン、アルキルベンゼン等の芳香族炭化水素類、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジアルキル(例えばフタル酸ジトリデシル)等のエステル類、ケトン類、植物油、鉱物油、平均分子量200〜600程度の室温で液状を呈するポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール、N−メチルピロリドン、ポリプロピレングリコールメチルエーテル等のグリコールエーテル類およびそのアセテート類が挙げられ、該溶媒の本発明組成物中の含有量は通常0.1〜10重量%の範囲内である。
溶媒としては、例えばフェニルキシリルエタン、メチルナフタレン、アルキルベンゼン等の芳香族炭化水素類、アジピン酸ジイソデシル、フタル酸ジアルキル(例えばフタル酸ジトリデシル)等のエステル類、ケトン類、植物油、鉱物油、平均分子量200〜600程度の室温で液状を呈するポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール、N−メチルピロリドン、ポリプロピレングリコールメチルエーテル等のグリコールエーテル類およびそのアセテート類が挙げられ、該溶媒の本発明組成物中の含有量は通常0.1〜10重量%の範囲内である。
凝集剤としては、例えばドリレスA(三共株式会社製凝集剤)、ドリレスB(三共株式会社製凝集剤)、流動パラフィン等が挙げられ、該凝集剤の本発明組成物中の含有量は通常0.5〜2重量%の範囲内である。
流動性改善剤としては、例えばPAP(イソプロピルアシッドフォスフェート)等が挙げられ、該流動性改善剤の本発明組成物中の含有量は通常0.1〜1重量%の範囲内である。
安定化剤としては、例えばUV吸収剤、酸化防止剤等が挙げられ、該安定化剤の本発明組成物中の含有量は通常0.01〜5重量%の範囲内である。
流動性改善剤としては、例えばPAP(イソプロピルアシッドフォスフェート)等が挙げられ、該流動性改善剤の本発明組成物中の含有量は通常0.1〜1重量%の範囲内である。
安定化剤としては、例えばUV吸収剤、酸化防止剤等が挙げられ、該安定化剤の本発明組成物中の含有量は通常0.01〜5重量%の範囲内である。
本発明組成物は、例えば以下のようにして製造される。
トルクロホスメチルおよび必要により他の活性成分を混合したもの、またはこれにさらに少量のシリカ等の担体などを混合したものをジェットマイザー、ピンミル、ハンマーミル、遠心粉砕機等で粉砕した後、粉剤化するために用いられる担体および必要により他の成分を加えてリボンミキサー、ヘンシェルミキサー、レーディゲミキサー、ナウタミキサー、ブレンダー等で混合し、さらに必要に応じて奈良式粉砕機等および混合機で良く混合することにより本発明組成物が製造される。
トルクロホスメチルおよび必要により他の活性成分を混合したもの、またはこれにさらに少量のシリカ等の担体などを混合したものをジェットマイザー、ピンミル、ハンマーミル、遠心粉砕機等で粉砕した後、粉剤化するために用いられる担体および必要により他の成分を加えてリボンミキサー、ヘンシェルミキサー、レーディゲミキサー、ナウタミキサー、ブレンダー等で混合し、さらに必要に応じて奈良式粉砕機等および混合機で良く混合することにより本発明組成物が製造される。
本発明組成物は、例えば畑地の土壌に混和する(土壌混和処理)、作物の株元に散布(株元散布処理)する、農作物の種子に粉衣する(種子処理)ことにより使用される。本発明組成物の使用量は、土壌混和処理、株元散布処理により使用する場合には、1000m2あたりのトルクロホスメチル量として通常1〜500gであり、種子処理により使用する場合には、種子1kgあたりのトルクロホスメチル量として通常1〜100gである。
次に、本発明を製剤例、比較製剤例および試験例を挙げてより詳細に説明する。
以下の例において、部は重量部を表すものである。
以下の例において、部は重量部を表すものである。
製剤例1
トルクロホスメチル 5.43部およびトクシールGU−N(株式会社トクヤマ製湿式法シリカ)0.54部をジュースミキサーで良く混合した後、遠心粉砕機で粉砕した。これに、グリセリン0.3部および勝光山クレーR(勝光山鉱業所製蝋石)93.73部を加え、ブレンダーで良く混合して本発明組成物である粉剤を得た。
トルクロホスメチル 5.43部およびトクシールGU−N(株式会社トクヤマ製湿式法シリカ)0.54部をジュースミキサーで良く混合した後、遠心粉砕機で粉砕した。これに、グリセリン0.3部および勝光山クレーR(勝光山鉱業所製蝋石)93.73部を加え、ブレンダーで良く混合して本発明組成物である粉剤を得た。
比較製剤例
トルクロホスメチル 5.43部およびトクシールGU−N(株式会社トクヤマ製湿式法シリカ)0.54部をジュースミキサーで良く混合した後遠心粉砕機で粉砕した。これに、勝光山クレーR(勝光山鉱業所製蝋石)94.15部を加え、ブレンダーで良く混合して比較用組成物である粉剤を得た。
トルクロホスメチル 5.43部およびトクシールGU−N(株式会社トクヤマ製湿式法シリカ)0.54部をジュースミキサーで良く混合した後遠心粉砕機で粉砕した。これに、勝光山クレーR(勝光山鉱業所製蝋石)94.15部を加え、ブレンダーで良く混合して比較用組成物である粉剤を得た。
次に試験例を示す。
試験例
製剤例1により製造した本発明組成物である粉剤、及び比較製剤例により製造した比較用組成物である粉剤のそれぞれ10gをクラフト袋に封入し、50℃で1ヶ月間放置した。その後、供試した粉剤中のトルクロホスメチルの量をガスクロマトグラフィーにより定量した。この粉剤中のトルクロホスメチルの定量値から、下記式によりトルクロホスメチルの分解率(%)を計算した。
試験例
製剤例1により製造した本発明組成物である粉剤、及び比較製剤例により製造した比較用組成物である粉剤のそれぞれ10gをクラフト袋に封入し、50℃で1ヶ月間放置した。その後、供試した粉剤中のトルクロホスメチルの量をガスクロマトグラフィーにより定量した。この粉剤中のトルクロホスメチルの定量値から、下記式によりトルクロホスメチルの分解率(%)を計算した。
トルクロホスメチルの分解率(%)=100×{(放置前の粉剤中に含有されるトルクロホスメチル量)−(50℃で1ヶ月間放置した後の粉剤中に含有されるトルクロホスメチル量)}/(放置前の粉剤中に含有されるトルクロホスメチル量)
なお、トルクロホスメチルの定量は、供試した粉剤からアセトンでトルクロホスメチルを抽出し、これを水素炎イオン化検出器(FID)を検出装置としたガスクロマトグラフ装置を用いた内部標準法にて行った。
結果を表1に示す。
なお、トルクロホスメチルの定量は、供試した粉剤からアセトンでトルクロホスメチルを抽出し、これを水素炎イオン化検出器(FID)を検出装置としたガスクロマトグラフ装置を用いた内部標準法にて行った。
結果を表1に示す。
本発明の殺菌剤組成物は、有効成分であるトルクロホスメチルの製剤中での安定性に優れる粉剤であり、トルクロホスメチルの製剤形態として有用である。
Claims (2)
- O−(2,6−ジクロロ−4−メチルフェニル)O,O−ジメチル ホスホロチオエートおよびグリセリンを含有し、かつ粉剤の形態を有することを特徴とする殺菌剤組成物。
- O−(2,6−ジクロロ−4−メチルフェニル)O,O−ジメチル ホスホロチオエートとグリセリンとの含有量比が重量比で400:1〜1:50である請求項1記載の殺菌剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003429135A JP2005187367A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 殺菌剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003429135A JP2005187367A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 殺菌剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005187367A true JP2005187367A (ja) | 2005-07-14 |
Family
ID=34787889
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JP2003429135A Pending JP2005187367A (ja) | 2003-12-25 | 2003-12-25 | 殺菌剤組成物 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2005187367A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8426875B2 (en) | 2007-11-27 | 2013-04-23 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Arrangement having at least two light-emitting semiconductor components and method for the production of such an arrangement |
-
2003
- 2003-12-25 JP JP2003429135A patent/JP2005187367A/ja active Pending
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US8426875B2 (en) | 2007-11-27 | 2013-04-23 | Osram Opto Semiconductors Gmbh | Arrangement having at least two light-emitting semiconductor components and method for the production of such an arrangement |
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