JP2005182991A - ソフトエラーを減少させるための方法および記憶回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ソフトエラーを減少させる。
【解決手段】ソフトエラーを減少させる方法には、記憶回路内の複数の節点に所定の状態を割り当てる段階と、前記記憶回路に結合された複数の信号を評価する段階であって、第1の節点(節点A:NODE_A)がその所定の状態から変化することを可能にしかつ第2の節点(節点B:NODE_B)が摂動の影響を受け易くなることを可能にする段階と、前記第2の節点(節点B:NODE_B)を所定の期間その所定の状態に維持する段階であって、該所定の状態に維持することにより前記記憶回路のソフトエラーに対する影響の受け易さを減少させる段階とが含まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は電子回路に関し、特に半導体装置におけるソフトエラーの発生を減少させる技術に関する。
電子装置のほとんどのユーザは、グリッチ、すなわち電子装置を破壊しないランダムな非破滅的事象になじみがある。用語「ソフトエラー」は、半導体装置に収容されたデータに影響を及ぼす、集積回路などの半導体装置のグリッチのことを指す。一般に、ソフトエラーは、電離放射線(例えば、ニュートロン、α粒子、電磁放射)が、半導体装置を構成する半導体化合物の原子と相互作用するときに生じることがある。具体的には、半導体と電離放射線との相互作用により半導体材料内に荷電粒子が生じる。そのような荷電粒子は、電子正孔対と呼ばれることがある。電子正孔対は、特に電子正孔対の注入の影響を受けやすい回路内の節点に集まることがある。例えば、集積回路メモリ要素は、電子正孔対の注入によって1から0またはその逆に変化することがある。電離放射線は、放射性材料および/または宇宙線から来る場合がある。例えば、高エネルギーの宇宙線と太陽粒子線は、地球の上空の大気と相互作用して、地表に降り注ぎ半導体装置に影響を及ぼす高エネルギーのプロトンを生成する。ソフトエラーのもう1つの既知の原因は、集積回路のパッケージ材料内にあるα粒子、すなわち極微量の放射性同位元素から放射される粒子である。例えば、フリップチップパッケージ技術は、鉛バンプを利用しており、この鉛バンプは、α粒子を含むことが確認されている。さらに、半導体装置が次第により小さく構成されるので、ソフトエラーが発生する現在の割合が受け入れられなくなるであろう。
したがって、ソフトエラーを減少させる方法および装置とその応用を提供するのが本発明の目的である。
ソフトエラーを減少させる方法および装置を開示する。いくつかの実施形態において、該方法は、記憶回路内の複数の節点に所定の状態を割り当てる段階と、記憶回路に結合された複数の信号を評価する段階であって、第1の節点を所定の状態から変化させかつ第2の節点を摂動に対して影響を受け易くする段階と、第2の節点を所定の期間所定の状態に維持する段階であって、該所定の状態に維持することにより記憶回路のソフトエラーに対する影響の受け易さを減少させる段階とを含む。
本発明の実施形態の詳細な説明のために、次に添付図面を参照する。
表記と用語
以下の説明と特許請求の範囲の全体にわたって、特定のシステム構成要素を示すために特定の用語を使用する。当業者が理解するように、コンピュータ企業は、1つの構成要素を異なる名前で呼ぶことがある。この文書は、機能が同じで名前が異なる構成要素を区別しない。以下の説明と特許請求の範囲において、用語「含む」は、拡張可能な形で使用されており、したがって、「〜を含むがそれらに限定されない」という意味に解釈されるべきある。また、用語「結合する」は、間接的と直接的とのいずれの電気接続をも意味するように意図されている。したがって、第1の装置が第2の装置に結合される場合、その接続は、直接的な電気接続でもよく、他の装置および接続を介した間接的な電気接続でもよい。用語「充電事象」は、回路内の様々な節点に摂動を起こす電離放射(例えば、ニュートロンやα粒子)を指す。用語「能動的プルアップ」と「能動的プルダウン」は、意図的な伝導経路を使用して、節点に高い電圧値と低い電圧値をそれぞれ直接割り当てるために使用される技術を指す。例えば、節点をトランジスタを介してVddまたはアースに結合し、その結果、トランジスタをオンにすることで、Vddまたはアースへの意図的な伝導経路を提供することによって、受動的ではなく能動的に節点をプルアップまたはプルダウンさせることができる。
詳細な説明
図1は、本発明の実施形態による回路構成2を示す。この回路構成は、正電源Vddと負電源(Vss)の間で動作する。いくつかの実施形態において、Vddは、約2ボルトより低い電圧であり、Vssは、約0ボルトと等しい電圧である。半導体産業の傾向として、より低い電圧で動作するより小さいトランジスタを製造するということがある。しかしながら、動作電圧とトランジスタ寸法が低減するほど、そのようなトランジスタを使用して構成した回路は、前述の放射線の悪影響を受け易くなる。そこで、放射線の効果に対する感受性の低い集積回路実装技術が望まれている。
回路2は、データを保持することができる記憶(メモリ)回路構造を示す。回路2は、相補的な出力C_LとC_Hを含む。回路2の動作を理解する助けとして、線Xに関する対称性に注目することが有用なことがあり、ここで、線Xの左側の装置は、線Xの右側に対称的な複製を有する。出力C_LとC_Hは、対称的な反転器4と5によって提供され、さらに、節点A(NODE_A)と節点B(NODE_B)が、これらの反転器に入力を提供する。このように構成された反転器4と5により、出力C_LとC_Hは、それぞれNODE_AとNODE_Bに反対の値を生成する。回路2の動作を検討する際、ここでは、NODE_AとNODE_Bに注目し、必要に応じて出力C_LとC_Hを参照する。NODE_AとNODE_Bは、2つの異なる状態、すなわちVddとVssをとる。テール電流トランジスタ7は、そのソース接続をVssに結合し、システム内のすべてのトランジスタをVssに接続する。トランジスタ7のゲート接続は、後でより詳細に説明するクロック線CLKと結合される。図示のように、トランジスタ7は、N形「相補型金属酸化物半導体」(「CMOS」)装置である。このように、高電圧すなわちVddをゲートに印加すると、トランジスタ7は電流を流し、すなわち「オン」になる。同様に、図示したようにトランジスタ7がN形CMOS装置の場合は、低電圧すなわちVssをゲートに印加すると、トランジスタは電流を流さず、すなわち「オフ」になる。
トランジスタ7のドレイン接続は、2つの対称的なN形CMOSトランジスタ13と14のソース接続に結合されている。このように、トランジスタ13と14は差動入力対を構成し、それらのゲートは、示したような相補的な信号IN_HとIN_Lに結合されている。例えば、Vddがトランジスタ13のゲートに印加され、Vssがトランジスタ14のゲートに印加された場合は、トランジスタ13はオンになり、トランジスタ14はオフになる。トランジスタ13がオンの場合、このトランジスタに結合された他のトランジスタと回路節点は、電圧Vssを得ることができる。同様に、Vddがトランジスタ14に印加され、同時にVssがトランジスタ13に印加されることがあり、その結果、トランジスタ13はオフになり、トランジスタ14はオンになる。したがって、トランジスタ14がオンの場合、このトランジスタに結合された他のトランジスタと回路節点は、電圧Vssを得ることができる。
図1に示したように、トランジスタ13がトランジスタ17を介してNODE_Aに結合されており、トランジスタ17のソースはトランジスタ13に結合され、トランジスタ17のドレインはNODE_Aに結合されている。(トランジスタ17がN形CMOS装置として示されていることに注意されたい。)さらに、図示したように、トランジスタ17のゲートはNODE_Bに結合されている。したがって、NODE_BがVddの電圧に設定された場合、トランジスタ17はオンであり、NODE_Aをトランジスタ13に結合する。同様に、トランジスタ14は、トランジスタ21(やはりN形CMOS装置である)を介してNODE_Bに結合され、トランジスタ21のソースはトランジスタ14に結合され、トランジスタ21のドレインはNODE_Bに結合されている。図示したように、トランジスタ21のゲートは、NODE_Aに結合されている。したがって、NODE_Aが電圧Vddにセットされた場合、トランジスタ21はオンになり、NODE_Bをトランジスタ14に結合する。トランジスタ13および17とトランジスタ14および21とがこのように構成された場合、NODE_AとNODE_Bは、値Vssに達することができる。例えば、IN_LがVddであり、NODE_BがVddであり、トランジスタ13と17がオンのとき、CLKがVddであると仮定すると(すなわち、後で検討する「評価」相)は、トランジスタ17のドレインすなわちNODE_Aは、Vssへのトランジスタ17、13、7経路を介して値Vssを得る。さらに、NODE_Bは、後で説明するように値Vddを得る。代替として、IN_HがVddであり、NODE_AがVddであり、CLKがVddであるとき、トランジスタ21のドレインすなわちNODE_Bは、トランジスタ21、14、7経路を介して値Vssを得て、それに対してNODE_Aは、後で説明するように値Vddを得る。
前述の経路を介して電圧値Vssを得る以外に、代替として、NODE_AとNODE_Bは、「キーパ(keeper)」トランジスタ18と19を使用して電圧値Vssを得ることができ、これらのトランジスタは両方ともN形CMOS装置として示されている。トランジスタ18と19は、「キーパ」トランジスタと呼ばれ、その理由は、これらのトランジスタが、代替の導電経路を提供することによって回路2がその値を達成した後でその値を持続または維持するのを助けるからである。例えば、トランジスタ19がオンになるようにトランジスタ19のゲート(出力C_H)がVddに結合されている場合で、CLKがVddと等しい場合は、トランジスタ19と7の組み合わせが、NODE_Bすなわちトランジスタ19のドレインをVssに結合する。同様に、トランジスタ18のゲート接続(出力C_L)がVssに結合され、CLKがVddと等しい場合は、トランジスタ18と7が、VssまでのNODE_Aすなわちトランジスタ16のドレインの経路を提供する。
NODE_AとNODE_Bは、Vssと等しい電圧値を得る他に、Vddと等しい電圧値も得ることができる。トランジスタ20、22、30および31(P形CMOS装置として示した)は、NODE_Bが電圧値Vddを得るための複数の経路を提供するトランジスタのグループ28を構成する。P形装置がN形装置に対して相補的に動作し、一般に、ゲート端子に高電圧が提供されたときにP形装置がオフになり、それに対してゲート端子に低電圧が提供されたときにP形装置がオンになることに注意されたい。グループ28と同様に、トランジスタ16、23、32および33(やはりP形CMOS装置として示した)は、NODE_AがVddの電圧値を得るための複数の経路を提供するグループ29を構成する。
グループ28を参照すると、NODE_Bは、トランジスタ20、22および31のドレイン端子に結合され、Vddは、トランジスタ20、22および30のソース端子に結合されている。したがって、トランジスタ20のゲートが、低電圧すなわちVssである場合、トランジスタ20は、NODE_BがVddの電圧値を得る経路を提供する。クロック信号CLKによって制御されたトランジスタ22のゲートにより(後でより詳細に検討する)、トランジスタ22は、VddまでのNODE_Bの経路を提供する。例えば、CLKがVssである場合(すなわち、後で検討する「前置充電」相)、NODE_Bは、トランジスタ22を介してVddと等しい電圧値を得る。トランジスタ30と31に関して、トランジスタ31のドレインはNODE_Bに結合され、トランジスタ31のソースはトランジスタ30のドレインに結合され、トランジスタ30のソースはVddに結合される。また、トランジスタ31のゲートはC_Hに結合されており、トランジスタ30のゲートはIN_Hに結合されている。このように、トランジスタ30と31は、NODE_BがVddと等しい電圧値を得る経路も提供する(後で説明するようにソフトエラーの減少に役立つことがある)。例えば、C_H(すなわち、NODE_Bの反対の値をとる)がVssと等しく、IN_HがVssと等しい場合、トランジスタ30と31は、NODE_Bが電圧値Vddを得る経路を提供する。グループ28と同様に、グループ29は、トランジスタ16、トランジスタ23、またはトランジスタ32と33の組み合せによってVddと等しい電圧値をNODE_Bが得ることができる類似の機能を提供する。したがって、NODE_AとNODE_Bは、VddとVssと等しい電圧値を得ることができ、その結果、出力C_HとC_Lも、電圧値VddとVssを得ることができる。
回路2が、C_HとC_Lの状態を保持する機能を有するので、回路2は、メモリ要素として使用されることがあり、例えば、回路2は、メモリ要素のアレイを含むより大きな集積回路の一部分である。回路2は、前置充電相と評価相の2つの異なる相を有する。図2は、様々な信号間の関係を示す。図2に示したように、回路2のCLK節点は、前置充電相と評価相を経る。前置充電相は、回路2にデータを記憶する前にNODE_AとNODE_Bに所定の値を割り当てることを含む。前置充電相において、CLKは、Vssのような低電圧であり、その結果、トランジスタ7はオフになり、トランジスタ16と22はオンになる。NODE_Aがトランジスタ16のドレインに結合され、Vddがトランジスタ16のソースに結合されているので、NODE_Aは、図2に示したようにVddに前置充電される。同様に、NODE_Bは、トランジスタ22の接続によってVddに前置充電される。このように、回路2が評価相になる前にNODE_AとNODE_BにVddと等しい電圧値を割り当てることができる。NODE_AをVddに前置充電する能力を提供できるのはトランジスタ16だけであり、NODE_BをVddに前置充電する能力を提供できるのはトランジスタ22だけなので、前置充電相の他の信号(例えば、IN_HとIN_L)の状態は重要でないことに注意されたい。さらに、前置充電相においてトランジスタ7はオフなので、NODE_AとNODE_Bは、Vssに接続されておらず、IN_HとIN_Lの電圧の状態と無関係である。
図2をさらに参照すると、CLKの評価相は、回路2に所望の記憶値を確立することを含み、前置充電相は、評価相に対して記憶節点を設定することを含む。評価相でCLKは高レベルであり、評価相でIN_Hが高レベルの場合は、トランジスタ14はオンになる。NODE_Aが高レベルなので、トランジスタ21はオンである。さらに、評価相でCLKが高レベルの場合は、トランジスタ7もオンであり、NODE_B(すなわち、トランジスタ21のドレイン端子)は、図2に示したようにトランジスタ7、14および21の組み合わせによって電圧値Vssを得る。NODE_Bが低レベルのとき、C_Hが高レベルになり、キーパトランジスタ19がオンになり、NODE_Bが電圧値Vssを得る並列経路が作成されることに注意されたい。さらに、NODE_Bが電圧値Vssを得ると、トランジスタ23がオンになってNODE_Aの前置充電状態をVddに維持する。回路2がこのように構成されている場合、図示したように回路2が再び前置充電されるまで、IN_HまたはIN_Lのその後の変化はNODE_AやNODE_Bの値に影響を及ぼさない。
充電事象の間に、回路2内の様々な節点のディジタル状態に摂動が起こることがある。回路2内の各節点はその全体的な動作に影響を及ぼすが、いくつかの節点は、全体的な状態により大きな影響を及ぼす。例えば、NODE_AとNODE_Bが、反転器4および5を介して出力C_HとC_Lに結合されているので、NODE_AとNODE_Bのディジタル状態の摂動は、回路2の出力に直接影響を及ぼす。したがって、NODE_AとNODE_Bは、回路2がソフトエラーの影響をどの程度受け易いかに、より大きな影響を及ぼす。
臨界電荷Qcriticalは、節点のディジタル状態を崩すために充電事象中に注入しなければならないしきい量の電荷である。特定の節点に注入される電荷の量が、その節点の臨界電荷Qcriticalを超えると、その節点はディジタル状態が変化する。回路2において、前置充電状態を崩すためにNODE_AとNODE_Bに必要な電荷量は、CLKが相を変えるときに変化する。(以下の例はNODE_Aに関連したものであるが、同じ原理はNODE_Bにも適用可能であることに注意されたい。)例えば、CLKが前置充電相から評価相に相を変えている間、NODE_Aは、前置充電値から最終値に変化し、NODE_Aのディジタル状態を変化させるために必要な臨界電荷Qcriticalは減少する。しかしながら、NODE_Aの値が安定した後は、NODE_Aのディジタル状態を変化させるために必要な臨界電荷Qcriticalの量は増加する。実際に、NODE_Aは、評価相の最初に電離放射線の影響を受け易くなる。
回路2のような本発明の実施形態は、ソフトエラーの発生を減少させるのに役立つ。例えば、図1を再び参照すると、トランジスタ32と33は、NODE_Bが状態を変化させている間にNODE_Aがその前置充電値をVddに維持する経路を提供する。回路2に示したように、トランジスタ32のゲートは、IN_Lに結合され、トランジスタ33のゲートは、NODE_Aと逆の出力C_Lに結合される。NODE_Bが、図2に示したように状態を変化させるとき、IN_Lの値は低レベルであり、これによりトランジスタ32はオンになる。同様に、NODE_Aが、Vddに前置充電されたとき、出力C_Lは低レベルであり、トランジスタ33はオンである。このように、NODE_Bが状態を変化させている間、(トランジスタ33のドレインに結合された)NODE_Aは、トランジスタ32と33の組み合わせによってVddに維持される。したがって、NODE_Aが前置充電レベルVddに維持されている間に、NODE_Bが、引き下げられ状態を変化させるので、評価相の最初に生じる可能性のあるソフトエラーの数を減少させることができる。トランジスタ32と33によって提供されるこの代替経路がない場合、NODE_Aは、電離放射線による混乱の影響を受け易くなることがある。
同様に、NODE_Aが、状態を変化させておりかつ能動的に引き下げられた節点の場合、NODE_Bは、充電事象の結果として変化する状態の影響を受け易くなり、トランジスタ30と31は、トランジスタ32および33と類似の機能を提供する。すなわち、NODE_Aが状態を変化させている間、NODE_Bはその前置充電レベルVddに維持される。トランジスタ30、31、32および33は、NODE_AとNODE_Bの前置充電状態を積極的に維持する他に、ソフトエラーの数を減少させるのに役立つ他の機能を提供する。例えば、トランジスタ33のゲートは、付加容量を追加する出力C_Lに結合され、これにより、出力C_Lがその最終値に達する速さが遅くなる。したがって、出力C_Lに結合されたトランジスタ18は、オンになるのが遅れ、その結果、NODE_A(トランジスタ18のドレインに結合された)は、注入された電荷に対する反応が遅れる。この遅れた反応は、他の方法で行われてもよい。例えば、数個の付加反転器を反転器4と5の前または後に追加し、出力C_LとC_Hを最後の反転器の最終出力として、C_HとC_Lがその最終値に達する速さを遅くすることができる。NODE_Aではトランジスタ18を介しまたNODE_Bではトランジスタ19を介したVssまでの代替経路を遅らせることにより、ソフトエラーの影響を受けにくくなることがある。その理由は、CLKが評価相から前置充電相に移るエッジでソフトエラーに対する影響の受け易さが最も大きく、このエッジに対する遅れによって回路が「堅固になる」ためである(すなわち、電離放射線によって生じる乱れの影響を受けにくい)。このエッジの近傍において、クロック信号は無効化された後有効化されることになる。
回路2と類似の記憶型回路を、単一の集積回路上に何回も複製することができる。したがって、スペースを節約するために、回路2内の個々のトランジスタは、できるだけ小さく維持されることが多い。このように、ソフトエラー発生率を所望のレベルに下げるためにトランジスタ30、31、32および33のサイズを最適化することができる。例えば、トランジスタ30、31、32および33をプロセスによって可能な最小サイズよりも大きく作成することによって、ソフトエラーの数が減少する。したがって、回路設計者は、回路面積を大きくしてソフトエラー率を低くするか、回路面積を小さくしてソフトエラー率を高くするかを選択することができる。
本明細書に開示した記憶回路ならびにソフトエラー率を低くする方法は、コンピュータシステムに使用することができる。図3は、例示的なコンピュータシステム100を示す。図3のコンピュータシステムは、CPUバスを介してブリッジ論理機構106に結合されたCPU102を含む。ブリッジ論理機構106は、「ノースブリッジ」と呼ばれることがある。ノースブリッジ106は、メモリバスによってメインメモリアレイ104に結合され、さらにAGP(advanced graphics processor)バスによってグラフィックスコントローラ108に結合されることがある。ノースブリッジ106は、CPU102、メモリ104およびグラフィックスコントローラ108を、例えば、PCI(peripheral component interconnect)バスやEISA(extended industry standard architecture)バスなどの周辺拡張バス(「バスA」)によってシステム内の他の周辺機器に結合する。このバス上には、音声装置114、IEEE1394インタフェース装置116、ネットワークインタフェースカード(「NIC」)118など、バスAのバスプロトコルを使用して動作する様々な構成要素が存在することができる。これらの構成要素は、図3によって示唆されているようにマザーボード上に取り付けられてもよく、バスAに接続された拡張スロット110に差し込まれてもよい。
コンピュータシステムに他の補助拡張バスが提供されている場合は、別のブリッジ論理機構112を使用して、主拡張バス(「バスA」)を補助拡張バス(「バスB」)に電気的に結合することができる。このブリッジロジック112は、「サウスブリッジ」呼ばれることがある。このバス上には、ハードディスクコントローラ122、システム読み出し専用メモリ(「ROM」)124、スーパー入出力(「I/O」)コントローラ126などの、バスBのバスプロトコルを使用して動作する様々な構成要素が存在することができる。また、バスBのプロトコルに準拠するプラグイン構成要素用のスロット120が提供されることがある。コンピュータシステム100内の任意の構成要素が、本明細書に開示した記憶回路を実現することができる。例えば、メインメモリアレイ104は、回路2と類似の記憶回路を含むことができ、これによりソフトエラー率が低くなる。このようにして、システム内のグリッチの数が最少に維持される。
以上の開示が完全に理解された後、当業者には多くの変形と修正が明らかになるであろう。例えば、NODE_Bが状態を変化させている間にNODE_Aの前置充電値を維持する(あるいは、NODE_Aが状態を変化させている間にNODE_Bを維持する)他の方法を実施することができる。さらに、本明細書に示した電圧レベルは任意であり、したがって、負論理を使用して同じ機能を達成することができ、例えば、CLKが低レベル値と等しい間に評価相が行われてもよい。
本発明の実施形態による回路構成を示す回路図である。 様々な節点の例示的なタイミング図である。 例示的なコンピュータシステムのブロック図である。
符号の説明
2 記憶回路
4、5 反転器
20 回路要素

Claims (10)

  1. 記憶回路内の複数の節点に所定の状態を割り当てる段階と、
    前記記憶回路に結合された複数の信号を評価する段階であって、第1の節点がその所定の状態から変化することを可能にしかつ第2の節点が摂動の影響を受け易くなることを可能にする段階と、
    前記第2の節点を所定の期間その所定の状態に維持する段階であって、該所定の状態に維持することにより前記記憶回路のソフトエラーに対する影響の受け易さを減少させる段階とを有するソフトエラーを減少させるための方法。
  2. 前置充電相において前記複数の信号内のクロック信号を無効化する段階をさらに有する請求項1に記載のソフトエラーを減少させるための方法。
  3. 前記クロック信号の前記前置充電相において前記複数の信号内の入力信号を構成する段階をさらに有する請求項2に記載のソフトエラーを減少させるための方法。
  4. 評価相においてクロック信号を有効化する段階をさらに有する請求項1に記載のソフトエラーを減少させるための方法。
  5. 前記所定の期間を前記クロック信号の前記評価相の最初に関連付ける段階をさらに有する請求項4に記載のソフトエラーを減少させるための方法。
  6. 複数の反転器を使用して第1の節点と第2の節点の間の信号伝搬を遅延させる段階をさらに有する請求項1に記載のソフトエラーを減少させるための方法。
  7. 第1の節点と、前記第1の節点に結合された第2の節点とを含む複数の節点と、
    前記記憶回路に結合され、第1の節点を所定の状態から変化させる複数の信号と、
    前記第2の節点に結合され、前記第2の節点をその所定の状態に所定の期間維持する回路要素とを含む記憶回路。
  8. 前記回路要素が、さらに、金属酸化物半導体電界効果トランジスタを含み、前記第2の節点が所定の状態に維持される前記期間を変更するために前記トランジスタの前記サイズが変更される請求項7に記載の記憶回路。
  9. 前記第1の節点と前記第2の節点の間に少なくとも1つの反転器が結合された請求項7に記載の記憶回路。
  10. タイミング信号が、前置充電相と評価相を含み、前記節点は、前記前置充電相において高レベルに設定され、前記節点は、評価相において最終状態に設定される請求項7に記載の記憶回路。

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