JP2005182896A - 光学的情報記録再生装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外乱や急激な温度変化の多い使用環境下においても信頼性の高いショックプルーフ機能を実現する。
【解決手段】光学的情報記録再生装置は、ディスク1に光ビームを照射して情報の記録または再生を行う光学的情報記録再生装置は、ディスク1に記録する記録データまたはディスク1から取得する再生データを保持するメモリ14と、メモリ14のデータ蓄積量または空き容量を監視するメモリ監視手段及びディスク1への記録動作または再生動作に関わる複数のパラメータ調整を実行する学習手段として機能するシステムコントローラ12とを有する。システムコントローラ12は、ディスク1への記録動作時またはディスク1からの再生動作時にサーボエラーまたは信号品位変化を監視し、サーボエラーまたは信号品位変化が検知されたときに、データ蓄積量または空き容量に基づいて、学習手段の実行項目を選択する。
【選択図】図1
【解決手段】光学的情報記録再生装置は、ディスク1に光ビームを照射して情報の記録または再生を行う光学的情報記録再生装置は、ディスク1に記録する記録データまたはディスク1から取得する再生データを保持するメモリ14と、メモリ14のデータ蓄積量または空き容量を監視するメモリ監視手段及びディスク1への記録動作または再生動作に関わる複数のパラメータ調整を実行する学習手段として機能するシステムコントローラ12とを有する。システムコントローラ12は、ディスク1への記録動作時またはディスク1からの再生動作時にサーボエラーまたは信号品位変化を監視し、サーボエラーまたは信号品位変化が検知されたときに、データ蓄積量または空き容量に基づいて、学習手段の実行項目を選択する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ディスク状媒体を用いた情報の記録再生装置および記録再生方法に関し、特にレーザーパワーやサーボオフセットなど、記録または再生性能を支配するパラメータの最適値を求めて逐次更新する学習機能を有する記録再生装置および記録再生方法に関する。
光ディスク装置は、これまで主にパーソナル・コンピュータ等の周辺機器として活用され、媒体の可搬容易性あるいは高速かつランダムなアクセスレスポンスの優位性から大容量のデータストレージ機器として発展してきた。近年、こうした光ディスクの高密度化が急速に進展するに相まって、高精細スチルカメラあるいはビデオカメラにおいて小径かつ大容量の光ディスクが用いられ、モバイル撮像機器の主軸メディアとして普及している。
このように高速・高密度が進展している光ディスク装置では、記録再生時のレーザーパワー強度あるいはフォーカス・トラッキング制御系のサーボオフセット値といったパラメータの最適設定が大変重要である。最適なパラメータは、ディスクのトラック幅やピッチ、溝形状、記録膜の材料感度や半径方向の均一性などに影響される。一般にこうした固体差はディスク固有のものであり、ディスクが異なると最適パラメータも異なる。また、同一のディスクであってもディスクの反り、ディスク面上の汚れ、使用回数の増大やディスク保存状態によって経時変化が発生する。さらに、光ディスク装置の記録再生プロセスにおいては、温度が重要なパラメータであり、ディスクの温度によって最適な記録再生パラメータが変化する。
通常、様々な変動に対するパラメータ値の調整は、ディスクの最外周あるいは最内周などに設けられた所定のテスト領域において記録再生を実施して最適値を求めている。以降本明細書では、こうしたパラメータの最適値を求めて逐次更新する処理を"学習"と称する。
この学習処理の一例として、図10を用いて従来の再生レーザーパワー学習の概要を説明する。ディスクのテスト領域にランダム信号あるいは特定パターン信号を予め記録する。続いて、再生レーザーパワーを変えながら記録されたデータを繰り返し再生し、各再生パワーにおけるエラーレートを求める。図10は横軸に再生パワー強度〔mW〕、縦軸にエラーレート(ビット誤り率)〔%〕をとった依存特性である。再生パワーの設定値に応じて、凹型ボトムのカーブが観測される。ここで、再生パワー最適値を求める一例を説明する。
図10に示すように、所定のエラーレートしきい値Ethを判定レベルに設定する。Ethは、エラー訂正処理で復号可能なエラーレート臨界値などに設定される。次に、再生パワー依存特性(凹字カーブ)とEthの2つの交点Pr_min、Pr_maxを求める。そして、Pr=(Pr_min+Pr_max)/2を満足するPrを再生パワー最適値として算出する。得られた最適再生パワーを設定して再生処理を行うことで、信号品位の良好な、すなわち信頼性の高い再生データを得ることができる。
ところで、これまでのコンピュータ周辺用途であれば、屋内据え置き使用が前提でもあり、上述の学習を実施するタイミングは装置起動時やディスク交換時、あるいは適当な時間間隔で実施するレベルで十分であった。しかしながら、光ディスクをビデオカメラのような小型モバイル撮像機器に適用することを想定すると状況は一変する。すなわち、野外運用における過酷な環境温度変化や、振動や揺れに起因するサーボエラーの頻発などに対する耐性を大幅に向上させなければ実用に耐えない。また、記録あるいは再生される高精度映像情報はデータ転送レートが高く、かつ実時間で処理しなければならないので、頻繁な実施録再が発生する学習処理は、システム処理上重大なトラフィック増加を及ぼしてしまう。
従来、こうした状況における学習技術として、例えば、媒体への情報記録再生に係わるバッファRAMへの書き込み、読み出しレートの時間差を利用して記録再生動作中に一時停止期間を設け、この間欠休止期間を利用してパラメータの学習を実施する提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。より具体的には、記録または再生データをメモリに一時退避することによって装置の耐震性を確保し、一方、間欠休止期間に適宜学習を実行することで、環境温度変化などの様々な変動要因に対して信頼性の高い学習を行い、パラメータ精度を維持するというものである。
図11を用いて、従来技術の間欠動作のメモリ制御方法を説明する。(a)は、横軸に時間、縦軸にデータ蓄積量を示したタイミングチャートである。いま、再生開始の上位コマンドが発行され、時刻t0において、所定アドレス位置へのシーク動作、アドレス確認が完了し、ディスクからのデータ再生が開始されるものとする。(b)は、メモリへの書き込み制御信号の経時変化であり、H区間でディスクからの再生データをメモリに蓄積する。L区間では、メモリへの書き込みは行わない。また(c)は、メモリからの読み出し制御信号の経時変化を示し、H区間でメモリからデータを読み出す。通常、メモリからの読み出しは、メモリへの書き込みレートに比べ数分の1のレートで行われる。
時刻t0より、(b)の書き込み制御信号に従ってメモリにデータが蓄積される。時刻t1において、データ蓄積量がAに至り、(c)のメモリ読み出し制御信号により、メモリからデータ読み出しがなされる。時刻t1からt2の間は、ディスクからのデータ再生は一時待機される。データ蓄積量がBに至る時刻t2において、再びディスクからのデータ再生が行われメモリへの蓄積が行われる。以上のようにメモリ制御信号に従って、メモリ内のデータ蓄積量を制御することによって、再生動作時、メモリには少なくともBなる蓄積量が確保される。この最低データ蓄積量Bによって、ディスクからのデータ読み出し時に不測の衝撃や振動などが起きてトラッキング・サーボ動作などにエラーが生じても、復帰するのに十分な時間が確保される。したがってデータ再生が途切れることなく連続性が保たれる。時刻t1からt2、t3からt4の間は、通常、サーボ動作を停止して省電力を図ると共に、装置筐体への外乱にサーボが影響を受けないよう待機させている。こうした機能は、「ショックプルーフ」と呼ばれており、衝撃耐性を向上させる必須技術となっている。
このようなショックプルーフ機能を有する記録再生システムにおいては、ディスクへのデータアクセスの間欠休止期間、すなわち図11の時刻t1からt2の間、時刻t3からt4の間などに学習処理を実施することによって、信頼性の高いドライブシステムを構築している。なお、以上の説明はディスクを再生する場合だけでなく、ディスクにデータを記録する場合もまったく同様である。
特開平06−302104号公報
小型モバイル撮像機器における記録再生レートの高速化が日進月歩で進展している状況にあって、学習処理はできるだけ短時間に適切なタイミングで実施させなければならない。しかも学習パラメータ設定には高い調整精度が要求される。さたに光ディスク装置をモバイル運用する場合、例えば、過酷なアウトドア環境下で頻繁にディスクの交換がなされることにより、ディスクへのホコリの混入、汚れの付着、キズや反りの発生といった外乱が生じる可能性が増加する。また、急激な環境温度変化によって記録再生のデータ品位が劣化してしまうことが起こりえる。
こうした様々な外乱に起因するサーボエラー発生や再生データ品位劣化に対して、間欠休止期間に学習を実行するという従来の光学的情報記録再生装置には、適切なタイミングで適切な学習処理を実行することができないという課題が顕在化した。すなわちショックプルーフ機能の信頼性低下を招き、信頼性の高い記録再生動作が確保されないことになる。特に、記録時においては、撮影機会の損失を被るという致命的な状況に陥ってしまう可能性があった。
このような状況に鑑み、本発明は、外乱や急激な温度変化の多い使用環境下においても信頼性の高いショックプルーフ機能を実現する光学的情報記録再生装置および光学的情報記録再生方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の光学的情報記録再生装置は、媒体に光ビームを照射して情報の記録または再生を行う光学的情報記録再生装置であって、媒体に記録する記録データまたは媒体から取得する再生データを保持するメモリ手段と、メモリ手段のデータ蓄積量または空き容量を監視するメモリ監視手段と、媒体への記録動作または再生動作に関わる複数のパラメータ調整を実行する学習手段とを有している。そして、記録動作時または再生動作時のサーボエラーまたは信号品位変化を監視する監視手段と、この監視手段によりサーボエラーまたは信号品質変化を検知したときに、メモリ監視手段から得られるデータ蓄積量または空き容量に基づいて、学習手段が実行する項目を決定する学習項目選択手段をさらに有することを特徴としている。
これによって、ディスク面上へのホコリの混入、汚れの付着、キズや反りの発生等の外乱や、急激な環境温度変化に起因する記録再生のデータ品位劣化などがあった場合、学習処理を、記録再生動作の間欠休止期間に制約されることなく、緊急の学習処理要求に応じて適切なタイミングで実行することができる。すなわち、メモリのデータ蓄積量に応じて、リトライ処置をすべきか、学習手段を実行するかを最適に判断することができるので、信頼性の高いショックプルーフ機能を有する光学的情報記録再生装置を提供することができる。
学習選択手段は、メモリのデータ蓄積量または空き容量に加え、学習実行時間とメモリ手段からのデータ読み出しレートとに基づいて決定される。記録データまたは再生データの転送レートに応じて学習選択項目を適宜取捨選択することもできる。
本発明の光学的情報記録再生方法は、媒体に光ビームを照射して情報の記録または再生を行う光学的情報記録再生方法であって、媒体に記録する記録データまたは媒体から取得する再生データを保持する工程と、メモリのデータ蓄積量または空き容量を監視する工程と、媒体への記録動作または再生動作に関わるパラメータ調整を実施する学習工程とを有している。そして、記録動作時または再生動作時のサーボエラーまたは信号品位変化を監視する監視工程と、この監視工程によりサーボエラーまたは信号品質変化を検知したときに、データ蓄積量または空き容量に基づいて、学習実施項目を選択する工程をさらに有することを特徴としている。
本発明によれば、ショックプルーフ機能をつかさどる間欠的な記録再生動作の休止期間に制約されることなく、緊急の学習リクエストに対して適切な学習項目を選定することができる。さらに選定された学習項目は、メモリ残量もしくは空き容量に応じて設定されているので、記録または再生処理を瞬断させることなく学習プロセスを完遂することができる。すなわち、ディスク面上のホコリ混入、汚れの付着、キズや反りの発生といった外乱、あるいはまた、動作環境の急激な温度変化に起因する記録再生のデータ品位劣化などがあった場合、メモリの蓄積容量に応じて、リトライ処置をすべきか、あるいはまた学習プロセスを試行するかを最適に判断して実行することができるので、信頼性の高いショックプルーフ機能を提供する効果が得られる。
また、本発明の他の側面によれば、記録または再生のデータ転送レートの違いがあっても、ショックプルーフ機能を確保しながら、適切な学習項目を選定することができる。したがって、さまざまな圧縮レートを有する映像信号に対応して信頼性の高いショックプルーフ機能を提供する効果が得られる。
以下、本発明の光学的情報記録再生装置を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施例の光学的情報記録再生装置の構成を示す機能ブロック図である。
図1に示す光学的情報記録再生装置21は、光ディスク(以下、「ディスク」1という。)、光ピックアップ2、アンプ3、再生信号処理部4、スピンドルモータ5、スピンドルモータドライバ6、AT(Auto Tracking)/AF(Auto Focus)ドライバ7、レーザードライバ8、サーボDSP(Digital Signal Processor)9、ディスクプロセッサ10、映像圧縮伸張プロセッサ11、システムコントローラ12、メモリ制御部13、メモリ14、映像入出力インタフェース(以下、「映像入出力I/F」15という。)、表示部16、外部インタフェース(以下、「外部I/F」17という。)、及び操作部18を有している。
このうち、システムコントローラ12は、中央演算処理機能(CPU)を備え、操作部18からのユーザー指定コマンドを受信してその受信コマンドに応じた処理を実行すると共に、予め設定された所定の制御プログラムを実行することにより、光学的情報記録再生装置21の全体システムを統括制御する。
映像入出力I/F15は、アナログ映像信号の入出力処理系であり、外部I/F17は映像信号の高速デジタルインタフェース処理系である。
操作部18ならびに表示部16は、ユーザーへの情報表示ならびにコマンド指示等を受けるインタフェースである。
メモリ14は、データバスを介して各機能ブロックでタイム・シェアされるメモリである。このメモリ14は、システムコントローラ12によってメモリ制御部13を介してデータ書き込み、読み出しが制御される。メモリ14及びメモリ制御部13が本発明のメモリ手段に対応する。
光ピックアップ2は、光学カップリング群、レーザー素子、アクチュエータ、受光素子(以上図示せず)などからなり、ディスク1へのレーザー光照射や情報の記録または再生動作を担う。この光ピックアップ2は、情報再生時に、ディスク1からの反射光量を検出し、反射光を光電変換することで、再生信号を取得する。
次に、ディスク1からの情報再生処理について説明する。光ピックアップ2から得られた再生信号は、アンプ3によって所定レベルに増幅され、再生信号処理部4に伝送される。
図2は、再生信号処理部4の機能ブロック構成を示す。
図2に示す再生信号処理部4は、機能上、アンプ3に接続される入力端子側から順に、マトリクス演算器11、AGC(Auto Gain Control)、フィルタ、及びA/D変換器(アナログ・デジタル変換器)44を備える。この構成において、前述のアンプ3によってゲイン増幅された再生信号は、マトリクス演算器41により所定の加算、減算処理が施され、これにより再生信号(和信号)とともに、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号が生成される。得られた再生信号は、次段のAGC42において信号レベルが常に一定になるようゲイン調整がなされる。一方、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などのサーボ信号は、サーボDSP9に伝送される。ゲイン調整された再生信号は、フィルタ43により、所定の帯域制限を施すフィルタ処理、あるいは特定帯域へのピーキング処理などのイコライジング処理が施され、A/D変換器44により、フィルタ43からの再生アナログ信号がデジタル化され、次段のディスクプロセッサ10に伝送される。
以上説明のとおり、再生信号処理部4は、光ピックアップ2からの再生信号に対して、アナログプロセス処理を実施するブロックを構成している。
図1に戻り、サーボDSP9の動作について説明する。
サーボDSP9は、ディスクドライブシステムのサーボ制御全体をコントロールする。サーボDSP9は、トラバースモータ(図示せず)によって光ピックアップ2をディスク1上の所定アドレス近傍に位置制御する。また、再生信号処理部4から得られるフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいてAT/AFドライバ7を駆動する。
光ピックアップ2には、対物レンズ(図示せず)をフォーカス方向とトラッキング方向に駆動するためのアクチュエータ(図示せず)が設けられており、AT/AFドライバ7は、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に応じて対物レンズをフォーカス方向、トラッキング方向に位置調整する。こうして、回転するディスク1面上に光ビームスポットの合焦を維持するとともに、情報トラックに対してトラッキング制御を行う。
サーボDSP9は、さらに、光ピックアップ2において、レーザードライバ8を介してレーザー射出光量制御を行う。また、スピンドルモータドライバ6を介して、スピンドルモータ5の回転駆動制御を行う。
図3は、ディスクプロセッサ10の機能ブロック構成を示す。
図3に示すディスクプロセッサ10は、機能上、再生信号処理部4に接続される入力端子側に並列にPLL(Phase Locked Loop)101及びイコライザ102を備え、イコライザ102の出力側に順次、PRML(Partial-Response Maximum-Likelihood)、復調器、ECC(Error or Correction Code)、及び信号品位判定器106を備える。
上記構成において、前述の再生信号処理部4からのデジタル化された再生信号は、イコライザ102において波形等化処理がなされる。イコライザ102は、タップ係数を適応的に切り替え制御可能なトランスバーサルフィルタで構成される。また、PLL101において、再生信号のエッジに同期したクロックが生成される。PRML103は、イコライザ102において波形等化された信号に対して、周知の最尤復号処理に基づくデータ検出を行う。得られた再生データは、復調器104において所定の復調処理を受ける。続いて、ECC105において誤り訂正処理がなされる。信号品位判定器106は、ECC105から得られるビット単位の訂正不能フラグに基づいて再生信号のエラーレートを算出する。エラーレートは、再生信号の品位を現す尺度であり、エラーレートが低ければ低いほど再生信号品位が良好であることを示唆している。一方、エラーレートが高ければ、ECC105におけるエラー訂正能力を越えてしまい、再生データを正しく復元することができなくなってしまう。
図4は、システムコントローラ12の機能ブロック構成を示す。
システムコントローラ12は、CPU123と外部とのインタフェース124とを有しており、さらにCPU123は、機能上、メモリ監視部(本発明のメモリ監視手段を成す)121と、学習選択判断部(本発明のサーボエラー及び信号品位変化の監視手段及び学習項目選択手段を成す)122を有している。図4の例では、メモリ監視部121及び学習選択判断部122は、CPU123が予め設定された制御プログラムを実行することにより機能する。ここでの制御プログラム及びその処理で用いる制御テーブル(制御データ)は図示しないメモリ上に格納されている。
メモリ監視部121は、インタフェース124を介してメモリ14からメモリ14のデータ蓄積量Mの情報を所得し学習選択判断部122に送信する。学習選択判断部122は、ディスクプロセッサ10から後述する信号品質変化信号を、サーボDSP9から後述するサーボエラー発生信号を受け取ると、これらの情報をもとに、後述するように学習を実行するかどうかの判定を行い、学習を実行すると判断した場合は、サーボDSP9に学習要求信号を送信する。
映像圧縮伸張プロセッサ11は、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式に基づく映像信号の圧縮あるいは伸張処理を担うプロセッサである。再生復号データに対して、所定の記録レートに対応するレートでMPEGデコード処理を担う。
<本実施例の学習処理フロー>
次に、本実施例の各処理ステップを詳細に説明する。図5は、本実施例における学習処理を説明するフローチャート図である。
<本実施例の学習処理フロー>
次に、本実施例の各処理ステップを詳細に説明する。図5は、本実施例における学習処理を説明するフローチャート図である。
(ステップ51:サーボエラー監視)
まず、システムコントローラ12は、ディスク再生動作中、常時サーボエラー発生の有無を監視する。
まず、システムコントローラ12は、ディスク再生動作中、常時サーボエラー発生の有無を監視する。
サーボエラー発生の有無は、再生信号処理部4(図1参照)から得られるフォーカスエラー信号あるいはトラッキングエラー信号に基づいて、サーボDSP9が判定し、DSP9は、サーボエラーが発生したと判断すると、システムコントローラ12にサーボエラー発生信号を送信する。
図6は、トラッキングエラー信号からサーボエラー検出を説明する模式図である。
図6(a)は、トラッキングエラー信号(エラー信号)レベルである。このエラー信号は、通常のトラッキング動作時には、所定のしきい値W1、W2の範囲内に収まっている。しかしながら、時刻tx時に外乱が生じると、エラー信号がしきい値W1、W2を越えてしまい、トラッキング・サーボが外れてしまう。このように、エラー信号レベルと所定のしきい値とのレベル比較を行うことによって、サーボDSP9はサーボエラーの発生を検出する。
図6(b)は、サーボエラーの発生を示すフラグであり、このフラグはサーボエラーが検出されるとH(ハイ)レベルになる。すなわち、サーボエラー発生(検出)信号の送信は、図6(b)に示すサーボエラー発生のフラグを発行することで行われる。このフラグは、エラー信号がしきい値W1あるいはW2を越えた瞬時に発行してもよいが、より信頼性を高めるために、エラー信号がしきい値W1あるいはW2と交錯する回数を積算してサーボエラー発生を判定してもよい。
以上、本ステップ51では、システムコントローラ12は、サーボDSP9からのサーボエラー発生信号に基づいて、サーボエラーの発生を監視し、エラー発生があればステップ53に移行する。エラー発生がなければステップ52に移行する。
(ステップ52:信号品位監視)
次いで、システムコントローラ12は、ディスク再生動作中、ディスクプロセッサ10から信号品位信号を受け、常時、信号品位判定器106(図3参照)における再生信号のビットエラーレートを監視する。
次いで、システムコントローラ12は、ディスク再生動作中、ディスクプロセッサ10から信号品位信号を受け、常時、信号品位判定器106(図3参照)における再生信号のビットエラーレートを監視する。
ECC105のエラー訂正能力の臨界点は、ビットエラーレート5E−4(ビットエラーの発生確率=0.05%)である。再生信号のエラーレート値が5E−4を越えた場合、ECC105においてエラー訂正が不完全になる可能性がある。この場合は、ステップ53に移行する。一方、再生信号のエラーレート値が5E−4以下であれば、ECC105においてエラーを完全訂正できる。この場合はエンドに移行し処理を終了する。なお、信号品位の監視しきい値は、ECC訂正能力臨界点に限定するものではなく、信号品位であるエラーレートの変化量を監視して品位劣化を判断してもよい。
(ステップ53:データ蓄積量判定)
次いで、システムコントローラ12は、ディスク再生動作中、常時、メモリ14におけるデータ蓄積量Mを監視する。メモリ14のデータ蓄積量Mが所定値k以上であれば、ステップ54に移行する。この際、学習要求信号が発行される。メモリ14のデータ蓄積量Mが、所定値kより小さければ、ステップ56に移行する。なお、本ステップではメモリ14のデータ蓄積量Mが所定値k以上であるかどうかを判定基準としているが、メモリ14の空き容量が所定値以下であるかどうかを判定基準として用いてもよい。
次いで、システムコントローラ12は、ディスク再生動作中、常時、メモリ14におけるデータ蓄積量Mを監視する。メモリ14のデータ蓄積量Mが所定値k以上であれば、ステップ54に移行する。この際、学習要求信号が発行される。メモリ14のデータ蓄積量Mが、所定値kより小さければ、ステップ56に移行する。なお、本ステップではメモリ14のデータ蓄積量Mが所定値k以上であるかどうかを判定基準としているが、メモリ14の空き容量が所定値以下であるかどうかを判定基準として用いてもよい。
(ステップ54:学習項目設定)
次いで、システムコントローラ12は、メモリ14のデータ蓄積量Mをもとに学習試行可能時間を算出する。しかる後、以下に示すような優先順位、処理時間などが明示された学習テーブルにしたがって、学習実施項目が設定される。
次いで、システムコントローラ12は、メモリ14のデータ蓄積量Mをもとに学習試行可能時間を算出する。しかる後、以下に示すような優先順位、処理時間などが明示された学習テーブルにしたがって、学習実施項目が設定される。
優先度1:レーザーパワー学習:α〔mS〕
優先度2:フォーカスオフセット学習:β〔mS〕
優先度3:トラッキングオフセット学習:γ〔mS〕
たとえば、メモリ14のデータ蓄積量Mをもとに算出した学習試行可能時間tが、(α+β)>t>αを満たすならば、時間tの間に試行できる学習項目は、優先度1のレーザーパワー学習のみと決定される。
優先度2:フォーカスオフセット学習:β〔mS〕
優先度3:トラッキングオフセット学習:γ〔mS〕
たとえば、メモリ14のデータ蓄積量Mをもとに算出した学習試行可能時間tが、(α+β)>t>αを満たすならば、時間tの間に試行できる学習項目は、優先度1のレーザーパワー学習のみと決定される。
あるいはまた、学習可能時間tが、(α+β+γ)>t>(α+β)を満たすならば、時間tの間に試行できる学習項目は、優先度1のレーザーパワー学習(α時間)と優先度2のフォーカスオフセット学習(β時間)の2項目と決定される。
(ステップ55:学習処理)
次いで、システムコントローラ12は、上記ステップ54で決定された学習項目を所定のテーブルに示された順序で学習処理する。
次いで、システムコントローラ12は、上記ステップ54で決定された学習項目を所定のテーブルに示された順序で学習処理する。
(ステップ56:リトライ処理)
次いで、システムコントローラ12は、上記学習処理(ステップ55)で調整されたパラメータに基づいてリトライ処理を実施する。
次いで、システムコントローラ12は、上記学習処理(ステップ55)で調整されたパラメータに基づいてリトライ処理を実施する。
以上、本実施例における学習処理フローを詳述したが、ここで、メモリ14のデータ蓄積量Mと学習処理のタイミングについて、図7および図8を用いて説明を加える。
図7(a)〜(e)は、再生動作中にサーボエラーが生じ、学習処理ならびにリトライ処理を実施する場合を例示したタイミングチャートである。図7(a)は、メモリ14のデータ蓄積量Mを示しており、縦軸がメモリ14内のデータ蓄積量M、横軸は時間(t)推移である。図7(b)は、システムコントローラ12により生成されるメモリ14へのデータ書き込みタイミング制御信号であり、その論理レベルがH区間で書き込みが実施される。図7(c)は、サーボDSP9により生成されるサーボエラー検出(発生)信号であり、その論理レベルのH区間でエラー発生を示す。図7(d)は、システムコントローラ12により生成される学習処理実施タイミング制御信号であり、その論理レベルがH(ハイ)区間の間、学習処理が実施されている。図7(e)は、システムコントローラ12により生成されるリトライ処理の実施タイミングを制御する信号であり、その論理レベルがH区間の間、リトライ処理が実施される。
ここで、図7(a)に示すようにディスク1からのデータ再生がメモリ14に書き込まれる再生データのデータ蓄積量Mに応じて間欠動作で行われるものとする。図7(a)の例では、データ再生の一時待機中にメモリ14のデータ蓄積量MがA(第1のしきい値)とB(第2のしきい値:最低データ蓄積量)との間で減少し、時刻t1でメモリ14のデータ蓄積量MがBになると、この時点で図7(b)に示すデータ書き込みタイミング制御信号がHレベルになってディスク1からのデータ再生が再開され、これによりメモリ14へのデータ書き込みが再開される。
次いで、時刻t2でサーボエラーが生じると、この時点で図7(c)に示すサーボDSP9のサーボエラー検出信号がHレベルになる(図5のステップ51)。これにより、図7(b)に示すデータ書き込みタイミング制御信号がLレベルになってディスク1からのデータ再生が一時待機され、これによりメモリ1へのデータ書き込みが中止されると共に、この時点でのメモリ14のデータ蓄積量M1が判定される(図5のステップ53参照)。図7(a)に示す例では、時刻t2でのデータ蓄積量M1が、M1≧k(k:所定値)の条件を満足するため、この時点で図7(d)に示す学習処理実施タイミング制御信号がHレベルになり、設定された学習実施項目に応じて学習処理が実行される(図5のステップ54、55)。
次いで、時刻t3において学習処理が終了し、学習実施項目に応じたパラメータの再設定が完了すると、この時点で図7(d)に示す学習処理実施タイミング制御信号がLレベルに、図7(e)に示すリトライ処理実施タイミング制御信号がHレベルになってリトライ処理が実行される(図5のステップ56)。次いで、時刻t4でリトライ処理が完了すると、この時点で図7(b)に示すデータ書き込みタイミング制御信号がHレベルになってディスク1からのデータ再生が再開され、これによりメモリ14へのデータ書き込みが再開される。
その後、データ蓄積量MがAになる時刻t5までデータ書き込みが継続する。データ蓄積がAになるとデータ再生が待機となり、データ蓄積量Mは徐々に減少する。そしてデータ蓄積量MがBに至る時刻t6において、再びディスク1からのデータ再生が行われメモリ14への蓄積が行われる。
このようにして、再生動作時、メモリ14には少なくとも最低データ蓄積量Bが確保される。最低データ蓄積量Bによって、ディスク1からのデータ読み出し時に不測の衝撃や振動などが起きてトラッキング・サーボ動作などにエラーが生じても、復帰するに十分な時間が確保される。したがってデータ再生が途切れることなく連続性が保たれる。また、時刻t5からt6の間は、通常、サーボ動作を停止して省電力を図ると共に、装置筐体への外乱のサーボへの影響を回避することができる。
ここで、所定値kはメモリ14からのデータ読み出しレートでメモリ14からの連続読み出しを確保しながら学習処理を実施するに必要十分なメモリ蓄積量である。すなわち、連続読み出しに最低限必要な最低データ蓄積量Bと、学習処理の実施中に失われるデータ蓄積量を上回るように設定され、学習処理の実施に必要な時間を確保するとともに、学習処理が終了した時点においてその後の連続読み出しに必要な最低データ蓄積量を確保することを可能とするメモリ蓄積量である。
図8(a)〜(d)は、再生動作中に生じたサーボエラーに対し、学習処理を経ずにリトライ処理を行うシーケンスを例示したタイミングチャートである。
図8(a)は、メモリ14に蓄積されたデータ蓄積量Mを示しており、縦軸がメモリ14内のデータ蓄積量M、横軸は時間(t)推移である。図8(b)は、システムコントローラ12により生成されるメモリ14へのデータ書き込みタイミング制御信号であり、その論理レベルのH区間で書き込みが実施される。図8(c)は、サーボDSP9により生成されるサーボエラー検出信号であり、その論理レベルのH区間がエラー発生を示す。図8(d)は、システムコントローラ12により生成されるリトライ処理実施タイミング制御信号であり、その論理レベルがH区間の間、リトライ処理が実施される。
ここで、図8(a)に示すようにディスク1からのデータ再生がメモリ14に書き込まれる再生データのデータ蓄積量Mに応じて間欠動作で行われるものとする。この場合、図8(a)の例では、データ再生の一時待機中にメモリ14のデータ蓄積量MがA(第1のしきい値)とB(第2のしきい値:最低データ蓄積量)との間で減少し、時刻t1でメモリ14のデータ蓄積量MがBになると、この時点で図8(b)に示すデータ書き込みタイミング制御信号がHレベルになってディスク1からのデータ再生が一時待機され、これによりメモリ14へのデータ書き込みが再開される。
次いで、時刻t2でサーボエラーが生じると、この時点で図8(c)に示すサーボDSP9からのサーボエラー検出信号がHレベルになる(図5のステップ51)。これにより、図8(b)に示すデータ書き込みタイミング制御信号がLレベルになってディスク1からのデータ再生が再開され、これによりメモリ14へのデータ書き込みが中止されると共に、この時点でのメモリ14のデータ蓄積量M2が判定される(図5のステップ53参照)。
図8(a)に示す例では、時刻t2でのデータ蓄積量M2が、M2<k(k:所定値)であるため、学習処理へ移行せず、リトライ処理によって復帰を図る。すなわち、時刻2で図8(d)に示すリトライ処理実施タイミング制御信号がHレベルになってリトライ処理が実行される(図5のステップ56)。次いで、時刻t3でリトライ処理が完了すると、図8(b)に示すデータ書き込みタイミング制御信号がHレベルになってディスク1からのデータ再生が再開され、これによりメモリ14へのデータ書き込みが再開される。
このように、メモリ蓄積量が所定値kを下回る場合は、学習処理を実施すると最低データ蓄積量を下回ることになるので、学習処理は実施されないことになる。
以上述べたとおり、サーボエラー発生があってもデータ蓄積量Mを監視することによって学習実施項目が選定される。よって、データ再生の連続性というショックプルーフ機能が満足されながら、学習による再生パラメータの最適設定が行える。
次に、より高速レートで記録再生が行われる場合の処理について説明する。ディスクメディアを用いた記録再生装置の優位性の一つは、実時間を超えた高速かつランダムなデータ・アクセシビリティである。例えば、データ復号後の圧縮率の低い高精細な映像(高転送レート)と、圧縮率が高いスタンダード品位の映像(低転送レート)を一つのメディアに共存させ、双方を自在に再生することができる。あるいは、同一のレートで記録された映像データであっても、外部インタフェースとの機器接続を想定した場合、ディスクへのデータアクセスを通常の映像レートより高速で読み出して、外部機器に高速送出することができる。
図9(a)〜(d)は、再生動作中に再生信号品位(エラーレート)悪化を検知し、学習処理を実施する場合を例示したタイミングチャートである。
図9(a)は、メモリ14に蓄積されたデータ蓄積量Mを示しており、縦軸がメモリ14内のデータ蓄積量M、横軸は時間(t)推移である。図9(b)は、システムコントローラ12により生成されるサーボDSP9への信号品位低下に基づく学習要求信号であり、その論理レベルがH区間で信号品位低下が生じ復号処理に破綻をきたす可能性を警告している。図9(c)は、システムコントローラ12により生成される学習処理実施タイミング制御信号であり、その論理レベルがH区間の間、学習処理が実施される。図9(d)は、システムコントローラ12により生成されるメモリ14へのデータ書き込みタイミング制御信号であり、その論理レベルがH区間で書き込みが実施される。
ここで、ディスク1からのデータ再生は間欠動作で行われるものとする。図9(a)に示す例では、メモリ14からのデータ読み出し速度が高速であるため、データ蓄積量Mの減衰傾度が、前述した図7(a)に比べて急になっている。図9(a)の例では、データ再生の一時待機中にメモリ14のデータ蓄積量MがA(第1のしきい値)とB’(B’>B:第2のしきい値:最低データ蓄積量)との間で減少し、時刻t1でメモリ14のデータ蓄積量MがB’になると、この時点で図9(d)に示すデータ書き込みタイミング制御信号がHレベルになってディスク1からのデータ再生が再開され、これによりメモリ14へのデータ書き込みが再開される。メモリ14の最低データ蓄積量B’は、前述の実施形に比べ、より高速レートで読み出されることを勘案して、メモリ蓄積量B’>Bを満足するよう設定されている。最低データ蓄積量B’によって、ディスク1からのデータ読み出し時に不測の衝撃や振動などが起きてトラッキング・サーボ動作などにエラーが生じても、復帰するに十分な時間が確保される。ここで、図9(a)の時刻t2〜t3において、システムコントローラ12により、信号品位判定器106の出力(信号品位信号)に基づいてエラーレート悪化が検知されると(図5中のステップ51)、図9(b)に示す学習要求信号がHレベルになってサーボDSP9に対し信号品位低下の警告が出されると共に、この時点でのメモリ14のデータ蓄積量M3が判定される(図5のステップ52参照)。
図9(a)の例では、時刻t3でのデータ蓄積量M3は、M3≧p(p、k:所定値)を満足している(図5中のステップ53)。所定値pは、メモリ14からのデータ読み出しレートに応じてシステムコントローラ12が設定したものであり、前述の規定値kよりも高速データの連続読み出しを確保しながら学習処理を実施するに必要十分なデータ蓄積量であり、p>kの関係にある。
そこで、システムコントローラ12は、データ蓄積量M3とメモリ14からの読み出しレートによって学習可能時間を求め、その時間内に実施可能な学習項目を選定し、図9(c)に示す学習処理実施タイミング制御信号をHレベルにする(図5中のステップ54)。たとえば、最小学習単位として、レーザーパワー学習のみ実行する。さらに学習可能時間に余裕があれば、レーザーパワー学習と共にフォーカスオフセット学習も実行する。そしてさらに学習時間に余裕があれば、前述2項目に加えてトラッキングオフセット学習も実施する。このように、メモリ14のデータ蓄積量とデータ読み出しレートから算出される学習可能時間に応じて、少なくとも1つ以上の学習項目が決定される。
このように決定された学習項目に対する学習は、図9(c)に示す学習処理実施タイミング制御信号に基づいて、時刻t3〜t4の間実施される。次いで、時刻t4にその学習が終了し、学習項目に応じたパラメータの再設定が完了すると(図5中のステップ55)、時刻t5においてリトライ処理が完了し(図5中のステップ56)、図9(d)に示すデータ書き込みタイミング制御信号がHレベルになってディスク1からのデータ再生が開始され、これによりメモリ14へのデータ書き込みが再開される。
このように、メモリ14からのデータ読み出しが通常のレートより高い場合であっても、データ蓄積量Mの監視レベル、すなわち所定値kを変更して学習処理への移行可否が判断されるため、ショックプルーフ機能を満足しながら、適切なタイミングで学習処理を実施して再生パラメータの最適設定を行うことができ、ショックプルーフ機能の信頼性を高めることができる。
以上、光学的情報記録再生装置の再生動作中のショックプルーフ機能を対象に実施例を説明したが、本発明は、記録動作中のショックプルーフ機能においても同様に適用できる。同様に、記録専用装置、再生専用装置にも適用できる。さらに、本発明はハードウエアによって構成される場合に制約されることなく、ソフトウエアによるプログラム処理によっても実現可能である。
1 ディスク
2 光ピックアップ
3 アンプ
4 再生信号処理部
5 スピンドルモータ
6 スピンドルモータドライバ
7 AT/AFドライバ
8 レーザードライバ
9 サーボDSP
10 ディスクプロセッサ
11 映像圧縮伸張プロセッサ
12 システムコントローラ
13 メモリ制御部
14 メモリ
15 映像入出力I/F
16 表示部
17 外部I/F
18 操作部
21 光学的情報記録再生装置
41 マトリクス演算器
42 AGC
43 フィルタ
44 A/D変換器
101 PLL
102 イコライザ
103 PRML
104 復調器
105 ECC
106 信号品位判定器
2 光ピックアップ
3 アンプ
4 再生信号処理部
5 スピンドルモータ
6 スピンドルモータドライバ
7 AT/AFドライバ
8 レーザードライバ
9 サーボDSP
10 ディスクプロセッサ
11 映像圧縮伸張プロセッサ
12 システムコントローラ
13 メモリ制御部
14 メモリ
15 映像入出力I/F
16 表示部
17 外部I/F
18 操作部
21 光学的情報記録再生装置
41 マトリクス演算器
42 AGC
43 フィルタ
44 A/D変換器
101 PLL
102 イコライザ
103 PRML
104 復調器
105 ECC
106 信号品位判定器
Claims (5)
- 媒体に光ビームを照射して情報の記録または再生を行う光学的情報記録再生装置であって、
前記媒体に記録する記録データまたは前記媒体から取得する再生データを保持するメモリ手段と、
前記メモリ手段のデータ蓄積量または空き容量を監視するメモリ監視手段と、
前記媒体への記録動作または再生動作に関わる複数のパラメータ調整を実行する学習手段とを有する光学的情報記録再生装置において、
前記記録動作時または再生動作時のサーボエラーまたは信号品位変化を監視する監視手段と、
前記監視手段により前記サーボエラーまたは信号品位変化が検知されたときに、前記メモリ監視手段から得られるデータ蓄積量または空き容量に基づいて、前記学習手段の実行項目を選択する学習項目選択手段とを有することを特徴とする光学的情報記録再生装置。 - 前記学習項目選択手段は、
前記データ蓄積量または空き容量に加え、前記学習手段の実行時間と、前記メモリ手段からのデータ読み出し時間とに基づいて、前記学習手段の実行項目を選定することを特徴とする請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。 - 前記学習項目選択手段は、
前記メモリ手段のデータ蓄積量が所定値以上又は前記メモリ手段の空き容量が予め設定された所定値以下の場合、前記学習手段の実行項目を選択し、
前記メモリ手段のデータ蓄積量が所定値よりも小さい又は前記メモリ手段の空き容量が所定値よりも大きい場合、前記学習手段の実行項目を選択しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の光学的情報記録再生装置。 - 前記メモリ手段のデータ蓄積量の所定値又は前記メモリ手段の空き容量の所定値は、前記メモリ手段からのデータ読み出し速度に応じて設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光学的情報記録再生装置。
- 媒体に光ビームを照射して情報の記録または再生を行う光学的情報記録再生方法であって、
前記媒体に記録する記録データまたは前記媒体から取得する再生データを保持する工程と、
前記メモリのデータ蓄積量または空き容量を監視する工程と、
前記媒体への記録動作または再生動作に関わる複数のパラメータ調整を実行する学習工程とを有する光学的情報記録再生方法において、
前記記録動作時または再生動作時にサーボエラーまたは信号品位変化を監視する監視工程と、
前記監視工程により前記サーボエラーまたは信号品位変化が検知されたときに、前記データ蓄積量または前記空き容量に基づいて、前記学習工程の実行項目を選択する工程とを有することを特徴とする光学的情報記録再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003421032A JP2005182896A (ja) | 2003-12-18 | 2003-12-18 | 光学的情報記録再生装置および方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003421032A JP2005182896A (ja) | 2003-12-18 | 2003-12-18 | 光学的情報記録再生装置および方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005182896A true JP2005182896A (ja) | 2005-07-07 |
Family
ID=34782382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003421032A Pending JP2005182896A (ja) | 2003-12-18 | 2003-12-18 | 光学的情報記録再生装置および方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2005182896A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012042557A1 (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-05 | 三菱電機株式会社 | 多層光ディスク装置 |
-
2003
- 2003-12-18 JP JP2003421032A patent/JP2005182896A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2012042557A1 (ja) * | 2010-09-28 | 2012-04-05 | 三菱電機株式会社 | 多層光ディスク装置 |
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