JP2005180813A - 空調機データ収集システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 空気調和機からのデータ取得の時間間隔がどのように変化しても、データ平均をほぼ的確に求めることができる信頼性にすぐれた空調機データ収集システムを提供する。
【解決手段】 空気調和機のデータを時間間隔をおいて取得し、これらの取得したデータを次の取得までの期間有効として、取得したデータの時間平均値を算出する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、室内機および室外機からなる空気調和機を監視する空調機データ収集システムに関する。
空気調和機が設置された建物において、空気調和機の性能を維持したり、空気調和機の故障を未然に防止するため、空気調和機の使用に関するデータを離れた場所から取得して処理する例がある(例えば特許文献1)。
この場合、空気調和機のデータが通信により取得されるが、その通信は時間間隔をおいて行われるのが一般的である。このような時間間隔をおいたデータの平均値は、データを積算し、その積算値をデータ数で除算することにより求めることができる。
特開平11−337149号公報
しかしながら、上記のような時間間隔をおいたデータの取得に際しては、送信ミスあるいは受信ミスにより、取得に失敗することがある。いわゆるデータの欠落である。このようなデータの欠落が生じると、データ取得の時間間隔に変化が生じてしまい、上記のように単純にデータの積算値をデータ数で除算する方式では、求めた平均値と実際の平均値との差が大きくかけ離れてしまう。
この発明は、上記の事情を考慮したもので、空気調和機からのデータ取得の時間間隔がどのように変化しても、データ平均をほぼ的確に求めることができる信頼性にすぐれた空調機データ収集システムを提供することを目的としている。
請求項1に係る発明の空調機データ収集システムは、空気調和機のデータを時間間隔をおいて取得するデータ取得手段と、これらの取得したデータを次の取得までの期間有効として、取得したデータの時間平均値を算出する算出手段と、を備えている。
請求項5に係る発明の空調機データ収集システムは、空気調和機の運転または停止を表わす運転データとそのデータの取得時間とを関連付けて取得するデータ取得手段と、取得した運転データの取得時間と次の運転データの取得時間までの期間は、取得した運転データを有効として、各運転データ及び各運転データ間の時間間隔から運転時間または停止時間を積算する算出手段と、を備えている。
この発明の空調機データ収集システムでは、前回のデータから次回のデータ取得までの期間は前回のデータを有効として取り扱うため、空気調和機からのデータ取得の時間間隔がどのように変化しても、データ平均をほぼ的確に求めることができる信頼性にすぐれた空調機データ収集システムを提供できる。
[1]第1の実施形態
以下、この発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、管理センタ1にセンタサーバ2およびデータベース(DB)サーバ3が設置され、そのセンタサーバ2にインターネット等の通信ネットワーク4を介してローカルサーバ5a,5b,…5nが接続されている。これらローカルサーバには、ローカルバスライン6を介して中継インタフェース(IF)7a,7b,…7nが接続されている。そして、これら中継インタフェースに、空調機バスライン8を介して空調機グループ9a,9b,…および集中管理リモコン10が接続されている。
センタサーバ2には、通信ネットワーク4を介して、監視センタ20の端末(パーソナルコンピュータ等)21およびサービスセンタ30の端末(パーソナルコンピュータ等)31が接続されている。
上記空調機グループ9a,9b,…は、それぞれが室内機および室外機の集合体で、冷凍サイクル単位でグループ化されたいわゆるマルチタイプの空気調和機である。たとえば、空調機グループ9aは、2台の室内機Y1,Y2および1台の室外機Xからなる。空調機グループ9bは、3台の室内機Y1,Y2,Y3および2台の室外機X1,X2からなる。
中継インタフェース7a,7b,…7nは、空調機バスライン8に接続されている室内機および室外機のデータを収集して一時的に記憶するもので、空調機バスライン8とローカルバスライン6との間の通信速度の調整を行う。基本的には、室内機および室外機のデータを一定時間たとえば1分の時間間隔で収集する。
ローカルサーバ5a,5b,…5nは、中継インタフェース7a,7b,…7nに一時記憶されているデータを一定時間たとえば1分間隔で収集し、収集したデータをその時点の時刻データiと共にセンタサーバ2へ送信する。送信されるデータのフォーマットを図2に示している。すなわち、時刻データiを先頭に、ローカルサーバ5aのアドレス、空調機グループ9aのコード、室内機Y1のデータ、室内機Y2のデータ、室外機Xのデータ、空調機グループ9bのコード、室内機Y1のデータ、室内機Y2のデータ、室内機Y3のデータ、室外機X1のデータ、室外機X2のデータ、空調機グループ9bのコード、……が続く。各機器(室内機および室外機)のデータは、図3に示されているように室内機においては、運転データ(運転または停止の状態)、機番(空調機の型名)、室内温度Ta、設定温度Ts、室内ファンタップ(ファン回転数)、室内ヒータ(ヒータのオン・オフ状態)等があり、室外機では運転データ、機番、外気温度To、圧縮機消費電流値I等がある。
センタサーバ2は、主要な機能として次の(1)〜(6)の手段を備えている。
(1)ローカルサーバ5a,5b,…5nから送信される室内機および室外機のデータを一定の時間間隔(1分間隔)をおいて取得するデータ取得手段。
(2)上記取得したデータを図3に示すようなフォーマットでデータベース化してデータベースサーバ3に記憶する手段。
(3)上記取得したデータを次のデータ取得までの期間有効として取込む手段。
(4)上記有効として取込んだデータのうち、室内機および室外機が運転しているときのデータ“室内温度Ta”“設定温度Ts”“外気温度To”を積算するとともに、上記有効として取込んだデータに基づいて室内機および室外機のこれまでの運転時間を求める手段。なお、室内温度Ta、外気温度Toについては、機器が運転していない時も含めて平均値を算出する場合には、すべてのデータを積算すればよい。
(5)上記有効として取込んだデータのうち、“室内ファンタップの状態”“室内ヒータの動作状態”“室外機消費電流値I”“室外ファンタップの状態”に基づいて室内機および室外機のこれまでの消費電力量を求める手段。
(6)定期的たとえば1ヶ月ごとに、上記積算したデータを上記求めた運転時間で除算することにより、室内機および室外機の運転中におけるデータ“室内温度Ta”“設定温度Ts”“外気温度To”の平均(時間平均値)を求める手段。
つぎに、上記の構成の作用を図4のフローチャートを参照しながら説明する。
1分ごとの取得タイミングにおいて(ステップ101のYES)、ローカルサーバ5a,5b,…5nから送信される室内機および室外機のデータがセンタサーバ2で取得される(ステップ102)。取得されたデータは、図3に示すように時刻iを基準にデータベース化されてデータベースサーバ3に記憶される。
取得されるデータのうち、室内機のデータは、室内機の運転状態(オン・オフを示す運転データ)、室内機の機番(機種番号)、室内温度Ta、設定温度Ts、室内ファンタップの状態(高・中・低・超低・止)、室内ヒータの動作状態(オン・オフ)である。室外機のデータは、室外機の運転状態(オン・オフ)、室外機の機番(機種番号)、外気温度To、室外機消費電流値I、室外ファンタップの状態(高・中・低・止)である。このうち、室外機消費電流値Iは、圧縮機の運転電流(インバータの入力電流)に相当する。
取得タイミングのデータ取得ごとに、その取得が成功か失敗かが判定される(ステップ103)。失敗の例として、図3のデータベースにおける15時33分00秒のデータ等のように、データのいくつかが欠けて全てのデータが揃わないデータパターンがある。
判定結果が成功の場合(ステップ103のYES)、今回取得したデータが有効として取込まれ、その取込まれたデータのうち、運転しているときの“室内温度Ta”“設定温度Ts”“外気温度To”がそれぞれ積算される(ステップ104)。さらに、有効として取込まれたデータに基づいて、室内機および室外機の今回の運転時間(オン時間=1分間)が求められ、その運転時間が積算されることにより、室内機および室外機のこれまでの総合的な運転時間が求められる。また、有効として取込まれたデータに基づいて、室内機および室外機の今回の発停回数(オン・オフの切換回数)が求められ、その発停回数が積算されることにより、室内機および室外機のこれまでの総合的な発停回数が求められる(ステップ105)。
また、判定結果が成功の場合には、有効として取込まれたデータのうち、“室内ファンタップの状態(高・中・低・超低・止)”“室内ヒータの動作状態(オン・オフ)”に基づいて、室内機の今回の運転時間(オン時間=1分間)における消費電力が算出され、その消費電力から室内機のこれまでの消費電力量が求められる。さらに、有効として取込まれたデータのうち、“室外機消費電流値I”“室外ファンタップの状態(高・中・低・止)”に基づいて、室外機の運転時間(オン時間=1分間)における消費電力が算出され、その消費電力から室外機のこれまでの消費電力量が求められる(ステップ106)。
ただし、判定結果が失敗の場合、つまりデータ欠落の場合には(ステップ103のNO)、前回取得したデータ(1分前に取得したデータ)がそのまま継続的に有効として取込まれ、その取込まれたデータのうち、運転しているときの“室内温度Ta”“設定温度Ts”“外気温度To”がそれぞれ積算される(ステップ107)。さらに、有効として取込まれたデータに基づいて、上記同様に、室内機および室外機のこれまでの総合的な運転時間が求められるとともに、室内機および室外機のこれまでの総合的な発停回数が求められる(ステップ105)。また、上記同様に、室内機のこれまでの消費電力量が求められるとともに、室外機のこれまでの消費電力量が求められる(ステップ106)。
たとえば、図3のデータベースにおける15時30分00秒から15時35分00秒までの5分間のデータについて見ると、図5のグラフから分かるように、室内機Y1が運転中の“室内温度Ta”の積算値は“25℃+26℃+26℃(前回の値を流用)+26℃”となる。室内機Y1が運転中の“設定温度Ts”の積算値は、“25℃+25℃+25℃(前回の値を流用)+25℃”となる。室外機Xが運転中の“外気温度To”の積算値は、“29℃+30℃+30℃(前回の値を流用)+31℃”となる。室内機Y1の運転時間は、15時30分00秒から15時31分00秒までの1分間、15時32分00秒から15時34分00秒までの2分間、15時34分00秒から15時35分00秒までの1分間を合わせた4分間となる。室外機Xの運転時間は、15時30分00秒から15時35分00秒までの5分間となる。室内機の発停回数(オン・オフの切換回数)は、15時31分00秒のときの1回、15時32分00秒のときの1回を合わせた2回となる。
室内機の消費電力については、“室内ファンタップの状態(高・中・低・超低・停止)”に関し、高・中・低・超低・停止にそれぞれ対応して消費電力80W・60W・40W・30W・0Wを定めたデータテーブルがデータベースサーバ3に記憶されており、そのデータテーブルから室内ファンの消費電力が求められる。また、“室内ヒータの状態(オン・オフ)”に関し、オン・オフに対応して消費電力1000W・0Wを定めたデータテーブルがデータベースサーバ3に記憶されており、そのデータテーブルから室内ヒータの消費電力が求められる。この“室内ファンの消費電力”と“室内ヒータの消費電力”との合計が、室内機の消費電力Winとして算出される。
Win=“室内ファンの消費電力”+“室内ヒータの消費電力”
室内機Y1について、図3のデータベースにおける15時30分00秒から15時31分00秒までの1分間のデータで見ると、Win=40W(室内ファンタップ;低)+0W(室内ヒータオフ)、となる。15時31分00秒から15時32分00秒までの1分間のデータでは、Win=0W(室内ファン停止)+0W(室内ヒータオフ)、となる。15時32分00秒から15時33分00秒までの1分間のデータでは、Win=40W(室内ファンタップ;低)+0W(室内ヒータオフ)、となる。15時33分00秒から15時34分00秒までの1分間のデータでは、1分前のデータが流用されるので、Win=40W(室内ファンタップ;低)+0W(室内ヒータオフ)、となる。15時34分00秒から15時35分00秒までの1分間のデータでは、Win=60W(室内ファンタップ;中)+0W(室内ヒータオフ)、となる。
したがって、室内機Y1の15時30分00秒から15時35分00秒までの1分単位の消費電力の積算値は、40W+0W+40W+40W+60W=180Wとなる。
この1分単位の消費電力の積算値180Wを60(=単位時間“1時間”/データ収集間隔“1分”)で除算することにより、室内機Y1の5分間の消費電力量を求めることができる。
180W/60分=3Wh
また、室外ファンタップの状態(高・中・低・停止)に関し、高・中・低・停止にそれぞれ対応して消費電力100W・70W・40W・0Wを定めたデータテーブルがデータベースサーバ3に記憶されており、そのデータテーブルから室外ファンの消費電力が求められる。この“室外ファンの消費電力”、室外機消費電流値(圧縮機運転電流値)I、力率P、電源電圧Vにより、室外機の消費電力Woutを算出することができる。
Wout=I×P×V+“室外ファンの消費電力”
力率Pとしては、圧縮機モータが単相モータの場合に“0.95”、圧縮機モータが三相モータの場合に“0.93”が用いられる。圧縮機モータの機種にかかわらず、圧縮機モータの回転数あるいは室外機消費電流値Iに応じて力率Pの値を選定してもよい。たとえば、回転数が20rps未満ではP=0.92、回転数が20rps以上かつ60rps未満ではP=0.94、回転数が60rps以上ではP=0.96が選定される。あるいは、室外機消費電流値Iが5A未満ではP=0.92、室外機消費電流値Iが5A以上かつ12A未満ではP=0.94、室外機消費電流値Iが12A以上ではP=0.96が選定される。
電源電圧Vについては、単相200Vの場合はそのまま200Vが使用され、三相200Vの場合は“200V×√3”が使用される。
具体的に、室外機Xについて、図3のデータベースにおける15時30分00秒から15時31分00秒までの1分間のデータで見ると、Wout=35A×P×V+70W、となる。15時31分00秒から15時32分00秒までの1分間のデータでは、Wout=30A×P×V+40W、となる。15時32分00秒から15時33分00秒までの1分間のデータでは、Wout=35A×P×V+70W、となる。15時33分00秒から15時34分00秒までの1分間のデータでは、1分前のデータが流用されるので、Wout=35A×P×V+70W、となる。15時34分00秒から15時35分00秒までの1分間のデータでは、Wout=37A×P×V+70W、となる。
したがって、室外機Xの15時30分00秒から15時35分00秒までの5分間の総消費電力は、“(35A+30A+35A+35A+37A)×P×V+(70W+40W+70W+70W+70W)”となる。
この総消費電力を単位時間60分で除算することにより、室外機Xの5分間の消費電力量を求めることができる。
なお、上記した室内機の消費電力Winは、空調能力が加味されていない室内ファンおよび室内ヒータのみの消費電力であって、各室内機の相互間であまり差はない。実際には、各室内機はそれぞれの要求能力に対応する按分の空調能力を発揮する。この按分の空調能力を加味した次式により、各室内機の実質的な消費電力Wnを求めることができる。
Wn=(当該室内機の要求能力/全室内機の要求能力)×Wout+Win
一方、一定期間たとえば1ヶ月が経過すると(ステップ108のYES)、それまでの室内温度Ta、設定温度Ts、外気温度Toの積算値が、それまで積算したデータの個数で除算される。本実施形態では、1分単位のデータ取得を前提としたため、データの積算個数は運転時間(分単位)と同一であるので、運転時間で除算してもよい。これにより、この1ヶ月間における運転中のデータの時間平均値として、室内温度Taの平均値、設定温度Tsの平均値、外気温度Toの平均値が求められる(ステップ109)。これら平均値は、それまでの運転時間、発停回数、消費電力量と共に、報知される。この報知の方法として、図6に示すフォーマットの報告書が作成される(ステップ110)。この報告書には、室内機および室外機の機番や設置場所の情報も含まれている。
作成された報告書は、データベースサーバ3に保管される。また、作成された報告書を添付した形の電子メールが生成され、その電子メールが監視センタ20の端末21やサービスセンタ30の端末31へ送信される。保守サービス員が所持している携帯電話器などの携帯端末へ送信することも可能である。
監視員や保守サービス員は、受信した電子メールに添付されている報告書を見ることにより、各室内機および各室外機がどのような情況にあるかを適切に把握することができ、把握内容を保守や点検に役立てることができる。
電子メールの送信とは別に、監視センタ20の端末21あるいはサービスセンタ30の端末31からインターネットを通じてセンタサーバ2にアクセスすることにより、上記作成された報告書を閲覧することも可能である。本発明においては、データの欠落が生じても対処できるよう、前回のデータから次回のデータ取得までの期間は前回のデータを有効として取り扱う。すなわち、空気調和機に関する温度、圧力、電流等の各種データは、基本的に熱媒体(空気や冷凍サイクル中の冷媒)の応答によるものであるため、短時間での変化は小さく、かつその変化は時間的に連続している。そこで、極端に長い間隔を置かないで取得したデータをその後も同じ値で継続されている可能性が極めて高い。したがって、前回のデータから次回のデータ取得までの期間は前回のデータを有効として取り扱えば、大きな誤りはなく、ほぼ正しい結果が得られる。また、設定温度に関しては、使用者の操作に基づくものであり、上述のデータとは異なり、時間的連続性はないが、通常使用者は設定温度を大きく変更することはすくなく、この場合も、前回のデータから次回のデータ取得までの期間は前回のデータを有効として取り扱えば、大きな相違はない。
図6の報告書には、図7に示す“今月の発生警報”という報告書も添付される。室内機および室外機には何らかの異常が発生した場合にその異常の内容を表わす異常コードを発する機能があり、その異常コードが図2に示すデータに含まれる形でセンタサーバ2に送られることにより、この“今月の発生警報”という報告書が作成される。この報告書には、異常に対して監視員や保守サービス員がどのような対応を取ったかの文字情報も含まれる。
以上のように、空調機からのデータが欠落したとしても、最も時間的に近く、欠落したデータに値の近い可能性が高いと考えられる前回の取得データを次にデータが取得できるまでは継続されたものとして取り扱うため、室内温度Ta、設定温度Ts、外気温度Toなどのデータ平均および消費電力量をほぼ的確に求めることができる。これにより、空調機に対する監視体制の信頼性が大幅に向上する。
ところで、図6の報告書に示しているように、室内機および室外機にはそれぞれ設置場所が対応付けられているが、建物内のレイアウトの変更や人的組織の変更などにより、設置済みの室内機が別の場所に移設されることが考えられる。
このような移設の可能性に対処し、センタサーバ2では、図8に示すように、室内機および室外機を固有の機器アドレスおよび製造番号によって識別しており、移設に際してはそれまでのデータの積算値を保持し、移設後、保持した積算値から継続的に積算を開始する処理を行う。この継続的な積算処理により、室内機および室外機の情況を移設にかかわらず適切に把握することが可能となる。
すなわち、製造番号は機器の特有の識別番号であり、機器アドレスはネットワークを構成する際にその機器に付与される番号であることから、機器アドレスが変更されても製造番号が同じ機器については、同じ機器であると認識して積算を継続できる。一方、同じ機器アドレスであっても製造番号が異なれば、異なる機器と認識して、過去の同一アドレスの機器のデータを引き継ぐことなく、新たな機器として積算を開始する。なお、機器アドレスは、1日1回や機器の電源挿入時のみに通知され、通常の通信ルーチンでは機器アドレスのみが使用され、通信データ量を減らして通信負荷を低減している
[2]第2の実施形態
この第2の実施形態では、一定期間あるいは不定期間の取得タイミングにおいて(ステップ201のYES)、ローカルサーバ5a,5b,…5nから送信される室内機および室外機のデータがセンタサーバ2で取得される(ステップ202)。取得されたデータは、図3に示すように時刻iを基準にデータベース化されてデータベースサーバ3に記憶される。
取得されたデータはその次のデータが取得されるまで有効として取り扱われ、そのデータの有効取込み期間は、そのデータの取得から次のデータの取得時間までの間の期間とされる。取込まれたデータのうち、運転しているときの“室内温度Ta”“設定温度Ts”“外気温度To”に対して各データの有効取込み期間が乗算され、この各乗算値が個々に積算される(ステップ203)。
具体的には、図3のデータベースにおいて、15時30分00秒から15時35分00秒までの5分間について見ると、15時30分00秒の時点で室内機Y1が運転しており、その運転中の“室内温度Ta”の有効取込み期間は15時31分00秒までの1分間である。よって、室内温度Taに関する乗算値として“室内温度Ta”ד1分間”が得られる。15時32分00秒の時点でも室内機Y1が運転しており、その運転中の“室内温度Ta”の有効取込み期間は15時34分00秒までの2分間である。よって、室内温度Taに関する乗算値として“室内温度Ta”ד2分間”が得られる。15時34分00秒の時点でも室内機Y1が運転しており、その運転中の“室内温度Ta”の有効取込み期間は15時35分00秒までの1分間である。よって、室内温度Taに関する乗算値として“室内温度Ta”ד1分間”が得られる。そして、これら乗算値が積算される。
“設定温度Ts”および“外気温度To”についても同様に乗算値が積算される。
一方、有効として取込まれたデータに基づいて、室内機および室外機の今回の運転時間(オン時間=1分間)が求められ、その運転時間が積算されることにより、室内機および室外機のこれまでの総合的な運転時間が求められる。また、室内機及び室外機の運転時間はそれぞれの運転停止状態を示す運転データから求められる。すなわち、運転データが運転であれば、次に運転データが取得されるまでの時間間隔を求めて、その時間を加算していく。取得した運転データが停止の場合は、運転を示す運転データが取得されるまでは加算を停止し、続いて運転を示す運転データが取得されれば、再び次に運転データが取得されるまでの時間間隔を求めて、その時間を加算していく。この積算値がその機器の運転時間となる。また、運転データに基づき、室内機および室外機のこれまでの総合的な発停回数が求められる(ステップ204)。
なお、運転時間の積算値は、逆に運転データから停止時間を積算し、求めたい期間の時間からその停止時間の積算値を差し引くことで算出することもできる。さらには、運転データが停止から運転を示すデータに変化したデータ取得時間から、次に停止を示す運転データを取得した時点までの時間間隔を積算するようにしても得ることができる。
また、有効として取込まれたデータのうち、“室内ファンタップの状態(高・中・低・超低・止)”“室内ヒータの動作状態(オン・オフ)”に基づいて、室内機の今回の運転時間(オン時間=1分間)における消費電力が算出され、その消費電力から室内機のこれまでの消費電力量が求められる。さらに、有効として取込まれたデータのうち、“室外機消費電流値I”“室外ファンタップの状態(高・中・低・止)”に基づいて、室外機の運転時間(オン時間=1分間)における消費電力が算出され、その消費電力から室外機のこれまでの消費電力量が求められる(ステップ205)。
一定期間たとえば1ヶ月が経過すると(ステップ206のYES)、室内温度Taに関する各乗算値の積算値が、運転時間で除算される。この場合、室内温度Taは機器の運転中しか積算されないため、運転時間は室内温度データと次の室内温度データとの間の時間間隔の積算値と同一である。なお、運転停止中におけるデータも含めて平均する場合には、室内温度データと次の室内温度データとの間の時間間隔の積算値は、平均値を算出する期間と同一となるため、これを除算値として用いてもよい。この第2の実施形態における平均値の算出方法は特にデータを不定期に取得するシステムにおいて有効である。この除算により、この1ヶ月間の運転中における室内温度Taの平均値が求められる。同様に、設定温度Ts、外気温度Toも同様に各データとデータ間の時間間隔の乗算値の積算値が運転時間で除算され、1ヶ月の平均値が求められる(ステップ207)。
求められた平均値は、それまでの運転時間、発停回数、消費電力量と共に、図6のフォーマットの報告書形式で報知される(ステップ208)。
以上のように、データ取得の時間間隔が一定でも一定でなくても、室内温度Ta、設定温度Ts、外気温度Toなどのデータ平均および消費電力量をほぼ的確に求めることができる。これにより、空気調和機に対する監視体制の信頼性が大幅に向上する。
他の構成および技術については、第1の実施形態と同じである。その他、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
この発明の第1の実施形態の構成を示すブロック図。 第1の実施形態における送信データのフォーマットを示すブロック図。 第1の実施形態における取得データのデータベースのフォーマットを示す図。 第1の実施形態の作用を説明するためのフローチャート。 第1の実施形態におけるデータ取得の具体例を示す図。 第1の実施形態における報告書のフォーマットを示す図。 第1の実施形態における“今月の発生警報”という報告書のフォーマットを示す図。 第1の実施形態における機器移設に際しての積算の継続を説明するための図。 第2の実施形態の作用を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…管理センタ、2…センタサーバ、3…データベースサーバ、4…通信ネットワーク、5a,5b,…5n……ローカルサーバ、6…ローカルバスライン、7a,7b,…7n……中継インタフェース、8…空調機バスライン、9a,9b,……空調機グループ、10…集中管理リモコン、Y1,Y2,Y3…室内機、X,X1,X2…室外機、20…監視センタ、21…端末、30…サービスセンタ、31…端末

Claims (5)

  1. 空気調和機のデータを時間間隔をおいて取得するデータ取得手段と、これらの取得したデータを次の取得までの期間有効として、取得したデータの時間平均値を算出する算出手段と、を備えたことを特徴とする空調機データ収集システム。
  2. 前記データ取得手段は、一定間隔のデータを取得し、前記算出手段は、前記データ取得手段が、所定のデータが取得できず、欠落した場合、欠落データをその前回のデータと同一とみなして積算し、算出後のデータを積算したデータ数で除算することにより時間平均値を算出する請求項1に記載の空調機データ収集システム。
  3. 前記データ取得手段は、データとそのデータの取得時間とを関連付けて取得し、前記算出手段は、データと次のデータとの間の時間間隔を算出し、各データと各データの時間間隔を乗算して積算し、積算値を各データの時間間隔の積算値で除算することにより時間平均値を算出する請求項1に記載の空調機データ収集システム。
  4. 前記データは、室温データ及び空気調和機の運転または停止を表わす運転データであり、算出手段は、運転データに基づき空気調和機運転中の室温データを判別し、運転中のデータについて時間平均値を算出する請求項1または請求項2に記載の空調機データ収集システム。
  5. 空気調和機の運転または停止を表わす運転データとそのデータの取得時間とを関連付けて取得するデータ取得手段と、取得した運転データの取得時間と次の運転データの取得時間までの期間は、取得した運転データを有効として、各運転データ及び各運転データ間の時間間隔から運転時間または停止時間を積算する算出手段と、を備えたことを特徴とする空調機データ収集システム。
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