JP2005180725A

JP2005180725A - 室外機

Info

Publication number: JP2005180725A
Application number: JP2003418204A
Authority: JP
Inventors: Kazuhito Wakatsuki; 一仁若月
Original assignee: Toshiba Carrier Corp
Current assignee: Toshiba Carrier Corp
Priority date: 2003-11-25
Filing date: 2003-12-16
Publication date: 2005-07-07
Anticipated expiration: 2023-12-16
Also published as: JP4357950B2

Abstract

【課題】カバー手段を金属製として部品点数を減少させ、配線口出部のカバー部品を不燃化してＰＬ対応の信頼性を向上させた室外機を提供する。
【解決手段】本発明に係る室外機１０は、室外機本体１１内に空調用あるいは給湯用熱源２３，２７とこの熱源を駆動制御する電気部品２８とを備える。室外機１０は、電気部品２８からの端子部３６が接続される外部電気配線の配線口出部と、空調用あるいは給湯用熱源２３，２７からの配管３２を外部の渡り配管に接続する接続バルブ手段３５とを、前記室外機本体１１内の一側上下部にそれぞれ設け、配線口出部および接続バルブ手段３５を外側方から金属製のカバー手段１３で覆設したものである。
【選択図】図２

Description

本発明は、スプリット型空気調和機あるいはヒートポンプ給湯装置の室外機に係り、特に室外機からの配管や配線引出部を覆う室外機のカバー構造に関する。

室内の冷暖房等の空気調和を行なう空気調和機には、室外機と室内機とをセパレートしたスプリット型が一般的に広く用いられている。また、室内の床暖房や給湯を行なう給湯装置にヒートポンプ式のものがあり、このヒートポンプ給湯装置は室外機に給湯用熱源や給湯タンクが備えられている。スプリット型空気調和機やヒートポンプ給湯装置の室外機は、建屋の外壁面に可能な限り接近させて邪魔にならないように設置される。

また、スプリット型空気調和機には、特開平７−６３３７６号公報（特許文献１参照）に記載された室外機がある。

このスプリット型空気調和機の室外機は、室外機本体内に圧縮機、熱交換器、送風機およびこれらを電気的に制御する電気部品が構成部品として配置されている。電気部品からのリード線は、端子部であるＳＬコネクタを介して外部電気配線（渡り配線）に接続され、この外部電気配線は室内機を介して外部市中電源に電気的に接続される。ＳＬコネクタは配線蓋で覆われている。

さらに、スプリット型空気調和機の室外機には、パックドバルブが備えられ、このパックドバルブにより室外機は室内機側と冷媒配管（渡り配管）を介して接続され、冷凍サイクルを構成している。

一方、室外機はボックス状の室外機本体を備えており、この室外機本体の側面部には、上下に離間して設置された配線蓋とパックドバルブとを、側方から覆うパックドバルブカバーが取り付けられる。パックドバルブカバーは、接続配線カバーの機能も有し、形状が複雑になるため、樹脂材料を成形加工して形成される。
特開平７−６３３７６号公報

従来のスプリット型空気調和機の室外機では、室外機本体の一側面部に取り付けられるパックドバルブカバーは、接続配線カバーの機能も有しているため、配線口出部は、ＰＬ対応のため不燃化する必要があり、樹脂製のパックドバルブカバーとは別に、別ピースの配線蓋や防火板が必要であった。

また、配線口出部や外部電気配線は安定的にクランプさせることが必要であるが、物理的・機械的強度の弱い樹脂製のパックドバルブカバーでは、このパックドバルブカバーに外部電気配線のクランプ機能を付加することが困難であり、配線クランプ機構を独立した別ピースで設ける必要がある。部品点数が増加し、室外機の組付作業を複雑かつ困難にしている。

パックドバルブカバーは、渡り配線（外部電気配線）の直近にも配置される。このため、配線口出部である端子部だけを配線蓋や防火板で覆って不燃化してもＰＬ対応的には必ずしも充分ではない。配線口出部付近全体を不燃化するためには、室外機の配線口出部廻りを如何に構成したらよいか問題になっている。

本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、カバー手段を金属製として部品点数を減少させ、配線口出部のカバー部品を不燃化してＰＬ対応の信頼性を向上させた室外機を提供することを目的とする。

本発明の他の目的は、配線口出部付近の機械的・物理的強度を向上させ、カバー手段と一体の配線クランプ手段で電気配線を安定的にクランプさせ、組付作業を簡素化し、外観性を向上させた室外機を提供するにある。

本発明は、上述した課題を解決するために、請求項１に記載したように、室外機本体内に空調用あるいは給湯用熱源とこの熱源を駆動制御する電気部品とを備えた室外機において、前記電気部品からの端子部が接続される外部電気配線の配線口出部と、前記空調用あるいは給湯用熱源からの配管を外部の渡り配管に接続する接続バルブ手段とを前記室外機本体内の一側上下部にそれぞれ設け、前記配線口出部および接続バルブ手段を外側方から金属製のカバー手段で覆設したものである。

本発明は、スプリット型空気調和機やヒートポンプ給湯装置の室外機に適用することができ、この室外機は、カバー手段を金属製として外部電気配線（外部渡り配線）の配線口出部のカバー部品を不燃化してＰＬ対応の信頼性を向上させることができるとともに、配線口出部の防火機構、例えば配線蓋や防火板を不要にして部品点数を減少させ、カバー手段の組付作業を簡素化することができ、外観性や商品性を向上させることができる。

また、本発明に係る室外機は、カバー手段を金属製として配線口出部付近の物理的・機械的強度を向上させる一方、カバー手段と一体に形成される配線クランプ手段で電気配線を安定的にかつ直接クランプさせることができ、この電気配線のクランプに別ピースの配線クランプ手段を必要としない。

本発明に係る室外機の実施の形態について添付図面を参照して説明する。

図１は、本発明をスプリット型空気調和機の室外機１０に適用した例を示す。

図１に示すように、室外機１０は、ボックス状の室外機本体１１を有し、この室外機本体１１の前面にファンガード１２が設けられる一方、室外機本体１１の側面部にパックドバルブカバー１３がバルブカバー手段として取外し可能に取り付けられる。パックドバルブカバー１３は、金属製の板金材料で成形され、室外機本体１１の側面部上部を液密に覆っている。

スプリット型空気調和機の室外機１０は、図２に示す分解組立構造、図５に示し上キャビネットを除去した平面構造および図６に示し背面板を除去した側面構造を有する。室外機本体１１は本体ケーシングとして形成され、底板１５と、この底板１５の前面に立設される前キャビネット１６と、この前キャビネット１６の両側に備えられるサイドキャビネット１７，１８と、前キャビネット１６およびサイドキャビネット１７，１８の頂部に取り付けられる天板としての上キャビネット１９とからボックス状に構成される。

ボックス状室外機本体１１の内部は、仕切壁２０で左右２つの室２１，２２にセパレートされ、一方の室２１に圧縮機２３が、他方の室２２に送風機２４がそれぞれ設置される。送風機２４はプロペラファン２５とこのファン２５を駆動させるファンモータ２６とから構成される。

送風機２４の背側から一側方にかけて平面視Ｌ字形の熱交換器２７が設けられ、送風機２４の上方にインバータ装置２８が設けられる。インバータ装置２８は圧縮機２３や送風機２４の駆動を制御している。この圧縮機２３や熱交換器２７は室外機１０の空調用熱源を構成する一方、送風機２４の背側部分の熱交換器２７は室外機本体１１の背側に露出し、室外機本体１１の背側外部を構成している。

また、室外機本体１１内に設置された圧縮機２３の吸込側にアキュムレータ３０が並設され、圧縮機２３の吐出側には四方弁３１が設けられる。アキュムレータ３０、圧縮機２３、四方弁３１および熱交換器２７は冷媒配管３２で接続され、室外側の冷凍サイクルを構成している。

さらに、室外機本体１１の一側であるサイドキャビネット１７側の下部にパックドバルブ３５が設けられる。このパックドバルブ３５は、接続バルブ手段として機能し、室外機１０の冷媒配管３２を図示しない室内機側からの渡り配管である冷媒配管に接続している。

一方、パックドバルブ３５の上方に離間して端子部としてのＳＬコネクタ３６が設けられる。このＳＬコネクタ３６は例えばサイドキャビネット１７の端子台３７に取り付けられる。この端子台３７はサイドキャビネット１７の上部を部分的に内側に斜めに切り起こすことにより形成される。

図６および図７に示すように、ＳＬコネクタ３６は、インバータ装置２８等の電気部品からのリード線を接続する一方、端子盤６１を介して外部電気配線６２を接続する配線口出部を構成している。ＳＬコネクタ３６は各リード線を外部の渡り配線である外部電気配線に接続している。

室外機本体１１の側面部である金属製のサイドキャビネット１７にパックドバルブカバー１３が外側方から取外し可能に取り付けられる。パックドバルブカバー１３はサイドキャビネット１７とともに室外機１０の外部を形成している。

パックドバルブカバー１３は、ＳＬコネクタ３６を外側方から覆う端子カバー部４０とパックドバルブ３５を外側方から覆うバルブカバー部４１とを備えており、室外機本体１１の側面部カバー手段として構成される。

図３および図４に示すように、パックドバルブカバー１３は金属プレートを成形加工して形成され、全周部にヘミング加工を施したものである。パックドバルブカバー１３の全周にヘミング加工を施すことにより、機械的・物理的強度を向上させるとともにカバー端面を滑らかにし、カバー端面による怪我を防止することができる。

また、パックドバルブカバー１３は、端子部カバー部４０およびバルブカバー部４１が外側方に膨出するように凹凸成形される。端子部カバー部４０は例えば横断面（平断面）円弧状に膨出して外部電気配線のガイド部を内側に形成している。端子部カバー部４０の膨出部はパックドバルブカバー１３の長手方向に延びてバルブカバー部４１に連接される一方、その途中が長手方向に直交するように横方向に凹設される。

図７および図８に示すように、端子部カバー部４０の凹設部４３は、サイドキャビネット１７の端面との間の隙間が所要の一定値に管理され、渡り配線である外部電気配線（接続ケーブル）６２を直接クランプしている。したがって、端子部カバー部４０の凹設部４３は、配線クランク部として機能し、配線クランプ手段４４を構成している。図３に示すように、端子部カバー部４０の配線クランプ部４３の近傍には、パックドバルブカバー１３をサイドキャビネット１７に締め付けて固定するねじ固定部４５が設けられる。

さらに、パックドバルブカバー１３のバルブカバー部４１はほぼボックス状に膨出してパックドバルブ３５を外側から包み込むように収納している。パックドバルブカバー１３は、金属材料で成形され、端子部カバー部４０やバルブカバー部４１を板金化等で膨出させることにより、機械的・物理的強度を向上させることができる。

また、パックドバルブカバー１３の頂部や一側方に、係止フック部４６，４７が図３および図４に示すように設けられる。係止フック部４６，４７はパックドバルブカバー１３と一体成形される。これらの係止フック部４６，４７をサイドキャビネット１７の係止孔に掛止めすることにより、パックドバルブカバー１３は室外機本体１１の側面部に仮留めされ、さらに、ねじ固定部４５や下端部のねじ固定部４８をねじ止めすることにより、パックドバルブカバー１３は安定的に固定される。

一方、パックドバルブカバー１３の底部には、ドレン回収機構５０が、図３に示すように設けられる。ドレン回収機構５０は、バルブカバー部４１の底部に形成されるとい部５１により構成され、バルブ手段としてのパックドバルブ３５等で発生した結露水であるドレンをドレン回収機構５０により回収し、室外機本体１１の底板１５に導くようになっている。

次に、スプリット型空気調和機の室外機の作用を説明する。

図１に示すように、室外機１０は、圧縮機２３および送風機２４を駆動させることにより、室内機と協働して空調運転される。室外機１０の運転により、圧縮機２３からの吐出冷媒あるいは圧縮機２３に戻る冷媒が熱交換器２７で熱交換される。熱交換器２７での熱交換は、送風機２４の駆動により行なわれ、この送風機２４の駆動により、室外機本体１１の背側や側方から吸い込まれた外気が熱交換器２７を通ることにより熱交換され、熱交換された外気は、室外機本体１１の前面のファンガード１２を通して前方に吹き出されるようになっている。

一方、室外機本体１１の側面部には金属製のパックドバルブカバー１３が取り付けられており、このパックドバルブカバー１３がパックドバルブ３５および端子部であるＳＬコネクタ３６を外側方から覆っている。パックドバルブカバー１３の端子部カバー４０は、室外機本体１１のサイドキャビネット１３に液密に取り付けられる。これにより、室外機１０を風雨に晒される屋外に設置しても、雨水等がＳＬコネクタ３６に浸入するのを確実に阻止することができる。

ＳＬコネクタ３６に接続される外部電気配線６２は、図８に示すように、ＳＬコネクタ３６より下方に設けられ、配線クランプ手段４４にクランプされた後、バルブカバー部４１の背側開口から冷媒配管の渡り配管とともに引き出され、室内機側に接続される。外部電気配線は室内機を経て外部市中電源に接続される。

図３に示すように、その際、パックドバルブカバー１３は金属材料で成形され、端子部カバー部４０およびバルブカバー部４１が膨出成形されて凹凸加工されるので、機械的・物理的強度を向上させることができる。パックドバルブカバー１３を金属製とすることにより、従来別ピースで形成していた配線口出部の防火機構、例えば配線蓋や防火板を不要とすることができ、配線口出部の防火機構をパックドバルブカバー１３の端子部カバー部４０で兼用させることができる。

また、図３および図８に示すように、パックドバルブカバー１３は、端子部カバー部４０を凹設して配線クランプ部４３を形成することができ、この配線クランプ手段４４により渡り配線である外部電気配線を直接クランプさせることができ、別ピースからなる配線クランプ手段を必要としない。

さらに、パックドバルブカバー１３は、バルブカバー部４１の底部にとい形状のドレン回収機構５０を一体成形で設けたので、ドレン回収機構５０をバルブカバー部４１の底部に形成でき、別ピースで構成する必要がない、このドレン回収機構５０を設けることにより、パックドバルブカバー１３のバルブカバー部４１内に滴下したドレン（結露水）を回収し、室外機本体１１の底板１５に導入させることができる。

一方、この室外機１０は室外機本体１１の一側面部に金属製のパックドバルブカバー１３を取り付け、このパックドバルブカバー１３で、上下に離間したＰＬコネクタ３６の配線口出部およびパックドバルブ３５を外側方から覆っている。すなわち、パックドバルブカバー１３は室外機本体の外部を形成して配線接続部や配管接続部の外観を向上させ、商品性を高めている。

なお、一実施形態においては、スプリット型空気調和機の室外機に本発明を適用した例を示したが、本発明はヒートポンプ給湯装置の室外機に適用することもできる。ヒートポンプ給湯装置は室内の床暖房や給湯を行なうものであり、室外機に給湯用熱源や給湯タンクが備えられる。室外機の給湯用配管は接続バルブ手段により外部の渡り配管を介して室内側給湯設備に接続される一方、給湯用熱源を加熱制御する電気部品からの端子部が配線口出部として形成される。この接続バルブ手段や配線口出部は、スプリット型空気調和機からの端子部が室外機に備えられるパックドバルブカバーと同様な構成のプレート状カバー手段で覆設してもよい。

本発明に係る室外機をスプリット型空気調和機に適用した一実施形態を示す斜視図。図１のスプリット型空気調和機の室外機を示す分解斜視図。図１および図２に示されたスプリット型空気調和機の室外機の側面部に取り付けられるパックドバルブカバーを内側から見た斜視図。（Ａ），（Ｂ）および（Ｃ）は図３のパックドバルブカバーを示す左側面図、正面図および右側面図。本発明に係る室外機をスプリット型空気調和機に適用した一実施形態の上キャビネットを除去して示す平面図。本発明に係る室外機をスプリット型空気調和機に適用した一実施形態の背面板を除去して示す背面図。本発明に係る室外機をスプリット型空気調和機に適用した一実施形態のパックドバルブ及び端子盤を示す斜視図。本発明に係る室外機をスプリット型空気調和機に適用した一実施形態の外部電気配線をパックドバルブカバーでクランプした状態を示す縦断面図。本発明に係る室外機をスプリット型空気調和機に適用した一実施形態の外部電気配線をパックドバルブカバーでクランプした状態を示す世横断面図。

符号の説明

１０…室外機、１１…室外機本体、１２…ファンガード、１３…パックドバルブカバー（側面部カバー手段）、１５…底板、１６…前キャビネット、１７，１８…サイドキャビネット、１９…上キャビネット、２０…仕切壁、２１，２２…室、２３…圧縮機、２４…送風機、２５…プロペラファン、２６…ファンモータ、２７…熱交換器、２８…インバータ装置（電気部品）、３０…アキュムレータ、３１…四方弁、３２…冷媒配管、３５…パックドバルブ（接続バルブ手段）、３６…ＳＬコネクタ（端子部、配線口出部）、３７…端子台、４０…端子部カバー部、４１…バルブカバー部、４３…凹設部（取付クランプ部）、４４…配線クランプ手段、４５…ネジ固定部、４６，４７…係止フック部、５０…ドレン回収機構、５１…とい部、６１端子盤、６２…外部電気配線。

Claims

室外機本体内に空調用あるいは給湯用熱源とこの熱源を駆動制御する電気部品とを備えた室外機において、
前記電気部品からの端子部が接続される外部電気配線の配線口出部と、前記空調用あるいは給湯用熱源からの配管を外部の渡り配管に接続する接続バルブ手段とを前記室外機本体内の一側上下部にそれぞれ設け、前記配線口出部および接続バルブ手段を外側方から金属製のカバー手段で覆設したことを特徴とする室外機。
前記カバー手段は、室外機本体の側面部との間で電気配線をクランプする配線クランプ手段を一体に備えたことを特徴とする室外機。
前記カバー手段は、接続バルブ手段を覆うバルブカバー部を下部に一体に形成し、このバルブカバー部の底部に接続バルブ手段に結露するドレン水を回収するドレン回収機構を一体に備えたことを特徴とする室外機。