JP2006153452A - 天井埋込型空気調和装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品コストを抑制することができる天井埋込型空気調和装置を提供することにある。
【解決手段】熱交換器11、送風機9および熱交換器の下面を覆うドレンパン13を収納した箱形の空気調和機本体1と、この空気調和機本体1の下面に取り付けられた化粧パネル21とを備えた天井埋込型空気調和装置である。前記ドレンパン13と化粧パネル21との間に配置された電装箱19を備え、この電装箱19が、空気調和機本体1の一辺に沿って固定された補強部材15A、15Bとドレンパンに固定されたインサート金具33との間に固定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、天井埋込型空気調和装置の構造に関する。
一般に、熱交換器、送風機、ドレンポンプおよび熱交換器の下面を覆うドレンパンを収納した箱形の空気調和機本体と、この空気調和機本体の下面に取り付けられた化粧パネルとを備えた天井埋込型空気調和装置が知られている。
この種のものでは、空気調和機本体の一辺から他辺に掛け渡されて、下方からドレンパンを支持する補強部材を備えている。
ところで、従来、ドレンパンと化粧パネルとの間に配置された電装箱が備えられ、この電装箱は、両端に取付金具を備え、2本の補強部材に挟まれるように補強部材に固定されていた。このため、補強部材に連結する取付金具を電装箱の両端に備えなければならず、部品コストが増大するという問題がある。
そこで、本発明の目的は、部品コストを抑制することができる天井埋込型空気調和装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、熱交換器、送風機および熱交換器の下面を覆うドレンパンを収納した箱形の空気調和機本体と、この空気調和機本体の下面に取り付けられた化粧パネルとを備えた天井埋込型空気調和装置において、前記ドレンパンと化粧パネルとの間に配置された電装箱を備え、この電装箱が、空気調和機本体の一辺に沿って固定された補強部材とドレンパンに固定されたインサート金具との間に固定されていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記ドレンパンには中央に吸込開口が略円形に形成されると共に、前記空気調和機本体の一辺に沿って吹出開口が形成され、前記インサート金具は、前記吸込開口と前記吹出開口との間であって、前記空気調和機本体の一辺を略均等に3分割する2点のそれぞれに設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記補強部材には前記吹出開口側に向けて凹む凹部が設けられ、当該凹部に前記電装箱が延在するように配置されて固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、電装箱が、空気調和機本体の一辺に沿って固定された補強部材とドレンパンに固定されたインサート金具との間に固定されているので、電装箱の両端に取付金具を設けて補強部材に固定する場合と比較して部品コストを抑制することができる。
以下、本発明の一実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の天井埋込型空気調和装置の一実施の形態の断面図である。図1に示すように、この天井埋込型空気調和装置は、板金製の空気調和機本体1を有し、吊りボルト2で天井からつり下げられている。
この空気調和機本体1は、図2の下方に示すように、略四角形の箱形に形成されている。図2中では空気調和機本体1の上方が開口し、天井に埋め込まれた場合、この開口側が被調和室に対向する。
この空気調和機本体1の内側には、発泡スチロール製の断熱体3が、空気調和機本体1の側板1Aの内面に略接した状態で配置されている。この断熱体3の高さH1は、空気調和機本体1の高さH2から、後述するドレンパン13の高さH3を減じた程度の高さに設定されている。
空気調和機本体1の天板1Bには、モータ5が固定され、このモータ5のシャフトには羽根車7が取り付けられている。これらが送風機9を構成している。この送風機9を取り囲むように、略四角形状に曲げられた熱交換器11が、上記発泡スチロール製の断熱体3の内側に配置されている。また、この断熱体3の内側には、後述するドレンパン13に溜まるドレンを外部に排出するドレンポンプ12が配置されている。
熱交換器11の下面11Aを覆うように、発泡スチロール製のドレンパン13が配置され、このドレンパン13は、高さH3を備え、その外周13Aが空気調和機本体1の側板1Aの内面に略接した状態で配置されている。
このドレンパン13には、補強部材15A、15B、送風機9のノズル17、電装箱19等の各種部品がねじ止めされている。
そして、空気調和機本体1の下面には、図1に示すように、化粧パネル21が取り付けられ、この化粧パネル21には、吸込口22と吹出口23とが形成され、吸込口22にはフィルタ25が装着されている。
ドレンパン13には、化粧パネル21の吸込口22及び吹出口23と対応する位置に吸込開口130及び吹出開口131が設けられている。吸込開口130は、図2に示すように、略矩形に形成されたドレンパン13の中央に平面視略円形に形成されている。また、吹出開口131は、ドレンパン13の4辺のそれぞれに沿って形成されている。
さらに、空気調和機本体1の側板1Aの外側には、図2に示すように4個の吊り金具27A〜27Dが連結され、この吊り金具27A〜27Dに、前記補強部材15A、15Bが図3に示すように、ねじ止めされ、この補強部材15Aとドレンパン13とに前記電装箱19がねじ止めされている。
図3において、11Bは熱交換器11に接続された冷媒配管を示しており、10Aは、ドレンポンプに接続されたドレン配管を示している。
この実施の形態では、上述した補強部材15A、15Bが、熱交換器11に接続された冷媒配管11Bおよびドレン配管12Aを導出する方向に対して直交する方向に掛け渡されている。
この補強部材15A、15Bは、空気調和機本体1同様に板金製の部材で構成され、図4に示すように、長さL1、高さT1、幅W1を備え、補強部材15Aの端部には、吊り金具接続部15a、15bを有しており、補強部材15Bの端部には、吊り金具接続部15c、15dを有している。これら吊り金具接続部15a〜15dは補強部材15A、15Bの端部が折り曲げられて形成され、この折り曲げられた端部の略中央にねじ孔28を備え、このねじ孔28にねじ30を貫通させて、図3に示すように、空気調和機本体1の側板1Aの外側に連結された吊り金具27A〜27Dにねじ止めされる。
また、この補強部材15Aの内側には、上記吹出開口131側に向けて凹む凹部150が形成され、この凹部150には、図4に示すように、電装箱19の長辺側19Aで電装箱19を固定する電装箱固定部16A、16Bを備え、この電装箱固定部16A、16Bには略中央にねじ孔32aが備えられている。
同様に電装箱19にも、図3に示すように、長辺側19Aに補強部材接続部19B、19Cを備え、この補強部材接続部19B、19Cには略中央にねじ孔32bが備えられている。
これらねじ孔32bとねじ孔32aとを重ね合わせ、ねじ34を貫通させて、ねじ止めし、電装箱19が凹部150に延在するように当該電装箱19の長辺側19Aを補強部材15Aの凹部150に位置させて固定している。
さらに、図4に示すように、ドレンパン13には、補強部材15A、15Bがはまり込む溝D1、D2が形成されている。この溝D1、D2の深さは、補強部材15A、15Bの高さT1と略同一である。
また、このドレンパン13には、電装箱19を固定するインサート金具33が装着されている。インサート金具33は、この実施の形態では、板金製であり、2箇所に設けられており、発泡スチロール製のドレンパン13に埋め込まれて、一体的に形成されている。
2つのインサート金具33は、図3に示すように、ドレンパン13の上記吸込開口130と、上記補強部材15Aが配設される側の吹出開口131Aとの間に設けられている。具体的には、インサート金具33は、ドレンパン13の4辺のうち、冷媒配管11Bおよびドレン配管12Aを導出する方向に対して直交する方向に延びる辺(補強部材15Aに沿った辺)の長さW3を略均等に3分割する2つの点P1、P2に設けられている。これにより、吸込開口130と吹出開口131とが最も近接する箇所を外れた位置、すなわち、吸込開口130の中心からドレンパン13の一辺までを最短に結ぶ直線上から離れた位置に2つのインサート金具33のそれぞれが設けられる。この結果、吸込開口130と吹出開口131との間が最も狭くなる箇所を避け、比較的広い箇所に2つのインサート金具33のそれぞれが設けられるため、インサート金具33の取り付け強度がより高められることとなる。
これらのインサート金具33の略中央には、ねじ止め用のねじ孔38aが設けられている。また、電装箱19では、電装箱19の両方の短辺側にインサート金具接続部36が設けられ、このインサート金具接続部36の略中央には、ねじ止め用のねじ孔38bが設けられている。これらねじ孔38bからねじ孔38aにねじ40を貫通させて、ねじ止めし、電装箱19をドレンパン13に固定させている。
この実施の形態では、空気調和機本体1の能力が増大した場合、冷媒配管11Bとドレン配管12Aとの取り回しのために冷媒配管11Bとドレン配管12Aとの設置幅W2を一定に保ったまま、図5に示すように熱交換器11に接続された冷媒配管11B及びドレン配管12Aを導出する方向に長さL2から長さL3に大型化させている。
尚、図3に示すドレンパン13の空気調和機本体1の能力は2.8kW〜9kWであり、図5に示すドレンパン13の空気調和機本体1の能力は11.2kW〜16kWである。
本実施形態では、空気調和機本体1の能力が増大した場合、図5に示すように熱交換器11に接続された冷媒配管11B及びドレン配管12Aを導出する方向に長さL2から長さL3に大型化させる一方、補強部材15A、15Bは、この導出方向とは無関係に、上記導出方向に直交する方向に掛け渡されているので、空気調和機本体1の大小にかかわらず、補強部材15A、15Bを共通化することができる。従って、従来のように補強部材15A、15Bを複数種用意する必要がなく、部品コストを抑制することができる本実施形態では、電装箱19が、空気調和機本体1の一辺に沿って固定された補強部材15Aとドレンパン13に固定されたインサート金具33との間に固定されている。従来、この種の電装箱19は、補強部材15A、15B間に掛け渡されていたが、インサート金具33を使用して固定する方式としたため、補強部材15A、15B間に掛け渡さずに、これを任意の位置に取り付けることができる。また、補強部材15A、15B間に掛け渡されていた場合、電装箱19の両端に取付金具を設ける必要があったが、本実施形態では、インサート金具33を使用して固定する方式としたため、取付金具が不要になり、その分だけ、部品コストを抑制することができる等の効果を奏する。
このように本実施形態によれば、補強部材が、冷媒配管およびドレン配管を導出する方向に対して直交する方向に掛け渡されているので、例えば、空気調和機本体が冷媒配管およびドレン配管を導出する方向に大型化しても、補強部材を共通使用することができる。このため、空気調和機本体の大きさに合わせ補強部材を複数種用意する必要がなく、部品コストを抑制することができる。
また、電装箱が、空気調和機本体の一辺に沿って固定された補強部材とドレンパンに固定されたインサート金具との間に固定されているので、電装箱に取付金具を設けて補強部材に固定する場合と比較して部品コストを抑制することができる。
本発明の空気調和装置の一実施の形態を示す断面図である。 図1に示す空気調和装置の分解斜視図である。 ドレンパンと補強部材との平面図である。 ドレンパンと補強部材との斜視図である。 能力が増大したときのドレンパンと補強部材との斜視図である。
符号の説明
1 空気調和機本体
9 送風機
11 熱交換器
11B 冷媒配管
12A ドレン配管
13 ドレンパン
15A、15B 補強部材
19 電装箱
21 化粧パネル
33 インサート金具

Claims (3)

  1. 熱交換器、送風機および熱交換器の下面を覆うドレンパンを収納した箱形の空気調和機本体と、この空気調和機本体の下面に取り付けられた化粧パネルとを備えた天井埋込型空気調和装置において、
    前記ドレンパンと化粧パネルとの間に配置された電装箱を備え、この電装箱が、空気調和機本体の一辺に沿って固定された補強部材とドレンパンに固定されたインサート金具との間に固定されていることを特徴とする天井埋込型空気調和装置。
  2. 前記ドレンパンには中央に吸込開口が略円形に形成されると共に、前記空気調和機本体の一辺に沿って吹出開口が形成され、
    前記インサート金具は、
    前記吸込開口と前記吹出開口との間であって、前記空気調和機本体の一辺を略均等に3分割する2点のそれぞれに設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の天井埋込型空気調和装置。
  3. 前記補強部材には前記吹出開口側に向けて凹む凹部が設けられ、当該凹部に前記電装箱が延在するように配置されて固定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の天井埋込型空気調和装置。

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