JP2005180665A - 多段変速遊星歯車列 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力軸10と平行に設けた第1出力軸12および第2出力軸14と、第1出力軸12と同軸に配置した第1遊星歯車組22と、第2出力軸14と同軸上に配置した第2遊星歯車組24とを有し、入力軸10と、第1入力メンバー32とは第1入力歯車対10a、26を介して、第2入力メンバー48とは第2入力歯車対10a、28を介して連結可能であり、第1出力軸12は第1出力メンバー38と、第2出力軸14は第2出力メンバー42と、連結され、第1反力メンバー30と第2反力メンバー40とはチェーン52を介して連結され、第1反力メンバー30は固定可能であり、第1反力メンバー30は第1入力歯車対10a、26を介して入力軸10と連結可能であり、第2入力メンバーを固定可能とした。
【選択図】図1
Description
実用に供されている従来の前進6段の多段変速遊星歯車列は、2列または3列の遊星歯車と5個の摩擦要素により前進6段の変速比を得ている。(特許文献1を参照)
本発明の目的は、前進6段以上の変速比を得て燃費を向上させながら、歯車列の軸方向長さを短縮可能にして、エンジン横置き式車両の変速機への適用性を向上することが可能な多段変速遊星歯車列を提供することにある。
すなわち、本発明の多段遊星歯車列は、入力軸と平行に設けられた第1出力軸および第2出力軸と、第1出力軸と一体の第1駆動歯車と、第2出力軸と一体の第2駆動歯車と、これら第1駆動歯車および第2駆動歯車と噛み合う出力歯車と、入力軸と出力歯車との間に設けられ、入力軸の回転数を出力歯車の回転数へ変換する、第1出力軸と同軸に配置した第1遊星歯車組と、第2出力軸と同軸上に配置した第2遊星歯車組とを有し、入力軸と、第1遊星歯車組の第1入力メンバーとは第1入力歯車対を介して、第2遊星歯車組の第2入力メンバーとは第2入力歯車対を介して、選択的に連結可能であり、第1出力軸は第1遊星歯車組の第1出力メンバーと、第2出力軸は第2遊星歯車組の第2出力メンバーと、それぞれ連結されるか、または連結可能であり、第1遊星歯車組の第1反力メンバーと第2遊星歯車組の第2反力メンバーとは、互いに歯車またはチェーンを介して連結されるか、または連結可能であるとともに、第2反力メンバーはケースに固定可能であり、かつ第1反力メンバーは第1入力歯車対を介して入力軸と連結可能であり、第2入力メンバーをケースに固定可能に構成した。
このため、従来例に比べて車両全体を小型軽量にすることができるので、燃費の向上をはかることができる。
また、図2は、図1の左側から見た場合の、以下に説明する各軸の配置を表す。
図1に示した本発明の多段変速遊星歯車列では、エンジン1からトルクコンバータ2を介して駆動される入力軸10が、エンジン1およびトルクコンバータ2と同じ軸上にあり、またこれらと平行に第1出力軸12および第2出力軸14が配置されている。
図1は、図2におけるA−Aを平面に展開した状態で描いてあるので、第1駆動歯車12aと出力歯車16とが離れているが、実際は図2のように第1駆動歯車12aと出力歯車16とは噛み合っている。
なお、図2では、それぞれの円は各歯車等の外径を表し、軸心は黒い点で表して矢印で示した。
出力歯車16は差動装置18を介して車軸20a、20bを駆動し、車軸20a、20bは図示しない左右の車輪と連結されている。
入力軸10と一体の入力駆動歯車10aは、第1出力軸12と同軸の第1入力歯車26と噛み合っているとともに、第2出力軸14と同軸の第2入力歯車28とも噛み合っている。
すなわち、第1遊星歯車組22は、第1サンギヤ30と、第1リングギヤ32と、第1リングギヤ32および第1サンギヤ30に噛み合った第1ピニヨン34と、第1ピニヨン34を回転自在に軸支する第1キャリヤ38とで構成されている。
同様に、第2遊星歯車組24は、第2サンギヤ40、第2リングギヤ42、第2ピニヨン44、第2キャリヤ48とで構成されている。
第1サンギヤ30と一体に連結された第1スプロケット50は、チェーン52を介して、第2サンギヤ40と一体の第2スプロケット54と連結している。
第1中間メンバー60は第2ワンウエイクラッチ64および第2中間メンバー66を介して第1ブレーキ68によりケース70に固定可能である。
第2中間メンバー66と第1サンギヤ30とはロックアップクラッチ72により連結可能である。
つまり、ロックアップクラッチ72には、第1ワンウエイクラッチ62および第2ワンウエイクラッチ64における、一方の回転方向のみメンバー同士を連結するという機能を殺して、回転方向を問わずに連結させる作用を行う。
第2入力歯車28は、第3クラッチ74を介して第2キャリヤ48と、第4クラッチ76を介して第2サンギヤ40と、それぞれ選択的に連結可能である。
第2キャリヤ48は第2ブレーキ78によりケース70に固定可能であるとともに、第3ワンウエイクラッチ80により一方の回転方向において常にケース70に固定されている。
第2リングギヤ42は第2出力軸14と連結している。
また、第1遊星歯車組22にあって、ケース70に固定可能な第1サンギヤ30は本発明の第1反力メンバーを構成し、第1出力軸12と連結した第1キャリヤ38は本発明の第1出力メンバーを構成する。
そして、入力駆動歯車10aと第2入力歯車28とは本発明の第2入力歯車対を構成する。
以下の説明では、クラッチやブレーキを摩擦要素と呼び、ワンウエイクラッチを含めて軸や静止部および回転メンバー間の連結機能を有するものを総称して締結要素と呼ぶ。
なお、これらの記号と各締結要素の符号との関係は、図1に記してある。
なお、Lレンジでは、後述するエンジンブレーキのように出力歯車16側から入力軸10を駆動することが可能である。
図2の作動表中、○印は各締結要素の締結を、空欄は各締結要素の解放を表す。
また、(○)印は締結しているものの動力伝達に関与しないことを表す。
なお、共通速度線図は、第1駆動歯車12aおよび第2駆動歯車14aの歯数を両者とも同じとし、第1スプロケット50と第2スプロケット54の歯数比を1とした場合について描いてある。
分かりやすくするため、第1出力軸12および第2出力軸14と連結された第1キャリヤ38(C1)および第2リングギヤ42(R1)の縦線における交点を小さい○印で表示した。
さらに、交点を●で表した部分は各締結要素を示している。
つまり、第1入力歯車26は入力軸10から減速駆動され、第2入力歯車28は同じく増速駆動される。
なお、表示および計算式を簡略化するため、α1(1+α2)をAとする。
上記した歯数比においてAは0.6768である。
このとき、第2キャリヤ48は第3ワンウエイクラッチ(OC3)80によりケース70に固定される。
すなわち、第3ワンウエイクラッチ80は車両を前進駆動する回転方向において締結するようになっている。したがって、Dレンジにおける第1速は、いわゆるエンジンブレーキのように出力歯車16側から入力軸10を駆動することはできない。
第1速の変速比(入力軸10の回転数/第1出力軸12および第2出力軸14の回転数)は、i1(1+α1)+i1・α1/α2になり、上記の値に設定した歯数比においては4.391になる。
このとき、第2キャリヤ48のケース70への固定は、第3ワンウエイクラッチ80の作用で自動的に解除される。
また、第1サンギヤ30は第1ワンウエイクラッチ(OC1)62および第2ワンウエイクラッチ(OC2)64を介して固定されるが、第1ワンウエイクラッチ62および第2ワンウエイクラッチ64ともに、車両を前進駆動する回転方向において締結するようになっている。
これにより、共通速度線図において、第1サンギヤ30の回転数が0の2ndで示した斜線になって、変速比はi1(1+α1)になる。
上記した歯数比においては2.543である。
なお、以後、第1ブレーキ68の締結は第6速まで動力伝達に関与しない。
このとき、第1サンギヤ30のケース70への固定は、第2ワンウエイクラッチ64の作用で自動的に解除される。
したがって、第2速から第3速の変速においても、変速ショックを抑える制御が容易にできることは言うまでもない。
これにより第1遊星歯車組22は一体になり、共通速度線図において3rdで示した水平線になって、変速比はi1になる。
上記した歯数比においては1.730である。
なお、以後、第2クラッチ58の締結は第6速まで動力伝達に関与しない。
したがって、チェーン52を介して第2サンギヤ40と連結された第1サンギヤ30も第2入力歯車28と連結されることになる。
したがって、第3速から第4速の変速においても、変速ショックを抑える制御を容易に行うことができる。
これにより、共通速度線図において第1サンギヤ30の回転数が1/i2になり、3rdで示した斜線になって、変速比はi1・i2(1+α2+A)/{i2(1+α2)+i1・A}になる。
上記した歯数比においては1.315である。
これにより、共通速度線図において第2キャリヤ48の回転数が1/i2になり、4thで示した斜線になって、変速比はi1・i2(α2+A)/(i2・α2+i1・A)になる。
上記した歯数比においては1.082である。
これにより第2遊星歯車組24は一体になり、共通速度線図において6thの水平線が示すように変速比はi2になる。
したがって、上記歯数比においては0.870の増速である。
これにより、共通速度線図において第1サンギヤ30とともに第2サンギヤ40の回転数が1/i1になって、7thで示した斜線になり、変速比はi1・i2/{i1+α2(i1−i2)}になる。
上記歯数比においては0.714である。
これにより、共通速度線図において第1サンギヤ30および第2サンギヤ40の回転数を0とした8thの斜線になり、変速比はi2/(1+α2)になる。
上記歯数比においては0.604である。
したがって、第2サンギヤ40は1/i1の回転数で駆動されることになり、共通速度線図において第2キャリヤ48の回転数を0としたR−1の斜線になって、変速比は−i1/α2になる。
上記歯数比においては−3.932である。
これにより、第2サンギヤ40は第2入力歯車28と連結されて1/i2の回転数で駆動される。
共通速度線図において第2キャリヤ48の回転数を0としたR−2の斜線になって、変速比は−i2/α2になる。
上記歯数比においては−1.977である。
第1速 4.391 (1.727)
第2速 2.543 (1.470)
第3速 1.730 (1.316)
第4速 1.315 (1.215)
第5速 1.082 (1.244)
第6速 0.870 (1.218)
第7速 0.714 (1.182)
第8速 0.604
また、第1入力歯車対と第2入力歯車対の歯数比i1とi2は容易に変更することができるので、変速比の設定自由度が高いと言える。
《前進》
第1速 3.806 (1.546)
第2速 2.462 (1.440)
第3速 1.710 (1.441)
第4速 1.187 (1.250)
第5速 0.950 (1.248)
第6速 0.761 (1.250)
第7速 0.609
《後進》
第1速 −3.054
第2速 −1.696
特に第1速から第2速の段間比が1.546と小さいので、変速をスムーズに行うことが容易になるという特徴を有する。
また、出力歯車16に対する、第1、第2駆動歯車12a、14aの歯数比を互いに異なる値にすることもできる。
このため、前進8段または7段の変速比を得るとともに、エンジン横置きの前輪駆動車等へ搭載する際に、より車幅の小さい車両への適用や、より軸方向長さの大きなエンジンを組み合わせての適用が可能になる。
ここでは、実施例1と異なる部分を中心に説明し、実施例1と実質的に同じ部分については同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
すなわち、ロックアップクラッチ72は、第1中間メンバー60および第2中間メンバー66と第1スプロケット50とを連結するようになっている。
ロックアップクラッチ72は図5のように第1スプロケット50の両側に配置されているが、両者は一緒に締結されるようになっているので1個のクラッチとして扱うことができる。
実施例2の作動については図6の作動表によるが、第1ワンウエイクラッチ62、第2ワンウエイクラッチ64およびロックアップクラッチ72の作動が実施例1と異なるだけであるので、詳細の説明は省略する。
すなわち、後進の第1速において、第2クラッチ58を締結すると、第1入力歯車26から第2クラッチ58を経たトルクは一部が第1ワンウエイクラッチ62を介して、残りの一部がロックアップクラッチ72を介して第1スプロケット50に伝わり、チェーン52を介して第2サンギヤ40を駆動することになる。
また、変速比も実施例1と同様であり、前進7段にすることもできる。
このため、前進8段または7段の変速比を得るとともに、エンジン横置きの前輪駆動車へ搭載する際に、車幅の小さい車両への適用や、より軸方向長さの大きなエンジンを組み合わせての適用が可能になる。
ここでは、実施例2と異なる部分を中心に説明し、実施例2と実質的に同じ部分については同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
すなわち、第2ワンウエイクラッチ64と第1ブレーキを、第1スプロケット50と第1遊星歯車組22の間に配置したことで、第1中間メンバー60と第2中間メンバー66とを第1サンギヤ30と一体化するロックアップクラッチ72が、一塊りになっている。
詳細の説明は省略するが、作動については作動表を含めて実施例2で説明したのと同じであり、前進7段または8段の変速比を得ることができる。
このため、前進8段または7段の変速比を得るとともに、エンジン横置きの前輪駆動車等へ搭載する際に、より車幅の小さい車両への適用や、より軸方向長さの大きなエンジンを組み合わせての適用が可能になる。
ここでは、実施例1と異なる部分を中心に説明し、実施例1と実質的に同じ部分については同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
すなわち、第1遊星歯車組22はいわゆるダブルピニヨン型と称されるものであり、第1サンギヤ30と、第1リングギヤ32と、第1リングギヤ32に噛み合った第1アウタピニヨン34と、これら第1アウタピニヨン34および第1サンギヤ30に噛み合った第1インナピニヨン36と、第1インナピニヨン36および第1アウタピニヨン34を回転自在に軸支する第1キャリヤ38とで構成されている。
また、第1リングギヤ32が第1出力軸14と連結しており、第1リングギヤ32が本発明の第1出力メンバーを構成する。
なお、第1サンギヤ30が本発明の第1反力メンバーを構成するのは実施例1と同じである。
したがって、第1サンギヤ30は、第2クラッチ58により第1入力歯車26と連結可能であるとともに、第1ブレーキ68によりケース70に固定することができる。
実施例4の作動については図9の作動表によるが、第1ワンウエイクラッチ62、第2ワンウエイクラッチ64およびロックアップクラッチ72がないので、エンジンブレーキのように出力歯車16側から入力軸10を駆動できないのは前進の第1速のみであり、LレンジにおいてDレンジと作動が異なるのも第1速だけである。
すなわち、図4の第1リングギヤ32(R1)と第1キャリヤ38(C1)の名称を入れ替えることで同じになる。
したがって、第1遊星歯車組22の歯数比を適切に設定して、各縦線間の間隔が図4と同じになるようにすると変速比も同じになる。
《前進》
第1速:i1/(1−α1)+i1・i2/{α2(1−α1)}
第2速:i1/(1−α1)
第4速:i1・i2/{i2+α1(i1−i2)}
第5速:i1・i2(α1+α2)/{i2(α1+α2)+α1(i1−i2)(1+α2)}
第3速、第6速、第7速、第8速および後進の変速比は実施例1と同じ計算になるので、省略する。
実施例4に示した本発明の多段変速遊星歯車列においても、第1出力軸12と第2出力軸14とを設けて、第1遊星歯車組22と第2遊星歯車組24を始め、各締結要素をこの2軸に振り分けて配置することができるため、軸方向長さを短くレイアウトできるのが特徴である。
ここでは、実施例1と異なる部分を中心に説明し、実施例1と実質的に同じ部分については同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
さらに、締結要素の配置が一部異なっており、第1入力歯車26および第2入力歯車28と第1スプロケット50および第2スプロケット54との間の軸方向スペースの中に、全ての締結要素が納められていることが異なる。
共通速度線図および変速比の計算についての説明は省略するが、作動表と同様に実施例1の説明から第4速(4th)と第6速(6th)および後進の第2速(R−2)を削除したのと同じである。
なお、( )内は段間比である。
《前進》
第1速 3.777 (1.725)
第2速 2.190 (1.500)
第3速 1.460 (1.382)
第4速 1.057 (1.381)
第5速 0.765 (1.241)
第6速 0.616
《後進》 −3.174
また、第1ブレーキ68は第1サンギヤ30を固定するようになっているが、これを第2出力軸14側へ移動して、第2サンギヤ40を固定するようにしても機能は変わらない。
このため、前進6段の変速比を得るとともに、エンジン横置きの前輪駆動車等へ搭載する際に、より車幅の小さい車両への適用や、より軸方向長さの大きなエンジンを組み合わせての適用が可能になる。
ここでは、実施例5と異なる部分を中心に説明し、実施例5と実質的に同じ部分については同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
この第5クラッチ82を締結することで第2遊星歯車組24を一体にすることができるので、第3クラッチ74と併せて締結することによりi2と同一の変速比を得ることができる。
この場合、実施例1で説明した前進7段と同様に、これを第5速として前進7段の変速比が得られることになる。
変速比の値についても実施例1で例示した前進7段にした場合と同様であるが、後進の第2速はない。
なお、第2遊星歯車組24を一体にする第5クラッチ82は、図示した例以外に、例えば第2キャリヤ48と第2サンギヤ40とを連結する構成であっても同様の作用を行うことができる。
このため、前進7段の変速比を得るとともに、エンジン横置きの前輪駆動車等へ搭載する際に、より車幅の小さい車両への適用や、より軸方向長さの大きなエンジンを組み合わせての適用が可能になる。
このため、従来例に比べて車両全体を小型軽量にすることができるので、燃費の向上に貢献することができる。
2 トルクコンバータ
10 入力軸
12 第1出力軸
14 第2出力軸
16 出力歯車
18 差動装置
20 車軸
22 第1遊星歯車組
24 第2遊星歯車組
26 第1入力歯車
28 第2入力歯車
30 第1サンギヤ
32 第1リングギヤ
34 第1ピニヨン、第1アウタピニヨン
36 第1インナピニヨン
38 第1キャリヤ
40 第2サンギヤ
42 第2リングギヤ
44 第2ピニヨン
48 第2キャリヤ
50 第1スプロケット
52 チェーン
54 第2スプロケット
56 第1クラッチ
58 第2クラッチ
60 第1中間メンバー
62 第1ワンウエイクラッチ
64 第2ワンウエイクラッチ
66 第2中間メンバー
68 第1ブレーキ
70 ケース
72 ロックアップクラッチ
74 第3クラッチ
76 第4クラッチ
78 第2ブレーキ
80 第3ワンウエイクラッチ、ワンウエイクラッチ
82 第5クラッチ
Claims (7)
- 入力軸と、
該入力軸と平行に設けられた第1出力軸と、
前記入力軸および前記第1軸に平行に設けられた第2出力軸と、
前記第1出力軸と一体の第1駆動歯車と、
前記第2出力軸と一体の第2駆動歯車と、
第1駆動歯車および第2駆動歯車に噛み合う出力歯車と、
前記入力軸と前記出力歯車との間に設けられ、前記入力軸の回転数を前記出力歯車への入力回転数に変換するように前記第1出力軸と同軸に配置した第1遊星歯車組と、
前記入力軸と前記出力歯車との間に設けられ、前記入力軸の回転数を前記出力歯車への入力回転数に変換するように前記第2出力軸と同軸に配置した第2遊星歯車組とを有し、
前記入力軸が、前記第1遊星歯車組の第1入力メンバーと第1入力歯車対を介して、また前記第2遊星歯車組の第2入力メンバーと第2入力歯車対を介して、選択的に連結可能であり、
前記第1出力軸は前記第1遊星歯車組の第1出力メンバーに、また前記第2出力軸は前記第2遊星歯車組の第2出力メンバーに、それぞれ連結されるか、または連結可能であり、
前記第1遊星歯車組の第1反力メンバーと前記第2遊星歯車組の第2反力メンバーとは、互いに歯車またはチェーンを介して連結されるか、または連結可能であり、
前記第2反力メンバーはケース側に固定可能であり、
前記第1反力メンバーは前記第1入力歯車対を介して前記入力軸と連結可能であり、
前記第2入力メンバーは前記ケース側に固定可能であることを特徴とする多段変速遊星歯車列。 - 前記第1入力歯車対および前記第2入力歯車対における前記入力軸側の歯車が共通の歯車であることを特徴とする請求項1に記載の多段変速遊星歯車列。
- 前記第2反力メンバーは前記第2入力歯車対を介して前記入力軸と連結可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多段変速遊星歯車列。
- 前記第2遊星歯車組を一体にする摩擦要素を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の多段変速遊星歯車列。
- 前記第1反力メンバーと前記ケース側との間に、第1ワンウエイクラッチ、第1中間メンバー、第2ワンウエイクラッチ、第2中間メンバー、第1ブレーキの順に、これらを直列に連結して介在させ、前記第1中間メンバーは前記第1入力歯車対を介して前記入力軸と連結可能であり、前記第1反力メンバーと前記第2中間メンバーとはロックアップクラッチにより連結可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の多段変速遊星歯車列。
- 前記第1反力メンバーは、第1ワンウエイクラッチおよび第1中間メンバーを介して前記第1入力歯車対と連結可能であるとともに、第2ワンウエイクラッチおよび第2中間メンバーを介して前記ケース側に固定可能であり、前記第1反力メンバーおよび前記第1中間メンバー間の連結と前記第1反力メンバーおよび前記第2中間メンバー間の連結とを共に行うロックアップクラッチを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の多段変速遊星歯車列。
- 前記第1遊星歯車組は、第1サンギヤと、第1リングギヤと、前記第1サンギヤおよび前記第1リングギヤと噛み合った第1ピニヨンと、該第1ピニヨンを回転自在に支持する第1キャリヤとからなり、
前記第2遊星歯車組は、第2サンギヤと、第2リングギヤと、前記第2サンギヤおよび前記第2リングギヤと噛み合った第2ピニヨンと、該第2ピニヨンを回転自在に軸支する第2キャリヤとからなり、
前記第1リングギヤが前記第1入力メンバーであり、前記第2キャリヤが前記第2入力メンバーであり、前記第1キャリヤが前記第1出力メンバーであり、前記第2リングギヤが前記第2出力メンバーであり、前記第1サンギヤが前記第1反力メンバーであり、前記第2サンギヤが前記第2反力メンバーであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の多段変速遊星歯車列。
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