JP2005180465A - 一方向クラッチ付きプーリユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロック状態における摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる。
【解決手段】 一方向クラッチ付きプーリユニットにおいて、一方向クラッチのくさび空間を形成するカム面20と軌道面21の少なくとも一方に、研磨の条痕26が軸方向に対して垂直に形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、一方向クラッチ付きプーリユニットに関し、特に、自動車の補機等に組み込まれる一方向クラッチ付きプーリユニットに関する。
従来、スタータやオルタネータのような自動車の補機等に組み込まれる一方向クラッチ付きプーリユニットにおいて、プーリ或いは軸体に平坦な一方向クラッチのカム面が形成され、カム面を構成する周面が多角形に形成されたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
例えば、このようなプーリユニットは、エンジンのクランク軸によりベルトを介して駆動されるオルタネータに装備される。プーリユニットは、オルタネータの回転軸に外嵌固定自在な軸体と、軸体の周囲に設けられベルトが懸架される従動プーリと、軸体と従動プーリとの間に配置された一対の軸受と一方向クラッチとを備えている。エンジンの回転変動に対して、角速度の増加時には、一方向クラッチのローラがくさび空間に食い込んで、軸体と従動プーリはロック状態となり、エンジンの回転力が従動プーリからオルタネータの回転軸に伝達される。一方、角速度の減少時には、ローラはくさび空間の広い側に移動し、軸体と従動プーリはオーバーラン状態となる。これにより、従動プーリと無端ベルトとの間に滑りが生じたり、或いは無端ベルトの寿命が低下したりすることが防止される。
特開2001−140943号公報(第3頁、第1,2図) 特開2003−113925号公報(第2−3頁、第1,2図)
ところで、一方向クラッチは、角速度の増加時にはエンジンの回転力を伝えるために確実にロックすることが要求されており、特に、オルタネータの発電において、一方向クラッチのロック性能は重要となる。
通常、一方向クラッチのロック性能を上げるためには、ローラのくさび角を小さくする対策がとられている。しかしながら、ロック性能を向上する対策として、ローラが転接するカム面や軌道面のテクスチャについては従来考慮されていなかった。
本発明は、上記のような課題を鑑みてなされたものであり、一方向クラッチのロック状態における摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる一方向クラッチ付きプーリユニットを提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
(1) クラッチ外輪と、クラッチ内輪と、前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の一方に設けられたカム面と前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の他方に設けられた軌道面との間に配された複数のローラとを有する一方向クラッチと、
前記一方向クラッチの軸方向両端部に設けられ、外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置された転動体とを備えた一対の軸受と、
前記クラッチ外輪と前記外輪とが一体に形成されたプーリと、
前記クラッチ内輪と前記内輪とが一体に形成された軸体と、
を備えた一方向クラッチ付きプーリユニットであって、
前記カム面と前記軌道面の少なくとも一方に、研磨の条痕が軸方向に対して垂直に形成されていることを特徴とする一方向クラッチ付きプーリユニット。
(2) クラッチ外輪と、クラッチ内輪と、前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の一方に設けられたカム面と前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の他方に設けられた軌道面との間に配された複数のローラとを有する一方向クラッチと、
前記一方向クラッチの軸方向両端部に設けられ、外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置された転動体とを備えた一対の軸受と、
前記クラッチ外輪と前記外輪とが圧入により内嵌固定されるプーリと、
前記クラッチ内輪と前記内輪とが圧入により外嵌固定される軸体と、
を備えた一方向クラッチ付きプーリユニットであって、
前記カム面と前記軌道面の少なくとも一方に、研磨の条痕が軸方向に対して垂直に形成されていることを特徴とする一方向クラッチ付きプーリユニット。
(3) クラッチ外輪と、クラッチ内輪と、前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の一方に設けられたカム面と前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の他方に設けられた軌道面との間に配された複数のローラとを有する一方向クラッチと、
前記一方向クラッチの軸方向両端部に設けられ、外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置された転動体とを備えた一対の軸受と、
前記クラッチ外輪が一体に形成され、前記外輪が圧入により内嵌固定されるプーリと、
前記クラッチ内輪が一体に形成され、前記内輪が圧入により外嵌固定される軸体と、
を備えた一方向クラッチ付きプーリユニットであって、
前記カム面と前記軌道面の少なくとも一方に、研磨の条痕が軸方向に対して垂直に形成されていることを特徴とする一方向クラッチ付きプーリユニット。
(4) 前記一対の軸受は、一方が玉軸受であり、他方がころ軸受であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
(5) 前記一対の軸受は、ともに玉軸受であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
(6) 前記一対の軸受は、ともにころ軸受であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
(7) 研磨の条痕が形成された前記カム面と前記軌道面の少なくとも一方は、平均粗さRaが軸方向では0.3≦Ra≦0.5であり、軸方向に垂直な方向では0.1≦Ra≦0.3であることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
(8) 前記一方向クラッチ付きプーリユニットは自動車の補機に装着されていることを特徴とする(1)〜(6)のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
(9) 前記自動車の補機は、オルタネータであることを特徴とする(8)に記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
(10) 前記自動車の補機は、スタータであることを特徴とする(8)に記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
本発明の一方向クラッチ付きプーリユニットによれば、クラッチ外輪の内周面或いはクラッチ内輪の外周面の一方に設けられたカム面と他方に設けられた軌道面の少なくとも一方に、研磨の条痕が軸方向に対して垂直に形成されているので、一方向クラッチのロック状態における摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる一方向クラッチ付きプーリユニットを提供することができる。
以下、本発明の各実施形態に係る一方向クラッチ付きプーリユニットを図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態である一方向クラッチ付きプーリユニットの縦断面図、図2は図1におけるA−A線に沿う断面図、図3は本実施形態のプーリを示す斜視図である。
図1に示すように、プーリユニットは、エンジン用補機であるオルタネータの回転軸(図示せず)上に外嵌固定可能な本発明の軸体であるスリーブ11と、スリーブ11の周囲に同芯に配置され、外周面に無端ベルト(図示せず)が懸架されるプーリ12とを備える。そして、スリーブ11の外周面とプーリ12の内周面との間には、本発明の一方向クラッチであるローラクラッチ13と、その両端に一対の軸受である玉軸受14,14とを備えている。
一対の玉軸受14,14は、プーリ12に加わるラジアル荷重を支承しつつ、スリーブ11とプーリ12との相対回転を自在とする。各玉軸受14は、外輪がプーリ12と一体に形成され、内輪がスリーブ11と一体に形成されており、プーリ12の内周面に形成された外輪軌道15とスリーブの外周面に形成された内輪軌道16との間には、転動体である複数個の玉17が転動自在に配置されている。また、各玉軸受14は、複数個の玉17を転動自在に保持する保持器18とを有する。
さらに、プーリユニットの軸方向両端部で、且つプーリ12の内周面とスリーブ11の外周面との間には、ローラクラッチ13と一対の玉軸受14,14とを設置した空間内に充填した潤滑剤の漏洩を防止するシール部材19,19が設けられている。
ローラクラッチ13では、クラッチ外輪がプーリ12と一体に形成され、クラッチ内輪がスリーブ11と一体に形成されている。図2に示されるように、クラッチ外輪を構成するプーリ12の内周面には、平坦なカム面20が円周方向に亙って等間隔に設けられており、プーリ12の内径形状は多角形に形成されている。また、このカム面20と本発明の軌道面であるスリーブ11の円筒形外周面21との間に形成されたくさび空間には複数個のローラ22とローラ保持器23が配置されている。
ローラ保持器23は、例えば、合成樹脂を射出成形して略円筒形に形成されており、円周方向に所定の間隔で柱部24が形成されている。ローラ保持器23は、カム面20に沿った外周形状を備えており、クラッチ外輪であるプーリ12と共に回転する。また、ローラ保持器23とローラ22との間には、円周方向においてくさび空間が浅くなる方向にローラ22を押圧するばね25が設けられている。
また、図3に示されるように、クラッチ外輪を構成するプーリ12の内周面に形成された各カム面20には、研磨によるテクスチャリング加工が施されており、研磨の条痕26がプーリユニットの軸方向に対して垂直に設けられている。さらに、この研磨の条痕26により、各カム面20の平均粗さRaは、軸方向では0.3≦Ra≦0.5とし、軸方向に垂直な方向では0.1≦Ra≦0.3としている。
本実施形態のプーリユニットでは、エンジンのクランク軸の角速度が増加して、プーリ12が矢印Bの方向に回転すると、ローラ22はくさび空間に噛み込み、スリーブ11とプーリ12はロック状態となり、エンジンからの回転力がオルタネータの回転軸に伝達される。一方、クランク軸の角速度が減少して、スリーブ側の回転角速度が速くなると、ローラ22の噛み込みは解除され、スリーブ11とプーリ12は相対回転してオーバーラン状態となる。これにより、回転変動の差による無端ベルトのばたつきや異音を防止することができる。
そして、本実施形態では、カム面20に研磨の条痕26を軸方向に対して垂直に設けることで、ローラクラッチ13のロック状態における摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる。従って、エンジンの回転変動における角速度の増加時に、エンジンの回転力をオルタネータに確実に伝えることができ、オルタネータの発電効率を上げることができる。
通常、研磨の条痕が、摩擦方向と平行またはそれに近い方向である場合には、静摩擦係数、動摩擦係数が高くなる(参考文献「摩擦と摩耗のマニュアル」著者:HEF,CETIM,訳者:桑山昇,泰山堂,51頁)。このため、ローラクラッチ13のローラ22が移動する方向や回転する方向に対して平行になるように、即ち、プーリユニットの軸方向に対して垂直に研磨の条痕26を設けることで、ローラクラッチ13のロック状態における摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる。この結果、オルタネータの発電効率の低下を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態の一方向クラッチ付きプーリユニットについて、図4,5を参照して説明する。図4は、第2実施形態の一方向クラッチ付きプーリユニットの断面図であり、図5は、本実施形態のスリーブを示す斜視図である。
第2実施形態のプーリユニットは、クラッチ内輪であるスリーブ11の外周面にカム面32を形成した点において、第1実施形態のものと異なる。従って、一方向クラッチ以外の部分については、第1実施形態のものと同様であるので、同等部分については同一の符号を付して、説明を簡略化或いは省略する。
本実施形態のローラクラッチ31では、図4に示されるように、クラッチ内輪を構成するスリーブ11の外周面に、平坦なカム面32が円周方向に亙って等間隔に設けられており、スリーブ11の外径形状は多角形に形成されている。一方、クラッチ外輪を構成するプーリ12の内周面33は、円筒形状に形成されている。これにより、複数個のローラ22、ローラ保持器34及びばね25は、カム面32と本発明の軌道面であるプーリ12の内周面33との間に形成されたくさび空間に配置される。また、ローラ保持器34は、カム面32に沿った内周形状を備えて、クラッチ内輪であるスリーブ11と共に回転する。
そして、図5に示されるように、クラッチ内輪を構成するスリーブ11の外周面に形成された各カム面32には、研磨によるテクスチャリング加工が施されており、研磨の条痕35がプーリユニットの軸方向に対して垂直に設けられている。
従って、本実施形態でも、カム面32に研磨の条痕35を軸方向に対して垂直に設けることで、ローラクラッチ31のロック状態の摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態の一方向クラッチ付きプーリユニットと同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る一方向クラッチ付きプーリユニットについて図6,7を参照して説明する。図6は、本実施形態の一方向クラッチ付きプーリユニットの断面図であり、図7は、本実施形態のクラッチ外輪とプーリとを示す斜視図である。
第3実施形態のプーリユニットは、一方向クラッチ45のクラッチ外輪46とクラッチ内輪47及び一対の軸受41,41の外輪42と内輪43が、プーリ12及びスリーブ11と別体に設けられている点において、第1実施形態のものと異なる。その他の部分については、第1実施形態のものと同様であるので、同等部分については同一の符号を付して、説明を簡略化或いは省略する。
本実施形態の一対の玉軸受41,41では、外輪42,42が圧入によりプーリ12に内嵌固定されるとともに、内輪43,43が圧入によりスリーブ11に外嵌固定される。 内輪43,43は、スリーブ11の軸方向中間部に形成された他の部分よりも直径の大きな大径部44の軸方向両端面(段差面)に当接した状態で、スリーブ11の外周面に固定される。
また、ローラクラッチ45においても、クラッチ外輪46が圧入によりプーリ12に内嵌固定されるとともに、クラッチ内輪47が圧入によりスリーブ11の大径部44に外嵌固定される。また、クラッチ外輪46は、両端部に径方向内方に延びる鍔部48を備えており、ローラ保持器23の軸方向位置を規制している。また、クラッチ外輪46の内周面には、平坦なカム面50が円周方向に亙って等間隔に設けられており、内径形状は多角形に形成されている。また、このカム面50と本発明の軌道面であるクラッチ内輪47の円筒形外周面51との間に形成されたくさび空間に複数個のローラ22、ローラ保持器23及びばね25が配置されている。
また、図7に示されるように、クラッチ外輪46の内周面に形成された各カム面50には、研磨によるテクスチャリング加工が施されており、研磨の条痕52がプーリユニットの軸方向に対して垂直に設けられている。
従って、本実施形態でも、カム面50に研磨の条痕52を軸方向に垂直に対して設けることで、ローラクラッチ45のロック状態の摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態の一方向クラッチ付きプーリユニットと同様である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る一方向クラッチ付きプーリユニットについて、図8を参照して説明する。図8は、本実施形態のクラッチ内輪とスリーブを示す斜視図である。
第4実施形態のプーリユニットは、図4に示された第2実施形態のローラクラッチの構成を図6に示された第3実施形態のプーリユニットに一部適用したものである。従って、第2及び第3実施形態のものと同等部分については同一の符号を付して、説明を簡略化或いは省略する。
本実施形態のローラクラッチ61では、図8に示されるように、クラッチ内輪47の外周面に、平坦なカム面62が円周方向に亙って等間隔に設けられており、クラッチ内輪47の外径形状は多角形に形成されている。一方、クラッチ外輪46の内周面は、円筒形状に形成されている。これにより、複数個のローラ22、ローラ保持器34及びばね25は、カム面62と本発明の軌道面であるクラッチ外輪46の内周面との間のくさび空間に配置される。
そして、図8に示されるように、クラッチ内輪47の外周面に形成された各カム面62には、研磨によるテクスチャリング加工が施されており、研磨の条痕63がプーリユニットの軸方向に対して垂直に設けられている。
従って、本実施形態でも、カム面62に研磨の条痕63を軸方向に対して垂直に設けることで、ローラクラッチ61のロック状態の摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる。
その他の構成及び作用については、第3実施形態の一方向クラッチ付きプーリユニットと同様である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係る一方向クラッチ付きプーリユニットについて図9を参照して説明する。図9は、本実施形態の一方向クラッチ付きプーリユニットの断面図である。
第5実施形態のプーリユニットは、一対の軸受71,71の外輪72,72と内輪73,73が、プーリ12及びスリーブ11と別体に設けられている点において、第1実施形態のものと異なる。その他の部分については、第1実施形態のものと同様であるので、同等部分については同一の符号を付して、説明を簡略化或いは省略する。
本実施形態の一対の玉軸受71,71では、外輪72,72が圧入によりプーリ12に内嵌固定されるとともに、内輪73,73が圧入によりスリーブ11に外嵌固定される。内輪は73、スリーブ11の軸方向中間部に形成された他の部分よりも直径の大きな、クラッチ内輪を構成する大径部74の軸方向両端面(段差面)に当接した状態で、スリーブ11の外周面に固定される。
本実施形態では、クラッチ外輪を構成するプーリ12の内周面に形成された各カム面20は、第1実施形態と同様、研磨の条痕26を軸方向に対して垂直に設けている。これにより、ローラクラッチ13のロック状態の摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる。
その他の構成及び作用については、第1実施形態の一方向クラッチ付きプーリユニットと同様である。
なお、第5実施形態の変形例として、カム面をプーリの内周面に形成する代わりに、クラッチ内輪を構成するスリーブ11の外周面に設け、第2実施形態と同様、このカム面32に研磨の条痕35を軸方向に対して垂直に設けることでも、ローラクラッチ31のロック状態の摩擦力を大きくし、ロック性能を向上することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
本実施形態においては、研磨による条痕はカム面に設けられているが、カム面と共にくさび空間を構成する軌道面に設けられてもよいし、また、カム面と軌道面の両方に設けられてもよい。
また、本実施形態においては、一対の軸受は、ともに玉軸受であったが、一方がころ軸受で他方が玉軸受であってもよく、或いは、ともにころ軸受であってもよい。
さらに、本実施形態では、一方向クラッチ付きプーリユニットはオルタネータの回転軸と従動プーリ間に装着されたが、スタータのプーリと回転軸間に装着されてもよく、自動車の補機に好適に使用されるものである。
本発明の第1実施形態である一方向クラッチ付きプーリユニットの断面図である。 図1におけるA−A線に沿った断面図である。 第1実施形態のプーリを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態である一方向クラッチ付きプーリユニットの断面図である。 第2実施形態のスリーブを示す斜視図である。 本発明の第3実施形態である一方向クラッチ付きプーリユニットの断面図である。 第3実施形態のクラッチ外輪とプーリを示す斜視図である。 本発明の第4実施形態のクラッチ内輪とスリーブを示す斜視図である。 本発明の第5実施形態である一方向クラッチ付きプーリユニットの断面図である。
符号の説明
11 スリーブ
12 プーリ
13,31,45,61 ローラクラッチ(一方向クラッチ)
14,41,71 玉軸受(軸受)
17 玉(転動体)
20,32,50,62 カム面
21 スリーブの外周面(軌道面)
22 ローラ
26,35,52,63,81,91 研磨の条痕
33 プーリの内周面(軌道面)
42,72 外輪
43,73 内輪
46 クラッチ外輪
47 クラッチ内輪

Claims (10)

  1. クラッチ外輪と、クラッチ内輪と、前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の一方に設けられたカム面と前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の他方に設けられた軌道面との間に配された複数のローラとを有する一方向クラッチと、
    前記一方向クラッチの軸方向両端部に設けられ、外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置された転動体とを備えた一対の軸受と、
    前記クラッチ外輪と前記外輪とが一体に形成されたプーリと、
    前記クラッチ内輪と前記内輪とが一体に形成された軸体と、
    を備えた一方向クラッチ付きプーリユニットであって、
    前記カム面と前記軌道面の少なくとも一方に、研磨の条痕が軸方向に対して垂直に形成されていることを特徴とする一方向クラッチ付きプーリユニット。
  2. クラッチ外輪と、クラッチ内輪と、前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の一方に設けられたカム面と前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の他方に設けられた軌道面との間に配された複数のローラとを有する一方向クラッチと、
    前記一方向クラッチの軸方向両端部に設けられ、外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置された転動体とを備えた一対の軸受と、
    前記クラッチ外輪と前記外輪とが圧入により内嵌固定されるプーリと、
    前記クラッチ内輪と前記内輪とが圧入により外嵌固定される軸体と、
    を備えた一方向クラッチ付きプーリユニットであって、
    前記カム面と前記軌道面の少なくとも一方に、研磨の条痕が軸方向に対して垂直に形成されていることを特徴とする一方向クラッチ付きプーリユニット。
  3. クラッチ外輪と、クラッチ内輪と、前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の一方に設けられたカム面と前記クラッチ外輪の内周面或いは前記クラッチ内輪の外周面の他方に設けられた軌道面との間に配された複数のローラとを有する一方向クラッチと、
    前記一方向クラッチの軸方向両端部に設けられ、外輪と、内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置された転動体とを備えた一対の軸受と、
    前記クラッチ外輪が一体に形成され、前記外輪が圧入により内嵌固定されるプーリと、
    前記クラッチ内輪が一体に形成され、前記内輪が圧入により外嵌固定される軸体と、
    を備えた一方向クラッチ付きプーリユニットであって、
    前記カム面と前記軌道面の少なくとも一方に、研磨の条痕が軸方向に対して垂直に形成されていることを特徴とする一方向クラッチ付きプーリユニット。
  4. 前記一対の軸受は、一方が玉軸受であり、他方がころ軸受であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
  5. 前記一対の軸受は、ともに玉軸受であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
  6. 前記一対の軸受は、ともにころ軸受であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
  7. 研磨の条痕が形成された前記カム面と前記軌道面の少なくとも一方は、平均粗さRaが軸方向では0.3≦Ra≦0.5であり、軸方向に垂直な方向では0.1≦Ra≦0.3であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
  8. 前記一方向クラッチ付きプーリユニットは自動車の補機に装着されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
  9. 前記自動車の補機は、オルタネータであることを特徴とする請求項8に記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
  10. 前記自動車の補機は、スタータであることを特徴とする請求項8に記載の一方向クラッチ付きプーリユニット。
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JP2008051290A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Nsk Warner Kk ワンウェイクラッチ
JP2008064137A (ja) * 2006-09-05 2008-03-21 Jtekt Corp 一方向クラッチ及び動力伝達装置

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